『すたあと長田のサタデーエクスプレス』ゲストコーナー

Vol.23:1996年6月22日放送

テーマ:「長田の街をにぎわそう!

ゲスト(所属):
上田司郎さん(復興元気村パラール名店会会長・大正筋商店街振興組合理事長)

上田司郎さん

【聞き手】小野幸一郎&和田朋子(すたあと長田)
【テープ起こし】金原雅彦(すたあと長田)
【校正】    沼田英俊(  〃   )

「パラール訪問記」

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小野:
「さて、それでは今週のゲストをご紹介したいと思います。大正筋商店街の振興組合の理事長でもいらっしゃいますし、そして、かのですね“パラール”の名店会・会長さんでもいらっしゃいます上田司郎さんに来て頂きました。どうもこんにちは。今日はよろしくお願いします」

上田:
「はい、わかりました」

小野:
「今日はですね、あのまあ、色々なお話を伺いたいなと思うんですけれど、一応あのテーマとしてはですね、『長田の街をにぎわそう!』という、ちょっとテーマをちょっと敢えて挙げさせて頂きました。まあ後半ですね、そういうようなお話を色々伺いたいなあと思いますけれど。
 まずですね、あのまあ“パラール”! えー今、営業されていますね。非常に実は立ち上がりが早かった、という事でですね色々な所からですね、まあ僕もお話は聞いているんですけれども、どうしてあんなに早くですねお店が出来たのかなっというのが、実はちょっと知らん方も多いんじゃないかなあっと思うんで、今日はちょっとパラールのそのまあ震災後ですね、えーとまあ苦労されてお話をちょっとちらっとお伺いしたいなあという風に思うんですよ」

上田:
「ああそうですか。まああのう、早く出来たのは、本当に早かったですけれども、まああのうこれはやっぱちょっと下地とかもありましたのでね。まああのう御存知かもわかりませんけど、あの地区に新しくあの地下鉄(市営地下鉄海岸線)が出来るという事でね」

小野:
「ええ、今工事してますねえ」

上田:
「まあそういうね、形であの5ヶ町(or1ヶ町?)の長が、あのもうずっとそれに対して勉強会をやっとったわけですね。ま、それに合わせて我々も将来はそういう事に合わしていかないかんな、という事で、その近くのあとの二つの町がね、勉強会をやっとったわけですね、合わせてね。ま、それがたまたまもういよいよ着工されるんじゃなかろうかないう時に、まあ震災なりましたのでね。  ほんなら我々もその中に一緒に入って、一つの町だけではちょっとやっぱ物足らんのん違うかな、こういう状況なればね。やっぱりもう大きな範囲でやらなんだら、とてもやって行けないん違うんか、いう事でね。まあみんなあの一緒にやろうという、そういう形でもう、一緒にやれた訳です」

小野:
「ああ、なるほど」

上田:
「ま、そこで協議会を作ったわけでね、とにかくいずれにしても、そこ(は)みな商売人の集まりばっかりですのでね、まああの震災後営業が出来へん事には、もう食べて行けないわけですわね」

小野:
「ま、そうですよねえ」

上田:
「まあこの間もちょっと他でも言うたんですけれども、結局普通の時であれば、もうそれで保険を頂いて、自分ら保険のお金で家建てて、すぐもう明くる日からでも1日も早く商売するわけなんですが、ところがまあ今回はそういうなんで、そういうもんは一切出ないという事でね、まあ言われてたので。まあもう、途方にまあ暮れ……苦しんどったわけでね、まあどうしたらいいかないう事で。ま、とにかくまず、住む家が欲しいなあいう話がやっぱり聞こえますわねえ。住むとこ(=所)がないわけですからねえ……」

小野:
「ええ……」

上田:
「住むとこが一番欲しい。その次、どうしても生活せないかんので、まあサラリーマンと違うて日銭が入りませんのでね、そうするともう明日の日から食べていけないという事でね。それで商売の方もまあご存じかもわかりません、年々やっぱ商店街形式のとこは、どうしてもちょっとね、今までとはちょっと様子が変わってましたからね。大変だったんです。  ま、不景気もありましたしね、もうダブル・パンチでやった後に、またこうですね。とにかくですねえ、ほんとに大変やったんです。まあそういう事で、早くやろうという事なんですけれども、そん時にまあやりたかったんですけれども、ちょっと“待った”があったんですね。というのが、一軒一軒こう建ててしまうと、今度なんか造ろうと思った時に、またその後が大変なんですわ。正直なとこ」

小野:
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

上田:
「それを何とか防がないかん、という事で、出来たら固まってやった方がええんちゃうかなあ、という話でね。でなかったら一軒一軒建ててすると、今度また、めぐ(=壊す)時にも、またこう色々お話しせないかんし、そうすると費用も掛かって、ねぇ大変な事になるからね」

小野:
「ええええ……」

上田:
「するんやったら、みな、まとまった方がより集客力もあるし、まあ経費についても安くつくし、という事で、まあやろうという事になったんですけどね。中々それでも、あの地区だけでも三町内でかなりの地権者がおってですからね、まあそういう人との話し合いがあって。それでまあ商店街の人、その住民の人、そこの土地の権利者とかね、地主さんとかいう人みな話しおうて、まああの何とかしてくれへんかな、という話が出て。まあもう無理な話を地主さんにも言うて、そういうのんで協力して頂いたと。それがまあ出来るきっかけにね、なったわけなんで。そやからもう、普通では考えられん様な低価格で土地を貸して頂いてるわけです。それで何とか今、経営がいけるという事でね」

小野:
「うーん。やっぱ動かれたのが早かったと」

上田:
「そういう事ですね」

小野:
「……いう事ですよねえ」

上田:
「ま、そういう勉強会やっとったんが、功を奏したいうわけですよね、やっぱり」

小野:
「うーん!」

上田:
「で、まあ自分たち、ここまで(こんな時代まで)やっとったんでは、これはあかんと言うことで、これからは商店街もちょっと形態も変わっていくんじゃなかろうかなということが大体分かってましたからね、それでまあ、ああいう形になったんです」

小野:
「なるほど。まああのう『パラール』、えーとこの放送を聴かれている方もね、行かれた方多いかと思うんですけれどもね、あの隣の不遜なアシスタントDJは、今日初めて足を向けたという(笑)。あの非常にあの中がですねえ、あのまあ何て言うのかなぁ、小気味良くお店が並んでて、で、看板がですねえ、非常になんかお店ごとになんか色々な……みんな違うんですよね、看板が」

上田:
「そうですね。まああのうそれもね、ああいう震災の後やから、各お店が資金が無いですからね。あれが、だからみな、あの規定で大きさは決められてるんですけれど、ま、それ以内という事で、ま、手作りが多いんです」

小野:
「うーん」

上田:
「手作り、もしくは頼まれても安い費用で…もう最低の費用でですね、そういう様な形でやってるから、まあ個性が出てる店もありますし、なんとなく爺くさいとこもありますけどね(笑)」

小野・和田:
「はははっ(笑)」

上田:
「これはもうね、費用を掛けてないのでね、やむを得んのです」

和田:
「ああ……」

上田:
「ま、だからああいう今も営業やってますけど、個店(個々の店)がもうとにかく、あの物凄いロー・コストでやっていますからね、まあそれで助かってるんです。まあ普通のショッピング・センターであれば(と比べれば)、もう何十分の一位の費用でやってますからね、当然いま言う手作りやった加減で、家族でやられたりね、まあ色々なとこもありました。もう、おったら(親戚がいれば)親戚が行って手伝われたりしてね。本当にもう、いいムードで出だしはやりましたね……」

小野:
「あああ……。あの今、何店舗でしたっけ、参加されている方?」

上田:
「今現在は……当初はね、('95年)6月10日のオープン(の)時は81店舗やったんですけどそれが後に、12月20日にね、また19店舗増えましてね、合計で今100店舗」

小野:
「100店舗!!」

上田:
「ま、スーパーのダイエーさんも入って100店舗です」

小野:
「ああああ……。ま、100店舗の方がねえ。そういう早期の立ち上がりという事で、喜ばれてはる方もいらっしゃりますよね、やっぱ」

上田:
「そうですねえ、やっぱりもう商売がでけた言う事については、皆さんこれどっこも……」

小野:
「まずはもう『商売でけた(=出来た)!』と」

上田:
「まず商売でけたと、まあ住むとこもでけたという事でね、これはもうそれは最大の喜びですね」

小野:
「うーん」

上田:
「ま、この間も('96年6月9〜11日)ちょうど一周年(記念行事)あったんですけれども、その時の気持ちを忘れんようにね言う事で、まあ皆さんにねお話ししたんですけどね。まあそういう状況ですね」

小野:
「なるほど。まあ今日ねえ、あの放送終わった後でもね、ほんとちょっと……ねっ! 和田さん!」

和田:
「はい」

小野:
「歩いてみるといいよ」

和田:
「そうですねえ、うーん」

上田:
「まああのう、そない立派な店ではないですよ。もうあくまで、これ“仮店舗”ですからね」

和田:
「はあ」

上田:
「だけど、将来を見込んで今頑張っている、という事でね」

小野:
「でもなんか、凄く明るい雰囲気ですよねえ」

上田:
「そうです。明るいですねえ、やっぱり」

小野:
「それがやっぱり、いいなあっていう……」

上田:
「まああのう、皆さんお見えになった人、思っとったよりは明るいという感じ、せや(それやら)、すっきりしているのと、大きいな、という事をよう言われますねえ」

和田:
「ああ、それはうん、感じました。はい」

小野:
まあそういう形でですねえ、まあパラールを立ち上げられて、まあ1年経ったわけなんですけれども。まあ非常にですねえ、そのパラールを中心にしてあの今まで幾つかの催しものとかもね、されてきたりとかしてるんですけれども、ちょっと後半はですねえ、そこら辺の事からですねえ、ちょっと色々お話しを伺ってみたいと思います。  さてここで上田さんから頂いた……というか、僕がこれの中でどれがええですか? と(笑)、選んで貰うたんですけれども、えーとリクエストをお送りいたします」

和田:
「はい、五木ひろしで“酒じんじん”」

●曲:五木ひろし/“酒じんじん”

--------------------------(後半)----------------------------

小野:
「はい、五木ひろしさんで“酒じんじん”でございました。さて、その五木ひろしさんですが、えーまあ実は昨年からですね、パラールの方にいらして歌をね、歌われはったりとかして。これ実はあの上田さんがあの、かなりあのご尽力されて実現したという風にね、伺ってるんですけれども」

和田:
「おおっ!!」

小野:
「あのここら辺のお話しとかを、是非ちょっと今日はお伺いしたいなぁと思ったんですけれども。以前から五木さんとツー・カーの仲とか、そういうわけじゃない(笑)……」

上田:
「あのたまたまね、それに関係した人がちょっとおられてね、そういう話をちょっと耳にしたわけです。それでその人らと、まあとにかくそういう風な話があるんやったら、まずうちに来て頂きたいなという話になったわけでね」

小野:
「はいはいはい」

上田:
「まあそれで、なんとか来て貰える方法ないやろかという事で、もう本当にちょっと厚かましいんですけど。毎日毎日いうて、もぅ、しょっちゅう(=頻繁に)そこへ行かして頂いて、もう(五木さんが関西に)来られるとなれば、そこへ出向いていったりしてね、まあまあ芦屋から西宮、ずーっと来られた時にも、ずっと行ってね、もう、お話さして頂いたり、まあここら(長田区久保町周辺)の様子を写真持って行ったり、色々なまぁ状況を説明してね、まぁして頂いたと。ほれで(=それで)まぁ中々『うん』言うて貰えませんでしたけどね……」

小野:
「ああ……」

上田:
「まあ初めてのねぇ、どこの誰やら分からんもん(=者)ですからね」

小野:
「ええ……」

上田:
「まあそんなんで、やってて。まぁ劇場に来られた時も、まあそん時にも行かして頂いて、もうこれはもうセミ業者(?:業者みたいなもん)やな、いう事で、劇場まで行って……」

小野:
「ええ(笑)……」

上田:
「(東京の)歌舞伎座まで行きましてね、それでまあ楽屋入りまして、まあお頼みして、まあその時に初めてやっと納得して頂いて、『なら、行きましょう!』という事でね」

和田:
「うーん!」

上田:
「その時4人程行ったんですけどね。まぁあの握手して頂いて、ほいでもう『是非、ほな(=それでは)寄して(=寄せて)もらいます』という事で、まあ決定したわけなんですけれどもね」

小野:
「なるほど」

和田:
「おおおおおっ!!」

上田:
「もうとにかく、諦めとったんが(=諦めていたものが)、まあ“瓢箪から駒”いう事でね」

和田:
「うーん」

上田:
「ほいでまあ、('95年)5月27日でしたかね、来て頂いて。もう暑い日でした。ほんとにもう、こんな…今年(1996年)と違って凄い暑い日でね、もうかんかん照りの日で、もうそれも朝の5時半ぐらいからお客さん来て頂いてね」

小野:
「5時半から!(笑)」

上田:
「凄かったです(笑)。もうのべ1万人ですかね…も来て頂いて。凄かったですねえ、うん。まああのう費用も全部、向こう持ちでね」

小野:
「ええ手弁当で」

上田:
「もうはい、手弁当も(勿論)やし……舞台も何百万(円)もする舞台を作って頂いてね」

小野:
「おおおっ!!」

上田:
「もう大変だったんですよ! 我々はもう前日に……瓦礫の山ですからね。道が、あの舗装(でない)…通れないですからね、もう整地せないかんから。まあその整地やとか、そんなんにまぁ、した位でね」

和田:
「ふーん……」

上田:
「あとはもうガードマンの人やとか自分らが全部出ましてね、ま、警備して、やったというそういう様な状況ですよね」

小野:
「あああ!……。やっぱそれだけね、あの上田さんがまあ、結局まあ、諦めとったって、今おっしゃったけど、それでもこうやってマメに、と言うかね、あの投げかけをする事によって、結局(五木さんの)心、動かされたと思うんですけれどもね……」

上田:
「そやね……」

小野:
「やっぱこれはあのう、その五木さんなりの方に来て頂いて、やっぱり街をもっとその、なんかまぁ、得もすれば沈んでいる雰囲気をやっぱ愉しくしたいという」

上田:
「そうですね、それが一番大きかったんです。もうあの時分はもう食べるもんもまあ、比較的もう皆さんからねえ、色々な物資を頂いて食べられるようになって、まぁ着るもんも何やかんや言いもって(=言いながら)頂いたという形でね。まあまあ食べるもんと、衣と食はまあ何とかいけたんですけど。やっぱ心のゆとりが無かった…………ま、そういう意味でね、凄く有り難くて……(感涙)」

小野:
「うーん……。まああのうあれを契機に、というか、結構パラールの方では……」

上田:
「そうですねえ。もうそれからもう益々まあ、あのいわゆる協調性いうんが、みな、出来てきましたんでね。まあ西神戸全部が、そういうような形になりましてね、良かった良かった言うふうにね……(感涙)」

小野:
「ええ……。やっぱ突破口にはなったんですねえ」

上田:
「そうですねえ」

小野:
「やっぱあのつくづくねお話し聴いていて思うのは、本当に動かれるから、そういう事が出来るんだよな、という事ですよねえ」

上田:
「それでまあ、明くる年(1996年)のね1月17日、また来て頂けて、という事でね……。まあそういうのが続きましてね、まあおかげで今ずーっと交流持たして頂いて。まあオーバーな話ですけれども『今後ずっと、1月17日は空けてるで』というような、そんな話まで頂いてます」

小野:
「そうですか!」

和田:
「はあ…凄い」

上田:
「うん。大変なね、あの人なんか1日働くとね、すごいそういう様な人がね」

小野:
「ま、そうですよねえ!(笑)」

和田:
「ああ……!」

上田:
「出来るだけその日に休みを取っとく、という事で。まあ来るという事をね、おっしゃって頂いてますね。余程の事がない限りはね、まあここ何年かはやらして貰いますよと、いう事でね」

小野:
「もうそれはやっぱ、こちら来られて、きっと色々な事想われて、ねえ、いらしたんでしょうねえ……。さっきもちょっと放送前に言うたんだけど、是非ね……へへへ(笑)、何かのきっかけがあれば、あの我が『サタデーエクスプレス』にも来て頂いて(笑)」

和田:
「あははは!(笑)」

上田:
「ほんとですねえ」

和田:
「そうですね」

小野:
「……想いみたいなものを、お話しして貰えればなあと思うんですけれども。まあそのやっぱ、まあ私たちのこのラジオ番組もそうなんですけれど、やっぱその“街の賑わい”みたいなもののね、その一環になれればなぁ…っていう風にずっと思うてはいるんですけれども」

上田:
「本当にあのこんな時やからねえ、やっぱ賑わいが一番要りますからねえ」

小野:
「ええ……。やっぱ何て言うか、その賑わいがあれば人も愉しゅうなるし、まあやっぱお店も繁盛するし」

上田:
「そうそう、そうそう」

小野:
「……ねえ、で、やっぱ活気があるという事が、その次に進む力にもなっていくし、っていう……」

上田:
「そうそう。あのこの街、私らが元々(震災以前)が『大正筋商店街』ですからね、今もまあそういう気持ちあるわけですけれども」

小野:
「はい」

上田:
「やっぱり、元々がそういう賑やかなとこで、そういうのがまあ好きな“まち”ですねん、どちらか言えばね。まあそういう形で今まで動いてきたからね。まああのう過去にも大正筋でいろいろなイベントをやりまして、あの全国でも表彰されて、東京まで表彰を貰いに行った、いうような事もあるです」

小野:
「あっ、そ、そうなんですか! あーっ!」

和田:
「おおっ!!」

上田:
「ま、そういうねえ、あのどっちか言うと、全国的には注目されていたんです。あの、色々な事をね、割り方あの、ま、やるんですわ」

小野:
「うーん!」

上田:
「あのまあそんなんで、注目されていたから、ま、今神戸でもそうなんですけど、何かあったら大正筋とか、ま、パラールと、こう、よう言われるわけでね。ま、それぐらい意欲は常に持っとったわけですけどね。ま、たまたま今回こういう風な事になってしまったけど、ま、その気持ちだけは忘れんようにね、ま、ずっとやってんですけど」

和田:
「はーん……」

上田:
「まあ色々な事をね、ずっと。もうこの度の7月にまたね『阿波踊り』もまた来るんですけど、もうこれも大方10年程ずーっと、これもね、やってるんですわ」

小野:
「ああ、そうなんですか!」

上田:
「うん、そういうのもやってるんですわ。そないしてねえ」

和田:
「はーん!」

上田:
「もう賑やかにやって、まああのう、ここでちょっとまだちょっと言い難いんですけれども、7月のねえ23日、また五木さんもまた来て頂くんです。またその他、ちょっと有名な人も、ちょっと何人か来てねえ(※坂本冬美さん、他)」

小野:
「いらして」

和田:
「あー!」

上田:
「まあそんなんでねえ、あのう予定はしとるんですけれど。まだハッキリ時間とか、あんなんは決まってませんけどねえ、まあそんなんで頑張りたい、となあ思ってますねんけどね」

小野:
「いやあ、ちょっとでも本当、ちょっとパワフルな動きを!!(笑)」

上田:
「まあもう、もうとにかくまあ、あの商売の…こっち抜きにしてね、街の人と1つになってね、やりたいなという、そういう気持ちがね、やっぱ強いんです」

小野:
「はあああ…!」

上田:
「まあ、今回もそやから、唄を歌って貰うんでなしに、どっちか言うたらもう、中入って貰って」

小野:
「あっ、一緒になって」

上田:
「輪になって踊って頂きたいなという。そういう夏祭り的なね、盆踊り的なもんが出来たらなと、思ってます」

小野:
「あっ、それ出来たらほんまエエですよねえ!」

上田:
「そういう風なん、思うてますねんけどね」

小野:
「うーん。やっぱそういう方が本当にあのう、そういう気持ちであのう、色々なこういう……何て言うのかな、まあ準備をされてやってるっていう事っていうのは、本当に何て言うのかねえ、あのまあ僕らも微力ながらね、本当にあのう何かお手伝いというか、お力になれればなあと」

上田:
「そうですね、有り難いですね。宜しくお願いします」

小野:
「いやいや、もうまあ、今日と言わず、また是非来てください」

上田:
「ハイハイハイ、有り難うございます」

小野:
「ハッハッ(笑)。……いやいや本当、ああなるほど! 聴いた? 和田さん!」

和田:
「はい、ちょっと感動しました」

小野:
「はーん。やっぱり“思い立ったら吉日”よ!」

和田:
「はい」

小野:
「ねえ!」

和田:
「ねえ」

小野:
「ねえ、何事も。ほんまかいな(笑)」

上田:
「もう何でもやっぱヤル気が大切ねぇ」

和田:
「ああ、そうですねえ」

上田:
「あのう、時間よろしいんですか?」

小野:
「ええ」

上田:
「あの、前に神戸に来られた時もね、五木さんも、そない(=そういう風に)言われとったんです。も、『とにかく、今日で7回目……』我々の所に来て頂いてから、ちょうど7回来てはったんです」

小野:
「はっはっはっは……」

上田:
「それがきっかけで」

小野:
「ええ」

上田:
「神戸に、だけ。ずーっとボランティアでねえ……」

和田:
「ふーん……」

上田:
「『7回目やけど、初めて……(感涙)、……屋根のあるとこで……さしてもろた……』言うて………(感涙)」

小野:
「ああああーん……」

上田:
「喜んでくれました………ほんま、………(感涙)。……ま、それぐらい……あんな人に、“戸板”の上に乗ってもろたりね………(感涙)」

小野:
「あああ……、あ、そう……」

上田:
「大変やったんです……(感涙)」

小野:
「……そうですよねえ。やっぱ、そういう何か、ずーっと来られるから、ほんとに、そういう風に思われるわけなんですよねえ……」

上田:
「そうです。そうですねえ。もうそやから『ここらの事は、もう忘れない』と言う事をね、言うとってでしてね……(感涙)」

小野:
「うーん……。そうかぁ……」

上田:
「まあ、有り難い事ですわ……(感涙)」

小野:
「いやあ、それも上田さんのお力あってこそだと思うんですけれども」

上田:
「いいえ。それはもうねえ、1人では出来ませんわ、これねえ。……ほんとに皆さんのお陰でね、協力して頂いたから出来るんですね」

和田:
「………(感涙)」

小野:
「……さて、上田さん!」

上田:
「はい」

小野:
「ええと、ちょっと最後なんですけれどもねえ、えーと是非、今日放送を聴いている方にですねえ、ちょっとあのまあメッセージというか一言是非ちょっと頂きたいなと、思うんですけれども」

上田:
「そうですねえ、もう放送聴いている方いうよりも、まあそういうのは何ですけれども、もう私の手足になってね、やって来て頂いてるね、もうそういう人に、もう感謝しております……。有り難うございます……(感涙)」

小野:
「今日はほんと何か、ほんまにいいお話をどうも……」

上田:
「いえいえ」

小野:
「有り難うございました! ……あの、ほんと、またこれからも色々と、僕らも色々な、出来る事限られますけれどもね、是非お手伝いさして貰えればと思います」

上田:
「はい。まああのう、この長田の為にね、頑張りたいと思います」

小野:
「そうですね。どうも今日は本当に有り難うございました」

上田:
「いえいえ、有り難うございます」

小野:
「えー、今日のゲストは、パラールの会長さんでいらっしゃいます上田司郎さんでいらしゃいました!」■


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