『すたあと長田のサタデーエクスプレス』ゲストコーナー

Vol.9:1996年3月16日放送

テーマ:「仮設から街へ」

ゲスト(所属):
岸岡孝昭さん(「姫路『こころのケア』ネットワーク」代表)

岸岡さん

【聞き手】小野幸一郎&家田慈子(すたあと長田)
【テープ起こし】金原雅彦(すたあと長田)

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小野:
「先週ですね『ウィークリー・ニーズ』Vol.3を創りますっていう事で、今度の『W.N』は“まちから仮設へ 仮設からまちへ”っていう事で、その橋渡しになる新聞を創ります、っていう事を目指します。というそういう事で、まず第1弾としまして“まちから仮設へ”という事で……先週は家ちゃん聴いてた? 先週は?」

家田:
「そうですね、御蔵5・6丁目のまちづくり協議会の竹内千恵子さんに電話でゲスト出演して頂きまして、まちづくりにおける苦労話、そして仮設住宅に移ってしまった方々に望む事など聴かせて頂きましたね」

小野:
「聴いとったん?(笑)」

家田:
「聴いてましたよ!(笑)」

小野:
「ああそうですか(笑)。はい。で、今週はですね第2弾という事で、今度は逆にですねあの“仮設からまちへ”という事で、その仮設の方からのお話っていうのを重点的に今日はですね、お話していきたいなぁって思うんですけれども、あの先週のお話でね、やはりその街のほうにもっと興味を持って頂きたいなっていう、その街で活動されている方の気持ちっていうのがやっぱあって」

家田:
「そうですね。先週もお話にあった通りですね」

小野:
「もっと気持ちをね、もっと向けて頂かなければ本当にいい街が出来上がらないかもしれないっていう、そういうお話があったと思うんですけれども、ま、片やですね、じゃあ仮設に住んでらっしゃる方はどういう気持ちでですね、いま街の方見ているのかっていうのも、実はあんまり街に届いてないんじゃないかと、言うまぁお話も」

家田:
「そう、それは確かに。本当にどう思って今仮設に暮らしていらっしゃるのかっていう事は、ちゃんと伝わってくる機会っていうのは本当に少ないんですよね」

小野:
「家ちゃんとかはね、そのほら“すたあと”の活動とかで仮設とか行ったりとかしたじゃないですか」

家田:
「うん。行きますよねぇ」

小野:
「で、やっぱ行ってからじゃなきゃ分かんなかった事って、やっぱあった?」

家田:
「行ってからでないと……。あのね、案外あの仮設の数がバカに多い事? 単純な事だけど、本当に表とかリスト、仮設住宅のリストとか見たら、こんなにあるのかっていうで、本当に途方に暮れてしまう様な驚きがありましたねぇ」

小野:
「で、その仮設住宅の方でですね、ずっと活動されている岸岡孝昭さんにですね、今日は電話でインタヴューしていきたいと思います。えーと岸岡さんはですね、ボランティアグループ・姫路『こころのケア』ネットワークの代表を務められていらっしゃいまして、姫路市内にある仮設住宅をずっと回られてですね戸別訪問をされたり、あとは自治会づくりのお手伝いをですねされていらっしゃるんです。・・・もしもし! 岸岡さんはですね、姫路市内でずっと活動されているっていう事で、仮設の方をずっとフォローという事をされていると思うんですけれども、あの今ですねちょっとラジオでみなさんに仮設からの声みたいのを、もっと聞こえてもいいんじゃないかっていう話をずっとしていたんですけれども、今あの仮設の方はですね、住んでらっしゃる方というのは、街に対してどういう想いを持っていらっしゃるかっていう事、回られていると結構お話聴かれると思うんですけれども、どんな感じのお話っていうのやっぱありますか?」

岸岡:
「そうですね、やはり姫路という所はですね、あの仮設住宅でも一番西の遠隔地ですのでやはり情報不足だと。そういう事で、少しまぁ私らがボランティアがですね、情報の提供をしたいと、そういう風に思っておるんですけれども。それとですね、私ら姫路の市民からすればですね、神戸の距離感はそんなに長くないんですけれども、神戸から西の方へ向かわれて今回来られている方はですね、やはり私らが思っているよりも心の距離感が長いという事でね、大変まぁ御苦労されていると。土地勘もありませんしね」

小野:
「まぁあのう、やはりその仮住まいされている方というのは、これから先どうなるのかなっていう事、まぁみなさんそれぞれのシチュエーションあると思うんですけれども、実際そのまちづくり自体、例えば住宅が中々建たないとか、まぁそういう事情とかあったりして必ずしもそのプラスになるような情報が入ってこないのが現状ですよね」

岸岡:
「そうですねぇ。やはりあのまちづくり協議会の案内があったとしてもですね、やはり夕方からありますのでやはり出にくいと、そういう事をまぁ言われておるんですよねぇ。だからまぁ、長田の街のですね状況が手に取るように分からないと、そういう事で嘆いておられる方沢山いらっしゃいますし、それとやはり姫路の仮設はですね、長田区の出身の方がですね1/3位いらっしゃるんですよねぇ」

小野:
「あっ、そんなにいらっしゃるんですか! あ〜」

岸岡:
「はい。沢山いらっしゃるでしょう?」

小野:
「ええ、そうですね。じゃあやはり、まぁ本当に長田から姫路っていうのは、ま僕らも結構そんなにムチャクチャ遠いって感じはしないんですけれども、まぁやはり心の距離みたいのが……、も、なんか住み慣れた所から離れられた方は……ちょっとなんて言うか、何となく凄く遠く感じてしまうっていうのはあるんでしょうね」

岸岡:
「そうですねぇ。やはり本当に心の距離が長いですねぇ。あの距離感がありますよ、はい」

小野:
「う〜ん。まぁあの実は、岸岡さんにはこれから『ウィークリー・ニーズ』をまぁ姫路の方で配って頂くお手伝いをお願いしているわけなんですけれども、まぁあのやはり、どういう事をですね、例えばそういう紙面にあったらいいかなぁ、みたいな事っていうのは岸岡さん自身思われる事あったら是非お聞きしたいんですけれども」

岸岡:
「あっ、そうですか。そうですねぇ、そういう長田のまちづくりについてですね、あの市民の方の生の声をですね、やはりあの硬い行政の広報紙とかそういうものではないものをね提供して頂いたりですね、それとか店舗・お店さんの復興とか開店とかね、そういう手短な所をね情報を流して頂いたら、やはりそれがあの次につながる、まぁ心の意欲というね、顔が見えてくるんやないやろうかなというね、思うんですけれども」

小野:
「ちょっとした些細なそのニュースというか出来事みたいのが、あるだけでも違うっていう、まぁそんな感じですかねやっぱり」

岸岡:
「そりゃあ、そうですよ!!」

小野:
「う〜ん……」

岸岡:
「もうそういう事が大切なんですよ、はい。やはりねぇ身近なものがね、身近な情報が欲しいんですねぇ、はい。だからみなさんそういう風にそちらでそういう新聞・情報紙を創っておられるという事なんで、是非とも私たちがね、協力させて頂きたいと思いますので」

小野:
「本当に有り難うございます。ま、あのこれから本当創っていく中で、ご相談とかすると思いますので、本当によろしくお願いいたします。有り難うございました」

岸岡:
「いえいえ、まぁあのうボチボチやって下さい」

小野:
「あっ、有り難うございます。どうも失礼します・・。あのう本当に『そんな遠い距離じゃないじゃないか』と思われる所に、まぁでも実際駅から歩いて30分とか言うんだったら、またちょっと違ってくると思うんですけれどもね、場所に本当によると思うんですけれども、その中々そのニュアンスみたいなものが、例えば伝わって来なかったりすると……」

家田:
「そうですね。やはりあの先程も岸岡さん、些細な事が・・例えばお店が、どこどこのお店がまた再開したとか・・そんな身近なニュースが嬉しい、っていうのがあるんだなぁっていうのが、改めて実感した想いですね。あとやはり、まちづくりについての興味は高いですね。関心と言いますか」

小野:
「そりゃそうですね。あの岸岡さんというのは、姫路の方でずっと活動されている方なんですけれども、え〜“郊外仮設”と呼ばれている……ま、神戸市内でも例えば北区もそう、西区もそう、ちょっと……」

家田:
「郊外ですねぇ」

小野:
「ちょっとね、外れかなぁみたいな感じの所とか、明石もそう、姫路もそう、加古川もそう、そしてもちろん大坂市内にも仮設はありますし、三田にもあると。まぁあのう僕ら自身の力だけでね、それだけのあの仮設とか仮住まいの方に対して新聞を配るっていうのはね、これはちょっと中々厳しいものがあると思うんですけれども」

家田:
「そうなんですよ。創っても本当に読んでもらえるのが、本当の目的ですからね」

小野:
「はい、まぁやはりつながっていけるような新聞を、本当創っていきたいと思います。その為には、是非みなさんからの温かい御意見とですね……あっ、厳しい御意見と温かい御協力を得られればな、と思います」■


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