■REPORT #2/陰謀を追って 記録3
 

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黄色い洞窟の探索/洞窟は思いのほか複雑で/3/1

一本道に毛の生えた程度だろうってタカをくくっていたけど、洞窟の中は案外複雑だったんだ。そうだね、考えてみたらここは採掘跡なんだし、そんなに整然としてるワケないか。■シークの顔に普段の元気がない。確かにこれは迷子になっちゃうかも。ん?ヴァンどしたの?・・・地図?う〜ん、森ならともかく、洞窟のマッピングなんてした事ないけど、じゃ、やってみよっか。・・・で、紙と筆を貸してよ。えへへ、実は持ってないんだ。わかったよぅ、今度から気を付けるってば。■う〜ん、ここがこうなってて、ここにこうなって・・・う〜ん、こ、こんなもんかな???

エリネナダンは語る


黄色い洞窟の探索/儚い夢/3/1

はぁはぁ……。息を切らせてみんなの後を追う。どうしても遅れがちな自分に少し悲しくなりながら、私は難しい顔をして地図とにらめっこしているエリダナンさんの横に並んだ。うーん……すこし慣れてきたけど……やっぱり恥ずかしい。知らない人だなって思うと……言葉が出なくなってきちゃう。それでも視線を合わす事はできるようになったんだから……これでもすこしは治ったのかなぁ? ふと、地図を覗きこんでたクフィールさんがもうすぐこの洞窟の最奥だと言った。……打ち捨てられた鉱山の奥に眠っているのは、一体なんだろう……。もしかしたら、とてつもない秘密が隠されてるのかも? ……ちょっと、都合がよすぎかなぁ? 浮き立つような心で道を急ぐと、少し広い場所に出た。なんだろ……あの像? みんなが興味深そうにその空間を見つめる中、私は無警戒にその像に近づいていった。

マーキュ・アクアフィールは語る


黄色い洞窟の探索/魔獣現る/3/1

洞窟の最下層とおぼしきところには泥の付いたままの祭壇のようなもの、そしてその横には微笑みを絶やさない女性の立像があった。立像の高さは僕と同じくらいで、その手は胸の上で交差していた。僕らはしばらくの間、心奪われてしまったかのようにそれらを眺めていた。一番後ろのヴァンガードやマーキュは肩で息をしている。ここで少し休もうかと考えていた。そう考えているうちに、マーキュがするすると立像に近づいていった。僕は何か違和感を感じたけど、まさかそうなるとは思ってもいなかった。一瞬、しゅっ、音をたててマーキュの首に何か鞭のようなものが伸びたように見えた。次の瞬間にはびんっと音をたててマーキュの体が宙づりになった。マーキュの小さな頭を片手でつかみ上げ、吊し上げた獲物に不快な声で笑いかけるそれは立像の直上、天井に張り付くようにいた。書物で読んだことがある。危険なそれの名は『魔獣シーリングハンガー』と言った。「マーキュ!今行く、待ってろ!」

シーク=パームランドは語る


黄色い洞窟の探索/危機/3/2

「マーキュッッ!!」…突然吊るし上げられたマーキュの小さな体、俺は咄嗟にシークを押し退け、エリネナダンから弓を奪い取る…少し使いにくいが…妹に危害を加える奴は…滅殺してやる…

カイル・マイストは語る


大立ち回り/3/2

カイルでもこんな顔する事があるんだ?場違いな感想を持ちながらもカイルの放った矢に気を取られている怪物の腕に向かって、俺は疾走し体重を乗せ思いっきり短剣を叩き込む。「可愛いからって、女の子ばかり見てるからこんな目にあうんだよ!!魔獣さん」けれど俺の言葉は魔獣の叫びにかき消される。■暴れる魔獣がマーキュをほうり投げる・・「やべぇ、こいつは任せたぜ」マーキュが投げられた壁に向かい俺は飛んだ・・間に合ってくれよ。

紅薔薇クフィールは語る


黄色い洞窟の探索/突然の危機/3/2

「!!!」「マーキュッッ!!」マーキュの声にならない悲鳴とカイルの叫び声が部屋にこだまする。いけないっ!■僕は背中に手を伸ばし、愛用のセルフボウを掴んだ・・・つもりが、ない!?みると、はじかれるように前に出たカイルの手に僕の弓が握られている!・・・ちょっと待ってよ!それって僕の短い「ひろ」と独特の弓術のために繊細に作られてるんだよ!?壊したらどうするんだようっ!■しかたないなぁ・・・僕は腰のランタンを右手にかざすと、左手を横に滑らした。「ランタンの炎に宿りし精霊よ、僕に力を・・・出でよ、燃え盛る炎の矢!」ランタンの炎が一瞬大きく膨れ上がると、真直ぐハンガーに向かって飛んでいった。それがあたったのか、それともカイルの矢があたったのか、怪物はいったん動きを止める。そのときクフィールが怪物に痛恨の一撃を食らわした・・・けど、マーキュが放り出されて・・・!お願いクフィール、マーキュをっ!

エリネナダンは語る


黄色い洞窟の探索/危機を越えて得るもの/3/2

ランタンの油が床で燃え、そこから炎の矢が飛ぶ。エリネナダンの魔法は確実にシーリングハンガーの命を削っていく。今まで表情を崩したことのなかったカイルは決死の形相で矢を放っている。僕はヴァンガードに魔力を与えられた剣をかざし、機会を待った。・・・ずだん!待っていたのは傷を負った魔獣が天井から落ちるその時。僕は魔力に輝く剣をつきたて、魔獣の断末魔を止めた。■壁際では仰向けのクフィールがマーキュを抱きとめていた。クフィールは体を強く壁にぶつけたみたいだけど、僕と目が合うと髪をかき上げてマーキュは無事だと言った。それを聞いてかどうか、弓を持ったままのカイルの表情がいつものそれに変わった。彼の新たな一面を知ってしまった。そして僕は片腕をあげて『勝利』と『無事』をかみしめた。■休憩と怪我の処置をしながら、「・・・で、これ何だろう。祭壇みたいだけど。」僕は泥の付いた祭壇と女性をかたどった立像を見あげて、首を傾げた。「マーファ?まさかねぇ。」

シーク=パームランドは語る


黄色い洞窟の探索/わたしにできること/3月2日

ゆっくり、息を吸う。大丈夫、捕まれてるのは……襟だから……。いつもなら、もうここでんだり涙が出ちゃってるだけど……。心配かけちゃ行けない……そう思ったからか、私は奇妙に落ち着いた心でいられた。吊り上げられた先で魔獣の息遣いに背筋を震わせながら……なんとかみんなを見ようと視線を巡らせる。そんなときだった。衝撃とともに視界が反転し、何が起こったのかわからないままぼんやりと迫る壁を見る。……そして……。「……クフィールさん」柔らかく受けとめてくれたクフィールさんが……苦しそうに微笑むのを見て……私は彼に抱きついたままの姿勢でようやく震えと涙を取り戻した。■最近ようやく覚えた呪歌、癒しの詩を口ずさみながら、真っ赤な目でみんなの傷を癒す……。クフィールさんの傷はかなり深く、詩の効果の低さにもどかしさを感じるけど……でも、やらないよりはましだし、私にできることっていったらこの位だし…。声が涸れるまで詩って、出来る限り傷をふさげれば…そう思ったときだった。「マーファ?まさかねぇ。」シークさんが呟いた言葉に振り返る。マーファ様……?

マーキュ・アクアフィールは語る


黄色い洞窟の探索/瞳なき女神像/3/2

「万物の根源たる魔力よ、・・・」私は、天井に張り付いている魔獣に向かって、白く輝く光の矢を撃ち放った。致命傷こそ与えられませんでしたが、天井の一部と共に魔獣は床へと落ちて来た。■魔獣にとどめを刺した私達は、休憩と怪我の手当てをすませ、辺りを調べ始めた。■どうやらこの場所は祭壇だったようです。祭壇の横には、体の半分が大地に埋まってしまっている像がありました。なんとなく大地母神の像に似ているのですが、何かが違うような気がします。しかし、なぜこのような所に祭壇が存在するのでしょう?それに、この女神像の瞳の部分、明らかに何かがあった跡があるではないですか。■瞳を失った女神像を見ていると、心の中にもやもやとしたものが湧き上がってくるのが感じられた。■バセルッテトがここを訪れたとしたならば、必ずここにも来ている筈です。一体ここで何をしていたのか・・・・・。

ヴァンガードは語る


黄色い洞窟の探索/疑問は消えず深まるのみ/3/3

胸の前で重ねた手、薄く開かれた口元、像は僕らの前に立っていた。「マーファ系の女神かな?」その女神像の見つめる物が何なのか僕らは知ることは出来ない。なぜならその目は既に失われていたから。僕はヴァンガードの意見を聞こうと思って、彼を見ると、彼はうろうろと歩き続けている。「ヴァンガード!おい、おいったら!」彼は一心不乱に何か考えているようで、僕の声は届かないみたいだった。■女神像の次に祭壇を調べていると、僕らは祭壇の裏側で一本のグレートアックスを見つけた。なかなかの業物みたいだけど、うち捨てられたかのように放り出してあったのが気になった。手にとって構えてみると「僕には・・・ちょっと重いかな。」■僕らはこうして洞窟内を最下層まで調査し終わり、歩いてきた坑道を戻り始めた。歩きながら僕はバセルテットの行動を考えていた。「彼女は何のためにこんな所へ?いったい祭壇と女神像は・・・?」洞窟に入る前からあった疑問は大きくなるばかりだった。■この洞窟は鉱石の採掘跡だけにとても複雑な作りをしている。エリネナダンも手に持った地図を逐一確認している。「この竪穴は違うのかい?」僕は坑道の端にあった下層へと続く小さな竪穴を指して尋ねた。・・・違うらしい。彼が地図を確認している間に僕は首に巻いているスカーフを結び変えていた。でも、その拍子にスカーフを竪穴の中に落としてしまった。「あ・・・。」パッと黄色く燃え上がる紅茶色のスカーフ「え・・・?」小さな竪穴の下に火を吐く大きな獣を見た気がする。・・・いや、見なかったことにしよう。なんだか怖い物を見た気がする。すごくいやな予感がするから。

シーク=パームランドは語る


黄色い洞窟の探索/学が無いとつらい(涙)/3/3

結果として持ちつ持たれつでやってくんだろうな。洞窟の出口へと向かいながら昨日の出来事を頭の中で整理していた。■覚えているのは背中に感じた熱さを伴う痛み・・そして小さく震えて泣くマーキュ・・本当は怒鳴りつけるつもりだったが、こうなると頭を軽く抑えてやり「シーク達が倒してくれるさ。大丈夫恐くない」って・・甘いよな絶対に。■それでもその後に歌ってくれた癒しの詩のおかげで少し動けるようになった俺は他の仲間達と祭壇の周囲を調べた。でもなんでバセルテットがこの神像に用があったんだろう?話しを聞いているとマーファと関連があるらしいけれど、神さま関係は俺には良く分からないからな。■そして屈辱をあたえし魔獣。竪穴を覗き込んだこの俺に・・この俺が恐怖で動けなくなるなんて・・次は潰してやる三頭の黒犬。絶対に!!そう固く心に誓った。

紅薔薇のクフィールは語る


黄色い洞窟の探索/帰還/3/3

…わざわざ、あんな危険そうな化け物を相手することもないだろう。クフィールが悔しそうな顔を見せたが…どうでも良いことだ。女神像や、祭壇…とりあえず調べ尽くした。…可能な限りの情報は手に入れた。…これ以上長居する必要もないだろう、そろそろ帰還か…

カイル・マイストは語る


黄色い洞窟の探索/帰路に想えば/3/4

僕らは洞窟を出て、ハーバートン荘園へと向かっている。ハーバートン卿に黄色い洞窟での事を報告するためだ。洞窟の中で僕らは怖いことも体験したけど、皆無事に帰路についている。洞窟に入る前と後では、少しだけ僕らの間柄が変わったようにも思う。クフィールも昨日、持ちつ持たれつだとか言ってたかな。僕は背中に大きな傷を負ったクフィールを見て、ふと自分の腕の小さな傷を思い出した。小さな擦り傷だけど出血を気にしてくれたマーキュがハンカチをあててくれたんだっけ。マーキュにお礼をしなくてはね。ひとまずハンカチを返してっと・・・。僕はさりげなくポケットの中のハンカチを確認して、またポケットにハンカチを戻した。僕は心の中でハーバートン荘園に着いたら洗濯をさせてもらおうと決めた。後方のマーキュをちらりと見ると、目があってしまった。「な、何でもないよ。」僕は一番前のエリネナダンの方に走った。

シーク=パームランドは語る


黄色い洞窟の探索/冒険も終わって/3/5

思ったより長かった冒険の始終を、僕は歩きながら反芻していた。思えば今回もあぶなっかしいトコいっぱいあったけど、やっぱり「冒険からの帰路」っていうのはいつも感慨深い。もしかして僕はこの「帰路」に憧れて冒険をはじめたんじゃないかって思えてくる。・・・いや、僕の本当の目的は・・・■「ん?」後ろからシークが走ってきたのに気付いて、僕は我にかえった。いけないいけない。帰り道も用心しなくっちゃ。でもシークどしたの?何でもないって、なんか顔赤いよ?■ようやく荘園が見えてきたけど・・・あれ?柵の前でうろうろしてるのはハーバートンさんかな。あはは、もしかして僕達が洞窟に言ってる間毎日ああして待ってたんだ。でもほんとにバセルテットさんのこと思ってるんだね。■僕らに気付いたハーバートンさんはわざわざ僕らを出迎えて、バセルテットさんのことを矢継ぎ早に聞いたんだ。残念ながら彼女の情報はまったくなかったんだけど、それでハーバートンさんは安堵したみたい。「では彼女は生きているんだな」だって。■しかしホントにおっきい館だなぁ。いまみんなはハーバートンさんと冒険のことでお話をしてる。僕はちょっと疲れちゃったからっていったら、「ごくろうであった。なんなら浴場を使ってもかまわんよ。」って言われたんで。・・・で、いまその浴場の前にいるんだけど・・・これが浴場っていうの?あんま広くって・・・う〜ん、借りるのよそうかなぁ。

エリネナダンは語る


黄色い洞窟の探索/湯気/3/4

ハーバートンとかいう男の館に戻ってきた。…浴場……良い湯だ。冒険で疲れた体を癒してくれる。………見まわしてみると、泳ぎたくなる広さだ。…湯気でよく見えないが、入り口のところに誰かが突っ立っている…あの立ち姿勢は…エリネナダンか………まさか、覗きに来たんじゃないだろうな…「…おい、覗きじゃないのなら入ればどうだ?」

カイル・マイストは語る


黄色い洞窟の探索/夢見る都へ/3/5

昨夜は、ハーバートン卿の書庫で遅くまで書物を読み耽っていました。皆さんが寝静まった頃、私も湯浴みをして眠ろうとしたのですが、湯船につかると一日の疲れがどっと出たせいでしょうか、そのまま眠ってしまったようです。気が付くと湯船から外に出ていたのですが、一体誰がやってくれたのでしょうかね。■ハーバートン卿からは、思ったよりも多額の料金を頂きました。また何か頼むかもしれないとの事だそうです。バセルテットを追っていれば、いずれまた出会うこともあるでしょう。■私達は、暖かくなった懐と共に夢見る都へと歩みだした。結局、謎ばかり残ってしまったが、こうして無事に帰路に着けることを知識神に感謝したのであった。

ヴァンガードは語る


黄色い洞窟の探索/帰路の春風/3/5

ハーバートン卿は僕らに実によくしてくれた。いつでも来訪を歓迎してくれると言うし、大きな浴室、食事にワインと至れり尽くせりだ。いつかバセルテットの正体が分かったら、全てが丸くおさまったら、卿に包み隠さず伝えようと思う。そう決めて僕は仲間達と荘園を後にした。歩きながら風の匂いが春めいていることに気づいた。■リファールへと向かいながら、ハンカチを手に持って、僕はマーキュの隣に寄って行った。「ありがとう。たすかったよ。」そう言ってハンカチを渡した。手渡しながら、いつものように顔が引きつることはなく、僕はにっこりと笑うことが出来ていた。・・・少しだけ進歩したのかな。僕は少しだけ風の匂いに微笑んでみた。

シーク=パームランドは語る


黄色い洞窟の探索/うぅ…恥ずかしい…/3/5

あー昨日はちょっとびっくりしちゃった……お風呂に入ろうとして、着替えていたら……なんだか大きな物音がしたんだもの……。おそるおそる覗いてみたら、ヴァンガードさんが……(赤面)寝ちゃったときに倒れたのか、桶が派手に転がってる。うーんうーんどうしよう……。お兄ちゃん、呼んでこようかな。でも、のぼせちゃうよね……でも、ヴァンガードさん……は……はだかななんだもん……。……結局、悩んだ末に通りがかったクフィールさんに助けてもらっちゃった。はぁ、恥ずかしい……。まともにヴァンガードさんがみれない……。…そして、今日。シークさんが柔らかく微笑みながらあのときのハンカチを返してくれた。私……すこしうつむきながらお礼を言うのが精一杯だったけど……。なんか、こういうのっていいよね。「仲間」って感じがするもの……。

マーキュ・アクアフィールは語る


テスト書きこみ/3/7

テスト書きこみ テスト書きこみ

テスト/テストパーティは語る


冒険の始まり/3/9

●というわけで、あたしたち……つまり、フェニル、シスク、シルフェス、セナート、そしてあたし……の五人による冒険が始まった。●冒険ていっても、なんか古代の墳墓だかなんかの探索……。ただ、本当なら、リファール近くに遺跡があったら、ふつーは「涸れてる」はずなんだよね。そのあたりが、ちょっと不安。●入り口にある扉とやらは、あたしの盗賊としての腕を使うなり……これでも器用なのが取り柄……まあ、それでもだめなら魔法で開けるかあ、って感じなんだけど……。●いつのまにかちょっとお空の雲行きが妖しくなってきた……ま、不安に思うのは考えすぎかな?

ウェイナは語る


後ろ髪惹かれる旅立ち/3/9

■昨日、コトンさんに会って話をしたけど、行けるかどうか分からないって返事だった。 ■今は・・コトンさんは来ていない。ちょっと残念な気がする。もうちょっと待てば・・とか思ったりもするけど、 でも、パーティーのみんなに迷惑かけられないもんね・・・仕方ないけど、出発だ。 ■ウェイナさんは・・なんとなく、迷宮を一緒に行った時より不安になってる気がする。なにか感じているんだろうか・・・。 自分は・・不安がないわけじゃないけど・・・自分の実力を出し切ればなんとかなるのではと思ってきたから、 だからその気持ちを変えたくない。もし、心が負けてしまったら、きっとチャザの神の幸運さえ見放してしまうだろうから。 大丈夫、自分たちがしっかりやれば、チャザはきっと答えてくれるはず。うん。 ■ちょっとだけ、コトンさんが後ろから追っかけてきてくれないかな〜、なんて思うのは、自分、ちょっとだらしないかな。 うん、明日にはこの思い、すっぱりと無くして目の前にある冒険に集中しなきゃ! ■そうだ。今まで一緒に冒険したことがない人といろいろ話してみよう。「あ、フェニルさん、ちょっと話しませんか?」

シルフェス=ローレライ/(未定)は語る


出発/3/9

あたしは、一緒に冒険をすることになった仲間の顔を、見回す。ウェイナおねーさま、フェニル、シルフェス、セナート・・・。あたしを含めて、結局、5人で出発することになった。■隣を歩くウェイナおねーさまが、難しい顔をしている。なにか、考え事でも、してるんだろうか?考えてみたら、他の面々とは、ほとんど面識がなかったことに、いまさらながらに、気づく。この冒険が終わるころには、仲良くなれてると、いいなぁ〜■しっかし、な〜んか、やな天気だなぁ〜。

シスク・ラスは語る


新たなる門出/3/9

「…?シルフェスさん、どうかしましたか?」■リファールを立ち、村への道を進む。その道すがら。どうも、すこし、落ち着かない様子。■「落ち着いて下さい。誰かが不安だと、みんな、不安になるじゃないですか…。」■あ、そうだ…。「みなさん、ちょっと良いですか?冷静に考えてみれば、いざというとき、誰の指示に従うか、決めてないような気がするのですが…。俗に、『リーダー』と呼ばれる人が、いたほうが、いいんじゃないですか?……………ぼ、ボクは駄目ですよ!」■まったく、集団の冒険なんて、全然経験無いんだから、リーダーなんてつとまるわけ無いじゃないかぁ…。■何はともあれ、たいじな仲間だし、ガンバってみよう!

フェニル・ナーティ/(未定)は語る


これから始まる物語/3/9

結局ぼくを含めたこの5人で出発することになった冒険、今回も遺跡探索らしい。前回の経験?が役立てられればいいけど。とにかくその場所に向けて出発した、まずはヤァート村を目指して。シルフェスさん以外はほとんど面識がないし、着くまでに少しは仲良くならなくちゃ。でもなんだかみんな少し落ち着かないように見えるのは気のせいかな?■軽い自己紹介を兼ねて道すがら話をしていると「みなさん、ちょっと良いですか?」とフェニルさんが言い出した。リーダーか、確かにまとめる人がいた方がいいよね、冒険の最中だけでもいいから。でもぼくはみんなのことをよく知らないんだよな、フェニルさんたちはパーティーを組んでるって話だしリーダーはいないのかな?いるならその人がいいんじゃないかと思うんだけど。とにかくその事を云ってみる。まあ、村に着くまでは時間があるわけだし、その間少しでもお互いを知合ってゆっくり考えてもいいかな?

セナート・ウェイレンは語る


ゴブリンな人たち/3/10

●というわけで、ヤァーント村に着いたあたしたち。道中、新しい仲間たちでいろんな話をした。いままでの冒険、これからの夢……なんやかんや。結局、リーダーはシルフェスてことになった。あたしは昔の冒険でのシルフェスの統率力を買っているし、みんな、指揮をするっていうには、ちょっとおどおどしていたから、ただ「一応、リーダーは引き受けます。でも、納得いかないと思ったときは、率直に言ってください」ていうのが、またシルフェスらしくて、よいんだよね(笑)●ヤァーント村で、改めて、最近見つかったダンジョンの噂をきいて、ちょっと偵察。木陰にかくれて入り口をみはっていたら、ゴブリンの人たちが「XXXXXXX」とか、あたしにはわけわかんない言葉をさえずりつつ、近くからかっぱらってきたらしい、羊とか豚とか野菜とか手にして、穴の奥深くにはいっていった……●ある意味、お約束な状況なんだけど……なんかやっぱ、このダンジョンてへん、かな?●なんていうかさ、古代王国の遺跡とかとは別のほりかたで穴を掘りましたって感じ。うまくいえないけど……新しい感じがするのはあたしの気のせい?

ウェイナは語る


リーダーになっちゃった/3/10

■いろいろと話して、なんとなく互いに互いのこと、分かってきたかな??■で、いろいろ話して、リーダーが自分に なっちゃった。最初はウェイナさん、シスクさん、フェニルさんがパーティーを組みかけていたところに自分が入ったのだから そっちからになるかな?と思ったけど、ウェイナさんが自分を推して・・であれよあれよという間に決まっちゃった。 まあ・・自分は前に立って人を引っ張るってタイプじゃないけど・・みんなと相談して、パーティーのために頑張るぐらいなら できるかな?とも思って、ま、なんにせよ、自分の出来る限りのことを頑張ってみるよ。■ウェイナさんがダンジョン偵察へと 先行してくれたんだけど、ゴブリンが住み着いてるって・・最近見つかったばかりにしてはもうゴブリンが住み着いてるってのは ちょっと変な気がする。それに、塔の時みたいではなくて、やっぱり迷宮の時のように警戒が必要みたいだ。 ■ダンジョン自体は・・村からそんなに遠く離れてるわけでもないけど、でも、そこそこ時間がかかるから、ある程度 ダンジョンに近づいたところで野営を取ることにした。あんまり近づきすぎるとゴブリンに見つかっちゃうかもしれないからね。 ■夕食は・・やっぱりみんな結構分かってきたせいか結構楽しかった。さて・・野営の見張りの順番・・どうしよう??? やっぱりみんなで相談して決めないとね。

シルフェス/(未定)は語る


野営…夜営…/3/10

ボクたちは、このメンバーで、初めての夜営を迎えようとしている。夜は、ボクの好きな時間であり、最も恐るべき時間でもある。■リーダーを引き受けてくれたシルフェスさんが、夜営の順番を決めようと言っている。■「こう言うのは、どうでしょうか。呪文主体の私たちが3交代で、一人でも十分な戦えるお二人が、2交代で。つまり、途中、相方が入れ替わる、二人組になるわけです…。……もちろん、お二人がいやというなら、別の方法を考えましょう。…どうですか?シスクさん、ウェイナさん。」■迷惑を、かけてはいけない。でも、不必要に、楽にしてもならない…仲間との信頼関係を築くことが、果たして自分に、出来るのだろうか…。

フェニル・ナーティは語る


最初は、あたし♪/3/10

出発してから、最初の、夜。野営の順番は、あたしと、ウェイナおねーさまが最初。焚き火をはさんで、どうでもいいような会話が続く。■緊張感がかけてんのは、あたしだけかなぁ〜。だって、単なる、遺跡の探索だし・・・。正直、あんまり、深刻に考えてない。・・・だいじょぶ、だよね■そして、何事もなく、交代の時間になった。

シスク・ラスは語る


危険な香り?/3/10

「んんっ〜...、ふぁ〜〜.....。むにゅ..」交代の時間に起こされて、なんとも情けない返事してしまった。遺跡にはゴブリンが住み着いているというのに緊張感が足りないのかな?きっと低血圧なせいだよね(苦笑)。やっと意識がはっきりした時にはウェイナさんとシスクさんは、眠る準備が整っていた。はぁ〜...ちょっと笑われてしまったみたい、もしかして寝ぼけてる間に変なことしたかな?■ダンジョンをちらちら見ながらいろいろなお話をした。ほとんどは無駄話だけど、こういうところから人って見えてくるよね。もっともっとみんなのことがわかるといいな。もちろん、明日からのことについてもいろいろと話したけど。さて、そろそろ朝だ、無事に冒険できますように。

セナート・ウェイレンは語る


おじゃましまーす/3/11

●というわけで、あたしたちは朝になってダンジョンへと向かった。昨日のうちに仲間ともいろいろと話をしたし、野営中にもなにもおきなかったし……いまのところは、順調、って感じかな。最初のころ感じた漠然とした不安も、気のせいかもしれない……●ダンジョンというよりは、これって、洞窟……ていうか、なんかすごく綺麗に穴がほられてる。ちょっと壁に残った、なんかの粘液の塊みたいなのが不気味……、この穴、どうやってほったんだろ? てなことをしているうちに、扉にたどり着いた。●きっと、ここを見つけた猟師も、ここまで入ってきて「古代王国の墳墓」かなにかと思ったのかもしれない。●懐から盗賊の七つ道具を取り出して、ちょいちょいといじってみる。古代王国のだったら、ロックとか呪文がかけられているはずなんだけど……がちゃり、という音とともに、鍵はあっさりと開いた。……あり?●扉をあけても、そらに奥まで通路が続いてる。あたしを先導にするみたいにして、みんなもダンジョンの奥へとむかっていたら……●突然の轟音。何事かと思ったら、眼前を、ものすごいいでっかいミミズみたいな生き物が、通り過ぎていった。思わず、巨大ミミズのむかったほうに目をやると……粘液でべとべとした穴が、その後ろに残ってる。●ちょっと待って? もしかして、この穴って……あの化け物ミミズが掘った穴なんじゃないの? あ、でも、ちゃんと扉(しかも鍵つき)はあったし、ゴブリンも食料もってここに入っていたし……●「やっぱり、ここ、変よ」あたしは仲間たちに言った。「少なくとも、いまあたしたちが歩いてきたところは、どう考えても古代王国の遺跡じゃない。もっと、別のなにか……」●なにかいやな感じが背筋に走る。そのとき、この穴蔵のどこからから、「きい……きい……」という耳障りな音が聞こえてきた。まるで、ゴブリンの会話みたいな、いやーーな感じ……。

ウェイナは語る


このパーティー初の戦闘・・・/3/11

■古代遺跡と思われるこの洞窟、確かに入り口には扉があった。で、ウェイナが開けてくれた。 ■進入したが・・通常遺跡では一般的だと思われる壁でなくて土壁・・本当にここは遺跡なのか?? ■あ、とりあえず、明かりはランタンも点けることにしたけど、それ以外にウェイナにライトをつけるのも頼んだ。 ここで精神を使うのはどうかっていう意見もあったけど、むしろ暗闇にしてしまった方が危険が大きいだろうってことで こうなったんだ。で、かけた場所はとりあえずウェイナのサーベル、杖にって考えもあったけど、なんかの時に鞘に入れて 光を隠すことで敵から隠すことが出来るかも?って理由だけでそっちになった。 ■「やっぱり、ここ、変よ」とのウェイナの声にみんなもやっぱりといった顔になる。ちょっと話し合おうかと考えた瞬間、 声が聞こえてきた。「どうやら・・敵みたいだね、ウェイナさん、眠りの雲をお願いします、速攻で倒してしまいましょう」 そう提案すると、みんな真剣な目つきでうなずいてくれた。■ウェイナさんのスリープクラウドがゴブリンたちの後方4人を眠らせる。 だが、運良く外れた2体が向かってくる、他にはいないようだ。シスクさんのバスタードソードが一体のゴブリンを倒し、 もう一体のゴブリンも瀕死■よしこのまま・・・と思ったら・・向こうの側壁から振動が・・一体のロックウォームが飛び出してきた。 眠らされたゴブリンたちは下敷きになって死んだみたいだけど・・・これは・・戦わないといけないみたいだね。 ■「気絶させよう!ウェイナさん、サーベルを鞘に!」そう言って自分はシェイドの魔法を唱えはじめた。

シルフェス=ローレライ/(未定)は語る


戦闘…/3/11

ゴブリンとの戦闘…噂には聞いていたけれど、目の当たりにするのは、初めてだ。加えて、ロックウォーム…見た目より、厄介な怪物なのかも知れない…。■「気絶させよう!」シルフェスさんの言葉に、自分の出来ることに気付く。長引かせるのは、得策では、無さそうだ…。■自分の呼びかけに答えてくれた精霊と、シルフェスさんの呼びかけに応じた精霊が、相次いでロックウォームに触れ、精霊界へと帰っていく。ロックウォームを、気絶へと導きながら。闇が去った後、ロックウォームは、その巨体を静かに横たわらせていた。■「…つぎも、こう、上手くゆけばよいのですが…」

フェニル・ナーティは語る


最初の、戦闘/3/11

なにごともなく夜が明け、あたしたちは、いよいよダンジョンへと向かった。鍵は、ウェイナおねーさまが開けてくれた。■ウェイナおねーさまを先頭に、中へと、進んで行く。途中、でっかいミミズと遭遇。うう、あんなのが、これからも、でてくんのかなぁ〜、やだなぁ〜・・・■しばらく進むと、ゴブリンとばったり。6匹いたうち、4匹は、ウェイナおねーさまが、眠らせて、残りは、あたしが倒した。■このまま、進もうかと思ったら・・・げげ、さっきのでっかいミミズが、飛び出してきた。今度は、避けられないみたい。フェニルとシルフェスの精霊魔法で、ミミズもどきは気絶した。シルフェスが、とどめをさしたほうがいいというので、フェニルがとどめをさした。うう、もう、でてこないよねぇ〜・・・。

シスク・ラスは語る



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