増援、来るか?
「全員は勿論私も含みますよ、全員ですからね…アハハハ」ジェナの髪を撫でながら答えます。「…で、名指しは…してほしければしますが…」そう言い、彼女に優しく微笑んであげました。…そして、野暮な男…ミーズですね、彼は。「私が逃げるのが先ですよ、解放したとたんに襲いかかるつもりでしょう?」そしてもう一人…「レイシールさん、あなたは…目付き悪いですねぇ、アスハハハハハハ」笑いながらじりじりと出口の方へ近づいていきました。…そろそろ増援が来てもおかしくないですねぇ…
2D6 = 11(6+5)

咎人は闇を駆ける
●我先にと部屋に上がり込んだ皆様に気圧されたわけではないのだが、私はエマータ氏の部屋に入りそびれ、しかもその後の騒動に口をはさむ事すら出来なかった。しかしそれがこのような形で幸いするとは…本当に、世の中とはわからないものだ。●私は高らかに「唄いはじめた」エマータ氏に気取られぬように、その場から離れた。行動は密やかに、かつ迅速に。●夕刻に訪れた時は、その厭戦的な雰囲気とニコさんの状態、そしてラディオスさんの密やかに疑わしげな視線と普段より些か歯切れの悪い物言いから、何も言い出す事は出来なかったのだが…。今はそのような事を言っている場合ではない。今戦力として考えられ、そして頼りになるのは…ニコ先輩とラディオスさんだけだ。他の選択肢は、時間がそれを選ぶ事を許してくれない。●私は宿の外に出た直後から、ニコ先輩のいる宿目指して全力で走った。今度は人の命も掛かっている…それも一人二人ではない、もっと多くの命が。血反吐を吐いてでも、立ち止まる訳にはいかない…!
2D6 = 3(2+1)

条件は、ただ一つ
「くっ」条件は決定的に、こちらが不利。だが、邪悪を見逃すのは・・・■だが、ここで彼女を殺してしまってはいけない。未来を奪う権利は、誰にもないのだから■「やむをえん…だが、まず先に彼女を解放しろ。それが条件だ」いつか、かならず貴様を・・・だがそれは、別の機会にしておこう。
2D6 = 7(5+2)

つまり・・・
■「ねぇ、エマータさん、全員死なすって事は、あなたも一緒に死ぬっていう事ね? それにこの子(化け物から戻った少年の死体)を殺したのがこの部屋の誰かって名指しできるっていうことかしら?」■もし……されたら、ちょっと荷が重過ぎるかも…。
2D6 = 7(6+1)

スラムにて13 〜思考〜
ジェナとエマータの会話の間に、僕は現状の論理的分析を試みていた。無論、エマータが怪しい動きを見せれば、すぐにも行動できる体勢を保ったまま■余裕綽々という感のあるエマータの態度。それは虚構か、絶対の自信の現れか。いずれかに断定するには根拠が不足している。 もう一つの疑問。「呪いのために嘘がつけない」という先ほどの言葉は真実か? 真実だと仮定した場合、ここで奴と戦闘を行うことによる利点は著しく減少する。では、虚偽であったとしたら?いかなる利点が奴にあるのか? ある。我々を攪乱する手段に利用できる。この場合、奴の態度もまた虚構である可能性が高い■奴と戦う場合に危惧される点。奴の言葉の真偽に関わらず、ジェナの身命の危険。奴の言葉が虚偽であった場合(1a)、それ以上の問題点はない。しかし、真実であった場合(1b)、我々もまた身命の危険にさらされ、最悪、奴らの完全勝利という結果にも成りうる■一方、奴を見逃すことによって生じる問題は、真実の場合(2a)、未来における事件再発の可能性。虚偽の場合(2b)、ごく近い未来におけるジェナの身命の危険、その先の未来において有り得る我々の身命の危険、及び、事件再発の可能性■最も被害が大きいのは2b。最も危険が大きいのが1a。2a及び1bにおける損害は前期2者に比して少ないが、それでも無視出来るものではない。…現時点で既に最高の選択肢は失われている。では現時点における最良の選択肢はどれだろうか…
2D6 = 8(4+4)

撤退・・かな?
「もうこの件からは手を引きません?」ラディオス君が提案してくる。確かに少年達も無事引き渡した様子だし・・・これ以上関わる理由なんて無いのかも知れないけど・・・何か引っかかる。「そうだね・・・手を引こうか・・・」僕が頷くとラディオス君は満足そうに微笑んだ。と、そのとき・・・僕の部屋の扉をノックする音が聞こえた。
2D6 = 12(6+6)

質問
「質問の答えです、全員死なせますね。で、私は彼らの本拠地に戻るつもりはありません。…最後の質問ですが…確かに出かけましたよ。」…満足のいく答えでしょうかね…
2D6 = 5(2+3)

人質は女性に限る
「交換? …女性を盾にした方が都合が良いので却下ですね。…他に何もないようでしたら…殺しますよ? それとも逃がしてくれますか?」
2D6 = 12(6+6)

さぐり…
■ミーズさんがあたしの身代わりになろうとエマータに交渉している。けどあたしだってこいつは許せないんだから!■「ちょ、ちょっとエマータさん、こんな格好で格好つかないけど、もういくつか質問させてよ、あたしにはまだ聞きたいことがあるんだから。」■「さっきの話しで、私を逃がすかここで全滅するかって言ってたけど、全滅ってこの安宿の部屋にいる全員が死んじゃうってこと?」■「もし逃げられるとしたらさっきのメモのところへ戻る気? もしそうならここで決着をつけても変わらないってことになるしね。」■「それから今日、スラムに出かけてたかしら? あたしあなたを見かけたような気がするんだけど。」■「まぁ今の質問はあなたが呪いで嘘がつけないって事を前提にしたものだけど、ねぇ教えてくれない?」
2D6 = 8(3+5)

「ラーダは祝福し給う、善なるは人の知にあり、人の理にあり、人の魂にあり」■聖言を述べながら、私はエマータの前に立とうとする。許さん・・・絶対に、貴様だけは許さん■「まずは彼女を離せ」■貴様ごとき腐れ外道に語る言葉はない。いかなる言葉を用いても、貴様のような腐ったものの魂に届く言葉はない■・・・だが、彼女を犠牲にするわけにはいかぬ。「彼女を離せ、私がかわって人質にでも、なんにでもなってやろう」
2D6 = 4(2+2)

集うがよい、弱者
「私は別にあなた方と敵対する気はないのですがね…逃がしてくれさえすればジェナさんも無事にお返しすると約束しますよ?」ジェナの髪を優しく撫でながら、ぴりぴりした冒険者達に言いました。…あまり待たされては体が戦闘を欲してしまいますねぇ…
2D6 = 6(4+2)

神官
■モットモだ、確かに奴は大地母神の御使いとは言ってなかったな。■・・・此処で暴れるのも何なんだがな・・・・よし・・・■俺とエマータを挟んで対面。警戒範囲だが直接視界にゃ入ってねぇだろ・・・・クリフ、頼むぜ。声に出さず口だけを微かに動かす『らでぃおすト動ケルナラにこヲ』俄かたぁ言え何度か一緒に死線を潜ってる、汲んでくれよ・・・■「れいしーる、何ヲ言ッテオル?違ウデアロォ。コノ場デじぇなヲ離シテ、反撃ノ機会ヲ得ラレルカ、じぇな二危害ヲ加エタ瞬間二我ノ剣デ頭ヲ割ラレルカデハナイノカ?」さぁクリフ間に合ってくれよ・・・コイツが俺らより強いって事も考えられるんだからな・・・グレートソードに手を掛ける・・・
2D6 = 10(4+6)

立場と状況
「わかってないのはあなた方ですよ、あなた方の選択肢をお教えしましょう…ここで私を逃がすか、ここで全滅するか、ですよ…」私は極めて優しく説明してあげました。
2D6 = 2(1+1)

スラムにて12 〜正体〜
ジェナを羽交い締めにし、哄笑するエマータ。先ほどまでの苦悩する神官の面影はそこにはない。「さて、逃がしていただけますか?」「…見逃すべき正当な理由が何処にあるか説明を願えるか?」数瞬の間を置いて僕は言った。「今、我々は圧倒的優位にある。人質をとられたぐらいで我々の優位は動かない」敢えて冷然とした声を出すまでもない。僕の体温も声色も既に氷点下だ。「また、仮に今ここでジェナの身命に留意し、譲歩したとしても、それはこの場でのジェナの無事しか保証しない。最悪、後日あの肉塊となったジェナが我々の前に現れるという未来すら予測できる。従って、この場の我々には譲歩すべき理由は何処にもない。逆に、貴様の状況を敢えて説明するが…」僕はベルトからダガーを抜き、両手に一本ずつ構えながら言葉を続ける。「貴様に残された選択肢は二つ。一つはジェナを解放して降伏し、官憲の手に渡るというもの。もう一つは、“抵抗するジェナ”という荷物を抱えたまま我々と戦い、この場で八つ裂きになること。二つに一つだ」僕は左手に持ったダガーをエマータとジェナの足下に投げつけた。床に突き刺さるダガー。「さあ、選ぶがいい。ただし、明確に、かつ迅速に頼む」
2D6 = 7(3+4)

退き時ですか
「…アハハハハハハハハハハハハ! 私は嘘は言ってませんよ! おはずかしながら呪いのせいで嘘はいえないのですよ! もっとも…全ての真実を話したワケではありませんがねぇ…」私は懐からマーファの聖印を取り出して見せる。「…私は神官です…ただし、大地母神の、とは一言も言った覚えはありませんよ」そう言って聖印を投げ捨て、私を掴んでいたジェナという女をこちらに抱き寄せる。「…あまり暴力は好きではありません…この場は去りましょう…まあ、ただで逃がしてくれとは言いませんよ。…本拠地は」メモを取り出す。「ここに書いてあります、戦力ですが…冒険者…あなた方と同じ様に雇った者達ですね、が3人に研究者が5人、それにノディですね」…まあ、話しを聞く限りでは研究者は一人は確実に死んでしまっているでしょうが。「あと子供達ですね、数は…正確な人数は知りませんよ、少なくともあなた方から預かった二人はいますがねぇ…何をしたかについては…更正ですね、悪ガキから従順なモンスターへの…アハハハハハハハハ」…笑い過ぎました。「さて、逃がしていただけますか?」人質であるジェナをしっかりと掴んで冒険者達に尋ねました。
2D6 = 5(3+2)

「落ち着け」私は『仲間』と彼の間に割って入った■「だが彼らの言うことももっともだ」だから、話して欲しいのだよ■「私も神に仕えている。もし私が罪を犯したと思ったなら、どうすればその罪を償えるかを考える・・・それが出来る人だ、と私は信じる。マーファを信仰しているのであれば」
2D6 = 9(5+4)

叫び
■仲間の質問にも気の抜けたような返答しかしないエマータに業を煮やし、あたしはエマータの襟首を掴んでこう言った。■「しっかりしてよ! あなたそれでも本当に大地母神の御声を聞く神官なの! それともそれって嘘だったの?」半分ヒステリックに、半分涙混じりな声であたしはエマータにせまった。■「悲しみにくれるだけであなたはそれで良いの? あんな不自然な行いをあなたは見逃すっていうの? ここでグズグズ涙を流しているだけで、あの子達が救われるとでも言うの?」■「あたし達人間は、間違いを犯しながら生きていくものでしょ? あなたは間違いに気付いたらそこで歩みを止めてしまうつもり? 過ちを犯したのならその重さに潰れてしまうの? あなたの信仰ってその程度のものなの?」■「あの時あたし達にあんなに熱っぽく語った言葉は全て嘘だったわけ?」■ここまで一息に言葉を吐き出すとエマータの襟首から両手を離した。■「エマータさん、本当に神に仕える身なら知っていることを洗いざらい正直に話して!」
2D6 = 3(2+1)

スラムにて11 〜“血”〜
僕はエマータへの質問を他の仲間たちに任せるつもりでいた。今の僕では、既に血の温度を氷のそれにまで下げてしまっている僕では、尋問にしろ質問にしろ上手くやれるとは考えられなかったからだ。…しかし。「…お前たちの根拠地はどこだ? お前にこの話をもちかけた者は何者だ? そしてその者は何と言ってお前に協力を求めた? 少年たちに何をした? 薬か?魔法か?何某かの儀式か? 今までに何人の少年を捕らえた? お前の仲間は、どんな奴が何人いる?」全く抑揚のない声で、速射弓のように、しかし、個々の質問の間ははっきり区切って僕は問うた。仲間たちが様々の表情で僕のほうを見る。僕は一切の感情を断った人形のような顔と瞳を彼らに向ける。僕の今の顔を知っているのはこの場ではミーズだけだろう。“狩り”に心は不要なんだ…。「時間が惜しい。悠長に一つ一つ質問すべきではないだろう」そして再びエマータに向き直る。「必要ならば質問は繰り返す。返答は可能な限り明確に、かつ迅速に頼む」
2D6 = 8(5+3)

誰に…
私はミーズさんの問いに「私の同志…少年達を荒れた暮らしから更正させるための…同志に…です…」と答えました。
2D6 = 2(1+1)

私は質問の口火を切った。■「まず、誰に子どもを渡しのだ?」そう、闇に潜んでいる者は誰なのか・・・それこそが一番の問題であろうから。
2D6 = 5(2+3)

冷たい現実
■あたしは絶対にこんなことを企てた奴らを許しはしない!一体どんな手を使えば人をあんな化け物に変えることが出来るのだろう。あたしは是非ともそれを知らなければならない。そうでなければ…そうでなければこんな悲劇がまたどこかで繰り返されるかもしれないのだから。■あたしは仲間の質問にボツボツと答え始めたエマータの声にじっと耳を澄ましていた
2D6 = 7(2+5)

”訪問者”
★僕がニコさんと話しをしていると部屋の扉を叩く音がした。・・クリフさんだ。★クリフさんは僕に行動の報告を求めてきたよ。でもね・・僕はこう答えたんだ。「ん〜。対した実入りはありませんでした。スラムを少し探ってたんですけどね♪」うん。嘘はついてないよね・・もっともそれが全てじゃないけど・・・。
2D6 = 9(5+4)

おぞましいという言葉・・・二度と使いたくない、そう思ったのだが、使わざるをえまい。かつて、少女の記憶を与えられた異形の怪物のために、使ったその言葉を。■「なんとおぞましいことだ」。だが、唇を噛みながら、私は思った■これを生み出したもの・・・それこそが邪悪なのかも知れない。だが、邪悪だからといって、何の目的もなしに悪を為すことはない。とするならば?■慎重に行動すべきだ、と私は思う。もっとも、それを言ったところで激昂している『仲間』達には通じないであろうが■ならば、私がそれを見ればいい。例えそれが、冷たいように見えても、だ。■敵は闇に潜む者達。闇がなぜ怖いのか知っているか?それは見えないからではないのだ。■闇は影に潜むことができる。そして、至る所に影がある・・・敵はいつでも、我々を襲えるのだ■そして『仲間』と共にエマータの所へ向かう。■力無く崩れたエマータに、私は話しかけた「無知によって、罪は免れ得ぬ。だが、お前の知識が我らの灯火となるならば、死した魂のために役立つだろう・・・どうかな?全てを教えては貰えぬか?」
2D6 = 8(2+6)

リベンジ!
■外套で包んでいた少年の遺体をエマータの前に・・・・「コノ少年二見覚エアロォ?ドウ言ウ事ナノカ説明シテ頂キタインダガノォ・・・」■・・・エマータの独白。「まさか・・・そんな・・・私はとんでもない事をしてしまったのですか・・・・・・」崩れ落ちるエマータ・・・後は、只抜け殻みてぇになって俺らの問いにドワーフ細工の仕掛け玩具みてぇに答えていく・・・■・・・良い悪い?カンケェねぇよ。ゴタゴタを飯の種にしてんのに、まんまと騙されたんだぜ。意趣返しだ・・・このまま終っちゃ生計にも関わるだろうが。冒険者には冒険者のケリの付け方ってのが有るはずだな。■っつった処で一人でカラ回っても仕方ねぇ・・・皆ぁどういうつもりなんだ?「・・・此ノ侭終ラセルト寝覚メガ悪クナイカノ?一ツ雪辱戦ト行カヌカ?」・・・やるならニコとラディオスにも伝えて作戦たてねぇと・・・何も考えねぇで殴り込み掛けるのは其れこそ御馬鹿だからな。■どちらにしろエマータほっとくわけにゃぁいかねぇな。嘘ついてるかどうかもワカラネェし・・・取りあえず縛って部屋に蹴転がしとくか。
2D6 = 10(5+5)

そのころ、クリフは…。
●待ち合わせ場所で他の方々と別れてから、私は一度ファリス神殿に武装を取りに戻った。そのついでという訳ではないが、スラムで発生している事件の推移と調査状況(といっても、たかが知れているが…)について報告しておいた。いざという時にはスラムから脅威がリファール全域に広がる事を阻止せねばならないのだから、これは当然の事だろう。もっとも、神殿のほうも何かと忙しいらしいので、当面は調査及び対抗手段の実行は我々に一任という形になるだろうが…。その場合は、いざという時に我々の調査活動の正当性を保証する為に、司祭様に一筆書いていただこう…。●そういえば、ラディオスさんはどうしたのだろう。これまでの様子から考えると、やはりニコ先輩の所にいらっしゃるのだろうか。それとも、一人で何らかの調査活動を行っていらっしゃるのだろうか。…少し心配になってきた。●「やはりこちらでしたか…」ニコ先輩が養生している宿を訪れると、そこにはラディオスさんの姿があった。どうやら彼も少し前に来たばかりらしく、少し疲れているように見受けられた…。●その様を見て、私はこう切り出した。「…それで、そちらの首尾はいかがでしたか?」
2D6 = 7(5+2)

訪問者
夜中だというのに、突然の訪問者です…なんでしょう? 扉を開けると冒険者の方々が…「えっと…こんばんわ、突然どうしたのですか?」
2D6 = 7(4+3)

スラムにて10 〜許されざる者〜
「…何てことだ…」茫然自失の時が流れる。僕は“人”を狩ってしまったわけだ…。「…我等ハマンマト忌マワシイ術式の片棒ヲ担ガサレテイタ様ダノォ…」アズの声も苦汁に満ちている。忌まわしき術式…そしてそれを裏で糸を引いているのは…あの男!こうも簡単に騙された自分にも苛立ちを覚えるが、何にしろ奴だけは許せない。絶対に!「らでぃおすトにこガ心配ダ」そう言ってラディオスとニコとの合流を提案するアズの言葉。それはそうだが…「いや、それよりもすぐにエマータの所に行こう。僕たちのことは確かに敵に知られただろうが、それが即ニコやラディオスへの奇襲につながるとは思えない。それよりも、奴らに時間を与えないことが肝心だ。…それに、もし別の手勢が彼らを既に襲っていれば、もう手遅れだ。今更僕たちが行ったところでどうにもならないだろう」そして僕はトミィに向き直る。「トミィ、君も僕たちと来い。君は、もうこの事件の関係者だ。一人で行動すれぱ、敵、さっきの射手あたりが君の命を狙うことも有り得る…。ところで、ここからエマータのいる宿へ、一番近い道を教えてくれないか?」…僕の中で“獲物”の存在を確認した“狩人”の血が、いや、“悪”の存在を確認した“ライダーズ”の血がはっきりと目覚めていた。★
2D6 = 8(5+3)

喧嘩の後
■肉の塊は・・・二日前までは生きていた。そう、俺らがエマータに引き渡した少年だった。■影から走る一条の矢に眉間を打ち抜かれてその姿を人の物へと・・・■「此レハ一体如何ナル訳ダ!」エマータめ!とんだ役者だ。踊った俺らも大馬鹿者だ!呪い師の儀式かしらねぇが・・・「我等ハマンマト忌ワシキ術式ノ片棒ヲ担ガサレテイタ様ダノォ・・・」■ズタボロだ・・・スマネェ・・・俺らが御間抜けだったから死なせちまった・・・・ぼろぼろの死体を肩に担ぐ、新しい甲冑が血で汚れていく・・・「此処二放ッテオク訳ニモ行クマイ・・・えまーたノ釈明ヲ求メヨウゾ」■ラディオスとニコは・・・まさかたぁ思うがな。とにかく合流してぇニコが今日何を見たかも気になるな「コウナッテクルト、らでぃおすトにこガ心配ダ。事ノ裏二居ル奴等二我等ノ事ガ知レタハ必定。万ガ一トイウ事モ有ロウ・・・」ここでジットしてても仕方ねぇ・・・動こう。
2D6 = 4(1+3)

ラディオスの思惑
★「どうしたんですか?」ベットで体を起こしつつなにやら浮かない表情を浮かべるニコさんに僕はたずねたよ。★「なんか嫌な予感がするんだ」ニコさんはそう僕に答えたよ。僕はそんな辛そうな表情をするニコさんにこう告げたんだ。「もうこの件からは手を引きませんか?」★そもそも僕がスラムに来たのはニコさんを追って、そしてエマータさんの素直な気持ちに答えてあげたかった。そして・・優秀な冒険者たらん仲間達の力を見極めたかった。★しかし同志であるニコさんをこんな目にまであわせて一体僕はこれ以上何をしたいのだろうか?★一日エマータさんをつけてみたけど、得にこれといっておかしな様子は見られない・・・むしろアレだけエマータさんを非難するクリフさんの方がなにか企んでいるんじゃないかな・・?★色々な思惑、考えがあいまって出した提案だった。
2D6 = 10(4+6)

処理完了
…ちっ、あんな罠に引っかかりやがって…実験体の処理は完了、死体は無事にもとの少年の姿に戻った事を確認。…この界隈での実験もそろそろ潮時か…明日には引き上げだな…。
2D6 = 6(5+1)

刃の果てに
■白いローブの奴は死に物狂いで、あたし達に向かってその刃を振り回してくる。あたしは相手の動きを良く見ながら、小剣を振るいそして身をかわす。■月の光の中で奴の顔が揺れるが、あたしには見覚えの無い顔だった。(あれ、エマータ達じゃないのかしら?)■何度目かの打ち合いの末、「キィーン!」と相手の武器を弾き飛ばすことが出来た。「そこまでだね!」あたしは得物をその白いローブの奴につき付けながら言った。■そいつは辺りを素早く見まわすと観念したように項垂れている。あたしの他にも周りには仲間がいる。「どう足掻いたって逃げられやしないよ。」■あたしが更に近づくとくぐもった声が聞こえ、奴はゆっくりと地面に崩れ落ちた。あたしは用心しながら近づき、その身体を足で仰向けに転がす。月明かりの中でその顔を覗きこむと口から血が流れていた。■「くそう!舌を噛みやがった!」あたしは地団太を踏んだが、まだあの化け物が残っている。あたしは土気色に変わっていく奴の顔から顔を上げると化け物と戦っている仲間の方へと駆け寄った。
2D6 = 5(4+1)

スラムにて9 〜怪物〜
僕は戦場を見渡した。白ローブにジェナとクリフが向かっている。白ローブの腕は大したものではない。二人の方が優勢だ。そしてもう一方は…■「クソッ!立ツンジャネェ!!」アズの魔剣“ブレイブソウル”の強烈な斬撃が再び怪物を捉えた。しかし、怪物はそれにも耐えて逃走を続けようとする。「何てタフな奴だ…」クロスボウを足下に置いて、ベルトからボーラを取り外しながら、思わず言葉が漏れる。僕のクロスボウもアズの魔剣も、常人なら一撃で致命傷を負いかねない威力を持っている。それを合わせて三回もまともにくらって、怪物の動きには未だ影響が見えない。「あの肉逃げるぜ!追いかけなくていいのかよ!」トミィが叫んで追いかけようとするのを肩を掴んで止める。かれが非難の視線を僕に向けるより早く、僕は怪物の足下目がけてボーラを放った。道ばたのゴミを巻き込んで、派手に転倒する怪物。僕は無言でトミィの脇を走り抜けながら“シャイニング・フェザー”を抜き放ち、怪物に突進するアズの後ろに続いた■もがく怪物の背に、アズが立て続けに魔剣を振り下ろし、僕も“シャイニング・フェザー”を怪物の肉体に突き立てる。血を吐き散らかして苦悶する怪物。…それにしても、こいつ血の匂いといい、骨格といい、人間そっくりだな…。そんなことを考えた瞬間、一本の矢が怪物の眉間を貫いた。怪物の体がビクンと痙攣し、そして……
2D6 = 8(2+6)

なんだ、ありゃ…
やっぱり心配になって見に来たんだが…なんだよ、アレは…冒険者の奴らがあんなに攻撃しかけてるのに…効いてはいるみたいだが…だが…大量に血を吐いた後、かならず再生してる!? おいおい、冗談だろ…気持ちわりぃ…。あとはアイツらにまかせて俺はとっとと退散だ。…がんばれよ、トミィ。…ダメそうだったら戻ってきて良いからよ。
2D6 = 9(5+4)

肉塊の恐怖
…なんかよぉ、すっげぇ興奮したぜっ! あの肉塊、おっかねぇよぉ…でも、どっかで見た事あるような気がするんだよな…たまに対立してたグループの奴かな、先輩達に言っておいた方がよさそだ……それよりあの肉、逃げるぜ! 追いかけなくて良いのかよっ!
2D6 = 6(2+4)

不死
■月夜のスラム、アンマし散歩に向いてるたぁイエネェな・・・囮作戦実行中と■別行動を取ったラディオスとは結局合流出来ず・・・か。今回こういうパターンが多いよな、んでもって窮地に陥ってるのは別行動してる“一人”じゃ無くてまとまって動いてるうちの“一人”なんだよな■時間感覚の死んでく様な夜の街・・・ちぃっとばっかし縁起でもネェコトを考えていると・・・■白いローブの二人ずれ!やっと来たぜ!!止まっていた時間が動き出す。■チッコイ奴のドタマに太矢が突き立つ、もう一つにジェナが駆け寄って切り付ける・・・■チッコイ奴のローブの下は、肉料理が暫く食いたくなくなるような・・・って、もう一人(こっちは人間らしい)を見捨てて逃げ出る気か??■どうする??・・・最初になんか言ってた人間の方は大丈夫だ!人数で勝ってる、バケモンを逃がすな!!■・・・魔剣の白い奇跡、命中!俺の前で背中見せて逃げ用なんて虫が好すぎるぜ!!・・・・何!?■ば、馬鹿な頭に太矢ブッタテて、背中に俺の一撃ぶち込んだんだぞ、普通だったら致命傷だぜ??んな簡単に起き上がれるようなヤワな・・・■くそ!立つんじゃねぇ!!殆ど応えてねぇように見えるバケモンにもう一撃・・・
2D6 = 9(5+4)

嫌な予感
「ただいまぁ♪」夜になってラディオス君が帰ってきた。みんなはまだ帰ってこないようだ。「アレ?一緒じゃないの?」ベッドから半身を起こして訊ねる。「ええ。集合場所に居なかったから帰ってきたんですけど・・・まだ戻って無いみたいですねぇ・・・」「何かあった・・・?」背中に冷たい物が走るのが解った・・・。
2D6 = 6(4+2)

決闘
■月明かりにトミィ君の姿が浮かび上がる。不安げな足取りだ。いくらこのスラムに生まれ育ったとはいえこんな経験は初めてだろうし、それに何よりもまだ少年なのだから。■しばらく物陰から様子を見守っていると暗闇の中から人影が現れた。白いローブのようなものを身に纏っている二人組だ。それも片方は子供のように小さい背恰好…奴らだ。■二人がトミィの目の前に進んだ時、あたしは「トミィ、逃げるんだよ!」と叫ぶと小剣と小盾を構え物陰から飛び出していた。別の方からもレイシールさんの太矢が放たれ、その小さい背恰好の頭に突き刺さるのが見える。■迷わずあたしはもう一つの影へと切りかかった。「さぁその正体、拝まさせてもらうよ!」
2D6 = 10(5+5)

スラムにて8 〜囮作戦〜
結局、僕たちはトミィの申し出を受け、囮作戦を決行することにした。落ち着かなげにスラムを徘徊するトミィを僕たちは遠巻きに囲んでいる。惨殺魔に警戒させないような、しかし、いざという時トミィをとっさに庇えるような配置。ただ、惨殺魔の身のこなしや、攻撃手段が分からない以上、最も有効な配置や戦法など分かろうはずもない。(まだ、来ないか…)僕は「月光の煌めき」亭の自室から持ってきたクレインクィン・クロスボウを握りしめる。惨殺魔が「人」であれば、こいつの一撃で致命傷を与える自信がある。だが、アズの聞いてきたとおり、惨殺魔が人を食う怪物だったら?…それにしても、ここが森でないことが悔やまれる。こんな場所では、僕の“狩人”としての血は不完全にしか目覚めない。いざという時に手元が狂わなければいいんだけど…。ん?人影?…!?白いローブの二人組!僕はとっさにクロスボウの狙いを定める。次の瞬間、僕が目標に定めた方の白ローブが膨れ上がり、別の路地からいくつかの人影(仲間たちだろう)が飛び出した。かまわずに僕はクロスボウの引き金を引く。放たれたクォレルは、一直線に怪物の頭部(らしき場所)目がけて飛んでいった。
2D6 = 9(4+5)

捜査方針は
■「ここで俺がやらなきゃどーすんだよ、あんた達じゃ強そう過ぎて襲って来ないよ」・・・やる気は充分・・・か・・みんなぁなんかうめぇ考えねぇっかなぁ・・・なさそだよなぁ■っと、俺がなにやってたかまだ伝えてなかったな「ソウソウ、我ハ午前中“どく”さたでぃ殿二、此ノ頃増エテオルラシイ例ノ死体ニツイテ、何カ判ラヌカ聞キニ行ッテオッタノダ」●・・・此処だ此処だ、サタディ診療所。・・・●ノックノック・・・「サタディ殿オラレルカノ?先日御世話ニナッタ物ダガ、少々話ヲ御聞カセ願イタイト思ッテ参ッタノダガ。御時間宜シイカ?」・・・あ、寝起きか?ヒョットシテ。土産土産・・・「ットソノ前二・・・コノ酒、特急品トハイキマセヌガ、ヤッテ下サイ。・・・デ御聞キシタイ事ナノデスガ・・・・コノ頃“此処”デ見付カル、エエ左様デス・・・損傷ノ激シイ」・・・●『異様な死体だよなぁ・・・なんてーか・・・凶悪なモンスターに殺されたような・・・何より・・・死体のパーツがたりねーんだが・・・あれ、食われてるぜ』・・・かぁ、やっぱしこりゃぁ・・・“冒険者(俺ら)”の領分か。●んで持って、『まあ、俺が襲われる前に倒してくれや、ははは』っとのともうサタディ殿に別れを告げて今現在に至ると・・・■「ヤハリ・・・囮カノ。」どうやら作戦は其れしかねぇらしい。癪に障るがイマントコ、狩人と獲物の立場が逆だからな・・・一発逆転しねぇと
2D6 = 11(6+5)

エマータの行方
★「う・・っと出てきた」僕がワインを飲もうと革袋尾紐を解いた時だった。エマータさんが建物から出てくるのが見えたんだ。★「あれ?宿にもどっちゃった」僕が又、エマータさんをつけて行くと彼は自分の宿へと戻っていったんだ。★「しょうがないなぁ・・まぁ一応いってみよっかな♪」僕は日暮れ前の道を”集合場所”へと歩いて行ったけど・・・誰もいなかった・・。まぁ当然だよね。★しょうがないからその日はニコさんの居る宿へ戻る事にしたんだ。もうすぐ日暮れだしね。
2D6 = 7(5+2)

お絵描き
●そのうち何らかの形で接触を取らねばならないと思っていたら、子供達のほうが先にやって来た。どうやら尾けられていたらしいが、全く気付かなかった。参ったな、どうやら感が鈍ったらしい。腕まで鈍っていないといいのだが…。●先ほどレイシール先輩が出していた「囮捜査」案の事も聞いていたらしく、子供の一人(トミィというらしい)が「囮役をやる」などと言い出してきた。さて、どうしたものやら…。●常識で考えるなら、危険極まる囮役をこの子供にやらせるなど論外だろう。見た感じ、それほど場数を踏んでいるようにも思えないのも不安材料と言える。しかし、だ…。●現時点ではあまりにも情報が不足しているのも事実であり、そのような状況ではスラムの地理に明るい彼らの協力は正直★ありがたい限りだ。●それにここで無碍に断れば、この少年は決していい顔はしないだろう。最悪、独走してしまう可能性も有り得る事を考えれば、我々がついている状況のほうがまだ危険は少ないのかもしれない…。●結論。この子が危険に晒された時に我々が即座に対応出来る場所(囮捜査を行う場所)及び状態を確保できるなら、彼に協力していただくのも悪くないのではなかろうか。●そういえば…私は先ほど頭に叩き込んだエマータ氏の特徴をもとに、羊皮紙にペンをはしらせた。エマータ氏の似顔絵を描いて子供達に見せ、この顔を見た事があるかを聞きたいのだが…あまりいい出来とは言えない。誰か書いて下さる方はいないかな…。(彼の人相風体を明確に出来れば、それを盗賊ギルドに持っていって情報を引き出すという手もあるのだが…私はもう「降りた」人間なので、会員にはなっていないのだ…嘆)●そういえば、ラディオスさんはどうしたのだろう。ニコ先輩の所にいらっしゃるのだろうか…?
2D6 = 5(4+1)

尾行
★朝早くから僕がエマータさんの宿を見張ってると、なにやら話し声がしてきたんだ。なんか少し争うような語気を含んだその会話は僕達に関することだった。★暫く見張っているとクリフさん達があらわれたんだ。彼らはエマータさんとなにやら話しを交わすと”集合場所”へと去って行ったよ。僕は誰にも声をかけずにそのまま尾行することにしたんだ。はっきり、クリフさんの言う事とエマータさの言う事、どっちが正しいのか今の僕には判断がつかない・・・。ニコさんの事もあるし、これ以上話がこじれて行くのなら一度手を引いた方が良いのかもしれない。★暫くするとエマータさんはスラムから少し外れた建物へと入っていったんだ。僕はそこで呪文を解いて物陰に身を潜め、建物の方を見張りながら軽めの食事をとる事にしたよ・・実はもうお腹ペコペコなんだ。
2D6 = 6(1+5)

囮?生餌?・・・そこが問題
■共通語じゃぁ“ジャの道はヘビ”とか言うんだろ?と言う訳で、怪我人や死体は専門家、ついでにここの住人を、と言う訳でここへ来た初日に会った医者、“ドク”サタディを午前中は探してた。■チットばっかし遅くなってきてみると・・・・ありゃ・・・最初の日にジェナにチョッカイ出してた二人じゃねぇか?■二人の名前はトミィとロイ。トミィは随分と積極的だな・・・囮になるってか?■ん〜どうすんだ?好都合っていやぁ好都合なんだけど・・・「確カニとみぃガ囮ニナッテクレルト言ウノハ有リ難イ・・・ダカノ、モソット考エタ方ガ良イトハ思ウゾ。我等ニハ、獲物ガ如何ナル手合イナノカ判ッテオラヌ。とみぃ以外ガ囮ニナッタトテ同ジダガノ・・・“必ズ助ケラレル”トハ約束デキヌ。ソノ事ヲ良ク考エタガ良イゾ。」■トミィもトミィだ、ちゃんと考えてんのか?たぁ言ったトコロデな・・・俺だってかなりの危険を冒してこんな仕事に就いたんだ・・・やりたい事が会ったからな・・・もしそうなら「とみぃガ・・・マッコト“此処ガ命ノ張所”デアルト思ウノデアレバ・・・・我等カラ囮ノコト、頼マネバナルマイ」
2D6 = 6(1+5)

スラムにて7 〜少年〜
「君が囮になる?」トミィの言葉は僕の意表をついた。それが僕の提案とほとんど同じ内容だったから。「どうします?」とジェナが聞いてくる。ふむ…。普通に考えたら断るべきなんだろうな。こんな子供をあまり危険な目に遭わせるわけにはいかないもの。でも、彼らの協力は確かにありがたい。彼らは僕たちと違ってここの地理にも明るい上に、他の少年たちに妨害されるという事態も避けられるかもしれない。それに、ミーズのもたらした情報『エマータたちが現れてから死体が見られるようになった』の裏も取ることもできるかもしれない。…何より、放っておけば犠牲者が増えることだけはほぼ間違いない。「…僕は是非やってみたい。そして、彼らが手伝ってくれるというなら、それを敢えて拒む必要もないと思う。いや、むしろそうしてもらうべきだろう」
2D6 = 7(5+2)

お説教するつもりが…
■レイシールさんがそれとなく眼で合図している。えっ?なになに?■どうやらあたし達を尾行している奴らがいるらしいとのこと。(あたし全然気が付かなかったわ、かなりショック)振り返って様子を見ようとしたら、ミーズさんの声が響いてくる。「昼日中からなにをぶらぶらしているのかね…」■可哀想に奴ら、新たな犠牲者になったみたいね。(笑)あたしもこの前、助けを呼んだ時(火事騒ぎ)の件でタップリお説教聞かされたし…■そっちを向くとお説教を受けているのは、なんと二度もあたしを襲ってきた少年達で、一人はやけに神妙に話しを聞いているが、もう一人はアサッテのほうを向いてしかめっ面をしているようだ。■あたしも彼等にお説教するのにいい機会だと思って近づいていった。■しかし、あたしが近づくのを目聡く見つけた一人が、あたしに口を開かせる間も無く、先制口撃(笑)してくる。何とか名前は聞き出せたものの(あたしと話している方がトミィで、連れのしかめっ面がロイっていう名前らしい)とっても冒険者に憧れていて(きっと優秀な冒険者になれるわ(失笑))、あたし達のやっていることに対しても協力させてくれなんて言うの。(まぁ、クリフさんの話しを聞いていたから、彼等を捕まえようとは思わなかったけど)それに最近このスラムで起こっている惨殺事件の件でも囮役になってやるよ、とまで言い出す始末。■流石にあたしもこの申し出にはびっくりしたけど、気をとり直してトミィの仲間たちにもその件が片付くまでは単独行動を控えるように話をしてくれないかと話しをしたんだけど、一体どこまでちゃんと話しを聞いているのやら…眼がキラキラ輝いているし…(まぁ自分たちの住んでいる所の事件だから役に立ちたいという気持ちはわからないでもないけれど、あたしとしては囮の件、彼に頼むのは危ないと思うんだけど…他のみんなはどう考えているのかしら?)■あたしは仲間の方に顔を戻すと、どうするか相談することにした。
2D6 = 6(4+2)

説教じじい
話し長いって、このオッサンは…って、おいっ! トミィ…何真剣に聞いてるんだ…はぁ…
2D6 = 6(3+3)

学びて時に、これを習う
事象は複雑であり、単純な答えが常に正しいというわけではない。エマータという”マーファ”神官の出現と、死体・・・それを単純に結びつけていいものだろうか?■懐疑的であることは、決して悪いことではない。自らの先入観を排し、客観的に事象を眺められるのだから。さて・・・だが気になる事は他にもある。■「そういやぁよぉ、あのズングリ小人と一緒に、白っぽい服着た奴がいたって聞いた事あるでよ」■ずんぐりこびと?ドワーフか?そして白っぽい服を着た奴・・・か。複雑になるばかりだな。全く。「お気をつけて」との言葉に「ああ、ありがとう」と周りにいた物乞い達にもガメルを数枚手渡し、私はぶらぶらと歩き始めた。■ん・・・私はしばし、額に指をあてて考え・・・おおっ、思い出した。■ジェナの後ろを、こそこそ付けている二人組・・・何をやっとるのだ、あいつらは■「おい」後ろから呼びかけ、振り返った二人に私は説教を始めた■「昼日中からなにをぶらぶらしているのかね、そのような暇があったら学び、努めるべきだぞ。人は学ぶことで人となるのだからな」■さらに続ける「そもそもだ、働かざる者食うべからず。どのような事であれ、働くことは貴重なことだぞ。そうしないと、冒険者のようにその日暮らしをすることに・・・」■あ、私も冒険者と世間では見なされているのだったな・・・■「うぉっほん、であるから、人を追いかけ回すようなことはやってはいかんぞ!」
2D6 = 4(1+3)

憧れの冒険者
「なぁトミィ、本気か?」ロイがしつこく確認してくる。「もちろん、せっかくの本物の冒険者だぜっ! 面白そうじゃないか」「まぁ、いいけどよー…きっとあの女…えーっと…」「ジェナさんだろ?」…あのかっこ良いおねーさんだ。「そうそう、怒ってるぜ」脅かすなよ…「バレたら殺される…かな…」「…そこまではされねーと思う…」ロイはあんまり乗り気じゃないみたいだ。「別に付き合わなくて良いよ」…「…俺、暇だし〜お前も心配だしなぁ」…どうせ俺はロイみたいに凄くないけど…でも、ロイは本当に俺の事を心配してくれるイイ奴だ。そんなワケで、俺達はあのジェナさん達…冒険者を尾行してみる事にした。…あー、俺も冒険者になりてーなぁ。
2D6 = 6(4+2)

エマータとノディの会話 ラディオス盗み聞きバージョン
…「エマータさん、あまり冒険者の方々に話しすぎるのもどうかと思いますが…」ノディが言う、「いえいえノディさん、彼等の協力を仰ぐには、こちらも誠意をもって接しなければいけませんよ」…「そういうものなのですか、私も修行がたりませんね…」「お互い、精進しましょう」…ラディオスはこのような会話を聞く事が出来た。
2D6 = 6(4+2)

乞食達の話
ミーズから20ガメル渡された、その乞食は「ありがとうごぜぇます…こんなにもらっちまって…」本当に嬉しそうだ。「つまらねぇ事かもしれねぇでげすが…あのエマータとかいう神官が来てからですぜ、あんな死体が出始めたのは…」…他の乞食も首を突っ込んでくる。「そういやぁよぉ、あのズングリ小人と一緒に、白っぽい服着た奴がいたって聞いた事あるでよ」「おう、俺も聞いた事ある気がすらぁ」「まあ、まともに見た奴等はきっと死んでるだろうからよぉ…ただの噂かもしれねぇでげすが…旦那もお気を付けて」
2D6 = 7(4+3)

二つの貌
●レイシール先輩が発見した屍を目の当たりにして、私は思わず言葉を失った。千切れかけた箇所も見受けられ、とにかく酷い状態だ。話には聞いていたが、これほどまでとは…。●しかし気を取り直して、私は屍の状態を自分なりに事細かに検分しておく。敵の正体を見極める際には、このような状況証拠からその能力などを推測する事も可能…らしい。私は無学なので(最近、そのへんの必要性を痛感し、暇を見ては勉学に勤しんではいるが…)素人判断での推測は控え、後程そのへんに詳しい方に聞いてみる事にする。●目的のない行動など、まず存在しない。あるとすれば、それは既に正気を失ったもののそれだ…となれば、一体この屍を残した犯人は一体何の為にこのような事をしているのだろうか? 確か、前の現場では「ドワーフを小柄にしたような人影」を見かけたという方がいらっしゃったようだが…。●淡々と目の前の屍を前に思考を巡らせる私を前にして、「この人でなし!」と非難する自分と、「それでいいんだよ…」と冷笑混じりに肯く自分がいる。そして検分を終え、祈りを捧げる自分に対しては、「偽善者が…」と…相変わらず冷笑を崩さないまま、私への侮蔑の言葉を吐きかける自分がいる。…やはり、私はどこか壊れているのだろうか?●お時間を取らせてしまった事を先輩に詫び、私たちは少し急いで待ち合わせ場所に向かった。先客は…ミーズさんがいらっしゃった。お待たせしてしまった事をお詫びせねば…。●「少なくとも、現時点ではリスクが大きいと思います」それが、先輩の案に対する私の正直な感想だった。●ただでさえ、夜の(…昼も)スラムは危険が大きいという事もあるが、今の我々は「スラムの子供達」も敵にまわしている事を忘れてはならない。無論彼らは一枚岩ではないが…少なくとも捕まえた少年達が所属していた集団には、(捕物の時に逃げた少年達もいた事を考えれば)我々の存在と人相風体などの情報が回っている可能性は高い。少なくともこの事は、我々にとって有利には働かない。悪くすれば、「目の前の敵にばかり目を向けていたら、横合いから飛んできた刃にやられてしまった」などという事態にもなりかねない…。●子供達か…彼らとの関係を好転させる事が出来れば、今後色々とやりやすくなると思われるが…そのへんも考えておく必要があるだろうか?
2D6 = 8(2+6)

スラムにて6 〜影〜
僕は、新たにライダーズの仲間となるクリフと共にエマータの宿を訪ねてみた。質問は彼に任せ、僕は後ろで立っているだけだったけど。クリフの質問に対する彼らの答えに(不自然なまでの“熱さ”はともかく)よどみはなく、やはり信用しても良いのではないかという気もする。しかし、マーファ神殿の神官が彼らのことを知らないと言ったということと、施設の場所を教えないというあたりがやはり引っかかる■結局、有益な情報や新事実は得られなかった僕たちは、他の仲間たちとの待ち合わせ場所に向かった。その途中…「…なあ、クリフ。あれ、何に見える?」「…………」僕はそれ以上何も言わずにゴミの山に近づき、「それ」の上のゴミをどかした。でてきたものは…「またか…」つい昨日見たものにも似た惨殺死体だった。「いったい誰が、いや、何がこんなことを…!」ふと、よみがえるいくつかの言葉。『殺される!』『仲間が帰ってこないんだ!』『ドワーフってのか?あれのもっと小さな人…影を見たんだが…怖くて逃げ出しちまったよ…』…何が…起きている?■待ち合わせ場所には既にミーズがいた。互いの情報を交換する。「殺された者は、皆、夜に一人でいるところをやられた、か…」さて、どうするか…誰かを囮にして、犯人をおびき出してみるか…今回の仲間たちの中で一番強いのは多分アズだろう。でも、彼ではそもそも襲われないような気がする。とすると…僕なら、野生の獣相手でも殺気を感じ取れる。適任は僕か、それともそれなりに腕利きの盗賊らしいラディオスか。まあ、今回の仕事と直接関係があるかどうかは分からないけど、こんな凶悪な殺人鬼を放ってはおけない。いつスラムから街中へ“狩り場”を移すか分からないものな。賛成されるか反対されるかわからないけど、とりあえず提案してみよう。
2D6 = 7(3+4)

「なるほど、それはよいアイデアだ」■スラムのことはスラムで聞け、か。私は周囲を注意しながら、物乞いをする者達に尋ねてみた■ふむ・・・確証性に乏しい話ばかりだが・・・■裏がある、か。話してくれた彼は、去ろうとした私に物乞いをした。よかろう。私はガメルを一枚・・・入れようとして間違えてじゃらじゃらと20枚も渡してしまった
2D6 = 3(2+1)