1月28日(火)

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 公衆電話用に、高額のテレカを購入。今晩は美浜にて車中泊。

 昨日の予告通り、朝8時半頃、三国町から越前町に向かう。昨日は越前町についても「三国町ボラ・セン」によるコーディネートと説明しましたが、あくまで「三国町ボラ・セン」の管轄は三国町だけなので、正確には「越前町役場から三国町ボラ・センへの要請」によるものということになります。三国町ボラセンの本部テントは、座礁した船首の目の前にあります。

 三国町から越前町までは、ボラセンによるバスで向かったのですが、移動の所用時間が1時間半かかり、朝10時から作業開始。作業内容・装備は昨日と同様なのですが、砂利が多く、小石のゴロゴロした海辺でした。

荒れる日本海 越前町の海 越前町の海 越前町にて

 海から流れ着いた重油の塊が砂利(小石)にたまっているのを除去する。チリトリは使えない。木の棒でつつくと、石と油隗が分離するので、このテクニックを用いて作業を進めた。

 午後から波が高くなるところなので、作業は昼過ぎまでしかできず、午後1時頃まで3時間ほど作業を行って、午後2時過ぎには三国町ボラ・セン本部に戻った。今日の作業場には、三国町ボラ・センから、自分を含み8名。他に地元のおっちゃん・おばちゃんら15人ほどが作業をしていた。今日のお昼は、ボラセンによる炊き出しにより”吉野家の牛丼”と”うどん”が、また別のところから、ラーメンが2トントラックで運び込まれ、温かい食事を頂くことができた。

 体力は必要ないが、常に腰を屈めているので、腰が疲れる感じ。頭痛・目の痛みはさほど感じないが、匂いに敏感な人には、それなりにこたえるかも知れない。中でも、長靴についた重油を洗い落とすのに使う灯油の匂いが、あれやこれやにしみつくため、帰りの長いバスの車中では、匂いの敏感な人は少々気分が悪くなったかもしれない。

 今日の作業場にしても、次々と油隗が海辺に流れ着いてくるので、まだまだ今後も息の長い作業が必要だと思う。

 明日29日(水)は、朝から美浜ボラセンの若狭事務所に向かう。美浜ボラセンにコーディネートしてもらって、美浜近辺での作業に参加することになるでしょう。

以上です。

 

※「三国町ボラ・セン」=「重油災害ボランティアセンター」
 現地のJC(青年会議所)福井県ブロックが三国町社会福祉協議会と連携し、Response協会、NVNAD(日本災害救援ボランティアネットワーク)などがともにコーディネートをおこなっている共同プロジェクト。

本部長:三国町社会福祉協議会 森安会長
Vセンター長:東角 操 (日本青年会議所福井ブロック)


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