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平成13年第4回定例会
 平成13年12月

【小林林鈴子君】

それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。

初めに、子どもの読書運動の推進についてお伺いいたします。

子どもの読書運動の推進に関する法律案が今国会に提出されました。この法律の内容は、超党派の衆参両院の国会議員有志でつくる子どもの未来を考える議員連盟を中心に検討を重ねてきたものです。

この子どもの読書運動推進法案は、子どもの読書活動を推進するため、国や自治体の責務とともに必要な事項を定め、具体的な施策を総合的かつ計画的に推進し、子どもの健やかな成長への一助とすること一が目的であります。法案には、基本理念として、子どもの読書活動を子どもが言葉を学び、感性をみがき、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力をつけていく上で欠くことができないものと定義されております。また、法案では、国や自治体の責務ばかりでなく、本を発行する事業者にも子どもの健全育成に役立つ良書を提供するよう努めることを明記しております。保護者に対しては、読書の機会の充実や読書の習慣化への役割を果たすように求めております。

さらに法案では、4月23日を子ども読書の日と定め、子どもの読書活動についての国民の関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的に読書活動の意欲を高めていく必要性を強調しております。このことから、この画期的な子どもの読書活動の推進に関する法律案の早期成立を期待するものであります。

私は、平成i2年第1回定例会で子ども読書年の本市の取り組みについてということで、子どもの読書運動推進の質問を行いました。そのとき小中学校においての朝の読書の取り組みについて質問いたしましたが、現在全国で急速に広がっている朝の読書の運動の実践校が7,084校に達しました。

小学校4,702校、中学校1,886校、高校412校で、全国の小中高の18%に当たります。この運動は授業開始前の10分間クラス全員が静かに本を読むことで、1998年、千葉県船橋市の私立船橋学園女子高校、現在の東葉高校で2人の教師が実践を始めたのがきっかけであります。

朝の読書をすることで学習に落ち着きが生まれ、本が読めることで勉強にも意欲がわくといった教育効果があらわれております。私が質問し、その後1年半がたちましたが、本市の小中学校において朝の読書等の取り組み状況と、今後の取り組みについてお考えをお聞かせください。

また、そのときの学校の司書教諭の質問に対しては、司書教諭の有資格者は小中学校で46人とありました。文部科学省では2003年度から12学級以上の学校に司書教諭1名の配置を義務づけました。

そこでお伺いいたしますが、現在司書教諭の有資格者の学校内での役割と、義務化に対する本市の受けとめ方、また、今後の配置の予定はどのようにされるのかお尋ねいたします。

また、平成12年第1回定例会で、学校司書については、市費による学校司書の配置は考えていないという答弁でありました。先日、私は石川県松任市の小中学校の学校図書室の学校司書の視察に行ってまいりましたが、松任市では手ともが本に親しむ環境づくりをと、3年前から小学校9校、中学校4校の全小中学校に1名ずつ学校図書室司書を配置しました。良書の世界を案内してくれる専任の学校司書の指導で本に興味を持っ生徒がふえ、各学校とも図書室の入場者数、貸出冊数が爆発的に伸びており、また明るい雰囲気に変わった図書室は子どもにとっての心のオアシスにもなっております。

さらに問題行動があった生徒も、図書室に来て本を読み、心を開くようになり、図書室充実の効果があらわれております。松任中学校の図書室は、昼休みには全校生徒877人の3分1以上、約300人が詰めかけ、いつも満杯状態であり、専任の司書が着任した年の1998年度には早くも貸出冊数が前年に比べて約6倍、入館者数は約3倍と急増し続け、以後年を追って増加傾向にあります。

小学校の場合、1人当たりの年間貸出冊数は、石川小54冊、蕪城小45冊など、県下でもトップレベルであります。このように学校司書を配置することによって学校図書室がいつも満杯になり、読書大好き生徒が激増しております。

そこでお伺いいたしますが、学校司書の配置についての本市の考え方を再度お尋ねいたします。


次に、放置自転車の対策についてお伺いいたします。

21プランの現状と課題では、駅周辺の道路では自転車が大量に放置され、歩行者の通行障害となっている。このため通行機能の確保と歩行者の安全を図り、市民の良好な生活環境を保持するため、自転車駐車場の整備、放置禁止区域の指定、放置自転車等の撤去など、放置自転車対策を推進してきたところである。

しかし、自転車利用者が年々増加しているため、放置禁止区域外では依然として大量の放置が見られ、都市美観の面からも大きな問題になっているとあり、10ヵ年計画では、放置自転車対策の推進の中に自転車駐車場の整備と放置自転車の規制と指導を明記してあります。しかし、現在はJR八王子駅周辺の放置自転車台数が年間連続都内ワーストワンを記録するなど、深刻な銀輪公害こ悩み、自転車一駐車場の整備を進め、無料駐車場を有料化し、周辺には放置禁止区域を設け、さらに駅前放置自転車クリーンキャンペーンを行い、放置自転車の一掃を図ってまいりました。

さらに市は、駅周辺の良好な環境と通行機能を確保するため、平成11年度は八王子駅北口地下自転車駐車場の開設をはじめ、八王子駅、京王八王子駅周辺の自転車駐車場の整備を進めるとともに、放置禁止区域を拡大し、区域内に自転車、バイクが放置してある場合は即日撤去し、放置自転車の対策に取り組んでおります。

本市で行った平成13年9月の市政世論調査報告書によりますと、市政への要望として、重点施策要望のアンケートで、特に力を入れてほしい施策とはとの質間の中で4番目に挙がったのが不法投棄放置対策、自動車、自転車、バイク、ごみ等でありました。このアンケートの結果は、これらに対する市民の要望の関心の高さをうかがうことができます。そこでお伺いいたしますが、放置禁止区域の拡大と放置自転車の即日撤去をすることによって、放置自転車の対策にどのような効果があったかお尋ねいたします。

また、それに対しての利用者の反応をお聞かせください。

さらにお伺いいたしますが、本市は現在とのように利用者へのサービスを行っているか。また、他市のサービスの料金割引の状況がわかりましたらお聞かせください。そして、放置自転車の活用方法と、その成果についてお伺いいたします。

次に、市営斎場にづいでお伺いいたし。ます。司令、市民が要望する17館構想に基づく」コーミーユ手テ々施設が加住、館地域への建設によって実現しよう

としております。このことは、市財政の厳しい中で今後の箱物行政に対しての区切り一のように思われます。

、本市のように年々人口がふえ続ける自治体にとっては、市民の要望に応じたまちづくりの視点から見ると必要な施策であったと思います。市民サービスの上から具体的にその1例を挙げれば、保健センターの拡充などがあります。

また市営斎場の拡充も緊要であると思います。このことについては昨年の第4回定例会で我が会派の小林信夫議員も質問をいたしました。そのときの答弁の内容も含めて、今回市営斎場について質問をさせていただきます。

そのときの小林信夫議員の質問は、本市の急激な人口増加に相まって高齢者の人口増加も著しく、それに伴う斎場の利用状況、また、利用者への要望、さらには施設の拡充などについてでありました。これに対して市民部長は、将来的には検討を要する課題と認識しているとの答弁をされておりました。

本市の平成12年度の業務概要で示されております内容では、年々市営斎場の利用率は増加の一途をたどっています。当時、市民部長の答弁では、火葬執行状況では、火葬炉8基で1日最大18件の利用であり、計算上では5,400件分の対応が可能なので、平成12年度版の業務概要の斎場利用率で今後も十分対応できるというものでありました。しかし、式場利用状況の内容においては大きな問題が生じていると同時に、幾つかの課題が残されたと思います。

その理由として、市営の2つの式場の利用件数は、年間最大596件と答弁されましたが、平成11年度の利用数は584件と、ほぼ100%の利用率となっております。

これは市営斎場の予約を希望する市民のいわば需要に対してもう手いっぱいの状況にあると判断できます。今後さらにふえ続ける人口、それに伴う高齢化人口の増加推移を考えれば、需要増大、一供給不足が進むのではないかと思われます。

そこで市民部長にお尋ねいたします。斎場の式場利用の待ち日数についてはさらに悪化していると考えられますが、この点についてどのような状況にあるのでしょうかお伺いいたします。

、駐車場についても、利用数に適応した絶対必要数の確保に対して、今後の具体的な対応なり、対策のお考えをお聞かせください。

さらに通夜に対する宿泊の問題でありますが、平成12年度版の業務概要では、付き添いの方がふえておりますし、他市では遠方からの会葬者に対する宿泊寝具の配慮やユニットバスの配置など、市民の要望にこたえる対応がなされております。本市においては、夜間付き添われる方のためのシャワー設備の設置についてのお考えをお伺いいたします。

また、降雨時に施設外の通路を通行するときに足元が滑りやすく、大変危ない思いをされた方もいらっしゃいます。このため施設外の通路の屋根の設置について要望がありますが、お考えをお聞きいたしまして、1回目の質問を終わります。


副議長【生永恭博君】学校教育部付参事。

学校教育部付参事【永関和雄君】

学校におきます朗読書の状況について御説明をいたします。

市内におきましては、朝の10分間読書を継続している中学校、また保護者や地域のボランティアが読み聞かせをしている小学校など、多くの学校が朗読書の取り組みを進めております。

教育委員会としましても、こうした事例を各学校に紹介しながら、朗読書を含めた各学校の読書教育を支援してまいりたいと考えております。

続きまして、司書教諭でございますけれども、現在司書教諭の資格を有している教諭は、校内において図書委員会を担当したり、あるいは学校図書室の蔵書を整備するなど、図書教育の充実に努めております。義務化につきましては、学校図書館法の改正に伴い、資格を取得する研修会への参加を各学校に働きかけております。現在資格を持つ教員が51名、さらに本年度資格の取得予定者が21名ございます。

今後は平成15年に配置することになっておりますので、それに向けまして国で定めた基準にのっとり配置を進めていく予定でおります。

また、すべての学校に司書を配置するということでございますけれども、現在も市費による配置は考えておりません。しかし、これからも国や都に積極的に働きかけたいと考えております。

副議長【生永恭博君】都市整備部長。

都市整備部長【茂木和憲君】

私からは放置自転車の対策についてお答えいたします。

まず、放置禁止区域の拡大による効果でございますが、平成3年からこの禁止区域に対する対策の条例を制定いたしました。

その後八王子駅、京王八王子駅周辺の新規の自転車駐車場、それから既設の自転車駐車場の改善を行っております。これらの効果と市民の協力によりまして、放置自転車が減少してきました。

このことによりまして、都内でのワーストワンの汚名は返上されております。

次に、利用者の反応でございます。多くの利用者の方々から好評をいただいておりますが、その中で、通行機能、安全性確保が図られたという御意見がございます。中には駐車料金が高い、それからもっと安くできないかという御意見もございます。また、禁止区域をなくしてほしい。また、撤去に対する苦情もございます。しかしこれらにつきましてはよく御説明を申し上げ、御理解いただくよう努力しております。

また、次に利用者へのサービスでございます。サービスにつきましては、駅前等の自転車がなくなることがやはり市民にとっても一番いいことでございます。

市民が求めております、よりよい、利用しやすい自転車駐車場の整備を目指しております。また、今後はお買い物のお客様がさらに利用しやすくするために、そのサービスについてソフト、ハード面から研究をしていきたいと考えております。

次に、他市の利用料金の割引の状況であります。多摩地区26市のうち学割を実施している市が11市、長期の割引実施が6市となっております。

次に、放置自転車の撤去後の処分以外の利用についてであります。ちなみに平成12年度に撤去を行っている自転軍は、自転車が1万8,947台、原動機付自転車が2,805台となっております。このうち返還をしたもの、取りにこられたものが自転車1万840台、原動機付自転車2,646台となってございます。

この中から残ってしまった自転車、これを海外へ供与をしております。12年度は2,760台を無償供与しております。また、三宅島の一時避難等に対する救援物資の一環として89台を貸し出しをしております。

副議長【生永恭博君】市民部長。

市民部長【池田丈三君】

斎場につきまして4点お答えさせていただきます。

初めに、斎場の式場利用の待ち日数はどのような状況かということでございますが、ことし4月の平均で4.42日となっておりますので、昨年4月の4.36日と比べ、ほとんど変わっておりません。亡くなられてから御葬儀までの期間は一般的には3日が多いようでございますので、斎場の式場を使われる場合は、昨年同様、希望の日より1日ないし2日お待ちいただいている状況かと考えております。

次に、参列者の駐車場の確保の問題でございますが、斎場の式場の収容人員は、第一式場が80名、第二が150名の合計230名ですけれども、この数に対応した駐車スペースは十分に確保しているところでございますが、500名を超える大きな御葬儀の場合は収容し切れないのが現状でございます。。

そこでことしは場外駐車場を舗装し、30台分を整備したほか、場内の駐車場につきましても、その配置を見直して、約20台分の駐車区画をふやし対応しているところでございます。

次に、通夜で夜間付き添いの方のためのシャワー室の設置の件でございますが、平成11年の夜間の通夜の付き添いの実施から、当時から要望がございましたが、斎場の建物が式場の大きさ確保に重点を置きまして、建設当初から夜間の付き添いを考えていなかったために、そのスペースがございません。

お清めの場所も十分に確保できない状況がございますので、御理解をお願いいたしたいと思います。

最後に、降雨時に対応した歩行者通路の屋根の設置についてでございますが、駐車場から火葬棟に至る通路には確かに現在屋根がございませんので、雨降りの日や雪の日などを考慮し、所管といたしましては数年前から予算で要求してきた経緯がございます。しかし、財政再建の折、なかなか実現できない状況です。そこで、雨天の場合はマイクロバスを出入り口に横づけしていただいたり、式場内の通路を御利用いただくなど、会葬者の安全確保に努めているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。



副議長【生永恭博君】小林鈴子君。

【小林鈴子君】

それでは、2回目の質問をさせていただきます。

ただいまそれぞれの御答弁をいただきました。引き続き子ども読書運動の推進についてお伺いいたします。

朝の読書の取り組みについては、積極的に取り組む学校がふえてきているとの御答弁でありました。

今後もこの朝の読書が多くの学校、学級、子どもたちに広がっていくように取り組んでいただきたいと思います。

次に、司書教諭の有資格者についてでありますが、小中学校で51名の有資格者が全員司書教諭として担当しているのではないようです。司書教諭の配置は、総合学習の導入に合わせる形で2003年度までに学校に義務づけられていますが、このままでは司書教諭の有資格者を各学校に配置することができませんので、講習会などには積極的に参加するよう働きかけて、スムーズに配置できるようにしていただきたいと思います。

学校司書については、国や都に働きかけていくとのことでありましたが、学校図書室の教育活動を充実させるためには、専門的な知識を持った常勤の学校司書が不可欠であるため、全国学校図書館協議会は学校司書の法制化を国に求めております。子どもたちの読書環境を整備し、子どもたちに豊かな読書を体験させることは大人の義務でもあると私は考えます。そして学校図書室においても、図書の充実とともに、子どもたちと資料の仲立ちをする大人、すなわち司書教諭や学校司書が必要になってまいります。

そこで本市の場合十分配置されておりませんので、学校図書室を充実させる意味から、ボランティアや地域の人たちに学校図書室の活動に参加してもらうことも子どもの興味、関心の啓発に役立つと思います。

水戸市立三の丸小学校では、学校教育活動の中に学校図書館ボランティアを活用し、教員と力を合わせ、子ども読書活動を充実させ、心豊かな子どもの育成を目指してさまざまな実践を行っており、平成11年、12年度は文部省の研究指定を受けております。

その活動内容としては4つ挙げられます。

1つ、読む楽しさを味わう読書活動の支援、

2つ、資料や情報を活用する学習の支援、

3つ、楽しく学べる図書館の整備等の支援、

4つ、地域に広がる読書活動の支援であります。

そして、この図書館ボランティアの組織を編成する際には、在校生、卒業生の保護者や地域の方々に呼びかけております。この図書館ボランティアの活動で子どもたちは本のおもしろさがわかり、本への親しみを感じて、本好きな子がふえております。また、図書から情報を得る方法を学んで、楽しみながら1人で学べることができるようになり、意欲的に学習に励む子どもが多くなるなど、実践の成果が出ております。

このように学校図書室を充実させるために、学校図書室ボランティアを活用していただきたいと思いますが、これらについてどのように考えていらっしゃるかお伺いいたします。

次に、放置自転車の対策についてお伺いいたします。

放置禁止区域の拡大と撤去による効果は、都内放置自転車のワーストワンの汚名を返上できましたが、自転車利用者の反応はまちまちで、通行機能や安全確保が図られましたが、市民からの苦情もあったようであります。また、本市の利用者へのサービスは、市民がより利用しやすい駐車場の整備をされているようでありますが、他市においては学生割引や長期割引で市民へのサービスをしているとの答弁でありました。

料金割引が他市でできていることがなぜ本市でできないのでしょうか。今や市民にとって自転車は交通が不便な地域や、交通渋滞の激しい、また広域の八王子市内の通勤、通学、買い物をするときなどとても便利で欠かせないものになっており、利用者がふえております。そういう中での放置禁止区域の拡大で、放置禁止区域以外の自転車の放置がふえたとの苦情もあり、マナーの問題もありますが、自転車の撤去は市民にとってとても厳しいものであります。

私のところには次のような要望、苦情が来ております。駅の近くに駐車場が少ない。高齢者にとっては地下は大変でこわくて行けない。2時間まで無料にしてほしい。料金を下げてほしい。学生さんからは、お金がないので自転車に乗っているのに、毎回駐車代を払うのはとてもきっいなどの声であります。

そこで私は、放置禁止区域などを指定し、規制の厳しさだけでなく、駐車場をより多くの市民の方々に利用していただくためにも利用料金の見直しが必要であると考えます。他市において料金割引が行われている中、本市においても学生割引や長期割引、また一時預かりの場合の回数券の発行は今後考えられないのでしょうか、お聞きいたします。

続いて、放置自転車の活用とその成果については、海外への供与、また三宅島避難者への無償貸し出し、またリサイクル公社を通しての市民への販売等も行われていると思います。先ほども御答弁がありました。高松市では、自転車の有効利用と放置自転車対策、地域交通の発展を目的として、レンタサイクルを行っております。その高松市レンタサイクルは、環境にやさしく、手軽な交通手段の一つとして、2つの駅の地下にレンタサイクルポートを設置し、自転車を有料で、定期、一時利用で貸し出しており、市民の方々には喜ばれて利用されており、自転車の台数を初めは180台から270台にふやされたようであります。

また、大阪市においても、放置自転車の解消を図ろうと、主要駅で自転車を貸し出す都市型レンタサイクル事業の試験実施をされております。このレンタサイクルを本市の放置自転車対策とともに、地域活性化を踏まえ考えていただきたいと思いますが、お考えをお聞かせください。

また、小平市では、自転車を災害時の緊急連絡用に小中学校に配備しておりますが、本市においても検討できないのでしょうか、お尋ねいたします。

次に、市営斎場についてお伺いいたします。

先ほどの答弁では、式場の待ち日数は平均4.42日となっていて、斎場の式場を使用する場合は1日か2日長くなるということであります。この数値はあくまでも平均の数値であり、実際には1週間、7日待ちの場合もあるようです。私の知人の場合は、家族の方が夏に亡くなりましたが、7日間式場待ちをして葬儀を行いました。特にことしの夏は異常な暑さも重なって、異臭が漂っていたようで、複数の参列された方たちから斎場の式場をふやせないのかという苦情をいただきました。

こういうケースは少なからずあると思います。事業概要の数値で示されているように、式場の利用率は100%であり、平均4.42日待ちという数値日数は、手いっぱいの恒常的な数値であります。このため、市民の式場利用の要望が多くあり、その実態がかみ合わないのではないでしょうか。事実私のところにも式場利用の待ち日数を短縮していただきたいとの要望が多く寄せられております。

この要望にこたえて、小林信夫議員は式場増設をと質問いたしました。その際当時の市民部長は「現在でも近隣の方々に迷惑をかけている路上駐車や交通渋滞など多くの影響が出てきている」としながらも、「将来的には検討を要する課題と認識している」と答弁しております。市民の要望をもう少し精査し、くみ上げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お聞きいたします。

駐車場の利用は、火葬執行時より式場利用に伴う問題であります。その後、駐車スペースの拡大への市の御努力については評価いたします。しかし、斎場場内ではまだ十分とは思えませんので、今後はもう少しゆとりある駐車態勢がほしいと思います。そのため2層式駐車場は考えられないのでしょうか、お伺いいたします。

夜間付き添いのための配慮については、現斎場建設当時からの問題として、精いっぱいの状況のようであります。降雨時の通路屋根の問題も市は理解を示しておいでのようです。財政的な面、財政的な問題も十分に私は理解いたします。しかし市民の要望は切実であります。やはり当時の市民部長の答弁に「今後は住宅事情や駐車場不足などから自宅で葬儀ができない方がふえ、式場や集会所で葬儀を希望する傾向がますます高まるだろう」とあります。このことを真蟄に受けとめて考えれば、一現状で市民要望にこたえられないはずはないと思います。

現在、南に南多摩斎場、中心部には山田の市営斎場がありますが、斎場のない北部の方々は、橋を渡り、中央線を越え、時間をかけて斎場を利用しております。将来的には北部にもう1つ式場が併設された斎場があれば、この問題は解決されると思いますが、いかがでしょうか。お尋ねいたしまして、2回目の質問を終わります。



副議長【生永恭博君】学校教育部付参事。

学校教育部付参事【永関和雄君】

学校図書室ボランティアについてのお尋ねでございます。

本市には、学校インターンシップとして、大学生が図書館司書になるための実習を進めている学校や、地域の人や保護者が児童、生徒の読み聞かせを行っている学校が幾つもございます。また、現在、学校への司書の派遣等、市立図書館と学校が連携していく方策も検討しております。

こうした取り組みを広い意味で学校図書室ボランティアと考えまして、積極的に今後も広げていきたいと考えております。

副議長【生永恭博君】都市整備部長。

都市整備部長【茂木和憲君】

放置自転車につきましては、多くの市民の方の協力を得まして、大変改善されてきました。いわゆる駐輪場の整備に当たりましては、自転車駐車場整備センターにお願いしまして、市と協定を結び整備を行っております。

利用料金を借入金の償還に充てている状況でございます。このため、学生割引などにつきましては、現状実施すると償還に影響が出るため、現在実施していない状況でございます。今後はお話の長期割引や回数券などの発行については検討してまいりたいと考えております。

次に、レンタサイクルについてでございます。レンタサイクルにつきましては、お話の地域の活性化等、これを有効と考えております。現在、運用方法について検討しております。

最後に、小中学校緊急連絡用への有効利用でありますが、これらの利用についても今後関係所管と調整を図っていきたいと考えております。

副議長【生永恭博君】市民部長。

市民部亭【池田丈三君】

斎場の式場の関係でございますが、市民の要望に答え、式場を増設する考えはないかという点でございますが、確かに斎場の式場の利用率は数年前から90%を超えておりまして、一市民の皆さんの要望も多くなっていると認識しております。

しかし、市内には民間の式場が相当ございまして、この式場の利用率が余り高くない状況、あるい1は葬儀ができる団地や地域の集会所などの利用もあることを考えますと、相当の費用のかかる公営式場の建設は現時点では難しい問題と考えております。

次に、駐車場を2層にして斎場内の駐車スペースをふやす考えはないかという点でございますが、斎場の駐車可能台数は現在場外も含めまして約1・50台となり、2つの式場の会葬者が合わせて500名程度までは対応できることになっていると考えております。

しかし、まだ月に二、三回は駐車場があくまで待っていただくケースもございます。今後場内の駐車スペースの一層の拡大について、その方法を検討したいと思います。

最後に、市の北部の方に式場を併設した斎場を建設する考えはないかという御質問ですが、公的式場の建設につきましては、先ほども申し上げましたように、当面困難と考えております。

火葬場につきましては、既存の2つの斎場の火葬場があれば、今後予想される八王子市民の火葬件数の増加には対応できるものと'考えておりますので、現時点では新たに火葬場をつくる考えは持っておりません。御理解をお願い申し上げたいと思います。



副議長【生永恭博君】小林鈴子君。

【小林鈴子君】

それでは、3個目の質問をさせていただきます。

学校図書室のボランティアについては、学校による学校インターンシップで導入校があるようですが、保護者や地域の方々の協力で学校図書室のボランティアが推進できるようにぜひ働きかけていただきたいと思います。

ここで私は子どもの読書運動をさらに推進するために、読書オリンピックを活用することを提案いたします。

この読書オリンピックは、若者の活字離れを食いとめ、読書復活を目指す画期的な読書推進運動の意義を込め、本年1月に読書オリンピック委員会を発足されました。活動内容としては、読書オリンピック大会の開催、またインターネット上での開催、読書オリンピック大会の学校単位、区市町村単位での開催のサポート活動を目指しております。

この読書オリンピックとは、チームを組み、決められた作品を何度も読んで、クイズ方式でチーム対抗の勝ち抜き大会であり、最後に優秀者を顕彰するもの

であります。読書オリンピックを通してチームワークの大切さを学ぶこともできますし、友情も深まります。

何といっても読書のおもしろさ、すばらしさを知るきっかけになると思いますので、ぜひこの読書オリンピックを実施することを提案いたしますが、お考えをお聞かせください。

ここで箏育長にお伺いいたします。平成14年から実施される新しい学習指導要領の基本的な考え方は、ゆとりの中でみずから学び、考えるなどの生きる力の育成です。その生きる力を育てるための要素が読書活動の中には含まれております。

今後子どもたちの読書教育の推進と学校図書室の充実が重要になってまいると思いますが、どのように考えていらっしゃるかお伺いいたします。



次に、放置自転車についてお伺いいたします。

自転車の利用料金の見直しと有効利用については、ぜひ前向きに御検討をお願いいたします。

府中市では今後自転車対策係を設置し、力を入れていくようであります。本市も公共交通の整備と放置自転車対策として施設整備、市民への啓発活動が大事であると思います。ここで市長にお伺いいたします。自転車駐車場の利用料傘を下げることで市民が駐車場を利用しやすくなることが、結果的に放置自転車を減らしていけると考えますが、市長のお考えをお聞きいたします。


続いて、市営斎場についてお伺いいたします。

都市化が進み、人口が急増し、生活様式、住宅事情の変化、さらには高齢化社会に対応するという現実があります。他市においても同様の社会変化による市民要望に対応し、本市より多くの公的な式場を建設し、廉価で安心して市民に利用できるものとして、このような要望にこたえた実例はあります。

今までの答弁をまとめてみますと、現在の市営斎場は敷地の狭さから考えても、通夜の付き添いのシャワー室などの設置、式場の増設は大変難しいものと考えられます。しかし、式場の待ち日数をはじめとする問題など、市民要望は後を絶ちません。特に北部に住む方々の利便性の悪さからか、私のところへこの要望は多くあります。

このような理由から、将来的に北部にもう1ヵ所式場や通夜の付き添いの内容が充実された斎場をと訴えております。

ここで都市計画管理室長にお伺いいたします。まちづくりの観点から、市民二一ズにこたえる都市計画のあり方には常に御苦労されているところと思いますが、この件についても、まちづくりの中での都市施設であると私は思います。財政的に厳しい中で、私は今すぐにと申し上げているのではありません。比較的おくれている北部のまちづくりという観点から、多くの市民から要望されている声にどうこたえていかれるのか。

また、将来的な展望の中で、市民要望の強いこの施設を検討していただきたく提言いたしますが、お考えをお伺いいたしまして、一般質問を終わります。


【生永恭博君】都市計画管理室長。

都市計画管理室長;窪田和朗君】

御指名でございますので、お答えをいたします。

御覧間の件につきましては、私も多くの方々から要望として聞いております。それらからいたしますと、都市施設として必要性を否定するものではございません。しかし、昨今の経済状況等を踏まえ、プライオリティを考慮していかなくてはならないというふうに考えております。

 

副議長【生永恭博君】成田教育長。

言語感覚を豊かにするということは、読書に大変大事な価値でございます。

ただいま議員から御紹介いただきました読書オリンピックの例も含めまして、積極的な読書活動の推進を図ってまいりたいと、そのように考えております。

 

また、学校図書室の充実につきましては、蔵書を整備するとともに、小中学校と大学あるいは公共の施設とコンピュータで結んだ八王子調ベネット、この整備をただいま検討中でございます。

【生永恭博君】黒須市長。

市長【黒須隆一君】

小林鈴子議員の質問にお答えをいたします。

駐輪場に関する御質問でありますが、先ほど担当者から御答弁申し上げましたけれども、平成6年から9年は八王子市の放置自転車というのは都内ワーストワンだったわけでありますけれども、その後自転車駐車場整備センターとの協力で整備を行いまして、平成11年度からはワーストテンから外れました。

積極的に努力をしてきたということだろうと思いますけれども、ただ問題は立地条件からも建設費用が極めて多額だということですね。

そういう中で、実はJR八王子駅北口の近辺の駐車場はまだ満杯になっていないところもあります。少し離れると利用率が低下をしてしまうんですね。ある意味ではマナーの問題もあるんじゃないかなと感じておりまして、よくクリエイトホールのところを私よく見ているんですけれども、あそこもたくさんとまっています。担当者が朝、腕章をして見ておりますと、そういうときにはとめないんですが、いない日はどっととめてしまうんですね。そういう点でのやはりマナーの問題があろうかと思います。

もう一つは、自転車が非常に安いということですね。撤去をしても、その返還率というのが60%ですから、40%はもう取りにこないということですね。そういうところを、これは自転車が非常に安いということもあるんじゃないかなというふうに思っております。そういう面で、利用料金を下げることも利用率を上げることの一つだろうというふうに思っておりますけれども、先ほども御答弁申し上げましたが、つくった費用も多額でございますし、それを返済をするというそういう条件もあるわけですから、そのようなことも勘案しながら、どのような料金設定がよいのか、ちょっと考えさせていただきたいと、このように思います。