1月30日(木)

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 今日も午後から石川県内各市町のボランティア受け入れ態勢について、聞き込みをしてきました。
・七塚町(石川県):
 町役場=行政センターの総務課に行ってきました。
現在は手が足りているので、特にボランティアは必要ありません(近所の銀行や北陸電力の人が作業をやってくれているので)。先日は、役場からの要請により、地元の「河北台商業高校」の生徒・職員合わせて44人に来てもらい、油隗拾いを行いました。普段の平日は、町役場の職員が作業を行っています。1/26(日)には、職員・地元の人など850名が作業に参加しました。
・内灘町(石川県):
 総務課に行ってきました。
内灘町役場 内灘町役場 文化会館

ボランティア受付担当は、町の「教育委員会 生涯学習課」(文化会館内)がコーディネートして行っています。
TEL: 0762-86-1123
FAX: 0762-86-1132
作業場としては「内灘海水浴場」で、同課が直接、受付を行っています。
#ただし、今日30日は天候不順のため、作業はやっていませんでした。

 町が面している海は、殆どが砂浜なので、波の影響はありません。むしろ雪の影響が、作業を不能にする原因となります。金沢駅から車で約15分。あるいは、私鉄の「北陸鉄道」で金沢から終点の「内灘」まで行き、そこから徒歩で15分で海水浴場に着きます。現在は、ここにある浜茶屋の中で受付を行っています。ただ、今日実際に行ってみると、プレハブの資材を運び込んでいたのでそれを使って現地事務所を作るつもりかもしれません。文化会館内の上記部署に電話などで問い合わせてもよいのですが、浜に行けば直接受付をしてくれます。
「ボランティア保険の有効日は申請の翌日からなので、現場で作業に参加する前に、きちんと保険に加入しておいてほしい」
とのことです。

内灘海水浴場 内灘海水浴場

石川県庁でも言われたこと:
「浜に雪が積もると、油が見えなくなる。浜の上を歩くと、油が固まってしまうため、砂中の油が取りづらくなる。実際、内灘の場合、車で浜まで入りやすくなっているため、既に車による被害が出ている。」
今日行ってみたら、浜に「重油漂着につき、車両進入禁止」と看板が出ていました。

・金沢市(石川県):
 金沢市役所の民生課に行ってきました。
今日30日(木)は、天候が悪く、作業はできない状態でした。作業前日に、天気予報と波の予報を調べた上で、災害対策本部が作業日程を決める手はずになっています。今日現在までは、市の職員・消防関係者らが作業をしてきました。1/19・23・24・28日の4回、作業を実施したようです。各日200〜300人ほどが作業に従事したとのことです。県外からやってくるボランティアの人には、ボランティア登録のみをしてもらうだけで、作業には今すぐにはかかれません。地元の町内会・婦人会の方に頼んで作業に出てもらう状態で、手が足りているため、外部ボランティアの動きは活発ではありません。作業実施日が決まってはじめて登録ボランティアに来てもらうことになるので、いきなり直接現地に行ってみても、ダメです。作業は毎日あるわけではありませんので。
民生課のボランティア受付は
TEL: 0762-20-2278(担当:出村・辻岡)
となっています。
石川県庁 (石川県):
 石川県庁 県民文化局 県民交流課内「石川県 県民ボランティア情報センター」に行ってきました。
TEL: 0762-23-9114
FAX: 0762-23-9474
ボランティア担当は「嶋 栄一」さん(石川県 健民運動推進本部 課長補佐 兼 県民交流係長)。この方からお話を伺いました。

 外部からのボランティアの方には、まず登録を行って頂きます。その後、要請してきた県内の各市町に派遣することになります。現在、県内18の市町で重油が漂着しています。重油が漂着した時点で作業を行い、それが片づけば、作業はない…という感じです。
「地元の漁業関係者・婦人会などが作業に従事しているので、今のところ、外部ボランティアは、さほど必要ではない。ボランティアに単独で動かれると、海岸の砂の中に油隗が押し込められてしまい除去作業しづらくなるので、無理な行動は慎んでほしい。あくまで行政・ボラセンなど関係機関の要請に従い、必要があるときに動いてもらいたい」
…とのことでした。

 県内の珠洲市(能登半島)では、長橋海岸に重油がかなり漂着したとのことですが、一通りの作業は済んでいるので、2/1〜7の間は作業をやらないことが既に決まっているようです。現地でボランティアの受付だけは行っていますが。

「県内の殆どの箇所で積雪があり、作業が出来ない状態。今日30日は、県内で唯一2カ所だけ、自衛隊が作業をしていた」
とのことです。
「ボランティアで来て頂くのは非常にありがたいことだが、現地で体調を崩されても困るので、くれぐれも体調に注意して下さい」
と最後に言われました。

今日の聞き込みは以上です。

※行政体同士の連絡について:
 行政体同士での県境を越えてのやりとりは、まずないと考えていいでしょう。三国のボラセンも、各地行政体から人員派遣の要請があってはじめて人を出すという状態です。三国のボラセンは有名になっているので、外部の人間がほしいときは各行政体も、まずここに連絡してくる、という感じなのでしょう。

以上です。

 

※「三国町ボラ・セン」=「重油災害ボランティアセンター」
 現地のJC(青年会議所)福井県ブロックが三国町社会福祉協議会と連携し、Response協会、NVNAD(日本災害救援ボランティアネットワーク)などがともにコーディネートをおこなっている共同プロジェクト。

本部長:三国町社会福祉協議会 森安会長
Vセンター長:東角 操 (日本青年会議所福井ブロック)


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