’99/3月 ログはBBS同様下から読んで下さい。 ブラウザのバック(戻る)ボタンで戻って下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第二回終了  投稿日 1999年3月23日(火)17時18分 投稿者 りゅうへんげ では、これで第二回もっとも深い迷宮探索を終わります。 次回は3/10日を予定しております。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− I地点攻略失敗  投稿日 1999年3月16日(火)19時12分 投稿者 踏み入る者たち/砂漠鼠カイト ◆「さて、この一画を調査すれば当初の目的は達成だな」「気を抜くのは早かろう、危険が何処に隠れている知れぬの だぞ」「ファリス神殿の人って、みーんな堅苦しいのね」、マーラは堅物のクライヴをからかって楽しんでいる。マーラの つっこみに真面目に返答するクライヴの姿は、端から見ていると滑稽にも思える。◆「…あれ、何だと思う?」「うーんと ね、お宝の詰まった箱」「馬鹿、その隣りだよ」「体長2mの巨大な鳥かな?」、一番奥の部屋に宝物箱のようなものをマ ーラが見つけたのだが、そのすぐ隣りに鳥の化物が居座っているのだ。◆「…間違っているかもしれないんだが、コカト リスかもしれない」「えっ!あれが!?人を石にする魔力を持つ化物の?」「特徴は文献に載っているものと一致するん だよ、ただ…ちょっと断言する自信は無いんだ…」、化物を見たストークはかなり悩んでいる。もしストークの知識が本 当ならば、我々は石になってしまうかもしれない。逆にストークの思い違いならば、未発掘の財宝をみすみす見逃すこと になるのだ…◆「ストークを信じよう。これまでストークの助言は外れていないし、最悪の事を考えることも時には必要 だ。だから、今回の調査はここでお終いだ」、俺はストークと仲間達に言ってみた。ほぼ全員が賛成したので、探索は 区切りを迎えたことになる。ちなみに行動パターンを読めるようになった様で、好奇心に満ちすぎたマーラの首根っこを クライヴは掴んでいた…なかなか油断のならない奴だ… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− C地点攻略成功  投稿日 1999年3月15日(月)22時03分 投稿者 踏み入る者たち/砂漠鼠カイト ◆「ハーピィってのは美人の姉ちゃんじゃないのか?」「それは海岸に棲むディーラ種の方です。こいつらはフリア種、 山岳に棲む醜悪な幻獣ですよ」、ストークの豊富な知識量にはいつも驚かされる。そして彼の知識は、魔術や武術以 上に危険に立ち向かえる頼れる力だ。◆限られた空間で力を発揮しきれなかったフリアたちは、我々の攻撃の前に 次々と撃ち落とされてゆく。幾度かの戦いを通じて、俺達は役割分担を無言のうちに実行できるようになっていた。◆ 「…この宝箱も頂いていくとするか。さてと、まだ捜索していない場所は…」「あと一個所だけだな。ここを調べれば地図 も出来上がるだろう」、指し示した場所を除いて、羊皮紙にはこれまで調査した区画に関して注釈付きの地図ができあ がっている。明日の調査が終われば、リファールで休暇を取ろうと話し合う。明日も無事に調査ができればよいのだが … −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− H地点攻略成功  投稿日 1999年3月14日(日)18時04分 投稿者 踏み入る者たち/砂漠鼠カイト ◆祭壇には剣がひと振り祭られていた。遠目でも掘り出し物だと感じられる。部屋に踏み入った俺達は早速そいつを 調べることにしたのだが…、祭壇へ近づこうとした俺達の前に、二人の青年が立ちふさがる。◆二人の青年の立派す ぎる身なりが違和感を発している。警戒しながら出方を伺うが…。精霊力の異常を察したウィル・アイが慌てて叫ぶ、 「気をつけて!そいつら死んでいます!」◆だが、その警告は遅かったようだ。暗闇の中で抜かれていた白刃が唸りを たてて振るわれる!奇襲を察知しきれなかった俺の首筋に力強い斬撃が叩き込まれる!(…死ぬのか…俺は…こん な所で…)◆(…い、痛い…が、生きているのか?…)、鈍い痛みを感じながらやっとの事で目を開けると、すでに生け る死者との戦いは終わっていた。ガンマはウィルの手当てを受けてあちこちに包帯を巻いている。そしてストークが倒 れたクライヴを介抱しているようだ…。◆「あっ、気がつきましたか?大変だったんですよ、私やストークさんも戦ったん ですよ!すっごく活躍したんですよ!おまけにクライヴさんはカイトさんの治療で疲れて倒れちゃうし…」、たて続けにマ ーラが喋りたてる。「本当に心配したんですよ、でも無事で良かったです」、そう言いながらも、祭壇から剣を回収してい た。こいつは俺よりも盗賊根性が筋金入りだと感じていた… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− G地点攻略成功  投稿日 1999年3月13日(土)00時14分 投稿者 踏み入る者たち/砂漠鼠カイト ◆ストークは羊皮紙に遺跡の間取りを書き込んでいる。まだ探索していない場所が多くあるようだ。そこで我々はさらに 奥へと調査の足を伸ばすことにした。◆さらに奥へと続く通路を塞ぐようにして、部屋の壁際に奇妙な植物が生えてい た。ウィル・アイが言うには、エスノアという触手で獲物を捕らえる食肉植物の一種のようだ。それほど強いわけではな いが、不運にも触手に捕われれば、酸で溶かされて堆肥にされてしまうという。◆動けない植物相手に危険を犯すこと は勇気ではなく愚かなだけだ。避けられる危険は避ける、それが正しい選択ってもんだ。俺は背負い袋からランダンの 予備の油を取り出し、植物の根元に投げつける。そしてウィル・アイが松明を投げると、パチパチと煙を出しながら燃え はじめる。小さな炎になったのを確認してから、さらに数本の油をぶちまける。エスノアは触手を振り回し、まるで獣の ようにのたうちまわる。◆煙が部屋に充満する前に遺跡の入口まで戻り、しばしの休憩となった。数時間後、煙が薄ま る頃合いを見計らって戻ってみた。エスノアの根元はほとんど炭化していたが数本の触手が時折動くのが見える。恐る べき生命力だ… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− F地点攻略成功  投稿日 1999年3月11日(木)18時18分 投稿者 踏み入る者たち/砂漠鼠カイト ◆「この先の部屋にまだ妖魔がいるみたい。人数は4〜5匹、クライヴぐらい大きな奴もいたよ」、偵察から戻ってきた マーラが口早に報告した。「退治した妖魔の仲間でしょうね…特徴を聞く限り、それはゴブリンとホブゴブリンだと思いま す。ゴブリンであれば、私やカイトでも十分に戦えます。ただ、ホブゴブリンはガンマかクライヴに任せるべきです。なめ てかかると痛い目にあいますよ」、報告内容を聞いたストークがすばやく分析を述べた。◆仲間であろうグレムリンやコ ボルドをすでに殺している。戦いは避けられないようだ。マーラが言うには、相手は弓矢や投石紐を持っていないとい う。作戦会議の結果、ストークとウィル・アイの魔法攻撃、俺とマーラの支援射撃、ガンマとクライヴの突撃、接敵後は 俺とストークも前線に加わることになった。まあ、妥当な作戦である。作戦を討議している間に、マーラは何やら小袋に 細工を施していた。秘密兵器らしいのだが…◆マーラの秘密兵器は小麦粉の詰まった目潰し玉だった。ゴブリンめが けて投げつけられた小麦袋は非常に強力な効果を発揮した。まあ、敵だけでなく味方にも効果があったのだが…。乱 戦が終わった時点で、幸運にも負傷者は出なかったが…。「頼むから、今度からは何かやる時は警告してからやってく れ…」、小麦粉で少し白くなったクライヴがブツブツと説教をしている。マーラの方はちょろりと舌を出して謝っていたが …まあ、都合の悪いことはすぐに忘れるのがグラスランナーらしい。とんだトリックスターが仲間に加わったようだ。ま あ、カタブツのクライヴにお目付け役としてがんばってもらうとするか… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− E地点攻略成功  投稿日 1999年3月9日(火)17時56分 投稿者 踏み入る者たち/砂漠鼠カイト ◆「妖魔がこの遺跡に住み着いたって噂、本当かな?」、マーラは緊張とそれ以上の好奇心を言葉にした。最近はリフ ァール近郊の森や村でゴブリン出没の報告がある。それだけに街で聞いた噂には信憑性があった。そして、その真偽 を確かめる機会はすぐに訪れた。◆部屋に入った我々の目の前に、妖魔の一団が立ちふさがったのだ。幸運にも警 戒していたおかげで不意打ちを受けることは避けられた。「奥の奴はシャーマンだ、魔法を使うぞ!」、ストークの警告 をきっかけに乱戦へとなだれ込む。◆ガンマの槍とクライヴの大鎚が唸りをたて、二匹のコボルドを一撃で打ちのめ す。俺が投げた三本のナイフが喉に突き刺さり、別のコボルドが断末魔の悲鳴をあげる。生き残ったコボルドが小剣を 振るって反撃するが、クライヴの鎧に弾かれる。ゴブリン・シャーマンが暗黒の精霊を召喚して辺りを闇に包めば、スト ークが魔光を創造して闇を払う。グレムリンが忘却の魔法を唱えれば、それに耐えたウィル・アイが火炎の精霊を召喚 して反撃する。◆最後まで立ちふさがっていたコボルドが大鎚に叩き潰されると、ガンマは奥のゴブリンへ一気に駆け 寄る。ゴブリンが召喚した大地の精霊が石つぶてを叩き付けるが、駆け寄る勢いは止まらない。マーラの放つ矢で傷 ついていたゴブリンに、とどめに一撃を放つ…◆「気をつけろよ、妖魔とゴキブリは一匹見たら、その倍が隠れていると 思ったほうがいいぞ」、この危惧が現実のものとならなければ良いのだが… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− D地点攻略成功  投稿日 1999年3月8日(月)17時59分 投稿者 踏み入る者たち/砂漠鼠カイト ◆「…あれって…ナメクジ?」「湿地帯や地下迷宮に生息するジャイアント・スラッグと呼ばれる生物だ」「…やっぱりナメ クジじゃないか」、マーラとストークの声だけが響き渡る。我々はあるモノを前に立ち止まっていた。部屋の奥に大きな 宝箱、そして行方を遮る体長5mの巨大ナメクジ…◆こちらに襲い掛かってくる気配はないが、さすがに牛より大きな 化物をまともに相手にするつもりは無かった。ヌメヌメとした粘膜にまみれながら戦う自分達の姿を想像したくもなかっ た。◆「ナメクジなら塩で退治できないの?」「あれだけの大きさですから、500kgぐらい必要になるでしょうね」「…どっ から持ってくるんだ、却下だ」、部屋を出ての作戦会議では様々な案が出され、次々と却下される。思案の結果、ウィ ル・アイが精霊を呼び出して戦わせ、ストークが魔法で支援、ガンマとクライヴが突撃し、カイトとマーラが後方から弓矢 で支援、結局は力押しでの解決策に落ち着いた。◆戦いはかなり長引いた。巨大ナメクジは切ろうか突こうがお構い 無し、逆に体当たりでガンマとクライヴを幾度もなぎ倒す始末。最後には全員で取り囲んでの袋叩きでやっと決着がつ いたのだ。負傷者は多くなかったが、粘液と体液による汚染は精神的な打撃を与えてくれた。粘液まみれになったこの 衣服、もう着ることはないだろう…。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− B地点攻略成功  投稿日 1999年3月6日(土)00時26分 投稿者 踏み入る者たち/マーラ ◆「別れ道まで気配は無い、大丈夫だろう」、精霊使いのウィル・アイさんは断言した。私たちは昨日の蝙蝠のように闇 に潜む危険を気にしながらさらに奥へ進んでいった。もっとも私はただ単純に迷宮探索を楽しんでいたけど♪◆「マー ラ殿、少し静かにしてくれぬか。その…物音を聞きつけて化物などを呼び寄せてしまうかもしれませんぞ…」、ポコポコ と槍で通路の壁や床を叩く私にクライヴさんが注意してきた。「遊んでるわけじゃないのよ、罠が無いか調べてるんだか ら、ね、カイト君♪」「…まあ注意することは大切だ。ただ、無意味に通路に罠配置する奴はいねぇよ。進入者を排除す るため最も効果的なポイントにだな…」、そうカイト君が言った時、バクン!大きな音を立てて床が開く!大きな落とし穴 と痛そうな槍…◆「ね、ね、私が注意していて良かったでしょ」、仲間に加わってから初めての活躍を、ガンマさんやスト ークさんも誉めてくれた。カイト君はちょっとバツが悪そうに苦笑していたけどね。「さて、勘と運に恵まれたお嬢さん、こ の分かれ道はどっちにいけばいいと思う?」「うーんとね、こっちの方が面白そう!」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− A地点攻略成功  投稿日 1999年3月4日(木)19時07分 投稿者 踏み入る者たち/砂漠鼠カイト ◆「今回の目的は未探索地区の地図を作り、ラーダ神殿に売りつける事だ」、地下へ続く梯子を目の前に意志の統一 を図る。ガンマとクライヴはいつでも戦える様に武器を、ストークはメモのために羊皮紙を取り出している。俺はベルト に差し込んだナイフを確認する。盗賊のマーラと精霊使いのウィル・アイも、それぞれ武器や松明等の準備をしている。 ◆全員が一度に降りられる縦穴ではないので、俺とマーラが偵察を兼ねて梯子を降りる。降りてみると結構広めの小 部屋だとわかる。「何もいないよ〜」、上の仲間たちへマーラが呼びかけた瞬間、暗闇からバタバタと無数の影が飛び 掛かってくる!◆飛び掛かって来た影を剣で払おうとするが、風を切る剣の音を察知して避けられてしまう。暗闇の中 ではどれだけの数を相手にしているかもわからず、あせりばかりがつのる。◆「万物の根元なるマナよ!無害なるエア を睡魔宿りし大気へ変じさせよ!」、上方からストークの声が響き渡る。立ち眩みのような軽い目眩を感じた瞬間、暗闇 の中を飛び回る影が失速する。ゆっくり梯子を降りて来たストークが床へ落ちた影を摘み上げる。「ただの蝙蝠だ。し ばしばバットフィーバーと呼ばれる熱病の感染源になるから注意は必要だがな」まるで他人事のように語るストークは いたって冷静な男だ… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第二回開始☆  投稿日 1999年2月28日(日)21時28分 投稿者 りゅうへんげ 3/1、午前時を持って、もっともちかい迷宮第二回を開始します。 このBBSでは午前0時となる筈ですので、よろしくお願いします。 期間は3月20日まで。 尚、ルールに若干の変更が加わりましたので、書き込む前にチェックして下さい。 それでは!良い冒険を!