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あとはまたラクダに乗って入り口まで帰りました!
そして、いよいよお楽しみのラクダ乗りです。
料金を半額位まで値切ってひとり120元だったと思います。
高いのか安いのかわかりませんが、2時間以上乗りました。
ラクダでいける高さまで鳴沙山を登りあとは自分の足で頂上まで登ります。
そしてそこで待っているのは・・・・はるか彼方まで続く砂の山!!
夕日に染まる景色を見つつ、そこで記念に砂の持ち帰り(笑)
その後は10元ほどとられましたが、一気に砂山を滑ります。
これはかなり楽しいです〜〜。しかももうすでにあたりは真っ暗という
時間に滑っていたので、一人で先に下にいるとスリルも味わえます(笑)。
砂すべり
餃子
敦煌&西安

2000/09/02〜09/08

かつて長安と呼ばれた都、そしてシルクロードの出発点、西安。秦の始皇帝や玄宗と楊貴妃のロマンスなど心引かれる
歴史の宝庫です。そしてその先の敦煌、西域と呼ばれる場所を見たくて訪ねました。
西安の街は城壁で囲まれています。東西南北にあるうちのひとつ
西の城門に登りました。この城壁は明の時代に作られたものを
基礎に改修を重ね現在の姿になったそうです。
以前来た時にはこの上を自由に歩くことが出来ましたが、現在は
一部分のみ開放のようで残念です。
できれば自転車で一周してみたいな。
JASにて羽田発関空乗り継ぎで西安に到着です。
西安も日本から直行便が出るようになってから便利になりました〜。
西安は随分前に一度来ています。どんな風に街が
変化しているか楽しみ。
西安名物の餃子のフルコース。
卓上なのにものすごい勢いの火!
これはスープに入れて食べる真珠餃子。
私たちの飛行機は10人程度しか乗客がいませんでした。それでも皆律儀に決めら
れた席に。だからガラガラなのに一箇所にちんまり皆が集まって座っています。
自己主張の強いお国柄、なんだかちょっと笑ってしまいました。
ちなみに日本人というよりも外国人は私たち二人だけでした。
敦煌空港
いざ敦煌へ!
お昼に食べた麺!10元位だったような。
ホテルに着くのが遅れて食べ損なった私たちは
街中のレストランで食べるはめに。
波乱の予感が・・・・・
機内食
敦煌山荘(The Silk Road Dunhuang Hotel)
街の中心からかなり離れていましたが、その代わり鳴沙山にとても近いホテルでした。
これまた外国人宿泊は私たち二人だけです。他に中国の旅行者がちらほら程度です。
食事は朝昼晩と全てホテルです。毎回3人位のホテルの方がお給仕してくれました。
飲み物を一口でも飲むとすぐに注いでくれます。最初はじっと見られて気になりました
が、すぐに慣れてしまいました。というのも、広いホールの真ん中で二人でテーブルを
挟んで座るのですが、時間によっては二人だけ!なんてことも・・・・貸切状態なので
慣れるしかなかったんですね〜。
中国を旅行すると愛想の無い待遇をされることも多いと思いますが、ここはやはり田舎
なのでしょうか?素朴な感じでとても親切でした。
ホテルの中庭です。建物は回廊でつな
がれており、その合間のお庭には花々が
沢山植えられていました。
柳がなんだかいかにも中国っぽいじゃ
ありませんか? 
衣をまとった仙女がふっと出てきそうな
気がします・・・・。
ホテルの屋上からの鳴沙山。
夜になると真っ暗闇です。
そしてこの柵、かなりいい加減ですが、
これがホテルと鳴沙山との境界です。
木のくいで栓をして入るお風呂!
鳴沙山の入り口です。
まづ歩いて月牙泉に行きました。三日月の形をした泉です。
枯れることの無いオアシスでしたが、今では水量がぐっと少なくなっているそうです。
ちょっと山登りをして復興された楼閣の写真を一枚!

毎回こんな感じ。食べ終わっているものもあるので
お皿の数はもっとあったと思います。
よ〜〜く見るとデザートの果物はスイカが4切れ、
メロンが4切れ。二人で食べるにはちょっと多い〜。
でも美味しいので意地になって食べました!
陽関へ
唐の王維の詩
『西、陽関を出ずれば故人無からん』 で有名な古代の関所跡
ここからの景色は忘れられません。
漢代の烽火台あと。
莫高窟へ
3大石窟のひとつ莫高窟を見学してきました。
手荷物は基本的に入り口で預け、10人ほどまとまったところで見学スタートです。
ここの(学芸員のような方?)専門ガイドの方に案内されて一般窟から10窟程度。
そして特別窟の45、57、158窟を他の人とは別に見学してきました。
初唐期57窟の菩薩様がとてもきれいだったのが記憶に残っています。
そしてここで事件発生!
これは後で知ったことなのですが、敦煌でのガイド王さんが体調悪化で倒れ
いなくなりました。
私たち二人は莫高窟見学後、時間になっても迎えにこない王さんと、運転手の
犯さん(犯罪の犯と紹介されました!)を探してあっちうろうろ、こっちうろうろ。
他の団体日本人ツアーの人たちからはどうしたの?と心配される始末。ようやく
犯さん登場。でも犯さんは日本語が話せないので筆談です。そして犯さんの
手には手紙がひとつ。王さんからのものでした。その手紙には自分は入院して
もうガイドが出来ないという内容が・・・・そういえば、敦煌にきてからというもの、
殆んど二人で自由行動のような状態だったなぁ〜〜と。彼女は具合悪くていつも
入り口辺りで説明すると姿を消していたのです。
でも親切な犯さんのお陰で楽しい旅行ができました。最後に空港まで送って
来れるときも身振り手振りで朝ご飯は食べたのか?とか心配して聞いてくれました。
ありがとう犯さん!

その他、敦煌では映画『敦煌』ロケ地跡『敦煌古城』や、敦煌市博物館なども見学。
西安へ戻ります〜
まづは西安のシンボル大雁塔へ
これは玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を収めるために建てられたものです。
上に登ると西安市内が一望できます。高さ64M。

そして、陝西歴史博物館へ。
宮殿様式の建物はとても立派です〜。

夜は宮廷料理を食しながら、古典舞踊の長安楽舞を
見てきました。衣装が華やかです〜。出演している
方々もなんてきれいな人達なのでしょう!
一番前の席で二人で座っていたのですが、他の
テーブルは全て団体さんで、ちょっと浮いてしまい
ました(笑)

翌日は新石器時代の集落遺跡『半坡遺址』を見学し、その後『兵馬俑坑』へ。以前の兵馬俑坑はまだ一号坑しかなかったので今回行って
びっくりしました。3号坑も立派な建物が出来ていたのですから。そしてノーフラッシュと書いてあるのにかかわらず写真撮り放題の
中国の方には脱帽です!また、実際の2分の1のサイズの銅馬車や決して錆びない剣など、今の技術でも作ることが難しいと言われる宝物
の数々を見て改めて中国の偉大さに拍手!

始皇帝陵を横に見ながら一路『華清池』へ。
勝手ながら早くこの始皇帝陵発掘してくれないでしょうか?
回りの兵士たちだけでもこの規模です。陵そのものはどんなものが想像すらできません。
水銀でできた川があるとか・・・・
華清池ではお金を払うと温泉で手を洗うことが
出来ます。玄宗と楊貴妃が使っていたお湯と同じ
お湯で手を洗うのもいいかなぁ〜と。
実際に楊貴妃が使った浴池跡などが見られます。
そして王義之などの名碑が並ぶ石碑の博物館『西安碑林』。沢山の拓本ならぬ拓碑が売っていました。
翌日は西安郊外へ。『乾陵』、『楊貴妃墓』、『茂陵』、『霍去病墓』、『咸陽博物館』。
一度見てみたかった楊貴妃墓。
聞いたところによると楊貴妃の亡くなった場所ははっきり
しない為、遺体はここに埋葬されているわけではないのだ
そうです。それでは何が入っているかというと身に着けていた物
らしいです。それでも美容効果があるとされ多くの人がその土を
持ち帰ってしまうため(漢方の国って感じでしょうか)、現在のよう
なブロックで固められた墓になったそうです。
別の建物には中国4大美人の色あでやかな立像がありました〜。

唐の第三代皇帝高宗と中国で唯一の女帝則天武后の合同葬。
墓前に行くまでの距離がとても長く、お墓というよりは山のようです。
実際梁山の峰を使って作られているそうです。またその道の両脇には石像があり、
そのひとつ無字碑は何も刻まれておらず、自分の功績は文字で表すことは出来ないと
いう意味だとか・・・・
それにしても大きなお墓です。やはりここも発掘されていないのだとか・・・
一体中にはどんなものが埋葬されているのでしょうか?
無字碑
これは茂陵のとなりにある霍去病墓です。武帝に寵愛された武将のお墓です。
ここには動物の形をした石刻がたくさんあります。
この近辺では茂陵もしかり、丘のように見えるものは皇帝の陵墓だったりします。
最終日には阿倍仲麻呂の記念日が建つ『興慶宮』、空海ゆかりの『青龍寺』を見学しました。

最後に寄り道したのは病院です。きちんとした病院なのですが、そこで気功なるものを初めて見せてもらいました。
そしてお決まりの漢方。花粉症に効くと言われてひとつ買ってきましたが・・・・・効きませんでしたね。やっぱり。

最後に、西安でのお泊りはシェラトンだったのですが、この時期は月餅シーズンだそうで、そこで売っていた
シェラトン特製月餅!とても美味しかったです。日本とは違って塩味マッシュルーム餡なんてものもあり結構いけます。
この時期だけのものなので、もし遭遇したらお薦めです。

今回の西安・敦煌旅行も無事終了。
次回はシルクロードを辿ってみたいです。炎のようにゆらめく火焔山とか・・・・お終い

阿倍仲麻呂の記念日。
1300年も前に遣唐使として渡った日本人が
いるなんてちょっと想像しにくいですね。
その頃の唐はどのような都だったのでしょうか?

楊貴妃像