苦い終幕…そして新たなる一歩 |
●あれから数日の時が流れた。事後処理はあらかた片付いたものの、成果のほどははかばかしくなかった…いや、正直に言おう…何の成果も上がらなかったのだ。真相は我々の手をすり抜けていった…。●なお、例のカーディスの神器を思しき石は、誰かに悪用されてはたまらないのでファリス神殿に提出した。今ごろは厳重に封印・保管されているはずだ。それから、官憲から出た情報料は全額トミィに(冒険者となるらしいので、餞別兼当座の活動資金として…)、そしてレイシール先輩が例の道具を売り飛ばした金はゼムスさん達に(更正活動の資金の足しとして)渡した。そろそろ財布が寒いが、私は神殿で寝泊まりしている身なのであまり苦労は無い。●あれ以来、スラムには立ち寄っていない。神殿での雑務と奉仕活動が忙しかったという事もあるのだが…まあ、皆までは言うまい。●もう少し、何かいい方法があったのではないのか。あの時真剣に子供達を元に戻す為の方法を模索していたなら、結果は変わっていたのではないのか…己の無力さを、至らなさを、無能さをかみ締めながら考え込んだのも、一度や二度ではない。そしてその思考は常に「今更何を言っても、過去が変わるわけではない」という、至極当たり前の結論に辿り着く…。●そして今日、ライダーズとしての初仕事に赴く自分がいる…もう失敗は許されない、たとえそれが如何なる任務であろうとも…!
2D6 = 9(3+6)
解決−後日談 |
かくして、白ローブ(カーディス信者)達を衛兵に突き出し、少しばかりの報酬を得た冒険者達はスラムから立ち去るのであった。 ★…その後のトミィは…ジェナからの盗賊ギルドの誘いを断り、アズのような戦士を目指すべく目下、バイトしながら修行中。「大事なものを直接的に守れる力が欲しいんだ!」 ★レイシールに薬品の成分表を渡された”ドク”サタディはちょっぴり困っていた。このメモには重要なところがいくつか書かれていなかったのだ、ただ、書いてあってもそれはそれで困るとドクは思ったのだが。「毒だったのなら最初から解毒剤でなんとかなったのかもなぁ…」 ★…冒険者3人組は…事情はどうあれ、スラムの少年達にはかなり嫌われていて、真の更正を目指すもなかなかうまくいかないようだ。「これが我々の償い方なのだ…」 ★…そして…「まあ…上出来ですね…アハハハハハ」スラムに響く、一人の神官の笑い声があった…。
2D6 = 8(5+3)
其処は光の届かぬ水の底・・・ |
■なに?・・・あ、相違やンナモン買ったよな・・・クリフに言われて初めて思い出したぜ「此レカノ?もんすたーぱわートカ言ウ名前ダッタノ」って・・あれ?そこのキラキラマントやら見覚え在るよな?■・・・つかわんで良かったわなぁ・・・あの薬、餓鬼をバケモンに変えた薬の新しい奴だとさ。■結局白外套問い詰めても大したこたぁ知れずじまい、目っけた不思議な道具はあらかた使いモンにならず売れるもんはうっぱらい・・・■事の次第は闇の中、数のあわねぇ餓鬼どもも、エマータも・・・■■町の外れの共同墓地、湿った空、・・・俺は穴を掘ると亡骸を、ジェナの奏でる鎮魂の調べ、トミィに掛けた言葉、「ぬしハ我等ノヨウナ抜ケタ事ハシナイヨウニノ・・・」■河の澱みに投げ込んだ、俺等や破壊女神と言う石は川底へ沈み、起こした波紋は消えにけり。スラムの空は今日も変らず・・・俺は・・・
2D6 = 12(6+6)
鎮魂の調べ |
■結局あの白ローブ達からはこれといったものは聞き出せなかった。全てが暗く深い闇の中へと落ちていってしまった、光の届くことのない深淵へと。■ノディの屍骸からはカーディスの聖印といくつかのメモが見つかった。一つはおぞましいことに、この哀れな怪物の能力に関する記述とその維持に人肉を必要とする旨の書込みがあるもので、もう一つの方は何やら訳のわからない言葉の羅列であたしにはさっぱりわからなかった。後で聞いた話しだけど、ある薬の成分表が記載されているとのことだった。■ ■あの3人の冒険者たちはこれからもこのスラムに残って、新たに少年たちの更正に努めるという。この手で人を死に追いやってしまった者たちのそれが償いであるかのように。それはこのあたしにも…いえる…■ ■あたしは今、この町外れにある共同墓地に立っている。トミィの言葉にしたがって少年たちの亡骸をここに埋葬することになったからだ。辛く重苦しい時間が過ぎて行く…■やがて最後の土をかけ終わるとあたしは手を合わせた。其々の墓標には供えられた花が風に揺れている、少年たちの儚い命を物語るかように…■ ■トミィはこれを機にスラムを抜け出し冒険者になるという。あたしはそれとなくトミィに、もし良ければこの街の盗賊ギルドに紹介してもいいけどと告げた。勿論トミィにはトミィの考えがあるのだから無理強いはしない。自分の道は自分でしか切り開けないのだから…■ ■やがてあたしの手からは静かに鎮魂の調べが流れはじめる…
2D6 = 7(3+4)
スラムにて終 〜霧の中の終幕〜 |
「何かありましたか?」ノディの死体を調べていた僕に、遅れてやってきたクリフが話しかけてきた。「クリフ、これが何だか分かるかい?聖印みたいなんだけど…」「!?カーディスの聖印!」■奴らは邪神カーディスの信者たちだった。ノディとエマータの指揮の下、人間を従順なモンスターに変える研究をしていたらしい。あと、ノディの懐から出てきたメモに、そのための薬品の成分表が記されていた。僕にはまるで理解できない代物だったので、とりあえず写しをとって、ミーズとアリナさんとドク・サタディに渡しておいた。これが役に立つ時が二度と来ないといいけど■あの冒険者たちは、このままスラムに残って少年たちの真の更正を目指すそうだ。7人もの少年たちを犠牲にしてしまった罪悪感からの選択なのだろう。少年たちの彼らへの憎悪はとても深いものがあるだろうけど、彼らならきっとやりとげてくれると思う■回収できる限りの少年たちの死体は、トミィの言葉に従って、共同墓地の外れに埋葬した。仲間の少年たちに渡す、という選択肢もあったけど却下した。あまりに無惨な死体ばかりだったから…■そういえば、トミィは冒険者になるためにスラムを出るそうだ。彼の勇気は冒険者としては得難い資質だと思うけど、無謀との区別は出来るようにならないと。そう言った後で僕は「いつか一緒に冒険に出れるといいな」付け加えておいた■それと、これは後日の話になるが、ノディの持っていた魔法のマントとワンド、それと“雷竜の尻尾”をパーカー商会で鑑定してもらったのだけど、結果は呆れるようなものだった。どれもこれも使い物にならないとんでもない欠陥品だったのだ。僕たちはその場で売却を決定した。とりあえずワンドだけはその場で引き取ってもらえたけど、後の二つは「しばらく考えさせてくれ」だそうだ。大した額にはならないだろう■こうして、僕たちは釈然としない思いを抱えたまま、スラムを後にした。今回の事件はこうして幕を閉じた。深い、深い霧の中で…。
2D6 = 8(3+5)
只今事後処理中 |
●「私のほうこそ…申し訳ありません…」沈痛な面持ちで話し掛けてきたアズさんに対し、私はそれしか言えなかった。周囲を見れば、状況はある程度掴める…。●「これ以上の犠牲者の発生を阻止した」という形では、今回の一連の行動には重大な意義があると言える。しかし…その事を今の皆様に伝えたとて、何の慰めにもなりはしない…まして、一人その現場にいなかった私の言葉では!●だがしかし、ここで私まで落ち込んでいてもどうしようもない。押っ取り刀でやってきた役立たず(=自分)は、ここで出来る限りの事をやるしかない。まずは…子供達の死体を何とかしよう。●「先輩、何かありましたか?」然るべき場所に埋葬するべく子供達の死体を片づけていると、レイシール先輩がノディ氏の死体の傍らで調べものをしていた。なんでも、先輩はスラムの露天商から買った鞭を使ったら身体が痺れてしまったらしい。そういえば、アズさんもスラムの露天商から得体の知れない薬を買ったと言っていたが…。●マーファ神殿の看板掲げて、人をバケモノにする新薬の研究。…他人のありようを歪める邪法、そしてそれを何の罪悪感も感じる事無く行ってきた人々…正直、嫌悪感を感じずにはいられない。だが、かつては私も似たような存在だったのだ。●我々が2人、そしてゼムスさん達が7人…今まで倒した化物と、そしてここに散乱している死体。さて、帳尻は合っているのだろうか? …私はその疑問を晴らすべく、白ローブの邪教徒達から話を聞きつつ、二階に散乱している死体の検分に当たる…。これで帳尻が合っていなかったら…背筋に冷や汗が伝う。●(…薬?)思い当たる節があった私は、アズさんの姿を探した。全てが遅きに失している事くらい、わかっている。それでも、何らかの役には立つかもしれないじゃないか…私はそう心中で自分に言い訳しつつ、アズさんに聞いてみた。「アズさん、以前スラムの露天商から買ったという薬品がありましたよね。それ、見せていただけませんか?」
2D6 = 8(6+2)
宴の始末 |
■・・・そう、落ち込んでたって仕方ねぇ。気合い入れっぞ!自分の顔を一発。■呟き「・・・我ハ後悔、シテオラヌ。彼奴等ハ我ノ前二立ッタノダ」■・・・こいつら、逃げるつもりだったのか?こういう“怪しげな実験”ってのは・・・部族の呪い師と同じってこたねぇよな?全部この白い連中やエマータの頭ん中だけって言うのは、変だよな?■回復したレイシールも捜索を開始、「ソウダノ、此奴等トテ“忌ワシキ儀式”記憶ダケ二頼ッテイタ訳デハアルマイ。逃ゲル所ダッタトスレバ、当テニハデキヌト思ウガノ、“資料”トカイウ物ガ残ッテ居ルカモ知レヌノ」
2D6 = 7(1+6)
スラムにて19 〜栄光なき勝利、そして〜 |
アズのブレイブソウルが怪物の一体をとらえた。自らの作り出した赤い沼に沈みながら、怪物は少年へと姿を変えていった。ジェナもまた、アズの剣によって既に重傷を負っていた別の一体にとどめを刺し、冒険者たちも見事な連携で最後の一体をしとめていた。戦いは終わった…■ようやくにして痺れがとれ、動けるようになった。ミーズが「どうも、こいつの魔力はそれだけではないような気もするのだが…」なんて言っていたが、まさかこんな副作用があるとはな。それにしても、辺りは絵に描いたような惨状だ。血の海に沈む裸の少年たち、放心したように立ちすくむ戦士たち、首から血を吹いて仰向けに倒れる男(ノディというらしい。…こいつを殺さず捕らえられていれば!)。非生産的と理解しながらも、そんな思いを抱かずにはいられない。だが、そんなことよりも、僕たちにはやるべきことが残っている。「みんな、足を引っ張ってすまない。余計な心配をかけた。どうもこの鞭のせいみたいだけど、ちょっと痺れただけだ。別に命に別状とかはない」まず謝る。そして「僕たちにはまだやるべきことがある。この家に、これ以上何かないか、確かめる必要がある。それが終わったら彼らを埋葬しなければならないし、こいつらを官憲に突き出さないといけない。…まだ、沈んでいる暇はないんだ」そう言って、僕は痺れの残る足を叱咤して歩き出した。と、ノディの死体が目に入る。…こいつなら、何か持っているかもしれないな…。とりあえず例のワンドとマントを取って脇に置いておき、懐を探ってみた。「自称“エマータ”なり、こいつらのバックなり関する手がかりでもあれば…」
2D6 = 11(6+5)
殲滅 |
■俺の刃が、ジェナの刃が、俺らに味方してくれた冒険者の刃が・・・少年だった存在、少年に戻れたかもしれない存在の命を奪った。命を奪う瞬間連中の瞳の中に・・・悲しみの光を・・・・・・■血まみれの部屋に、動く物は俺らだけ・・・・■俺はノロクサとブレイヴソウルを背中に戻す、敵の完全殲滅・・・全く勝った気がしねぇ・・・後味・・・わりぃな■そんな処にクリフが戻ってきた・・・・ちっと遅かったな・・・「くりふヨ・・・スマヌノ、無駄足ニナッテシマッタ様ジャ・・・見テノ通リノ有リ様、生ケ捕ル事モ、押エ込ミ続ケル事モ出来ナカッタワ」
2D6 = 4(2+2)
落涙 |
■あたしの最後の言葉も少年達には届かなかったようで、その攻撃の手はあたしにも及んだ。■手にした小盾でその攻撃を受け流し、小剣で斬り付ける。その肉塊は血を吐き出しながらも更にあたしに迫ってくる。■それが血を吐き出した瞬間にあたしは小剣を突き立てる。狙い違わずその刃は怪物の急所に飲み込まれていった。■そして……あたしは呆然と血の海に立ち尽くしていた。
2D6 = 8(5+3)
まだ…まだ死ねない(BADバージョン) |
…イタイ…イタイ…クルシイ…ハヤく…ハやく…コロしテ…なんデ…コンナこトにナっちまったんだヨォぉ…痛イ…マダ……まダ…まだ…まだ死ねない…ヨ…そんなんジャ…まダ死ネない…ハヤクハヤクハヤク…楽にシテくれよぉぉぉぉっっ!!
2D6 = 9(4+5)
白い刃は少年の血で |
■・・・駄目だ!俺の考えも功を奏さねぇ・・・ジェナの命令も・・・すまねぇ・・・■俺の剣は・・・俺が生き続けるなら、多くの人の命を奪う為にある、“俺がそう望んでいる”からだ。ここで一人二人増えた所で・・・・・痛くねぇ、痛くねぇよ!・・・俺は・・・■攻撃へ、攻撃へ・・・会った事も無かった餓鬼ども「・・・ぬし等ノ事ハ忘レヌ」■ブレイヴソウルが少年の命を・・・・
2D6 = 4(3+1)
下手なスリングは数撃っても当たらない |
●例の拠点への道すがら、私は思考を巡らせていた。●ジェナさんが言うには、解放の鍵は何らかの「言葉」だったらしい。では、封印の為の鍵は何なのだろう?●これが同じ「言葉」…何らかのコマンド・ワードだというのなら、話は早い。正直な所、これが一番可能性が高いと思うのだが…何だろう、この胸騒ぎは。●それ以外の場合は…これまでの状況から推測できる代物を探してみる。疾走しながらの思考では限界があるが…。●あれだけ大量の血を吐き出していては、さすがに生命の維持など出来はしないだろうが、これまでの様子では「使い捨て」としての用法しか考えていないとも思えない。今までの実例では「死」によって元の姿に戻る事が確認されているが、それでは死体が残ってしまう。物乞い達の死体の様子から考えれば、彼らがスラムで何度か活動していた事は明白…それで「死ぬまでそのままの姿」という事は考えにくい。向こうもあれを殺す方法を心得てはいるだろうが…いちいち危険を冒して始末していたのでは、あまりにもハイリスク(逆にやられる危険性も高い)で無駄が多い…それでは一体?●死と共に子供の姿に戻った化物、食いちぎられた死体、子供達の言葉…思考が交錯した時、はじめてエマータ氏と会った時の光景が、その袖に滲む血の赤が、私の脳裏を過ぎった。●「血」あるいは「命」…新たな鍵を得て、思考は再びめまぐるしく回転する。もし本当にそれが「鍵」だというのなら…一瞬、背筋を死神に撫でられたような気がした。…頼む、この憶測だけは外れてくれ!
2D6 = 9(3+6)
最後の言葉 |
■レイシールさんが倒れるのが見える。側に寄って声を掛けてみても反応は無いが、口元に手をかざすと息をしているのがわかった。■あたしはゆっくり立ち上がると醜い肉の塊と化している少年達に引導を渡す為、小剣を構え向かっていく。■今のあたしの顔は一体どんな顔をしているのだろう? 本当にこれしか手は無いのかしら。この子達を救う手は本当に無いのかしら?■それでも心のどこかではまだ諦めるなという声がする。■「止まれ。」と一言、化け物に命令する。■それでも駄目なら……幕を引かせてもらうわ。
2D6 = 5(2+3)
あまりにも… |
彼女の悲痛な呼びかけに答える様子も無く…少年達は攻撃を止めない…あの戦士も必死になって食い止めている…私には何も出来ないのか? 神よ…どうせよと仰られるか…! 正義は…どこに……今…今楽にしてやるぞ…少年達…! 私はバスタードソードを両手で構え、ゆっくりと少年達に近づいて行った。
2D6 = 9(3+6)
決断の時は・・・ |
■!!っそ、無茶な。こういう連中相手に“手を出させねぇ”ってのは凄い重労働で・・・だ!!■レイシールが倒れる!?なぜだ??鞭をあんの白ローブに・・・・駄目だ!■レイシールから注意を逸らすのにも限界が・・・何かねぇのか??■血ぃ吐いて回復??血を吐く??・・・「誰ゾ!彼奴等二“治癒”ヲ!!」・・・後は・・・苦痛の表情?変異??昔居たな・・・胃の腑に悪い瘤が出来て・・・違うか?
2D6 = 6(2+4)
めまぐるしい思考 |
■あたしの掴んでいる白ローブの奴はぐったりとしていて、気を失っているかのようだ。■ ■『落ちついて、落ちつきなさいジェナ! 冷静さを失っちゃだめよ! よく考えるのよ、考えるの。あいつ等はこの化け物を絶対に操っている筈なんだから。そうでなきゃ化け物があたし達に向かって来る訳がないわ。それに相手を選ばないのならあいつ等も被害にあうはず……あたしの言葉と奴らの言葉の違いを考えるのよ……何が違うのか……同じように命令したはずなのに……そうか、そうなのね。きっとそうだわ!』■ ■あたしは一つ大きく息を吸い込むと化け物と化した少年達へ、小さい子供に言い聞かせるようなしっかりとした大きな声でこう言った。「良い子だから、暴れるのを止めなさい。」
2D6 = 7(6+1)
はかない望み |
■その化け物達はあたしの声が聞こえているはずなのに、その動きを止めようとはしない。「そんなバカな…」■あたしは取り押さえた白ローブの男に掴みかかるとこう言った。「あなた達はどうやってあの化け物を操っているのか早く言いなさいよ! それともあの化け物に殺されたいの!」
2D6 = 11(6+5)
届かぬ声、心の叫び |
助けてくれよぉ…痛てぇよぉ…助けてくれよォ…助けてくれヨォ…「だ、ダメよ攻撃しちゃ〜!、お願いだから元に戻って〜!」…助けてくレヨォ…助けてクレヨォ…痛イ…助けテクレヨォ…「お願いっ! 私の言葉を聞いて〜!」…助ケテクレヨォ…イタイ…イタイ…タスケテクレヨ………
2D6 = 2(1+1)
切なる叫び |
■ ■あたしは突入する前にクリフさんと共に官憲やファリス神殿等に回り、ここの事を話してきた。もしもの事を考えてのことだった。官憲、マーファ神殿まではクリフさんと一緒だったが、ファリス神殿の方はクリフさん一人に任せた方がいいと思い、一足先にあたしはこっちの方に戻って来た。何故ならトミィに確認したいことがあったから。■スラムに戻るとトミィを探す。予め何処ら辺にいるかは聞いていたから、さして苦労も無くトミィと会うことが出来た。「ねぇ、トミィ思い出して欲しいの。昨夜囮をお願いした時、あの白ローブの奴はあの化け物に向かって何か言っていなかった?■あたしの問いに彼は「『捕獲しろ』って言ったぞ、確かに…ビビっちまってたけど、たしかにそう言ったぜ」って答えた。それはあたしの思いつきと一致するもので、それを確認するとトミィにありがとうと言い、待ち合わせの場所に向かったのだが…■ ■既にノディ(らしい人)はレイシールさんのダーツを受けて倒れているようで、他の白ローブの方は取り敢えず全員なんとか取り押さえることが出来たみたい…■アズさんや他の冒険者たちがあの化け物の相手をしている。■あたしはもう無我夢中で訳もわからずこう叫んでいた。「だ、ダメよ攻撃しちゃ〜!、お願いだから元に戻って〜!」
2D6 = 8(5+3)
蛙になった王子様は王女様の接吻で元に戻ったらしいが・・・ |
■敵さんの秘密基地に踏み込む!ラディオスの置き土産、雇われ冒険者はこちらの味方だ、これで行ける!■たぁ言っても楽じゃねぇ、バケモンにされた連中を元に戻す方法、こいつがポイントだよな・・・殺しちまうわけにゃいかねぇ■出てきた三体を睨み付け・・・・「ぬし等ノ相手ハコノ我ゾ、カカッテ来ルガヨイ」■一人目の鈎爪を紙一重で躱し柄頭で殴り付ける、そのままもう一人に致命傷にならねぇようにブレイヴソウルの一撃!・・・ったくきりがねぇ・・・このまま行くとこっちの方が不利になっちまう・・・・なんとか・・・コイツラを元に
2D6 = 10(4+6)
決着をつける為に |
■あたしの口から言葉がこぼれる。「口惜しい…」■あんな奴にまんまと騙され踊らされて、挙句の果てに逃げられてしまった。それもあたしのちょっとした気のゆるみの所為で。■自分の犯した罪の償いを他の人の手に委ねたりしたら、もうあたしはあたしじゃ無くなるような気がする。どんな結末が待っているにせよ、自分のこの手で未来を切り開いていかなきゃいけない。■そうよ、あの少年たちの為にも、そしてあたしの為にも絶対にこの落とし前はつけさせてやる!■仲間の背中を見ながら、あたしはそう決心した。■「さあ、行こう。やってしまったことに、一応の決着をつけに」とレイシールさんの声が聞こえる。■宿に飛びこむと魔術師然とした奴(きっとノディって奴ね)と冒険者然とした3人の姿が見て取れた。■すると魔術師らしい奴が二階から降りてきたあの化け物を指差し「まぁーったく、困りましたねぇ…よくもいたいけな少年達をこんな姿に変えてくれましたねぇぇっ!」と叫んだ。あたしに言わせりゃ全部あんた達がやったんでしょうが!って所だわ。■それに「おお、君達もあの者達が憎いのですか…わかりました、一緒に戦いましょう…」なんてぬかしやがる。その時「汝は邪悪なり!」という声が響き、続いて「我らも力をお貸しする!」の声と共にこの宿にいた冒険者たちもその魔術師の方へ立ち向かっていく。(流石、ラディオスさんね…ありがとう…)■あたしはあの思いつきを試すことにし、化け物と化した少年達に向かってこう叫んだ。「君達もういいわ、攻撃を止めなさい!」…これでいい筈よ…
2D6 = 8(4+4)
スラムにて18 〜最後の戦い〜 |
「我らも力をお貸しする!」ファリスの聖印を身につけた男が叫んだ。大きな安堵が心の中に広がっていく。反対に、驚愕に身を震わせる首領格と思しき男。僕はまっすぐにそいつに向かっていった■「降伏し、少年たちを元に戻せ。さもなくば、貴様の命はない!」僕の言葉に聞く耳も持たず、男は呪文の詠唱をはじめる。…そういえばあのマントとワンドは確か露天商で見たような…って、そんなことは今はどうでも良いことだ。無意識のうちに、相手の眉間に狙いをつけていたクレインクィンの角度をずらす。(こいつを殺さずに捕まえられれば!)奴の詠唱が完成するより早く、僕のクロスボウから太矢が放たれた。しかし、それは大きく狙いをそれて、奴の後ろの壁ら突き刺さった。(…狙いすぎたか)次の瞬間、不快な波動が僕を包んだが、精神を集中して振り払った。僕はクロスボウを投げ捨て、胸のベルトからダーツを抜いて投じた…「…しまった」僕のダーツは一直線に飛んでいき、そのまま男の喉にすべりこんだ…。一瞬の間の後、ひゅーっと笛のような音と血飛沫を上げて倒れ込む男。…今のは間違いなく致命傷だ…しくじった■仲間たちと味方になってくれた冒険者たちと対峙している怪物…いや、少年たち。これで、彼らを元に戻す希望も断たれたか…。と、視界の片隅で白いものが動いた。「ひっ!」僕と目があっただけで逃げ出そうとするそいつ。(!白ローブ!)僕はすかさずボーラを投げてそいつを転倒させた。それでも、這って逃げようとするそいつの背に雷竜の尻尾を…
2D6 = 9(6+3)
邪悪を見抜くは我が使命 |
「おお、君達もあの者達が憎いのですか…わかりました、一緒に戦いましょう…」…神よ、この者はいかなる者なのか? …やはり…! 「汝は邪悪なり!」そう言い放ち、攻めて来た冒険者の方へ仲間と共に…グライドが彼等に言う…「我らも力をお貸しする!」…あの少年から聞いた話が全て真実だとすれば…我々は取り返しのつかない事をしてしまったのかもしれん…
2D6 = 10(4+6)
ふふん |
…やはり来たか…あの冒険者共め……まあいい、こっちには名高き勇者様共がいる…それに従順な下僕もな…。「早くあの者達を倒して下さい、こ、殺される…」…情けない部下をもつと苦労する…くそっ! エマータはどこにいったんだ? …ここは仕方ない…「まぁーったく、困りましたねぇ…よくもいたいけな少年達をこんな姿に変えてくれましたねぇぇっ!」 2階の部屋から出てきた実験体共と、攻めてきた冒険者を見比べながら叫ぶ。2階にいる仲間が実験体に指示し、一階に下ろさせた。…「おお、君達もあの者達が憎いのですか…わかりました、一緒に戦いましょう…」…われながらよく言う…さあ、この戦力差だ…どうするね?
2D6 = 11(6+5)
狩の準備 |
■・・・・集合場所、ラディオスからの矢文・・・誰にとも無く「らでぃおす、にこ・・ぬし等ハ最後マデ仲間デアッタゾ・・・」■ニコとラディオスは離脱、他の面子は勢揃い・・・■皆にドクの元で聞いた事を伝える。毒物、生人形・・・そしてラディオスから受け取った金貨・・・「コノ金貨ノ釣リハ、又会ッタ時ニデモらでぃおす二渡ストイウ事デ良イナ?」■俺はグレートソードを抜き放った。出来る事は殴る事。むかつく奴は取りあえず目の前から消えてもらおう。・・・狩猟場の入り口に視線を・・・
2D6 = 3(2+1)
回想・・・手段と方法 |
■あたしも化け物を倒すにはクリフさんの言っていた『吐血直後に集中攻撃を掛ける』という方法が有効だと思っている。ただあの囮作戦の時、たしか白ローブの奴が化け物に向かって何か声を掛けたような気がしたんだけど、何か関係があるのかしら? まさか、化け物に変わっても人間の意識は残っているんじゃ…■「ねぇ、あいつ等がどうやってあの化け物を操っているのか考えてみたんだけど、もしかしたら言葉が通じるのかもしれないわ。それだったら何とかなるんじゃないかしら。」と仲間に自分の考えを話した。
2D6 = 4(2+2)
回想…そして後悔 |
●「大した事ではないんです…ただ、例のスラムでの一戦で…例の化け物を一撃で射倒したあの一矢。これが鍵になるのではないかと考えられます」あの時、私は場が落ち着くのを待ってから、件の化け物対策についての仮説を披露する事にした。●「ここでひとつ考えられるのは、あの矢そのものに何らかの仕掛けがあるという事。ただ、その可能性は極めて低いようですね…これを見た限りでは」そう言いつつ、私は例の矢に使用されていた矢尻(布に包んである)を懐から取り出した。●「そうなってくると、重要なのは例の矢が怪物を捉えた時の状況です。あの化物は何度か激しく血を吐き、その度に身に受けた傷を塞いでいきました。しかしあの矢は…私の目と記憶に間違いが無ければ、あの矢は例の化物が『血を吐いた直後に』あの化物を射倒していたはずです…遠巻きに見た事なので、少しあやふやではあるのですが…近くでご覧になった方、いらっしゃいませんか?」…そう、あの戦いでは私は遠くからクレインクィンを撃っていたので、あの化物に追いつく事が出来なかったのだが…いや、あれは明らかに吐血していたはずだ。●「単純に考えるなら、ここから考えられる対抗策は2つ。一つは『例の矢尻を使う』事、そしてもう一つは『吐血直後に集中攻撃を掛ける』という事になります。ただ、後者の場合は命中した場所…『眉間』というのも鍵になる可能性がありますが…そこまでは特定できませんね」…今思い返してみると、力説するほどの事でもなかったような気もしないでもない。●「例の化物をもとに戻す方法については…すみません、何も思い浮かびません…」私はこの発言を、のちに悔やむ事になる。いや…正確には、今悔やんでいるところだ。
2D6 = 12(6+6)
勇気無き撤退 |
「はぁ・・・逃げ出してるみたいだな・・・」体の方はもうなんともないのに、僕は襲撃には参加しないことにした。みんなに謝ると僕はスラムを後にしてラディオス君の待つ”家”に向かった。戦う勇気がもてない・・・。冒険者として僕はこれからどうしていけば良いんだろう・・・。
2D6 = 10(4+6)
スラムにて17 〜決着をつけに〜 |
僕たちはそれぞれの準備を終え、集合場所に集まった。例の敵本拠地には、今だ決定的な動きはない(ここに来る寸前まで僕が見張っていた)。敵に雇われているという冒険者にもコンタクトを取りたかったが、好機がなかったために断念した。何とか戦闘直前に説得するしかないだろう■「そうか…少なくともドク・サタディの知っている薬物ではない…か」そんなに大きな期待をよせていたわけではないけれど、アズの言葉はやはり残念だった。エマータの謎かけの答えが未だに分からない以上、他に手がかりはない訳だし…。「…まさか、高位の司祭の奇跡なら治せるとか…そういうことじゃないだろうな」ふと頭をよぎった考えを口に出してはみたけど、我ながら生産性のない言葉だな…「こうなったら、クリフの思いついた方法で楽にしてやるしかないかもしれないけど、その前に一つだけ。もしかしたら、エマータの他にも少年たちを元に戻す方法を知っている奴がいるかもしれない。それらしい奴が敵の中にいたら、出来れば生かしたまま捕らえる努力をしてみてくれ」と、その時。ドスっと足元に一本の矢が突き刺さった。「…これは?」■「…なるほどね。こういう工作はお手の物、か」僕は苦笑しながらラディオスからの手紙をみんなに見せた。「これで説得はやりやすくなったはずだ。後は戦うだけだな」僕はみんなを見渡して言った。「さあ、行こう。やってしまったことに、一応の決着をつけに」
2D6 = 3(1+2)
置き土産 |
■ミーズさんの握っている手とは反対の手にあたしは何やらしっかり掴んでいるようだった。指が白く変わっている。■「何かしらこれ?」恐る恐る手を開いてみる。そこには黒い色をした丸い物があった。「黒い卵? ミーズさんこれって何なのかしら?」
2D6 = 8(6+2)
相談 |
ア「私はエマータさん以外の方は信用しておりません」 ゼ「それは拙僧も同じ事…」 ア「では、どうしますか?」 グ「取り敢えず様子見だろう」 ゼ「いや、もし彼らが真に邪悪であるならば今のうちに叩くべし!」 ア「…少年達を教育している所も見た事ないですし…」 グ「…それはここには殆ど入れてもらってないからであろう…確かに怪しいとは思うが」 ゼ「では…明日にでも…その冒険者が襲ってきたタイミングにでもノディさんにセンスイービルをかけてみるとしよう」
2D6 = 7(6+1)
冒険者の提案 |
★グライドさんと名乗った鎧の戦士は仲間と相談したいと言っていた。まぁ当然だよね。彼を悪い人じゃないと思った僕は最後にこう付け加える事にしたんだ「今お話したような事があったのです。もしかしたら事に激昂した冒険者・・今お話した方々です・・が何時攻めこんで来るか解らないでしょう。でも、考えてあげてください。もし、僕が今言ったような事が真実なら。・・・もし貴方もエマータさんに感銘を受けて連れてきた少年達がそんな目にあっていて、利用されていたとしたら・・・彼等の怒りもわかってあげてください。でも、決して彼等は悪意が合って攻めてくるんではない・・・でしょうと言う事を頭においておいてあげてください。」★「申し訳ありませんが、貴方が最後までノディさんを信じるか、今の話しの事を心にとめておいてくれるのか解らない以上彼等の居場所を貴方にお話することはできません。その代わり僕が彼等に貴方方の事をこれ以上どうこう言う事も無いでしょう。では、失礼しますね♪」僕はそう言い残し、スラムの”待ち合わせ場所”へと向かった。★僕は矢文に「相手の冒険者の方に事情は説明できました。後は貴方達の裁量です。では貴方方にガネード様の加護があらん事を」そう手紙をつけてショートボウから弓をはなつと僕は今度こそ本当に”ファミリー”の家へと帰っていった。
2D6 = 10(6+4)
衝撃 |
まさか男子であったとは…失礼した。…しかしかの少年の言葉…どうとれば良いものか…エマータ殿は誠実な人物と見受けられたのだが…。一度、仲間と話し合ってみる必要があるようだ。
2D6 = 6(5+1)
助言、もしくは反逆 |
★・・うん。やっぱり良い人みたいだな・・。鎧の戦士は僕を送ってくれるって行ったよ。・・なんか女の子と勘違いされたのはシャクだけど、まぁ今はその方が都合が良いかな?僕はそのまま話しの流れに身を任せてノディ達の宿から離れるまで鎧の戦士と街を歩いたよ。★暫くして僕は振りかえると鎧の戦士にこう伝えたんだ。「実は大事なお話があるんです・・・・。」そう言って僕はスラムでの事のあらまし。そしてノディ達の事を鎧の戦士に話したんだ。「もし貴方が心ある冒険者なら何を言いたいのか・・は解ってもらえますよね。勿論今ここでどちらが正しいか選択してくださいなんて無茶な事は言いません。私が貴方の護衛している人の敵では無い・・と言う保証はありませんから。ただ、宜しければ考えてみてください。もっとも私はどちらにもつくつもりはありませんから、貴方があくまでノディさんを信じると言うのなら、これ以上私は貴方方に干渉するつもりはありません。いかがですか?」★そして最後にこう付け加えたよ「僕は男です♪」
2D6 = 11(6+5)
夜の訪問者 |
…急に依頼取り消し…変更になった。少年達を集める事から、ノディ殿達の護衛だ。なんでも、どこぞの組織に命を狙われているらしい。明日にはここを引き上げるそうだ。…扉の前で見張りをしていると…少女?者が私に手紙を差し出してきた。…こんな時間に一体…最近は化け物が出るとも聞く…危険だ。とりあえず私は手紙を受け取り彼女に言った。「こんな時間に出歩くのは物騒だ、私で良ければ送るから家に帰るのだ」…ゼムスあたりに見張りを代わってもらわねばなるまいか…
2D6 = 8(6+2)
ある冒険者の戯言、あるいは警告 |
★僕がこっそりノディ達の宿へと近づいて行くと、入り口の前には一人の冒険者然とした男が立っていた。・・・こんな時間・・こんな場所に見張りを置くなんて・・・明らかにノディ達は居るのだろう・・。僕はそう確信した。★僕は男の廻りに他の気配が無いであろう事を確認して物陰で呪文を解くと「貴方の依頼主の方についてお話したいことがあります。少しお時間を頂けませんか?」と記した手紙を持って冒険者風の男へと近づいたんだ。★「あ・・あのこれ読んでもらえますか?」
2D6 = 8(2+6)
ラディオスの提案 |
★「なるほど・・・皆さん感情で動かれるのですね。わかりました。残念ですが僕はお付き合いできません・・・。でも考えが変わるかもしれませんから集合場所だけは教えておいてくださいね。」僕はアズさんから集合場所と時間を教えてもらったよ。アズさんはこのあとドクの所へといくんだって。夜中なのに起きてるかなぁ?あ、そうだ!★「ドクへお土産もっていくのならこれも使ってください」僕はそう言うとアズさんに金貨を5枚手渡した。「ドクにはニコさんの事でもお世話になりました。宜しく伝えておいてください」僕はそう言い残して静かにその場を去ったよ。★★パーティー・・と呼べるものだったのだろうか?と解れてエマータさんの宿を出た僕はその足でノディ達の本拠地にしている宿の通りを訪れた。・・・アズさん達にも言わない事・・・無駄な事柄・・・僕らしくないのかも・・・そんな風に思いながら僕は姿隠しの呪文を唱えると注意深く宿を探ることにした。
2D6 = 9(5+4)
スラムにて16 〜動く理由は〜 |
「八つ当たり?…まあ、確かにそうとも言えると思うけどね」僕はアズの言葉に苦笑まじりに答える。「でも、あんな怪物にされた少年たちを放っておくわけにも、利用されているという冒険者たちをそのままにしておくのもどうかと思うな。僕たちも騙されたからって、そのままにしておくのはね。ついでに言うと、エマータという最大級の悪党を逃がしたからと言って、その下の小者どもを逃がす理由にはならないさ」…やっぱり屁理屈かな、これ■「そうか、君は反対かクリフ…分かった、じゃあ君は官憲にでも連絡に行ってくれるかな?間に合うなら来てもらってもいいし。それと…怪物を倒す手段…言ってみてくれないか?…出来れば元に戻す方法のほうがありがたいんだけど」そう言って僕はクリフの反応を待った。…それにしても、ファリスの神官のわりに、なかなか慎重で頼りになる男だな。どーも、ライダーズのメンバーはキースといいリーヴィといい僕といい(苦笑)暴走しやすい傾向にあるからなぁ。実は意外とアレフも走る男だし…。貴重な人材だな、うん。
2D6 = 4(1+3)
三度医者のもとへ |
■ラディオスは来たがらねぇか。確かにこれ以上首突っ込む義理はねぇわな。金出る訳じゃなし。これ以上ヤッテも恥の上塗りとか言うかもな。・・・揃いも揃って、依頼でさえねぇ頼みを疑いもせず受けた挙げ句、人攫い紛いの真似して仲間を殺しかけ・・・しかもニコを殺しかけたのは、明らかに俺らの責任だ。例えエマータの言葉を信じていたにしても“避けて通れた”戦闘で意味も無く・・・クソッタレ、自分の間抜けさに嫌気が差すぜ。■「ソウカ、ぬしハ来ヌカ・・・手ヲ貸シテ欲シイガノ。我ハ“じんぶつ”ガ出来テオラヌデ、連中、一発デモ殴ッテヤラネバ治マラヌ。『我等ハ抜作デアッタ、次カラハ気ヲ付ケヨウ』ト心二決メルダケデハ腹ノ虫ガ収マラヌデナ。マシテ、我等ヲ騙シタ張本人ニハマンマト逃ゲラレタシノ、八当リジャ」今回の事件じゃ・・・・頭悪すぎた。何度か修羅場潜り抜けて奢ってたか?■レイシールはやる気充分、・・・此の侭暴走する危なさは・・・クリフが言い出したな、俺まで言う必要はねぇか・・・ずっと気になってたギルドの事もな。■よし「判ッタ、昼間伺ッタ時モ大層喜ダヨウダカラノ、酒ヲ持ッテ伺オウ。・・・ン連絡場所ハ何処ニスル?此処カ?其レトモにこノ宿カ?・・・ソレゾレ打テル手ヲ打ッテ狩リ場二直接集マルノガ良イカノ?」■待ち合わせ場所は決まった、外套で包んで・・・遺体を担ぐ、取りあえずドクの所へ向おう・・・「らでぃおすヨ、気ハ変ラヌカ?我ハ・・・勝手ハ承知ダガノ、ぬしノ助ケヲ必要トシテオル。・・・迅速二動ケル人手ヲ。」
2D6 = 7(5+2)
一難去ってまた一難 |
●殺そうと思えば殺す事は出来たと思われるが、それを行わずに最低限度の目的のみを遂行する。こちらを確実に消しておきたいならば後で一人ずつ確実に仕留めればいいし、その必要がない(しばらくこの街から手を引く)ならば、そのまま放っておけばいい。ここで我々に手を出して無用の混乱を招き時間を浪費するのは愚の骨頂…そのへんは、心得ているらしい。問題の先送りにしかならないが、とりあえず、ジェナさんの命の安全を確保出来たのが辛うじての収穫か?●去り行くエマータ氏の横顔を目にしながら、私はそんな事を考えていた。そしてそれと同時に、今後我々の為すべき事を模索している…一体何なのだろう、私という存在は。●ラディオスさんに対して、私はただ一言「ニコ先輩に『ギルドへの報告をお願いします』と伝えて下さい」と小声で告げた。必要なら、例の似顔絵を渡しておこう。●エマータ氏が単独でこのような事をやっているとは到底考えられないので、背後に何らかの組織が関与している可能性がある。その組織が如何なるものであれ、昨今の風評をみる限りではこの街の盗賊ギルドとは相容れない関係であろう…そもそも、己の街のスラムを荒らしてギルドの利になる事は…常識で考えれば(あくまでも、常識で考えればの話だが…)皆無に等しい。それならば、彼がギルドに報告を行う事でギルドは(必要ならば)迅速に対応するだろうし、それが事件の再発を防ぐ役に立つかもしれない。もっとも、最近ギルドに関する良い噂は聞かないのでこの言葉は諸刃の剣なのだが…溺れるものは、水面に浮く藁をも掴もうとするものだ。最善の道が立たれた以上、次善の道を目指して手を尽くすしかないのだから…四の五の言ってはいられない。●「先輩…申し訳ありませんが、私は我々の独断によってその場所を襲撃するのは反対です」私はレイシール先輩の案には賛成できなかった。明らかに、先輩は血気に逸っているように見えたからだ。このような状況下で事を起こせばただただ混乱に拍車が掛かり、我々はその行いに命を以って贖う結果に繋がりかねない。●「ついでに、例の怪物を迅速に倒す方法に付いては…心当たりが二つほどありますが…」…口にしてから、私は自分の軽率さを呪う。火に油…我が思考もついにここまで鈍化したか!
2D6 = 3(2+1)
スラムにて15 〜“狩り”へ〜 |
「冒険者だったら自分で考えて下さい」にこやかに言ってエマータは去っていった。 意外と簡単かもしれないが、難しいかもしれない?…最後の最後まで悩ませてくれる。いっそ「ない」と言ってくれれば、単純に勝つ方法だけを考えれば良かったのだが…■「官憲に任せるのが最も安全だ。しかし、迅速に説得できるか否かがまず問題。次に、できたとして、間に合うか否かもまた疑問。そして、より根本的な問題がある。あの怪物の集団を敵にまわして確実に勝利できる戦力がスラムを進軍してくれば、まず間違いなく敵に察知される。従って、極少数の精鋭を以て攻撃を仕掛けるのが理想だが、そんな集団がそう簡単に動かされる筈はない。加えて言うが、現在、リファール・ライダーズは休暇中、よって今の僕には何の権限もない」アズの意見に対し、僕は自分の考えを一息に述べた。「…とまあ、理屈を並べてはみたが…」間を置いて「要するに僕はこの事件には自分の手で決着をつけたい。みんなは、どうする?」■「…そうか、じゃあアズ、まずはこの死体を持って、ドク・サタディのところに行ってくれないか?これが薬物によるものだったら何か分かるかもしれない。僕は、この地図の場所を見張ってる。そうだ、トミィ。この場所について、何か知らないか?何でもいいんだけど」
2D6 = 7(6+1)
殺す 生かす |
「…戻す方法は…意外と簡単かもしれませんが、難しいかもしれませんね…楽に殺す方法も…」…殺す方法、あるいは気付いてるかもしれませんがね。…フフフ、冒険者ならそれぐらい自分で考えて下さい…私は彼らに一礼して立ち去りました。
2D6 = 7(1+6)
アズへの伝言 |
★「・・・・なるほど。解りました。ではこれは貴方に差し上げましょう」・・・もう”顔”を見繕う必要がなくなったと思った僕は真顔で、話し掛けてくるアズさんに孝答えた。そして、僕はここから程近いエマータが昼間に消えて行った建物の地図を渡したよ。★「これをどうするか・・あるいはなんの意味も無いかもしれませんが・・はアズさんに任せますね♪・・官憲に任せるのも自ら乗り込むにもご自由にどうぞ。ちなみに僕はこのまま乗り込むつもりはありません♪」本音を伝えて、僕はエマータさんを見送ったよ。
2D6 = 5(3+2)
スラムにて14 〜最後の希望〜 |
「逃げたければ逃がしてあげればいいジャン」ラディオスの言葉に僕は仲間たちと共に従った。…奴の言葉が真実であれば…僕はそう願ったが、ラディオスの表情には何の危惧も見られない。この男がどういう男か、分かったような気がする…。ジェナの身命に留意せず、後日の事件再発の危険性も度外視すれば、なるほど、ここで奴を見逃すことに何の抵抗もあるまい…■ふと、僕の頭を一つの考えが閃いた。「!しまった!」僕は外へ飛び出し、ジェナとエマータを追った。…何故、忘れていた!■二人はまだ宿の近くにいた。放心したようなジェナと、彼女に何事か囁いているエマータ。「エマータ!最後に一つ質問がある」ゆっくり僕のほうに顔を向けるエマータ。「少年たちを…元に戻す方法は?…もし、それが叶わぬなら、苦しませずに即死させる方法は?」
2D6 = 11(5+6)
誓いという名の枷 |
■あたしは半ばエマータに引きずられるようにして宿屋から表へ出た。■エマータが何やら話しかけているが、あたしの耳には届いていなかった。■頭の中に声が響く。『…あなたと……プロ……だから…』■宿から出てきたミーズさんがエマータに掴まれていたあたしの手を取ったところでふと我に返った。■「あっ、ミーズさん……ありがとう。大丈夫…みたい。」■「口惜しいけどしょうがないわ。今のあたし達じゃ、荷が重過ぎる相手だったようだから。」■でも決して忘れたりしないわ。あの顔、あの声、いつか必ず……
2D6 = 8(6+2)
仕切り直し |
■ふぅ、一安心だぜ。背中のグレソーから手を放す。■「ナカナカ二面白イ奴ダッタノォ。騙サレッパナシデ逃ゲラレタノハ癪ダガノ。再ビ騙サレル事無キヨウ奴ノ面相風体覚エテオクトシヨウ。」さぁ此れからだな、・・・■「らでぃおす、くりふヨリ事ノアラマシ聞イタノカ?」まぁたいした事実が判った訳じゃねぇけどな。敵の本拠地と戦力・・・そうでもねぇか?大したことかな。■さて、と「・・・デ、皆ノ考エトシテハドウナノダ?放ッテオクトイウ選択肢ハマサカ有ラヌデアロォガ。我トシテハ、唯官憲二任セテ我等ハサラバ、トイウノハイササカ寝覚メガ悪イト思ウノダガ・・・」殺るなら殺るで問題は山積みだけどな。あのバケモンが血を吐くたびに傷が塞がって立ち上がってきてたのが気になるよなぁ・・・第一連中は、俺らが散々ぼてくり廻して死ななかった奴をたった一矢で射殺してんだぜ
2D6 = 7(1+6)
ボウ |
「無事だったか…」私は額から流れ落ちる汗を拭った。だがその汗は…彼女が助かったことに流したのだろうか?それとも、自分が助かったことに?■それはわからない。一つ言えるのは、底知れぬ闇を湛えた魂を、夜の向こう側に解き放ってしまったこと。■マイリーであれば、彼を倒す誓いを受け入れるだろう。だが・・・■その瞬間、私は直感した。腐れ外道であっても、いや、だからこそ知恵の光によって導かねばならぬのではないか?■善人ですら、説教の言葉はある。まして、悪人だ。■「ラーダよ、私は誓います。いつの日か、彼の迷える魂を救うことを−教えを説くことで、かならず。」■それは誓い−だが、今はまず彼女の手当をしよう・・・必要がないかも、しれぬが・・・
2D6 = 6(3+3)
脱出と解放 |
無事に(お互いですが、ね)宿から出て来ました。「ジェナさん、ご迷惑をおかけいたしました…心より謝罪します」…ジェナさんを掴んでいた手を離します…赤くなってしまいましたね。神の奇跡で赤くなったその場所を癒し…「…あなたの未来に勝利があらんことを…では…」…また会う事もあるかもしれませんね…フフフフ…
2D6 = 2(1+1)
話のわかる坊やだ |
「…でわ、逃げさせていただいてよろしいでしょうか?」…みなさんに確認をとりました。
2D6 = 10(5+5)
夜の街を駆ける |
★「なるほど、わかりました。では一度確かめてみる必要がありますね♪」僕はそう言うと急いでいるクリフさんをなだめてもう一言、言ったんだ。「ちょっとまだ少し、ニコさんの治療があるので先に行ってもらえませんか?」★クリフさんが素直に宿を出て行った後、僕はニコさんにこう伝えたんだ「僕は一度この件の真偽を見届けたいとおもいます。クリフさんの言う事が本当なら僕に見る目が無かったと言う事です。もし、クリフさんの言葉が嘘なら・・ニコさんはここに居るのは危険です。どちらにしろここはもう安全じゃないでしょう。”家”の方へは一人で戻れますね?ガネード様の御力もあってもうすっかり傷の方も良いみたいですからね♪」そして最後に盗賊として、ファミリーの「親」として一言付け加えた「貴方にガネード様の加護があります様に」★★★「・・・・僕も、人を見る目がまだまだ見たいですね・・・」エマータさんの宿に駆けつけた僕が見たものはすっかり態度の変わったエマータさんだった。彼はジェナさんを人質にとり何やら大仰に色々喋っていたよ。★「なるほど・・」ジェナさんの身に多少の危険が及ぼうと僕にはどうでも良い事だった。でもこの人達は一体何を迷っているのだろう?このスラムを・・リファールを動かしてるのは自分だと思っているのだろうか?僕の考えはもう決まっていた。そして逆に勤めて軽く孝答えたんだ。「逃げたければ逃がしてあげればいいジャン。それでジェナさんも離すって言ってるんだしね♪・・ん?僕なんか変な事言った?」★僕は僕の弱さを良く知っている。他人も知っているだろう。それならその弱さを武器にすればいい・・。人質に取られてるジェナさんを見てふとそんな場違いな思いが浮かんだ。
2D6 = 7(6+1)