★「ではまだこの件が気になるんですね?」僕はニコさんや周りの人に確認の意味をこめて聞きかえすと呆れ半分で立ちあがった。ふぅ・・やっぱりニコさんも根っからの冒険者なんだなぁ。★スラムで、情報を集めてみたけど、是と言って対した情報は入ってこなかった。・・ギルドで情報を入れてこようかな?・・こんな考えも浮かんだけどすぐに振り払ったんだ。スラムの揉め事程度にギルドが出て行ったんじゃ面子が立たないからね。★結局有用な情報は得られなかった。★僕は信用できると思うんだけどなぁ・・・少なくともスラムの奴等なんかより・・最後の言葉に少しの怒りと侮蔑の意味を込めながら僕は一人で呟いた。でも皆の言う事が本当なら人身売買や麻薬の話に繋がるかもしれない・・・。そう考えた僕は仲間達の前からこっそりと姿を消した。★なるほどアレがエマータさん達の宿なんだね・・心の中で一人納得したあと僕は慎重に廻りに人が居ない事を確認して「見えざる姿」の呪文を唱えた。僕はそのまま物陰に姿を隠してエマータさん達を見張る事にしたよ。
2D6 = 8(6+2)
- 4月24日 朝(三日目)/クリフ・ヴェッセルスはかく語る
●結局、昨日は神殿に帰らなかった。調査の件は話してあるので問題は無いと思うが…。●さてと、ニコ先輩達は物乞いから情報を集めに掛かるらしい。私は…とりあえずエマータと名乗るあの男の動向を探っておきたい。よもや、あの宿に帰ってくる事はない(引き払っている可能性大)と思うが…とりあえず遺留品などから手掛かりが掴めるかもしれないので、行ってみよう。●…と思ったら、相変わらずエマータ氏は宿に留まっているようだ…会ってみるか?●私はエマータ氏に再度お目通りを願い、「昨日発見された乞食の変死体の事が引っかかるので、調べている」という事にして、そのへんに関する話を聞きつつ、向こうの様子を伺う…今日はノディと名乗る男が傍らにいるので、そちらのほうもそれとなく観察しつつ、両者の人相風体・特徴などを改めて頭に叩き込んでおいた。…それから、今日は最初に「昼から用事があるので、今日は手短にいきましょう」と釘を刺しておくのを忘れなかった。また夕方過ぎまで拘束されては堪らないし、実際今日は昼過ぎから他の方々とお会いする約束があるのだ。●私は話の最後のほうになって、さりげなく切り札を切った。「あ、そうそう。昨日施設のほうを訪れようと思ったものの、場所を聞き忘れてしまったのでマーファ神殿のほうに聞きに行ったのですが…『厚生施設の件は聞いていない』なんて言われてしまいました…あの神殿の受け付けにも困ったものですね。そんな訳で、後程お伺いしたいので施設の場所を教えていただけないでしょうか」…さて、どんな反応を返してくるやら…?●と思ったら、向こうの返答は私の予測を裏切った。神殿への連絡は取ってある…?●施設の場所も理由を付けられて聞き出す事は出来なかったが…ここで下手な反応を返せば薮蛇になりかねない。そう判断した私は、両名に礼を述べてその場をあとにした。…よし、まだまだ時間は十分にあるし、他の方々との会合にも間に合う。●さて、事態は二転三転。混迷の様相を呈していると言えよう。ただ、昨日の裏取りにしても引っかかる事が無いわけではない。特に引っかかるのは、ラディオスさんをはじめとする方々が「あの神官が嘘をついているようには見えなかった」と言っていた事だ。皆さんは少なくとも私よりは場数を踏んでいるように見えたが、その彼らをしてそう言わしめるとは…。もう少し、外堀を埋める必要もありそうだ。●そんな事を考えながら、私は他の方々との会合に臨むべく、あらかじめ決めておいた待ち合わせ場所に向かった。
2D6 = 5(4+1)
「ニコさん!・・・良かったぁ・・」目を醒ますとラディオス君の安堵の表情が見えた。助かったんだ・・・。生命の精霊の息吹を感じる。「ごめんなさい・・・僕の力が足りないばっかりに心配かけちゃったね・・・」●暫くしてみんなが帰ってきた。みんなにお礼と謝罪をして、現在の状況を訊ねた。●「そんなことが・・・」マーファの司祭を騙っていたって事?そんな風には見えなかったけど・・・少年達をどうするつもりなのか・・・。薄ら寒い想像が頭をよぎったけれどそれを口にするのはやめておいた。●「エマータ氏に関する情報を集めてみましょう。」ミーズさんが、どうやって集めるのかと訊ねてくる。「スラムの情報はスラムにあるものです♪物乞い達は常にスラムを歩く人たちを観察してるんですよ♪」ギルドでも物乞い達から寄せられる情報は多いという。彼らなら何かを知ってるはず・・・
2D6 = 4(3+1)
- 4月23日 夜/アズ=ザゼル=リズ=ギュンはかく語る
■通りの向こうから声かけて走ってくるのは・・・ビンゴ!クリフだ。クリフのせいじゃぁねぇってのは判ってるんだが、見っけたらニコの事が有るし、クリフがいりゃぁこんな事にゃぁ・・・と思ってたんだが■クリフはクリフで決めるトコは決めてたんだな、悪い事考えてたなぁ・・・何だって!?「・・・コノ話二、大地母神神殿ハ関与シテイナイト?」ラディオスがニコを看病している宿に向う道すがら、クリフから聞く“今日の収穫”■「トスルト、我等ハ揃イモ揃ッテ謀ラレテイタト言ウ事か?・・・・其レトモ、えまーたノ話モ又真実ト言ウ事カ?」ラディオスはエマータが嘘をついてねぇって事に絶対の自信を持っていたよな・・・こうなってくると、“正しい教育”とやらがドンナモンなのか気になるぜ。■「れいしーるトじぇなガえまーたノ事尾行シタノダガ・・・見失ッテシモウタラシイ。恐ラク皆宿ニイヨウ」急ぐぜ!
2D6 = 8(5+3)
- 4月23日 2日目/夜/クリフ・ヴェッセルスはかく語る
●マーファ神殿を出てから、私は昨日エマータなる男の話を共に聞いた方々を探し回ったが…誰と出会う事も出来なかった。道端に倒れ込みそうになる自分を、寸刻みの小休止で騙し騙し走り続けたので既に息は上がり切っている。自分のひ弱さが憎いが…さすがにこれ以上は走れない…。●路地の片隅でへたり込んでしまった私は、咳混じりの荒れる呼吸と共に込み上げてくるものを強引に飲み下す。逸る気持ちを抑えながら呼吸を整える…。●もし他の方々がスラムで少年達の捕獲を行っていたにしても、さすがにこの時間までスラムに留まっているような事はあるまい…返す返すも、他の方々の連絡先を聞いておかなかった事が悔やまれる。何たる失態!●身体的な負荷は私の思考回路を鈍らせ、精神的な消耗はそれに甘い囁きを投げかける。私は易きへ流れる思考を留める事が出来なかった。「今日は…もう、帰ろう…」…力無い呟き。●ようやく立ち上がれる程度に体力の戻った私は、壁にもたれながら何とか立ち上がり…そして覚束ない足取りで帰路についた。まずはファリス神殿にご報告を…。●しかし世の中というものは、何が幸いするかわからないものだ…。心底そう思ったのは、帰路の途中でアズさんの姿を見掛けた時だった。●いや、或いはこれは「私にはまだ為すべき事がある」という、ファリス神の声無き啓示なのかも知れない…そんな考えが頭を掠めた時、私は疲労を忘れてアズさんのもとに駆け出していた。●他の方々はスラムで少年達と交戦の末、2名を捕獲。ニコ先輩がその最中に重傷を負い、そして彼らが捕まえた子供達は既に引き渡されている…。私は恐れていた事態が現実と化した事をアズさんから知らされ、思わず天を仰いだ。しかしそれも一瞬の事、私は自分の今日一日の行動と、その結果判明した事を手短に話した。●とりあえず、まずは他の方々と合流したい。あの男が連れていった子供達の行方も気になるし、彼らが見た「死体」についても気になる…。まずは情報を整理して状況を把握し、その上で早急に我々の為すべき事を為さねばならない。●「そういえばアズさん、他の方々が今どちらにいらっしゃるかわかりますか?」…まさか、まだスラムに留まっているなどという事は無かろうが…。
2D6 = 7(4+3)
目か・・・■目は口ほどに物を言う、という言葉がある。それに付け加えるならば・・・「目は口ほどに、嘘を言う、ということだ」■信じるならば、それもいい。だが・・・私はどうにも胡散臭いと思うのだ、あの”マーファ神官”とやらは。「まずはこのスラムで何が起こっているかを調べるべきだと私は思うのだよ」■闇雲に行動するのではなく、計画立てて動くべきではないかね?まずは戦えるものと、そうでないものに分けて、このスラムで聞き回ろう。■私の提案は、どう受け止められるだろうか
2D6 = 9(6+3)
- 4月23日 /アズ=ザゼル=リズ=ギュンはかく語る
■・・・俺は今ファリス神殿に向っている。クリフを探してるんだ・・・■スラムからの帰りに見た死体・・・ん〜・・・獣に襲われたって感じでもねぇしな・・・とっ捕まえて、エマータに引き渡した二人が最後まで言ってた言葉も引っ掛かる。■何がどうって訳じゃねぇけどな、ほっといて取り返しツカネェ事になっても厭だしな。■結局スラムじゃ一遍もクリフに会わなかった。殆ど成り行きで受けたみてぇな慈善事業だから、忘れちまったのか?でも、ジェナが言うには朝エマータに会いにいった時に会ったって言うし・・・その後もなんか一人で動くみてぇな気配だったって言うからな。ひょっとしたらなんか掴んだんじゃねぇのか?■もう一つ、一人で動いてたとして・・・クリフまでヒデェ目に合ってるって事は・・・■いけねぇな、仲間が死掛けるなんざ部族にいた時はともかく、サトに降りて来てから初めてだからな・・・変に神経質になってんのかな?■クリフ、クリフっと・・・こんな事なら連絡先きちんと聞いとくべきだったな。
2D6 = 4(1+3)
■それにしてもさっきの死体は酷かったわ。思い出しただけでも吐気がこみ上げてくる。近くで物乞いをしている人の言うことには、なんでも一昨日の晩にドワーフよりもちっちゃい怪しい人影を見かけたとか言っていたけど、一体なんだったのかしら……■とにかくエマータさんに少年たちを引き渡すことが出来て、ひとまずは安心って所かしら。彼等にも早くまっとうな道を歩んで欲しいと思うしね。■そんな時、レイシールさんがラディオスさんに話しているのが漏れ聞こえてきた。「…ラディオス、彼を尾行してみないか」って。でもラディオスさんはニコさんの方が余程心配らしく首を横に振っている。あたしはスラムの少年たちにエマータさんがまた襲われないようにという親切心からもレイシールさんと一緒に彼等をつけることにした。それにあたし自身、更正施設がどんな所なのかも興味があったしね。でもいくらも行かないうちにエマータさん達を見失ってしまったみたい。■何故かあたしは得体の知れない不安が心の中に広がるのを感じていた。
2D6 = 6(1+5)
☆「はっ・・」誰かにはたかれて僕は正気に戻ったよ。そうだよね・・。今はこんなの相手にしてる場合じゃない!僕は短刀を鞘に収めるとドクと一緒にニコさんの治療にあたった。☆ドクの適切な処置のおかげでニコさんは何とか一命を取り留めた。僕はドクに深くお礼を言ってサックから金貨の詰まった袋を差し出したよ。「これはお約束の分です」☆少年をエマータさんに引き渡しに行く途中、レイシールさんが一人のいたく損傷の激しい死体をみつけたんだ。みんなはショックを受けてたけど僕にはどうでもいいことだった。冒険者になって数ヶ月。人・・と呼ばれる者・・の屍骸は嫌と言うほど見た。最初は泣けた・・悩んだ・・そして・・・慣れた・・。☆少年たちを引き渡した後レイシールさんが「エマータをつけてみないか?」と僕に言ったんだ。でもね僕は断ったよ。僕が見たエマータさんの目は少なくとも嘘をついているようには見えなかったから。それにニコさんを置いてはいけないからね・・。
2D6 = 4(2+2)
- 4月23日 /レイシール・レシーナ・アルバートはかく語る
ニコは命をとりとめた。しかし、その傷は深く、これ以上冒険者として生計を立てることは、まして、ライダーズの過酷な任務をこなすことは出来ないだろう…。クライマーさんや、他の仲間たちにも伝えておかなければならないな■捕らえた二人の少年をエマータさんとの待ち合わせ場所に向かう途中、彼らはひっきりなしにがなりたてていた。「人さらい!」「殺される!」一応なだめたりしてみるのだが聞く耳もない。…嘘をついているようには聞こえないんだけど…。その少年たちも更正施設に入れられたのかな?と、「あら?あのゴミ箱から突き出ているのって、人の足?まさかね…」乾いた笑いを含んだジェナの声。僕は無言でそれに近づき、ゴミ箱からひっぱり出した。「!?」思わず口をおおった。それはズタズタに引き裂かれた人の死体だった。ひっという声は誰が発したものだったか。その時、視界の片隅で何かが動いた■「…き、一昨日の晩だったかな?ずんぐりした…ド、ドワーフってのか?あれを小柄にしたような人、…影を見たんだが怖くて逃げ出しちまったよ…」その乞食はそう言った。ドワーフより小柄な影?グラスランナーか?しかし彼らがこんなマネをするものか?僕の疑問に答えてくれる者はいなかった■僕たちは少年たちをエマータさんに引き渡した。彼らは最後まで抵抗していたが、彼は二人を穏やかになだめながら去っていった。…今ひとつ、釈然としない。これといった理由はない。何となく、というか、カンというか…「…ラディオス、彼を尾行してみないか」■見失った…。あんなにやかましい少年たちを連れているのに!やはり、何か裏があるのだろうか?僕たちは取り返しのちかないことをしてしまったのではないだろうか?…他の仲間たちの中で、彼を追えた者はいるだろうか?
2D6 = 7(6+1)
■「あぁ、良かった。」半分、涙声になっているのが自分でもよくわかる。兎も角も重傷を負ったニコさんが助かってほんとに良かった。一時はマジでヤバイって感じだったから…■それにしてもあのサタディって医者、大した腕だわ! それにあたしに目をつけるなんざ、なかなかのもんね……ただすぐお尻に手を伸ばしてくるはちょっと頂けないけど…■やっとエマータさんの所へ連れていけると思ったけど、困ったチャン達がワメきグズりだす。あんまり人攫いだなんだって騒ぐんで彼等と話しをしてみると、「最近、姿を消したまま帰ってこない仲間が多い」っていうことらしい。■結構広いようでもこういう所って思ったより狭いもんなのよね。それにどっかに行くのならきっと仲間に話しをするはずだし、まぁこんな所だから人が帰って来ないのも良くある事かもしれないけど、最近っていうのがちょっと気になるわね…■「あら?あのゴミ箱から突き出ているのって、人の足?……まさかね…
2D6 = 9(6+3)
- 4月22日 喧嘩の後、スラムを行く/アズ=ザゼル=リズ=ギュンはかく語る
■餓鬼連中は逃げ散った。とっ捕まえたのはうち二人。味方の損害は一人重傷・・・■思い出すだけで寒くなる。ニコの顔色がどんどん蒼くなる・・・ラディオスの祈りが遅かったのか・・・■そこに現われたのがサタディなる・・・薬師?医者ってのか・・・■それからどたばた・・・切れちまったラディオスがふんじばった餓鬼を殺そうとするのをひっぱたいて正気に戻し、正気に戻ったラディオスがサタディ手伝ってニコはなんとか一命を取りとめた。■・・・『お代金、5000ガメル払ってもらおう♪・・・そっちの嬢ちゃんおいてってもいいぜ』「仲間ノ命ヲ助ケテ頂イタノダ、ドンナニ感謝シテモ感謝シキレン、タッタ5000がめるデにこノ命ガ買エルノナラ安イ物ダ。誠二忝ケナイ。」みんなで出し合ってお代を払い、頭を下げる。■二人の餓鬼を縛り上げて、ニコを担いでその場を立ち去る。・・・ついさっきの出来事だ。■そして今、皆の足取りは軽くねぇ。理由は二つ。一つは当然ニコの大怪我。もう一つは・・・捕まえた奴等の言葉「人攫い」「助けてくれ」怒鳴り散らすもんだからひじょーに目立つ・・・そいつをなだめすかして、話しを聞くと、泣きながら・・・最近、姿を消したまま帰ってこない仲間が多い・・・只の偶然か?俺らの受けた話しと・・・不良少年達の死にもの狂いの抵抗も気に掛かる。ほんとだったら逃げりゃぁすむし、こっちが殺すつもりでやってないのは明らかだったはずなのに・・・■ニコを背負いながらスラムを行く・・・
2D6 = 6(5+1)
●「そうですか…お手数をお掛けしてしまい、申し訳ありませんでした」…私は礼を述べてマーファ神殿を辞した。●あのエマータと名乗る男は神殿所属の神官ではなく、そして彼の言っている「更正施設」の件にしても、マーファ神殿主導によるものではない。つまりは「資金と施設が教団から出ている」というのも嘘という事になる。…ここまで事実と食い違うようでは、既に彼の言葉の信用性は無きに等しいものと言えるだろう。そしてジェナさんが指摘していた、「神官なのに傷を治していなかった」という事も気になる。…あの男は一体何者で、何が目的だというのだろうか?●疑問は尽きないが、まずはこの事を他の方々に伝えねばなるまい…とそこまで思い至った時、私は顔から血の気が引いていくのを感じた。…まさか、他の方々は既に子供達の捕獲を開始しているのでは…!?●その思考が私の脳裏を掠めた次の瞬間には、私は既に駆け出していた。一刻も早く他の方々にこの事を伝え、そして子供達の捕獲を止めさせなければ…!●自慢ではないが、私は足の速さには自信がある…しかし悲しい事に、持久力は無きに等しいのだ。私の息が上がって足が止まるのに、そう長い時間は必要無かった…ああ、自分のひ弱さが憎い!
2D6 = 9(3+6)
司祭君の神の奇跡の助けもあって、治療は無事に終わった。「…これで大丈夫だ、多分。……あ、嘘。絶対。…まあ、痕は残るだろうが…男の勲章だ! はっはっは」そう言って少年の傷をポンポン叩いてやった。「それと一つ、重要な話だ、どれぐらい重要かと言うと…最重要だ」…一呼吸。「お代金、5000ガメル払ってもらおう♪ …そっちの嬢ちゃんおいてってもいいぜ」
2D6 = 12(6+6)
★「に・・ニコさん!」僕が少年達を取り押さえ様とした刹那。逃げ出したはずの数人がすれ違いざまにニコさんを襲う。普段のニコさんならなんでも無い筈の攻撃・・・少なくとも僕はそう思ってた・・・少年のナイフはニコさんの胸へと吸い込まれて行った。崩れ落ちるニコさん・・僕は組み合っていた相手を放り出してニコさんの元へ駆け寄った。★「匠の神様!今一度の慈悲があらんのなら我の友の傷を癒したまえ!」僕はありったけの祈りを込めてニコさんに治療の術を施す。しかし、ニコさんの顔からどんどん血の気が引いて行くのが解った。僕の背筋に寒い物が走る・・・目の前が暗転しそうになった時、一人の男が話しかけてきた・・★何を言ってるのかは解らなかった。ただ、敵ではないらしい。僕はどんどん腕から力の抜けていくニコさんを”誰か”に託すと抜き身の短刀を握り締めて立ちあがった。★「・・・殺す・・」誰か僕の声を聞いたのだろうか?僕は消え入りそうな。。それでいて異様な存在感をもった言葉を吐き出す。僕の友達・・かけがえの無い仲間、それを傷つけた少年達が、昔僕を苛めたそれとだぶっていく。理性が・・・自分の事の時は何時も距離を置いて見ていられたものが・・目の前に迫ってくる。★次の瞬間に僕は少年達の首へと短刀をふりかざしていた。
2D6 = 5(4+1)
- 4月21日 /”ドク”サタディ(NPC)はかく語る
なんか騒がしいので出てきてみたら…「…あちゃぁ、こりゃダメだわ。出血が多いし、肝心の血止めもなってない……ただし、この俺がいれば話は別だがなぁ。おい、君等…その少年君助けたいか? 5000でいいぞ? …助かるのかって? それは違う…て言うか…助けるのさ。…まあ、神官さんの力も借りるけどさぁ」…休日出勤だからな、お値段高めだぞぉ。
2D6 = 8(4+4)
「あれ?・・・?・・・」痛みはなかった。最初は。足元に無数の赤い点が見えた。立って居られない程ではない?。ダメだ・・次の一撃が来れば確実に死んじゃう・・・。僕は命がけの演技をかます。少年にもたれ掛かるように倒れ込む。これで騙されて次の一撃が来なければ・・・。意識があるのが恨めしかった。でもそれもすぐに・・・●「ニコさん!ダメだよ!」ラディオス君に顔をはたかれていた。ガネード神の奇跡が僕のキズを癒やしているのが解る・・・。ミーズさんもラーダ神に祈ってくれている。みんなの声が聞こえる。どこか遠くの絵空事のように響く声を聞きながら、僕はラディオス君にしがみついていた。
2D6 = 6(2+4)
■誰かの声が響く。えっ、ニコさんがやられたって!■そっちに気がそれた瞬間、相手の少年の刃が目の前に迫る。咄嗟に身をかわしたけど、金色の髪が中に舞うのが見えた。(何とかしなきゃ。)■あたしはわざとよろめいた風を装って隙を作り相手を誘った。奴はそれをチャンスと思ったのか勢い良く飛び込んで来るが、狙いすましたあたしの足払いが決まって派手に地面とキスをする。あたしはすかさず奴の背中に馬乗りになると奴からナイフを毟り取り、ダガーを付きつけた。「ジタバタするんじゃないよ、大人しくしな!」■辺りを見まわしてみるとスラムの少年達の殆どは逃げ去ったようで、ラディオスさんが倒れているニコさんの側に駆け寄っていくのが見えた。(だ、大丈夫よね、きっと…)
2D6 = 4(3+1)
- 4月21日 /アズ=ザゼル=リズ=ギュンはかく語る
■・・・ったぁく人攫いじゃねぇんだぜ・・・なし崩しに喧嘩になっちまった。■っと・・あぶねぇ!んなもん振り回すな!・・・相手は死にもの狂いだから手は抜けねぇが・・・コイツを振りまわしたら殺しちまう!ヤクイぜ・・・喧嘩は殺す気の奴の方が強ぇ・・・■っと逃がすか!此処まで来ちまったんだ、取りあえず捕まってもらうぜ■逃げようとした奴の肩を捕まえて腹に一発、悶絶させる。そのまま横のごみの山に突き飛ばして乱戦に目を戻す・・・が!!■ニコが崩れ落ちる!脇腹にナイフが!!は、速く手当てを!!!■ラディオスに取っ付いてる餓鬼を殴り付ける「らでぃおす!にこガヤラレタ!!速ク手当テヲ!」間に合ってくれ・・・
2D6 = 4(2+2)
- 4月21日 /レイシール・レシーナ・アルバートはかく語る
僕の投げたボーラはニコたちに斬りかかろうとしていた少年の一人の足にからみついた。その少年は派手に転倒する。「レイシールさん!」ニコが僕のほうを振り返ってほほえむ「!?ニコ!危ない!!」その隙をつき、少年の一人がニコにぶつかっていった。低いうめき声をあげて倒れ込むニコ。ひきつった笑みをうかべる少年。「うああーッ!!」僕が雄叫びと共に放ったブーメランは少年の額目がけて飛んでいった。
2D6 = 8(2+6)
- 4月20日 /不良少年見習いトミィ(NPC)はかく語る
「トミィ、皆!ずらかるぞっ!」わ、わかったっ! …あんな奴らの戦闘に巻き込まれちゃたまらねーしな… 俺達はその場を離れた。
2D6 = 7(2+5)
■しまったと自分の迂闊さを呪うと共に観念することにした。両手を上げて金を出せと脅している奴のほうに歩き出す。■するとその時、奴らはあたしとは違う方を向いた。誰かが飛び出してきたようだった。■あたしもつられてそっちの方を向くと、緑の髪の毛が目に入ってきた。「ラディオスさん!」と叫ぶと、辺りは急に闇に飲まれた。■その闇の中、手探りでダガーを取りだし身構えると、今度は「偉大なる匠の神ガネードよ!御身の光を今この左手に!」との声と共に一瞬の光りが辺りを照らし出した。■一瞬あたしも目が眩んだけど、周りにいる奴らも同じように目が眩んで動揺している様子だった。■あたしはその隙をついて形勢を立てなおすとラディオスさんの方へ走り出した。■「助かったわ」と一声かけると、あたしもラディオスさん達と一緒に戦い始めた。
2D6 = 9(6+3)
「うわ!・・」少年達は意外なほど強く抵抗してきた。彼らの持つダガーには毒でも塗られているのようだった。必死にラディオス君の背後で魔法援護に務めるけれど、何しろ数が多い銀のダガーを抜いて応戦するのも精一杯だった。●そのとき背後からボーラが投げ込まれた。「レイシールさん!」
2D6 = 9(3+6)
- 4月20日 /マーファ神官ユーリィ(NPC)はかく語る
夜遅くにクリフさんという方が尋ねてまいられました。「えーっと…エマータさんとは?」…はぁ、スラムの…「しばらくお待ちくださいね」…そう言って、名簿と連絡盤を見てみましたが…載ってませんねぇ…「お待たせしました、そのエマータさんという方に関してですが…」彼が頷くのをまってから切り出す。「当神殿の名簿には載っていませんし、スラムの事も何もきいていません…もしかしたら、別の神殿から派遣されたのかも知れませんが…」ここで、少し自分の発言について考えてみる…うーん…「…あ、でも…その場合でも、連絡くらいははいると思うのですが…」…何だか…全然役にたてなかったようですね…
2D6 = 5(3+2)
こんな時間に女一人…へっへっへっ、逃す手はないな…トミィ、ちょっと誘導してこいっ。…へっへっ、うまくいったようだな……昨日みたいにまわりに邪魔はいないようだし…「おねーちゃん、また会ったな…一人? …暇だったら」…ここで一旦台詞を切る…んー、悪くないナ…「お金ちょうだーい♪」仲間がギャハハハって笑う。「ついでにさぁ、ボク達とあそばなーい?」また仲間が笑う。「おそっちゃう?」…別の仲間がゆってくる。もちろんそのつもりだ。「ところで、アンタ名前は?」…「ジェナ? あっそう。なんかこのおねーさん、自己紹介してるんですけどーっ」またもや笑う仲間達。「んじゃあ、こっちも自己紹介しなきゃぁ」…と、仲間達を見まわし…「ボク達強盗なの…だからとっとと金だせやぁーっ!!」…もちろん、金だけ取る気はねーけどなっ! へっへっへっ…
2D6 = 4(1+3)
●慎ましやかなたたずまいを見せるマーファ神殿。私はしばしそのたたずまいを遠巻きに眺めた後、神殿内に足を踏み入れた。受け付けの方に用向きを告げ、詳しい話を知っている方にお目通りを願う…ついでに、100ガメルほど寄進しておいた。●さて、とりあえず聞くべき事を頭の中で反芻しておこう。まず、私はエマータさんから話を聞き、こちらで進めている「スラムの少年の更正施設」に興味があるファリスの神官見習い(これは間違っていない)。そして施設のほうを見てみたいと思ったが、施設の場所を聞き忘れてしまった。●まずはこれで施設の場所など聞きつつ、「そのついで」という形で色々と聞いておく…。●聞き出しておきたいのは、まずは「施設の場所及び規模」。そして「この件の責任者の名前と所在」。それから…エマータさんの評判などを。●まあ、これらは全て「エマータさんの言葉が真実である場合」の話なのだが…。
2D6 = 8(6+2)
■さすがにあれほどの長話を聞かされるとは思ってもみなかったわ!でもまぁ聞きたいことは取り敢えず聞けたと思うし、それにニコさん達の動きも気になり始めていたんで、せっかくのエマータさんのお誘い(また長話を聞かされたのでは、たまんないしね)は丁寧に辞して、クリフさんと一緒に宿屋を後にした。■クリフさんは用事があるとか言って宿を出るとすぐに走って行っちゃた。■「さぁて、困ったチャン共を探しに行かなきゃ。」あたしはスラムへと足を向けた。■しばらく(今日はそれなりに用心しながら)スラムの通りを歩いていると、いきなり路地から飛び出してきた人とぶつかってしまい悲鳴と共に転がってしまった。■「痛たた、危ないでしょ!急に飛び出しちゃ…」と怒鳴って頭と腰をさすりながら身体を起こし、ぶつかった人を睨みつける。起き上がった相手の顔を見ると「あぁ〜、昨日の!」とあたしは叫んでいた。相手もあたしだと気が付くと慌てて立ちあがりスタコラと逃げだした。■「待ちなさい!」ってあたしも追いかけ始めるけど、勝って知ったる何とやら、いくらも走らない内に見事にまかれてしまった。■「こんど見つけたら絶対捕まえてやるんだから!」と捨てゼリフを残すと、気になるさっきの路地へと(一層の用心と共に)戻り始めた。「一体何があったのかしら?」
2D6 = 8(2+6)
- 4月20日 /アズ=ザゼル=リズ=ギュンはかく語る
■・・・右へ左へ視線を送る。っと今日は迷ってる訳じゃねぇ。■昨日の俺も顔負けってくらい“熱い”神官殿の頼みを聞く事になっちまったからな。今度は自分の意志で此処、スラムに踏み込んだ訳よ。■連れてきてくれたぁ言われたが、“無理矢理”連れて行く気はねぇし・・・余計なお世話って事も有るからな。親切の押し売りはちょっと気になる。まぁ−こんな仕事してる俺が言うのも何だが−“普通の生活”を送りたいって気持ちのある奴を探すのが一番良いだろうな・・・■と・・・いろんな視線を感じるよな・・・気ぃはっとかねぇと前みてぇに身包み剥れるのはまっぴらだ■・・あれ?なんだ?・・・露店だな・・・珍しいなこんな処の露店で・・・甲冑じゃねぇか!■近づいてみると年齢性別不祥な奴が地面に色々広げてる・・・・俺の目は甲冑に釘付けだ・・・「コ、コノ甲冑!如何程デ御売リイタダケルカ??」覇王の甲冑、どんな武器も歯が立たないってキャッチフレーズはちぃとばっかし妖しいが、物は最高(俺にゃぁ見る目はねぇがな)昨日買ったばかしの俺の鎧がミスボラシク見えるくれぇだ・・・っと、そいつは首を振って俺の背中のブレイヴソウルを指差しやがった「駄目カノォ・・・コノ剣ハ・・・チト思イ入レガアッテノ・・・・他ノ物ト言ウ訳ニハ行カヌカ?・・・ソウカ」そりゃそうだ、俺にゃぁあの甲冑と引き換えにできるようなもんはブレイヴソウルの他にはねぇもんなぁ・・・トホホ・・・「・・・今、ソノ甲冑、我トハ縁ガ無イ様ジャ。其方ノ丸薬・・・もんすたあぱわあヲ一粒所望。」金を払ってと・・・後ろ髪引かれるよなぁ・・・■と、あそこに居るのは・・・ミーズか!・・・なにやってんだ?角から小屋の方覗き込んで・・・■「みーず、ぬしモ来テオッタカ。・・と俺が言葉を続けようとした瞬間小屋の前で光る!■ミーズの他に・・・ニコとラディオスか!昨日っからこういう展開ばっかしじゃねぇか■「クソッタレ!」小屋を迂回して・・・逃げる奴はほっとけ・・・飛び出したのはラディオスか!■横合いからラディオスの後を追う様にして飛び込んだ。取りあえず一人二人押えりゃ・・・
2D6 = 8(5+3)
★「じゃあ行こっか?♪」僕の呼びかけに応じてスラムへと入ってきてくれたのはニコさんだけだった。他の人はなんか色々やる事があるとかいってどっか行っちゃったんだ・・まぁ何をしたいのかは解るけどね。★暫くニコさんとスラムを歩いて廻ったんだ。スラムの中は至る所で犯罪の匂いがしてたよ。ここ、スラムの細部まではギルドの力も及ばずって感じかな?★怪しい露天商をやり過ごした僕達は崩れかけた小屋の前でタムロする少年達と物陰からそれを覗いているミーズさんの姿を目にした。僕はそっと後ろからミーズさんに近づくとこう声をかけたんだ。「こんにちわ。こんな所で偵察ですか?」★不意に現われた僕とニコさんの気配に少し驚いた様子を見せたミーズさんはそれでも落ちつきを取り戻してこう言ったよ「私はラーダ流のやり方でやるだけです・・」★でも彼の足取りは明らかに普通の人のそれだった。ミーズさんにこれ以上任せておくのも危険だし、僕には僕の・・ガネード流のやり方がある。力だけでも頭だけでもない。全てを有効に使う為の力・・・技。★ミーズさんの言葉が終わるか終わらないかのうちに僕は飛び出した。「ニコさんサポートお願いしますね」★僕は飛び出すと腰から銀のダガーを抜き身にして光にかざす。何事かと振り向いた少年達は中腰のまま僕の方へと振り向きそして眩しそうに目をそむける。其処にニコさんの呼び出した闇の精霊が襲いかかる。白昼の幽霊さながらのその姿に数人は逃げ出したんだ。それでも数人の少年達は獲物を片手に僕へと襲いかかってきた。僕はダガーを逆手に持ちかえてこう呪文を唱えたんだ「偉大なる匠の神ガネードよ!御身の光を今この左手に!」★シェイドの闇にばかり気を取られていた彼らは突然放たれたホーリーライトの呪文に目を焼かれたのか暫し目を抑えて浮き足立っていた。僕はその隙を逃さず残った数人に向かって飛びこんで行ったんだ。
2D6 = 6(2+4)
●現時点でこの人から聞ける事はあらかた聞いたと思われるので、これ以上の長居は無用だろう。ただでさえ、こちらは大礼拝を欠席(無論、調査の必要性を説いて許可はいただいたし、準備を手伝った上で先に祈りは捧げてきている…断じて「さぼった」わけではない!)して来ているのだから、時間は一刻も無駄に出来ない。●「ジェナさん、私は所用があるのでお先に失礼致しますが…あなたはいかがなさいますか?」●私はエマータさんに礼を述べ、その場を辞した。そう、まだまだやるべき事は多いのだ…。●まずは彼が言っていた事の裏を取る必要がある。マーファ神殿に行けば話は簡単なのだが、問題はその方法だ。あからさまに嗅ぎまわっている事が向こうに知れれば、向こうはいい顔はしないだろう。ここで無用な騒動の種を作るのは得策ではない。●…といっても、色々とマーファ神殿から聞きだす為の理由付けは既にある。私はその為に、あえてエマータさんから「施設の場所」を聞かなかったのだ…。●私は一路、マーファ神殿へ向かった。他の方々の動向も気になるが…とりあえずは、情報を集めるのが先決だろう。
2D6 = 5(4+1)
…「ベタベタ触るのは買ってからにしくおくれ」 私は覇王の甲冑の指紋をふきながらいった。
2D6 = 7(4+3)
冒険者の方々がお見えになりました。…確か、クリフさんにジェナさんでしたね! 「私の話を聞きに来て下さったとは光栄です! …はいはい、聞きたい事ですね、なんでしょうか? ……資金と施設についてですが、正式に教団より提供されています。人員は私を含めて10人程…ついでに言っておきますと、すでに更正教育もはじまっています。…え? 傷ですか? …自分で治せる? いやぁ、ははは…これぐらいの傷なら自然の治癒力で充分ですからね。いつも神に頼るのは自分を磨く上で、甘えになりかねません。…あっ、偉そうに聞こえましたらすみません」私は思いのたけを話しつづけました! 一所懸命! …おお、何時の間にかこんな時間に…どうです? お茶でも飲みながらもう少しお話しませんか?(にこにこ)
2D6 = 5(2+3)
- 4月20日 /レイシール・レシーナ・アルバートはかく語る
僕はまた、スラムを訪れていた。昨日会ったマーファの神官、エマータさんに頼まれたことを実行に移そうと思ったからだ。『彼らをこの境遇から救いたいのです。きちんとした施設で、しかるべき教育をしてあげれば、きっと彼らも…』…僕だって、母さんがいなかったら、彼らのようになっていたかもしれない。そう考えると他人事とは思えない。『僕たちに任せて下さい!!』ラディオスというハーフエルフの言葉に、僕は大きく頷いた■少年たちの姿を求めて歩き回っていると、路地裏から声をかけられた。物乞いかと思ったのだが、彼は(もしかしたら彼女かもしれない)露天商だった。彼の提示してみせた商品には、とんでもない価格がついていた。「こんな場所でこんなものを売っていて商売になるのかい?」と聞いてみたけど反応はなかった■僕は店で買った鞭“雷獣の尻尾”を手に路地裏を出た。“魔法をうち消すマント”とかいうものと“シャイニング・フェザー”の交換も提案されたけど、あんな目立つマントは狩人としても盗賊としても邪魔にしかなんないもんね。ま、この鞭にしてもどのくらい役に立つ物かわからないけど。10日もすれば次のライダーズの給金がもらえるから、生活費には問題ないし。さて、少年たちを探しに行こうか。その前にニコやラディオスたちと合流できればいいんだけどなぁ。
2D6 = 2(1+1)
- 4月20日 とある宿屋の前/”蜂鳥”ジェナはかく語る
■昨日は酷い目にあったわ。まったくニコさんのいう通りね。追いはぎに襲われるなんて……油断していたとはいえ、これからは気をつけなくちゃ。■でも昨日のエマータさんってすごいこと考えるわね。確かにこんな環境じゃどんな子供でも悪影響を受けるでしょうし、きちっとしたところで教育を与えることが出来るなら、それなりに成果を期待出来ると思うな。■だけどあの人1人でするつもりなのかなぁ? だってとっても大変なことじゃない? 他に協力してくれる人たちっていないのかしら? それに子供たちを集めたとしても、きちんとしたところが無いんじゃ、集めてはみましたが結果が出ませんでしたなんていうのじゃ嫌だわ。やる以上はちゃんと結果を出してもらわないとね。■あと他にもちょっとだけ気に掛かることがあるのよね。あの人マーファの神官って名乗ってたけど、何で自分の怪我を治さなかったのかしら? あたしなら痛いの嫌だから直に治しちゃうけど…■まぁこんな事いくらあたしが考えていてもしょうがないし、もう一回会ってそこら辺のこと聞いてみようっと。■あら、あれはクリフさんじゃないかしら? 宿屋の前でクリフさんらしき人を見かけた。■「クリフさん、おはよう! クリフさんもエマータさんに用事があって来たの?……うん、あたしも聞きたいことがあって来たんだ。いくら子供を集めたってきちんとした処がないと無駄になるじゃない。そこら辺のことをもっと詳しく聞いておかなくちゃて思ったから…」
2D6 = 9(6+3)
ファリスにマーファ、チャザ・・・この街にはラーダを信仰するものはおらぬのか、まったく。■などとぶつぶつ言いながら、スラムを歩いていると・・・む、子ども・・・教育を施す、か。■しかしながら、強引に連れ出すというのはラーダの御心にそぐわぬ。ファリスやマイリーとは違うやり方があるはずだ。■私はふと思った。彼らはどんな一日を過ごしているのだろうか、と。■よし、そっと追いかけてみよう・・・
2D6 = 6(1+5)
●胡散臭い。それが私の正直な感想だった。資金、施設、人員…諸々の面で無理がありすぎる。しかもその為に子供を引き渡してほしいなどと…昨今の誘拐団でも、そこまで強引な事はしない。…いや、理想が暴走した形としては、十分に考えられる事か?●独善は害悪、以って他山の石とすべし…気を付けねばなるまい。●しかし先輩の知り合いが引き受けてしまい、そしてその場に私も居合わせた以上、見て見ぬふりは出来ない。…それにしても、ここ数日走り回っても一人も見つからなかったライダーズの先輩方と、よもやこのような所で出会う事になろうとは…これだから人生はわからない。●とりあえずは、あのエマータとかいうマーファ神官に詳しい話を聞いておく必要があるだろう。●資金、施設、人員…彼がそのへんの準備をどれだけ整えているかによって、私のとるべき行動も変わる。事と次第によっては、ファリス神殿に話を持っていく必要があるかもしれない。(協力的か、非協力的かは…それは向こう次第だ…)●そう思い至った私は、昨夜教えていただいた彼の宿泊所へと歩を進めた。まだ人様の家を訪ねるには些か早い時刻だが…。
2D6 = 12(6+6)
なんと心強い事か! 一段の中でも一際小柄な青年が私の言葉に感銘を受けてくれました! 「ええ。わかりました僕達に任せてください!」 その決断力、すばらしい! 感動してしまいますよ! …たくさん集まればいいですねぇ…神よ、彼の者達に成功を! …うわわ、何です? おじいさん…お金がないのですね…辛いですか? 私でよろしければお力に…
2D6 = 4(2+2)
★マーファの司祭らしき人は僕が加わったのにも気付かない風に熱弁を振るってたんだ。でも僕はガネード様一筋なんだけどね・・・でもその気持ちはよくわかる気がするんだ。★一通り話し終えると彼は僕の方に向いて「・・っと思うんです!わかってくれますよね!」と身を乗り出してきたんだ。・・・話しを聞いてる限りどうやら嘘はついてないみたいだし・・まぁ普通ならそんなの見つけたらギルドに連れていって・・って思うところなんだけど、もしかしたら優秀な冒険者達と出会う良い機会になるかもしれないな♪★僕は一瞬で打算と推測を交えた結論を出してこう答えたんだ「ええ。わかりました僕達に任せてください!」
2D6 = 7(4+3)
- 4月19日 /アズ=ザゼル=リズ=ギュンはかく語る
■ん〜ズイブン人が集まった、みんな俺と同業者と行った所か。只のヒマジン?いやちげぇ!トラブル=飯の種、冒険者の鏡さネ。■エマータと名乗る神官の話しを聞くと無しに聞いている・・・と、俺らの輪の外から、俺を呼ぶ声■「オオ!くりふデハナイカ、一瞥以来ジャノ・・・ト言ッテモ、マダぬしト共二死線ヲ潜ッテ七日モ経ッテオラヌガノ。」俺はエマータの熱弁に水をササネェ用にクリフに話し掛けた・・・■怪訝そうな顔をしながらこっちに近づいてきた?リフに小声でいきさつを・・・「・・・ト言ウ訳デノ。」まぁ細部は端折っちまったが。■クリフに説明をし終わった頃、丁度エマータの話しも終った。自分の宿を教えて立ち去っていく・・・・■「・・・とらぶるハ飯ノ種ト心得テオルガ・・・今ノハ・・・依頼ダッタノカノォ?」思わずもれる呟き・・・っとここでぼさっとしてるのもなんだな。■「共通語デハ“そですりあうもたしょうのえん”トカ言ウノデアロウ。此処デぼっとシテオルノモナンダ、急ク事情ガ無イノデアラバ、何処ゾデ飯デモ食ワヌカ?折角有ッタニ自己紹介モシテオラヌデノ。」っつーか腹減ったよなぁ。旨い飯屋でもシラネェかな?
2D6 = 9(4+5)
●リファールのスラム、ここは故郷のそれとは些か異なる空気が流れている…だが、悪くはない。そう、少なくともここにはあの煩い「ネズミ」どもはいない…なんと素晴らしい事だろう!●散歩で出歩くには少々物騒な所だが…知らず知らずのうちに、足が勝手にここに向かっていた。何故だろう、もうあの頃の自分には戻らないと誓ったはずなのに…。●どうでもいいような思索にふけりながら入り組んだ路地を散策していると、視界の端に映る人の群れ。どうやら、真ん中の神官服姿の男が一方的に喋りまくっているようだ。周囲の者の中には、明らかに辟易している様子の者もいる…客引き紛いの宗教勧誘か?●その人だかりの中に、前の仕事でお世話になったアズさんがいるのに気付き、私は思わず声を掛けていた。「アズさん、お久しぶりです…このような所で一体何を?」
2D6 = 11(6+5)
★僕がファミリーの勧誘を続けていた時だった。フラフラとスラムの方へ歩いて行く。僕は今後の事を伝えるためにもニコさんに声をかける事にしたんだ。「おぉ〜いニコさ〜ん♪」★「あれ〜?ニコさん何処行ったんだろ?」丁度スラムの入り口あたり。煤けた匂い・・・毒・・麻薬に近い類の甘い匂い・・汚物の入り混じった匂い・・スラムの匂いが漂う中。ニコさんを見失った僕は諦めて街中へ戻ることにした。★「火事よ〜・・・」おおよそ似合わない・・いや?似合うのかな?悲鳴に思わず振りかえる・・けどまぁ僕には関係無いよね♪振り向いた目を前に戻そうとした時、僕の目の端にニコさんの姿が飛びこんで来た。ニコさんはなにやら呪文を唱えていたんだ。・・そうだ丁度良い機会だからニコさんの力を見せてもらおうかな♪僕はそう思って物陰から少し様子を見る事にしたんだ。★★「う〜ん。思ったよりやるなぁ〜。さすがニコさん♪」僕はそう呟くと見知らぬ人達と話し込んでるニコさんに声をかけたんだ。「あ!ニコさん。こんなとこで奇遇ですね♪」
2D6 = 9(5+4)
- 4月19日 /レイシール・レシーナ・アルバートはかく語る
待ちかまえる僕の前に飛び出してきたのは…「子供!?」「どけどけ!」僕は止まる気配のない二人の少年を避け、その後ろ姿を呆然と見送った。…なんか、すごい所だな…ここ。…そういえば、今の二人、何かから逃げてきたみたいだったけど…もしかしてさっきの“火事”かな?よし、彼らの来た方へ行ってみるか。そこで僕が見たものは…「あれ?ニコ。それにミーズじゃないか。何やってるんだこんなところで」
2D6 = 2(1+1)
「盗賊が追い剥ぎに襲われてどうするんですか」僕は笑いながら女の人に話しかけた。確か名前はジェナさんだったかな?ミーズさんも寄ってくる。それともう一人、巨漢の蛮族風の男も。どうやらジェナさんの顔に当たった林檎は彼が投げたものだったようだ。手元が狂ったんだね。彼は平謝りに謝っていた。?「今ノ黒キ煙ハぬしカノ?助ケラレタヨウダ、忝ケナイ。」たどたどしい言葉遣い、共通語には慣れてないのかな?「いやぁ、そんなぁ♪」僕は照れながら受け答えた。●「私は神官のエマータと申します。見たところアナタも彼らに襲われたようですね…」歩み寄ってきたもう一人の人物が居た。マーファの聖印を持つ彼は、袖をまくり上げると僕たちにキズを見せ苦笑しながら言葉を続けた。「実は私もやられまして・・・」それから彼はどのぐらいの間しゃべっただろう?少なくともその間に僕の影の長さが拳二つ分ぐらいは長くなったんじゃないかな?
2D6 = 9(4+5)
- 4月19日 /レイシール・レシーナ・アルバートはかく語る
僕はリファールのスラム――そう。この街にも、こんなところがある――を歩いていた。ライダーズの同僚、ニコが何だか頼りない足取りで裏道に入っていくのを見て、こっそり尾行してきたのだけど…見失ってしまった。いや、こまった。盗賊の訓練代わりとか余計なこと考えるんじゃなかったな。何だか刺すような視線も感じるし。それも複数。やっぱり、この“シャイニング・フェザー”がいけないのかなぁ。…ペンダントは服の下に隠しておこう。ん?何か聞こえたぞ?火事…とか言ってなかったか?よし、行ってみるか!■…と意気込んだものの、煙一筋上がってないから、場所がわかんないよ。悪戯だったのか?…って何だか足音が近づいて来るような…。1人ではないが、多くもないな…。二人か、三人か…。とりあえず僕は右手にボーラを、左手にブーメランを構え、足音を待ち受けた…。
2D6 = 7(1+6)
- 4月19日 林檎を投げた一瞬後より/アズ=ザゼル=リズ=ギュンはかく語る
■が・・・・よ、よりにもよって・・・・脅されてた女ん人に命中させちまった・・・■とっさにそっぽ向いて他人の振り・・・・なんてできるわきゃねぇよなぁ・・・目ぇあっちまってるし・・・コリャ道聞くどころじゃねぇか・・・■いかにも手癖のワルソーナ少年−って言い方も変だな、実は俺とたいしてチガワネぇんじゃねぇか?まぁ年下には違いなさそうだけどな−が呪い師を押しのけて飛び出してくる。■おっとあぶねぇな・・・さ、財布は??・・・良かった、無事だ−あれっくらいの歳カッコの連中にロマールの街で痛い目に・・・まぁいいや−■それにしても・・・シマッタなありゃーめったにねぇくらい奇麗に当たっちまった・・・フォローのしようもねぇじゃねぇかよしゃぁねぇ■「ス、スマヌノ、大丈夫カ?ワ、悪気ハナカッタノダガノ」ああ・・・な、涙目で睨んでねぇか?・・・そりゃ俺が結構オモイッキシ投げたのが当たったから・・・「・・・マ、マァ結果的ニハ助カッタノダカラ・・・」実は俺何もやってねぇじゃねぇかというのはおいといて「・・・ウウ、誠二スマヌ」謝るしかねぇよなぁ■気を取り直してっと「呪イ師殿、懐ノ物ハ大丈夫カノ?彼奴等ナカナカ素早ク動ク指ヲ持ッテオッタヨウダゾ」■っと、後ろにもう一人・・・ん〜呪い師殿が何かしたように見えなかったからな・・・彼が功労者か?あの黒い煙はシバラク前二盗賊退治で見た事が有ったな・・・彼も呪いを使えるのか?「今ノ黒キ煙ハぬしカノ?助ケラレタヨウダ、忝ケナイ。」
2D6 = 9(4+5)
- 4月19日 /不良少年見習いトミィ(NPC)はかく語る
俺の頭のすぐ脇を、林檎が凄い勢いで飛んでいき…脅してる女の頭に当たった! …それはそうと…なんでこんなに人が集まってくるんだよぉっ! 「トミィ! 変な黒いのも出て来たし…分が悪いっ! ずらかるぜっ!」…お、おう… 俺達は説教男を押しのけて逃げた。…後で聞いたんだけど、ロイはあの説教男から10ガメル程スったんだって。…ちゃっかりしてるよな、ほんと…俺も今度こそは!
2D6 = 6(4+2)
「まいったなぁ・・・・」異様な臭気に気付きふと辺りを見回すと、路上には襤褸をまとった人々が通りの角ごとに座り込んでいた。死人のようにうつろな目で(実際に何人かは死人だったのかも知れない)、それでも視線はしっかり僕の腰の財布に注がれていた。物乞い達の視線を浴びながら、時折「なぁ・・・俺は足が不自由で働けねぇんだ・・・ちょっとで良いからよぅ・・・」などと言い寄ってくる彼らを、なるべく相手にしないように足早に通りを抜けようとしていた。●僕はふらふらと考え事をしながら歩いているうちに、どうやらスラムに紛れ込んでいたらしい。最近悩みが多くてね・・・。それにしても何もこんな所まで歩いてきてたとは・・・。歩みを進める僕は何故かどんどん人気の少ない通りに向かっていた。表通りと路地の区別も付かないほど込み入った道を歩いていると、前方に二人の少年の姿が見えた。僕もまだまだ子供だけれど、その僕よりもさらに幼い少年達の手には、その容貌には不似合いなナイフが握られていた。●「…いくぞ、相棒! …」角を飛び出していった少年達。角の向こうで何が起こっているのかは何となく想像がついた・・・。案の上ものの十秒もしないうちに「きゃぁ〜、か、火事よ〜、火事よ〜!」と、悲鳴が上がる。これは立場上助けに行かないとまずいだろうなぁ・・・。慎重に角から顔を覗かせると・・・ミーズさん?同じ”月光亭”の住人である魔術師がなにやら素っ頓狂な叱責を少年達に発していた。少年達に襲われていたのは・・・ギルドの人・・・だよね?確か・・・。盗賊が追い剥ぎにあってどうするんだろ・・・。●すぐには飛び出さずに二人組を観察すると、どうやら片方は明らかに焦りが見える。目なんかどこを見てるんだか解らないし足元も小刻みに震えているようだった。ただもう一人は幼い顔に似合わずなかなか堂に入ったものだった。二人組の様子を確認すると僕は精霊語の呪文を唱えはじめた。闇の精霊を呼び出す呪文だ。子供相手に魔法で攻撃ってのも大人げないしね。呪文が完成すると同時に叫ぶ。「今のうちに!逃げてください!」
2D6 = 12(6+6)
- 4月19日 /アズ=ザゼル=リズ=ギュンはかく語る
■・・・右を見る・・・見た事の無い風景。・・・左を見る・・・やっぱし見た事のねぇ風景。■パーカー商会で教えてもらったロスキンズの店で鎧−俺の体に合う鎧なんざ殆どねぇ、金溜めて誂えてもらうしかねぇかと思ったら、倉庫の奥にヒトソロエだけあったよ。錆とか酷かったから其れを落してもらって寸法あわせ・・・ま、有っただけ御の字だな−を見っけた帰りなんだが・・・■だぁぁぁぁぁぁココラヘンの道ぃ入り組んでやがる!ワカラネェぇぇ迷った迷った!!森や荒野で生き延びる方法、ちっとは知ってるけど・・・こんな街んなかじゃ役にたたねぇだろうなぁ■と、途方に暮れていたら・・・へ?火事??どっからも煙も出てねぇぞ?■ひょいと声のしたあたりの通りを覗き込むと・・・あ・・・■女ん人が囲まれてるわ・・・その後ろにはありゃ呪い師だな。旨いね!こんなとこじゃ泥棒だとか言ったら、巻き添え食うの嫌がって誰も出てこねぇもんな。火事って言えば人事じゃねぇと。あの呪い師は俺と同じくつられて飛び出たってとこか。■ひょいと隠れて考えるん〜首突っ込むのもなぁ・・・かといってこのままホットイテモ寝覚めわりぃし・・・よっし!■清流亭あたりまで行く道を教えてもらう替わりに、ちょほいと手助けと!■俺は物も言わずに路地の入り口に立つとさっきまで齧ってた林檎を女ん人の後ろに立ってる奴めがけて投げつけた!
2D6 = 7(5+2)
詩集を読みながら街を歩いていたら・・・む、道に迷った・・・■それにしても汚いな、このあたりは。どうやったらここから出られるのだろうかと思いつつ、私は詩集を閉じて歩き始めた■「きゃぁ〜、か、火事よ〜、火事よ〜!」その悲鳴に、慌てて周りを見た・・・が、どこからも煙はあがってないぞ。ふむ、昔聞いた事がある「嘘つき少年」のつもりか?■あれは「狼が来た」だったが・・・不謹慎にも程があるな。これは説教してやらねば・・・■声のした方に歩いていくと、女性と・・・うん?目つきの悪い連中がいるな。こいつか。「こらっ、虚言を大声で叫ぶなどやってはならんぞ。火事などと言えば誰でも驚いて、下手をすれば騒乱になるやも知れぬぞ!」■自分がどうやら勘違いをしていたことに気付いたのは、その直後だった。ま、まずい・・・私は杖を取り出し、構えた。
2D6 = 5(1+4)
■あたしはこないだの森での出来事や夕べの事なんかを考えながらとぼとぼと歩いていた。■どのくらい経っただろうか、何気に顔を上げて辺りを見まわすと見なれない通りを歩いていた。「あれ〜、ここどこかしら?」■そこは今にも崩れそうな家々が肩寄せあって立ってるような感じで、通りのそこかしこにはゴミが転がり、今もノラ犬がせっせとエサを漁っている。気付けば妙な匂いまで漂っているようだ。「やだぁ〜、この街にもこんな処があるの〜」どうやらあたしが足を踏み入れたのはこの街のスラムのようだった。■あたしが踵を返そうとしたちょうどその時、後ろから声が掛かった。「おらぁ、黙って有り金全部置いていきなっ!」声の方へ振り返ってみると刃物を手にした奴が眼をギラつかせながらこっちを睨んでいる。反対の方にも何やら人の気配が……どうやら挟まれたらしい。■背中に冷たいものが走る。やば〜街中だから剣も盾も持ってないし、いま手元にあるのはダガーとダーツだけだし……あたしここで死んじゃうのかしら、なんていう考えが過る。■その時、母親が言っていたこんな言葉が思い浮かんだ。『いいかい良く聞くんだよ。暴漢なんかに襲われたりしたらこうするんだよ……』■あたしはそれを思い出すとありったけの声で叫んだ。「きゃぁ〜、か、火事よ〜、火事よ〜!」(そうやって助けを呼べばいいと教えられたけど……でもそれがダメだったらどうするのよ〜)
2D6 = 8(6+2)
へへっ、今度の標的はアイツだ。金持ってそうだな…いくぞ、相棒! …俺達は標的を前後から囲み、ナイフを突きつけながら言ってやる。「おらぁ、黙って有り金全部置いていきなっ!」…相棒のトミィは初仕事だ、しくじるんじゃねぇぞ。
2D6 = 9(4+5)