| いつか見た、瞳(8/1) |
| フィニット・ガーデンベルグは語る |
●今後の冒険に備え薬草を仕入れておくことにした僕は、賢者の学院に薬草の卸先を尋ね、この市場に来ていた。パーティの仲間であり、同僚のワットさんも一緒だ。●これまで、僕は意識して公の場所を避けていた。必要な時には――今もそうしているように――髪と帽子で尖った耳を隠しての行動となる。賢者のローブも、杖もおいてきた。純粋の人間でなく、と言ってエルフでもない僕は、小さい頃から一般の人に気味悪がられてきたからだ。何らの偏見、あるいは疎外感を感じさせずに僕と付き合ってくれたのは賢者の学院関係者、そして最近では冒険者くらいだろう…。●教えられていた店を探し当て、品揃えを見せてもらった時、驚いたことが二つあった。少しも手を抜かずに精製されたと分かる、数々の薬の出来栄え。そして何よりも、店主がまだ若い女性で、しかも僕と同じ半妖精であったことに。●血止めの薬草を6つ(これはワットさんと分担だ)と、気付け薬を3つ選び、購入する。店主である少女が顔を上げた際、一瞬だけ目が合った。●…似ていた。まるで氷の針のように鋭く心を貫く、ひどく冷たく輝く瞳。何年もの間、いつも鏡の中から僕を見ていた、あの瞳に…。いたたまれなくなり、僕は彼女に背を向けた。「…また、来ます」●何かから逃れるように、早足で店を出る。ひどく気分が重かった。しかし、何から逃げているのか…そのくせ、何故あんな事を言ったのか…自分でも分からなかった。答えの出ない疑問を抱えたまま、僕は学院へと戻って行った。 |
| 薬草店でお買い物!(8/1) |
| リネットフェリア=ブルー=サイフィスは語る |
●へぇ、ここって薬草を売ってるんだ。歌の練習を切り上げて適当にぶらついてたら知らなかったお店を見つけたから入ってみた。いろいろ書いてるみたいだけど・・・やっぱり読めないし。お店の人の服を引っ張る。「ねぇねぇ、これなんて書いてあるの?」●「このウパスっていうのは毒をくらった後にすぐ飲めばいいの?じゃ、さっきの血止めの薬草三つとあわせてこれ一つちょうだい!」うん、これくらいは欲しいよね。「この薬草ってどれくらいもつの?・・・うん、ありがとう!」キャプテンと一緒に組んだら危ない目にも毒を見るのもすぐありそうだもんね。 |
| ン? 何だ?(8/1) |
| 薬草屋店主ミュート(NPC)は語る |
なんだろう? いやにこちらを見つめているヤツがいた。何か用事があるのだろうかと見つめ返すと、また来ますと言って去っていったが……まあいい。またくるならば、その時に聞けば良いことだな。っと、また客だ。ああ、ウパスについては予防薬と勘違いされることが多いが、吐解剤なんだ。毒なんか使うヤツと戦うときは携帯していたほうがいいだろう。すぐ口に含めば抵抗力が強まるからな。……このごろ客が多いな。そういえば……この間仕入れたリグニア石、あれはどうするべきだろうか |
| 出会い(8/2) |
| ”蒼い鷹の”サキは語る |
■俺は森での冒険を終え、とりあえずふらふらしてみることにした。手元にはたんまりと金は残っている。空は青く澄みわたり、おそれを眺めている俺の心も実に爽やかだ。いいよなぁ…この感じ。冒険を終えた後の娑婆の空気はなんと美味しいことよ…■おれがそんな思いに浸りながら市場をふらついていると…■ドシン!■誰かが横から急に飛び出してきて、俺にぶつかってきやがった。慌てて飛び退いたせいでお互い怪我はなかったから良かったようなものの…。■あれま、買い物駕籠が転がっているじゃないの。■「大丈夫かい?怪我はなかったようだね?」俺はぶつかってきた人に声をかけると、買い物駕籠を拾って渡してあげた。■「ねぇ、なにか捜し物でもあるのかい? もしそうなら俺も付き合おうか?」俺は、自分でもびっくりするような事を平気でしゃべっていた。 |
| 捜し物は何ですか?(8/2) |
| レヴィ=ランシールは語る |
夏。煌めく空気。樹々は太陽に手を伸ばしあげ、街を踊り歩く編み上げ靴の群が木漏れ日を踏む。一音高い笑声が広場を埋め尽くす。私は青果で一杯になった買い物駕籠を腕にさげ、わくわくした気分で歩いていた。左手には花束がある。宿の窓に飾るのだ。●帰ろうとしたところ、灰忘れていた物に気付く。私は駆け足で次の通りに向かおうとし、誰かにぶつかった。その拍子に駕籠を落としてしまう。「怪我はありませんでした?」そう言う前に、男の人が心配そうな声を掛けてきた。駕籠も渡してくれて、顔を見上げると、青い髪の綺麗な、何処かで見かけたような人が目の中に飛び込んできた。●「ねぇ、なにか捜し物でもあるのかい? もしそうなら俺も付き合おうか?」――私は初対面の人に親切にされたことは余りなかった。私の耳はハーフエルフのそれである。だから、これが俗に言うある種の出来事だとは、自分の身に関して、始めは認識できなかった。●沈黙の一瞬の後、「捜し物は……あの、雑貨を……」と言う。親切にされ、助けてもらったのだ。無下に断るわけにもいくまい。 |
| 買い物しないのにぶらぶら(8/3) |
| カリナは語る |
さんさんっ!っていう言葉がぴったりくるような、晴れた夏の空の下でお買い物をすることにしたんだけど…お財布の中身を見て、これじゃたいしたものは買えないよ、とがっくり。早く仕事とかしないと…でも、槍と革の鎧、これで一人だけで怪物とかと戦うなんて自殺みたいなものだし■吟遊詩人さんが歌っているのを聞きながら、風に乗って飛散してくる噴水の水を浴びる―涼しいし、時々虹みたいなものが見えるのが不思議だよね。そうだ、あたしも歌おうかな―でも、この人…エルフ?より、ずっと下手だから恥ずかしいし…■だから、口ずさみながら、市場をぶらぶらする。買うお金はないけど、見ているだけでも楽しいもん■♪きっとどこかにその人はいる、わたしを大切に想ってくれる人、太陽よりも、月よりも、わたしの心を照らす人… |
| 腹いっぱいは幸せの証(8/4) |
| ガストン=ラグレは語る |
むぅ.少し買いすぎたかのぉ…ワシは両手いっぱいの果物を抱えてふらふら歩いておった.神殿に持って帰って部屋に置いておこうと思ったんじゃが…多いかの…食おうか♪ワシはすぐ側に木陰を見つけ,そこに座って食べることにした▼ふぅ.腹いっぱいじゃ…ん?あ,全部食ってしもうた…むぅ.まぁ良いか♪腹も満足して良い気分じゃし…どうせ食うもんじゃしのぉ.ワシは座ったまま体を伸ばしながらあたりを見まわす.人が行き交い市場はいつものように活気があった.良いのぉ.皆幸せそうじゃ…ふむ…ワシは背中に括り付けておる手製のリュート2号に手を伸ばし…奏で歌い始めた…皆の幸せと,ワシのこれからの幸せを思いに乗せて… |
| 奏でだすもの(8/4) |
| ”蒼い鷹の”サキは語る |
■俺は今日も市場をふらついている。最近面白いことがないのでいささか退屈していた。街はにぎやかで活気があったが、俺の心中はそれほど活気ついてはいなかった。そろそろ冒険の虫が騒ぎ始めた…。■俺はふと耳を澄ませた。穏やかなリュートの音色が辺りをただよう。音のする方に目をやると、体格の良い男がリュートを奏でているのが見えた。俺は彼に一声かけると、リュートにあわせてオカリナを演奏し始めた。■二人のハーモニーが調和し溶け合って、一つの音色に変わっていく…。俺達の演奏が終わった後、観客は拍手喝采だった。しかし、それは俺のせいじゃない。すべてあのリュートの人の腕のせいだ。おれは又の再会を約束するとその場を後にした。■見上げた空の澄んだ青さが心地よかった。 |
| 鼠は久々に耳を澄ます(8/8) |
| 砂漠鼠カイトは語る |
◆適当に麻の涼し気な衣服を纏って薄暗いネグラを後にした。片手にはリュートだけ。まぁ、隠して短剣や投矢は忍ばしてあるのだが。◆市場に並ぶ屋台で軽く食事を済ませて、デザートに果実を買って頬張る。井戸に浸けられ、冷やされた果汁が喉を潤す。ぶらぶらと散歩した後、適当に広場の一角に陣取り、異国の物語を奏でることにする。素人よりは少しマシといった程度の技量なのだが…。◆もっとも、歌と曲で金を稼ごうなんて思っていないから気楽なもんだ。俺にとっては、広場で交される様々な会話を耳にすることの方が価値がある報酬だ。一ヶ月近くゴーバにいたため、リファールでの出来事が少し疎くなっているから…。 |
| 海の歌(8/9) |
| カリナは語る |
お、おなかすいた…お金、もうないよ…このままじゃ、ケイオスランドに行く前に、ここで倒れちゃう…■あたしの脳裡に浮んだのは、丘の上の墓標。そこには、こう書かれている…カリナ・メルレイク、冒険に出る前に飢えで死す…そ、それじゃみじめすぎるよぉ■ふらふら歩いてたら、変なおじさんが声をかけてきた…え?お金くれるの?…でも、そのいやらしい目付きはなぁにかなぁ…■「おじさん」ってにっこりわらって、蹴飛ばしたあとに踏んづけておいた。お腹すいてるときに、余計なことやらせるんじゃねぇよ、まったく!■あ、噴水だ…そうだ!あたしって、歌もうたえるんだよね!■というわけで、小さなハープを膝の上に置く■♪ほら、聴いてごらん、耳をすまして…海の歌声が聞こえてくるよ、打ち寄せる波の向こう、ずっと遠い彼方から…■あたしの故郷の東には、海がある。その向こうには“東の果て”って呼ばれている島がある…そこから聞こえるのかな…歌いながら、あたしはアレクラストの西の海のさらに西にある、ケイオスランドのことを想像していた… |
| 串肉の薫(8/9) |
| ラアメン=ファルガード/ライツは語る |
■「小鳥さん、こんにちは♪、待ってね。まだあるから」僕は、芝生の上に身を投げ出し、露店で買った食べ物を小鳥達に分けてやりながら、久々の休息を楽しんでいた。■この市場はいつ来ても活気にあふれており、人々の往来は激しい。■(う〜ん、せっかく人がいい気持ちで休息をとっているというのに・・・参ったなぁ・・・面倒はごめんなんだけど・・・見てみぬふりってわけには・・・いかないよね)■見ると、冒険者らしき女性が余り風体の良さそうにな男に、声をかけられ困っているようだ。■しかし、立ちあがろうとした僕を余所に早くも決着がつく。(昨日の人といい・・・最近たくましい女の子が多いのね・・・まぁ、男性にあんな輩が多いと無理もないかな)■僕は、何事もなかったように魔導書を開くと読み始める。■ふと気付くと歌声が流れている。まだまだ、腕のほうは荒削りであるけど良い素質と声を持っているように思われる。何より、故郷の歌に思いを馳せているのか気持ちは伝わってくる。そんな歌であった。■演奏が終わると何か視線を感じる。同時に、お腹がなったような音が聞こえたような気がした。■「え・・・?これ?とってもおいしいよ♪」僕は、僕の傍らの物体を凝視しているように見える彼女に串肉を差し出した。 |
| 散策(八月十五日) |
| ファンは語る |
リファールの町に入ってすぐ、市場の通りに入る。人を見るのには一番だと思ったからだ。故郷とは雰囲気も人も違う。しかし、この人の多さは予想の外。果物を一つ買い、広場で荷物を下ろす。果実の味、海の匂い、歌で生活をしている人。「これがリファールか」 |
| 手始め(8/16) |
| ”閃光”カイル・マイストは語る |
…最近、演奏をしていない。腕が鈍ってしまうかと思うくらいしていないな…まあ、どうでも…よくはないか。…久々に会う花屋の主人と軽く世間話をした後、演奏するために噴水の方へ移動した。…リュートを用意し…さて、手始めに何から弾くか…。 |
| やっとだ・・・(8/16) |
| ジェイ・ワールウィンドウは語る |
「ふぅ・・・ここがリファールか。やっと着きましたよ。まったく・・・。」そう言いながら私は周囲を見回した。「結構にぎやかなんだな・・・。」私は目の前を歩いていた人物にに声をかける。「すいませんが、泊まれる場所にはどう行けばよいのですか?」その人は振り向いて・・・ |
| ん・・・?(8/16) |
| ファンは語る |
果実を齧り、市場を歩く。ちょっとした日課だ。その時、後ろから声がかかる。答えようと振り向き、少し躊躇う。相手の耳に目が行ったせいかもしれない。「地元じゃないんで安全かどうかは保証できない。俺の知っている所で良ければ、すぐそこだ」尋ねてきたエルフに、そう答えた。 |
| 詩人への報酬(8/16) |
| サティエリナ・シレイヌは語る |
◆久しぶりのリファールの街、そして、久しぶりの市場。買い物籠を片手に、食料品や雑貨の買い出しをするのだって久しぶり。勿論、しっかり値切るのは忘れない。まだまだ家の財政には余裕なんてほとんどないし。◆『ねね。おじさん、そのオレンジ、6個で5ガメルにしてくれないかな?うち、3人家族だから、ちょうどそれで、1人2個ずつになるの。ね、1つ位、おまけしてくれたっていいでしょ?‥‥え?まけてくれる?わあいありがと♪』吟遊詩人の演奏に、お菓子を売る屋台。市場の空気を満喫しながら、籠を片手にぶらぶらしていると、噴水の所に、リュートを爪弾いて歌っている、吟遊詩人が1人。へえ、結構上手いじゃない♪聞いて行こうかな?‥‥って、あの詩人、どっかで見たような顔なんだけ、ど‥‥?あれ?あの吟遊詩人さんってば、カイルさんだ♪そう、カイルさんは、同じパーティ‥‥RAY ZARDの仲間。何か、音楽とか興味ないような感じだったけど、意外な趣味(?)を持ってるんだね♪◆聞いているうちに、1曲終わって、見物人の間から、銀貨がぱらぱらと投げられる。私は、銀貨を投げる代わりに、人込みを掻き分けて、カイルさんの目の前に行った。『こんにちわ。カイルさん。こーゆー特技持ってたなんて、知らなかったわ。素敵な演奏だったよ♪これは私からの演奏のお題♪歌ったから、喉が渇いたでしょう?』にっこり笑って、差し出したのは、さっきのオレンジ。詩人への報酬が銀貨だけなんて、何だか味気がないでしょう?こう言うのも、ちょっとしゃれてていいと思うけど? |
| やっとついたか…(8/17) |
| ユウは語る |
「ほう…にぎやかだな」、リテールにははじめてきたがそれなりに発展しているように見える、ドワーフの集落になかったものもかなり目がつく、それに田舎から出てきたばかりの俺にここの町の人はとても親切だ、子供達の笑顔もとてもいい、ここなら子供達を喜ばすからくりの材料となるものが見つかるやもしれないな、さてとりあえず休むところを決めないと、それの後に市場でも除いてみるか、とりあえず俺は道を歩いていた冒険者風の人に声をかけることにした、「そこの方ここらで今から休めそうな宿を知っておられますか教えてほしいんですけど…。」 |
| やっとついたか…(8/17) |
| ユウは語る |
「ほう…にぎやかだな」、リファールにははじめてきたがそれなりに発展しているように見える、ドワーフの集落になかったものもかなり目がつく、それに田舎から出てきたばかりの俺にここの町の人はとても親切だ、子供達の笑顔もとてもいい、ここなら子供達を喜ばすからくりの材料となるものが見つかるやもしれないな、さてとりあえず休むところを決めないと、それの後に市場でも除いてみるか、とりあえず俺は道を歩いていた冒険者風の人に声をかけることにした、「そこの方ここらで今から休めそうな宿を知っておられますか教えてほしいんですけど…。」 |
| いじめちゃだめだよぉ(8/21) |
| ナーフィアは語る |
★今日も暇だったんであたしは市場でおさんぽすることにしたんだぁ。今日は朝、武器屋のザンテさんのとこによって剣の練習してきたから市場まで剣もってきちゃったんだにゃ♪ みんな見てるにゃ。★暫くお散歩してたら噴水の所でみんな、お歌歌ってたんだぁ。うにゃぁ・・綺麗な声だにゃぁ・・。★暫くすゆとなんかみんなつぶつぶみたいなのお歌の人になげてたんだにゃ。あぁ〜いじめちゃだめだよぉ〜。あたしはお歌の人を助けてあげようと思って近寄ってったんだにゃ ★「うにゃ?」近寄ったらつぶつぶは銀貨だったんだぁ。いじめてたんじゃないのかぁ。まちがえちゃったにゃ。えへ。 |
| 散歩の途中で・・・(8/22) |
| ジェイ・ワールウィンドウは語る |
私は、今日も散歩だ。この間この街に着いてからの日課になってしまったようだ。広場で足を止めて道ゆく人間の観察をする。これも、日課になったことだ。こうすることは、本を読んで知識をためるのと、同じくらい興味深いことだった。今日はどんな人間がいるのだろう?ああ、また吟遊詩人らが、歌を歌っている。彼らに銀貨を投げてる人もいるようだが私は投げようとは思わない。いや、正確には投げれないのだが・・・。「そろそろ、次の仕事を見つけた方が良いな」歌を聴いて銀貨を投げてる人たちを見て、こんな事を思うのは無粋だが仕方ない。「どこかでパーティの募集でもやってないものかな?」そうつぶやくと私は、腰を上げ歩き出した。散歩を再会するべく・・・ |
| お礼のお返し(8/22) |
| ディアス=K=ウィングウェイは語る |
今日はマーキュちゃんに買い物に付き合ってもらっている。ある女の子へのプレゼントでって名目でだ。ってなわけで俺は今宝石屋の前に来ていた。☆「うーん、どんなのがいいかなあ。マーキュちゃんだったらどんなのがいい?」指輪を見ながらあれこれいって品を選ぶ。うーん、それにしても髪きったらなんか雰囲気全然かわったよな。活発で明るい雰囲気になったっていうか大人っぽくなったっていうか。☆やっと買うものが決まった。マーキュちゃんの瞳とおんなじ色の緑の石がはまった指輪。ちゃんと贈り物にするように包んでもらってからそれをマーキュちゃんに贈る。「呪いが解けたお祝いだよ。うけとってもらえるよね。」☆代金はこの前お礼に、といってもらった宝石を売って得たお金から出した。このお金は使うわけにはいかねえよな。これからちょくちょく奢ったりしてかえしてかなきゃ。仲間から金とっちゃいけねえぜ。☆「じゃあ、まだ昼前で時間もいっぱいあるしなお昼食べにいこうか。そいで今日はいっぱい遊ぼうぜ。さて、お昼食べながらなにするか相談しようか。さて、まずはどこで食事にする?」 |
| 賑やかさに浮かれて(8/22) |
| エリネナダンは語る |
ちょっと遅めの食事をとって、暇な時間を持て余してる。ヴァンも冒険に行ってるみたいだし、つまんないな・・・そうだ、市場になにかお買い物でもしにいってみよっか!■それにしても賑やかなとこだね。色々と並んでるし、見てるだけでも楽しい。・・・うん?あれは・・・マーキュ、かな?髪型違うけど、多分そうだよ!・・・あ、誰かと一緒なんだ。男の人・・・ああ、行ってしまった。話し掛けられなかったな・・・■どれにしよう・・・あ、これいいね。安眠のお香だって。ちょっと値がはるけど、ヴァンが冒険から帰ってきたら焚いてみよっかな。「おねえさん、このお香1つください。」 |
| 久しぶりのパトロール(8/23) |
| 聖騎士クライヴは語る |
今日は久しぶりにしないパトロールに出た。約2ヶ月ぶりになるが、市場には相変わらず人が賑わっている。人々の笑顔にはファリス神の光にも似た明るさがある。ハール様の死に荒れる私の心を、彼らの笑顔が温めてくれるようだ。■通りを歩いていると、何やらみんなが私に視線を送っているのを感じる。背中がむずがゆい。以前パトロールしていたときはこんな事はなかったのだが、どうしたんだろう。むむむ、耳を澄ますとくすくすという笑い声まで聞こえてきたぞ・・・なるほど、どうやら私が着用している鎧(羽根付き)を見ているのか。ドワーフの芸術家、バリスタント殿が鍛えたこの鎧は美しく、感嘆することはあるが人の笑いを誘うものではない。なぜ笑っている人がいるのだろう。■しきりに首をひねりながら、私はパトロールを続けた。 |
| パーティへのお誘い(8/23) |
| マロリア=ディッツは語る |
降り注ぐ日の光を浴びながら、今日も今日とて街を散歩。市場の露店で果物をいくつか買ってそれを食べながら歩いていたら…くすくすという、小さな笑い声が聞こえてきた。■近くで大道芸とかやっている人がいるのかな? くすくす笑っている人たちの視線をたどると、その先には知った顔が一人。前にマグナ・ロイの遺跡で一緒に冒険したクライブさんだ。■「クライブさんこんにちはぁ、パトロールお疲れさま♪」そういって彼に駆け寄る。「最近調子はどうですか? あ、これ食べません?」手にしていた果物を差し出す。久しぶりにあったんだし、いろいろお話ししてみたくってあたしは一緒にパトロールに付き合うことにする。■「…それで、あたしの方は新しくパーティ組むことにしたんですよ」クライブさんの話も聞きながら、あたしの方の近況も話し。パーティの話になったところで、いったん言葉を切る。そして上目遣いで彼を見上げ「でも、今のところ前で戦えるような腕のいい戦士の人がいないんですよね、クライブさんみたいな人がいてくれたら心強いんですけど」■その後またとりとめもない話をして別れ際に一言、「その鎧とても素敵なデザインですね」 |
| 聖騎士との邂逅(8/23) |
| アラザン・モニク・カトルカースは語る |
■陽光に誘われ、市場へと赴く。ふと視線を巡らせると、マリーが戦士らしい男性と親しげに話している。・・・なんだか珍しい(というかアヤシゲというか・・・)鎧を身にまとったその戦士・・・。マリーが離れた後、好奇心からそっと近寄ってみる。あら? あの剣は聖騎士だけが持つことを許されるブロードソード・・・。もしかして! 「あの、失礼ですが、貴方が聖騎士のクライヴさん?」 ちょっと興奮気味なのは、許して頂こう。「噂はかねがねお訊きしてしています。一度お話したかったんです。あ、失礼しました。私はカトルカース、ファリスの御声を訊くものですわ」■それからしばらく、私は聖騎士と話を交わした。礼儀正しく、至高神への信仰の篤さが言葉の端々ににじみ出るクライヴ様・・・。彼なら、信頼に充分値するでしょう。そう判断し、私はファリス神殿が襲撃された事件について、事細かく(だけど細心の注意を払い、誰にも訊かれないよう小声で)伝える。「クライヴ様も、充分お気をつけ下さいませ。真の敵は・・・案外間近にいるかもしれません」■リファールを去ろうと決意した今、信頼できる聖騎士と出会えたのは幸運だったわ。これもファリス神の思し召し・・・神よ、感謝いたします。私は心の底から天上の父に感謝した。 |
| 風そよぐ詩(8/24) |
| マーキュ・アクアフィールは語る |
今日も良い天気……。木陰でリュートを爪弾きながらのんびり伸びをする。涼しい風が首筋をくすぐり、もうすぐ夏の終わりを予感させた。……こうして木々の香りに身を任せると森での冒険を思い出す。アナリエルさんから貰ったこのリュート……いつか、彼女に返しにいこう。私の命が終わる時、きっと彼女がこれを必要とすることがあるだろうから。■いつのまにか眠ってたみたい……気がつくと夕方になって人通りも一層増えてる。私はもう1度リュートを爪弾きはじめ、森の思い出の名残を惜しむかのように妖精達と歌った詩を歌い出した。 |
| 妙なる調べ(8/25) |
| ゼクス・フレイオンは語る |
心地よい風が空を吹き抜けて行く。まだまだ暑いけど、自然は少しずつ秋のよそおいを始めたみたいだ。◆楽団時代の友人から手紙が来たので、彼を訪ねるために少し街を離れていたが、この街のにぎわいは変わらない。◆「風乙女」のみんなは、今はちょっと離ればなれだ。でも、またすぐに集まって、新しい冒険に旅立てる時が来るって、ボクはそう信じてる。◆広場で銀のフルートの演奏を始める。今度の旅で会ってきた友人…フィーア姉さんから教えてもらった新しい曲。「風の贈り物」って言うんだって。そこの人、少し聞いていかない? |
| 竜の病(8/29) |
| ゾディアックは語る |
自分が何処を歩いているのかも分からないほど今日は体調が悪かった。竜の力を受け継いだのと同時に自分の体がその力に反するように悲鳴を上げている。フラリ、と歩いてはぶつかりそうになりながら歩き続ける。やがて広場の片隅で崩れるように倒れ込む。「はぁっ・・・はぁっ・・・」いつもより激しく身体が発熱している。まるで犬のように舌を出しながら激しく呼吸を繰り返す。しばらく項垂れていたが、やがて怠そうに身体を起こす。「・・・まだ・・・死ね・・・な・・い」無意識の内に呟くとまたふらふらと市場を歩き出す。自分のねぐらに向かって。 |
| しっかりして!(8/29) |
| エリネナダンは語る |
用なんてないんだけど、ひまを持て余して市場見物。ここの活気はとっても好きだから。そうだ、なにか部屋に飾るものでも探してみようかな?■ふと広場を見ると、誰か倒れてる!?駆け寄って「大丈夫?」って聞いてみたけど・・・なんてひどい熱!意識もなんかしっかりしてないみたい。・・・こ、これは・・・この熱は『普通』じゃない。精霊力のバランスが異常、だ・・・■「・・・まだ・・・死ね・・・な・・い」そうつぶやくこの人を半ばうろたえながら、それでも何か助けないとって気持ちにかられて肩を貸す。「しっかりして!宿は、どこ?」 |
| 銀の指輪(9/1) |
| ディアス=K=ウィングウェイは語る |
この前の冒険で出来たコネをたよって賢者の学院で魔法の発動体を作ってもらうことにした。どんなものを発動体にするか悩んだけどやっぱり指輪が便利だよな。邪魔になんないしいざという時に隠しやすいからな。☆そうおもって市場にやってきたんだけどなかなかこれだってのがみつかんないんだよなあ。妙に派手すぎたり高すぎたりでさ。のんびりと店先を覗きながら市場を巡る。途中であったミュートちゃんやリディさん達顔見知りに軽く挨拶しながらね。☆うーん、みつかんねえなあ。そんなふうに思って市場の片隅に置いてあったベンチに腰掛け休憩してると突然肩の上に乗っていたガーナが飛び降りてとことこと走っていってしまった。「おいおい急になんだよ、まてってばおい。」☆おいかけていくと一軒の古物商の前でガーナが待っていた。「まったくなんだってんだよ。まったくしょうがねえなあ。」ガーナを抱き上げて店先を覗きこむとなんとなくいい感じの指輪が飾ってあった、シンプルな造りだけど地味でもなく派手でもなくいい感じだはめてある蒼い石も気に入った。値段は・・・まあ手ごろなとこかな?これにするか。値段の交渉をして300ガメルにて指輪を手に入れ指にはめてみる。うん、いい感じだぜ。じゃあさっそく学院にいくとするか。 |
| 久しぶりに街角で(9/3) |
| シオンは語る |
うーん、久しぶりだ。ここのところ色々あって、ゆっくり散歩すること自体、考えつかなかった。◆あ、綺麗な薄桃色の布…欲しいな。あ、あっちにある髪飾りも私好みだ。…よく考えたら、こうやって買い物を楽しむのは、冒険者になって初めてかも…。「…この布で衣装を作るとしたら、どれくらいかかるだろう」ちょっと高そうだな…でも欲しいかも…。「すいません、この布、ください」…結局買ってしまった。◆結局、沢山買い物をしてしまった。荷物が重い。何だか衝動買いをしてしまったような気がする。ちょっと木陰で休憩しよう…。 |
| さあさあ、皆さんお立会い(9/4) |
| ディアス=K=ウィングウェイは語る |
今日はなんとなく、なんとなくなんだけど歌ってみたい気分だぜ。果物屋で梨を一個かってかじりながら人が集まり、かつ目立ちそうな場所をさがす。おお、あそこらへんがよさそうだな。ちょっと借りてきたリュートの音を合わせてから軽く爪弾いてみる。・・・なかなかいい音だぜ。よし、はじめようか・・・どんな歌がいいかな、やっぱりこういうとこで歌うんなら心がうきうきするような明るい曲だよな。昔覚えた冒険歎なんかよさそうだな。まあ俺はあんまり歌はうまいとはいえないから曲の合間にちょっとした芸・・・盗賊の器用さをいかした手品だな。も、やったほうがうけはいいだろう。さて、準備はととのった。肩の上のガーナののどを少しなでてやってから俺は演奏をはじめることにした。 |
| 午前の安らぎ(9/4) |
| エリネナダンは語る |
いつもの通りぶらぶらと市場をうろついてる。別に足しげく通う用事なんて無いんだけど、この午前の広場のさわやかな感じがとっても好き。■あれ?ディアスさん・・・歌ってる・・・たしかに何でも出来そうなイメージのあるひとだけど・・・えへへ、ちょっと聴いていこう。■少し離れた芝の上に座って、安らかに流れる無駄な時を楽しむ。空にはもう秋の雲が漂っていた。 |
| 旋律と出会いと(9/4) |
| マーキュ・アクアフィールは語る |
ディアスお兄ちゃんを探して久しぶりに町に出たけど……、お兄ちゃんがどこにいるのかわからないんだよね。とりあえずいつも私が良く行く場所に足を運んでみたら……あ、いた。「ディアスおに……」声をかけながら近付こうとすると、リュートの音色と楽しげな歌声が風にのって流れてくるのが聞こえた。■集まりかけた人の頭が、私の視線をさえぎって良く見えないけど……この声はディアスお兄ちゃんだよね。……人の合間をすりぬけ、その輪の中心に歩み寄る。やっぱりお兄ちゃんだった。「私も」明るい旋律に、そっと寄り添うように私もリュートを爪弾き和音を絡ませる。風の妖精が不意に流れた音色が心地良かったのか、くるくるとリズムに合わせて踊りだす。それを見て私はディアスお兄ちゃんに微笑みかけてながら一緒に歌い出した。…………たまにはこんな出会い方もいいよね、突然の旋律が導いた遭遇に感謝しなくちゃ。■「こんなにいっぱい集まっちゃった……」集まった人が投げたガメルを拾いながら、それをはんぶんこしてディアスおにいちゃんに渡す。シスお姉ちゃんと暮らすことになったから、これでいろいろ買ってかえろうかな? と考えてたらディアスお兄ちゃんへの用事を思い出した。いけない……忘れるトコだった。「ねえねえ、この間お願いした魔晶石……買えた?」 |
| 市場で買い物(9/5) |
| ディアス=K=ウィングウェイは語る |
昨日自分の部屋で荷物を整理してたらもう薬草がほとんどひからびてることに気がついた。やべえやべえ、新しいの買いこんどかないとな。そういえば自慢の槍もスカーフがなくなってなんかさびしいから新しいの買っときたいな。ついでにいざという時の魔晶石も屑みたいなのでいいから学院で買ってこよう。☆☆学院で用事をすませて市場にやってきた。昨日もきたけどやっぱり市場って活気があっていいよな。まずはちょっと桃を買ってかじりながら店先を覗いて回る・・・。そして蒼い布きれを買って槍にむすびつけた。うん、蒼が映えていいかんじだ。さて・・・次は。☆「よう、ミュートさん、ひさしぶり、元気にしてた?えーと、今日は・・・どれにしようかな。」挨拶をすませてから商品をぐるっと見て回る。やっぱいろいろあるなあ。おお、これは学院の本で見た奴だな・・・そう、ウパス・・・でもたけえな、最近いろいろ金つかいすぎたからちょっと買うときびしいや。「じゃあ、血どめの薬草6つおねがい。今日は少なくてごめんよ、ちょっとお金つかいすぎちゃってさ。はい、これ代金。」薬草を煎じているミュートの手つきをじっとみまもる。ふーん、手馴れたもんだぜ。なかなか面白そうだよな。☆出来あがった薬の包みを受け取って袋につめる。「いつもありがとな。この薬があるんでいつも助かってるよ。やっぱ冒険者なんてやってると怪我がおおくてさ。まあ怪我しないのが一番なんだろうけど。やっぱミュートさんの薬はよく効くから安心して冒険できるってもんだぜ。そうそう、よかったら今度、薬草の見方とか煎じ方とか教えてくんないかな?暇なときでいいからさ。じゃあ、またくるぜ。ありがとう。」☆そういって俺は店をでた。 |
| マントの散歩…?(9/13) |
| マロリア=ディッツは語る |
うふっ、うふふふ♪ 今日は、新しいマントつけて散歩してるの。なんか、みんなに見てもらいたくって、うずうずしてるんだ。だから、広場で買い物兼散歩のつもりでこうしてるわけ。■それにしても、9の月もそろそろ半ばになろうかって言うのに、けっこう暑い日が続いてるんだよね。でもっマントは脱がないもん。せっかくの新品なんだから。■よし、もっと注目集められるかもしれないし、笛でも吹いてようっと。 |
| 鈍い事は失礼な事(9/13) |
| トゥルース/エリネナダンは語る |
う〜ん、やっぱり噂ってものを調べるのは難しいなぁ・・・もうちょっと情報集めってのを考えたほうがよさそう。はぁ・それにしても疲れちゃった。では、市場の楽しさに活気をお裾分けしてもうおっか!■あれ、マリーさんだ、お久しぶり!なんか楽しそうですね。良い事でもありました?・・・どうしたんです、ひらひらと舞ったりして? |
| 子猫のワルツは軽やかに(8/14) |
| ゼクス・フレイオンは語る |
ここのところ、毎日広場で歌っている。これはこれで楽しいけど…はやくガストンやレヴィ、帰ってこないかなー。昨日は新品のマントを着けて、嬉しそうに笛を吹いている女性にあった。分かる分かる。新しい何かを手に入れると、見せびらかしたくなるんだよね♪ そして今日。いつものように竪琴をつま弾き始めると…猫。3,4匹が駆けてきて、いきなりボクの前でお互いにじゃれ始めた。ノラかな?でも、周りの人もみんな愉快そうな顔してる。よっし、予定変更!今日はしっとりしたやつにするつもりだったけど、軽快で踊れそうな曲にしよ。どれがいいかな…♪ |
| ぶらぶら(9/18) |
| ワット・グレンフィデックは語る |
◆別に何か買い物をしようと思った訳ではないけど、ぶらぶらと歩いていたらここに付いてしまった。小さい頃は親に連れられてよく来ていたけれども、学院に通うようになってからは足が遠のいていた。久しぶりにきた広場は、記憶にある姿よりも小さく見えた。懐かしい気持ちでいっぱいになって、私はしばらく市場をぶらついていた。 |
| 昔話と古代の遺跡(9月18日) |
| “燃える瞳”のジョセフィーヌは語る |
■黄昏に噴水で小鳥と戯れながら、最近係わった事件を思い出す。辺境では魔獣を封じつづける為にその魂をゆがんだ輪廻にとおじる乙女。メジオンでは遺跡によって戦士としての誇りを奪われ人としての尊厳をも踏みにじられた魔法戦士。みな古代魔法王朝の遺産が原因だった■魔法というものが便利であり、今までもそれに何度も助けられた。でも…過ぎたる力だったからこそ古代魔法王朝は滅びたとも聞く。今まではただの昔話と思っていたけど、今まで遭遇した遺跡が現在でも脅威であることを感じた。■「封じなくちゃ…それが人の手に余るモノならね」自身が剣の道に身を置く者としての驕りか、それとも未知なる魔法への恐怖か…とにかくこの剣の時代に生きる者として我らに害なす遺跡、悪用の危険がある遺跡を封じてしまおうという考えが頭に広がっていく…■でも私一人で何が出来るだろう? 同志はいるかしら? いや、学院で本ばかりながめている頭の固そうな人達に疎んじられるのが目に見えてるわね…。今は封じる力を身につけることが先決かしら?「なら、私は私の出来ることを極めるのみ!」そう独り言を言いながら立ち上がると小鳥たちは驚いて飛んでいってしまった。でも、私はそんなことは気にせずに広場を後にする。自分の出来ること…剣の道を極める為に。 |
| 広場でのんびりと(9/20) |
| ハースウェルは語る |
ここの所、市内をぶらついてばかりいたけど、今日は演奏でもしてみるか。とはいえ、ここで演奏するのも久しぶりだからなぁ。はじめる前に音が合っているかもう一度確認しておこう。・・・・・(キュッ、キュッ、ポロ〜ン、ポロ〜ン)・・・・・●よし、こんなもんだろう。腕も少々なまってるだろうし、まず簡単な曲からいきますか。・・・・・・・・・・・・・・・・●う〜ん、いつもはぶらついてばかりいるけど、たまには今日みたいに一所に腰を落ち着けて過ごすってのもいいもんだな。さぁて、次は何を演奏しようかな? |
| 水に秘されしもの(9/21) |
| ”蜂鳥”ジェナ/パルマーは語る |
■ 今日はここで歌を歌わせてもらおう♪ なんだかとっても久しぶりねぇ。■いつものように賑わう市場を眼の端に見ながら、あたしは噴水の縁に座ると手にした竪琴に指を掛けた。■「♪…♪… そこここに未知なる闇を残したままで そこここに真実の声を残したままで 光り輝き消え行く はるかな遺産 ここに残るは僅かな記憶 やがて色褪せ消え行く記憶…」 |
| カモなのかも!?(9/25) |
| ”蜂鳥”ジェナ/パルマーは語る |
■今日はある目論見があって宿を出てきたんだけど、どうも思わしくないわ。しょうがない、ここらで一息入れましょう♪ あたしは広場に木陰を見付けると腰を下ろして休むことにしたの。■ぼーっと街を歩いている人を眺めていたら、いきなり隣りからあたしを呼ぶ声がする。急な声にかなり驚いた顔でそっちを振りかえると、銀髪エルフが笑ってこっちを見下ろしていた。メジオンから暫く一緒だったライカさんだ。隣りに腰を下ろすと彼は、「どうしたんです、ボンヤリして? 何回も名前を呼んだんですよ」って云ったの。あたしは自分の注意散漫さに舌打ちをしながらも、「うん、ちょっと考え事してたもんだからね…」と言葉を濁した。■暫く他愛もない話しが続き、ひょんなことからメジオンで得た壜が話題にのぼったの。あたしがちょっと持て余し気味なのよねぇって話したら、彼はそれならそれを買い取ってもいいよと食いついてきたの。これは願ってもないチャンスだわ!■(…しばし商談中…)■「それじゃ例の物、1000Gで引き取ってくれるのね?」と、あたしは駄目押しすると、彼は縦に頷いた。「それならこれから、宿に取りに行って来るわ。ライカさんもお金の方用意しておいてね♪ そしてまたここで落ち合いましょう♪」■あたしはエルフに見送られながら、鼻歌混じりに宿へと走り出した。 |
| 花を買いに(9/28) |
| ”蜂鳥”ジェナ/パルマーは語る |
■「そう言えば先月はサボっちゃったのよね…」市場をぶらつきながら、あたしはそんなことを思っていた。そうだ、それじゃあ、これからあそこに行ってこよう♪■あたしは花屋をやっているリディおばさんの店へと足を向けた。■「こんにちは、リディさん♪ お花を見繕って貰いたいんだけど、いいかしら? 色の綺麗な可愛いらしいのが良いわ♪ そこの黄色くて可愛いのがいいかしら…」■あたしは花を受け取り店を出ると、街外れへと足を進めた。 |
| あのさ…(9/27) |
| リディ(NPC)は語る |
やあ、ひさしぶりだね。いままで冒険に行ってたんだよね……まあ、無事に街にいるんだからなによりさ。そうだ、え〜と、言いにくいことなんだけど…ジェナ、あんたこの市場で毒薬売ったって本当かい? こないだ薬草屋のミュートが心配そうにしてたよ。毒物を扱うやつ全てが悪いとはいわないし、あのミュートの薬だって用法を間違えりゃ毒物なんだ。……気軽にそんなものを持ち歩いたり、誰かに売ったりしちゃいけないことはわかるだろう? 冒険者も、あたしら市場で物売ってる商人も信用が第一だ。悪い事は言わないよ。今からでもいいからちゃんと取り戻したほうがいいんじゃないか? まあ、この話しがギルドや外へ漏れないうちに。……ジェナ、あんただって毒を売った冒険者の名が知れ渡ったらまずいことになるんだろう……? |
| 足りないもの(10/3) |
| レヴィ=ランシールは語る |
変わらぬ賑やかさを満たす市場の表情は、しかし日毎、刻毎に変わっていくものだ。そうと知ったのは、此処に通って3日目のことだった。私は早朝から日が茜色に染めるまでをこの雑踏の中で過ごしていた。無為な行動は好きではないが、今の私には全くの無意味でもなかった。●雑踏の中は何時でも一人だ。すれ違う者はお互いに注意を払わない。たとえ私に関わったとしても、呼びかける店主が見るのは客の私で、肩をぶつけた態度の悪い男がなめてかかるのは女の私だ。最近私が身に纏うのは普通の服だ、街娘が着るような。でも駄目だ、このままでは。本当に何も無くなってしまう。●夕暮れ時……足は、冒険者の店に向かっていた。何も待っていないだろう。何も変わらないだろう。だけど、足りない何かがあるように感じた。正確には、期待していた、のかもしれない。藁にもすがりたいとは、この心境に似ているのだろうか? |
| あ、それもくれないか…(10/3) |
| ヴォルネイ・ブランは語る |
血止めの薬草を10個、気付け薬を6個、それから…◆市場にある薬草店で俺は買いものをしていた…◆娘の騒動も一段落して、最近やっと少し長めの旅に出られそうになったからである…あの騒動の後、少しは娘の側にいてやろうと思い、この1ヶ月は街で片付けられる仕事ばかりしていた…だが、あの件でギリギリまで減った貯蓄も少しは戻り、1週間程度なら留守をしても大丈夫な程度になった…そこで、以前見つけた遺跡にもう一度探索にいこうかと思い立ち、その準備をしているわけである…◆今日は薬草と保存食関連を買い、明日は武器や他の探索用アイテムなどを集めるつもりだ… |
| 転ばぬ先の・・・(10/4) |
| “黒影の闘衣”アーヅェルハイン(ハイン)は語る |
■「こんにちは。安眠のお香を1セット、頂けますか?」ここは広場の薬草店。薬効には良く世話になっているが、私自身が足を運んだ事はさほど多くない。まあそれだけ、ここの店主の技量が優れたものと認められていると言う事であろう。ファリス神殿で頂いた分も、ウパスを除いては使い果たした為補充に来たのである。■そのまま、市場を散策する。・・・余り良い噂を聞かなんだが、街は平和なものだ。たまには楽曲でも聞いて日を過すのも良いかも知れん。銀貨に砕いた手持ちを探りつつ、秋空を見上げ・・・段差で転倒しかけた。咄嗟に体勢を立て直すも、数枚がちゃりりと音を立て零れて行った。■「お前たちは何処の吟遊詩人の懐へ行くものかな・・・」嘆息混じりに、拾い集めた銀貨に語り掛ける。無論の事応えは無く、磨耗したガメル伯の横顔があるばかりであったのだが。 |
| 旅の支度を整えながら…(10/4) |
| ヴォルネイ・ブランは語る |
結局、昨日は買おうとした薬草類は一人が購入できる量を超えてしまっていたという事で少し予定よりも少ない量になった。まぁ、それほど問題にはならないだろうからそれはそれで良いだろう…◆で、昨日に引き続いて市場や付近の店なんかを散策して見ることにする…◆…ロープと楔。あとランタン用の油と、チョークに木炭…と…◆前日に引き続いて冒険に出るための準備を続ける…取敢えずは前回の旅ではこれらの消耗品関連は殆ど消費しなかったからな。あまり買い揃えなくても大丈夫そうだ。あとは食料だが…肉屋と牧場に行って干し肉やチーズを譲ってもらうか?…おっと、忘れちゃいけない。メモ用に羊皮紙も買っておかなきゃな…取敢えず市場で揃えられるようなもの揃えて、幾つかの店を廻り…目的のものを揃えた頃には既に日が暮れかけていた…家に帰り着くと、仕事を終えた娘に声をかける。…明日から少し留守をする。そんな顔するな。ちょっと森まで散策しに言ってくるだけだ。そんなに危険があるわけじゃない。…そう言って娘を安心させる…◆娘との夕食を終え、自分の部屋に戻り旅の支度をする…今回は少し軽装備で行くか…金属鎧だと動きが阻害されるからな…◆そんな事を考えながら装備を点検して行く…◆作業をしていながらふととある事が頭に浮かんだ…◆そういえば今日、だれかにじ〜っと見られていたように感じたんだが…ありゃ一体なんだったんだろうな…こっちに危害加えるような感じには思えなかったんだが…はて?… |
| ココロの傷(10月7日) |
| フュリシャス=トゥース=サリュートは語る |
■カイルが新たに冒険に出てしまって、月光亭のオレの部屋は少し淋しくなった。あんなに喋らないヤツでも、居るだけで部屋の雰囲気がにぎやかになるものなんだな。2人部屋だからかな。そんな事を考えながら通りを歩く。一人の部屋が落ちつかなかったから。静かな場所が好きなくせに、人ごみの中に居るとなんとなく落ちつく自分が居る。反対におびえる自分も居る。視線に、声に、人に。■噴水に腰掛けぼんやりと周りを眺める。ぐるりと視線をさまよわせたとき、木の根元で何かが動いた気がした。………? 好奇心にかられてそこへ行ってみる。そこには、羽を怪我した鳥が落ちていた。他の鳥にやられたのか、飛ぼうと必死に羽ばたいている。白い羽が赤く染まっていた。オレは思わずその鳥を拾い上げていた。いつもだったらそのままほっておいただろうに、なぜか手が出てしまった。周りを確認する。……誰も………見ていないよな。そう確認して、オレはそっと手の中の鳥の傷を癒した。生命の精霊に呼びかけて。オレ……女………なんだなぁ、やっぱり。悲しいような、悔しいような。諦めにも似た感情がため息と共にもれた。■そっと手を開くと、鳥は勢い良く羽ばたいて行った。オレはそれを見上げてしばらくの間立ち尽くしていた。 |
| 初めて市場を訪れて(10月9日) |
| ”エンジェル”セレスは語る |
こんなに多くの人を見るのは、久しぶりです。なんだか少し落ち着きます。結局のところ僕は都会の人間なんでしょうね。旅も嫌いじゃないんですが。■そういえば、珍しいものを見ました。手から、白い鳥を飛び立たせる人。あれが噂に聞く手品というものでしょうか。それとも魔法?僕はすごいと思って感心したんですが、やっていた人は悲しそうな顔をしていたような。本当なら黒い鳥が出るはずだったんでしょうか。 |
| 夢見る都に秋風渡る(10/14) |
| “黒影の闘衣”アーヅェルハイン(ハイン)は語る |
■秋風、か・・・。買込んだ紅茶葉と砂糖を抱え、風を感じる。メジオンで吹かれ続けた冷たい湿気た風よりも、柔らかい風である。微睡みに慣れ切った温い風とも言えそうだが。ふと、故郷の氷霊王の尖兵じみた風を思い出す。今頃はもう、そんな季節のはずだ。■「こんにちは。安眠のお香を1セット、頂けますか?」つい最近も足を運んだ気はするが、薬草店を訪う。便利な香だが、メジオンを彷徨した数日で使い果たしてしまったのだ。本当は後1セットは欲しいのだが・・・。「いつも助かってます。では、失礼・・・」■今日は仕事を探すのとは違う目で、あるものを探していた。或いは使い魔の方が、そうした物は良く見ているかも知れない・・・理解力のほどは、所詮鴉に過ぎないが。街の者に聞いた方が早そうだと見切りを付けたのは、陽が大分傾いてからの事だった。。 |
| それでは一曲♪(10/14) |
| ”蜂鳥”ジェナ/パルマーは語る |
■あたしは竪琴を抱えて、独り噴水の縁へと腰をかけた。流れる雲と市場の忙しない人の流れを見ながら、あたしは歌い出した。■「♪〜 溢れていく 零れ落ちていく 神なす手より流れゆく 雲の優しきその腕より 海の間から 滴の子供は旅立つ ♪〜 溢れていく 零れ落ちていく 大地に花咲き流れ出す 泉のきららな微笑と 緩やかな日差し 滴の子供は旅に出る ♪〜 後悔をせず 航海をすべし 光りと影の踊る世界をその目に焼き付け 何れは返る その優しき胸の中へ…」■あたしが歌い終えて顔を上げると、その先には黒く長い影があった。 |
| 序曲にかえて(10/15) |
| ”剣姫”ティキは語る |
街に着くとまず宿なんかより先に人の集まりそうな場所を探しちゃうのは、あたしにとってはこれはもう癖というかビョーキというかそんなカンジのこと。賑やかなら賑やかであるほどイイし、そこに集まるたくさんの人が踊るあたしの方を見てくれる、そんなシアワセなことってないじゃない!……って、もうあたしが居た一座はないんだっけ。今のあたしは冒険者……でもこの高揚感とかうきうきした足取りとか……直らないんだよネ。全く。■リファールに来たのは始めてじゃないから、あたし記憶を頼りに真っ直ぐ、噴水目指してこの広場まで来た。市場の喧燥が耳に気持ちいい……それと、秋風も。もう秋だって言っても、あたしの生まれ育ったところに比べたらもう段違いの差…段違いどころじゃないわね。別物だわ、別モノ。■見覚えのある噴水の前であたしは立ち止まる。くるりと周囲を見渡すと……もう居ても立ってもいられなくなる。足元に荷物を放り出し(置き引きなんかいたら張っ倒してやるんだから!)、あたしは人の流れに向かって優雅に一礼した。さて……ホントに得意なのは剣舞なんだけど、最初から何するのか知ってるヒトならともかく突然往来で切れないモノとはいえ剣なんか抜いたら物騒だし、ネ……そんなコトを考えながら、あたしは静かに即興のステップを一歩、踏み出した。 |
| 秋風の中(10/15) |
| ミカ=リンウッドは語る |
今日は広場でお買い物ですわ。■涼しげな秋風の中歩くのは気持ちよいものです。リファールに着いたのはまだ残暑も厳しい頃でした。もう1月半になりますもの・・・季節も移り変わって当然ですわね。そろそろ木々の葉も色づきはじめるでしょうね・・・■初めて冒険者としてのお仕事である隊商の護衛をしてからでも、もうすぐ1月経ちます。その間には”月光の煌めき”亭のバイトの他にも、また何度か隊商の護衛やちょっとした冒険者らしいお仕事もさせていただきました。村から出てきたばかりの頃に比べれば少しは私も冒険者らしくなれたでしょうか?冒険者の生活とは全く無縁な暮らしを長くおくってきたせいか、若い方より新しい生活に慣れるのに時間がかかってしまいます・・・もっと頑張らないといけませんわね。■■噴水の前の広場では、お若い女性の方が踊っていらっしゃいました。初めて見かける方ですので、きっと旅の方ですわね。私は彼女の力強い踊りをしばらく拝見させていただくことにしました。■「あら・・・」私の目に入ったのは踊ってらっしゃる彼女の近くに置かれた荷物に立て掛けられたハルバードという長柄の武器。旅の踊り子の方が護身用に持ち歩くにはちょっと不適当な武器ですわ。・・・ひょっとして冒険者の方なのかしら?”月光の煌めき”亭を紹介すれば、お客様が増えるかもしれませんわね・・・ |
| 水面(10/20) |
| ウォルター・ヒュンは語る |
配達の仕事を終え、噴水の縁で休憩することにした。水面は、薄汚れた人陰を写し出し、それが自分自身の物であるという事実を理解するのに少しの時間を要した。■「フーッ、このまま冒険に出られずに、楽な方に流れてしまうのかな...」することはしたじゃないかという声と、なにもできやしない無理だという声が心の中でぶつかり合う。弱い心を断ち切ろうと手で水面を乱したが、当分そこから立ち上がれそうになかった。 |
| 心地よき喧騒(10/22) |
| シルフェス=ローレライは語る |
冒険も終り,やっとこのリファールに帰ってこれたんだと実感する..この人々の喧騒が自分に伝えてくれるのだと..●そういえば,今回の冒険,休息をとる際に交替でとって..たまたま運良く敵に襲われなかったからよかったけど..普通の状態だと精神を回復できたのがわずかに2人だったし..ちょっと気になるな..●ということでミュートの薬草店に足を向ける..「安眠のお香1セット..お願いできますか?」そう声をかけて購入する..●さてと,今日はここでちょっとのんびりしようかな....月光亭で宿代支払うのは夜でいいのだし..まだ昼,時間はあるのだから... |
| 晴れた日(10/24) |
| ウォルター・ヒュンは語る |
市場を行き交う人々の喧噪が、どこか遠くの出来事のように感じられる。穏やかな秋の日ざしが、そうさせるのかもしれない。ときどき吹き付ける北風は、噴水の水面にさざ波を作った。■僕は、噴水の縁の、なるべく人がまばらな場所を探し、藁で編んだバスケットを置いた。脇にとても達筆とはいえない、注意書きを添える。”もしおきにめしたらここにおねがいします”■「楽器を使わない古い山歌を、街の人達は解ってくれるのだろうか?」少し不安になったが、僕は、心をきめ力強く歌いはじめた。 |
| Shall We Dance?(10/25) |
| ”剣姫”ティキは語る |
定宿決めて腰落ち着けて……えぇっと、今日で何日目?冒険のネタ捜しつつもなんとなくヒマ。街の中探検もそろそろ飽きちゃったかなぁ……何往復もしてすっかり覚えた宿からこの広場までの道を歩きながらあたしはあくびを噛み殺す。なんかこう……ワクワクさせてくれるようなコト、起こらないかなぁ……星が降ってくるとかさ(ホントにあったらヤだけどね)。☆広場に近づくに従い、軽快なあるいは壮麗な旋律の響きが耳に大きくなってくる……そろそろ寒くなってきてるのにお互いご苦労サマ、先客さんだわネ……自然と噴水の元へ向かうあたしの足取りもリズムを刻み始めてる。音に体を委ねてしまうともう、退屈で死にそうだったことも何もかもアタマから奇麗に消え去ってしまうから。足を速め、花の匂いに誘われる春の虫の如く音のする方へ進んでいく……いつもの場所まで来るとくるりと回って一礼。今日はこのダレカサンの旋律に合わせて踊っちゃおうかしら……あ、見ているヒトを引きずり込んで一緒に踊っちゃうのも楽しいかも。ウフフ。成田一姫@G99-025 |
| 散歩(10/25) |
| ローエン・ディオンは語る |
街中の地理に慣れるため、このところ散歩をしておる。冒険者をしようと志したからには、これからもっと広い街に行くこともあろう。鉱道とは違うのじゃから。慣れが必要じゃ■広場は結構広く、そこかしこに歌を歌っていたり踊りを披露している姿が見える。中には冒険の合間にここで歌を歌う者もおるらしい。いつか最高の歌を歌うために冒険を行なう者もおれば、わしのようにいつか最高の武器を鍛えるために己を鍛える者もおるわけじゃ。その点では仲間といえるのじゃろうが…まあ、わしは冒険者としては新米じゃしな、もっと経験を積まねば仲間とも認めてもらえんじゃろう。で、市場じゃが、ずいぶん人が多い…おおう、気をつけてくれ。そりゃわしらドワーフは背が低いが、それでも気づくじゃろうが…まったく。なんじゃ?あっちは踊り子か?やけにリボンが長いが…。ふむ、あの剣はなまくらじゃの…つまらん。うむ、あちらからは良い匂いがするの。ちょうど腹も空いてきたことだし、ちょっと寄ってみるかな…。 |
| (10/25) |
| ウォルター・ヒュンは語る |
「軽快な曲にしよう、明るくてたのしい曲に!」僕は、少ないレパートリーのなかで一番ノリの良い曲を選んだ。旅立ってゆく冒険者達を歌った歌だ。何人かの人達が足をとめてくれた。誰か聞てくれる、それがとても嬉しかった。■曲が中程に差し掛かった時、1人の少女があらわた。長い黒髪を特徴のある形に結い上げた、生気に溢れる彼女は、集まり始めた人達にくるりと回って一礼すると、軽やかに舞い始める。その後の一時はすばらしい物になった、不思議な一体感が僕の心のどこかにしみ込んでゆく。■観客達が仕事に戻る頃、彼女に話し掛けた「僕、ウォルター・ヒュンっていいます、今日は楽しかった。良ければ食事でもいかがですか?」僕は、星の瞬き亭に誘ってみることにした。 |
| 夜空(10/25夜更け) |
| ”蜂鳥”ジェナ/パルマーは語る |
■何だか今日は無性に星が見たくなったの。大分寒くなってきたと云うのに、自分でも本当呆れちゃうけどね。ちょっとだけセンチメンタル♪■人影の見えない広場は明るい時とはまるで違う世界。白い吐息を掌に当てながら、あたしは瞬く夜空を暫く見上げていた。■「ハ〜、ハ〜、ハクシュ〜ン!」 盛大なくしゃみに思わず大きく身体が震える。さぁ、とっと安宿に戻って安酒でもかっ食らって寝ましょうかね♪■風邪をひかないうちにあたしは退散することにしたの。 ハ〜クション! 「あら、風邪ひいちゃったかな?」 |
| 再訪、もう一人の自分(10月27日) |
| フィニット・ガーデンベルグは語る |
●せわしなく行き交う人々の喧騒、行商人の威勢の良い掛け声、陽気な楽の音。いつ来ても変わらない賑やかな市場の風景…。●けれど今日は、今までと決定的に違うものが一つあった――それは耳を撫でる、柔らかな風の感触。●僕はこれまで、街中など人の集まる場所ではいつも髪と帽子で尖った耳を隠していた。自分が半妖精であることに引け目を感じ、疎まれる事を恐れていたから…。●だが、少し前にここである人物と出会ったことで、僕の中で何かが大きく変わった。●半妖精である自分から逃げているかぎり、いつまで経っても誰にも受け入れてもらえないということ…。僕と同じ半妖精の薬師の少女との出会いは、僕がそのことに気付くきっかけを与えてくれたのだ。●だから、次にあの店を訪ねる時には、ありのままの僕――半妖精の魔術師フィニット・ガーデンベルグとして、耳を出し杖を携えて赴こうと心に決めていたのだった。●ミュート薬草店。必要な薬草とお香を慎重に選び、少女の前に差し出して一礼する。「前に来たときは、じろじろ見たり急に出て行ったりして、失礼しました…実はあなたを見ているうちに、昔の自分を思い出して動転してしまったんです」●「僕はかつて、オークヴァレイという小さな村の薬師でしたが、村は数年前に疫病で滅んでしまいました。それ以来、僕は拠り所をなくし、この街で耳を隠して生きてきました…あなたに会うまではね」●以前と変わらず、冷たい光を宿した瞳…。けれど、今度は逃げ出さずに、微笑みながら話しかけることができた。「あなたの薬師としての腕前は優れたものだと思います。ですがそれ以上に、半妖精であることを隠さず、人間の社会の中で立派に自立しているあなたを、僕は尊敬しているんです…。これからも良い薬を作ってください。また買いに来ますから」●代金を払い、品物を受け取る。「ああ、申し遅れましたが僕はフィニット、賢者の学院の魔術師で冒険者です。もし何か困った事があったら声をかけてください…いつでも力になりますよ」 |
| 幸せの価値(10/28) |
| ウォルター・ヒュンは語る |
ほほに吹き付ける冷たい風は、本格的な冬の到来を予感させた。「山は今頃どうなっているのかな」僕は、まだ凍り始めるには若干の猶予があるらしい噴水の水面を覗き込みながら、とりとめもない思考に、しばし身を任せていた。■縁に座り直した僕の前に、数羽の鳩が舞い降りる。僕は幸せなのだろうか?大勢の人達の中で本当に上手くやっていけるのだろうか?ハーフエルフだからと、除け者にされたことはなかったけど、結果として集団生活を避けていたからで、これからどうなるのか解らない。「それはそれでいいしゃないか...」蹴飛ばされた石ころに驚き、鳩が一斉に飛び立つ。ティキさんだったらなんて言うかな?数日前に知り合った少女のことが思い出された。「きっと笑い飛ばされるにちがいない...」僕は少し微笑み立ち上がった■「さあ練習、れんしゅう!」僕は集金用のバスケットを置くと、歌いはじめた。 |
| 一期一会(10/29) |
| 薬草屋店主ミュート(NPC)は語る |
今日は気分がとてもいい。流れる風も、人のざわめきも私の気分をよくさせた。薬草屋をやってしばらく立つが、こう真正直にぶつかって来たやつは初めてだ。確かフィニットとかいう男……私を尊敬しているなんて変なやつだな。私はなるべくして、ここにいるのだから。好きな事をやり、好きにいきていく。ただそれだけなのだ。それは一昨日の事だが、まだ私の気分を高揚させている。昨日などは、歌いだしたハーフエルフの青年のバスケットに大きな金貨を1枚投げてやった程だ。普段はしないその行動に自分でもびっくりしつつ薬草を煎じる。摘み取ったばかりの若い薬草の匂いは、心を落ち付かせる不思議な雰囲気を持っていた。 |
| 幸はやっぱりお金なの?(10/29) |
| ウォルター・ヒュンは語る |
今日はとても気分がよかった。昨日の思わぬ臨時収入で、財布が生まれて初めての、デカ金ガメルさんを迎えていたからだ。■その金貨を当てにして、いろいろ買い物したけど結局、貧乏ぐせが出て、財布に数枚の銀貨と共に納まることになった。これは数日の宿代にしよう。その前にもう一度金貨のゴージャス加減を確認しようとしたとき...「あっ!」手が滑った。金貨が人込みの間を転がってゆく「待って!僕の金貨!!」あれがないと、今日の宿代はないのだ。必死に追い縋るが、もう少しで追い付くという時、黒い影が前を横切り再び空へと、飛んでゆく。「カラスだ...」数歩だけ追い掛けるそぶりを見せたが、阻止できそうになかった。金貨はどうせカラスと共に、あさっての方向に向かっている。僕の手許には、小さなガメルさんが二人残った。 |
| 幸運は巡りを巡って(10/29) |
| フィニット・ガーデンベルグは語る |
●爽快な気分だった。胸の奥に詰まっていた何かが洗い流されたように。●今日は特に何をするでもなく、人の集まるところにいてみたいと思った。…こんな気持ちになったのは何年ぶりだろう?ずっと人ごみを避け、学院の薬草園の静寂にひたっているのが心地よかったというのに、今は街の喧騒の中を歩いたり小さな店を眺めてまわるのが楽しい。●噴水の近くを歩いていると、何やら慌てたように走ってくる人の姿があった。その視線の先に目を向けると、石畳の上を一枚の金貨が転がって行く。なるほど、これは必死になる気持ちも分かる…。思わず頬が緩むのを感じながら、僕も同じ方向へ駆け出していた。●「…不運でしたね…」輝く金貨をくわえて空に消えて行ったカラスを見上げ、落胆した様子の青年に声をかける。良く見れば彼も僕と同じ半妖精で、あまり都会ずれしていない…と言うより、むしろ山から下りてきたばかりの狩人か何かを連想させる、独特の雰囲気を放っていた。そんな彼にどことなく親近感を覚えたのは、山に親しんだ者同士の共感かもしれない。●「ここで会ったのも何かの縁、今夜は僕がご馳走しますよ。宿はどちらですか?」自分から誰かを誘うなど、この街に来てから初めてだったかもしれない。今日はなんだか不思議な一日だ。 |