アメリカ人はデブばっかという大いなる偏見の下、渡米したワタシだが、ヒューストン空港に降立って驚いた。
デブしかいない・・・
太ってないのは子供だけで、ドコを見回しても大人はデブ、デブ、まさに純度100%(注:実話です)。
しばらくたってやっとフツーの体型を見つけた時には、思わず指さしてしまったわね。
空港のビルには、有料の電気自動車が、人や荷物を乗せてノロノロと走っている。
コレって表向きには、重い荷物を持った人や、お年寄りのためなんだろーが、ホントは違うと思う。
だってスーツケースにはコロがついてるし、他の国ではこんなの見たコトないゾ。
タップリ肉をつけた彼らは、きっと広いターミナルを自力で移動するのが辛いのであろう(歩けよ)。
で、その電気自動車の運転手が、必ずでっぷり太った黒人のオバチャンなのね。職業病なんだろうか・・・座ってばかりいるから太る。あるいは太っているからこの仕事を選んだのか・・・
Mサンとしばらく議論をしたが、真相はつかめず。
ちなみにディズニー・ワールドのバスの運転手もそうだった。
ディズニーのアニマル・キングダムにマナティを見に行った。マナティとは、ジュゴンと並んで、人魚にたとえられる水中哺乳動物だ。
ってドコが人魚なのよ。
すんぐりむっくりした巨体が水槽を愚鈍に泳ぎ回ってる。中には1トンを越えるものもあるらしい。
エサはレタスだというが、なんでレタスでこんなにデカくなれるんだー。ただし1日50キロ食うらしいけど。
んが、ワタシが目を見張ったのは、水槽のマナティよりもギャラリーの方であった。マナティを見ている人々が、揃いも揃って超ド級のデブばかり!
親近感を感じているのだろーか、ジッと水中を覗き込んでいる。アンタ達、そんなもん眺めてないで、鏡見た方がいいよ。
デブ、デブと連呼するワタシを、サエコさんがたしなめる。
「春巻チャン、そんなコト言っちゃ失礼よ。太っているのは病気なんだから。自分達のせいぢゃないのよ」
ぢゃ、この国は病人だらけぢゃん。
でもまあたしかにあの太り方は病的といえよう。んが、本人のせいぢゃないという面においては、はなはだ怪しいとワタシは思う。
だって、アメリカ人の多くは、ヨーロッパからの移民でしょ?フランス人だってイギリス人だって、そんなに太ってなかったもん。それに同じアメリカでも、この後行ったNYでは、デブの普及率がグッ と低かったのだよ。
コレは文化のせいである。
アメリカに赴任した方から、アメリカ人はコーラをガロンで買うと聞いた時、この人はなんて悪質なウソをつくのだ、と思ったものだが、実際来てみればホントであった。
テイクアウトのサンドイッチだって、一人分がデコレーションケーキみたいな箱でくるし、ハムは10層になってるし、サエコさんは全部食べちゃうし。
それになんといっても、車生活というのが大きな要因だろう。NYやボストンは例外として、アメリカのほとんどは車社会。よって道は車のためにあり、誰も歩いちゃいない。
なにぶん国土が広いから、車が一番合ってると思うけど、健康のためには悪そうだ。
帰りの車の中で、ロジャーがふと
「そういえば、リエ・ミヤザワはその後どーした」
「へ??」
リエ・ミヤザワが宮沢りえであるコトを理解するまでにしばらく時間がかかった。っていうかなんでアンタの口からそんな言葉が?
聞けばロジャーは彼女のファンらしい。彼はなかなかの日本通で、相撲にも詳しいのだが、りえちゃんのコトまで知っているとは・・・。その後というのは、貴乃花と別れてから、という意味だった。
「アア、リエはあれからビョーキになっちゃってさァー。ホラ、ご飯食べられなくなる病気よ。カーペンターズのカレンがなっちゃったヤツ」
「オー、×××××!」
「でも最近は元気になったみたいよ」
「それにしても、あんなデブと結婚してどーするつもりだ?」
・・ったくコレだからイヤなのよ、無知なアメリカ人は。だからワタシは声を大にしていってやった
「ワカ・タカは今日マナティーの前にいた誰よりもスマートである」
例によってロジャーは疑心暗鬼であったが(ナメとんのかオンドリャー)、ワタシはちゃんと大相撲でナマの若・貴を見たんだからねッ。
大体、小錦は別として(アイツは外人だ)、彼らの肉体は筋肉なのよ。
そういえば、マナティも筋肉って言ってたわね(ホントかよ)。ってコトは、アノ人達ももしかして筋肉・・・? まさかね。 (つづく)