愉しき日々!


日記に書き込む一先ず戻ろう!


帰還 そして新たなる道は…
●長旅から帰ってきた私達は、その足でスラムの酒場へと向かった。サラさんとアニーの再会を邪魔しないようにという配慮だろうか、シークさんはそこから離れた席に着いた。私もそれに習う事にした。●だが、私は遠巻きに、サラさんの腕の中で眠る子供…ゼムスさんと思しき赤子にそれとなく眼を遣っていた。それは、己の罪を悔い改めた彼に与えられた、新しい道。そしてそれは同時に、ファリス神が我々に伝えた啓示でもあったように思えた。●罪を犯す事は悪、しかし償えぬ罪は無い。「もう後戻りは出来ない」なんて事は無い。償おうとする意志さえあるならば、振り返り踏み外した道に戻ろうとする気さえあれば、そこは常に光に照らされているのだと。全ては、心掛け次第だと。●私はこの後、神殿に戻って今回の旅について報告しようと思っている。そういえば、神殿の神官に引き取られた二人の子供はどうしているだろう。そんな事を考えていると、アニーの声が聞こえてきた。「サラお姉ちゃん、私…冒険者になりたいのっ」…これまでの旅の中で、思うところがあったのだろう。何はともあれ、彼女自身が選んだ道だ。彼女の前途に光在らん事を…。
2D6 = 5(1+4)

旅の終わりと始まりと(エピローグ)
長い旅も終わった。ガルガライスに、エレミア…、僕らが彷徨った国はいくつだろう?そのかいあって、僕らはアニーの言葉を取り戻す事に成功した。そして今はリファールのスラム街に建つ懐かしい酒場にいる。久しぶりに会うサラは、少しだけ大きくなったゼムスを抱いていた。そして、なんだか妙に懐かしく思えた。僕らは挨拶もそこそこに、もっと大事なことに気を配った。アニーとサラの再会に。サラもアニーを心配していたはずだよね。僕は2人の再会を邪魔せぬように、一番隅に離れたテーブルに座った。そして、背中越しに聞いたアニーの言葉、「サラお姉ちゃん、私…冒険者になりたいのっ。」…苦笑しながら、僕はスカーフをほどく。そして新しい目的に心躍らせている、そんな自分の気持ちに気づいた。「こんどの旅は長くなりそうだ。」誰に言うとは無しに、僕は小さくつぶやいた。そして、ポーチから一枚のスカーフを取り出した。新しい冒険のはじまりはオレンジ色のスカーフで…。
2D6 = 9(4+5)

終わりと始まり
かくして、冒険者達の活躍によりスラムは守られた。魔人ゼムス打倒、および人間であるゼムス達の魂の救済、リーヴェランシュ・バドリーの復活…通常では考えられない奇跡が起こった。これは、世間でははみ出し者、野蛮者と言われる冒険者達の『正義』『友情』『慈愛』の精神が呼んだものである。…エマータ、この怪人物の注意をスラムばかりでなく、神殿にも呼びかける冒険者達。…以来、スラムで『エマータ』と呼ばれる者を見た者はいない。……冒険者一行より赤ん坊を受け取るサラ。「…この人と…また人間の姿で再会できると思っていませんでした…是非私に育てさせてくれませんか?」 涙ながらのサラの言葉に反対する者はなかった。一方、クリフよりライダース全滅を聞かされたリーヴィは…彼の胸で暫く泣いた後、故郷であるタラントに帰ると告げる。…そして、シークの杞憂であったアニー。彼女の声を取り戻す冒険が始まる…。
2D6 = 7(3+4)

薄水色のスカーフは約束の証
エマータに対する牽制。それは僕らに出来る精一杯のこと…リファールの各冒険者の店、各ギルドから始めて…出来れば王宮レベルまで僕らの声を広げたい、届けたい。エマータという怪人物は僕らの手だけでは余るようで、実際今回は取り逃がしてしまった。これからも…ヤツは何を目的に事件を引き起こしたのかわからないだけに…危険だ。■そして、サラは自分のことよりもアニーの事を優先してくれと言う。…あの健気な女の子に言葉を取り戻すことを。僕はアニーとサラを見つめて…「そうだね、それも約束だからね…」、膝をついてアニーと同じところまで目線を落とした。そして、小指を差し出して、改めて言う。「僕が言葉を取り戻してあげるよ。」■もちろん、サラの安全のためにもしっかりと手を打とうと思う。エマータへの牽制という手を、よりいっそうの厳しさで…。
2D6 = 7(5+2)

帰還
●軋み音と共に扉が開き、そして我々は診療所に入った。扉を開けた時、一瞬「帰ってきた」という感慨を抱いてしまったのは何故だろう…?●「…これから、いかがなさるのですか?」シークさんが事の次第をお二方に説明している傍らで、私はリーヴィ先輩がこれからどうするのかを問う。もし先輩が、まだライダーズの全滅と解散について知らないというのであれば、私は生き残った者としてその全てを語らねばならないだろう。●セラシエさんが、ファリス神について暇な時に教えて欲しいと言ってきた。私もまだまだ修行中の身だし、司祭様のようにうまく伝えることが出来るかどうかは大いに不安だが…。「そうですね、今度お時間がありましたら。もっとも、日曜の礼拝にいらっしゃっていただければ、司祭様が私などより詳しくご説明して下さると思いますよ」
2D6 = 7(4+3)

全てを話して・・・待つ
僕がサラにどう話したらいいか迷っていると、セラシエがサラを一気にまくし立てた。…「そう、その赤ん坊がゼムスなんだと思う、きっと。」…「生まれ変わったというか…あの、その…。とにかく、ゼムスなんだ…。」■…そして、僕は全てを話した…。そう、魔人ゼムスとエマータ、廃屋で起こった出来事の全てを。■「ゼムスは自ら、ファリスの裁きというか救済というか…、それにすべてをゆだねたんだ。でもね、僕には何にもできなかったよ。ゼムスを助けることも、引き留めることも。」…これで良かったわけはないよ…。胸が辛い。「ゼムス達は全てをやり直すことになったんだと思う。それはファリスの意志でもあると思う。」…でも、サラは残された。胸が痛い。「サラ、アニー、君たちはどうする?このスラムを出るならば、僕らも力になれる。危険はきっとあると思う。」危険とは怪人物エマータ…。僕は眉根を寄せて、2人の顔をかわるがわる見つめた。でも、彼女から返ってくる答えは…わかる気がする。もし、2人が…そう答えるなら…、僕はこのスラムに残るつもりだ。
2D6 = 4(3+1)

簡単な説明・・・のつもり
・・・・・・・一瞬間が空いている。シーク達もどう説明すべきか迷っているのだろう。このままってのもなんだしな「彼女はリーヴィさん、シークの元冒険者仲間だそうです。詳しくはシークが話してくれるでしょう。で、こっちの赤ん坊が、多分間違いないと思いますが、ゼムス,グライド,アリナの3人の生まれ変わりみたいです。何でこうなったかというと、ファリスの気まぐれってとこでしょうかね。ファリスも意外に粋なことをするもんですね。いや〜、ファリスのことをもう一度勉強し直さないといけませんね。クリフ、今度暇なときに教えてくれよ」
2D6 = 8(2+6)

一体何が・・・・
「あっ、やっと帰ってきた。」私は外から聞きなれた声が聞こえてきたのでそう思った。「よかったみんな無事そうで。」私はその時はそう思っていた。■扉が開いてそこに立っていたのは、見慣れた顔ぶれのほかに赤ん坊と見慣れない人が立っていた。「赤ん坊・・・・なんで?」私は心からそう思った疑問だった・・・・。
2D6 = 7(2+5)

診療所は、とくになにかあったようすはない。ぼくはそれにほっとした。■さすがにサラさんに会うとき、みんな難しそうな顔をしている。それはそうだ。ゼムスさんは消えてしまった。かわりに赤ん坊が残されたわけだが、どうもそのひとりがゼムスさんのように思えてならない。確信はないが、そう思えてしまう。みんなもどうやらそう感じているようだ。これをいったいどう話せばいいか、ぼくは困っていた。■そうこうする間にシークさんがサラさんに語りかける。そのようすに、ぼくは感情を押さえることができなくなってきている。サラさんを心配させないためにもここはこらえなければならない。それに、そのサラさんやシークさん、それから聖槌を振るったゼムスさんより先に泣いちゃだめだ。そう思っていた。だけど感情はあとからあとからあふれてくる。■こうなってしまったぼくに、涙を流す以外なにができるというのだろう。
2D6 = 8(4+4)

やくそく
診療所のドアはクリフが開けた。僕らを見るなり、ドク達は驚く。無理もない、いきなり3人の赤ん坊を連れて帰ってきたのだから…。そして、やはり僕はサラの顔をまともに見ることは出来なかった。僕が抱いている、この小さな赤ん坊がゼムスだと誰が思うだろうか?あの大きなゼムスだと…。でも、僕は伝えなくてはならない。ゼムスと約束したんだ。決心。「大事なことを…伝えるよ、サラ。」そう言って、僕は赤ん坊をそっとサラに手渡した。そして、サラの目を見つめながら、「幸せになってくれと…ゼムスは言っていたよ」、そう言った。僕にはサラの幸せが何なのかはわからない。そして、もう一つの約束。『ゼムスの罪を半分背負う事』…サラの幸せがゼムスの願いなら、僕はその幸せを見届けたいと思う。■『アニーの口をきけるようにする事』、その約束も果たしたい。赤ん坊を手渡して空いた手で、僕はアニーの頭をくしゃくしゃっと撫でた。
2D6 = 11(6+5)

帰り道
●診療所への道中、私は抱えた子供を相手に悪戦苦闘しつつ、この事件について考えを巡らせていた。サラさんにどう説明するか、という事については、セラシエさんが言っているようにリーヴィ先輩にご協力いただく必要がありそうだ。後程、この顛末はファリス神殿にも報告せねばならないのだが…。●…さて、ゼムスさんは「救済」され、リーヴィ先輩も蘇った。エマータには逃げられたものの、彼が黒幕だという事が分かった時点で、ある程度の背後関係も見えてくる。以前の事件ではカーディス信徒達が関わっていた。エマータも、邪神(彼がカーディス信徒かどうかは判然としないが)の使徒である事は既に明白だ。●だが、今回のケースは些か特殊であり、如何にエマータと言えども同様の事件を再発させる事はほぼ不可能だと言える。その事も加味して考えれば、この件は「終わった」と言っていいだろう。…最も、エマータ取り逃がした事によって、彼が別の悪事を働く可能性は極めて高いのだけれど。●エマータといえば、ビッグのおやっさんが「明日になれば有益な情報を…」という事を言っていた事を思い出した。あれは一体、何だったのだろう…などと考えているうちに、私は診療所の前に立っていた。一瞬呆けたような顔をしてしまったが…気を取り直し、昨日補修したばかりの扉に手を掛けた。
2D6 = 12(6+6)

凱旋
シークがゼムスの赤ん坊を抱いて、もう1人をクリフが、で残りの1人は自分が抱いているのだが、さすがに重いね。こんなに重いものを持ったのは生まれて何回かしかないよ。ペッポ、変わるか?ん?・・・・そうか。荷物は残りの人達が持って来ているようだが、・・・・さっきからシークが何か悩んでいるようだ。やっぱりどう説明すべきか悩んでいるのか?う〜んそうだな〜・・・・・「シーク、説明するならリーヴィさんにも協力してもらったらどうだ?彼女ならゼムスの気持ちを端的に説明できるようだし。まぁ、事件の顛末と最後の言葉は伝えておくべきだが・・・・」■・・・・・・とか言ってる間に診療所についた。やれやれ、こっちでは何も起こっていないようだな。心配したようなことが無くてよかった。そういえば、ペッポが指輪を拾ってきたとか言ってたな。後で鑑定してみるか。さ〜て、みんな何してるかな〜
2D6 = 5(4+1)

診療所へ サラの元へ
僕は背負い袋から小さくたたんだ包みを、「か、か、か、簡単な服ぐらい持ってるよ」そう言ってリーヴィに投げ渡した。でも、僕はリーヴィに出来るだけ近づかないようにしている。今でも胸が落ち着かない。僕の手にはリーヴィの手の感覚がまだ残っている。そして、ゼムスの大きな手の感触も…。「こんなに小さくなって…。」僕はしゃがみ込んでゼムスっぽい赤ん坊の小さな手を摘んだ。赤ん坊は不思議だ。この寝顔を見ているとつい笑顔になる。「よっと。」僕は赤ん坊をそっと抱え上げて、「起きなくて良いからね〜」、小声でそうつぶやく。深呼吸。やっと…すこしだけ落ち着いた胸をなで下ろして、「さて、サラが待ってるよ。」赤ん坊のゼムスに小さくそう言って、僕は少し顔を引き締めた。■箱の中の品物は、箱ごと持って行くことにした。幸いにも、そう大きなものは入って無かったし、持ち運ぶ人手もあった。そして診療所へ向かいながら、ずっと、僕はサラへどう説明したものか悩んでいた…。
2D6 = 3(1+2)

再会と……きゃっ
「また、会えましたね‥‥」そう言って、私はシークさんににっこりと笑いかけた。あの時、私は魔人達の攻撃を受けて、確かに『死』んだ。そして、気が着いた時には、ゼムスさんの『中』にいて、それで‥‥。まだ少し、状況がつかめていないかも。私、生きているんだよね。握っているシークさんの手の温もりと涙は、私が『生きて』いる事を確認させてくれるもので。「リーヴィ、先輩」ああ、この声はクリフさんだ。ごめんなさい。『あの時』はなにも役に立てなくて‥‥。「き、き、き、……きれいだから、きれいだから許してぇ!」突然のシークさんの奇声。え?許してって‥‥??そこで、改めて自分の今の状態を把握する。「‥‥きゃっ(汗)」慌てて、両手で体を隠す‥‥けど、もう、この場にいる人達には全部見られちゃってるわけで‥‥どーしよ(汗)とりあえず、何か着る物、欲しいんだけどな‥‥。
2D6 = 9(4+5)

呆然
ぼくは呆然としている。なにが起こったのかさっぱり理解できない。■ゼムスさんに聖槌が振り下ろされようとしたとき、ぼくはいろんな感情に襲われた。たぶん、悲しみが一番大きかった。それから黙ってみているしかできない自分への嫌悪感。聖槌を振り下ろそうとすることへの、自分を棚に上げての怒り。なにもできないもどかしさ。■そして、気がつけばこんな状況になった。しばらくは声も出なかったけど、ぼくはここで大事なことを思い出す。診療所のことだ。■「あああああ!そういえば診療所は。無事を確認しにいかないと」■ぼくはこの状況を前に、少し大袈裟なくらいの声を出す。
2D6 = 9(6+3)

新たなる始まり
光に包まれているときに聞こえた声・・・『邪悪は討たれた…汝らに祝福あれ』この“邪悪”という言葉は気に入らなかったが、その後に起こったことには驚いた。以外にファリスも粋なことするものだ。■・・・・で、シークが暴走(?)してる。とりあえず役得だねシーク♪クリフはクリフで冷静だし、でもさ、りーヴぃさんをその格好のまま診療所に行くのはやばいような・・・・(ぽん)「はじめまして・・・ですよね、リーヴィさん。セラシエですよろしくおねがいします。とりあえず、着替えてから診療所のほうに向かいましょうか。・・・・」
2D6 = 4(2+2)

祝福の光 そして…
●全てを包み込む光、そして砕け散る聖鎚。以前あの闇の中で垣間見た奇跡の光と、似たようで異なるそれは祝福。そして私達は、その声を聞いた。●光が過ぎ去った後、待っていたのは新たなる生命の息吹。そして予期せぬ再会。「…リーヴィ、先輩」…私は暫し呆然としていたが、シークさんの悲鳴混じりの言葉で我に返った。苦笑を堪えつつ、ファリス神に感謝の祈りを捧げる。●「さて…これからの事ですが」…リーヴィ先輩の肩に己の外套を掛けながら、私は言葉を切り出した。そう、まだ全てが終わったわけではない。
2D6 = 8(4+4)

こんなでも・・・!
「…では…サラさんに…幸せになってください、と…」 とゼムスは言った。そして「また…」とリーヴィは言った。僕が握ったゼムスの手は大きくて、まるで僕の方が力づけられているみたいだった。■やがて訪れたまばゆい光。それは目をつぶったままの僕にもわかった。そんな光を放ったのはクリフの聖鎚だと思う。光は瞼を通してもなおまぶしく…そして神々しい。そして不思議な声。『邪悪は討たれた…汝らに祝福あれ』…誰の声だろう?クリフじゃないよ…ね。何が起きたのだろう?それを知るために僕は目を開けようとした。そして、その時ふと気づいた。僕が握ったままの手がまだ意志を無くしていないことに、握り返してくれていることに。■「……!」僕が顔を上げると、そこにはリーヴィが立っていた。リーヴィは微笑みながら「また、会えましたね。」そう言って僕の手を握り返してくれた。その手はまぎれもなくリーヴィ自身のものだった。再会のうれしさと、突然のとまどいに僕の顔はくしゃくしゃに崩れてしまった。そしてリーヴィだけじゃなく、その足下には3人の赤ん坊もいた。「もしかして…。」僕は、いや僕だけじゃないよね、この直感は。赤ん坊はきっと…『彼ら』なんだ。■『また会えたね』僕はそう言って、リーヴィに笑い返すつもりだった。…でも、僕のこの手は彼女の手と重なり合って…気づけば彼女は裸で…。「き、き、き、…」僕の口の端から言葉が漏れる。僕は…、僕は…、もう、僕はもう…!モウガマンデキナイ…!「…きれいだから、きれいだから許してぇ!」意味不明の言葉。僕の身体は僕の意志に反して、腰くだけになって謝っていた。…この体質、なんとかなんないかなぁ。
2D6 = 6(4+2)

そして…
クリフの聖槌がゼムスに向かって振りおろされる。攻撃が当たると同時にゼムスと聖槌が輝きを放つ。まばゆい光に包まれる冒険者達。そして、同時に光りの中で砕け散るゼムスと聖槌。『邪悪は討たれた…汝らに祝福あれ』ここにいた者は、全員この声(?)を聞く。…皆の視力が回復する…そして、見た。ゼムスの立っていた場所に、リーヴィと呼ばれていた少女が立っているのを。そして、その足元には3人の赤ん坊が安らかな寝息を立てていた。「また、遭えましたね…」シークの手を握ったままでリーヴィが言った。
2D6 = 4(1+3)

温もり
「約束する。絶対に僕が伝えるから。」 シークさんの言葉が胸に痛い…。「…では…サラさんに…幸せになってください、と…」 …私は死ぬしかないのか…リーヴィさん、2度も死を味あわせる事になってすみません…。「シークさん、また…」リーヴィさんが私の口を使い、言う。また、か…またがあれば…いいのにな…また、グライドやアリナと……また、サラさんに会いたい…。そして、クリフさんが槌を振りあげる。私の手を握るシークさんの手が暖かかった………
2D6 = 10(5+5)

さようなら
ゼムスの声、リーヴィの意志。それは僕には痛い程だった。あまりのことに…。■(それしかないのか!?)■「ゼムス、僕は…君に死んで欲しくない。」……「聞こえるかい、リーヴィ。君と一緒だった冒険、楽しかったよ。」…僕には別れの言葉を伝えることしかできない。ゼムスの間違いを共に背負うこともできない。サラにも顔が向けられやしない。…僕には何もできない。そして彼らには別れを惜しむ暇もない。涙が僕の頬をつたい、スカーフを濡らした。■(それしかないのか…?)■「何か伝えたいことはあるかい?」ゼムスの手を握る。「約束する。絶対に僕が伝えるから。」ゼムスとリーヴィ、その瞳を僕は見つめた。■(それしか…。…・。)■…・やがて、クリフが聖鎚を振り上げた。僕はゼムスとリーヴィの手を握ったまま目をつぶることしかできない。ファリスよ、せめて彼らを…。
2D6 = 4(1+3)

それは裁きではなく…
●ゼムスさんは、そしてリーヴィ先輩の魂は語る。彼の心が死に至りつつある事を。●”ドク”の調合する薬で、その身体は元に戻せるかもしれない。だが、壊れた心まで癒せはしない。そういった意味では、最早我々に残された手はないという事か…己の無力と無能には、既に嫌というほど気付かされてはいるのだけれど。●私はゼムスさんの前に立つ。その手には聖鎚、それは彼を死へといざなうもの。私は彼を殺す。それは裁きではない。全ては、人としての「彼」の崩壊に歯止めを掛け、人としての「死」を与える為。…それを「救済」などと呼べるほど、厚顔無恥な心は持ち合わせていない。●ファリス神の教えでは、死したる者は生前の行いによって、向かうべき場所が定められるという。…願わくば、「あの世」で再会したくはないものだ。何故なら、私は地獄に堕ちるべき者なのだから。●私は、ファリス神に祈りを捧げながら聖鎚を振り上げた。そして…。
2D6 = 9(6+3)

死にゆく人間
…シークさんが読み上げる日記。ゼムスさんは…あの頃の思い出に心で泣いていました。救おうとしていた者に裏切られ、仲間を失った彼。…日記を読み終わるシークさん。でも、ゼムスさんは動かない…いえ、動けないのだ…。すでに、ゼムスさんの心は殆ど死んでしまっています。多分、私の意識もそんなに持たないでしょう…。ゼムスさんは、生きて償う事に怯えたんじゃない…ただ、単純に…人間としての彼が死につつあるだけ…。「お願い、皆…この人を…ゼムスさんを楽にしてあげて…」私の意識を完全に閉じ、彼の支えとなる。ゼムスさん…強く心を持って…。「(ブツブツブツ)……う…リーヴィ、さん……ありがとう…。…グライド、君は本当に志の高い人間だったのですね…アリナも…あなたの夢はとても希望に満ち溢れていました……私は貴方達と仲間で本当に光栄です…貴方達亡き後は、私が必ずこのスラムの子供達を……かならず…だが、しかし…私は道を誤った…引き返し、やり直したい…こんな愚かな私を助けてくれると言う人達がいる、その気持ちにも答えたい…答えたい…やり直したいっ! しかし、私はそう遠くない内に完全に魔物と化してしまうだろう…現に、今…リーヴィさんの支えがなければこうして話す事もままならないぐらいなのです……」
2D6 = 9(6+3)

読み上げるのは初心の頃の記憶?
ぱん。響く音。クリフの平手がゼムスを打つ。でも、ゼムスはかわらず、つぶやき続けるのみだ。彼の罪は彼には重すぎるのか、彼は背負うことを拒否し続けている。少しため息。僕は部屋の隅の木箱に目を移した。そして、ふとゼムスの事を僕は何も知らないのだと気づいた。箱の中を探ってみると、いくつかゼムスの持ち物らしいものが出てきた。そして最も気を引いたのが一冊のノートだった。日記?ぺらぺらとめくる。どうやらゼムスの仲間であるグライドが記した、スラムでの活動録のようだ。僕は少しだけ声を出して読んでみた。ゼムスが何かを思いだしてくれることを期待しながら・・・。
2D6 = 7(4+3)

矢印の指し示すべき道は
●一刻も早く診療所には戻らなければならない…これは事実だ。しかし、彼がここで行っていた事を突き止める必要性についても軽視するわけにはいかない。それは今後の「彼ら」の動向を抑止する為にも必要な事だろう。つまり、正確には「診療所に戻る者」と「ここの調査を行う者」が必要なのだ。●ゼムスさんの様子は相変わらずだ。私はシークさんが彼から離れた隙をついて、彼との間合いを一気に詰める。…次の瞬間、部屋に乾いた音が響いた。●「ゼムスさん、聞こえてますか?」引っぱたかれたゼムスさんのほうに向き直り、私は話しはじめる。「先程もお話しした通り、私の予測が正しいならば…診療所のサラさんに危険が迫っています。現在診療所に残っている人員では、あのエマータの襲撃を凌ぐ事は困難でしょう。我々は直ちに戻らねばなりませんが、私としては貴方の力を貸して欲しいのです」●「貴方は『自分の力は人間のそれではない』と言っていましたが、そんな事はこの際重要ではありません。はっきり言ってしまえば、どうでもいい事です。重要なのは、力の強さではなくその用途と目的なのですから」…要は矢印の長さではなく、その方向性こそが重要なのだ。●「今は貴方と同化しているリーヴィ先輩は、人外の力を得てもなお自分を見失う事は無かったと聞いています…力に溺れる事も、力を恐れる事もなく。彼女は自分の周りの人間が幸せである為に、その力を活かそうとしていたそうです…志半ばにして、倒れましたが」…敢えて、私はここでリーヴィ先輩の事を持ち出した。同様の力を有しながらも強く生きてきた彼女の存在は、ゼムスさんにとってもいい先例となるだろうから。●「話を戻しますが…正直な話、我々全員が戻ってエマータに対峙したとしても、彼の凶行を阻止する事は極めて困難です。しかし貴方の力を以ってすれば、それは変わってくる…」…そしてそれはまた、彼が己の力を活かす道を提示する事にもなるだろう。「お願いします、ゼムスさん。サラさんを助ける為にも、力を貸して下さい」
2D6 = 9(6+3)

マント
「アリナ…、グライド…、サラさん…、ダメだ…。もうダメだ…。許してくれ…ファリスよ…慈悲を…。」ゼムスはそんな風に、つぶやき続ける。■現れたリクスはエマータが逃亡したことを伝えてくれた。そして診療所の方に危険がある可能性をクリフが示した。…確かに、まずいかもしれない。セラシエは2手に別れる案を出した。僕も賛成だ。「こっちの方は何とかするよ。みんなはアニーとサラを!」僕は皆に先に行って欲しいと言った。■■「ゼムス、君はどうしたいんだい?サラを守るかい?それとも…。」僕にはゼムスが自分の中に閉じこもったままに見える。そんな気持ちが分からないわけじゃないけど、今はそれより優先するべき事がある…。辛い選択とは言え、それは難しくない選択、そうだろ…。■僕はアンデットと化し、再び死んでしまった2人にそっとマントを、一度掛けたマントを再び掛けた。
2D6 = 6(4+2)

焦燥
シークの必死な説得にもかかわらずゼムスの様子は変わらない。わかってはいるようだが・・・・・まぁ、どちらにしろ説得はシーク達に任せた方がいいだろう。とすると、俺とスカイアーとリクスとペッポの4人で診療所の方に向かうべきか。俺とスカイアーはこの場にいない方がいいだろうし・・・・「クリフ。俺とスカイアーとペッポとリクスの4人が診療所に戻ろうか?こっちは2人で大丈夫だろうし。なんならもう1人残して・・・それと、リクスの話だとエマータは使い魔を使ってる可能性もあるんじゃないのか?」
2D6 = 4(1+3)

嫌な予感が…
●…リクスさんの話の中に、一つ引っかかる事があった。「…つまり、その診療所から逃げていった人物はエマータとぶつかってそのまま逃げた、という事ですね?」…再度確認。どうやら、まるでスリのような感じでぶつかっていったとの事だが…嫌な予感がした。●その行為に意味があるとするならば、考えられる事は二つ。一つは、見たままの意味…つまり、エマータが何かをスられたという事。最も、あの男がそのようなヘマをしでかす可能性は…そう高くないように思えるのだけれど。そしてもう一つはその逆…俗に「ブラッシュ・パス」と呼ばれる代物だ。つまり、その人物は何かをエマータから掏り取ったのではなく、エマータに何かを渡したという可能性も考えられるのだ。例えば、診療所をのぞき見た時の状況その他を記したメモなどを。もしその人物がエマータの手の者であるのなら、それも十分に考えられる事だが…考えすぎだろうか?●私は皆さんに私の考えを手短に伝え、最後に一言「エマータが、今の手薄な診療所を狙う可能性は十分に考えられます。彼自身の実力はどうあれ、今彼は確かに追いつめられている。そしてあの診療所には、今のゼムスさんを元に戻せるかもしれない”ドク”サタディと…サラさんとアニーがいます。あの男なら…」…そう、あの愉快犯的な側面を持つあの男なら、こちらへの嫌がらせというのみならず、実利的な面も含めて…やりかねない。●そして私の視線は流れ…震えているゼムスさんの所で止まった。私は、敢えて今の状況…診療所と、そこにいる者達の危機を「この場にいる全員に」伝えた。さて、反応は如何に?
2D6 = 7(4+3)

大きな体を抱きしめる
僕はゼムスの拳を喰らった。もう一撃喰らってしまえば絶えられないだろう。今も骨がきしむ音を聞いている。でも、敢えて僕は強がりを、『こんな拳じゃ効きやしない!』って、言ってやろうかと思っていた。そんな考えを持って僕が両手を広げていたら、「この力は、…この力は、…人のものではない…。」とゼムスは言いだした。予想外の展開。少しの驚き。やがて、ゼムスは何かぶつぶつと言いだした。何を言っているのだろう、よく聞き取れない。ゼムスの心は、僕にはとても不安定に見える。もっとも、こんな体になってしまえば、『変』にならない方がおかしいけれど…。手に入れた力、その代償は大きすぎたんだよね…。『誰かが支える事』、それがゼムスに最も必要な事で、支えてあげなくちゃいけないと思う。そして、そのことは僕が言った『罪を半分背負う』ことにつながると思う。ぶつぶつとつぶやきをやめないゼムスに,僕は近づいた。そして、その体を両手で抱きしめよう。そして、僕は更にまた一歩近づいた。
2D6 = 7(6+1)

仲間たちのもとへ
目の前から危険がひとつ去り、ぼくはしばし呆然としていたが、今度は仲間たちのようすが気になりだす。騒ぎのあった建物のほうへ震える足を向ける。仲間のようすを見に行きたいし、こんなところで独りで立っているのも怖い。それにいまあったことを誰かに伝えなければ。■エマータさんの話によれば、どうやら仲間はここにいるようだ。ぼくは警戒しながら建物に入っていった。
2D6 = 7(5+2)

地獄耳
●「静心」は確かに効いたはず。だが、ゼムスさんは攻撃を止めない。彼は言う。許せない、と。●だが、そんな彼の様子が一変した。きっかけは、シークさんが受けた傷。このままでは、彼はあの名も無き神の御許に旅立ってしまいかねない。なんとかしなければ…。●ふと気が付くと、ゼムスさんはうわ言のように何事かを呟いていた。無意識のうちに、その言葉に耳を傾ける。「外はどうなっただろうか」と、頭は他の事を考えているのだけれど。
2D6 = 3(1+2)

震え
エマータさんは立ち去ろうとする。それを見て、凍りついたようなからだがようやく動くようになる。■「あ、待て」とぼくは言おうとした。でも実際は「あ」と小声で言って、半歩足を出すのが精いっぱい。気がつけば踏み出した足が震えている。■気も抜けているし、腰も抜けている。いまここで肩でもたたかれたら、そのままひざから崩れてすわりこんでしまうに違いない。
2D6 = 6(5+1)

痛み
クリフの祈りは神の奇跡を起こしたはずだった。しかし、ゼムスは変わらずに恐ろしい勢いで再び拳を飛ばしてくる。だが、既に飛んでくることは予測していた…けど、まともに拳の一撃を喰らってしまった!重い!こんな重い一撃は初めてだ。気が遠くなりそうだ。そして、気が遠くなりそうな耳に届いたのは「わかっている、わかっているが…許せんのだっっ!! 貴方達もっ! 自分自身もっ!!」ゼムスの叫び。涙の叫びだった。ゼムスが僕たちを許せるわけはない…。でも!だからといって…僕はエマータを見過ごすわけにはいかない。「ゼムス、行かせるんだ!行かせてくれよ!」このままじゃ、追いつけなくなってしまう!「あいつを放っておいたらどうなるかわかるだろ!君やリーヴィみたく辛い目に遭うヤツが増えるんだ!」僕は殴られた痛みをこらえながら、更に両手を大きく広げた。「許せなんて言わないさ!頼む!行かせてくれ!僕はもう、君やリーヴィみたいな人を増やしたくないんだ…!」胸の中の痛みは、ゼムスの一撃を忘れさせてくれた。
2D6 = 5(3+2)

心配
「大丈夫かなリクスさんは・・・・。怪我してるのに・・・。」私は妖しい人を追っていったリクスの事を考えていた。「そう言えばアジトに行った人らは大丈夫かな・・・・?」私は心配になって入り口の方に歩いていった・・・・。
2D6 = 6(2+4)

恐怖
エマータが使うこの魔法は確かヘイストだ。間違っても並みの魔術師が使えるものじゃない。生半可な相手じゃないことは分かっていたつもりだけど、いざその証拠を見せつけられるとさすがに焦る。■そしてなによりも、ヘイストというのが厄介だ。これで逃げられたらどうにもならなくなった。そして、ぼくも追われたら逃げ切れない。■実力的にも精神的にも上であろう相手に気持ちだけでも負けまい、さっきまではそう思っていた。だから落ち着いた振りをして、虚勢も張って、相手にも自分自身にもはったりを見せた。だけど、今のぼくにははったりを出すほどの余裕はない。■ぼくは死ぬのかもしれない。
2D6 = 10(5+5)

ラストチャンス?
●ゼムスさんは泣いていた。おそらく、今の状態も何らかの暗示によるものなのだろう。コトンさんを連れてこなかった事が悔やまれるが…しかし悔やんでいても始まらないし、この状況を何とかしなければ追跡に移る事も出来ない。●これは、我々が選んだ「裁き」の結果。そしてこれからも幾度と無く怒るであろう苦難。だが…引き下がるわけにはいかない。その道を選んだのは我々なのだから。●私は最後の力を振り絞り、静心の奇跡を行使するが…!?
2D6 = 10(5+5)

どっちにしましょうか?
「そうですねぇ、何と言うか…わりと楽しい事です、ええそりゃあもう♪」 おやおや、拉致失敗って奴ですね。さて、この人…殺しちゃいましょうか、それとも逃げちゃいましょうか♪ うーん、とりあえずヘイストの呪文発動っ、ですねぇ。
2D6 = 6(4+2)

騒ぎ
エマータさんを足止めしようと画策していたら、問題のその建物から騒ぎの気配があった。■「エマータさん。あなたは今度は一体なにをしたんだ!」と、今度はやや高圧的に出る。ぼくはただ、エマータさんと、騒ぐ気配のするほうを交互に見るしかない。
2D6 = 10(4+6)

今だけは!
開いた扉の先に指輪をみつけた。なんだろう?いや、エマータを追うのが先だ!みんなを振りかえって、「僕はエマータを追う!」そう言ったけど、突然のゼムスの拳が僕を遮った。僕の遙か頭上から振り下ろされる拳。一瞬の恐怖。ちりちりと皮膚が裂けてきそうな緊張。それは風を巻いて吹き抜けた。…何故?それは死に絶えた2人の仲間が再び倒れたことに対する悲しみ。死体にとどめをさしたセラシエとスカイアーに対してゼムスは向かおうとしている。僕は両手を広げてゼムスの前に立つ。「やめろ!やめてくれ!」僕はゼムスを引き留めるので精一杯だ。そして、『解放しただけなんだぞ』と僕の後ろからセラシエの声が飛ぶ。「違う!」僕は思わず叫んだ。「『だけ』なんかじゃない!そんな割り切れることなもんか!」セラシエの言うことは間違っていない。でも、仲間を傷つけられて、そんなで済ませられるわけがない。理性と感情は一緒じゃない!……「ゼムス、許せとは言わないさ!でも、僕らは逃げやしない!でも、今は、今だけはエマータを追わせてくれ!…お願いだ!」
2D6 = 7(6+1)

束縛
「私の仲間をぉぉぉぉぉっっ」俺が死体のうちの一体を倒すと、ゼムスがすごい形相で襲い掛かってきた。幸い、シークがいたのでこっちまで来なかったが・・・・■それにしても、たったあれだけの事でここまで理性を失うだろうか?やはり魔法か毒の影響を受けているのだろうか?そしてクリフの魔法。おそらく、あの魔法だろうが効かなかったようだ。ここは如何すべきだろう・・・・・・いや、迷ってる時間は無いはずだ。「ゼムス、なぜ襲い掛かってくるんだ。俺はただ、エマータに無理やり使役されていた人を開放しただけなんだぞ。あんたは死んでも使役されたままでいさせろというのか?なぜこの程度のことに気付かないんだ?少し冷静になって考えてみろよ。おまえの仲間はそんなことを望んでいないはずだ」■・・・・・おかしいな、これはやはり呪いのある魔法をかけられたのだろう。どこかでこんなことを聞いたことは無いだろうか?
2D6 = 8(6+2)

難事の種は尽きず…
●スカイアーさんとセラシエさんが、お二方の屍を打ち倒す…その途端、落ち着いたと思ったゼムスさんが叫び声と共に二人に襲い掛かる。あの程度の動きでは、足止めにすらなるまいと思っていたのだが…こうなる事を見越して、暗示でも仕組んでいたのだろうか。●何はともあれ、まずは何とか落ち着かせねばなるまい。幸い、シークさんが足止めして下さっているようだから、このうちに…。
2D6 = 8(2+6)

開いた扉は何処へ誘う?
遠慮がちに伸ばされた手を、ゼムスの大きな手を「さぁ、行こう。」そう言って握ると、その手は驚くほど冷たかった。人ではなくなった姿、その痛々しさを改めて知る。でも、僕は約束した、半分の罪を背負うと…。それは僕の心からの言葉。方法は後からでも考えられる、きっと。今やるべき事は…!■そして僕はアニーとの約束を少し思った。■扉と格闘を続けるペッポ君、僕はその横に立ち、背中に背負った魔術師の杖を取り出した。剣は鞘に、盾は背中にまわす。そして、上位古代語をつぶやいた。「…我はマナの理を知る者。マナよ、汝の戒めを解き、我に道を示せ…。」アンロックの呪文は効果を現し、扉はかちりと音をたてて開いた。あんまり上手い詠唱じゃなかったと思ったんだけど…。扉の外には一つの指輪。どきりとして少し目を奪われた。扉の後ろの方では、アンデット達が片づいたようだった。「僕はエマータを追う。」そう言って僕は、杖を背負い、剣士の姿にもどった。
2D6 = 10(4+6)

瞬考
●どうやら、皆さんは扉をこじ開けて外に出るつもりのようだ。確かに、(私のように慣れている者ならともかく)下手に窓から飛び降りて足でも挫いたら追跡に支障を来たす。●どうやら、エマータは誰かに呼び止められたようだ。私は窓べりからそちらをちらちらと眺めつつ、様子を見ようと思った。…待て、あれはリクスさんではないか。しかも、怪我の治療もほとんどしていない様子。…確か、以前エマータは包囲された時に人質を取って逃亡した事があった。二の轍は踏みたくない。ここは、扉から出られる方々と呼応する必要がありそうだ。●背後では、セラシエさんがお二方の屍体との戦いを続けていた。彼の打撃は迅いが、些か軽いように見受けられた。援護するべきだろうか?
2D6 = 7(6+1)

舌打ち
エマータさんのことばに、ぼくは隠すこともできずに舌打ちする。どうやらこちらが何者なのか、先方には気づかれているようだ。こうなればぼくも素性を隠しとおす必要はなさそうだ。■この言い方からしてやっぱりこの人はエマータさんに間違いない。そしてぼくはここで、エマータさんがこの件にからんでいることを確信する。そうじゃなければお仲間が危ないなどというものか。■「はじめまして。あなたがエマータさんですね」と、あえて丁寧な挨拶をする。「早速お聞きしたいが、仲間というのはどこに。あなたが出てきたあの建物ですか?」■ふだんと違うくらいに丁寧な言葉づかいは、緊張を隠すもので、そしてエマータさんに対する皮肉だ。■「あなたに尋ねたいことはまだまだいっぱいあるんです。ゆっくりとお話を伺いたい」仲間が危ないっていうのも気になる。だけど、みんなぼくよりも強そうだからきっと大丈夫。まずはエマータさんを立ち去らせないように。いろいろと聞きたいし、状況次第によってはただで帰ってもらうわけにもいかないし。
2D6 = 7(2+5)

そうだよね、神さま。
クリフがゼムスの肩から聖鎚を離してくれたとき、僕は正直ほっとした。緊張もとけた。クリフに剣を向けるだなんて、イヤだったし、斬る事なんて出来なかったしね。「ありがとう、クリフ。」窓に向かうその背中に精一杯の感謝を込めて、そう声をかけた。それと、クリフが告げたドク=サタディと言う医者の事、きっとゼムスには大きな光明に違いない。■僕は剣を下ろしてゼムスに振り返る。「君が人の心を失うというのなら、その時は助けてあげるよ、僕らがね。」そう言って、僕は手を差し伸べる。「さぁ、エマータを追おう!」リーヴィが溶け込んだその白い体は異形そのものだけど、その心はまるっきり人間。ゼムスがその心のままならば、きっと神さまは見捨てやしないよね?「…だよね、神さま。」僕は少しだけ上を仰ぎ見て、神官の様に印をきった。■エマータを追うために、ヤツの去った扉の方をみると、なにやらペッポ君が格闘している。鍵は??「扉が開いたら俺もエマータを追いかける」とセラシエの声が飛ぶ。もし魔法の鍵だったら…僕が開けなくちゃ!
2D6 = 7(1+6)

●シークさんはゼムスさんに手を差し伸べた。そしてゼムスさんは己の心情を吐露する。私はそれを目の当たりにして、複雑な心境に駆られる。一瞬、己の視界の狭さを、心の寒さを見たような気がして。思えば、私の本質はあの頃から全く変わっていないのかもしれない。●溜息一つ。心を落ち着け、周囲に目を向ける。エマータは…さすがに扉の向こうで待っているような事はあるまい。彼が扉に鍵を掛けてから少しばかりたつが…追いつけるだろうか? ●私はゼムスさんの肩に乗せていた聖鎚をその肩から離した。そしてそのまま踵を返す。ひどく居心地が悪い。そのまま飛び出したい衝動、それを抑える。●「ゼムスさん、確かに貴方が死ぬ事によって一つの悪が滅びる…と仮定しましょう。でも、それによって悲しむ人が…不幸になる方が増えるというのなら、あまり割にあうものではありませんね」…背を向けたまま、言葉を投げる。「いつ何をしでかすかが恐いというのなら、そうならないように尽力すればいい。問題は出来るか出来ないかという事ではなく、やるかやらないかです」…それに、あの姿もおそらくは薬品と呪術によるもの。ならば、希望はある。あの化物騒ぎのあの肉塊に対しても、解毒剤は作られた。そう、方法さえわかれば。時間さえあれば。「あとで、ドク=サタディさんのところに行きましょう。化物騒ぎの肉塊化に対する解毒剤も、あの人は作りあげたそうですから…何とかなるかもしれませんし」…そう、彼は一人ではない。●窓のほうへと歩を進める。扉が開かないなら、もう一つの道を進めばいい。「それとゼムスさん、私は憎しみ故に彼と戦う訳ではありません。彼という存在は楽しんで『悪』に手を染めている。他人を不幸に陥れ、その様を見て笑う。その様には、罪悪感の欠片も無い。あれこそが、私の最も恐れる心を持つ、本当の意味での『悪』。そんな存在を見過ごして、泣く人が増えるのを黙ってみているわけにはいきません…人として」…そこまで告げて、私は窓枠に手を掛けた。●おや、まだ彼は逃げてはいないようだ…私はすぐに窓枠の陰に身を隠した。●如何にして、被害を抑えて戦うか…そこが問題か。そんな事を考えながら、私は腰帯に差し入れた聖鎚の代わりに、エネルギーボルトのワンドを手にしていた。
2D6 = 4(3+1)

一進一退
死体と格闘しているうちに事態が急変している。くそっ!早めに魔法で足止めするべきだったな。追いかけるはずのペッポが扉の前で格闘しているし・・・・・扉にロックでもかられたのか?早くしないとエマータに逃げられるぞ、ペッポ。とにかく、扉が開くまでは目の前の敵に集中しよう!・・・・・ッてさっきから攻撃してるのだがなかなか倒れないなこいつ。「スカイアーにクリフとシーク!扉が開いたら俺もエマータを追いかけるから後のことは頼むぞ」さて、どうなるかな?
2D6 = 11(6+5)

どうにもならないこと
エマータに飛びかかっては見たものの、あっさりかわされてしまい、次の瞬間いろんなコトが起きてしまった。あとで思うと、ぼくはゼムスさんに何が起こったのか、それが見たくなくてあんなに必死に扉と格闘していたんだと思う。■約束したのに。なんとかするって約束したのに。ファリスのかみさまはやり直しを許してはくれないんだろうか?■いや、たぶん違うんだ。ファリスのかみさまが許してくれないのではなく、ゼムスさん自身が、自分を許せなくなってるんだ。それは、ぼくにはどうにもならないことなんだ。自分を救えるのは、自分だけなんだから。■扉には魔法の鍵がかかっていた。だから、ぼくは扉の蝶番を壊し始めた。
2D6 = 8(5+3)

厳しさと優しさと
「罪の清算は私もしたい…しかし、魔物と化したこの体…いつまた何をしてしまうか…私はそれが怖い…それに、私が滅びればひとつの悪は確実に減ります…」…シークさんの厳しくも、優しすぎる言葉に私は……確かに、自分勝手で無責任…最低だ。それでも…「エマータは確かに憎い、しかし…元は私の憎しみから始まった事…私にあの人を責める資格はない…」そう、全ては私の未熟さゆえ…「…正直言って、私も死にたくなんてありません…死にたいなんて思うはずもない…」 サラさんの事には、あえて触れなかった…触れてはいけないのだ、私などが… 私は、いつの間にやら泣いていた。
2D6 = 8(4+4)

僕は手を差し伸べる。何があろうとね。
「私は、神の意志を免罪符にするつもりはありません。全ては、私の判断と意志によるものです」「生きて己の罪を償い続けるという事は、口で言うほど生易しい事ではない」僕の目の前で、そう言ったクリフの顔は、とても思い詰めたようで、辛そうで…彼の心の中まで僕にはよく分からないけど…彼の顔には何かの決意を見た気がした。でも、僕も引けない。そんな僕の前で、更にクリフは続けた。「贖罪の生は死よりもなお辛い、鋼の茨に満ちた道…彼が望まぬ以上、それを強いるはあまりにも酷…。」…そうかもしれない。クリフは僕の知らない深い何かを知っているのだろう、きっと…。でも、『死』という逃避で人生を終わらせるのは、きっとひどすぎる。ゼムスが一人で罪を背負うのが酷ならば、僕が半分を背負ったって良い。そして、『死』を望むゼムスも、『死』を与えるクリフを許すわけにはいかない。■「ゼムス、君は好きな時に好きに殺して、好きな時に好きなように死んでいくのかい?」きつい言葉。そう言いながら、僕はゼムスに背を向けたまま。「君がただ死んだだけで何が変わる?」クリフには僕の顔が見えているけど、この際仕方ない。こんなにくしゃくしゃの顔は誰にも見せたくはない。こんな事を言うのはひどく辛い。でも、僕は続けた。「エマータをよろこばせる気かい?君の死んでしまった仲間達を悲しませる気かい?君がスラムでやろうとした事はなに?…。忘れてないかい?…サラの事も、さ!」僕はクリフに剣をむけたまま、ゼムスに言い続けた。「何にも片づけないまま死ぬんじゃない!君の罪の半分は僕が背負ってやる!」…僕はどんなであれ、手を差し伸べる。何があろうとね…。
2D6 = 6(4+2)

遭遇
逃走するローブ姿を追っていくと、そいつは神官と思しき人とぶつかる。それで減速するかもしれないから、ぼくもそこで加速する。■そういえばあの神官はどこかで見たような気がする、だれだったか。そう思い、走りながらその人の顔を眺めてみる。そしてそれが、エマータさんの似顔絵によく似ていることを思い出す。■びっくりした。驚きを表情に出しちゃったかもしれない。まずは表情をどうにかしなければ。その前にじっと見つめているのはまずい。■いまさら隠れようとしても、ぼくではすぐに見つかるのがオチだ。ぼくは逃げていくローブ姿についての聞き込みを装い、エマータさんと思われるこの人に話しかけようと近づいてみる。■このとき、ぼくの中からは逃走者への興味はだいぶ失われている。
2D6 = 5(3+2)

金属疲労
●…死以外に道は無し、か。私は一つ大きく息を吐き、改めてひどく汗ばんだ手に力を込める。革手袋を嵌めていなければ、おそらくまともに鎚を持つ事すら適わないのではなかろうか…そんな気がした。●気が付くと、シークさんが私に剣を向けていた。彼の言い分も、まあ理解出来なくもないのだが…。●私は剣を払いのけようともせず、そのままシークさんのほうに向き直る。刺したくば刺せ。それは無言の意思表示。●「私は、神の意志を免罪符にするつもりはありません。全ては、私の判断と意志によるものです」…それはある意味、真実。他に道が無いというのなら、私の手でそれを行うしかない。代案無き否定は、建設的な解決には繋がらない。●神がやれと言った、だからやった。私は正しい…などという事を言うつもりは、断じて無い。それは自己正当化であり、現実からの逃避でしかない。神の意志の代弁者として己の裁量で罪を裁くファリス信徒にとって、それは許されざる事。己の全ての行いに責任を持たずして、どの面下げて他者の罪など裁けようか。●「それに…生きて己の罪を償い続けるという事は、口で言うほど生易しい事ではない」…声のトーンが落ちる。多くを語るつもりはない。全ては、自ら体験した者にしか理解できないであろう事だから。●「彼は死による救済を望んだ。自ら生きて償う道を閉ざした。ならば、せめて死による救済を、安息を、彼が未だ人であるうちに…それがファリス神の意志であり、慈悲であり、裁き…」そこまで言って、一度口を噤む。密かに噛み締められる唇。「そしてそれはまた、私の意志でもあります。贖罪の生は死よりもなお辛い、鋼の茨に満ちた道…彼が望まぬ以上、それを強いるはあまりにも酷…」それはシークさんのみならず、ゼムスさんにも告げられたもの。選択肢の中に、彼は「贖罪の生」を含めて考えたのだろうか…という疑問。一つの提示。彼自身が望まねば、その扉は開かない。決して。●心が軋む。声無き悲鳴は誰の耳にも届かない。「奴」はそんな私を見て、心の奥底で冷笑を浮かべる。いっそ「死」によって全てから目を逸らせるならば、どれだけ幸せだろうか。だが、逃げる事は許されない…たとえ光の輝きに身を焦がされ続けようとも。それが私の選んだ道なのだから。●ダガ…イッソコワレテシマエレバ、ドレダケシアワセダロウカ…!
2D6 = 4(3+1)

『神様のイイナリ?』
目の前で、「私に引導を渡してもらえませんか?」という突然のゼムスの言葉。まさか、殺せってこと?その言葉はクリフに向かって発せられたようで、それを受けたクリフは…やがて、その輝く鎚をゼムスの肩にのせた。ゼムスは微動だにせず、裁きを待つ罪人と言ったふう。クリフは裁きを与える神の使徒というところか。■…僕には信じられないよ。■「や、やめなよ!」僕は横から口を挟んだ。ゼムスもクリフもバカげてる。ファリスの声がどうとかなんだろ。「神様がヤレって言ったって、僕はイヤだ!」死ぬ必要なんて、殺す必要なんて何処にある!神様って絶対なのか?神様ってそんなに偉いのか?神様に死ねって言われたら、死ぬ必要があるのか?死ねって言う神様って何様だよ!!「たとえ神様を敵に回したって…僕はゼムスを殺させない。」僕はそう言って、クリフに剣先を突きつけた。深紅のスカーフと対照的に、僕の瞳は冷たい悲しみをたたえる。
2D6 = 7(2+5)

裁定者の思い…そして信徒は問う
●聖鎚より伝わる意思、そしてゼムスさんの言葉…私の手に委ねられた裁定。ゼムスさんは全てを悟った様子で、私が手を下すのを待っているようだ…。●お二方の攻撃を振り切り、返す刀で弾き飛ばし、私はゼムスさん達のもとに向かう。●裁きを待つゼムスさんの肩に、聖鎚が乗せられる。鎚を振り上げ、そして振り下ろせば…全ては終わる。だが…。●その状態で、私はファリス神に問い掛けた。「彼の者に私と同じ道…生きて己の罪を清算する道を歩ませるのは不可能でしょうか?」と。●私は過去にあの街で、悪名高きあの街の下水道で生きてきた。生き延びる為ならなんでもやった。だが、そんな私にファリス神は光を差し伸べて下さった。だからこそ、私は今ここにいる。私は己の過去を償う為に生きている。しかし、決して「過去」は消えない。咎は一生、その背に重く伸し掛かる…。●死の裁きとは、己の罪を認めず、または己の罪を認めながらそれに幾ばくの罪悪感を感じる事もなく、罪を重ね続ける者を、その悪行を止める為の手段として行使されるものだと、私は考えている。しかし、ゼムスさんは己の過ちを認めた。それは彼の様子からも見て取れる。過ちを認めた時点で、彼の「負」への転落は終わったのだと思う。だからこそ、私は敢えてその先を…生きて己の罪を償う道を彼に提示したいのだ。●償いの人生。それは己の過去を己の手によって償う贖罪の道。誰よりも正しく在らねばならない生き方。過去の罪から逃れる事も目を背ける事も許されない、死よりもなお辛い事も多い、茨の道。ゼムスさんにそれを強いるのは、ある意味最も非情な事なのかもしれない。だが、それでも…。●(もしそれが適わぬというのであれば、私は先程の命に従います。己の意志で、私は彼に死の裁きを下します。「全て」を受け入れる覚悟は、既に出来ております故に…)
2D6 = 11(5+6)

汝は邪悪なり
…私は………私は?………………………私は…………「ゼ、ゼムス?…大丈夫なのか?」心地よい感触が肩に触れる…………「…ゼムスさん、そこでそのまま大人しくしていて下さいね!」………私は…人間……ゼムス……そう、私の名はゼムスだ。愚かにも非道なる殺戮を犯したジャスティス・スターでもある……私は…人間だった。神よ、わが神ファリスよ…私はどこまで汚れてしまったのか? 『汝は邪悪なり』 …悪逆の限りの上にこの姿だ…無理もない。しかし、ファリスはこのような私にも声を聞かせた。…私はどうすれば? 『……』…なるほど…私は目の前の人達に視線を向ける。…裁きし者…か。彼らの背後では私の仲間達が異形と化して蠢いている…。…そして、私の中に感じるもう一つの意思…いや、これは……。…せめて、彼らの魂だけでも救済を…ファリスよ、慈悲を……『………』…感謝します…。「”裁きし者”クリフさん…私に引導を渡してもらえませんか? 貴方は私を抹消する武器を持っている」…私は穏やかな気持ちで目を閉じ、頭蓋を割られるのを待った。
2D6 = 9(4+5)

「下手なスリング」再び…悪い癖とはわかっていても
●軽くステップを踏んで後退し、壁を背にするように身体を移動させる。部屋を見渡せる状況を作り、事態を把握する為に。…正直、後ろから叫び声やら何やらが聞こえ続ける状況では、気になって仕方が無いというのが本音なのだけれど。●…変貌したゼムスさんの姿を目の当たりにした時は、さすがに言葉もなかった。心身共に弄ばれ続ける彼は、最後にはどこに向かうのだろう…ふと、そんな事を考えてしまう。いや、救うのだ…何らかの手だてを見付けて。●ゼムスさんは、半ば放心状態のように見えた。いや、それは無垢な印象すら見受けられた。まるで、全てが白紙に戻されたかのように…。●(全てが白紙に戻される、か…)…その時、私の脳裏の片隅に浮かんでいたのは、かつての事件の後日談。かつてエマータ達が使っていた薬物の効果について聞かされた時の事。その時の悔しさ。確か、あの薬物は「最初に命令を下した者に服従する」…動物なんかによく見受けられるという、「刷り込み」を行わせる代物だったという。それでは今のゼムスさんは…そして、今は扉の外にいるらしいエマータは…?●「…ゼムスさん、そこでそのまま大人しくしていて下さいね!」…それは、今の彼に投げかけるべき言葉としては的確ではなかったかもしれない。だが…エマータが指示を下すより先に事を起こさねばならない以上、言葉を選んでいる余裕など無かった。
2D6 = 5(3+2)

『疑問』 変貌のとき
エマータはペッポ君が追ったようだ。今は閉ざされた扉に向かっているようだけれど…。クリフは2体の死体に向かって鎚を振り下ろしている。(すまない、クリフ…。)僕は心の中で詫びる。■一方、僕はと言えば、信じられないことに出くわしていた。僕はゼムスの手のひらに溶け込むリーヴィの頭部をはがそうとしていた。「あなたを巻き込むわけにはっ!」と苦しいはずのゼムスからの言葉。「そんなこと気にしている場合か!」僕はそう答えながら更に力を込めて引っ張った。しかし、はがすことはかなわずに、リーヴィの頭部はゼムスに溶けるように消えてしまった。それだけでも信じられない出来事なのに。…今、ゼムスの苦痛の声は治まった。そして、僕の目の前にあるのは、全身を白く染め、角のような触覚(?)、そして鳥の翼を持ったゼムス。その顔面には目だけが残り、他は何もない。ゼムスはその不思議な顔で僕らを見おろしている。(ど、どう言うことなんだ?一体何なんだ!?)変貌の一部始終を間近で見た僕は驚きを隠せない。そして、目の前のゼムスがなんなのかもわからない。「ゼ、ゼムス?…大丈夫なのか?」僕は硬そうに変貌したその肩にそっと手を伸ばした。
2D6 = 6(5+1)

外へ
「え!」■思わず声を出す。覗く人影にドクが気づいた。慌ててぼくはドアに向かう。ドアを開けてみると、まだ追いつけそうな距離だ。■「行ってくる」と言ってドアの外に出る。ドクやサラさん、それにアニーちゃんは守らなきゃいけない。だけどけが人のぼくではたぶんさほどの戦力にはなれない。だからぼくは追うことにした。■ぼくは慌てて最低限の荷物を持つと、ドアの外に飛び出す。
2D6 = 9(5+4)

背後
●…シークさんとペッポさんはエマータに向かっていった。そして、ゼムスさんも。そして私は、背後から来るグライド、アリナ両名の屍に聖鎚を振るう。それは、暗黙の了解のもとに決められた役割分担。●聖鎚の一撃、一撃は確実にグライドさんを捉える。だが…私の身に染みついている戦い方は、あくまでも対人戦を基本としたもの。速さと業を以って攻撃を見切り、敵の急所を確実に突く戦い方は、既に人としての生を終えてしまっているアンデッドの類に対しては決定打になりにくいようだ。●そんな折、背後から聞こえてくるゼムスさんの叫び。一体何が起きているのか、今の位置からは判然としないが…不安は尽きない。一体何が…? …ゼムスさん? …エマータ?
2D6 = 9(6+3)

『葛藤 即決即断』 追うべきだとわかっていても!
「てやぁ!」僕の繰り出した剣は空を斬る。エマータの体にはかすりもしない。そして、エマータの手からリーヴィの首がゼムスにとび、エマータは扉の向こうに去ってしまった。『エマータを追う』、そう判断した僕の目の前で信じられないことが起こった。リーヴィの頭と、それをつかんだゼムスの手のひらがとけるように絡み始めた…!?「な、何だよ、これ!」これもエマータの仕業なのか?一体何が起こるんだ?疑問、そしていやな予感だけが頭を巡る。そのいやな考えを払うように、僕は首を振った。今僕に出来ることは何…?「今助ける!」苦しそうなゼムスからリーヴィの首をはがすべく、首になったリーヴィをエマータの思い通りに弄ばせないためにも…、僕はその首に手を伸ばした。
2D6 = 4(1+3)

傷薬
さすがに1時間や2時間で傷を治せる薬があるとは思っていない。そんなものがあるなら、こんなところではなく富豪を相手に商売できる。■休診日という理由で、きちんとした診察は受けられなかった。そのうえ傷薬は自分で塗れという。せめて包帯くらいは巻いてほしいところだ。■もっとも、一見のぼくに200ガメルでっていうのは、スラムにしてはすごく良心的だ。安くはないけど、せっかくだからひとつ買うことにする。スラムに縁故を作っておくっていう意味もある。いつまたスラムに来ることになるかもわからないから、ここで投資をしておこう。■「これ、日持ちはするの?」そう尋ねながら、ぼくはその傷薬を確認してみる。
2D6 = 7(3+4)

『決意 ぶった斬る!』 神の声はいかに…
僕のかけた地味な茶色のマント。それがうごめき、やがてその下から遺体が動き出した…。アンデット、最も哀れな死者の姿。…。エマータは死者を冒涜し、辱めた。そしてゼムスの心をさらに手ひどく陵辱した。今、この場で…。こんなヤツ許せるわけがない……!「ゼムス、ファリスの奇跡で浄化してやりなよ…。君がやるべきだ…!!」天に召させる奇跡。それは神の使徒たる証。もし、至高神ファリスにゼムスが見放されたと言うのなら…いや、そんなことはない。こんなかわいそうな男を見放すなんて、そんな神などいるものか!「エマータは僕がぶった斬る!」僕らしくない言葉が口をついた。僕は床に突き立てた剣を引き抜くため、手に力を込めた。そして、エマータの動向を確認し、威嚇するために、その顔をにらみつけた。
2D6 = 7(6+1)

サービス基準
「あー? 薬草とは言ってもな、すぐに治るわけじゃねーんだぜ? まあ、傷薬塗って一晩ぐっすり休みゃあ大丈夫な怪我みたいだがな」 まず、そう断っておく。…サラちゃんの前だ、そうそう強欲にはなれんな…「一応、傷薬は売ってやるが…3回分で200だ。俺様オリジナル調合だから結構キくぜ、ききすぎてイっちまってもしらねーが。ぬははははっ♪」おっと、それと「休診日だから、塗るなら自分で塗れよ。てゆうか、男の体に塗ってやりたくないしな」…もちろん、女なら無料サービスだぜ!
2D6 = 4(1+3)

生兵法は…(汗)
●突然の挟撃、数的優位は一瞬のうちに覆される。人数ならこちらのほうがまだ多いが、彼の(そこここに、それこそ嫌みなまでに披露してくれている)能力を考えると…逆転、と言っても差し支えあるまい。●それにしても、死体防腐に不死者操術…改めて、その力には驚かされる。ゼムスさんが今にも飛び掛かっていきそうだが…魔人の力を有するゼムスさんに対して、彼が何の対抗手段も有していないはずもない。それを考えると…誰かが援護に行かねばなるまい。●本来なら、いの一番にエマータに仕掛けてやりたいのだが…状況がそれを許さなかった。●アンデッドの中には、通常の武器が通じない者もいるという。魔術による強化も、それほど強力な力にはならないとか。そうなると…自ずと、背後の二人には私があたる事になるが…。●私は、二人の特徴から彼らがどの程度の「格」のアンデッドかを見極めようとした…俄仕込みの知識しか、持ってはいないのだけれど。
2D6 = 9(5+4)

診察料
「それから…」■もうひとつ、”ドク”に尋ねたいことがあった。ぼくのけがの治療費だ。もしも治療費が安ければ儲けものだ。回復の魔法に精神力を使う必要がなくなる。でも今日は本来なら休診。どんな答えが返ってくるか。
2D6 = 9(4+5)

貴方だけではありませんよ、下僕さんは♪
私の問いかけに素直に頷くリーヴィさん、うーん、良い子ですねぇ(なでなで) ゼムスさんも怒っているようなので…「グライドさん、アリナさん。そこらの人、やっちゃって下さい。ええ、そりゃもう殺しちゃって良いですよ♪」 私の言葉に、布をかけられた可愛い下僕達がむっくりと起き上がりました。おやおや、ゼムスさんはもっと怒ってしまいましたよ。
2D6 = 8(2+6)

抵抗
はぁ…はぁ…はぁ……ふぅぅぅぅぅ……外なる声と、内なる声が私を殺意の衝動から脱出させた。「おやおや、命令聞いてくれないのですか? 悲しいですねぇ」 戯言をっ! 「私を嵌めたのか! エマータ!!」「嵌めたなんて心外ですね、まさか無償で力だけ貰おうとでも思ったのですか? まったくずうずうしい人ですね。冒険者のみなさんもそう思いませんか?(にっこり) リーヴィさんはそう思いますよね(にこにこ)」ほざきつつ、持っている生首…私が『食った』リーヴィという少女の頭を頷かせるエマータ…死者まで冒涜するか…冒涜したのは私も同じか…
2D6 = 11(6+5)

更にばねは縮む。
む。バレてる?お仕置きだって?やれるもんならやってもらおうじゃん。でもやるんだったら自分でやってよね。■クリフのあんちゃんがなんか目配せしてる。わかるんだけどさ、本当に歌っていいのかな?わかんないよ。だってさっきのあの反応...だからぼくは歌わずに、力をためている。でも外見はあくまでもクール。
2D6 = 6(4+2)

crime or sin
●どうやら、ペッポさんの動きは読まれていたようだ。「命令」を下すエマータ、そして苦しみだすゼムスさん…だが、これも予測の範囲内の出来事。やはり、ゼムスさんはあの「薬」の影響も受けていたようだ。●さて、こうなってくると打開策は三つ。ゼムスさんが抵抗に成功するか、抵抗に失敗して意識が潜った隙を突いてリーヴィ先輩の意識が顕在化する事に賭けるか、あるいは…例の「歌」によって無力化を図るか…私はゼムスさんを指差して、ペッポさんに目配せした。●エマータは言った、「悪い人達におしおきを」と。それはおそらく、先程の私達の行動…リーヴィ先輩の首を奪還しようとした事を言っているのだろう。それが「盗みの肯定」だとでも言いたいのではなかろうか。●もともとリーヴィ先輩はエマータのものではない(そもそも「物」ではない)し、私は人の屍を使って非道を働く輩からそれを奪還する事を許可したにすぎない。(実を言うと、どんな事をするのか詳しい事までは判然としていなかったのだけれど…)●それに…私はそれが正義と秩序を維持する為に必要というのなら、己が汚れる事をも厭わない。自分可愛さに己が汚れる事を嫌い、その結果として誰かが泣く事になったというのなら、それは立派な自己保身による他人の切り捨て…許されざる「罪」。私は、己が汚れる事でこの世の正義と秩序が維持出来るというのなら、泣く者が一人でも少なくなるというのなら、私は敢えてその選択肢を選ぶ。そしてその結果としてファリス神が「罰」を下そうというのであれば…喜んでそれを受け入れよう。
2D6 = 8(5+3)

仲間達への呼びかけ
『お仕置き』だとエマータが言った。無性に怒りが湧きあがる。「こんなヤツの言うことなんかきいちゃいけない!」僕はゼムスの方に振り返ってそう言った。でも、ゼムスはうめき声をあげていた。苦しそうに、辛そうに…!「だめだよ!」叫び、剣を床に突き立てゼムスのもとに駆け寄る。「こんなヤツに負けたら…・サラがかわいそうだ!ゼムス!」僕はゼムスの大きな手を両手でつかんで、祈るように、共に耐えるように、その手を握りしめた。「ゼムス!ゼムス!」苦しむゼムスへの呼びかけ。そして、「リーヴィ、君も居るんだろ!…助けてくれよ!!」僕はそう叫んだ。
2D6 = 6(4+2)

クスリ
「原因が分からない、か。じゃあ治す方法も分かるわけないな」とつぶやく。考えてみればそうだ。治せるものならとっくに治療をはじめていておかしくはない。なにもしていないのは、それなりの理由があるか、治せないかのどちらかしかない。■そこでぼくは話題を変えてみる。エマータさんとジャスティス・スター、それからゼムスさん、この名前に聞き覚えがないか。ここに来たひとつの理由は、ここにエマータさんが来る可能性が否定できないから。そのことを切り出すための足がかりを見つけようと、そんな質問をしてみた。■それからゼムスさんの尻尾についてだ。食堂の一件は、おそらくはそのエマータさんの仕業だ。それなら尻尾はまたエマータさんのクスリの効果かもしれない。ゼムスさんのあの極端な言動も、ゼムスさんの中にいたリーヴィさんという人も、クスリの可能性を否定しきれない。すべてをクスリで片づけるのも乱暴だけど、あの食堂事件の不思議な効果をみると自分の中で説得力を帯びてくる。そんなクスリがあるかどうか、それから解毒剤について、質問してみた。
2D6 = 4(1+3)

使命
エマータさんが私に命令を下す………ぐぅぁぁぁぁ…おのれぇぇぇ、まだ私の体に何かしていたというのかっっ!! 逆らい難い殺意の衝動に、私は必死で抗う…
2D6 = 6(1+5)

言う事聞いてくださいね
「いえいえ、あの時の貴方達の判断は正しいですよ♪ おかげで私も貴方も生きているではありませんか♪ ところでグラスランナーの人さん、リーヴィさんはあげませんよ♪」 ファリスの使徒さんが盗みを肯定するのは感心できませんねぇ…おしおきが必要ですか…。「ゼムスさん、そこの悪い人達にお仕置きしてあげてください、ええそりゃあもう厳しく♪」 私はゼムスに『命令』を下しました。
2D6 = 7(4+3)

使徒
●「予想通り」という言葉を、臆面も無く吐ける状況は珍しい。だが…私の問いかけへの返答は実に彼らしい、予想通りの代物だった。●さて、ここからが勝負。シークさんやゼムスさんが噴火間際のようだし、そう時間は無い。だが…位置取りがあまりよろしくない。下手をすれば、向こうに易々と逃げられかねない状況だ。どうにかして、彼の逃亡を抑止してその後に然るべく手を打たねばならないが…。●ふと気が付くと、ペッポさんがそれとなく周囲の状況を確認しているのが視界の端に映っていた。視線を動かしてそちらを見るような真似はしない…それは素人のやる事だ。どうやら、何かをやりたいようだが…彼の手に賭けてみよう。●「相変わらずですね、貴方は…」溜息混じりの苦笑。私はエマータのほうに向き直り、話を始める。努めて冷静に。●「でも、その余裕も今日これまでです」…努めて余裕ありげな態度を装う。私は外套の内から右腕を出し、手にしている聖鎚を掲げる。「私はこの聖鎚を介して下されたファリス神の託宣を受け、この地に来ました…この地に存在する災厄の根を断つ為に」…そういえば、この事は他の方々やゼムスさんにも伝えていなかった気がした。まあ、誇示するような事でもあるまいし、よしとしよう。●「そして今、はっきりしましたよ。貴方をあの時逃したのは。間違いだったという事を、ね…」…さて、これでエマータの気を引ければいいのだけれど。
2D6 = 11(6+5)

バネは跳ねる前に縮む
アタマきた。こいつ、このエマータって奴、やっぱり嫌いだ。だけど、ここでアツくなっちゃえばぼくらの負けは確定だ。■すうっと息を吐く。3つ数える。うん、大丈夫。まだ冷静。ついでに目だけ動かして室内を確認。どこへ跳べば、あいつの死角に入れるかな。モノをかっぱらうには死角に回るのが鉄則だもんね。
2D6 = 10(4+6)

『再会は突然に』 思い出は引き裂かれて
エマータがひろげた包み、その中の見知った顔。…リーヴィがそこにいた。「……。」しばし絶句、呆然、そして叫び。「リーヴィに何をした!」ゼムスの中のリーヴィ、目の前のリーヴィ。怒りに肩が震える。リーヴィは僕の友人で、仲間で……。剣を握る右手に無性に力がこもる。拾っただと…?こんな、こんなヤツの気まぐれで、傷ついて…・!エマータが何者かは知らない、知りたくもない。僕はただただエマータが許せなかった。理性的な理由?そんなもの必要なもんか!僕は道化師のように笑い続けるエマータの顔をにらみつけた。
2D6 = 10(6+4)

再会U/それは残酷な「事実」 
●どことなく嬉しそうに、エマータが「それ」をお披露目したその瞬間…時が凍り付いた。●「…先輩」…かろうじて、喉元から絞り出された声。外套の内で手にしていた聖鎚を落とさずに済んだのは、ある意味奇跡と言うべきか。だが、逆に言えばそれ故に逆上して我を失う事もなかった。その情景が、あまりにも「異常」であったが故に…。●些かの時間を要したが…冷静な思考が戻ってきたところで、改めて私はエマータの言っていた事を反芻してみた。エマータは、リーヴィ先輩の遺体を「拾って」己のものとしたと言っていた。長い間流水にさらされた屍は、故郷の下水道で嫌というほど見てきているからある程度の見当が付くのだが、あの首の様子から見た限りでは、河に流されてからまだあまり時が経っていない状態だったはずだ。…おそらく、あの戦いの直後に引き上げたのだろう。●だが、あの戦いでは首から下が(損傷は激しいはずだが)失われてはいなかったはずだ。●首から下のないリーヴィ先輩の遺体。そして魔人化したゼムスさんと、その内に存在するリーヴィ先輩の意識…その符合が齎すものは、静止に堪えないけれど直視せずにはいられないもの。逃げる事は出来ない。
2D6 = 9(3+6)

アニーちゃん
「あー、アニーちゃんねぇ…」俺はサラちゃんに目をやる。はっ! こっち見てねぇ! ちょっとショックかもな。「で、アニーちゃんだが…俺には治せなかった、というより口が聞けん原因がわからん」 サラが合わせるように言う「ええ、以前見てもらったのですが…」ま、そーゆーわけだ。俺ははじめましてな男にそう答えた。
2D6 = 9(4+5)

初対面
「あなたが”ドク”サタディ…」■初対面のことばはそれだった。意識せずに、自然と口からもれた。「はじめまして。早速だけど、アニーちゃんの症状を診てほしい。休診日じゃあだめかな」そう続ける。そして仲間たちの方を見る。■”ドク”との面識は、ぼくにはない。それに歓迎しているのはぼくじゃないみたいだ。そこでぼくは会話を代わってもらうことを考え、それとなく合図を出す。気づいてくれるだろうか。
2D6 = 6(2+4)

涙のご対面、ですかねぇ
「お久しぶりです(にっこり)」私はクリフさんに挨拶しました。…おや? 包みが気になっていらっしゃるようですね。「見たいですか?」聞きながら、広げます。綺麗なものですから、自慢したいですしね。私は包みからリーヴィさんの頭を取り出し、皆さんに見せてあげました。「良いでしょう? 拾ったのです(にっこり)」私はそう言って、リーヴィさんの頬に口付けました。
2D6 = 6(1+5)

再会
●…結局、あの後我々は短い話し合いの後、それぞれ行くべき場所に向かう事になった。そして私は…エマータと再開すべく、ゼムスさんと共に行く事にした。●だが、どうやらエマータは外出中のようだった。こうなったら、帰宅した所を押さえるしかないか。そう思い、中に入った所で…足が止まった。「お邪魔しま…」と、半ばまで口にした挨拶が止まる。●お二人の遺体は、時が過ぎているにも関わらず、腐敗した形跡は見受けられなかった。物の腐敗を防止する奇跡は、結構高位のものだったはずだが…エマータの実力の一端を目の当たりにした気がして、一瞬表情が強張る。●私が祈りを捧げるべく首に掛けられた聖印を握り締めた時、シークさんが御二人の遺体にマントを掛けた。彼の呟きに、私は無言で肯く…。●廊下から聞こえてくる足音、そしてノックの音…扉が開かれた時、私は戦慄を禁じ得なかった。弾かれたように振り返ると、そこにはあの男…エマータ。●「…相変わらずですね」ゼムスさんとエマータの遣り取りが一段落したところで、私は溜息混じりにそう告げた。「あの宿で別れて以来ですか…お久しぶりです」そこまで言ったところで、私はエマータが大事そうに抱えている風呂敷き包みに目を向けた。あれは一体…?
2D6 = 8(4+4)

一方そのころ
「なんだなんだ? いきなりどどっとやって来やがって。今日は診察日じゃねえぞ?」そう言いつつ、やって来た面子を確認するドク。「よぉっ、サラちゃん! アンタが来るとは珍しいな♪ さ・て・は…俺に惚れたかぁ? わははははっ♪ おっと、アニーちゃんも元気かぁ?」苦笑して答えるサラに、ニコニコ顔で首を縦に振るアニー。「で、今日はどおした?」冒険者たちにそう問い掛ける”ドク”サタディ。
2D6 = 4(3+1)

エマータ、出現
「エマータさんを待っているのです…」シークの問いに答えるゼムス。……数刻、部屋の扉をノックする音が。「どうぞ…」すぐさま答えるゼムス。 「これはこれは、今日はお友達連れですか? 楽しい事をするなら私も混ぜてもらえませんか?」………「…エマータさん、私に何をしたのですか? 説明していただきたい…」「何と言われても、『力』を差し上げただけですよ、ええそりゃあもう」 エマータはゼムスの問いかけに対してこう答えた、そして…「ではこちらからも聞きますが、今日は大勢でどうしたのですか?(にっこり)」
2D6 = 5(1+4)

『心象風景』 絶望の部屋 決意の赤(crimson)
廃屋、閑散としたその最奥の部屋。ゼムスは部屋の中に横たわる2人に、『ただいま…。』そう声をかけた。「これって…もしかして…。」僕は見知らぬ2つの死体にひざまづいて、冥福を祈る。いつまでもその姿を保ち続けるように魔法を施された遺体は、かたくなに見えて、まるでゼムスの心のよう。ゼムスの心にはナイフが突き刺さったままで、今でも暴行を受けているんだ…。僕はその死体達にマントをかけてやった。それが今の僕に出来る精一杯のこと。死体の前に跪いたまま、「全部終わったら葬儀をしような…。」僕は誰かに語りかけるようにそう言った。■「この廃屋のどこかに『エマータ』ってヤツがいるのかい?」僕はゼムスに背を向けたまま立ち上がって、スカーフを首に、盾を左手に装備した。首に巻いたスカーフの色は決意の赤!
2D6 = 8(5+3)

診療所へ
「ぼくも診療所に向かってかまわないかな」と、ぼくはそう仲間たちに告げる。■クリフさんとシークさん、ゼムスさんとリーヴィさん。この人たちのあいだには、ぼくが知らないなにか不思議なつながりがあるみたいだ。クリフさんはゼムスさんに同行するみたいだし、おそらくシークさんもそうすると思う。そして、ゼムスさんに歌を聞かせ続けたペッポさんも一緒に行くといっている。行くべき人が行くと言うなら大丈夫、ぼくはそう思う。■吟遊詩人としてゼムスさんに興味はあったけど、ぼくはぼくなりの役割を果たそう、そう思う。
2D6 = 4(1+3)

攻めと守りと
しばらくじたばたしてたんだけどクリフのあんちゃんの言葉ではっと我に返った。■アジトへ行くのは「攻める」こと、診療所へ行くのは「守る」ことなんだ。ぼくらグラスランナーがどっちを選ぶかなんて聞くまでもないよね?こっちをナメてる相手の裏をかいて一発逆転!これぞぼくらの生きる道!■「じゃあぼくアジトの方行く!ダメだって言っても行くもんね」笑顔で宣言。
2D6 = 6(4+2)

二つの選択肢・・・・・
「とりあえずの戦闘は何とか回避されたようですね・・・・。」私は安心をしていた。「どうやらゼムスさんの方にも複雑な事情があるようですね・・・・さすがにもうあの攻撃は受けたくないですしね。」私はそう心の中に思っていた。●私たちは今後のことについて話し合っていた。どうやらゼムスと一緒に『例の食堂』とドク”の診療所に行くのと、ここに残ってアニーとサラを守ると言う3つの選択肢になっているようだ。そこにクリフがこんな提案をしてきた。。●「あのアニーという子供の為に、お二人を”ドク”の診療所に連れていっていただけると、さらにありがたいのですが…もし彼が『例の食堂』で話を聞いてしまえば、向こうが”ドク”を狙う可能性は極めて高くなると思いますから」私はその話に同感だった。「それならば私が診療所に行きましょうか?私けがもしてますから・・・・。」私は仲間に向かってそう言った・・・・。★
2D6 = 9(6+3)

腹の虫と冷や汗と
●柄にもなく、感情に走ってしまった事を反省している暇すらない…そう思っていたところで、シークさんとリクスさんが店に入ろうと提案してきた。ゼムスさんも酒場に向かったようだし、自分の頭を冷やす意味も含めて…私も遅れ馳せながら店の扉に手を掛けた。●…その時だった。私の腹の虫が盛大に(…そう、こういう時に限って周りは静かなのだ!)鳴り響いたのは。酒場に入りかけた足が止まる。●まあ、朝から休む間もほとんど無かったし、まして頃は昼飯時なのだから仕方ないではないか…などと、思わず自分に言い訳をしつつ、何事もなかったかのように私はさらなる一歩を踏み出そうとした。だが…動けなかった。背筋を冷たいものが伝う。●…時として、思考は連鎖する。概して、はじまりは脳裏に浮かんだ一つのキーワード。●そう、思考は連鎖する。昼飯時。昼飯。食堂。そこで「食堂」が「あの食堂」とぶつかる。衝突し、弾ける。そしてまた別の連鎖にぶつかる。浮かび上がるのは昨日の出来事。昨日の朝、ゼムスさんと会った。あの時主人は、エマータがよく来ると言っていた。今は昼飯時。金の前には口の軽い主人。そして我々は、昨日の夜あの食堂で誰と食事をした…!?●ゼムスさんとこれから向かう所に、エマータがいればいい。だが、いない場合はどうする。どうなる。…背筋をまたひとすじ、冷や汗が伝う。●(いやまて、そうなるとは限らん)…それは、自分を安心させる為の呟き。だが、思考は限りなく悪い方に向かう。●(そう、ここが狙われる可能性だって無きにしも在らず、だ)…深みに嵌まる。人手を三分するわけにはいかない、どうすれば…。●その時、入ったばかりのゼムスさんがまたこちらに向かってきた。私は彼が扉に至るよりも前に彼の脇を摺り抜け、他の方々の前に。その時、私の視界の隅にアニーの頭を撫でるサラの姿が過ぎった。●(ああ…そうだな、理由はそこにあるじゃないか。店も今日は休業との事だし…)そして私は、既に酒場の中に入っていた方々の前に立ち、口を開く。早口だが、声そのものは平静を取り戻していた。●「万が一に備えておきましょう。どなたか、酒場に残っていただけるとありがたいですね。さらに言うならば、あのアニーという子供の為に、お二人を”ドク”の診療所に連れていっていただけると、さらにありがたいのですが…もし彼が『例の食堂』で話を聞いてしまえば、向こうが”ドク”を狙う可能性は極めて高くなると思いますから」
2D6 = 5(1+4)

見栄
うまく状況が理解できないけど、これにはリーヴィさんという人も絡んでいるらしい。■腰が抜けて座り込んでいたぼくは、気を取り直した立ち上がった。立ち上がるときに身体が痛かったけど、それはゼムスさんの前、できるだけ顔に出さないように気をつけた。■「こんなところに立っていても仕方がないから、とりあえずは店に入ろう。みんなに聞きたいこともあるし」■服のほこりを払いながら、ぼくはそういった。それは、痛みとゼムスさんに対する恐怖感を隠す、ぼくなりの見栄だった。
2D6 = 5(2+3)

行動の準備
僕はゼムスについて行こうと思う。でも、そうすると、サラやアニーが心配になるけれど…。また二組に分かれる事に?どういう風に分かれるべきか……と、考えてたら、いつのまにかペッポ君がじたばたしてる。「ど、どうしたんだい?」真摯な顔のグラスランナーも見たこと無かったけど、じたばたしているグラスランナーも初めて見た。何かしたいのかな、言いたいのかな?■「ああ、とにかく場所をうつそう。こんなところじゃマズイよ。ゼムスが急ぎたいのはわかるけどさ。」ゼムスが何を考えているのか全然わからないけど、僕はなだめるようにそう言って、ひとまず酒場の方に促した。「そだ、エマータとやらに会って、何をする気か教えてくれないか?」酒場に促しつつ、僕はゼムスの目をまっすぐに見て尋ねた。
2D6 = 7(5+2)

いくべきかとどまるべきか
ジャスなんとかが理性を取り戻してゼムスさんになった。それならもうこの歌歌う必要もないけどさ。なんか無駄なことしたのかな?まーいいや。結果おーらいだよねー。■で、なんかいきなりアジトに行くって言ってる。なんとかっておっちゃんの診療所に行くほうが先だと思うけどなあ。自分のしっぽのことに気づいてないわけじゃないと思うんだけど...でも指摘するとまたさっきみたいになっちゃいそうなのでやめとこっと。■で、問題なのはさっきの攻撃くらっちゃった人たちとサラさん、アニーちゃんのこと。クリフさんがエマータへの警戒をといちゃったみたいだけど、こういう時が一番狙いやすいんだよね...でも...あああああ見に行きたいっ!!!グラスランナーの好奇心が騒ぐよーーーーーっ!!!思わず無言でじたばた。
2D6 = 11(5+6)

オレンジ色のスカーフ、それは僕が差し伸べた手なんだよ
クリフとゼムスの会話、やがてクリフが珍しい事に声を荒げた。彼にとってもリーヴィは大事な人だったんだね…。■それにしてもゼムスの態度が、僕は気に入らない。ここまで騒ぎを作ったのは彼なのに…、僕らもこんなに関与してるのに、それなのに『自分の問題だ』って彼は言い切った。もしかして一人で抱え込む気なのか?それならば、甘えているんじゃないの?と思う。クリフの申し出、『同行』についても、難色を示しているようだし…。僕は意を決して、首に巻いたスカーフを解いた。そして、ゼムスに受け取れと言う代わりに、「乗りかかった船って言葉知ってるよね?」それだけ言って、スカーフを持った手を無造作に突き出した。受け取るか、受け取らないかはわからない。どのみち僕は無理矢理にでも、ついていくつもりだけれど。■リーヴィへの僕の呼びかけは徒労に終わった。リーヴィの意識は、かすかというより、ほとんど表層に現れることはないと思われた。リーヴィとゼムスにエマータは一体何を…?僕には想像もつかないけれど、決して許しはしないと僕は決めた。
2D6 = 5(4+1)

胸中に凝る慟哭の…
●彼は言った、「これは私の問題」と。でもそれは違う、断じて違う…。ゼムスさんの言葉が私の耳朶に届いた次の瞬間に発せられた言葉は、半ば叫びにも等しいものだった。●「待って下さい、ゼムスさん。この件は…あなた一人の問題ではないんです! リーヴィ先輩が関わっている以上、私にとっても放置出来ない重大な事なんです…!」…意志の力で衝動を押さえつける暇もなかった。だが…その事を恥じるだけの「余裕」すら、私にはなかったようだ。●「あなたの中に存在する『彼女』…リーヴェシュラン・バドリーさんは、私にとってはライダーズの先輩であり、ほんの短い期間でしたが共に戦った…仲間でした」…そう告げる私の脳裏に過ぎるのは、あの惨澹たる戦いの記憶。次々と倒れていく先輩達と、その中で何も出来なかった自分の胸中を満たしていた悔しさ。自然とその声に震えが混じる。●「彼女はライダーズの任務の中で命を落とし、その死体はシエント河を流されていったので回収出来ませんでした…」そこで一度言葉を切り、私はゼムスさんの首のチョーカーを指差した。●「でも、その時に彼女が身につけていたチョーカーを貴方が所持し、そして貴方の中にリーヴィ先輩の意識が存在している…」それが何を意味するのか、私には憶測する事しか出来ないが…おそらく、エマータが彼女の死体を回収したのではなかろうか。その後それをどうしたかまでは、私にもわからないが…。●「私は、彼女にはせめて安らかに眠ってほしい。でも…」今の時点では、それは適わぬ事のようだ。思わず言葉に詰まり、悲嘆の発露を堪える。●この現状は…間違いなく、あの男…エマータが作り出したもの。その時、心の中で一瞬燃え上がる蒼白い炎…その名は憎悪。だが、それは胸中を満たす悲しみの中に埋没してしまった。●「お願いです…私も、連れていって下さい…」改めて発せられた言葉、それは静かなる魂の叫び。
2D6 = 9(6+3)

リーヴィよ、君は何故に?
僕の問いに答えるゼムスとリーヴィ。何処に行くのかという問いには、「『言う必要は…』『この人の宿みたいですよ』」ゼムスの言葉を遮ってリーヴィが答えてくれた。相当な危険人物と思われるエマータについて、ゼムスは『私に力をくれた人』と答え、リーヴィは『…わかりません』と。そして、どうして2人がこんな事になったのかと問いにも、リーヴィはわからないと答えた。■リーヴィは状況をあまり把握してはいないようだ。彼女の意識が普段はゼムスの中に落ち込んでいるって事だろうか?それにゼムスの態度が気になる。妙にいらだって?いる。エマータの会ってどうしたいのだろう?あわてているのか焦っているのか?それとも恐れて…。■気づけば、クリフが周囲を見回し、警戒している。僕もつられて辺りを見回す。僕は何もないと思ったけど…。「そうだね、場所は移した方がいいのかもね。」僕は皆の顔を見回してそう言った。ゼムスがそれに応じるとは思わないけれど。■…!…■ちょっとしたひらめき。「リーヴィ、ねぇ。」僕はその名をふいに呼んだ。ゼムスが応じないのなら…。とにかくゼムスを一人で行かせるわけにはいかないんだ。
2D6 = 7(6+1)

一難去って…?
●どうやら、私は一つの賭けに勝利したようだ。顕在化する二つの意志…しばしの混乱の後、それは半ば(おそらくは一時的なものであろうが…)同居する形で落ち着いたようだ。だが…どうやらまだ、安堵の溜息をつく暇は無いようだ。●ゼムスさん(=リーヴィ先輩)の口からその名前を聞いた時、半ば確定となった事項を前に、私は改めて戦慄を禁じ得なかった。…やはりあの男が、この一件には絡んでいる!●シークさんがゼムスさんと話し始めている、私も色々と聞きたい事があるが…それは彼らの話が終わってからにしようと思った。それよりも…私は緊張の糸を張り直し、周囲の様子に気を配る事を優先させた。あの男が確実に絡んでいる以上、いつ如何なる時に手を出してこないとも限らない…例えば、己の手駒がそのコントロールを離れた時などは。以前の騒ぎの時にも、逃亡する化物を一矢で射倒して処理している…気は抜けない。必要とあらば、場所を移す必要もあるが…。
2D6 = 6(4+2)

混乱!信じられない事
戦闘は終わりを告げ、狂気を脱したゼムスが存在している。僕はにじみぼやけた目頭を素早く拭う。そして剣を鞘に納めて、両手を広げつつ、「リーヴィ?リーヴィなのかい?」かつて共に仕事を行い、宿屋でも隣の部屋にいた、縁の深い仲間の親愛なるその愛称を呼びかけた。ゼムスにリーヴィの肉体と精神…、とても信じられない光景がいま目の前にあるのだ…。僕は混乱を隠しきれない。■「ゼムス、君は何処に行くっていうんだい?『エマータ』って誰なんだ?」一体ゼムスとリーヴィの身に何がおこったのか、それに話に聞いていた怪人物エマータの関与…。少しでも話してもらわなくては何もわからない。「特にリーヴィ、君たちは一体どうしてこんな事に?」僕は混乱した頭で、吹き上がる疑問をぶつけた。
2D6 = 4(2+2)

再会?悲しみは雪のように
僕の剣戟はゼムスに余裕を持ってかわされた。「…!」そして、リクスとティステスへの重い一撃。ゼムスは確かに強い…。予想以上だ。僕は体制を整え腰を落とし、次の攻撃の機会をうかがう。■しかし、話に聞いた『魔人』がここまで恐ろしく強いものとは…。あのリーヴィもこのような強さと、それに伴うこの異形の姿を手に入れていたのか…。(あの明るかったリーヴィが…。)思えば、彼女はそんな素振りをまったく見せなかった…。■ゼムスは強い。でも心根は弱い。神という免罪符にすがって生きてきたツケがこの狂気なんだ。「リーヴィ、君は強かったんだね。ほんとに。」僕はリーヴィと同じ色の髪をしたゼムスの顔を睨みあげて、そうつぶやいて、自らの第2撃を繰り出した。フェイントは使わない、そのまま右足を断ち切る…つもりだった。しかし、その攻撃さえもひらりとかわされてしまった。少しの衝撃を受ける僕の横でクリフが外套を脱ぎ捨て、リーヴィへ呼びかける。(え!リーヴィの心があるというのかい?)すこしのおどろき、とまどい、そしてつぶやき。「リーヴィ…?」狂った様にしかみえないが、ゼムスの中から聞こえるその言葉は確かにリーヴィのもの。僕はその名を呪文のように繰り返すことしかできなかった。「リーヴィ…、ああ、リーヴィ…。」ぼやけた視界の中で、悲しみは雪のように僕の肩に舞い落ちる。
2D6 = 6(4+2)

混乱
「ソノウタヲヤメロォォォッッ」「リーヴィ先輩…!」「クリフさんっっ…」クッッ、マタ意識ガ……「大人しくして下さ〜い」「大人しくしたいんですが…ガァァッッッ」「僕の話を聞いて下さ〜い」「はいっ…キエロッキエロッ!!!」「あんまり暴れると腹減りますよ〜」「えっ!(汗) …フザケルナァ!!」…ハァハァハァ…オマエハダレダ!! 私はリーヴィ、リーヴェシュラン・バドリー ナゼ…ワタしの中にいる?! わかりません…!! エマータさんかっっ! 彼は私に何をしたのだっっ?! あの…よくわかりませんが…クリフさん達と戦うのはやめて欲しいです… …戦う…戦ってなどいられぬ…一体何がどうなっているのだ!! エマータさんに聞きださなければ…「エマータさんに……皆さん…乱暴をはたらいてすみません…私は行かねばならない…このまま行かせてください…行かせてあげてください」 リーヴィ、あなたが謎なのだ…
2D6 = 8(3+5)

残されたモノ
●…何かがおかしい。漠然とした違和感は最初からあった。だが、その正体と理由まではわからなかった。●ティステスさんが手傷を負う。彼女には「静心」の奇跡を行使していただこうかと思っていたのだが…この状況では迂闊に彼女を前線に出すのは危険だろう。それにしても…よくもまあ、目の前に「壁」として立ちはだかる私とシークさんをうまく避けて攻撃を繰り出すものだ。その巨躯に似合わず、動きは素早い…。●膠着状態に陥りはじめた戦いの中、突然ゼムスさんが苦しみはじめる。…ここで逃げられては元の木阿弥、何とか手を打たねば…。●その時、ふとした拍子にゼムスさんの首のチョーカーが目に入った。かつてはリーヴィ先輩のものだった(と思われる)チョーカーが。●…時間にしてみれば、それはほんの一瞬の出来事だったのだろう。だが…その瞬間、私の頭の中に差し込んだのは…ひとすじの光。●囮、壁といった意味合いもあるのだが…先ほどからゼムスさんに白兵戦を仕掛けているのは、専ら私とシークさんだ。しかし、ゼムスさんが攻撃を仕掛けたのはリクスさんとペッポさん、そしてティステスさん。…そう、一番煩わしい存在であるはずの私達二人が、何故か避けられているのだ。●さて、それでは私とシークさんの共通点はと言うと…そう、リーヴィ先輩だ。確か、シークさんとコトンさんは以前リーヴィ先輩と一緒に仕事をなさった事があると言っていた。そして私は…言わずもがなであろう。●些か説明が長くなってしまって申し訳ないが…要するに、もしかしたら今のゼムスさんは無意識のうちにリーヴィ先輩の意志(と思しきもの)の影響を受けているのではないかという事だ。これは以前ペッポさんが指摘なさっていた事だが、先日遭遇した時のゼムスさんの発言の齟齬から考えれば、彼がリーヴィ先輩の意志の影響を受けている可能性は高い…。●(そこに賭けるしかない、か…)刹那の思考から抜け出した私は、次の瞬間には羽織っていた外套を脱ぎ捨てていた。その内には…ライダーズの制服、黒い革鎧。記憶を失いリファールに戻ってきた後も、着心地がいいのでそのまま愛用していた、それ。●「リーヴィ先輩…!」私の叫びは届くのか…賽は投げられた。
2D6 = 8(5+3)

ひとときの安らぎ
「痛たたた・・・やっぱり戦いは苦手だな・・・。」私は後ろに下がっていた。「リスクさんもけがをしてるようだし・・・・でも・・・どうしようか・・・。」私は癒しの奇跡を誰にかけるかどうか悩んでいた。■「リスクさんの方はまだ大丈夫そうだし・・・今は自分の方を治した方がいいな。」そう思った私は自分に癒しの奇跡をかける事にした・・・。
2D6 = 3(2+1)

迫りくる恐怖・・・・
私が何で援護しようと思った時だった。目の前にゼムスが迫っていた。「避けられない!」私は迫りくる拳を見て思ったことだった。■「・・・・・さすがに戦闘は・・・苦手ですね・・・。」私は体を押さえながら言った。「やっぱり後ろに下がった方がいいですね・・・。もう一回同じのが来たらさすがにきついし・・・・・。」そう思った私は後方に下がることにした・・・・。
2D6 = 6(3+3)

咎人として
●私の「静心」は、ゼムスさんの心の壁に阻まれる。直後に繰り出された腕に、本能的にバックステップを踏んで避けるが…それは私を狙ったものではなかったようだ。●彼は確かに、神の声を聞いたのだ。「沈黙」を以って示された、神の意志を知ったのだ。だが…それで彼の全てが否定されたわけではない。彼はまだ…ここにいる。●彼は確かに過ちを犯した。だが、私は彼に残された道が「死」しかないとは思わなかった。むしろ、ここで「死」という形で全てを終わらせて神の裁定に全てを委ねてしまうのではなく、生きて己の意志によって罪科を償うべきではないかと考えていた。そう、今の私のように。●「経験者は語る」というわけではないのだが、それは「死」による終焉よりもなお辛い茨の道。それを他人に強いるのは、酷というものかもしれない。そういった意味では、私は本当に冷酷な存在なのかもしれない。●(願わくば…)無意識のうちに私は聖鎚を掲げ、心中でファリス神への祈りを捧げていた。(ゼムスさんに今一度の贖罪の機会を…)●軽いステップ、そして私は駆け出した。私の戦い方は、聖騎士達のような「戦士」のそれとは些か異なる。緩急を付けたステップで相手の間合いを狂わせると、一気に歩を詰め…。
2D6 = 5(1+4)

避けられない争い・・・・
「なるべくだったら戦闘は避けたかったのに・・・・。」私は心の中に思ったことだった。どうやらシークはゼムスの足払いにいったようだった。私は彼ら達の援護に回ろうと考えていた。■「どうしようかな・・・・やっぱり癒しの呪文かな?それとも・・・・。」私は何で援護しようかと考えていた・・・・・。
2D6 = 8(2+6)

ここは戦いの場
シークさんがゼムスさんの足を払いにいった。それを見て、ぼくはようやく状況を飲み込めてくる。ゼムスさんの理性が崩れて、ここでぼくたちは戦っている。こんなところで放心している場合なんかじゃない。■リュートを出して呪歌を歌おうとも思ったらペッポさんが歌っている。たしか、これはサラさんが酒場で歌っていたものだ。不協和音にならないよう、歌うのをやめることにする。ぼくはゼムスさんの攻撃に備えて身構える。
2D6 = 9(6+3)

何故に戦う?それは許しを求める手
ゼムスはリクスとペッポ君に攻撃を仕掛けてきた。引き裂かれた空気が悲鳴を上げる。■僕にはよく分からないけど、今のゼムスは自暴自棄にも見える。最後のよりどころ、免罪符だった神に見放されたんだね…。人はこんなにも脆く、弱いものなのか…。この暴れ方は、僕らの救いの手にしがみつこうとする、最後の最後に差し出してくれた許しを求める手かもしれない。血にぬれたその手を僕はしっかりとつかんでやろうと思う。たとえ強引な掴み方になっても。このままじゃあんまりにもかわいそうだから…。神様ってのは『許す』ことが専売特許じゃなかったのか?■僕は更にゼムスとの間合いを縮めつつ、「弱虫だね…。僕らが救ってあげるよ。」そうつぶやいた。「ファリスよ!!」僕は神に対する嫌味のように、天に向かってその御名を唱え、剣を振るった。剣をゼムスの左肩から右下へ、大きく袈裟に振り下ろした。空振り!…とは見せかけで、地面すれすれで剣の軌道を変える。剣の勢いは殺さないよう、腰を落として体ごと反転。地面すれすれを剣が旋回しながら飛ぶ。このまま狙うはゼムスの左膝!
2D6 = 5(2+3)

何故に戦う?それは許しを求める手
ゼムスはリクスとペッポ君に攻撃を仕掛けてきた。引き裂かれた空気が悲鳴を上げる。■僕にはよく分からないけど、今のゼムスは自暴自棄にも見える。最後のよりどころ、免罪符だった神に見放されたんだね…。人はこんなにも脆く、弱いものなのか…。この暴れ方は、僕らの救いの手にしがみつこうとする、最後の最後に差し出してくれた許しを求める手かもしれない。血にぬれたその手を僕はしっかりとつかんでやろうと思う。たとえ強引な掴み方になっても。このままじゃあんまりにもかわいそうだから…。神様ってのは『許す』ことが専売特許じゃなかったのか?■僕は更にゼムスとの間合いを縮めつつ、「弱虫だね…。僕らが救ってあげるよ。」そうつぶやいた。「ファリスよ!!」僕は神に対する嫌味のように、天に向かってその御名を唱え、剣を振るった。剣をゼムスの左肩から右下へ、大きく袈裟に振り下ろした。空振り!…とは見せかけで、地面すれすれで剣の軌道を変える。剣の勢いは殺さないよう、腰を落として体ごと反転。地面すれすれを剣が旋回しながら飛ぶ。このまま狙うはゼムスの左膝!
2D6 = 5(3+2)

かすかな希望に願いを込めて・・・
「彼はいったいここまで何があったのだろう・・・?彼はまるで・・・。」私は癒しの奇跡の準備を行いながら思っていた。「まだかすかな希望があるなら・・・。」私は心から問いかけた。■「あなたはこんな事して悲しむ人はいないのですか?もしあなたの大切な人が同じ目にあったらどうするんですか?」私はゼムスにむかって言った。「私にはあなたが心から行ってるとは思えません!」
2D6 = 7(1+6)

歌にすべての思いを込めて
魂の凍るような絶叫。それが答えだった。予想できることだった。神の声はもう、彼に届かない。■だけど、全てを壊すの?このままじゃ、この場は収まっても、いつか彼の大事なものを自分の手で壊すことになる。そんなことにはさせない。約束したんだ。■口をつくのはさっきサラさんが歌ってた歌。何とか思い出して歌ってみる。この歌すら心に届かないなら...■魔物の娘。魔物だからと誰にも自分の善意を信じてもらえない哀しみ。それは、僕らグラスランナーが、どこへ行ってもいつも心底からは信頼されない寂しさに似てる。■娘に恋する英雄。その思いはサラさんの切なさに似てる。■娘が魔物だと知った時の驚き。それは仲間を殺された時のゼムスさんの悲しみに似てる。■そして、この歌の結末は?英雄は、自分の愛するものをも、自分を愛してくれる者をも、その手にかけてしまうの?■全ての思いと問いかけを歌に込めて、ぼくは歌いだした。
2D6 = 7(4+3)

すれ違う思い・・・・
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっ!!!」事態は私が最も恐れていたこととなった。どうやらゼムスはファリスに見放されてたようだった。「どうやらファリスの声は聞こえなかったようですね・・・・。」■ゼムスが絶叫した瞬間横にいたクリフが左手をゼムスに放った。右手に持った聖鎚を使わなかったところを見るとどうやら何か魔法でも使ったようだった。私はその行動についていけなかった。「やっぱり戦いになってしまいましたか・・・・。出来るならば説得で終わればよかったな・・・。」私は仲間がけがをした時の為に癒しの奇跡の準備をしていた・・・・・。
2D6 = 4(3+1)

途切れた糸 断たれた道の前で
●「…チッ!」止める間も無い一瞬の出来事、そして切れてしまった糸…舌打ちせずにはいられなかった。だが…事態の急転によるショックが、私を逆に冷静にさせる。そこには既に、先ほどの説得失敗による失意の影は存在しない。●私は「静心」の奇跡を込めた左の掌底(右の手は聖鎚で塞がっている)をゼムスさんに放った。だが…これで彼の心の壁を破れるのか…?
2D6 = 3(2+1)

人は弱いもの。そして、怪人でも人なんだよね
表に出たゼムスを追って、いきなりペッポ君が駆け出した。「え?」それを追う様にティステスもリクスも飛び出した。そして、店の外にて説得を続ける…。(ゼムスがこれで聞き分けてくれたらいいのだけど。)そう思いながら、そう強く願いながら、開け放たれた戸を背にして、その様子を見ていた。そして、ゼムスは正気を失った…。(僕らの差し伸べた手はそんなに痛かったのか?冷たかったのか?アイツには僕らの気持ちは届かないのか!?サラの心さえも届いてはいないのか!?そんなわけないだろう!分からず屋のよわむし!)無性に理不尽な怒りがわき上がる。その気持ちいかる肩を深呼吸で抑えて、僕は愛用の剣を右手ですらりと抜き放ち、ゼムス達のほうに歩いた。弱い心が破裂してしまったんだね。いっそ心まで怪人になってくれていたのなら、僕はためらわずに剣を触れるのだけれど…。そんな事を思っていた。
2D6 = 10(5+5)

ファリス
「わからず屋っ!」 わからず屋だと? 何もわかっていないのはそちらだっ! 「聞いてみてよ、ファリスのかみさまがそんなの喜ぶかどうか!」「一回自分自身でファリスに直接聞いてみればいいのではないでしょうか?」…聞かずとも、私の正義こそが真の正義なのだ…しかし、証明してやろうではないか… 「至高なるファリスよ、教えたまえ!」……「ファリスよっ」…何? 神の声が聞こえない…? 「答えよ、我が神ファリスよっ!!」 ………神の声が…聞こえない…私は……「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっ!!!」 ワタシヲヒテイスルナ!! ワタシガセイギナノダ!!!
2D6 = 11(6+5)

盲目のわからず屋さんへ
「ぼくもにも言わせて。ゼムスさん、さっき生きる価値はないって言っていたでしょう。それがゼムスさんにとっての正義?至高神とっての正義?冗談じゃない。罪を憎んで人を憎まないんじゃないの?悪事に走る人のこと、もっと考えてあげたらどうなのさ。それに、ゼムスさんは一番悲しませちゃいけない人に辛い思いをさせているの、わかっているでしょう。そうやって、サラさんまで悲しませてどうするのさ。ここまできたら言いたいこと言うよ。月並みだけどさ、大事な人にも、まして自分自身にも辛い思いをさせてまで、ゼムスさんは一体なにをやっているのさ。自分のおこないが正しいと思うのなら、サラさんの前でぼくを斬るといい!ゼムスさんの正義をはばむ悪人としてさ」■ペッポさんもティステスさんも、ゼムスさんに向かって戦うことに異論を唱えはじめた。それを見ていたぼくは、それにつられてしまった。至高神の教義とかサラさんの気持ちなんて、ぼくよりもゼムスさんの方がよほどよく知っているはず。でもゼムスさんは、そこから目をそらしているように見える。ぼくは復讐のために盲目になったゼムスさんに一種のじれったさを覚えていた。だから結果的にふたりに乗せられて、あんなことを口走った。いちど冷静になったつもりが、結局短気をおこした。■ぼくの足は震えてこそいなかったけど、金縛りに遭ったように力が抜けていた。ぼくは混乱しながら口の中を乾かし、涙を流して、最後に付け加えた。「わからず屋っ!」
2D6 = 4(3+1)

正義とは・・・・・
「なんで同じかみさま信じてるのに話が食い違うからって殺しあいしなきゃならないのさ?ファリスのかみさまがそんなのよろこぶわけないじゃない。ぼくだったら全然うれしくない。うれしくないよ!」私はヘッポに言った言葉と同じ思いを持っていた。■「そうですよ。いくらなんでも殺し合うなんておかしすぎます。それにファリスがそんな事を望むと思うんですか。ファリスは秩序ある正義を教えるのではなかったのですか?あなたの行動は秩序ある正義と言えますか?それでも自分が正しいというならば一回自分自身でファリスに直接聞いてみればいいのではないでしょうか?」私はゼムスに向かってそう問い掛けた・・・。
2D6 = 7(1+6)

冗談じゃないやい。こんな時に全員集合?作戦会議?そんなのまどろっこしくてつきあっちゃいらんないよ。■「ちょっと待ってよ!」叫んでぼくは酒場を飛び出した。指切りしたんだもの。なんとかするって。■ゼムスさんの前に回りこむ。「もうやめようよ!おかしいよ!なんでそんなにいつもいつも戦わなくっちゃいけないのさ!ぼくグラスランナーだから神様のことよくわかんないけど、でもさ、なんで同じかみさま信じてるのに話が食い違うからって殺しあいしなきゃならないのさ?ファリスのかみさまがそんなのよろこぶわけないじゃない。ぼくだったら全然うれしくない。うれしくないよ!ねえ、人間の中にはかみさまの声が聞ける人もいるんでしょ?聞いてみてよ、ファリスのかみさまがそんなの喜ぶかどうか!」あれ?なんでだろ?言ってるうちに涙が出てきた。
2D6 = 4(3+1)

諦めればそこで終わりだけれど…
●「まだ、全てが終わったわけではない。要は殺さずに勝てばいい、という事です…」…喉の奥から絞り出すような声。「気絶させるなり何なりして無力化させる為の手段はいくつでもありますから」…闇の精霊を召喚するなり、後頭部をぶん殴って気絶させるなり、いくつかの方法は考えられる。解毒の魔法が効けば、それが一番簡単なのだけれど。●それよりも危険なのは、あの男…エマータの動き。前にも言ったが、おそらく彼はこの近くにいる…。私は彼の動向にも警戒すべきだという事も、皆様に伝えておくことにした。
2D6 = 3(1+2)

…ごめんよ、サラ
「え、中に入っていいかって?クリフは僕らを2人とも呼んでるんだよ、きっと。」リクスの問いに、それだけ答えて、僕は酒場の中に入った。『防御』の効果もそろそろ切れた…と気づく。■酒場の中にクリフの沈痛な顔を見つけ、少し辛くなる。「説得役おつかれさん。今度は僕の仕事の番なんだよね。」僕はクリフの肩を叩いて、自分の腰に下げている剣の柄を確認した。そして、一呼吸…。ひとさし指をカウンターに向けて立て、「お母さんと一緒に隠れてなさい!」と言った。アニーの驚いた顔があのカウンターの向こうにあるのだろうか?僕の口の端がすこしだけ、ほんの少しだけど、ほころん気がする。■こんな味の悪い戦闘は嫌いだけど、嫌だなんて言ってられない。下を向いて小さな声でそっと、「…ごめんよ、サラ」そうつぶやいて、僕はタンジェリン色のスカーフをまき直した。「さて、『分からず屋』を叱りとばそうか!」
2D6 = 10(5+5)

店内へ
店の中からクリフさんが合図をしているのが見える。どうやら話し合いはうまくいっていないようだ。もっともクリフさんの合図を見るまでもなく、あの怒号を聞いたときにそれは半ば確信していた。■クリフさんの合図はぼくを少し冷静にした。合図がなければゼムスさんを怒鳴りに行くところだった。危うく短気をおこしそうになったこと、それからのこのこと交渉の場にしゃしゃり出ようとしたことを反省した。■ぼくは、シークさんに店内へ向かう許可を求めた。
2D6 = 2(1+1)

決裂〜シニイタルヤマイ〜
●彼は言った。自分の正義が正しいと思うのなら私を倒せ、と。彼は視界を閉ざし、己の主張を…力による正義を一方的に押し付けてきた。…いや、自分の言いたい事を前面に押し出しすぎた私もまた、同罪なのかもしれない。●平行線、そして決裂。ある意味、それは予測出来た事態。だが…私はそれを回避する事は出来なかった。あの時の光景が、息絶えた少年達を目の当たりにした時の絶望が再度私の脳裏を過ぎった。私はあの時と何ら変わっていないという事か。情けない限りだ…。●絶望、それは最悪の事態を防ぐ事が出来なかった無能な自分を、その心を苛む。また私は、誰も救えぬままに終わるのか…?●憔悴を可能な限り顔に出さないように努めつつ、私は裏口が見える窓へと歩を進め…裏口に廻られたお二人にわかるように窓を数回ノックした。そして手でバツ印を作り、その後酒場内に戻ってくるように手振りで示した。●これは予測でしかないのだが…もし本当にこの一件の黒幕があのエマータだというのなら…あの男はこの近くにいる。以前の怪物騒動の時は、確か証拠隠滅の為に物陰から弓を放った事もあった。(あの矢を放ったのがエマータであろうというのは、私の憶測でしかないのだけれど…)●あの男は、私と違って詰めを怠るようなヘマはしないだろう…そのへんの対処も含めて、一度全員で話し合う必要があった…。
2D6 = 5(3+2)

説得
…冒険者の方々の説得は続く…ゼムスさん…。…。●「何故、『生きる価値など無い』なんて〜調査を行っていたようには見えません」…ゼムスさんは…「ならば、あの者達に生きる価値があるというのか?! 調査などいらぬ…悪は討つべし!」 ●「それにそんな事をして喜ぶような人がいるんですか?」「……………我が神、ファリスの御心だ!」…そして…「邪魔をするなら…いや、自分の正義が正しいと思うのなら…私を倒してみよ! 私も自分の正義とファリスの御名にかけて…貴方達を倒す!!」 ああ、なんて…こと…。アニー…危ないかもしれないから…逃げなさい…。…ふと、私の方を見るゼムスさん。そして、冒険者の方々に向き直り、「…彼女に迷惑をかけるわけにはいかない…表に出ろ…」
2D6 = 5(4+1)

誰のために・・・
「どうやら交渉はあまりうまく行ってないようですね・・・。」私は二人のやり取りを聞いていた。「さすがにこの調子じゃ会話に参加できないな・・・。」そう思ってい時だった。■いきなりゼムスが怒号をあげたのだ。それは心まで響いてくるような声だった。「・・・なにこの声は!まるで心まで揺さぶられるみたい。」私は反射的にひるもうとしたが、私はそれに一生懸命抵抗した。「ここで引いちゃ後が大変だし、それにこれ以上犠牲者を出してくない。」そう私は思うとやり取りを聞いていて思った事を口にした。■「あのいいですか、いくら何でも生きる価値が有るか無いかは人、一人で簡単に決めれるものではないと思います。それにあなたの言ってる事は自分自身の行ってきた行為を正当化するための口実にしかないような気がします。それにそんな事をして喜ぶような人がいるんですか?」私はゼムスに向かって言った・・・・・。
2D6 = 7(6+1)

…?
●本来、説得というものは理詰めで行ってはならないものだ。「理」で何とかなる段階の事であれば、そもそも説得など行う必要すら無いのだから。その事を忘れて己の理論のみを振りかざして相手に押し付けようとし、その結果として交渉が頓挫した例は枚挙に暇が無い…ゼムスさんの叫びを聞いた時、私はふとそんな事を思い返していた。この時、私は自分でも恐いくらいに冷静だった。●彼は「奴ら」と言った。だが、彼が今まで殺してきた者に共通するものは「スラムで罪を犯した者」いう事だけ。どうやら、彼の目にはスラムで罪を犯す者と仲間を殺した者達がだぶって見えているようだった。●だが…問題は、その事実を如何にして気付かせるかだ。単刀直入に切り込んだところで、否定するであろう事は火を見るより明らか…。●「何故、『生きる価値など無い』なんて言いきれるのですか? これまでの貴方のやり方を見た限りでは、少なくともあなたが手を下していた者に対して、そう確証できるまでの調査を行っていたようには見えません」これまでの彼のやり方は、何も告げず問答無用に攻撃を繰り出して犯罪者を屠っている。ファリス神の使徒が行使する「邪悪感知」も業の深さまでは推し量れない以上、彼自身の独断によるものでしかない事は明白だった。…そもそも、他人に対して「生きる価値」云々を決め付ける事自体が酷く傲慢な事なのだけれど。●私とて、罪を犯した者を必要以上に正当化するつもりはない。だが…これは往々にして誤解されやすい事だが…正義という言葉は、決して免罪符にはならない。「奴は間違っている、だから奴を殺した俺は正しい」…それは単なる自己正当化でしかない。しかも彼は、そんな自分の独断に異を唱えたファリス信徒を血祭りにあげている。これは看過できる事ではない。●ふと、異質な気配の存在を感じ…私は一度言葉を止めた。カウンターの陰に何かいる気がするのだが…気のせいだろうか?
2D6 = 10(5+5)

いらだち
店の中からものすごい怒号が響いた。なにをそんなに怒らなければならないのか。■ぼくはその叫び声に、緊張のあまり足が震えていたことも忘れいらだちを覚えはじめる。ゼムスさんのことばが、わがままな独り善がりにしか聞こえなかった。どんな小さな悪事も見逃してはならないとはいえ、殺してしまっていいものか。罪を憎んで人を憎まずじゃないのか。至高神の教えってのは、そんなに冷たく押しつけがましいものなのか。そんなはずない。■「わからず屋」と、ぼくはつぶやく。思わず立ち上がっていた。
2D6 = 6(4+2)

4人を信じつつ、自分がなすべきことは…?
ん、あれはなんだろう?酒場の窓からのぞく赤い…・頭…いや髪?もしかして、あれはアニーなのか?まずいな、クリフ達の話は子供に聞かせるべきじゃない。この際、中に入ってアニーを連れ出すことも…と、そう考えていたときだった。「…!!!な、なんだこの声は!?」店の中から轟く声、耳を劈く叫び、それはまるで『魔人の咆吼』。理屈じゃない、体がそう感じていた。僕は魔術師の杖を構えて、『防御』の呪文をいつでも唱えられるように、タイミングを探りながら、上位古代語をゆっくり口の中で繰り返した。嫌な予感、それが再び鎌首をもたげるような…・、そんな感じがした。
2D6 = 8(4+4)

価値と…
クリフさんの言葉…それはわかる、理解していたつもりだ…。だが…救いようがない悪もまた存在するのだ…。悪の根が伸びる前に速やかに排除しなければいけないのだ…。奴らに生きる価値などないのだ…そう…「奴らに生きる価値など…なかったのだっ! 奴らに更正などありえるものかっ!!」知らず知らずのうちに怒気を込めて、私は叫んでいた。 
2D6 = 12(6+6)

裁くこと、救うこと、そしてすべては許すことにつながる
僕が裏口を警戒していたら、リクスがやってきた。リクスも裏口で見張ってくれるそうだ。「心強いよ。」そう言って、リクスの肩をぽんっと叩いた。2人になったので、どんな事態にも柔軟な対応も可能になる。たとえその事態がアクシデントであったとしても…。アクシデント、そんな嫌な考えをしている自分に気がつき、頭を振った。■でも、やはり店の中の様子が気になる。果たして説得はうまくいっているのだろうか…。クリフ達4人ならきっと大丈夫、と自分にそう言い聞かせる。■ゼムスに与えるべきは「裁き」と「救い」…相反するようで、重なり合う言葉。僕はゼムスを『救い』たい。僕にとって、彼は赤の他人なのに、ただひたすらそう思う。それは彼を被害者だと思うからだろうか、それともサラに出会い、話したせいだろうか…。嫌な考えを脱して、僕はそんなことを考えた…。
2D6 = 3(2+1)

裁くという事
●罪を裁く。それはファリス信徒たる者の努め。だがそれは執行者の裁量に委ねられる所が大きいが故に、ファリス信徒にはその事を常に自覚・自戒し、諸毎に対する慎重な対応を迫られる。●無論、そこに個人的な感情を差し挟む事など許されない事だ。しかし、今のゼムスさんは己の「復讐」をファリス神の「正義」にすり替えているように思えてならない。(これは私のみならず、他の方々も言っていた事だが…)●だからこそ、まずはその誤解を…彼の心理的な逃げ道の一つになっていると思われる「ファリス神の正義」という虚飾を剥ぎ取らねばなるまい…。●「罪を犯した者に死の制裁を与え、悪の芽を摘む。時と場合によっては、そうせざるを得ない事もあるでしょう。しかし、圧倒的な力を以って、問答無用で咎人から贖罪の機会を奪い去り葬り去る…そんなやり方が、ファリス神の意に添っているとは思えません」…そもそも、「罰」とは「罪」の存在を再認識させる事で再度「罪」を犯さぬよう促し、正しい道へと導く為に存在するもの。その本質を省みず、ただ一方的に処断を下したところで、そこに存在するのは「一方的な価値観の押し付けによる自己満足」でしかない。ましてその結末が突然の「死」という形で訪れるのであれば、その者には贖罪の機会が与えられないどころか、己の罪を再認識する事すら出来はしないのだから。
2D6 = 5(4+1)

裏口へ
リュートを持って酒場の入り口に向かおうとしたけど、ぼくの足は震えていた。そういえば口の中も乾いている。緊張のせいか、それとも怖いのか。どちらにしても、これで交渉の場に向かっても足手まといになるかもしれない。■ぼくは店の中のようすが気になって仕方がなかったけど、シークさんがいる裏口に回った。
2D6 = 7(4+3)

上手くいけばいいけど・・・・・
私の目の前で交渉が進められていた。「うまく行けばいいのだけど・・・。けどこのまま平穏無事に終わらない気がする・・・。」私は心の中に不安がよぎっていた。■「そう言えばファリス信者同士の話し合いに宗派の違う私がいていいのかな・・・?」私はふとそのことを思っていた・・・・・。
2D6 = 10(4+6)

序奏
●「既にお気づきかもしれませんが、我々は『ファリス信者と名乗る怪人の調査及び対処』という神殿の命を受けてこのスラムに来ています。もっとも、我々は貴方と戦うつもりはありませんが…」まずは立場を明確にしておく。これで逃げる事は出来ない…ゼムスさんも、そして我々も。●「ゼムスさん、あなたが最近やってきた事については、大方の調べがついています。その背景についても同様です…」…彼が言い逃れなどをするとは思えないが、機先を制しておいた。さて、ここからが勝負だ…。
2D6 = 9(4+5)

再会…
●「そうですか…それでは、お邪魔します」…ゼムスさんが来ている事をサラさん(…と思しき方)に告げられた私は、いざ踏み込まんという時に扉の前で鉢合わせた事への動揺を悟られないように振る舞いつつ、店内に歩を進めた。さて、ここが正念場だ…。●尻尾の生えたゼムスさんの姿を目の当たりにした私は、(彼を蝕む魔薬の影響と思われる)変化が進んでいる事を、改めて思い知らされた。まだ間に合うだろうか…不安は尽きないが、今はそれを気にしてもしょうがない。為すべき事を為すだけだ。●「お久しぶりです、ゼムスさん。昨日お会いしたばかりですけど…」ゼムスさんにリアクションを取らせる間を与える間もなく、ゼムスさんの隣の席についた私は、そう切り出す。●「私はここに来るのは初めてなのですが…いい店のようですね」…話を続けながら、私は店内を改めて見廻す。確か、この店には子供が一人いるとの事だったが…話の展開次第では、子供に聞かせたくない話も出てくるだろうから、出来ればその子には席を外してもらいたいところだ…。
2D6 = 8(4+4)

適材適所は時に切なく胸を焦がす
セラシエは表口で待機、クリフが説得のため店の中に向かう。「クリフ、説得頼んだよ!」そう言って、僕はクリフの肩を叩いた。そして、「ゼムスを助けてやろうよ。」小声でそう言いながら、僕は酒場の裏口へ駆けた。僕は裏口で『何か』を待つ。僕の前に現れるのは、交渉がうまくいったと笑う仲間達かもしれないし、怒り狂ったゼムスかもしれない。もしかしたら、悲しそうな顔をしたサラかもしれない…。いろんな事が頭に浮かぶ…。本当は僕も説得側にまわりたい!でも、今は自分が選んだ仕事、『バックアップ』を精一杯やるだけだ。ファリスの使徒同士の交渉の場、乱入する人物はすべて排除する…!
2D6 = 2(1+1)

登場!
ゼムスにしっぽがあったとかで、みんなに多少の心配というか動揺が出ている。それにしても、しっぽのはえてくる毒?聞いたこと無いな〜、魔法かな?・・・う〜ん・・・・・・・・・とにかく!今回は中に入らずに外で待ちかまえていよう。いざというときは中に入ればいいし、相手が視覚内にいれば魔法もかけれるし。交渉の方はクリフ達に任せておけば間違いないだろうし、交渉は自信ないからね。とにかく、盾をつけて・・・っと、立っておく場所はあっこにしようかな。さて、早速クリフが踏み込むようだ・・・
2D6 = 4(3+1)

ゼムスさんの変化
しっぽ。そいつのせいでいささか動転していた。「なにを食べるとあんなものが生えてくるんだろう」口から転がり落ちたつぶやきだ。でも問題はそんなところじゃない。明らかになんらかの変化があった証拠だ。その変化がしっぽだけにとどまればいいけれど、たぶんそんなことはない。もし狂暴になっていたら。もし手をつけられないほどの力を持つようになっていたら。もし呪歌を受けつけなくなっていたら。よくない想像ばかりが浮かぶ。■ぼくなりに感じている緊張感の中、リュートか槍かと考え、結局手にとったのはリュートだ。
2D6 = 2(1+1)

来たか…
●ついに来るべきものが来た。知らせを聞いた私は肯き、そして大きく深呼吸した。緊張した為ではなく、己の心を切り替える為に…。●「それでは、参りましょうか」…既に準備は整っている。誰に告げるでもなくそう言い残して廃屋を出ると、私は素早く、それでいて無駄な足音を立てない足取りで酒場へと向かった。●報告によると、ゼムスさんには尻尾が生えていたらしい。怪人化が進行しているのだろうか、という危惧もあるのだが…心配は別のところにあった。●その姿を見て、サラさんはどう思うだろうか。そしてゼムスさんは、どう思っているのだろうか。少なくとも、これまでとは些か異なる状況にあると言える。ここは一刻の余談も許されない…そう判断した私は、即座に踏み込む事にした。
2D6 = 5(1+4)

...しっぽ?
「そろそろ行こうか」そういうシークの兄ちゃんにちょっと確認してみた。「あのさー、行くのはいいんだけどさー、なんかしっぽなかった?」しかもトカゲの。見間違いじゃなきゃいいけどな。とにかくあんなのサラさんとかあのちっちゃい女の子見たらびっくりどころじゃないよね...とにかく行こっか。■動き出すと速かった。あっというまに酒場の正面入り口にたどりつく。中を覗いてみると...
2D6 = 9(6+3)

復讐と正義の狭間で
「き、来た…!?」昼を過ぎたころ、空から舞い降りたのはゼムス。そしてそのまま酒場に入っていったらしい…。やっと、ゼムスと再会することが出来そうだ。僕は彼を診療所へ連れていく、彼を復讐の盲信から救うために。…その為には少々の荒事をも覚悟しなければならない。復讐と正義の狭間にいるゼムスを『救うこと』、これが今の僕の『正義』とかいうヤツだ。『正義』だなんて、そんな立派なモノじゃないかも知れないけど。■「そろそろ、行こうか?」スカーフをタンジェリン色に巻き変えて準備万端。僕はこの場の皆を見回した。
2D6 = 8(3+5)

合流
●「また後程、多分明日になると思いますが…お伺いします」そう言い残して、私はビッグさんのもとを去った。心持ち、声の調子が沈んだものになってしまったが…気にしないでいただきたい。●集合場所では、シークさんが待っていた。少し遅れてしまった事を詫びてから、状況を聞いた。さすがに、ゼムスさんも朝っぱらから酒場に来るような真似はしないか…?●明日になれば「朗報」が届くと、ビッグのおやっさんは言っていた。だが…明日を無為に待つ事など出来ない。だが、我々の掴んだ手掛かりが少ないのもまた事実…。ここはやはり、例の酒場で張り込むのが常道だろう。「他にいい方法があれば、いいんですけどね」…我ながら、情けない台詞だ。●張り込んでいる事については、大体の場所も含めてサラさんには伝えてもいいだろう…ただし、それは表の入り口についてだけ。裏の勝手口については、何も話す必要はない…まあ、このへんは念の為の保険か。
2D6 = 8(6+2)

たいくつ〜
暇だな〜。これならビッグとかゆーおっちゃんとこ行けばよかったかな〜。いきなり見張りだし〜。■ヒマで退屈なのってぼくらの性分に一番合わないんだよね〜。どうしようかな...逃げちゃおっか♪
2D6 = 8(2+6)

合流の提案
ビッグのおやっさんからは、特に有効な情報は聞き出せなかった。やっぱり手土産がなかったせいだろうか。もしかしたら手土産じゃなくてなにか理由があったりして。まあそんなことを疑っても仕方がない。食堂の一件以来、なんだか周囲を疑ってばかりいる気もする。■あとは酒場に行って、仲間と合流しよう。そうクリフさんに提案をした。
2D6 = 5(2+3)

スラムを走ること
廃屋の一つにセラシエをおいて、僕はクリフとの合流場所へ走った。クリフがもうそこにいるかどうかはわからないけど。一人で走るスラムの街は妙に危険な香りがした。「なんだか、いやな予感がする。」小さくつぶやき、走るスピードを上げた■(クリフやリクスと合流したら、セラシエの所に行って…。)僕は走りながら、今後の予定を整理している。(ゼムスとはいつ再会できるだろうか…。ゼムスを僕らは説得できるだろうか?)ゼムスと会うときのことも考える。『サラ』そして『現・ファリス神官クリフ』…この2人がキーかなと思う。ゼムスを救いたいと思いながら、僕は更に足を速めた。
2D6 = 3(1+2)

潜伏
・・・・・・・・・・・・・・・暇だね。ペッポは・・・(ちらっ)ちゃんと見張りをしているようだ。シークは、他の人たちの方に行ったようだけど、いつ頃来るかな?それにしても、こんなまわりくどい方法でなくて、もっと直接的に捕らえた方が手っ取り早いのに。この方が効果的なのははかるけど・・・■ここは、酒場の近くの(誰も住んでいないらしい)あばら屋だ。ペッポはもっと近くで見張ってるけど、俺はかくれんぼには自信がないからね(苦笑)あばら屋の中は、薄汚れていて、なんだか今にも倒れそうだけど、隠れる場所としては最適だ。それにしても、いつまでここにいるつもりだろうか・・・・
2D6 = 5(3+2)

失態
●「…明日、ですか。何か掴んでいらっしゃるんでしょうか?」そのいい知らせとは、一体誰にとってのものなのだろう。何か手掛かりを掴んでいるのかを一応問いただしてみたが…いい返事は期待できないだろう。何故なら…。●「土産、よろしく頼むぞぃ」…そう、これだ。朝急いで出てきてしまった為に、今の私は手土産となるものを何も持参していなかったのだった。何たる不覚!●「そうですね、何かお好みのものはございますか?」向こうの望むものを引き出すべく、最後にそう問い掛けてみる。ひとまず、酒場の皆様と合流するべきか…?
2D6 = 8(5+3)

誰がために
「魔物化する前は、微笑みながら聴いていました。歌い終わった後は、『その歌…好きです』とよく言ってくれました。最近は、だまって目を閉じて聞いています。歌い終わった後は、『…ありがとう』とだけ言います…。」そのサラの言葉に、「そうか、そんな顔をして聴いているんだね…。」僕はそう言ってゆっくりとうなずいた。ゼムスの『身』に何かが起こった。それは間違いのない事実…。もしや『心』にまで変化が起こったのかも知れない。僕はサラの顔がとても悲しそうに見えて…、サラの小さな肩を、…見つめることしかできなかった。「大丈夫だよ。僕らがきっと…。」心配そうなアニーの顔を見つけて、僕は微笑みかけた。■ゼムスが未だこの酒場に現れないのなら、僕たちはこの外で彼が来るのを待つしかないか…。こちらにはペッポ君もセラシエもいるので、『行動の素早さ』、『情報伝達の早さ』という点で見張りには最適と言えるだろう。僕らはいつでも動ける位置にいて、酒場に駆け込めればいい。ゼムスが説得に応じるかはわからないけれど…。合流するクリフを待つのは酒場ではなく、外になりそうだ、僕らの打ち合わせ通りに。■「じゃ、準備中、邪魔したね、ごめんよ。」僕はかがみ込んでアニーの髪をくしゃりと撫でて、笑ってみた。「また来るからさ。」ぽそりとそう言って、僕は酒場の戸をくぐった。
2D6 = 8(3+5)

誰がためのメロディ
この歌をいつも聴かせてるのか…。サラの唄う歌はなんだかもの悲しく、でもやさしい感じがする。この歌で癒されているのは、ゼムスだけだろうか。きっとサラもなんだよね。…なんだか、僕らしくない詮索をしてしまった。いけない、今はこの歌を…。■歌を聴き終わり、僕は拍手をぱちぱちと送った。やさしい調べの中にも『魔物との交流と葛藤』という、スラムに、いや飛行すらも行うゼムスにふさわしいテーマが入っていることが気になった。「ゼムスは…、この歌を特に好んでいるのかな?」ゼムスがどんな気持ちでこの歌を聴いているのだろうか。
2D6 = 10(6+4)

ギブ&テイク
●「そうですか、そちらも手掛かり無しですか…」ビッグのおやっさんのほうも、新しい情報は掴めていないようだった。こちらから差し出せる情報についてしばし思いを巡らせ、そして懐から一枚の紙片を…エマータの似顔絵が描かれた羊皮紙を取り出す。●「この男の名はエマータ、以前スラムで発生した肉塊騒動の黒幕であり、今回も仲間がこの男の仕込んだ薬の被害を受けた事から、何らかの形で関与していると思われます」…関与の件は、所詮憶測でしかないのだけれど。●「この男について、何か知っている事はございませんか?」…もしかしたら、ここに来た事があるかもしれない。おやっさんの所にはスラムの情報が色々と集まるようだから、向こうがそれを利用したとしてもおかしくはないのだから。もっとも、その事をおやっさんが話してくれるかどうかは別の問題だが…。
2D6 = 7(5+2)

酒場にて
「彼、現われるかしらね?」酒場の周りを見回しながら僕は呟いた。(毒はまだ消えていない…。)ま、周りを確認する事が目的だから会える事は期待してないんだけどね。「早目に彼と会えるといいけれど。一度じっくり話をしたいのよね。」
2D6 = 10(4+6)

酒場の周りを歩いてみたが、特に何もなかったようだ。まぁ、予想通りといえば予想通りだけど・・・・早速、酒場に行くとしようか。■★とりあえず、「ゼムスの“思い出の品”みたいなのはありませんか?物でなくて、言葉とか歌とかでもいいですから・・・」
2D6 = 11(6+5)

いいけどさー
セラシエのにーちゃんが呼んでる。え?酒場行くの?また?いやいいけどさ。どっちかっていうとビッグのおっちゃんとかゆー人に会ってみたい気もするんだけどなあ。でもいいよ。あそこの酒場の女の子とはまだおしゃべりしてないし〜
2D6 = 8(2+6)

ビッグのおやっさんのところへ
ぼくはクリフさんとビッグのおやっさんとかいう人に会いに行くことにした。酒場に向かえば情に流されるかもしれないからだ。ほかの場所で頭を冷やすことも必要だと思う。もちろんゼムスさんについての情報を聞きたいというのが最大の理由だ。■さて、今日は変なことがなければいいけど。
2D6 = 8(2+6)

スラムの道を歩きながら
酒場に行くと言った僕に、クリフがいくつかアドバイスをしてくれた。そして、落ち合う場所についても、幾通りかクリフと打ち合わせを済ませ、僕は宿を出た。宿に背中をむけて数十歩進んだとき、後ろからセラシエが駆けて来て予定を僕に尋ねてきた。「え、予定?酒場に行こうと思うんだ。酒場のまわりの地理と、あやしいモノがないかを確認してからさ。」セラシエはうなずいて、ゼムスが飛ばなければ良い案だと言ってくれた。「そうか、ゼムスを追いかけるのにも役に立つね、なるほど。」僕はあまり深くは考えていなかったので、セラシエにちょっと感心した。僕らは共に酒場まで行くことにした。道すがら、クリフの予定や、集合場所などを説明した。早朝のスラムの道を歩いていると、物騒さをかくして、少しだけ鎮まっているように感じた。■今日は大人しめに水色のスカーフを首に巻いてみた。なんだかスラムの雰囲気にあっている気がした。僕も心の中を、水色のスカーフで少しだけかくしているから…。
2D6 = 7(4+3)

酒場組出発
「んっと、ペッポもこっちについてきてよ。」俺がペッポを呼んでいるときに、シークにクリフが何か話しかけているのが見えた。何かの打ち合わせだろう・・・と言ってる間に、さっさとシークは出ていこうとしている。「やれやれ、とにかく酒場に行く人はさきに行きましょうか。」■シークに追いついて、今後の予定を聞いてみる「なるほど・・・酒場の付近の地理を調べるんですか・・・まぁ、妥当かもしれませんね。ゼムスが飛ばなければ・・・・・」
2D6 = 7(4+3)

足早に
●「シークさん」早朝、出発しようとする私はシークさんを呼び止めた。●「ゼムスさんは『お客のいない時に限り』酒場に現れるそうですね」…酒場に長居をしすぎて、ゼムスさんが引き返してしまうようではいけない。酒場を訪れてもあまり長居せず、(可能な限り遠距離からの)張り込みを行ってゼムスさんの来訪を待ってみるというのはどうか。その事を、私はシークさんに告げておいた。●さて、「ビッグのおやっさん」はそろそろ拠点の場所を突き止めている頃だろうか。他力本願というのは情けない限りだが、手掛かりが無い以上は…。
2D6 = 7(2+5)

出発!
クリフ達が訪れた診療所、そこにゼムスを連れていくことが出来れば、彼をまっとうな体に戻すことが出来るかも知れない。…「じゃぁ、僕は酒場に行くよ。昨晩にでもゼムスが来たかも知れない。」僕はそう言って、宿の扉をくぐった。宿でまごまごしてるのも変だよね…そう思う。ゼムスにとって、サラは重要な人物であることは間違いないし、ゼムスをおびき出す方法なんて僕は思いつかなかった。だから、僕は酒場へ行く。酒場で時間をつぶすだけでは無駄だけど、何か新しい情報や進展があるかもしれない。もしかしたらゼムスが待ってくれているかもしれないし。それと、酒場付近の地理も確認しておこうかな…。僕は少し遠回りしながら、酒場へ向かうことにした。
2D6 = 11(6+5)

我思う
●「なるほど…」酒場に向かわれた方々のほうは、有益な情報を得る事が出来たようだった。今日怪人と遭遇した時はろくに話も出来なかったが、その酒場に再度ゼムスさんが来る事があれば…。●「こちらのほうは、情報面での収穫は乏しいと言わざるを得ません…」私はそういったが、全く無益だったという事ではない。ゼムスさんを診療所に連れて行く事が出来れば、然るべき手を打つ事が出来るだろう。もっとも、それは彼が我々に協力的になった場合の事だが…。●「そうか、そういう事か…」ペッポさんの言葉に、私は思わず呟いていた。恥かしい限りだが…正直、全くその事に付いては失念していた。ゼムスさんが何故、あの時私にライダーズの事などを聞いてきたのか…その答えが、少し見えた気がした。●大体、今回の一件の背景は掴めた。ゼムスさん達は、スラムの孤児達を更正させる為に活動していた。しかし、救いの手を差し伸べた相手に恩を仇で返され、仲間を殺された。…そして、今のゼムスさんは「ファリス神の正義」を唱え悪事を働いた者に死の制裁を与える。それは彼の「復讐」であり、また同時に彼の見つけ出した「答え」なのではないかと思う。●罪を重ねるうちに罪悪感が薄れ、いつしかそれが当然の事になってしまう。感覚の麻痺。罪悪感の欠落。己の欲求を満たす事を最優先し、他人の事など考えない。そしていつしか、それをごく当然の事と思ってしまう…シークさんとコトンさんに薬を盛っておきながら、その事について悪びれる事すらなかったあの食堂の主人のように。そして…かつての私のように。●ゼムスさんは、そんなスラムの者達に絶望したのかもしれない。死によってのみ、彼らの罪を正す事は出来ないという結論に至ったのかもしれない。だが…罪を犯した者に罪悪感が無ければ、いくら罰を与えたところで決して正されはしない。そこに存在するのは、一方的な価値観の押し付けによる自己満足だけではないか。●復讐。時と場合によっては己を貶め死者をも貶める事にもなる、最も無価値な自己満足。当人の感情を考えると、こう言ってしまうのは残酷なのだろう。だが…私は今のゼムスさんを見て、彼の仲間だった方々が喜ぶとは思えなかった。★
2D6 = 5(4+1)

尻尾
「おや、ジャスティス・スターさん…考え事ですか?」…彼はあの冒険者達にあったと語ってくれました、そしてその時の自分の異常も。おもしろいですねぇ。「それと、たまに無性に何か食べたくなったりもします」 傑作ですね、あの魔人リーヴィさんの影響がここまで出るとは。意外です、ええそりゃあもう。「どうにかなりませんか?」 どうにもならないでしょうねぇ。「とりあえず、精神面の強化の為にもう少しパワーアップしましょう」 私はゼムスさんにリーヴィさんのパーツを食べさせました。 おやおや尻尾が生えましたね、似合いますよ♪ ええ、とても。 そういえば、冒険者の方に盛った薬の効果も楽しいものでした。いやあ、色々と愉快ですね。アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
2D6 = 12(6+6)

もう一つの、わからないこと
ぼくらは酒場を出て合流場所の宿に向かった。だいたいのことはわかった。でもそれは半分だけ。■まだわからないのは、ジャスなんとかにもう一人宿っているような気がすること。もとライダースの人かも知れないあの人だ。なんだって、縁もゆかりもなさそうなゼムスさんにのりうつってるのか。その辺に、何かのカギがありそうなんだけど...
2D6 = 7(2+5)

混乱
ぼくの頭はちょっと混乱していた。■サラさんの話によれば、なんというか、ゼムスさんは悩み多き青年というところだろうか。その悩みとは、やっぱり殺された仲間たちに違いない。■正義と復讐。悪を懲らしめることと、仲間を殺したスラムのならず者たちをたおすこと。これを重ねているってことか。■溜め込むふしがあるっていうのは、自分のおこないに後ろめたさがあるせいか。実際に、サラさんはジャスティススターとしてのゼムスさんを知らないようだ。それともよほど強い決意があるのか。どちらにせよ、溜め込んでいては精神の緊張は高まるばかりだ。それが、やりすぎというべき行動にはしらせるのか。■次にゼムスさんとであったとき、ぼくはなにを言うべきなのか。どうやってサラさんとの約束を果すか。まだはっきりした結論は出ない。ゼムスさんの心に直接訴えかけることができるか、やっぱりこれが大事なことかな。
2D6 = 7(2+5)

はらりと落ちるものは
クリフの宿泊する宿、そこが僕らの集合場所だ。僕らが宿にたどり着いたとき、クリフ達は未だ帰ってきてはいなかった。「ま、クリフのことだから、そう心配する必要もないよね。」■僕は剣の手入れを始めた。エマータという人物の腹の中を考え、ゼムスの心を想像しながら。首に巻いた黒いスカーフはすこしくたびれて、結び目をほどくとするりと落ちて、剣を飾った。
2D6 = 8(6+2)

酒場を去る
「そうか、知らないんだね。」僕はエマータの似顔絵を懐にしまった。そして、いくつか話をした後、「じゃあ、僕らは行くけど、何かあったらまた教えて欲しい。僕らが世話になるだけじゃなくて、僕らが力になれる事もあると思うよ。」僕らが使っている宿を教えて、酒場を去った。「また明日の昼頃、僕は来るからさ。」そう付け加えて。■クリフ達もそろそろ宿に戻る時間だろうと思う。クリフ達なら少々のことがあっても大丈夫だろうし…心配は要らないか。■暗くなったスラムは不気味に思えたけれど、酒場に行く前の方がよっぽど不気味だった様に思う。アニーやサラの様に、優しく、健気な人物が暮らしている事を知って、ほっとした気持ちになったからだろうか。僕はスカーフの結び目を確認しながら、「宿に着いたら情報整理かな。」そう言って、うーんと伸びをした。
2D6 = 3(1+2)

日も暮れて・・・・
「一回分約1000ガメルか。高いのか安いのかあまりよく分からないな・・・・。」私は”ドク”サタディから薬の値段を聞いて思ったことだった。「でも、ほんとにあの時は困ったな。」私は夕食食べている時の事を思い出した。「あの時コトンさんが助けてくれたからよかったけれども・・・・。」■私たちが外に出てみるともう日が結構傾いていた。とりあえずこれからどうしようか考えていた。私としては酒場に行った人たちと合流した方がいいと思っていた。「結構日が傾いてきてるな・・・。夜にならないうちにやる事終わらさないとな・・・・。だってここはスラムだから・・・。」そう私は思っていた・・・・・。
2D6 = 4(3+1)

軽くなる財布
●「わかりました、その話は後程診療所のほうで…」解毒薬の話は、そこで一端切る事にした。このような所で金の話をするべきではないし、このような所で大金を晒す事は自殺行為に等しいと思ったからだ。それに…まさか薬を始終持ち歩いている事もなかろうから、どうせ薬を受け取る為に再度診療所に寄らねばならないのだから。●…酒場のほうは、どうなっただろうか。一度合流して情報を整理するべきだろう…考え事をしていると、食は一向に進まない。あまり食欲も無いのだけれど…。
2D6 = 4(2+2)

いろいろ考えるんだよね
僕は頃合いを見計らって、酒場の中に戻った。仲間達はあらかた話しを終えていたらしい。僕はどんな話をしたのかを簡単・簡潔に教えてもらった。「僕もゼムスを助けたいと思う。」僕はサラにそう言って、椅子にかけた。■復讐とも気づいていないのか正義を追い続けるファリス神官、ゼムスという男が寂しく、とても哀れに思う。そしてサラも悲しい女性だと…。■ゼムスを救う事とは、一体どんな事なんだろう?正義ではなく復讐だと突きつけられたならば、彼はどうするだろうか?もしかしたら、自ら…。いや、これはきっとマズい考えだね。僕はファリスに仕える者の苦悩を少しだけ想い、ファリス神官であるクリフに意見を聞きたいと思った。あ、そろそろクリフ達と合流かな?僕がそう思った頃、外は既に暗くなっていた。■「そうだ、この人知らないかい?」僕はふと思い出して、サラとアニーにエマータの似顔絵を見てもらった。知らないにこしたことはないけれど、ね。
2D6 = 7(5+2)

夕食中〜♪
「一回分、1000ガメル・・・だが、大まけにまけて987ガメルで譲ってもいいぞ?」「・・・・・どうせなら938ガメルにしませんか?それと、その解毒薬は、やはり服用タイプですよね?」■ふと外を見ると、空の下の方が赤っぽくなっている。いつの間にか、かなりの時間こうしてここにいたようだ。さて、そろそろ酒場の方に行ったみんなと合流して、お互いの情報を交換しようかな。
2D6 = 7(2+5)

お値段
「一回分、1000ガメル・・・だが、大まけにまけて987ガメルで譲ってもいいぞ?」
2D6 = 3(1+2)

改めて
「じゃあ、改めて聞かせてもらっていいかな」サラさんとペッポさんのやりとりを聞いて、ぼくはそう切り出した。ペッポさんがいなければ情にのまれてなにもできないところだった。■ぼくは改めて、聞き損ねたところを尋ねることにした。
2D6 = 5(1+4)

夕飯時
●「その話…だれかにしましたか?」”ドク”サタディは、肉塊事件の解毒剤なら既に作ったらしい。やはり腕は立つようだが…この件については、口止めしておいたほうがいいだろう。もっとも、既に手後れかもしれないが…。●それから…願わくば、その解毒剤を分けて欲しいところだが…一体幾ら掛かるのやら。一応、聞くだけ聞いてみよう。●結局、例の食堂で夕飯はすませたほうがよさそうだ。もしかすると、まだ店主があの状態かもしれないが…腕が鈍る事はあるまいし、昨日の今日で妙なものを入れる事も無かろう。まあ、万が一の場合は…。
2D6 = 11(5+6)

小さい勇者
「ありがとう、ペッポさん・・・」 私はこの小さい勇者様の小指に、自分の小指を絡めました。
2D6 = 5(1+4)

指切り
サラさんは、嘘をついてたことをぼくたちに謝って話し始めた。やっぱり知ってたんだね。でもさ。普通見も知らないぼくらみたいなのがいきなりやってきて知り合いのことを尋ねて。「かばってくれる人がいるだけ、そのゼムスって人は幸せなんだよね。怒ってなんかいないよ」そう、声に出す。■サラさんの話だとゼムスさんは他に2人の冒険者と組んでいたみたい。その2人が死んじゃって、殺されちゃって。怒るよね。悲しいよね。でも。■いくら怒っても、人間があんなふうになれるわけはないことぐらいぼくでもわかる。だったら、あんな風にゼムスって人をしちゃった奴がいるはず。エマータ。今までぼくにとって何の意味もなかった名前。今は思うだけで腹が立つ。■「…彼は…ただ、正義を行ってるだけなのです…自分の信じている…それが復讐だとも気付かずに…お願いします、彼を救ってください…」サラさんが言う。マジメなコト考えて頭から煙噴いてる場合じゃないよね。「約束するよ。なんとかするって。グラスランナーの約束なんて信用できないって怒られそうだけど」えへへ。本当は故郷じゃ「ペッポの約束なんか信用できるか!」って言われてたのはナイショ。でもさ、いたずらはしたけどウソついたことはないよ。これ本当。「まだ名乗ってないよね。ぼくペッポっていうんだ」といって小指を差し出す。「約束♪」
2D6 = 10(4+6)

「救う」こと
リュートを持ちながら、ぼくは会話には耳をかたむけていた。サラさんはゼムスさんを本気で心配しているようだ。■サラさんの、ゼムスさんへの真剣な気持ちがぼくには重かった。安易な同情はよくないって、頭では理解している。サラさんが「白」って言い切れるわけでもない。なんだか心の中がぐちゃぐちゃになった。■でもひとつ言えるのは、ゼムスさんを「救う」ことができるなら、こちらも解決につなげられる。サラさんが白か黒か、それは追い追い考えていけばいい、そう思った。
2D6 = 5(3+2)

知恵熱
どうするったって...決まってるじゃん。「ぼくらにだって彼をどうにかすることはできないよ。ただ、ゼムスさんてもとからああいう人だったの?ちがうなら元に戻してあげたいし、そうならそれこそファリスの法に照らしてもらわなきゃ」きっぱりと、サラさんの目を見て言う...つもりだったんだけど。■も、だめ。慣れないことはするもんじゃないよね。これ以上マジメなコト考えてると本当に知恵熱出そう〜。
2D6 = 9(3+6)

黄昏時の焦燥
●空振り…そう言わざるを得なかった。毒物の出所がわかれば、解毒剤も容易に調達できる(させる)事も可能かと思われたのだが…唇を噛み締める。●リーヴィ先輩のような魔人も、そして以前スラムに出没した化物も、薬物による変化だった。リーヴィ先輩とゼムスさんの関連性、そしてこの件にエマータが絡んでいる可能性が高い事を考えると、ゼムスさんを元に戻すには薬物への備えが最善と思われるのだが…解毒の魔術だけでは、博打の要素が強すぎる。毒物に見合った解毒薬を用意したほうが確実なのだが…。●「すみません、人体を変化させる…以前の事件で遭遇した化物に使われたような、薬物に対する解毒剤を作る事は出来ますか?」一か罰か、私は”ドク”サタディに聞いてみた。贅沢を言うなら、既に処方済みの薬を持っているなら話は早いが…そこまでは望めない。だが、作る事が出来るというなら…それだけでも状況は大幅に好転する。●それにしても、酒場に向かわれた方々はどうしているだろうか。向こうに、幾つか言い忘れていた事があったのだが…今はその事を悔やむ事しか出来ない。
2D6 = 7(2+5)

はずれかな?
いろいろと話を聞いてみたが、たいして重要なことは聞けないか・・・・ドクのおっちゃんは、ティスにちょっかいかけてはいるようだが、・・・「ドクさん!ティステスさんに変な事しないでちょうだい」・・・コトンに邪魔されてるらしい。ナイスだコトン、その調子でがんばれ。本当は、何かしたいのだが話を聞き出すまで我慢するとしよう。見てるのも結構おもしろいし。■あっと、毒のことも聞いてみるか、知りたいし「あのコトンの毒と思われる症状は、どんな種類のもんなの?」「・・・毒っつーか、麻薬に近いモンだと推定できるな。ドリームランナーあたりに近い・・・まあ、取り敢えず精神はイっちまうみてぇだな」「へぇ〜〜、ということは、精神に作用する毒だけど、詳しい毒の名前とかはわからないんだね?なら今度、学院の方で調べてみるか・・・・それとも、新種なのかな?それならドクが知らなくてもしょうがないかもね」「ああ、それから・・・・・・」
2D6 = 10(5+5)

質問
「…それで…あなた達は…ゼムスさんをどうするつもりなのですか?」
2D6 = 9(6+3)

草原を渉る風のように
シークさんな〜いす。本当はぼくがあっちの役目をやりたいとこなんだけどね〜。■しょうがないので、ぼくの目の前で起こったことを全部話してみる。ひったくられたラッパ、追いかけたぼく、そしてジャス...ゼムスさんが疾風のように現れてひったくりを蹴り倒し、その頭を踏み砕いた瞬間。「人の物を盗むのは悪だ」といった瞬間の彼の瞳。今度はバードの聞かせようとする話し方じゃなく、淡々と事実だけを語る。そして、彼にひどい目に遭った人たちはその引ったくりだけじゃないことを付け加える。そして、ここからはぼくの思い。■「...そりゃね、ぼくらグラスランナーは他のヒト達が信じてるような神様なんて信じてないよ。でもね、それでもわかるんだ。ファリスの教えとゼムスって人のやってることは全然違うことだって。自分からそうしてるのか誰かに操られてるのか知らないけど、今のままでいいわけない。だって人を殺すことは悪い事じゃない?ファリスってそんなにひどい神様?」そんなはずはない。ないはず。でなかったら、世界は窮屈すぎる。
2D6 = 6(1+5)

LIFE IS A FLOWER
外へ行こうという僕の問いかけに、アニーは少し困った顔でサラの方に答えを求めていた。その表情に答えて「少しそのお兄さんと出ててくれる?」サラはそう言って笑いかけてくれた。ゼムスを『知らない』と言った彼女の心の中はわからないけど、何か思う処があるのだろう。話の方はペッポ君達に任せることにしよう。■僕はアニーを連れて店の裏手にまわった。店の中が片づくまで、しばらくは時間をつぶさなくてはならない。何か話をして時間をつぶそう、どう切り出したモノか…。「おかあさん、綺麗なんだね。アニーもかわいいよ。」僕の切り出した言葉に、アニーはうなずいて、笑ってくれた。やっぱりこっちが嬉しくなるような花の笑顔だ♪「ねぇ、アニーのこと教えてよ。…口がきけないのは辛いよね?」アニーは首を横に振って、にっこり微笑む。「そうか、アニーは強いんだね。でも、スラムの生活って辛いんじゃないのかな、街で暮らしたいんじゃないかい?」アニーはちょっと考えを巡らせた後、酒場の方を指差して微笑んだ。「あ、お母さんがいるから平気なのか。ほんとに偉いんだね。」口のきけない少女アニー、彼女は健気そのものだと思う。さっきまで『同情』という感情を持っていた僕はちょっと気恥ずかしくなった。■あ、大事なことを訊かなくちゃ!「ねぇねぇ、スカーフは好き?」アニーは首を何度か縦に振って、さっきあげたスカーフを嬉しそうに指先で示してくれた。「ありがとう、うれしいな。かわりに良いことを教えてあげるね、ほんとは内緒なんだけど。僕のスカーフはね、魔法のスカーフなんだよ。魔法のお守りなんだ。きっと幸せになれるってお守りだよ。だから、口だってきけるようになるよ。…きっと、僕がいつか口をきけるようにしてあげる。」ゆっくりと、アニーの顔を見ながらそう言ったけど、ほとんど出任せ…。でも、アニーは僕の目をじぃっと見つめて、お辞儀をしてくれた。僕はいつの間にかアニーを、出会ったばかりのこの少女をかなり本気で救いたいと思っている自分に気づいた。
2D6 = 5(3+2)

大丈夫かな・・・・?
「・・・・・何なんだろうこの人は・・・・。」それは私が一番最初に思った事だった。「この人ほんとにお医者さんなのかな・・?」■私たちは扉の修理をしていた。私の隣ではセラシエが一生懸命扉と修理(格闘?)していた。「大丈夫かな・・・なんか危ない気がするけど・・・・。」そう思ってた矢先、直していた扉を壊してしまった。そのあと「てめぇっ! 壊すんなら最初から手伝うなぁぁぁぁっ!!」という掛け声と共に”ドク”サタディからチョップが飛んできてセラシエに炸裂した。「だ、大丈夫ですかセラシエさん。」私は慌ててセラシエに駆け寄っていった。■とりあえず扉の修理が終わった時には昼を結構すぎていた。私たちはセラシエの提案で近くに早めの夕飯を食べに行く事にした。そこで”ドク”サタディから話を聞く為に・・・・・。
2D6 = 8(3+5)

真摯な顔とやるせない音
へぇ、グラスランナーもこういう顔をするんだね。ペッポ君はちょっとだけ真摯な顔をしたように見えた。その表情で『大変なこと』とペッポ君は言った。『ジャスティススター』、いや『ゼムス』を知る人間にとってそれは、本当にとても大変で辛い話だ。小さなアニーには聞かせたくはない。ペッポ君もアニーを見て、合図している。僕はこくりとうなずいて、アニーを外に連れ出すことにした。「アニー、ちょっといいかな?少しだけ外にさ。お話があるんだ。」僕はアニーの顔をのぞき込んで、笑ってみせた。リクスが抱いているリュートをつま弾いて流れた『ぽろろん』と言う音は、なんだか妙に悲しげで、やるせなかった。
2D6 = 2(1+1)

たまには真面目に
なんかシークって人が話しにくそうにしてる。どうしたのかと思ってみているとさっきの似顔絵を描いた紙を渡してきた。あの女の人に渡せばいいのかな?自分で渡せばいいのに。ま、いっか。渡してみた。■サラさんって言う女の人は、あのジャスなんとかって人のことを知らないって言った。でもどう見たってウソだ。どうしよう。■考える。僕らグラスランナーがいつも陽気だからってそう考えなしに陽気なわけじゃないんだ。そりゃそういつもいつもは考えちゃいないけどさ。■この人はジャスなんとかを知ってる。今日初めてであったぼくらみたいな冒険者と比べて明らかに彼をかばうほどに。でも、それは危険なことなんだ。それをわかってもらわなくちゃ。■「あのね。そのゼムスってヒト、今タイヘンなことになってるんだ」何の気なしに、でも話を聞かずにはいられないようなしゃべり方。バードの知識ってこういうところにも役立つんだよね。■でも、これから話すことは、あの小さな子に聞かせるにはひどすぎる話で。だから、ぼくは話を区切ってちらりとあの女の子の方を見たんだ。
2D6 = 5(3+2)

やるせない気分
サラと名乗るその女性は、ぼくの質問に知らないと答えた。そのそぶりはなにか引っかかるものを感じさせた。ゼムスさんがここに来るという情報は必ずしも信用できるわけじゃない。でもサラさんのこの態度とあわせて考えてみると、来ているのはおそらく間違いない。そして、サラさんの言うことは嘘だと思う。■これ以上、ぼくにできることはなくなった。事件の核心にも関わるかもしれないだけに、ここは食い下がるべきだと思う。だけど、ぼくに聞き出すことができるかどうかはわからない。事情もわきまえずに相手を傷つけるだけで終わるかもしれない。「そう」とひとこと答えただけだった。■「ああ、一曲、弾いても構わないかな」ちょっと黙り込んだあと、サラさんにそう尋ねた。なんだか演奏でもしていなければやっていられない気分になっていた。
2D6 = 6(3+3)

破壊者
(バキッ)…「わかりました。もう、手伝いません」…うがぁっ!「てめぇっ! 壊すんなら最初から手伝うなぁぁぁぁっ!!」 俺はセラシエに怒りを込めて放った、そう、必殺ドク・チョップを!! …さーて、修理修理…はぁ、「あ、クリフ君よ、釘とってくれ」 ひと段落ついたし飯行くか。ったく、セラシエの野郎が邪魔するから時間かかっちまったよ。「〜”ドク”さん、どこか良いところを知りませんか?」むぅ「どこでもいいが、疲れたから近所にしよーぜ」扉の修理代がわりにとりあえずおごれよ。・・・そのまま長話になっちまったので、夕飯もおごらせる事にした。
2D6 = 6(3+3)

修理?
「俺はまだ『おにーさん』だぁっ! ぶっとばしてやるからソコで待っとけ!」(バキッ)・・・馬鹿だな・・・・■・・・(修理中)・・・こ、これすごく重いな〜、自分のダガーの方が軽いかも(汗)とにかく修理だ。・・・「てい!とりゃ!おりゃ〜!・・(バキッ)」あちゃ〜、壊れちゃった。おっちゃんは・・・唖然としてるな〜。「わかりました。もう、手伝いません」■やっと修理が終わったな、何もしてないけど。ふむ・・・「ちょうど昼時だから、どこかで食事しながら話しませんか?それと”ドク”さん、どこか良いところを知りませんか?」
2D6 = 2(1+1)

質問のサポート体制
スカーフをつけて嬉しそうにしている少女をみていると、僕まで嬉しくなって、笑顔になってくる。薄青色のスカーフは少女のエプロンスカートの色にもマッチしていた。僕は「よく似合うよ。」そう言って笑いかけた。■さて、リクスが女主人にいくつかの質問をして行く。僕は彼女には上手く話せそうにないので、サポートに徹しようと思う。■店の中には僕ら以外に2人の客がいた。身なりもそれなりに立派だ。ふと嫌な予感がしたので、ペッポ君から似顔絵を渡してもらった。エマータといかいうヤツじゃないだろうな・・・。
2D6 = 8(3+5)

失われし翼亭にて
なぜかシークさんはひどくうろたえていた。女性恐怖症というやつだろうか。なんにせよ、今のシークさんは交渉できる状況じゃないようだ。シークさんが聞こうとしていると思われたことを、改めてぼくが尋ねた。■まずは、ここの主人に名前を聞いてみた。本来はこちらが先に名乗るのが礼儀だ。でも、スラムで名前を軽々しく出すのも軽率に思えた。この酒場はスラム特有の妖しさが薄いけど、名乗る前に仲間の了解をとることにした。■それからもうひとつはゼムスという怪人についてだ。ぼくより頭どころか胸から上ひとつ高い身長、特徴的な髪、チョーカーや指輪など、特徴を伝えた。そこまでしゃべって飲み物を注文したあと、怪人についての質問をしてみた。
2D6 = 3(2+1)

にゃまえ
「あらあら、良かったわね」お客さんから薄青色のスカーフを貰ったアニーに、さっそくそのスカーフを巻いてあげると、アニーは嬉しそうに笑い、お客さんにペコリとお辞儀する。…お客さんが何か私に言おうとしているようです、にゃま? 何が言いたいんでしょうね? 私はそのお客さんのお連れさんらしき人達の方を見ました。
2D6 = 11(6+5)

しどろもどろ
え、口がきけないんだ。「困らせちゃったね、ごめんよ。」にっこりと笑ってくれた少女に、僕は腰をかがめたまま謝った。怖がられてるわけじゃないんだね、よかった。「そうだ、良いモノをあげるよ。」僕はポーチから薄青色のスカーフを一枚取り出して、少女に手渡した。■あ、そうだ。店の主人にいろいろ尋ねなきゃね。僕は女主人の方を向いて話しかけた。けれども、とたんに…。顔が引きつりはじめたのがわかる。「え、えっと、ぜ、じぇムスってい、言ふ…。」…こほん。「あ、あなたのなま、にゃまえ…。」しどろもどろだ。今回はいつもよりひどい。やっぱりだめだな。僕は仲間達を見て、目で訴えた。
2D6 = 11(6+5)

…唖然
●「俺はまだ『おにーさん』だぁっ! ぶっとばしてやるからソコで待っとけ!」…中から聞こえてくる声と、続いて聞こえてくる足音。剣呑な気配を感じた私は扉の前から離れることにした…嫌な予感がしたのだ。●この診療所は、傍から見た限りではどう表現を取り繕っても「掘っ建て小屋」だ。無論、その玄関の扉もそう頑丈なはずもなく…内側から蹴破られた扉は、やはり壊れてしまったようだ。●ショックを隠し切れない”ドク”サタディに向かって、私は一言こう告げた。「あの…修理、手伝いましょうか?」●時間が無いのはわかっているのだが…放っておくのもどうかと思うし、後で修理代など請求されてはたまらない。今請求される可能性もあるのだが、それは「修理を手伝った」という事でチャラにしてもらうとしよう…。
2D6 = 5(2+3)

僕って怖いかい?
「ごめんね。僕って怖いかい?」 あたしは首を左右にフルフルっと振ると、このお兄さんはもう一度笑ってくれました。私も笑いました。「その子は口がきけないの、ごめんなさいね」 ちっちゃい人にごはんとオレンジジュースを持って来たサラさんが、そう説明してくれました。★
2D6 = 11(5+6)

花の笑顔
僕らの注文は女主人ではなく、少女がにっこりと笑って持ってきてくれた。花のような笑顔だと思った。こんな少女がスラムで働いているのは妙にミスマッチだにも思える。スラムでも人の営みがある以上、当然なんだけど。足のふるえも幾分収まっていたので、少女からペッポ君のオレンジジュースを受け取りながら話しかけてみた。「ありがとう、お嬢さん。」…ん?「あの女主人の名前はなんて言うのかな?」…あれ?少女は僕が話しかけても困惑顔になるばかり。「ごめんね。僕って怖いかい?」テーブルをたって、少女の目線まで腰をかがめる。彼女に花の笑顔が戻るよう、にっこりと笑いかけた。
2D6 = 4(1+3)

かわいこぶる♪
「へええ、きれいなとこだねえ(スラムにしては)」ちょっとわざとらしいかな?でもいいや、気にしない気にしない♪■そんなわけでぼくは酒場組。とりあえず女の人の方がいいんだよね〜。同じ子供扱いされるなら女の人の方がいろいろお得なんだもん♪■なんかシークさん震えてる?なんだろ?まーとにかくごはんごはん♪「おねえさん、ぼくオレンジジュースとごはんちょ〜だい!」
2D6 = 7(3+4)

震える事
僕らは迷わずに酒場行き着く事が出来た。店が思ったよりも良さそうな感じなので、少し驚いてしまった。店に入ると僕と同じ色の髪をした女の人が声をかけてくれた。「いらっしゃいませ、ゆっくりしていってください。」とっても綺麗で理知的な主人だ。でも、僕の体には少しだけ震えが走っていた。「ありがとう、ゆっくりしていくよ。」そう言いながら、僕が女の人と交渉するのは無理だよと、リクスの方を向いて目で訴えた。怪人相手でも震えはしなかったのに。■僕が訊きたいのは、彼女がゼムスという冒険者を知っているかという事、どの程度知っているのかも重要だ。最近変わったことはないか、できたら住処を知りたい。核心はないが、僕はゼムスは被害者だと思っている。僕が『毒』という言葉に過敏になっているからだろうか。そして助けたいとも思っている。感情的過ぎるか?■まだ少し震えている膝をテーブルの下に潜ませ、まずは注文。僕は笑顔で昼食と軽くワインを頼んだ。
2D6 = 10(4+6)

(怒)
「俺はまだ『おにーさん』だぁっ! ぶっとばしてやるからソコで待っとけ!」 俺は扉を勢いよく蹴り開けた・・・はっ! 壊しちまった!!(がっびぃーん)
2D6 = 5(4+1)

訪問(診療所)
”ドク”サタディの診療所。まぁ、今回の交渉役もクリフにお願いして、俺はのんびりと観察していよう。■「・・・・・この服装のままだとまずいですかね?・・・・大丈夫ですよね。俺以上に怪しい人はたくさん見かけますし、エルフが目立たなくてちょうどいいですもんね♪」■(とんとんとん)「”ドク”サタディ のおじさんいますか〜、ちょっと聞きたいことがあるんですけど〜」
2D6 = 7(1+6)

午後の調査について…
●「いえ、ゼムスさんはライダーズとは無関係です。ただ…以前の事件の時、私以外にも事件に関わったライダーズの方がいらっしゃったのです」ペッポさんの問いに答えながらも、思考は止まらない。●もし怪人と魔人の関連性があるとするならば、ニコ先輩の助力が必要になるかもしれないが…説得材料が乏しい上に、今では彼の消息も知らない。●怪人をもとに戻す方法としてまず考えられるのは、解毒の魔法だが…。いや、まだエマータと怪人のラインが繋がった訳ではない。仮定のみをもとにして対策を講じるのは危険だ。今は情報の穴を埋める事を重視しよう…。●まずは怪人の拠点だ。これについては、やはりゼムスさん達が出入りしていたという例の酒場で話を聞く必要があると思われる。おそらく、彼らが厚生施設として使っていた所(これを知らないのが痛い…!)を、そのまま使っているのではないかと思われるのだが…。もし酒場が空振りならば、その時は再度「ビックのおやっさん」のところに行く必要があるだろう。あとは…診療所か。●だが…酒場については、些か気になる事があった。その酒場が休みがちになりだした時期と、ゼムスさんの仲間が殺された時期との符合だ。嫌な予感がする…警戒は怠らないほうがいいだろう。●「え、似顔絵ですか?」…セラシエさんに促され、私は羊皮紙にペンをはしらせ似顔絵を描く。前にもこんな事があったな、確か…。●そうだ、この方…ペッポさんにも手伝っていただくというのはどうだろう。この一件にも興味を持っていただけたようだし…。そう思った私は、ペッポさんに声を掛けてみる事にした。条件面については、他の方と同様で…。●そして私たちは食堂をあとにし、再度二手に分かれた。私は途中で手土産の酒を購入してから、診療所へと向かう…。
2D6 = 8(4+4)

怪しい姿で・・・
「あ、そうだご主人、その白い粉、残っていたら分けてくれないかな」「残念だけど、残ってないね」「そうですか、ざんねん・・・」「残念ですねー、ねぇ?リクス」■「ああ、こんな格好(黒いローブ姿)だと分からないかな?・・・まぁいいや、それより、そのエマータとリーヴァって人の似顔絵描いてくれないかな?クリフ。もし今度会ったときに後れを取りたくないから・・・あっ、俺はセラシエね・・・」
2D6 = 10(4+6)

匂い
ゼムスさんという人が去ったのを確認し、呪歌を止めた。■そのゼムスさんはジャスティススターと名乗った。ゼムスという名前を捨てたとさえ言っていた。おそらくなにかあったんだろう。人の事情をあれこれ詮索するのは好きじゃない。だけど、ゼムスさんはどうもあの怪人らしい。好き嫌いで片付く問題じゃなさそうだ。■このところ、いろいろな名前を耳にした。その中でも、クリフさんが語ったエマータという人だ。臭い。どうやらこの人がクスリを混入したらしい。■匂うには匂う。でもまだよくわからない。考えれば考えるほど、スラムすべてががつるんでぼくたちをもてあそんでいるように思える。■それ以上考えるのはやめることにした。これじゃあ仲間まで疑いそうだ。■「あ、そうだご主人、その白い粉、残っていたら分けてくれないかな」とぼくは言った。頭が変な風に回りだして、口を開かずにはいられなかった。
2D6 = 2(1+1)

なるほどねえ
「この方」って言われちゃってもなあ。「面白そうだから声かけてみちゃった」って言って笑ってすましてくれるかなあ?......言わない方がいいよね「ぼくペッポって言うんだ。通りすがりのグラスランナー、なんだけどね。さっきのジャスティスなんとかって人とはさっきちょっとだけ会ったんだ」■クリフって人の話はすごく簡潔で要を得ていたのですぐに飲み込むことができた。そんなことがあったんだねえ。戦争かあ...■話が一段落するのを待って口をはさんでみる。一番知りたいこと。「でもさ、さっきのジャスティスなんとかって人、『他のライダースの皆さん』がどうこうって言ってたよね?あの人もそのライダースってのに所属してたの?」
2D6 = 7(5+2)

なくしたもの、うまらないもの
クリフは淡々と語ってくれた。多くのことを、そして悲しむべき事を。僕は友人であり、仲間でもあったリーヴィの死を初めて知らされた。唇をつよく噛む。「…。」痛みで悲しみが消えればいいのに、ぽっかり空いた胸の穴が埋まればいいのに。僕は唇を噛みながらクリフの話を聞くことしかできない。情熱の赤いスカーフを首からはずして黒色に変えた。死という事実を受け止めるため、彼女の冥福を祈るため。僕は瞼の裏にリーヴィの笑顔を思い出して、心に焼き付けようと思った。■それにしても…ジャスティススターとリーヴィとの奇妙な共通点が気になる。それにクリフの言うエマータという人物は一体?
2D6 = 10(4+6)

取り戻したもの 失われたもの
●店の主人が言うには、エマータと思しき男は時々ここに買い出しに来るらしい。もし本当にあの男がこの事件に関わっているというのなら、これは一つのチャンスではあるが…。それにしても、まだこの地に留まっていたとは、それだけ自分の能力に自信があるという事だろうか?●「…ところで、こちらの方は?」…いつの間にか店内にいたグラスランナーの方に、実は私はこの時はじめて気がついた。どうやら、記憶は戻っても勘のほうは鈍りっぱなしのようだ。何とかしないと…。●「ゼムスさんと知り合ったのは、以前このスラムで起こった化物騒ぎの時です…」…コトンさんの問いに応え、私はかつてこのスラムで起こった化物騒ぎの事を話し始めた。それはつい先程まで封じられていた、苦い過去の記憶。そして私は、先程お会いしたゼムスさんが付けていたチョーカーが、かつてリーヴィ先輩が付けていたものに極めて酷似している事も告げた。●どうやら、リーヴィ先輩と顔見知りの方もいらっしゃるようだ。そうなると…彼女が戦死した事も告げねばなるまい。私は一旦言葉を切って一息付き、そして…再び口を開いた。今は、語りに徹するとしよう。事実のみを語るのだ…。
2D6 = 7(1+6)

懲りない人々
「500でいいですう(うるうる)」まだお金が欲しいのか、この人は。「目先の小銭さえ手に入れば人の不幸なんてどうでもいいってわけ?そんなことだから…」■結局クリフさんがお金を払ってその場は落ち着いたんだけど…親父の話は予想外のものだった。薬を渡した男が時々ここに顔を出してたっていうんだ。「黒幕の尻尾を掴むチャンスね。ん?そういえば、クリフあなた怪人と知り合いだったみたいだけど、どういう関係なの?」■この時の僕は、悲しい事実をまだ知らなかった。★
2D6 = 10(4+6)

今後のこと
●さて、ゼムスさん=ジャスティス・スター=例の「怪人」であるというのは、ほぼ疑いようのない事実と言える。例のチョーカーは、怪人を見たという方の証言にあったやつと同一の物であろう。それを踏まえたうえで、今後の方向性を再構築する必要がある。●(まずは彼を殺すべきか否か、だ…)その事を考えた私の脳裏に、あの時の光景が浮かぶ。血まみれの子供達、憔悴した仲間…あの時、もっと真剣に「救い出す術」を模索すれば、あのような事にはならなかった…あの二の舞は御免だ。●では、どうするべきか。彼をもとに戻し、然る後に然るべき償いを行わせる…それが妥当な線だと思うのだが、他の方はどう思われるだろうか。●この方向性でいくと仮定した場合、問題はその手段だ。そもそも、如何なる手段であのような姿になったのかが判明しなければ、話にならないが…。●ただ、一つ気になる事がある。銀髪に一房の黒髪、そしてあのチョーカーと指輪…そう、リーヴィ先輩との類似性だ。怪人の特徴が、ことごとく「魔人」と類似してる点も気になる。確か、リーヴィ先輩は「魔薬」とでも言うべき薬物によって「魔人」の力を得たという話だったが…そのへんが、ゼムスさんを元に戻す為の鍵になるだろうか?●「…薬?」…私は思わず呟く。薬というキーワードで浮かんだ事は二つ。一つは以前の怪人騒動、子供達を薬物によって怪物化させていたあの事件だ。そしてもう一つは、シークさんとコトンさんの件…。●「すみません、もしかして先ほどの薬を盛るよう頼んだのは、こんな男ではありませんでしたか?」…そう店の主人に問い掛け、私はあの怪人騒ぎの首謀者…エマータの特徴を告げた。もし奴が関わっているというのなら…。
2D6 = 5(2+3)

帰るものへの愚問
●「昔、このあたりで起きた事件でちょっと。詳しい事は後程お話します…」シークさんの問いに答える私の脳裏では、過去の苦い失敗の記憶と共に、一人の男の顔が浮かんでいた。まさか、今回の件もあの男が絡んでいるのではあるまいな…。●去ろうとするジャスティス・スター(汗)ことゼムスさんに、私は思わず問い掛けていた。●「そういえば…今どちらにいらっしゃるんですか? 宿はこのスラムに?」…我ながら、愚問にもほどがある。私まで、この平和な雰囲気に呑まれたか…。
2D6 = 5(1+4)

悪人面は誰だ
温かな光がボクを包んだ…様に思った。そして『ボク』は『僕』になった。いや、僕に戻った。■リクスは先ほどから曲を奏でている。優しい、おだやかな響きだ。その曲のためか、場は妙に和みはじめた。(これは呪歌?)この際僕も極力おだやかにいこうと思う。■「ジャスティススターか、僕はシーク。」怪人に名を告げてから、倒れて泣き伏すオヤジに近づいて、助け起こす。そして「殴って、わるかった。」と僕らしからぬ行動を一言わびた。鼻血面のオヤジはくねくねしているがそれは無視しよう。(このオヤジの方がよっぽど悪人面だね)とか思う。■で、この怪人はクリフと知り合いみたいだけど…どう言うことなんだろう?「2人は…知り合いなんだね?」
2D6 = 7(5+2)

うひゃ!
この人たちもしかして知り合い?声かけるんじゃなかったかなぁ...■あれあれ?なんかおかしいや。なんか違う人がしゃべってるみたい...どうなってるんだろこの人?■そう思って見ていると何だか歌を歌い始めた...その場の緊迫感が消えていく...やっぱ平和っていいよね〜
2D6 = 10(6+4)

遂に怪人とご対面
「これが例の怪人か・・・でけぇ」いつのまに現れたのか、シークが俺の腕を振り切って店の親父を殴り飛ばした。そのとたん「罪なき乙女を殴るとは・・・云々」ときたもんだ。■そいつの姿を見て、俺はうめいていた。ハッキリ言ってでかい。人間とは思えない。頭髪は一房が銀髪だし、チョーカーしてるし、指輪してるし。確かに怪人と言うには十分な説得力だけどね。■その怪人に話し掛けるクリフさんの様子がおかしい。見ると、相手もどことなく変な雰囲気だ。ゼムスだって?クリフさんは怪人をそう呼んだ。それじゃ、こいつはクリフさんの知り合いだっていうのか。どうなってるんだ。■一瞬、理不尽な怒りに駆られるが何故かそれはすぐに収まってしまった。背後で不思議な音色が聞こえる。見ると、リクスがリュートを奏でていた。
2D6 = 8(6+2)

平和の歌 鈍る刃
●(なるほど…)事態はある程度見えてきた。どうやら、ファリス信徒ゼムスとしての記憶はあるらしい。だが…少し言動がおかしい。目をうるうるさせたかと思えば、次の瞬間にはまた態度を変えている…しかも腰が引けている。これは一体…?●…リクスさんの歌声が、私の戦意を削ぐ。どうやら呪歌らしいが…ゼムスさんも戦意が萎えているようだ。これはチャンスかもしれない。●「ライダーズは…先日解散しました。生きている方もいれば、お亡くなりになられた方もいます」…そうだ、ライダーズの生き残りは私と…そしてニコ先輩だけだ。そういえば、あの街で別れたきりニコ先輩とは会っていない。気に掛かる事はいくつもあるが…い、いかんいかん。今は目の前の事態に集中しよう。ライダーズと言えば、あのチョーカーも気になる…。●「シークさんの件については…なるほど、確かにそうかもしれません。この件については、非は彼にもあります。ただ、敢えて彼を弁護するならば…今彼がそのような状態になっているのは、そこで寝ている男が盛った薬のせいですよ。誰かに頼まれたらしいですけどね」…い、いかんいかん。守勢にまわっているな、ここらで少し攻勢に出るか。●「ところでゼムスさん…その首のチョーカー、私は以前別の場所で見かけたのですが…あなたはそれを何処で手に入れたのですか?」…そうだ、あれは間違いなくリーヴィ先輩のもの。確か彼女の遺体は回収できなかったはずだが…。●(魔人と…怪人か…)魔人としての力を有した(事のあらましを語ってくれたのは、たしかレイシール先輩だったな…)まま死んだ少女の事を思い出した時、一瞬奇妙な符合が頭を過ぎった。
2D6 = 6(3+3)

出会い頭
運がいいのか悪いのか。怪人に出会えたのはいいけれど、タイミングが悪いね。怪人も調子が狂ったみたいでクリフさんと和んでるし。「ちょっとびっくりしたけど…これはチャンスかもしれないわ。」様子をうかがうと…あ、シークさんが立ちすくんでる(汗)。「こんなときになにやってるのよ。しっかりしなさい!」
2D6 = 4(3+1)

ピース
今度はクリフさんと、怪人と思しき人がおかしい。この人たちは知り合いだろうか。でも、それにしては不自然な再会だ。そのうち、クリフさんがゼムスと呼んだその人の声に怒気が混じりはじめた。■「みんな、なにをそんなに感情的になっているのさ。落ち着こう」ぼくはそう言った。街中で呪歌を歌うのは本当はいやだけど、ここはそうも言っていられない。もしも争いになったら厄介だ。リュートを奏で、ピースを歌いはじめた。
2D6 = 6(2+4)

・・・
な、なんなのだ? この私を見上げる潤んだ瞳は(汗) 「で、君は誰なんだ?」潤んだ瞳のまま、そう言うこの男からそそくさと視線を逸らす(汗) 幸い、もう一人の男・・・「ゼムスさん…お久しぶりです。以前化物騒ぎの時にお世話になりました、クリフ・ヴェッセルスです。憶えていらっしゃいますか?」目の前の男はそう名乗る・・・覚えている、ああ、覚えているとも・・・忘れるわけがない、覚えているわっ! 「クリフさん・・・生きてたんですね(うるうる)」・・・い、今話したのは・・・私か? 咳払いをひとつ。「ゼムスという名はとうに捨てた・・・私の名はジャスティス・スター」ちらりとうるうる男を見る、まだうるうるしている(汗) 私は彼らに言った。「・・・」一瞬、声が・・・出ない?「クリフさん、他のライダースの皆さんは・・・っ?!」 ・・・え? 私の言いたい事はそんな事ではない! 「殴ったのが乙女でなくとも、ただの食堂の主人を戦闘のプロである冒険者が殴るとは・・・どういう事ですか?」私は怒気を込めてそう言った。今日は何かおかしい・・・私はとっとと引き上げたかった。
2D6 = 9(4+5)

取り戻したもの(後編)
●無力感とやるせなさが、その場を支配していた。一様に悲痛な表情を隠さない一同、そして一人遅れてやってきた私。周囲には鮮血と、そして…子供達の屍。然るべき場所に埋葬するべく、屍に手を伸ばす。抱え上げた屍から、血滴の落ちる音…。●また一つ、水滴が落ちるような音。宵闇の中、逆手に持ち替えたダガーを構えて息を殺している自分の耳に届く、僅かに聞こえてくる水音。自分のすぐ近くで聞こえたそれに無意識のうちに反応し、私はその音が聞こえた方向にダガーを突き立てていた。血飛沫の中、宵闇に舞う無数の花弁…屍の血を啜るという花の散り際。●悲鳴と共に、鮮血が舞った。「先輩っ…!」…遠くでの出来事だというのに、何故あれほど鮮明に映ったのだろう。その数時間前には笑顔で語り合っていた人々が、一人、また一人と消えていく…心の中に広がる絶望、無力感に苛まれる自分がいた…。●「どうもはじめまして、クリフ・ヴェッセルスです」…絶望に苛まれる数時間前、そこには以前お世話になった方もいれば、見覚えのない方もいた。だが彼らは揃いの黒い制服を纏い、そして自分も同じ格好をしていた…しかしどこか浮いて見えたのは、似合っていないような気がしたのは何故だろう。●先輩方の紅一点、その方はリーヴィと名乗った。正確には、リーヴェシュラン・バドリーというらしい。その方の首には、銀のチョーカー…。●(…これだ!)散らばる過去の断片の中から、私は「鍵」を掴み取った。開かれる扉、流れ込んでくる膨大な記憶の奔流…。隠し持った聖鎚が、僅かに熱と光を帯びた…そんな気がした。●無数の「線」は集って「画」となり、氾濫する「音」は旋律となる。全ての断片は組み合い、絡み合う糸はその繋がりを明らかにする…全てはほんの一瞬の出来事だった。しかし今の私には、失われた記憶を取り戻した感慨に耽る余裕などない。●ふと気がつくと、シークさんが怪人…ゼムスさんのほうにずかずかと歩み寄っていた。これはまずい。●「ゼムスさん…お久しぶりです。以前化物騒ぎの時にお世話になりました、クリフ・ヴェッセルスです。憶えていらっしゃいますか?」…それは怪人の注意をこちらに引き付け、シークさんから注目を逸らす為に発せられた問いかけ。叫びではないが、大きくよく通る声で発せられたそれ。●頭の中では、めまぐるしく思考が巡る。交戦か、それとも…?
2D6 = 6(2+4)

取り戻したもの(前編)
●緊迫した雰囲気が雲散霧消してしまった中、背後から聞こえてきた声。私の直感は、それが間違いなく例の怪人のものである事を告げていた。●(まずいな、今はまだ準備が十分に整っていない者も多いはず。ここで襲われたら…)背筋を冷や汗が伝う。だが、怪人はどうやら状況に戸惑っているようだった。●こんな状況に踏み込んでしまった怪人に少し同情しつつ、私はさりげなく手袋を外した右手を外套の内、懐の奥に入れる…隠しポケットに入った指輪を取り出して填める為に。事と次第によっては、ここで戦わざるを得ない。最悪の事態に備え、準備は整えておく必要がある…。●「『汝は邪悪なり』ですか…」…状況も把握できていないのに、軽はずみに使っていい言葉ではありませんね…そう続けようとした言葉は、そこで止まった。振り返った私の目に映ったのは、巨人もかくやという怪人の風貌と…そしてその首のチョーカー。●それを目の当たりにした時、ここ数日の間おとなしかった偏頭痛が突然私を襲った。数日の沈黙は「嵐の前の静けさ」だったというのか、これまでにも無かった激痛の前に意識が飛びそうになる。片膝を付き、歯を食いしばり、息を殺して耐える。それはほんの一瞬の…死闘。●(あの男は…それにあのチョーカーと指輪は…以前どこかで…)それは決して、既視感などではなかった。意識の深淵に眠る、失われた過去の断片。今まではこの偏頭痛に邪魔されて手が届かなかったそれに、目一杯手を伸ばす…。
2D6 = 9(4+5)

声にならない
■罪無き…このオヤジが!?毒をもられたボクには泣き寝入りしろって事?この大男ったら、まじめそうな顔してひどい事いうのね(ぷぅう)!「…ひどいよ。」ぽそりとつぶやいたら…いけない、涙がこぼれそう(じわり)。「何にも知らないくせに決めつけるんだね!話も聞かないでさ!」(もぅ、ぷんぷん!ぷんぷんぷんじわり。)近寄りながら大男を下から見上げる。涙はこれでこぼれないもん。「で、君は誰なんだ?」…あの髪の毛…リーヴィと同じ?あれ、それって…きゃ、きゃぁーん(声にならない心の声)。
2D6 = 9(6+3)

乱入者
食堂のおっさんが殴られた。なぜか女ことばで悲鳴を上げ、倒れた。どうせこういう結果になるのなら、ぼくがそれをやりたかった。とはいえ、殴ったのがシークさんならそれも仕方がない。実際の被害者はシークさんだ。■それよりも、この場にいきなりやってきた男がさしあたっての問題だ。でかい。こんなに背の高い人は今までに見たことがない。巨人が来たかと思ったほどだ。この男は現れるなりシークさんを邪悪呼ばわりした。もしかしたらぼくたち全員をさしているのかもしれない。どちらにせよ、最初から問答無用だ。もしかしたらこの人が話に聞く怪人だろうか。■感情的になっている人が多いようだ。相手もいきなりあんなことを言っている。まずは気を鎮めた方がいい。いつでもピースを歌えるようにリュートを準備した。
2D6 = 3(2+1)

ひどい その4
「いやぁぁぁんっ、ひどいわぁぁぁぁっ!!」 そう、不気味な叫びを上げて吹っ飛ぶ親父。衝撃に鼻血まで出ている。数秒の沈黙・・・その空気を破ったのは・・・「罪泣き乙女をいきなり殴るとは・・・汝は邪悪なり」・・・怪人、登場。ゆっくりと周りを伺う怪人・・・「・・・えーっと・・・乙女じゃないようだな・・・(汗)」
2D6 = 12(6+6)

ひどい!その3
クリフの言葉をうけて「話のわかる兄ちゃんだねぇ、じゃあこれだけよこしな、げへげへ。」と恥知らずのオヤジは1000ガメルを要求したの。そんなオヤジを見てたら(…ぷちん)、ボクの中の何かがキレたみたい。スカイアーの腕を振り払い、クリフの背中を押しのけながら、ボクは飛びかかった。(ひっぱたかなきゃ!とにかくひっぱたくの!)。「あんた何様のつもりだぁ!!」体を大きくしならせ、引き絞って…。ねらいは向かって右の側頭部よ!ぜったいに、ぜーったいにはずさないんだからぁ!
2D6 = 10(5+5)

続・ひどい!
あんまりにもがめついんじゃない、このオヤジ(ぷんぷん)。クリフからいったい何ガメルぶんどってるのよ(いらいら)!後からクリフには少し渡すけど…。あんまりにもひどいんじゃない(むかむか)。毒入れさせた人にはたくさんもらったから話せない(むかむか)!?もっとくれって言うの…(プチン)。「あんた何様のつもりだぁ!!」ひっぱたいてやろうと仲間達を押しのけて飛びかかったけど、クリフとスカイアーに止められたちゃった。「クリフ…いいのか?」クリフ、…そんな目で諭されると何も言えないじゃない…。スカイアーがボクの腕をつかんだまま、肩を叩いてなだめてくれた。…でも、あのオヤジ許せない!次は絶対にひっぱたいてやるんだから!スカイアーを見上げて、目で訴えてみる。(その手を離してよ、だめ…?)
2D6 = 5(3+2)

こっそりこっそり♪
(姿消してる状態です)■「ねえねえ、何やってるの?」「ごめんね。忙しいからまた後でね、ボウヤ」■坊やって、グラスランナーなのに(笑)知らない人にはそう見えるからしょうがないけど・・・・今度は、シークが・・・・見つめてる。大丈夫かシーク。そのグラスランナーは男だぞ。(うっとり)って・・・あっ、彼が怯んだ。パーティに誘おうかと思ったけど、これじゃあ来てくれないよな〜。■交渉の方は・・・「で、向こうはいくら出した?」うまくいっているようだね。クリフに任せてれば間違いなさそうだ。もうちょっと、挑発してくれた方が嬉しいんだけどね。おっ!目が潤んでるシークのこぶしが親父に・・・・
2D6 = 10(5+5)

クリフさん、やるぅ♪
クリフさんと店の親父とのやりとりを後ろで聞いていると、子供が一人話しかけてきた・・・と思ってよく見るとグラスランナーじゃん。珍しいね、初めて見たよ。もっとも、エルフ(セラシエ)にハーフエルフ(リクス、ティステス)を見るのも今回が初めてだったんだけどさ。■さて、店の親父の態度を見てると「金よこせ」ってのが見え見えだ。がめついね、さすがスラムの住人。気がつくと、シークの拳がわなわなと震えていたので、そっと止めさせておくことにした。クリフさんも気づいてるみたいだけど、今は交渉に専念していてもらおう。バックアップは新米の仕事さ♪■「向こうは幾ら出した?」そのクリフさんの声音を聞いたとき、俺はおや、と思った。今の口振り、まるで盗賊みたいじゃん?あんまり堂に入ってたから、思わず口笛吹きそうになっちまった。さてさて、店の親父さんはどう出ますかね?
2D6 = 6(3+3)

命題は指し示された(謎)
●(なるほど…な)二重の意味を込めて、私は心中で肯いた。一つは店長が望んでいる事、そしてもう一つは…いや、あえて今は語るまい。●店長の言葉に怒り心頭(…のように見えた)のシークさんが殴り掛かろうとしたので、それは止めておく。感情の赴くままに拳を振るうという事は、己の独善の赴くままに力を振るう怪人を肯定するという事…そんな気がしたからだ。●私は店長のほうに向き直り、単刀直入に一言発した…「で、向こうはいくら出した?」と。●一瞬、ほんの一瞬の表情の変化。頬に僅かに浮かべた微笑、そしてそれを裏切るかのように、全く笑っていない目。目は口ほどにものを言う。次は止めない、と。
2D6 = 6(3+3)

ひどい!
「ねえねえ、何やってるの?」「ここのマスターに僕らはお話があってね。」声をかけてきた子供の目線までかがんで、そう答えたけど…グラスランナー…よね。ずぅっと子供のままの草原の妖精さんたち。なんだか素敵ね(うっとり)。■仲間達と店の主人のやりとりを聞いていると、…ひどいひどい!そんな!あんまりにも無責任じゃないの!『白い粉』ってのは毒って事でしょ!なんて人なのこの人は!…泣きたいけど泣いちゃいけない…負けない!絶対負けないんだから!赤いスカーフをぎゅうっと握ってがまん!がまんしなくちゃ!でも、この店の主人ったらなんて態度なのかしら!何にも言わないまま我慢してたけど…いい加減キレちゃいそう!これ以上ひどいこと言ったらひっぱたいてやるんだから!
2D6 = 7(3+4)

目には目を?
「ねえねえ、何やってるの?」「ごめんね。忙しいからまた後でね、ボウヤ」話しかけてきた子供(グラスランナだって気づいたのはしばらく後だった)をあしらって食堂にはいっていく。僕たちを見たとたん食堂の主人は腹を抱えて笑い出した。ふーん、事情をしってるってわけだ。■ちょっと頭に血が上ったかな。「ハーイ、ご主人。ご機嫌そうね。ご機嫌ついでに私たちに何をしたか、教えていただけないかしら?」僕は主人に詰め寄っていった。
2D6 = 7(5+2)

どーなってんの?
いったい温泉に行ってる間にリファールどうなっちゃったわけ?こんな面白いコトになってるなんて思わなかったよ。■誰が見てもアヤシイ食堂に入っていく女言葉をしゃべる人と妙にしぐさが女っぽい人。もちろんどっちも男。とりあえず面白いから声掛けちゃえ。「ねえねえ、何やってるの?」これが致命的な間違いだったことに、ぼくはまだ気がついていなかった。
2D6 = 12(6+6)

確かに妖しい店だ、こりゃ
クリフさん達に付いていって食堂へ向かう。「なるほど、確かに妖しい雰囲気を醸し出した店ですね、こりゃ。こんなところで飯なんか食ったら、そりゃおかしくなりそうな気もするけど・・・あ、すいません。失言でした」建物を見るなり、俺は思わず正直な感想を述べてしまった。いかん、いかん。当事者二人を前にしていう事じゃなかったな(ごめんよ、お二人さん)。クリフさんはそれには何も言わず、シークとコトンを見てここが件の食堂である事を確認した。さて、これから聞き込みに入るわけだけど・・・ところで、何かさっきから通行人の視線が俺達に刺さってるような気がしません?いや、俺達と言うよりはこちらの二人に、なのかな・・・。
2D6 = 7(6+1)

食堂へ…
●「そうですね…」リクスさんの提案に、私は肯く。ただ、「失われた翼亭」で有力な手掛かりが得られる可能性が高い事もまた事実だった。時間の調整が必要になるが、夕方までに3個所全部を廻りたいところだ…そうなると、時間は無駄に出来ない。●「ここが昨日、あなた方が入った食堂ですか…」昼食には些か早い時間帯の食堂の中に入ったところで、背後の二人…シークさんとコトンさんに問い掛ける。無論、店内の者(含む店主)に聞こえるように、そして二人の(ある意味異常な)リアクションが周囲の耳目に晒される事を期待した上での事だった。さて、ここからが勝負だ…。
2D6 = 3(2+1)

悩みは尽きることなく
『魔力感知』の結果…ほら何にもないじゃないの!そんな目でセラシエを見る。え、毒?薬?もぅ、次から次へと…あー言えばこうなんだから(ぷんっ)。■(何にもなかったもん、変な事なんて無かったもん!)そう思うけど、でも…。(確かに店は変だったかも…)少しだけ考えが揺らぎそう。今のボクって変なのかしら…(くすん)。■「じゃあ、そんなに言うなら、僕は食堂の方に行くよ。」一緒に来てくれそうなのは…コトンとスカイアー…かしら?■「それと、ごめんよ。仕事に関係ない所で迷惑かけちゃったね。」皆に謝った。後から、お詫びにお花を買?てこようかしら。花言葉はどんなのが素敵かしら…『素直な気持ち』『心からのメッセージ』?…あーあ、悩んじゃうなぁ。ため息一つ。
2D6 = 6(1+5)

提案
食堂の方に回ってみたかったけど、当事者ふたりが行くなら行く必要もなさそうだ。食堂に行く人が多いみたいだから、酒場の方に行ってみよう。ぼくも当事者には違いないけど、その被害者が行くのならばぞろぞろついていっても仕方がない。■ただ、もしも酒場行きがあまり小人数になるなら全員で食堂に行く方がいいかもしれない。小人数でスラムを歩くのは、やっぱり危険だと思う。警戒のし過ぎと言ってしまえばそれまでだけど、ぼくには怖い。■そう提案して、仲間たちの意見を待った。
2D6 = 11(6+5)

「妖しげな食堂」に一票
何やら、おかしな事になっているみたい。シークとコトンのお二人さんが薬か何かを飲まされて様子がおかしくなっている。どうにかしようって言う事で今、他のメンバーは意見を出し合っている。選択肢は二つだ。ドク・サタディと言う人物を尋ねるか、くだんのお二人が行ったという食堂にもう一度行ってみるか、か・・・俺的にはその食堂というのに興味があるなぁ。と言うか、医者が嫌いなんだけどね。どうも信用できないから。■俺はクリフさんに声をかけた。「もし、食堂に行くんでしたら、俺ついていきますよ?」事件現場には何度も足を運べ・・・じっちゃんの言葉だ。上手くすれば、怪人を拝めるかもしれないしな。面白くなりそうだ・・・。
2D6 = 8(4+4)

どっちにしようかな・・・・
「どちらにしようかな・・・・確かにどっちも気になるけど・・・。」私はどっちに行くか考えていた。確かにどちらもおそらく今回の事件解決に繋がると思うからだ。「殺された冒険者たちの方も気になりけど・・・でもスラムについてあまり詳しくないからな・・・”ドク”サタディさんの所に行った方がいいかな・・・?」そう私は考えていた。■「けど一体誰がシークさんとコトンさんをあんなふうにしたのかな・・・・?もしかして今回の事となにか関係でもあるのかな・・・・・?」そう私は思っていた・・・・。
2D6 = 10(6+4)

触わらぬ神に祟りなし、とは言うけれど
なんかちょっと変だったよなあ。なんか人間とは思えないくらい速かったし。■さっき遭った変な人のことを考えていた。いつのまにか、スラムから出てきていた。なんか人間のくせにあんなに速いって言うのはちょっとグラスランナーの...グラスランナーの...なんだっけ?コカン?(それを言うなら沽券だ、ペッポよ)そいつに関わっちゃうもんねえ。■そんなわけで、ぼくはこの一件に首を突っ込むことになったのだった。だけど、その時のぼくは、まさかあんな変なことに巻き込まれるなんて、想像もしていなかったんだ。
2D6 = 6(1+5)

大事の前の小事(たぶん)
「私やシークの言動が多少おかしくても、大騒ぎするようなことじゃないわ。大事なことは、まず事件を解決する事なのよ!」そりゃ僕だって気持ち悪いけどさ…。でも、怪人をほっとけば犠牲者が増えるのは間違いないんだ。どっちが大事かは明白だよね?■「そうね。殺された冒険者たちのこと、もう少し調べてみるってのはどうかしら?私たちの異状をしらべるよりもきっと収穫があるわよ」
2D6 = 3(2+1)

背景は点描…?(汗)
●昨晩の調査活動を終えて解散してからというもの、私は一人で昨日の調査結果を神殿への報告書にまとめ、その後は今後の調査方針などを模索していたら…朝になっていた。どうやら、机に突っ伏した状態で眠ってしまったらしい。●まあ、睡眠不足で調査活動を行うよりはマシだろう…そう言い聞かせ、私は手早く準備を済ませて集合場所に向かった。少し集合時間に遅れるかもしれない…何たる不覚!●そこで私を待っていたのは、一種異様な光景だった。私の頭の中で警報が鳴り響く…。●昨日彼らと共に戻ってきたリクスさんの話によると、彼らに共通するのはスラム内の「妖しげな食堂(リクスさん談)」で「妖しげなもの(同じくリクスさん談)を食べたこと。それ以外に特に思い当たる節が無いとなれば…やはり怪しいのはその食堂だろう。しかし、わからないのはその目的だ。●もしその食堂の者が例の怪人に関わっている、或いは関係者に頼まれて薬物を混入したとして、問題となるのはその薬物の種類だ。これでは調査活動の妨害としては…少しは困るかも知れないが…ほとんど無意味に等しい。あるいは怪人の件と無関係だというのなら…ますますもってその目的は判然としない。店主の趣味…という事もあるかもしれないが、そんな店にはまず客が寄りつかないだろう。…調査するべきだろうか?●いや、何にしてもまずはこの状態を何とかする必要がある。そうは思うのだが、それで調査活動を疎かにするわけにもいかない…。そこまで考えたところで、セラシエさんがいい事を言って下さった。”ドク”サタディ、か…ん、まてよ?(ぽんっ)●一計を思い付いた私は、セラシエさんのほうに向き直って一つの提案を出した。「そうですね、”ドク”サタディさんの所に行くのがいいかもしれません。ついでに有用な情報が入る可能性も高いですからね。ただ…それは例の『妖しげな食堂』とやらに行ってからにしませんか?」…災い転じて福と為すのは冒険者の常道、うまくいけばいいが。
2D6 = 3(2+1)

小鳥へのつぶやき
なんだか皆が変な目で見るの。どうしたのかって訊いたら、わたしが妙なんですって、変なんですって(ぷぅ)。…ひどいわ!もぅ、失礼しちゃうわ。目頭が熱くなって、皆の顔がぼやけたけど…泣いてないモン!泣いてないモン!…くすん。皆から逃げるように、部屋に閉じこもったけど、…悪くないもん、悪くないもん。こんな事…聞いてくれるのは小鳥さんだけね。ため息一つ。■しばらくしてセラシエの所に行って、「センスマジックだね、セラシエ?」驚いたような顔のエルフを前にして、魔術師の杖をかかげて呪文を唱えた。…呪文を唱えながら(変な事なんて…魔力なんてあるわけないんだから…!そうそう、さっきはよくも突き飛ばしてくれたわね!許さないんだから!)そんなことを考えていた。
2D6 = 8(3+5)

おもしろい2人
「2人とも、なに遊んでるんです・・・・」■朝起きてシークとコトンに会ったのだが、どうやら、物真似してるようだ。えっ?違う?・・・・ふむふむ、つまり、食堂で悪いものを食べたか、何かされたか、ということですね。そうすると・・・・・「シーク、2人に魔法感知をかけてみてください。」これで反応があれば、魔法関連。そうでなければ毒だろう。(もしくは、精神に影響する何かだな)あとは、結果を待つばかりだ。■それにしても2人の反応は・・・・・・・おもしろい(笑)これはからかいがいがあるな(にやり)■・・・よしっ!「あっと、ごめん」(『どんっ』とシークを誰かの方に押す)ふっふっふ、これでいい。
2D6 = 11(6+5)

妖しいふたり
変だ。コトンさんとシークさんの様子が妙だった。コトンさんは言葉づかいが、シークさんはその発想が、どう見てもおかしかった。あの言葉づかいといい、立ち居振舞いといい、全く不可解だった。■二人とも、昨日迷子になっていたぼくを助けてくれた恩人なのに。そこまで考えたところで、思い当たるところがあった。まず、ぼくが迷子のとき、彼らが二人だけで行動していたこと。それから、妖しげな食堂で妖しげなものを食べたこと。なにかがあったとすれば、そのどちらかが原因だという可能性が高い。■彼らには二人で行動しているあいだになにか特別なことがなかったかを尋ねた。そしてぼくは、ほかの仲間にそのことを話して、料理になにかされた可能性を考えた。
2D6 = 7(4+3)

いったい何があったの・・・・?
「・・・は?」私は思わず聞き返してしまった。なぜならばシークとコトンの言葉使いが変だからだ。「いったい何があったの昨日は・・・・・。」■それは私が昨日の仕事の続きの為待ち合わせ場所に来た時である。何やら二人の会話が変だった。よくよく聞いてみると女言葉で話してたのだ。■「あれ?確か男・・・・だったよね・・・?」しかし実際目の前で話してるのは女言葉だ。いったい何がなんだか訳が分かんなくなってきた。「もしかして元々女だったとか、なんか怪しいのが憑いてるとか・・・・。」そう考えながら私は頭を抱えてしまった・・・・・。
2D6 = 2(1+1)

えーっと...
ぐしゃり。そのイヤな音とともに血と脳漿がぼくの方にも飛んでくる。................なにこれ?■温泉から帰ってきたぼくがふらふら迷い込んじゃったのはスラム街だった。でもまさかグラスランナーからひったくりなんかしようとする奴がいるなんて思いも寄らなかったよ。あっと思った時にはもうラッパが(無能王の迷宮でもらった奴だ)手元になかった。ぼくはすぐ追いかけた。人間のくせに、結構速いなあ。■と思ったらひったくりの正面からいきなり変な人が現れて...ぐしゃ。■「人の物を盗むのは悪だ」...ひ、人を殺すのは悪じゃないのかなあ?「悪人は成敗した、コレは返そう。気をつけるのだぞ」「あ、...ありがとう」とりあえずうけとっとこ。なんか目がイっちゃってるから近寄らない方がいいよね...とりあえず一回ここからでよーっと。くわばらくわばら
2D6 = 7(3+4)

胸の高鳴り
鳥の声、朝の日差し。目を覚ますと…、なんだか胸がどきどきしてるの。この胸の高鳴りは何?今日の風景はなんだかいつもと違って見えるわ。きっと今日こそ私の王子様に会えるのかも。今日のスカーフの色は情熱の赤ね(きゃっ)。「あら、どこから来たんだい小鳥さん、おはよう。いい天気だね。」窓を開けたら若草色の風が薫ったの。ああ、素敵ね。■宿の廊下でコトンと会ったんだけど、『今日もがんばるのよ。』あら?『よくって?』あら??…コトンの言葉って、なにかおかしいわね。(くすす。でもなんだか素敵な言葉遣いだと思うの。)ちょっと唇に指をたてて、首を傾げて思案する。「そうだね、どこかで調べてもらおうよ。」…そして調べてもらった先で、きっと素晴らしい出会いがあるのね。ああ、素敵よ。殺伐としたスラムの仕事中なのに、こんなにドキドキしちゃう(きゃっ)。ああ、この胸の高鳴りは何かしら?
2D6 = 7(2+5)

口は災いのもと
「おはようシーク。今日もがんばるのよ。」ん?なんか語尾が変だった気がする。寝ぼけたかな。「よくって?今日こそあの怪人をみつけるのよ。自分の正義のために人を殺すなんて私が許さないんだから。」語尾だけじゃないね、おかしいのは。「私お酒なんて飲んでたかしら?呪いなんてかけられたおぼえはないし、病気でもなさそうよねえ」けっこう重症だね、これ。どっかで調べてもらったほうがいいかな。
2D6 = 7(5+2)

ペッポ、ラッパを取られる
またも犯罪か…空からこのスラムを巡回している時に見つけた。私の悪を見つける知覚力は日に日に高くなっていく。これも我が神、ファリスの思し召しか。その犯罪…路上強盗のようだな、被害者はあのグラスランナー。私は一気に加速し、強盗の方に降下しつつその頭を踏み砕いた。「人の物を盗むのは悪だ」 強盗の握っていたラッパを取り、追いついてきたグラスランナーの方に向きなおる。「悪人は成敗した、コレは返そう。気をつけるのだぞ」 そう言って、ラッパを手渡そうとした。
2D6 = 11(5+6)

ひとり悶々と
ぼくは、ここでの食事は遠慮しておいた。仲間を探して歩き回った疲労と、仲間とはぐれた精神的重圧で胃が重かった。食欲がない。お皿もあまりきれいじゃなかった。そういう疲れたときにこそ食あたりは起こりやすい。そこまで考えるととても食べる気にはならない。■それにしても、ここでもし食あたりにでもなったらいったいだれに助けを求めようか。そんなことを悶々と考えていた。
2D6 = 4(2+2)

ミイラとりが…
シークさんに「やめといたほうがいいんじゃない?」とはいったけど、空腹には勝てなかった。(タイミングよくお腹がなるもんだから…)一応食堂なんだし、そう変なものもでないだろうし。■ん?なんだか店の主人がにやにやしてるような気がする。料金ぼられてたりして…。
2D6 = 5(1+4)

美味しい食事、幸せの時間
あまり綺麗とは言えない食堂、なんだか笑いをこらえたような顔の、いかにもあやしい食堂の主人。(まいったなぁ…。)出された料理は見た目が悪くて、(あやしい)と思ったけど、これがスラム流なのだと思って食べ始めた。食べると…料理は存外に美味しかった。僕は結局しっかりと残さず食べた。皿とかは清潔じゃなさそうだったけどね。「親父さん、ごちそうさま。また来るよ。」僕はそう言って席をたった。■「さぁ、宿に帰ろうか。みんな待ってるだろうしね。」僕は食堂の外でうーんと伸びをした。
2D6 = 4(2+2)

実験とかお食事とか・・・楽しいですねぇ
ユンケルさんという方から、とある薬をいただける予定なのです。その前にこっちの薬も試しておいたほうが良いでしょうねぇ。私は晩御飯用のお肉を購入した食堂…食堂でお肉買うの、変ですか? 変でも良いんです、ここのはおいしいのですから♪ 話がそれました、私は少し多目にお金を払い、この店の主人…いかにも怪しい顔ですね、アハハハハ…に私が出た後、この薬を最初に来た客の料理に混ぜてほしいとお願いしました。ええ、そりゃあもう喜んで引き受けてくれましたよ。しかしですね、「貴方、笑うと無気味ですから笑わないでください(にっこり)♪」 その後、私は物陰から最初に食事に来た人を確認してゼムスさん…いやいや、ジャスティス・スターさん(ネーミングセンス、最悪ですねぇ)の所に行きました。おやおや、今日は人間の姿ですねぇ、またあそこにいっていたのですか? まあ、なんでもいいです。ご飯にしましょう♪ 「リーヴィさんも一緒に食べましょうね♪」 私は黒いマントに丁重に包まれたリーヴィさんの生首を取り出し、隣に置きました。彼女の前にもお食事を盛り付けました。「それでは皆さん、いただきます♪」 これを見ても何も反応を示さないジャスティス・スターさん…いい感じに仕上がってきましたねぇ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハ
2D6 = 9(4+5)

あせり
あせった。正直、微笑み亭にいったん戻るところまで考えた。■ぼんやり歩いていたところ、一緒にいたはずの仲間が誰ひとりいなくなっていた。生き馬の目を抜くということばが似合いそうなこの場所で、仲間とはぐれた。それを知ったとき、ぼくは肝をつぶした。いろいろと不吉なものが頭をよぎった。そもそもスラムを出るとしても、それまでにどんな目に会うかわかったものじゃない。■そこで聞こえたのが、「お腹空かない?」という聞き覚えのある声。シークさんたちだった。■そのときぼくは神様と、こんなところをほっつき歩いていたこの人たちに感謝した。
2D6 = 2(1+1)

ちょっと提案
僕たちは地理を把握するためにスラム内を歩き回った。路地や隠れ場所なんかもいくつかチェックした。やらないよりは役に立つだろう、きっと。■そろそろ引き返そうかという時間、僕の腹の空き具合は結構なものになっていた。コトンに食事を摂ろうと少々控えめに提案した「ちょっとお腹空かない?」と。……ふ、不謹慎かな?それともスラム内じゃ危険?
2D6 = 3(2+1)

怪人ってどんな人?
「協力者か・・・・・いったいどんな人なんだろうな・・・。」私はさっき別れ際でシークが言った一言が気になっていた。「協力者がいるってことはその人たちが何かたくらんでるってことよね・・・・・・でもいったい何のため・・・・?」そう私は不思議に思わざる得なかった。■私たちはビッグさんのところへ向かっていた。何やら怪人についての情報を知ってると言うからだ。「何か分かるといいんだけどな・・・でも、そんなにすぐに足がつく事してるのかな怪人て・・・・・?」そう私は思っていた・・・・・。
2D6 = 5(4+1)

再度スラムへ…
●スラムでもう少し情報を集めたいという意見が出た。個人的にはスラムでは少数での活動は好ましくないと思うのだが、時間がそれほど多くない事も事実だった。●結論、背に腹は変えられない。再度集合する時間と場所を決めた上で、我々は二手に分かれて行動する事になった。一階の酒場で手土産を購入してから、二手に分かれて再度スラムへと向かう。●少し、気になる事があった。シークさんが去り際に言った一つの仮説。「もしかすると、怪人には協力者がいるかもしれない…」…確かに一理ある。●件の怪人の外見は結構目立つようなので、変身(変装は難しいだろう…)でもしない限りは他者に悟られないようにスラムをうろつく事など不可能に近い。しかし、怪人が捕食目的(これは怪人が肉食であると仮定しての話だが…)での徘徊を行っている様子は無い…。つまりは、彼は他の手段によって食料を調達しているという事になる。そしてその為の最も手っ取り早い方法は…食料を調達してくれる協力者がいれば、これほど楽な事はない。●その点を踏まえると…誰も彼も信用してしまうのは些かならず軽率と言えよう。これからの情報収集は、裏取りも含めて慎重に行っていく必要がある。●それにしても、このような初歩的な事を今まで見落としていたとは…だいぶ勘が鈍ってしまったようだ。これも記憶が失われている事と関係しているのかもしれないが…今は腕さえ鈍っていなければそれでいい。●さて、前置きが長くなってしまったが…我々は午前中に得た情報をもとにビッグさんのもとへ向かった。●ゼムスが利用していたという酒場の場所を知っているというので、手土産として持参していた酒瓶とつまみを差し出した。これで駄目なら…懐の金にまた手を付ける事になるだろう。確か、あと銀貨が200枚ばかり入っていたはずだが…既に採算は度外視していた。
2D6 = 6(3+3)

スラムを練り歩きながら
「ホントだ、リーヴィと一緒だね。」僕の横を歩くコトンの問いに答えて、その黒髪の混じった銀髪を思い出していた。僕も彼女とは長いこと会ってない。以前、僕は彼女の隣の部屋に泊まっていて、悲しそうな顔を何度か見たこともある。ほんとに何してるのかな。今度会ったらまた占ってもらおう。■僕たちはスラムの中を注意深く練り歩いた。スラムとはいえ、よく見れば人の営みも見えてくるようだ。人は食べなくては生きていけないのだし。マーファの神官を連れているし、すれ違う人達も少しは警戒を解いてくれないものかな。■ふとクリフ達の事を思った。「…いや、きっと大丈夫だよね。」
2D6 = 7(2+5)

偶然かな?
「銀髪に黒髪一房か。変装じゃなかったら普段目立つよね。」怪人の見かけを想像してみた。女物のチョーカーしてるっていうし、結構倒錯趣味だったりして…。■「あれ?銀髪に黒髪ってリーヴィさんと一緒だ。」偶然かな?本人ってことはないだろうし。そういえば最近彼女見てないな。「ねね、リーヴィさんって知ってる?彼女今何してるかな?」
2D6 = 7(1+6)

ビッグさんとクリフさん達とお買い物
「それでは、またよろしくお願いしますよ」 私はそう言ってビッグさんに600ガメル渡しました。まぁーったく、強欲ジジイですねぇ♪ 嫌いじゃありませんよ、ああいう人は。ええ、もちろん。帰り道、冒険者の方々とすれ違いました。今のは確かクリフさんでしたねぇ。記憶、本当に無くなっちゃったみたいです。楽しいですねぇ。さて、あとは今夜のご飯を買って帰るとしましょうか♪
2D6 = 8(5+3)

姿を消して探索だ〜♪
ノームくんを捕まえたし、盾も持ったし、これで大丈夫だな。さて、そろそろ行くか。■・・・・・・を司るスプライトよ、俺の姿を他の者から隠せ!(インビジビリティ)・・・・・よし、これで誰にも見られずに歩き回れるぞ。いざという時、顔がばれないようにフードもかぶったし・・・・・とりあえず、(出来るだけ)狭すぎないところにから回ろうかな・・・・
2D6 = 8(2+6)

白昼のスラムへ
『ビッグのおやっさん』とやらに会いに行くのはクリフ達。でも僕は全員で行くことはないと思った。「僕はもう少しスラムを巡ってみるよ。土地勘をつけるのも重要だからね。」怪人は白昼にも殺人を行うらしいし、昼間の怪人も僕は放ってはおきたくない。まぁ、戦いになると決まった訳じゃないし…話が通じたら良いんだけど…。仲間を殺された、怪人かもしれない冒険者ゼムス…僕は少し同情している自分に気づいた。■「で…、誰か一緒に来ない?あ、集合場所も決めようか。」
2D6 = 5(2+3)

用事があるので・・・
クリフのいろいろな話を聞いていると・・・・頭が痛くなってしまった。う〜ん・・・まぁいいや、ちょっと、ノームくんを捕まえに行って来るか。それと、盾も持ってこないとな。■「ビッグとかいう人の所にはみなさんだけでお願いします。ちょっとやっておきたい事があるので、今から・・4・・・・・・・・いえ、5時間後にスラムで合流しましょう。」ははっ、みんな動揺してるな。ん?1人の時襲われたらどうするんだって?大丈夫、考えがあるから。本当にやばくなれば逃げればいいし。そういうわけで、ちょっと行って来ますね。
2D6 = 4(3+1)

これまでの事 これからの事
●昼になったので、一旦皆様と共に私が拠点としている宿に戻って手に入った情報を整理してみた。●まず、出現場所は「スラム全域」…この事からわかる事は二つ。それは向こうは何らかの理由からか「スラム」という場所に固執しているらしいと言う事(これはある意味、救いではある…リファール全域などと言われた日には、正直我々の手に余り過ぎるからだ…)、そして…出現場所から拠点を割り出す事が不可能に近いという事だ。●それから、怪人の外見的特徴についても色々と情報が手に入った。そして…件の「スラムで公正活動を行っていた冒険者」の中にいた、ゼムスという銀髪のファリス神官に外見が酷似しているらしい事が判明している。ただ…「女物のチョーカー」とか「銀髪に一房だけ黒髪」といった情報が入っている点が、気になるといえば気になる。外見に似合わない行動を取る事もあるという、これは一体…?●そして最も有益な情報と言えば、「ビッグのおやっさん」なる方の存在だろう。どうやらこの界隈の顔役的存在のようだが…探し出して情報を聞き出す事が出来れば、調査が一気に進展する可能性が高い…午後からはこの方のもとを訪れてみようと思うのだが、いかがなものだろうか。●それから…もし件の冒険者集団がこの件と関係があるというのなら、彼らが拠点としていた場所を訪れてみる必要があるかもしれない。もし例のゼムスというファリス神官と怪人が同一の存在だというのなら、彼がそこをそのまま拠点として使っている可能性も高い…他に当てがあるなら話は別だが。●私は他の方々に自分の考えている事と、それから午後からは例の「ビッグのおやっさん」を訪ねてみようと思っている事をお伝えした。
2D6 = 12(6+6)

百聞は一見にしかず
「ファリスの法よりその日パンだね、ここに必要なのは。」僕は呟いた。「怪人にはそのことがわかんないのかな?」■スラムの様子は想像したよりもひどい。いろんな噂は聞いてたんだけど、まさかその通りとは思ってなかったから。正直、目に付く人が皆怪しく見える。(向こうから見てもそうなんだろうけど…)この仕事は野外の冒険より難しそうだ。■クリフさん達が物乞いの所から戻ってきた。「冒険者が殺された事もあるんだ…。僕らも気をつけなきゃね。」
2D6 = 9(5+4)

はじめて踏み込むスラムにて
パーティが分割されなかったのは、ぼくにとっても都合がいい。スラムがどういうところかよく知らない以上、小人数ではちょっと怖い。■真新しい槍を持ち歩いては警戒されるかもしれない。それにセラシエさんからはねらわれる危険性を指摘されたので、スピアにカバーをかけておくことにした。カバーとはいっても厳重なものではないので、なにかの拍子にはずれてしまうかもしれない。ダガーとソードブレイカーはすぐに出せるようにしておかなければ。■クリフさんたちが物乞いに近づいていった。ぼくは離れた場所にいることにした。カバーをしているとはいっても、長いものを手に持ったやつがいれば警戒されるかもしれないからだ。クリフさんたちの説明を待っていた。
2D6 = 3(2+1)

スラムでは警戒を
クリフ達が物乞いから話を聞いている間、僕は物乞いを刺激しないよう、彼らからは見えないところに離れて、辺りを警戒していた。ここはスラム、しかもファリスを名乗り惨殺を行う怪人が現れるという危険な場所なのだ。僕は腰の剣を確かめた。■…でも怪人ってのは何処に住んでるんだろう?こんなとこじゃ普通に暮らすのも大変だよね。怪人が街まで買い物…何か変だ。怪人の日常…僕は少し場違いな疑問を持った。
2D6 = 7(5+2)

そしてスラムへ…
●大方集まったようなので、我々は一路スラムに踏み込む事にした。二手に分かれて情報収集にあたる事も考えたのだが、これについては現時点では見送ることにした。まずは各自の特性や長所などを見た上で、人員の配分などを行ったほうが効率がいいだろうと思われたからだ。無論、件の怪人が現われた場合に備えての戦力確保という一面もあるのだが…。●出発直前になって、セラシエさんが気になる情報を持ってきた。「一月ほど前、スラムで重傷を負わされた冒険者がいるらしい」との事だ…。●好き好んでスラムをうろつく冒険者など皆無に等しい事を考えれば、これが例の更正活動を行っている冒険者である可能性は高い。そしてその中には、一人ファリス神官がいた。これは偶然にしては出来すぎではなかろうか?●我々は一団となってスラムを行く…結構目立つかもしれないが、変な連中に要らぬ諍いを吹っかけられる事も無いから、これはこれでいいのかもしれない。地の利が無いので苦労する事も多いのだが…。●どれだけの時間が過ぎた頃だろうか、物乞いの姿を目にした私は集団で押しかける事で妙な威圧感を与えてはまずいので、事前に打ち合わせした通り「直接物乞いの方に近づくのは2〜3名。残りの方は少し離れた所から遠巻きに見つつ、状況の変化に対応出来るようにしておく」という形で対する事にした。私は懐の袋(擦られないように紐で固定されている)の口を少し緩めて銀貨を取り出せるようにしておき、その上で物乞いの方に近づいていった…。
2D6 = 2(1+1)

「やべぇやべぇ、遅れる!」俺は大急ぎで微笑み亭へと向かっていた。何でこんなに急いでるかっていうと早い話、寝過ごしちまったからなんだ。俺が目を覚ました時には一番鶏どころか、五番鶏まで鳴いていやがった。■昨日の夜、気合い入れて武器を手入れしてた時に紅茶飲みすぎたせいかな・・・とにかく明け方まで目が冴えちまって全然眠れないと来たもんだ。参ったね、どうも。足元がふらついてるって訳じゃないからそれがせめてもの救いかな?何せ初仕事だ。足は引っ張りたくないもんな。見てなよ、爺ちゃん。俺はやるぜ!■やがて、すぐに微笑み亭が見えてきた。入り口に何人か立っている。「やっぱり、俺が最後かなぁ・・・」言い訳を幾つか考えながら、俺はそいつらの側へ走っていった。
2D6 = 9(5+4)

仕事始め・・・
「おはようございます皆さん。」私は割と地味な格好で朝早く微笑み亭に来ていた。「さすがに朝は弱いですね。これじゃ神官としていけませんけどね。」そう言って私は一息ついた。■昨日、私は明日のための準備をしていた。セラシエが仕事を見つけてきたから一緒にやろうと言ってきた。私は別に断る理由がなかったから受けたのだった。「スラム行くからには用心していかないと行けないな。財布は・・・内ポケットに入れて・・・分けたほうがいいかな?」■「これで全員ですか?」私が誰となく尋ねた。「まだ、あと3人来ますよ。」と誰かがそう答えた。■私が他の人を待ってる間に事件の事を聞いていた。「スラムを更正している人ですか・・・。」私は考え込んでいった・・・・・・・。
2D6 = 11(6+5)

情報集めが一段落する頃、リクス,シーク,クリフの3人がやってきた。残り4人ももうじき来るだろうとのことだ。■それにしても、スラムとは聞いていた以上に危険な場所のようだ。まぁ、盗られるものは何も持ってないけどね(しくしく)武器はダガーだけ、見た目もたいしたことないし。でも、盾も持ってくるべきだったかな〜、・・・・まぁ、今回は戦士の人もいるから大丈夫だろうな、その方が目立たないし(どうせ目立つって)■リクスの槍、新品だ、大丈夫だろうか。狙われそうだが・・・・
2D6 = 10(4+6)

準備万端
●空が白みだした頃、既に私は粗方の準備を終えていた。しかし「微笑み亭」にはそれほど早い時間には顔を出せなかった。昨日の時点である程度の人員が集まったので、他の「冒険者の店」に掲示した張り紙を全て剥がしてから来たのだ。●スラムに赴く場合の鉄則として、「財布の紐はしっかりと締めておく」のは言うまでもない(私の場合、そもそも財布を懐などに入れておかないが…)が、「価値のありそうなものを無闇に見せびらかさない」という事も忘れてはならない。聞いた限りでは「そんなの当たり前だろう」と思うかもしれないが、結構これが疎かになりがちなものだ。特に指輪とか銀の武器など、冒険者にとっては割と身近な代物も、貧民窟の住人にとっては結構なお宝なのだ。●そんなわけで、まず私は記憶を失った時から持っている指輪を外して上着の内奥の隠しポケットに入れ、さらに指輪を付けていた形跡が見えないように革手袋を填めた。さらに、例の黄金のメイスも腰帯に差した上で外套を羽織り、外からその存在を悟られないようにしてある。●「微笑み亭」に到着すると、まだ早朝だというのにセラシエさんが店内の方に声を掛けていた。どうやら、情報収集に努めているようだが…やる気のあるのはいい事だ。●「セラシエさん、おはようございます」…それから、私はセラシエさんと今日進めようと思っている調査活動についての意見を交換した。●例の怪人については、神殿に報告されている以外にも幾つかの余罪(及び目撃例)はありそうだが、これは実際にスラムで目撃者を探していくしかない。●スラムの住人…特に物乞い達の情報収集能力は侮れないものがある。故郷では彼らの大半がギルドの耳目(つまりはあの「ネズミ共」の一員だったという事だ…)として動いていたし、他の街でも似たり寄ったりのようだった。この街については詳しくは知らないが、彼らの間に横の繋がり(それは大抵の場合、縄張り意識の副産物と言える。ギルドも最初はそんなところから生まれたらしい…)があるとするならば、その頭のところに行けばスラム内の情報は大抵手に入ると思われるが…そううまくいくかどうか。●セラシエさんが言うには、このスラムで更正活動を行っている方々がいるらしい。そしてその中にはファリス信者の方がいらっしゃるとの事だった。もしかすると、その方が神殿で聞いた「スラムで活動している冒険者のファリス神官」かもしれない。この事も、記憶に留めておくべきだろう。●「さて、と…今日はこれが役に立ちますよ」そう言って、私は懐からガメル銀貨が入った袋を取り出した。背負い袋の奥に仕舞い込んでいる財布とは別に用意しておいたそれは、物乞い達から情報を集める時に必要になると思って両替しておいた代物だった。
2D6 = 10(4+6)

準備は万全に
「手入れをすることで道具達は頼れる仲間となる」誰かが言った言葉だ。その言葉に従って僕は装備、道具類の一切を入念に手入れした。スラムは危険で、この辺りとはだいぶ違うらしい。油断は出来ない。背負い袋に手入れをした道具類を梱包し、愛用の装備を身につけ、昨夜洗濯したスカーフをいつものように結ぶ。ポーチには予備のスカーフも忘れない。用意は万全。でも、一抹の不安が残る…ファリスを名乗る怪人…僕の剣技は通じるだろうか?■微笑み亭に向かう途中、真新しい武器をもったリクスを見つけ、「やぁ、武器を新調したんだね。」僕は今回の仲間に後ろから声をかけた。
2D6 = 8(3+5)

まずは武器屋へ
久しぶりの大人数での仕事だ。足手まといになってはいけない。それまでの武装では心許ない。そこで、仲間たちと行動する前に武器を買いに行った。■ショートスピアを売り払い、そのすずめの涙ほどのお金を足しにした。今にして思えば、急いでいる姿に足元を見られたか。ロングスピアを一条とダガーを買った。あまり裕福ではないのでとりあえずこれだけにする。■買うものを買ったところで微笑み亭にそのまま向かった。
2D6 = 8(4+4)

とりあえず情報収集
「とにかく、詳しい話は明日」ということで、今日は朝早くから微笑み亭に来てクリフ(&他の人)を待っているのだが・・・・・・少しばかり早すぎたようだ。■(しばらくたって)・・・・・・・・まだ来ないな。まぁいいや、ここにいる人たちから情報集めてみるか。まずは、店の主人に聞いてみて、それから、他の人達にも聞いてみようかな。「おっちゃん、おっちゃん、今日は飯じゃなくて聞きたいことがあるんだけどさ・・・・・・・・」
2D6 = 3(1+2)

こいつが俺の初仕事
■その張り紙を見つけたのは、「リュキアンの微笑み亭」と言う名前の店で食事をしていた時だ。紅茶とクッキーのセットを食べながら(あいにく、昼食はもう終わりの時間だった)、店内を見回していた俺の目にそいつが飛び込んできた。「へぇ・・・スラムに出没する自称ファリス神の信徒ねぇ・・・」その謎の怪人の存在に、俺は興味を覚えた。いったい、どんな奴なのか、見てみたい。こう言う俺をギルドの連中は変わり者だと言ったが、別に構いやしない。でなければ、わざわざ国を出て冒険者になったりはしないさ。「謎の怪人の調査・・・ワクワクするねぇ・・・」■そして、お茶セットを食べおわった俺は、店主に声をかけていた。「あのさ、この張り紙の事について聞きたいんだけど・・・」それから数十分後、俺はファリス神殿の前に立っていた。依頼主、クリフ・ヴェッセルスに会うために。
2D6 = 8(2+6)

依頼者と会う
シークという名の剣士(本人談)と話をしていると、一人の男が近寄ってきた。どうやらこの人が今回の依頼者のようだ。■とりあえず、自己紹介でもしておこうかな。「俺はセラシエ、精霊魔法と剣を少しは扱えるよ。まぁ、俺の腕では敵の攻撃を避けるのが精一杯だろうけどね(苦笑)それで、そっちのクリフさん・・・だったかな?とにかく詳しい情報を教えてください」
2D6 = 3(2+1)

再び冒険者を求めて…
●「リュキアンの微笑み亭」でお会いしたお二方は、この依頼に乗り気のようだった。私は仕事について彼らと話をしながら、「この方々に手伝っていただけるなら心強い」という確かな手応えを感じていた。しかし、まだ人数が絶対的に不足している…。●スラムにおいて調査活動等を行う場合、単独行動は御法度と言ってもいい。特にこの街のスラムは盗賊ギルドの手もあまり及んでいないらしいので、ある意味真の無法地帯となっていると思われる。そのような状況下で一人地の利も無い者がふらりと入り込めば…その結果は火を見るより明らかだろう。…せめてもう少し、人手が必要だった。●「私は他の心当たりもまわって、人を集めてみます。それから、今後の活動拠点となる宿をスラムの近くに取っておきましょう…経費はこっちで持ちます」私はシークさんとコトンさんにそう言ってから、夕方にまたここに来る事を告げて「リュキアンの微笑み亭」を出た。●拠点となる宿の確保に関しては…幸い、私の手元には幾許かの資金がある。神殿から渡された資金とは別の、いざという時の為に私が確保しておいたもの。…託された依頼とはいえ、神殿にはあまり負担を掛けたくなかった。(特に資金面では…)●まず拠点となる宿を確保してから、私は求人活動を再会した。掲示板に張り紙をし、乗ってきそうな方に声を掛ける。私は体力には自信が無い身なので、そう多くの店を廻る事は出来なかったが…。●それから一つ気になる事があったので、一度神殿に戻った。朝は勢い込んで出てきてしまったものの、冷静になって考えてみれば神殿にも手掛かりがあるかもしれないのだ…。●神殿で現状を手短に報告してから、私は「神殿所属のファリス神官或いは聖戦士の中で、最近消息を絶っている者」がいないかどうかを手短に調べてみる事にした。件の怪人がファリス神の使徒を名乗っているという事…これは現在の数少ない手掛かりの一つであり、この件にファリス信者(或いは元信者)が何らかの形で関わっている可能性も少なくないと思われたからだった。空振りに終わる可能性も高いのだが、今はあまりにも手掛かりが少ない状況だった。●そして夕刻、へとへとになりながらも「リュキアンの微笑み亭」に戻ってきた私は、そこでシークさんと…もう一人、エルフの方の姿を目にとめた。私は朝掲示板に張った張り紙に、連絡先として宿の所在と名前を書き足してから、シークさん達のところに向かった。●「シークさん、宿は確保出来ました。ところで、こちらの方は…シークさんのお知り合いの方ですか?」…どうやら、この方も例の張り紙を見て興味を持って下さったらしい。是非ともご協力いただきたいところだ…。
2D6 = 5(1+4)

出会いの多い日
朝方の微笑み亭でクリフとコトン、神の御使いたる2人と出会い、仕事の話をした。話を聞く限り、今回の仕事は物騒な地域が現場となり、かなり危険な輩との接触が予想される。僕はティステスとリクスにも手を借りたいと思い、再び夕方の微笑み亭を訪れることにした。■夕方、再び訪れて入り口で店内を見回していると、一人のエルフが僕に声をかけてきた。このエルフも同じ依頼をうけようと考えているらしい。「その話なら僕も乗る気なんだ。僕はシーク、剣士さ。」オレンジ色のスカーフを正しながら、紅茶を注文し、僕はエルフと同じテーブルについた。
2D6 = 7(1+6)

仲間を求めて
「スラム・・・・・・か」微笑み亭でスラム関連の仲間募集の張り紙が張ってあった。一昨日、ジェナにスラムの話を聞いたばかりだし、偶然とはいえおもしろいな・・・・・この依頼受けてみるか。■とりあえず、ティステスと気の合いそうな奴らを誘って一緒に依頼を受けようかな。う〜んと・・・・まず、あの人を誘ってみるか
2D6 = 5(2+3)

使命感と必要と
「うーん。ちょっと厳しいかな…」財布をのぞいて僕はつぶやいた。こないだ薬草を買い込んだせいで、懐がかなり寂しいんだよね。■「えと、何か仕事あるかな。」微笑み亭をのぞいてみたら、真新しい貼り紙があった。「聖戦士気取りの怪人か…。こういうのって嫌いだな。」思いこみか、それとも何か別の意図があるのか。なんにしても迷惑な話だし、神官のはしくれとしてはほっとけないよね。「よしっ、やるぞ。」■使命感に燃えながら(生活もかかってるし)僕は赤毛の神官に声をかけた。「ねね、クリフさんですよね。あの、僕コトンていいます。貼り紙みたんですけど…」
2D6 = 8(2+6)

『剣士』と名乗りながら
僕が珍しく朝早く微笑み亭を訪れると、一人の神官が仕事の依頼文を貼りだしていた。ちょうどいい。僕は貼り紙をしているその背中に声をかけた。「その仕事をやらせて欲しい。僕の名前はシーク、剣士だよ。」自分の腰の剣を指しながら、初めて自ら名乗った『剣士』という言葉にどきどきした。自分が『剣士』を名乗るのにふさわしいかどうか、今回の仕事で試そうと思う。■僕は神官の話を聞きながら「なんだか、とってもイヤな事件なんだね。」非常に危険な事件だと認識した。そして、以前『一緒に仕事を探そう』と僕が声をかけた2人の顔を思い浮かべた。
2D6 = 7(6+1)

冒険者を求めて…
●スラムに出没する「ファリス神の使徒」を自称する怪人の調査及びその対処(退治)…それが、私が神殿から託された任務だった。しかし正直な話、独力で事を為すのはあまりにも難しい。件の怪人を見つけ出す為の調査活動は一人では到底覚束ないだろうし、発見した怪人への対処にしても、独力では難しいと言わざるを得ない。●そんなわけで、まずは仲間を…この仕事を手伝っていただく方々を募る事にした。幸い、神殿からは冒険者の方を雇う為の幾許かの資金を頂いている。●ここ数ヶ月の間の記憶を失ってしまった為、私はリファールの地理には決して明るくはないのだが…このような事もあろうかと思い、冒険者の方々が集まる場所は予めリストアップしておいてある。ここ数日の準備は、決して無駄ではなかったのだ。●「まずは…『リュキアンの微笑み亭』から行ってみよう…」仲間を募る張り紙の文面を考えつつ、私は足を速めた。
2D6 = 11(5+6)

ハンティング
「万引きはいかんな…悪だ」 二人組みの悪しき少年を血祭りにあげ、立ち去る。…まったくここの住民は悪が多いな…。しかし、前にはとても止められなかったような悪も、この力があれば止めることができる。…やはりエマータさんは良い人物ではないか。 …スリを懲らしめた。しかし、被害者である同志ファリス神官の者達が私の正義に文句があるようなので懲らしめてやる。…まったく、ファリスに仕える者があれでは困るな。……今日も良い行いをした。私はグライドとアリナの待つ場所へと帰った。死体とはいえ…エマータさんのおかげであの時のままの状態だ。私はこの二人のこの姿を見て、さらに悪人達への裁きの必要性を感じていた。…しかし……いや、私の行いは正しい…
2D6 = 7(4+3)

セイギノシシャ
…ぼろぼろになったゼムスはスラムをさ迷い歩いていた。衰弱が激しい。…「…力が…正義には力が…悪は…滅ぼさねば…」ぶつぶつと呟くその声は弱々しく、目も虚ろだ。そんな状態でゴロツキにぶつかり、因縁をつけられまたぼろぼろにされる。…地面に転がされるゼムス…見上げた空、夜空…星空。「…こんな場所でも…星は綺麗なのだな…」「ええ、綺麗ですねぇ」すぐ側で聞いた事のある声、思い出せない。「”正義の星”と呼ばれたアナタが、スラムの地べたでどうしたのですか?」…星を見上げ続けるゼムス。「力が欲しいのでしょう? あげますよ、ええ、あげますとも」…声の主を見上げるゼムス…そこには、あの神官エマータの姿があった。黒い大きな包みを抱えている。「気になります? ええ、これが力の元です」…その後…いや、その前からかもしれない…の事をゼムスはよく覚えていない、何か液体を飲んだ後…黒い包みの中より現れた塊を食べた…ような気がする…。真っ赤な液体で汚れた腕や口元を気にも留めず、ゼムスは何故か気分が良かった。…「私は正義の星…このスラムにファリスの正義と秩序をもたらす者…我が名は…ジャスティス・スター!」翼をもった銀髪の魔人は月の光を浴びながら高らかに叫んだ。…その指には美しい指輪が、その首には銀のチョーカーがあった。…「悪人共よ! 貴様等の行いは死をもって償わせてやるぞ!」
2D6 = 8(3+5)

贖罪の代償
冒険者3人組であるグライド、ゼムス、アリナのスラム更正運動は殆ど功をそうしていなかった。元々彼らは騙されていたとは言え、スラムの住人に迷惑をかけたのに違いはなかったからだ。そして、悲劇は起こった。…本人達は慣れてきたと思ったのであろうこのスラムでの単独行動。…グライドが一人で麻薬をやっている少年達を注意すると…すでにラリっていた少年に飛びかかられる、不意にだったので避け切れずに転倒する両者。はっきり言って金を持っていそうなグライドは残りの少年達にも乗りかかられ、身包み剥れた後、道楽の為だけに殺された。…同日、アリナはもう少しで説得できそうな、と彼女が思っている少年の棲み家に訪問した。その場で彼女を待っていたのは地獄のような苦しみと、無残な死であった。…同日、夕方。仲間達の帰りが遅いので心配したゼムスは、物乞い達に情報を聞きながらなんとか二人の仲間を探し当てた。グライドは体中に大量のナイフを刺され死亡、アリナは裸で体中に痣をつくり死亡していた。…ゼムスは思う、そして悲痛に叫ぶ。「悪人共に更正は無い! 悪人死すべし!」…そして、その声に気付いた少年達に囲まれ、ボロボロになるまで殴られ、蹴られるゼムスに力はなかった…
2D6 = 2(1+1)

もっとも穢れし…もっとも穢れなきモノ
…いやぁ、派手ですねぇ…面白い見物です。こういうものを見られるなら、たまには散歩も悪くありません。さて、巻き添えをくわぬうちに去りましょうか。……メジオン、すぐ近くです。…釣り…好きですよ、ええもちろん。…色々釣れますからね…今日の獲物は…まっ黒いマント…ですか…おやおや、他にもいろいろと…ありゃあ、こりゃまた派手に…。私は川に入り(ちょっと寒いですね)流れてくる手や足や…等を先ほどのマントで捕らえました。…んー、これで全部ですか。…ふむふむ…おやおや、この女性はあの名高きライダースの…ふふふ、使えますね…。私は彼女を大事に抱きながら街へ帰りました。
2D6 = 6(5+1)

一先ず戻ろう!

管理:MIST

作成:GRIFIS