機 動 動 姫
MoMo
(Mobil-Movementess)
モビル・ムーヴメンテス〜「動力の姫」

Q & A

Q:MoMoって何ですか?

A:
全高30メートルの
巨大ロボット兵器です。


Q:MoMoは何のためにある?
「MoMo」は、何のための兵器なんでしょうか? その使命とか、目的とは?

A:
巨大な謎の敵「宇宙怪獣(仮)」と戦い、これを撃破して
人類を守ることが目的です。


Q:MoMoは誰が作った?

A:
MoMoは、地球人が開発したものではありません。 2050年に、とある宇宙人(仮)?から貸与され、地球に運び込まれてきました。


Q:MoMoの意味は?
MoMoって、どういう意味なのでしょう?その由来は?

A:
「モモ」と発音します。
Mobile-Movementess(機動動姫)の略です。

実は、元々地球にも「MM (Mobile-Movement 機動動機)」と呼ばれる人型兵器があったのですが、実用性が低かったためか廃れてしまいました。

MoMoも同じ人型兵器であったため、「動機」にあたる”Movement”を女性形(〜tess)として呼称されました。


"Movement" は、時計の内部構造を指す言葉でもあり、MoMoが「地球人の手に負えない精密機械」であるというイメージも持たせてあるようです。


Q:MoMoって人が乗って動かすの?

A:
頭部にキャビン(コクピット)があり、
乗員二名が搭乗して操舵します。
一名は地球人、もう一名は人間型をした戦闘補助AIで、こちらは "パーサー(purser=主席乗務員)" と呼ばれます。


Q:「MoMoの色」はどうやって決まる?
白黒カラーのMoMoが多いようですが、赤や派手な色のMoMoは誰かが塗っているのですか?

A:
”Xodd”から貸与され、地球に来たばかりのMoMoは、ほぼすべて白黒のカラーリングをしています。 これが
MoMo本来の基本色で、地球では「オルカ」と呼ばれています。
同じオルカでも、造られた時期(?)などにより、若干の個体差があるようです。

軍など、特定の組織に所属するMoMoは、そこの制式カラーで統一される場合もあります。(普通の兵器と同じような、グレーや暗緑色など)
また、戦績の優秀なエースパイロット、スタープレイヤーなどは、(国家や企業などから出資を受け)派手なパーソナルカラーで機体を塗ってもらう事もあるようです。



Q:MoMoの耳
MoMoの頭の横、耳の位置にある尖った角のような物は何ですか?

A:
"イヤーコーン"と呼ばれるもので、音や光などを捉える総合感覚器官のようです。(ear-cone)
…しかし、これが破損しても普通に動けるし、最初からイヤーコーンを持たないMoMoもいます。

おそらくMoMoは、これの他にも予備のセンサー(のようなもの)を全身に備えているのだと思われます。


Q:MoMoの操縦方法は?
宇宙人?から貸与された機械が、地球人に扱えるの?

A:
地球以外にも様々な星系へと送られている(であろう)MoMoの操舵システムは、現地の生物が普遍的に使用している機器へと、その都度換装されます。

地球仕様のMoMoの場合は、コクピットにPCとモニターが置いてあり、それにコントローラー、キーボード、マウス等が接続してあるようです。

両手用のレバー、両脚用のペダルが設置されている機体も確認されているため、機体ごとにシステムが違うのかもしれません。


Q:MoMoはどんなふうに戦う?
MoMo
の戦い方は? 必殺技とかはある?

A:
MoMoが必ず使う「必殺技」というものはありませんが、人型を活かしての「殴る蹴る」や、金属製の刀剣といった実体物を使うことが多いようです。
一応、標準的な武装としてビームのような光線兵器や、レーザー剣のようなものも持っています。

また、それぞれのMoMoやそのAIごと、またそれに搭乗するパイロットごとに、得意とする武器や戦い方などがあるようです。



Q:MoMoは空を飛べる?
MoMoは飛べますか? 反重力とかで飛行したりしますか?

A:
MoMoは反重力など、重力を操る機能を持ちません。 そのかわり、
"CCS定理"というものを操作して浮遊・飛翔することが可能です。
これは、物体の存在する空間座標を直接指定し、そこへ移動(もしくは停止)させる事ができるものです。

これのおかげでMoMoは、足を地面にめり込ませずに歩け、翼なしでも成層圏まで跳躍できます。
ただし、飛行能力をより高度化させるためのオプションユニット(地球製)を装備する場合もあります。



Q:MoMoの動力源は何ですか?
某ガンダムでは、小型の熱核反応炉(核融合)が実用化されていましたが…。

A:
巨大ロボット兵器であるMoMoは、たいへんな重量を持っているため、ただ立っているだけでも地面に負担をかけてしまいます。(足が地面にめり込むなど)

そうならないように、常にCCSを起動させ、機体を地面から少し浮かせています。 このCCSは飛行や防御にも使える便利な機能ですが、唯一の欠点が「膨大な電力が必要」という点です。

このエネルギーをまかなうため、MoMoは胸部に二基の「OPover-power)炉」を搭載しています。 これは、あらゆる物質を分解し熱量に変換するシステムで、あらゆる物質、たとえば空気中に漂うチリや水分、小石などを燃料とすることができます。

Q:MoMoの胸に、大きいのや小さいのがある理由は?

A:
MoMoが持つメインジェネレーターである「OP炉」は、空気中のチリや水分などを分解して膨大な熱量を発生させます。 OP炉で生み出されたエネルギーは、炉の周囲に設置された「キャパシタ(貯蔵庫)」に凝縮して蓄えられます。

このキャパシタの容量が、そのまま胸のサイズとなります。 そのため、胸の大きいMoMoほど多くのエネルギーを貯蔵できる、という事になります。
(貯蔵量が違うだけで、作られるエネルギーの量は同じ)


Q:胸の大きいMoMoの方が強い?

A:
ほぼ永久機関とも言えるOPシステムですが、欠点として、その重量が挙げられます。 炉で作られたエネルギーは、凝縮して胸のキャパシタに溜められるのですが、この膨大な熱量を圧縮して貯蔵する際、小型のブラックホールとも呼べるほどに空間を歪曲させるため、ものすごい重量となってしまいます。

そのため、胸が大きいMoMoは大容量で多くのパワーを使えるかわりに、動きが鈍くなります。 反対に、胸のサイズが小さいMoMoは素早く、格闘などの体術を活かした近接戦闘を得意とする特性になります。

結論として、それぞれ一長一短があり、適材適所。 使う武器と、作戦と、あとは運用次第…という事になります。

Q:MoMoの整備や補給は?
MoMoは、個人で所有できる兵器、との事ですが、整備や補給、修理などはどうするのですか?
あと、格納庫などはどうしているのでしょう? 巨大な兵器だと、すぐに見つかったりしませんか。

A:
MoMoの燃料は、空気中の水分やチリなどです。

整備は、AICCSの機能を使って自身で行います。
機体が破損した場合、OP炉の機能を逆転用し、熱量を物質化することで補修します。
つまりMoMo
完全にスタンドアローンな兵器であり、整備スタッフ等の第三者による整備・補給を必要としません。

また、非戦闘時は衛星軌道上や、虚数空間(別次元の同地点)に機体を安置しています。


Q:MoMoはどのくらい強い?
MoMoの強さって、実際どのくらいなんでしょう…?

A:
2045年当時の人類は、どこからともなく現れた「宇宙怪獣(仮)」の脅威に脅かされていました。
数十メートルの巨大な躯体をもち、突然現れて好き勝手に歩き回り、突然消えてしまう謎の存在。 様々な特性を持ち、生物なのか、機械なのかもわからない。
そして、彼らが持っている"CCS"という機能により、地球の一切の兵器が通用しませんでした。

すべての国が結託して連合軍を結成し、核を含むあらゆる兵器を総動員してこれに対抗しましたが、結局、年間で1体も倒すことができませんでした。

2050年になりMoMoが登場し、初戦でこれを撃破。 以後約5年で1000体近くいた宇宙怪獣(仮)のほとんどを討伐してしまいました。
…つまりMoMoは、
地球上のあらゆる兵器・どんな武器よりも強い、ということになります。


Q”CCS”とは何ですか?
MoMoと、宇宙怪獣(仮)が持っている能力に「CCS」というのがありますが、それはどのようなものですか?

A:
”CCS”は、反重力や慣性制御とは異なる原理の物理学定理です。 物体の絶対的座標を空間上に直接指定し、そこへ移動させる(あるいは固定する)作用をもたらします。
膨大なエネルギーを必要とするかわりに、物体の重量や慣性を無視して動け、巨大兵器としては有り得ない運動性能を得ることができます。

宇宙怪獣(仮)は、これをバリアーのように使用することで、地球の兵器のすべてを無効化。
MoMoの場合はこれに加え、機体の浮遊や飛行、慣性の制御、また単に手足を動かす際にも使用されます。
わかりやすく説明すると、人間がガンプラ等で遊ぶ際、本体を「手」で持ち、「指」で手脚を可動させ、動かして遊ぶ…その時の「手」や「指」がCCSに相当します。 
MoMo本体の外部から、目に見えない(手のような)強い力で機体を支え、動かしているのに近い感覚です。


Q”CCS”は、戦闘にも使える?

A:
CCSによる結界を機体の周囲に敷設することで、外部からの物理的接触を完全に防げます。 つまり、攻撃に対する「バリアー」といったような、防御的な用法です。
逆に、機体による物理的接触攻撃(パンチやキックなど)を強化する事もできます。
また、質量を持った物質に一定時間、CCSを帯びさせることが可能です。 実体弾や剣などにCCSを帯びさせて攻撃することで、SSCでバリアーを張っている敵にもダメージを与えられます。

つまり、質量を持たないビーム兵器などよりも、実体弾や金属製の刀剣、殴る蹴る等が、CCSを持った相手に対しては有効、ということになります。


Q:弱点は?
MoMoに弱点はありますか? ここを攻撃されたら弱いとか…。

A:
MoMoは、CCSによる力場の結界によって常に守られており、外部からのあらゆる物理的接触を防ぐことができます。
そのCCS
ですが、
同じCCSによって中和・相殺させることが可能です。 CCSを持つ者による物理的攻撃であれば、SSCのバリアーに守られた敵にもダメージを与えることが可能。 つまり、CCSを持っている相手(宇宙怪獣や、MoMo)とは、互角の戦いとなります。

CCSを使用するためには、膨大なエネルギーを消費します。 無尽蔵のエネルギーを生み出すMoMoのOP炉でも、決して潤沢とは言えません。 力比べとなった場合、エネルギー量の多い方が押し勝つ結果となります。

あとは、パイロットの「人間的な弱さ・メンタル的なもの」が最大の弱点です。
(この時代の兵器は、自律型の無人機が主流となりつつありました。人命尊重の意味だけでなく、恐怖や感情を持つ人間を搭乗させるリスク回避の意味もありました)

Q:MoMoは、敵に負けることはある?

A:
”CCS”のおかげで、地球のあらゆる兵器・どんな武器よりも強い、というMoMoですが、
MoMo同士が戦う場合は互角です。 その結果、敵(のMoMo)に負けることはあります。

また、宇宙怪獣(仮)との戦いに敗れるケースももちろん存在します。


Q:MoMoの頭部デザインによる、性能の違いは?
MoMoには、様々なデザインの頭部装甲が存在していますが、これらは設定上、どのように位置づけられているのでしょうか?
Xodd純正のオプションなのか、それとも選定されたパイロットや、所属する組織による改造品なのか?

A:
MoMoの頭部形状(型)ごとに、搭載されている戦闘補助AIの「タイプ」が異なります。
パーサーの外観や性格に加え、その戦い方やスキルにも差異があるようです。

たとえば、射撃が得意であるとか、近接戦闘が得意、刀などの武器を取り扱うのが上手い、等。
性格の面でも、慎重で臆病だったり、過去のデータや統計を重視する、とにかく大胆な行動に出たがる、等々…。
…どれも長所・短所があり、適材適所です。 性能だけをトータルで見ると、どれも大きな差はないと考えられます。

Xoddにて製造(?)され、地球に搬入されてきた段階で、すでに100種以上の頭部タイプ(型)が確認されています。 1体しか見られないレアなものから、数体〜数十体も作られたタイプもあります。

また、後の時代に地球の工房や軍などが頭部装甲に機能を追加したり、外観の変更を伴う改修を行ったケースもあります。 これについては、固有の機能(武装、センサー等)が後付けされていると考えられます。


Q:なぜ、AI(頭部デザイン)にたくさん種類があるのか?
MoMoには多くの頭部のデザインがあり、これは戦闘AIの種類と紐づいているとの事ですが、なぜこんなにたくさんの種類があるのでしょうか。

A:
MoMoは本来、複数台がチームを組んでのチーム戦を想定されているから…という説が有力です。

複数台のMoMoによる作戦行動中、敵による強力な広範囲攻撃が来た場合、皆が同じ動きをしてしまうと全滅する確率が上がってしまいます。 それよりは、各自がバラバラに動き、それぞれが独自のやり方で対処する方が、結果として集団内の生存率が上がります。

これは例え話ですが、RPG等のゲームの場合、戦士3人のパーティーより、戦士・僧侶・魔法使いのパーティーの方が、より多くの戦局に対応できます。
そのような理由により、戦術や思考について、個々による多様性を持たせてあるのだ…と考えられています。


Q:MoMoのパイロットはランダムで選ばれる?
MoMoのパイロットはランダムに選ばれるそうですが、なぜですか。
なぜ、ちゃんと訓練を受けた、なりたい人(軍人とか)がなれないのでしょう。

A:
巨大ロボット兵器であるMoMoは、謎の使節団”Xodd”より貸与されたものです。
Xoddの弁によると、

**********************************************************
「地球は今、滅亡の危機に瀕しているが、これに(Xoddを含む)別勢力が直接、助力したり関与することは禁じられている」

「ただし、あまりに科学力・文明力に差のある勢力との衝突により、一方的に滅ぼされる事は不憫であるとし、相手と同等の兵器・兵力を貸し与えることは違法ではない」

「その場合、その兵器・兵力を操るのが『現地の生物であること』が条件となる」

「そこには、現地生物の特定の国家や軍等を相手とした、政治的な優遇や癒着があってはならず、完全に公正であるべきである」

**********************************************************

…との事です。

つまりMoMoは、特定の国や軍、訓練された軍人などへではなく、あくまでも
平等で公正に選ばれた「地球人」に渡される、という事になるようです。

もちろん、ランダムに選ばれた結果、その当人が軍人だったというケースや、パイロットとして選ばれた後、国家に忠誠を誓い軍へと編入される、という事例もあるようです。



Q:MoMoのパイロットになりたい場合は?
MoMoのパイロットに選ばれるための方法はありますか?

A:
MoMoのパイロットは、その機体の戦闘補助AI(パーサー)が選定しますが、逆はできません。
ただし、同じ人物が連続して、異なるMoMoのパイロットとなったり、兄弟・姉妹でパイロットとなるケースもあるため、何らかの条件があるのかもしれません。

パーサーの目的は、「自身のMoMoを勝たせる」こと。つまり、これの助けとなる人物であれば、パーサーによって選ばれる確率が高くなると思われます。


Q:MoMoのパイロットに相応しい人物像とは?
MoMoのパイロットは、MoMoのAIが選別するということですが、これと相性の良い地球人、パイロットとはどのような人物なのでしょう?
例えば、MoMoと同性の女性パイロットや、若者、正義感の強い者、特定の遺伝子パターンを持った人物、etc…。

A:
MoMoに搭載されている戦闘補助AI(パーサー)たちの目的は、人類を救う事、地球を助ける事、世界に平和をもたらす事…などではありません。
ただ純粋に「自分のMoMoを勝たせる事」です。


…なので、MoMoに乗りこれを操り、勝ち星を揚げれそうな人物に目を付け、パイロットにならないか、と声を掛けるようです。


Q:悪人でもパイロットになれる?
MoMoのパイロットは、AI(パーサー)の独断によってランダムに選ばれる、との事ですが、悪人でもパイロットになれてしまう、というのは無理があるのではないでしょうか。
命令に背いて、勝手に動いてしまったりとか…。

A:
「アンタねぇ、『悪人』って言うけどさ、それ誰がどーやって決めんのよ。
社会?法律?…知らないわよ、地球人のコトなんか。アタシらの目的は、MoMoに乗って、戦って勝つ!コレよっ。…とりあえず勝たなきゃ、どーにもなんないの。
正義とやらを語りたくても、クチがなくなっちゃったら喋ることもできないでしょ!」


Q:パイロットとなる場合、契約する?
MoMoのパイロットとなる場合、契約をするのですか? この契約は解除できますか?また、強制的に解除される事はありますか?

A:
地球人がXodd(正確にはパーサー)によってパイロットに選ばれた際、パーサーとの契約に臨みます。 その場合、実際に書類等を交わすわけではなく、パーサーとの口約束で済ませるようです。

これの解除、解約については、パーサーの口からは伝えられた事例がないようです。また、契約解除されフリーとなったり、自発的にMoMoを降りた、というパイロットの話も聞きません。

パイロットが死亡した場合は、自動的に契約解除となるようです。


Q:MoMoの”AI”とはどんなモノ? その役割は?
MoMoの戦闘補助AIは人間のような姿をしているそうですが、どんな役割があるのでしょう?

A:
MoMoの戦闘補助AIは、
"パーサー(purser=主席常務員)"と呼ばれており、1台のMoMoに対し、1体のパーサーが紐づけられています。

パーサーは現地の生物に似た姿をとるとされており、そのため地球に貸与されたMoMoのパーサーは地球人(の少女)に似た外観をしています。

実体物ではなく、ホログラムのような投影物であるようで、そのため外観や衣服などは、ある程度自由に変えられるようです。
触ったり触られたり、ものを持ったりすることも可能ですが、基本的には実体物ではないため、突然消えたり、壁を通り抜けたりすることもできます。

パーサーは、パイロットとともにコクピット(MoMoの頭部)へ搭乗し、戦闘の状況分析や報告、補助プログラムの手入力といった、操舵の補助を行います。
戦闘時はパイロットのサポートを行うかたわら、話し相手となって精神的なケアを行う等、メンタルな部分でのフォローも行います。

彼女らの性格はまちまちで、非戦闘時はパイロットの家に住み込み、生活を共にする者もいれば、戦闘時以外は姿を見せない引っ込み思案なパーサーもいます。
基本的に、パイロット以外の人前にパーサーは姿を現しません。


Q:パーサー(AI)の目的は?
MoMoの戦闘補助AIであるパーサーは、何を考えているのでしょうか? 彼女らの目的は?

A:
パーサーたちの目的は、
「自身のMoMoを勝たせること」です。
そのためにパイロットを常にサポートし、励ましたり応援したり、必要であれば(物理的に)守ることもあります。

「自身のMoMoを勝たせ、その勝率を上げること」だけが目的…それはつまり、自身以外のMoMoを助けたり、地球を救う、人類に平和をもたらす、自分のパイロットを守る…等といったことは、もしかしたら全く考えていないかもしれません。


Q:パーサーは死にますか?

A:
MoMoの戦闘補助プログラム・AIであるパーサーは、生物ではないため死ぬことはありません。

しかし、自身と紐づけられたMoMoが大破した場合には消滅するようです。

彼女らは非生物であるため、「死ぬ」という事が理解できません。 地球人の「死にたくない」という感情も理解できず、また興味も持ちません。
生物の死を単に「機能停止」と呼ぶさまは、冷淡に見える場合もあります。


Q:パーサーに感情はありますか?
MoMoの戦闘補助AIは、人間の姿をしているとの事ですが、泣いたり笑ったり等といった感情はありますか?パイロットの事を好きになったりはしますか??

A:
彼女らの考えている事は、「自身のMoMoを勝たせること」、これ一点のみです。
パイロットと会話し、応援したり励ましたりする事はありますが、それらはすべて目的を達成するためのメンタルケアとしての行為です。
笑ったり泣いたりもするため、感情があるように見える場合もありますが、元が機械(AI)であることを考えると微妙です。


…ですが、まれに(地球人と交流しすぎ、人間に対し興味を持ってしまったために)感情のようなもの、が芽生えてしまう事例があるようです。

こうした件は戦闘の妨げになるとして、パーサーたちは月に一回、とある部屋(虚数空間?)に召喚され、そこでOSの更新〜再インストールを受けます。
この作業により、パーサーたちは戦闘経験やスキル以外の雑情報をデリートされ、新品の状態へとリフレッシュされます。


Q:パーサーはどこにいる?
パーサーは、戦闘時にはパイロットと一緒にMoMoのコクピット内に乗り込むとの事ですが、戦闘の無い時はどこで何をしていますか?

A:
彼女らの使命は、自身のMoMoを勝たせること。 そのために戦闘時は、パイロットに情報や助言を与え、戦闘をサポートします。
また、非戦闘時にはパイロットの住居に住み込み、寝食を共にするパーサーもいます。 これは信頼関係の構築だけでなく、パイロットを外敵(暗殺など)から守る目的もあるようです。

※パーサーのタイプによる個人差も大きく、殆どパイロットと会話しない、MoMoのキャビン(コクピット)から全く出て来ない、内気なパーサーもいるようです。


…また、彼女らは月に一回、とある部屋に招集され、そこでOSの更新〜再インストールを受けます。
この部屋は、何もない真っ白な広いところ(虚数空間?VR空間?)であり、そこへ10体くらいのパーサーたちが集められ、それまでの戦闘内容や地球での生活などを報告させられます。
彼女らは、これを「ネコの集会」とか「お茶会」とか「ガンツの部屋」などと呼んでいます。

…実は、この召喚を拒否し、参加を拒み続けるパーサーもいます。 そのようなパーサーは不良因子として除名され、本部(?)からのサポートを受けられなくなるばかりか、場合によっては「野良」として消去の対象とされてしまうケースもあるようです。


この会合を仕切っているのは、黒髪・長身でやや年長に見えるAIで、白い検査着を着ており、皆からは「姉さん」とか「シスター」「ガン子」等と呼ばれています。

この会合は、パーサーごとに月に一度、不定期に行われます。 パーサーが不在となるため、その日はそのMoMoは戦闘ができません。


Q:パイロットが死亡した場合は?
戦闘でパイロットが死亡した場合、残されたMoMoやAIはどうなりますか?

A:
損壊したMoMoXoddに回収され、修理を受けたのち新古品として新たにリリースされます。
パーサーは、戦闘データ以外のメモリーを消去され、新たなパイロットを探すことになります。

しかし稀に、以前のパイロットに関する記憶が残っていたり、それ故、OSの更新を拒み続けるパーサーもいるようです。

Q:選ばれた人物以外が乗ると、どうなるの?
MoMoのパイロットは、Xoddか、AIがランダムで選ぶそうですが、もし本来のパイロット以外の人物が乗り込んだらどうなりますか? ちゃんと操縦できる?

A:
MoMoに乗り込むには、搭乗ハッチを開ける前に、ボディを保護しているCCS(見えないバリアーのようなもの)を解除する必要があるのですが、この操作はそのMoMoに紐づいたパーサーの補助を必要とします。

また、MoMoの起動には、パーサーの認証が必要です。 
パーサーに認められたパイロット以外は操舵ができず、それどころか機体に触れることすらできません。


Q:MoMo同士で戦う事はありますか?悪のMoMoはいますか?
某仮面ライダーのように、MoMo同士で戦うといったシチュエーションはありますか? また、悪側のMoMoは登場しますか?

A:
戦闘中にパイロットが乱心したり、私怨によりライバルを攻撃したり、所属する国家間の対立が表面化したり、等…MoMo同士による闘いはたびたび起こりました。


ライバル国のMoMoの破壊を目的とした国籍不明機や、明確な無差別破壊を是としたテロリスト機もいました。 また、それらのアウトローを討伐する善玉のMoMoたちによって結成された「討伐チーム」もあったようです。


Q:MoMoは集団で戦う?
MoMoは集団で、チームを組んで戦ったりするのですか?

A:
とある軍事国家の正規軍には、数台またはそれ以上のMoMoが所属していたことがあります。 統率された部隊として登録され、軍の制式カラーで塗装されたMoMoたちがチームによる作戦展開を行うこともありました。

しかしMoMoは、基本的には単独で運用されるケースが多かったようです。

その理由ですが、MoMoは他の一般的な兵器と違い、補給や整備、修理といった、第三者によるメンテナンスを必要としません。 また、保管場所も必要ありません。 完全なスタンドアローンであり、極端に言えば、パイロットの独断で好きなように使えるのです。
軍などの組織に所属してしまうと、これの命令に従うことになり、自分の自由に戦うことができなくなります。 そいうった制約をいやがり、パイロットとしての身分を隠したまま秘密裏に活躍するパイロットが多かったようです。

Q:MoMoって何台ありますか?
MoMoは量産型、とのことですが、どのくらいの台数があるんでしょうか?
強力な兵器がうじゃうじゃあって、それが個人で所有できるとなると、大変なことになりませんか?

A:

MoMoは、2050年に現れた謎の宇宙人(仮)、友好的な使節団”Xodd”より貸し与えられました。 当初は一台一台コンテナによって運ばれてきましたが、やがて把握しきれないほどの数が世界各地に散らばっていきました。
2060年の時点で900台以上が地球に運び込まれたと言われています。

2055年の段階で、本来の討伐対象である宇宙怪獣(仮)はほぼ駆逐されてしまったため、MoMoは用済みとなりました…が、それ以降は「人間同士の争い事」のために使われるようになりました。

最強の兵器であるMoMoの保有台数は、そのまま国家の権威となり、国際的な発言力とイコールになっていました。 1970年代以降の、冷戦時代における核兵器のような存在ですね。
どの国も、すでに自国内にあるMoMoを手放す気はなく、なんとかしてライバル国の所有台数を減らしたい、と考えていました。
各国に所属するMoMoは申請する決まりになっていましたが、申請から漏れたMoMoも少なからずいたようです。

そんな中で、「他国のMoMoを狩る」という特命を受けた裏部隊をかかえる国もありました。

また、フリーで活動するパイロットに中にも、宇宙怪獣(仮)そっちのけで、好き勝手に戦う者たちもいました。 素性を明かさずに単独行動をする者、自由気ままに好きな時に戦う「野良ハンター」、どんな依頼でも請ける賞金稼ぎ、大国から依頼を受けてMoMo狩りをするならず者。 果ては、最初から破壊活動を目的としたテロリスト集団、等…

MoMoは基本、個人で所有できてしまうため、軍や国家で管理できず、力が支配する混沌とした時代になってしまったのです。


2060年になると、Xoddはほぼ姿を現さなくなり、そのためMoMoの返却も、新たな貸与もされなくなります。

以降は地球人同士の戦いによって、MoMoの数はじわじわと減っていくこととなります。

Q:新型のMoMoや、地球製のMoMoはある?
MoMoはずっとMoMoなんでしょうか? もっと強い新型MoMoの登場や、地球製のMoMoは作られる?

A:
MoMoの四肢やボディ等は構造もシンプルで、地球人による解析も進み、改造を施されたカスタム機も作られました。

しかし、その動力源であり心臓部である「OP炉」、そしてSSCの発生機構については、ブラックボックス化されている…というより、地球の科学力では解析不能で全く手に負えませんでした。

そういう背景もあり、最後まで
「地球製MoMo」、「コピー版MoMo」が作られる事はなかったようです。

Xoddから貸与されたMoMoは、2050年から2060年代まででトータル1000台近くにのぼりました。 しかしその間、外観や性能に微妙な差異こそあれ、大きな仕様変更は確認されていません。


Q:カスタム機はある?
強化されたり、魔改造されたカスタム機などはありますか?

A:

新品のMoMoは基本、「オルカ」と呼ばれる白黒カラーをしています。
そこから色を塗り替えたり、ちょっとした装飾や装甲が足されたものも作られました。

さらに、特定の性能強化や、局地戦を想定して機能を追加・拡張された機体は
「オートクチュール(特別誂え)」と呼ばれます。 基本、追加装甲やペリフェラル(追加機器)をポン付けされたスタイルなので、これを取り外せばオルカの状態に戻すことが可能です。

それに対し、
「モンストラム(畸形・異形の者)」と呼ばれるモデルも作られました。 これはオートクチュールの発展型で、フレームや神経系にまで手を加えられているために元の状態へと戻す事ができない、不可逆的なカスタムを施された機体となります。
モンストラムは大抵、多脚・多腕などといった、異形でみにくい姿をしています。


Q:カスタム機は誰が作っている?
MoMoのカスタム機は誰が作っているのですか? やはり軍事国家とか、それ専用の研究所があったりする?

A:

2050年に登場したMoMoですが、これの解析はすぐに始まりました。
心臓部であるOP炉のコピーや、CCSの基礎原理構築までは無理でしたが、四肢など駆動部分の理解と応用は比較的スムースに進みました。 元々がシンプルな構造であったため、地球の科学力でもなんとかなったのです。

改造・強化等を施されたMoMoのカスタム機は、2052年ごろから頻繁に登場するようになります。軍や国家の科学技術局などが組織的に行う場合もあれば、パイロットからの要望を民間の工房が請けて改造するケースもありました。

2053年になると、宇宙怪獣(仮)とは戦わず、ゲリラ戦や破壊工作等で暗躍する、異形の国籍不明機も報告されはじめました。 軍事国家がライバル国のMoMoを狩るために、こういった強力な異形タイプの機体を秘密裏に建造し、その所有を伏せたまま活動させている、等の噂もありました。

…という事で、
オートクチュールやモンストラム等の「カスタムMoMo」は、おそらくそのすべてが地球人によって作られたものであると考えられます。


Q:Xoddとの出会いは?
MoMoを貸してくれた宇宙人(?)であるXoddは”謎の使節団”ということですが、どのように地球人と出会ったのでしょう? 宇宙船とかに乗ってきた?

A:

Xoddとの最初の邂逅は2050年。 彼らは、とある国の海岸から上陸してきました。
見た目は人間にそっくりで、身長はやや大きく約2m超。 ラバーかゴムのような素材でできた黒いスーツを着用。 首にはネクタイ、足は革靴といういで立ち。
頭部には異形のマスクをかぶっており顔は見えない。

…一応、人間とそっくりな姿かたちではありますが、その様子は
とにかく滑稽で異様であった、と伝えられています。
※なぜこのような言い回しかというと、彼らは
カメラ等の映像記録媒体には一切写らないのです。


Q:”Xodd”とは、どういう意味なのでしょう?

A:

Xoddは海から上陸し、びしょ濡れのまま5〜7名ほどで列を作りながらゆっくりと行進し、徒歩で移動します。
その奇妙な足取りや、不思議な衣服と外観から
、「Xeno(異邦人)」と「odd(奇妙な)」を組み合わせ、作られた語が「Xodd(ゾッド)」です。

彼らは最後まで自己紹介をしませんでしたので、その正体も不明のままであり、”Xodd”というのも地球人がつけた呼称ということになります。


Q:Xoddとの意思疎通は?
Xoddとのコンタクトの方法は?

A:

浜辺から歩いて上がって来たXoddは、5〜7名ほどで列を作りながら行進し、そのまま徒歩で、その国の重要な政治施設(国会議事堂やホワイトハウスなど)へと侵入し、地球人との接触をはかりました。

彼らは音声による言語は用いません。 身振り手振りを伴いながら、何とも言えないテレパシーか口寄せのような手段にて、意思を伝えてきます。
(Xodd自体は何も喋らず、彼らの意思を、そこに同席した地球人の誰かがそのつど代弁する、という感じです)

2050年以降も何回か、各国の政府施設で高官との会合が開かれたようですが、彼らは毎回、このような登場のしかたです。(海から徒歩で上がってくる)
用件が済むと、また元のように行列を作り、徒歩で海へと帰ってゆきます。

Xoddとの意思疎通は困難を極め、基本、一方通行です。 地球人側からの質問・要望などは一切伝わらないようです。


Q:Xoddは何と言ったのですか?

A:

神出鬼没で現れ、徒歩でその国の重要な政治施設(国会議事堂やホワイトハウスなど)へと侵入してくるXodd。
彼らは音声による言語は用いず、何とも言えないテレパシーか口寄せのような手段にて、意思を伝えてきました。

それによると…
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「今、地球人は外敵による、大変な危機に瀕している」

「地球の科学力ではこの危機に対応できず、ただ絶滅を待つのみである」

「我々は、これを良しとしない。そこで、外敵と同等の戦力を持つ兵器を貸与したい」

「ただし、我々が直接、外敵と戦う事は出来ない。それは、法に反する。我々は、特定の勢力に過度に肩入れできない。兵器を使用し戦うのは、地球人であるべき」

「この兵器の使用権を得るものは、全地球人からランダムで選ばれる。特定の国家や軍、組織、勢力などを優先することはない」
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…という事でした。
Xoddは、立場的には「善意の第三者」でしかありません。 「地球人の味方」というよりは、宇宙の不公平を是正し、弱き者にも生存のチャンスを与えれてくれる
「調停者」という立場のようです。


Q:”Xodd”の目的は何でしょう?
絶滅の危機に瀕していた人類に、MoMoを貸してくれた謎の使節団”Xodd”。彼らの目的はいったい何なのでしょう?

A:
彼らの弁によると、その目的は
「星間の力に均衡をもたらし、弱い生物にも生存のチャンスをもたらす」ということです。

宇宙では、あまりにも科学レベルに差がある二つの文明が出会った際、一方が全く反撃できぬまま絶滅へと追いやられるケースがあります。
地球の例でいうと、インカ帝国がスペイン人に一方的に攻められ、滅ぼされたようなケースですね。

そんな時に、適切なレベルの兵器を貸し出すことで間接的に援助し、両者が「公平な条件」で戦えるようにする。…それがXoddの目的であり、活動内容のようです。

なので、彼らは直接戦ってはくれない(星団法に抵触する?)し、また、あまりにも強すぎる兵器を貸してくれることもないようです。


Q:XoddがMoMoを作った?
MoMoは、Xoddが作った兵器なのですか?

A:

XoddがMoMoを作ったのかどうか?…については、実は確証が取れていません。
Xoddが、MoMoやパーサーと一緒にいるシーンが一度も確認されていないためです。




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