リュキアンの微笑み亭 日誌(9/2〜9/30)


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お楽しみ♪
9/2/マロリア=ディッツは語る

「こんにちはー、頼んでいたマント出来てますー?」微笑み亭につくなり、あたしはカウンターの方にそう呼びかけた。注文してから2週間、もう出来てるはずなんだよね。うふふ、どんな風に仕上がってるんだろうなぁ。ずーっと楽しみに待ってたんだもの。「ねね、ブランセ君早く見せてよ!」

 

黒のマント
9/2/“店番の”ブランセ(NPC)は語る

■少し店の模様替えをした。といっても、棚の配置を変えたとか外のテーブルをいくつか新調したとかその程度なんだけれど。父さんは「客がとまどうだろう」って言っていたけれど、こんなことでは誰も気にしないと思う。少し気分を変えようっていうだけなんだから。■マロリアさんがマントを取りに来た。黒い生地に銀色の糸で刺繍のしてある外套だ。頼まれたとおりにしてみたけど満足してもらえるかな。……代金を払ってくれたところをみると、気に入ってはもらえたみたいだ。

 

リファールって都会だな♪
9/4/リーフ・エルフィールドは語る

「ふうん、ここがリファールかあ」辺りをきょろきょろ見まわしながら、僕は呟く。同じテン・チルドレンでも僕の生まれ育ったプロミジーとは随分違うような感じを受ける。リファールの町は華やかだ。くすんだ色のマントに旅人の服、背中には大剣といういでたちの自分が何だか場違いのように思えて、少し恥ずかしくなる。ふと目を上げると通りに小さな看板が掲げられているのが見えた。<リュキアンの微笑み亭>……リュキアンて誰だ?お店の看板娘か何かかな?うんそうだ、きっとそうだ。丁度咽喉も乾いたし、何か飲み物でも飲んでいこうか。それから中にいる人達に小遣い稼ぎになるような仕事がないか聞いてみよう。もう財布の残りも少ないし、働かざる者食うべからず、っていうしね。

 

今日一日。
9/4/“店番の”ブランセは語る

■昼間はまだ日差しが強いけど、夜になると涼しい風が吹いてくるようになってきた。内装を変えたら、やっぱりとまどうお客さんもいた。父さんの言ったとおりだったね。でも、みんなすぐに慣れるさ。■今日来たお客さんに何か仕事がないかって聞かれた。北の方から来たのかな? 飲み物を渡すときに「冒険者がほしいって言う話は来ていないけど、簡単な仕事ならあるよ」って、いろいろ教えてあげた。一番お勧めだったのは近所の装飾品屋の前でのパフォーマンスかな? あのお客さんが芸を持っていたらだけど。

 

自分のつての無さに嘆く
9/10/トゥルース/エリネナダンは語る

や、ブランセ君。久しぶり、元気だった?・・・昼食、いいかな?■空いてるテーブルにひとり座り、船着場で揺れる船をぼんやり見てる。賑やかすぎる水夫の談笑も、すかっと晴上がった秋の陽射も、今のボクにはかえって憂鬱。あ〜ぁ。考えてみたらボクには、ギルドにも、学院にも、神殿にだって『つて』なんかないんだよね・・・ふぅぅ■あ、ありがと。そうだ、ブランセ君は聞いた事ある?風そよぐ森でささやかれている2つの噂−「腐ったドラゴン」と「全滅した村」・・・なんでもいいんだ。どんな些細な事であっても。

 

流れ流れて・・・
9/15/<大斧>バ−ルは語る

のんびりと街道を旅してこの町まで流れ、いい感じの店をみつけた。■女っ気はないが、まあこういった店の方が落ち着くってものさ。■なんたって変な連中に絡まれなくてもいいもんな。殴ると相手に怪我させちゃうしね。■しかし、そろそろ稼がないとな。■ねえ給仕さん、この辺りで飯つきで荒っぽくない仕事場、知りませンかねえ、・・・ないかなあ。ふう。

 

秘密・・・
9/15/隻眼のライカは語る

久しぶりの微笑み亭、まずはいつものように「ブランセ君、お久しぶりです。あのカップで、紅茶と焼き菓子をお願いします。」と注文する。■ミリエルさんと再び会えたメジオンの冒険で、僕はまたしても秘密を増やしてしまった。『約束を破ったら、いろいろフルコースです』いまだに彼女の声が耳から離れない・・・もちろん、そんなこと言われなくても、人と交わした約束を破ろうなんて思わないんだけど・・・僕ってそんなに信用出来ないように見えるのかなぁ。悩みどころである。

 

巨人の来訪?
9/16/“店番の”ブランセは語る

■昨日はびっくりした。店の中が暗くなったかなと思ったら、入り口にばかでかい斧を持った大きな影が立っていたんだ。「町中に怪物!?」って目を凝らしてみたら、陰になっていた顔の表情は拍子抜けするほど優しい顔をしていた。人の良さそうに見えたんだけど、体格に似合わない仕事を探してた。だからほかの酒場で皿洗いを探しているかもしれないことや、「歌が唱えればこの店の客寄せでもどうぞ」って言っておいた。とはいっても一番似合うのは、挙船着き場に着いた船の荷下ろしの手伝いだろうなぁ。

 

退屈だなぁ
9/21/隻眼のライカは語る

仕事が無い・・・、せっかく防具が修理し終わって、共通語の魔法も使えるようになり、準備が万端になっても試す機会が無いというのは・・・。まぁ、僕ら冒険者の仕事が無いっていうのは、この街が平和な証拠。喜ばしいことなんだけどね・・・。■「ああ、ブランセ君。いつもと同じ紅茶と焼き菓子を。それと、何か面白い話、聞きませんか?」・・・ヒマすぎる・・・。

 

さて、一服・・・
9/23/“速記屋の”ウルザルブル=ロッテンマイヤー(NPC/好きだった絵本)は語る

■「お茶セットを貰えるか?」店番に茶と焼き菓子のセットを頼み、くつろ・・・は! その前に仕事だ仕事。職務を忘れてどうする。■「・・・忘れる所だった。仕事の依頼なのだが、店の奥にスペースがあったと記憶している。場所を貸して貰えるか? 何、単純な護衛依頼だ。新顔でも居たら、こっちに回してくれまいか?」場所代に金貨を1枚と、セットの代金に銀貨を5枚、依頼をしたためた羊皮紙を渡す。「私1人で行くには、流石にちと物騒な所でな。やまねこ荘の家賃と同程度の手取りは、約束できるはずだ」■さて・・・焼き菓子を堪能した所で、次行こうか。月光亭が良いかな。

 

バイトぉぅ
9/24/<大斧使い>バ−ルは語る

(店の中に陽が陰る。巨大な影が店の中に入ってくる。以前店にやってきた大男である。しかし、以前のようなぼんやりした雰囲気は影を潜め、緊迫した表情を見せている。彼は恐怖さえ感じさせるような顔でこう言った。)■すんません、ブランセ君。人足の仕事下さいな。いやあ楽器を買う金が欲しいんですよ。・・・なんですか、俺が楽器を欲しがっちゃいけませんか。え、勿論俺が使うんですよ。・・・似合わなくて悪うござんすねえ。どうせ俺なんて・・・・・・ふうんだ。■・・・さて、今日も仕事が終わった。宿に帰ろうかい。

 

人探しに日は暮れ染めて
9/25/“速記屋の”ウルザルブル=ロッテンマイヤー(NPC/好きだった絵本)は語る

■微笑み亭、か。我等が姫の名を冠する事を許された店ゆえ、信頼はできる。外見上は役人が暇こいてティー・ブレイクしているように見えるかも知れんが、私は仕事をサボっている訳ではなく、雇えそうな冒険者を探しているのだ。■最近は冒険者が増えた、と聞いていたのだが・・・人集めはなかなか難しいものだな。近場の物騒な噂も聞えて来る中、半年前の話など立ち消えて久しい事だろう。いっそ資金を一点投入して、腕利きを雇うべきか? ・・・方法論の一つとして考えておくか。■来た時間が遅めだとは言え、そろそろ日が短い季節だ。北の国境近くまで行く事を考えると、さっさと始末を付けたいものだ。「・・・腕に自信のある者ならば報酬は提示した限りではない、とそれとなく伝えて貰えるか?」店番に多めの勘定と共にそう言い残し、家への帰路についた私である。

 

ひみつの薬
9/26/隻眼のライカは語る

昨日はメジオンで一緒だった『パルマー』の、ジェナさんという人間の女性からおもしろい物を売ってもらってしまった。性別を変えることが出来る薬を3つと、もう1つ・・・。あれらの薬を買ったことは、『パルマー』の人達以外には漏れてないと思うので、薬を僕が持っていることを知る人はほとんど居ない・・・何に使おうかなぁ?■そういえば、最近色々な所で冒険者を募集している人がいるらしい。どうやら、昨日はここに来ていたそうなんだけど、僕が来た頃にはもう帰った後だった。今はヒマだから、会えたら依頼の詳細を聞いてみようかな〜。

 

日常
9/28/”兇刃”カイル・マイストは語る

…のんびりと茶を飲むのも、また一興。…そんな思惑があったわけではないが、ここに足を運んだ。…どうもパーティを解散した頃から、どうでもいい事を考える事が多くなった…まあ、本当にどうでもいいが。退屈な日常の所為か…変な奴とも知り合ったりしてしまったしな。…まあ、今はこの退屈な日常を楽しむとするか。「…紅茶とチーズトーストをくれ…あと、サラダもな」…注文終了。くつろぐとするか。

 

逃亡
9/29/レヴィ=ランシールは語る

「お茶セット、お願いします」椅子に腰掛け、テーブルに頬杖をつく。久々訪れたが、居心地の良い空気は少しも変わらない。外に目を向けると、涼やかな風の運ぶ鮮やかな色が目を驚かせた。秋。これでこの街で全ての季節を過ごしたことになる。その間にあったのは、様々の冒険。駆け出しだった私も、それなりの腕前にはなった。■しかし、あの時から私は重要な決断を何一つしていなかった。元仲間達のように強くもなく、遂にハーフエルフの少女を殺し――今までに得た名声はほんの少し。そして“私”はない。「もう止めようか……」そう、呟いた。

 

紅茶はおいし
9/30/モパス=モパスは語る

「お久しぶりですねェ、ブランセさん。紅茶をいっぱい頂けますかィ?」■あっしはそう言うと空いているテーブルに座りましたよ。昨日は野外活動で動き回りましたから、今日は紅茶でもいただきながらゆったりするといたしましょう、うひひ。■ぼー・・・・。■はっ、ブランセさん、紅茶をどうもありがとうございまス。いやァ、気づきませんで。うーん、ぽかぽかしていい日ですねェ。

 

気持ちのいい午後
9/30/”翼持つ者”リーンは語る

◆「こんにちはブランセ、あのカップで、紅茶をお願いするよ」そう言って私は日当たりのいい席に腰を落ち着けた。◆前回ここに来たのはいつだったろう。私はその頃から少しは成長しているのだろうか。少しは空に、近づけているのだろうか・・・・・。使える呪文は増えてきてはいるものの、念願の「フライト」はまだ使えない。せいぜいが使い魔の目を借りて空を見るくらいだ。早く自分も・・・・あの少女のように・・・・空を自由に飛べるようになりたいものだ。◆それにしてもいい天気だ。あそこにいる赤い髪の大きな人間も気持ちよさそうにしている。こんな日は、こうやってゆっくりしているのが一番だな。そう、学院の、奉仕活動のことなんか忘れて・・・・・・

 

すっすみません
9/30/ウォルター・ヒュンは語る

ガチャ!すっすみません!■店に入るなりバックパックをぶつけてしまった。でもその人は嫌な顔はせず少し微笑み、ただ優雅にお茶を啜るばかりだった。そのしぐさはいかにも都会的で■もうここは故郷じゃないんだ■と僕を感傷に浸らせた。■詰め込み過ぎで大きく膨らんでいる荷物を席の横に置いた後、カウンターに腰を降ろし、店主に話し掛けた■あの、じいさんに聞いたんです、こういう店で仕事をもらうんだって。僕、山岳レンジャーだったんです。僕を育ててくれたじいさんと一緒にやっていました。それであの、鍵とかトラップなんかも大丈夫なんです。僕のじいさん盗掘屋だったんです。もう死んじゃいましたけどね。でっかい遺跡ないですか?いや、ささやかなのでもいいのですけど。僕、じいさんみたいになりたいんです。■早口でまくしたてた後、僕は取りあえず、水を注文した。