ワンタイムパスワード

one time password

 パスワードを接続するたびに自動的に変更し、固定パスワードの欠点である「盗聴(タッピング)に弱い」、「PC(端末)の不正使用」、「パスワード管理を人に依存する」などを回避する手法。

 認証サーバーとトークン発生器(Authenticator)の間で、暗号化のための鍵(共通鍵)を共有し、その鍵を使ってもとのデータを暗号化することにより、ユーザーごとに固有なパスワードを生成し、認証する。

 トークン発生器の保持者でなければ、パスワードは生成できないため、パスワードからトークン発生器の保持者を特定することができる。パスワードを盗聴されたとしても、そのパスワードは再利用できないため、セキュリティを保つことができる。

 ワンタイムパスワードは暗号鍵から生成するため、この暗号化鍵の管理にも十分注意する必要がある。

 ワンタイムパスワードの方式には、チャレンジコードを使用する非同期方式と、認証サーバーとトークン発生器のそれぞれでデータ(カウンタ値、時間を利用)の同期を取る同期方式がある。

非同期方式

 非同期方式は、認証サーバー側で、チャレンジコードと呼ぶバスワード生成のためのデータを発行する。ユーザーは端末側に送信されたチャレンジコードを元にして、秘密鍵で暗号化してパスワードを得ることができる。

 非同期方式ではトークン発生器にパスワード生成のための元データが保存されておらず、接続ごとにチャレンジコードが認証サーバーから送信される。そのチャレンジコードが生成するパスワードは必ず1つである。

同期方式

 カウンタ同期方式は、認証サーバーとトークン発生器それぞれが内部カウンタを保持してしている。この内部カウンタの値を元にして、認証サーバーとトークン発生器で共有している暗号化鍵からパスワードを生成する。

 時刻同期方式は、認証サーバーとトークン発生器が保持する時刻を元にして、共有している秘密鍵で暗号化し、パスワードを生成する。

 同期方式ではパスワード生成のための元データがトークン発生器と認証サーバーのそれぞれに管理されており、ずれを起こすことがある。そのずれを補正するために複数のパスワードを候補として取り扱う必要があり、若干パスワードの厳格さに欠ける。

同期、非同期方式の比較
方式操作性偶然パスワードが一致する確率(16進8桁の場合)ISDN同期接続
非同期少し手間がかかる1/4Gできない場合がある
同期通常のパスワード入力と大差ないカウンタ同期:16/4G
タイム同期:3分間同じパスワード
問題なし

 トークン発生器にPINという暗証番号を設定することにより、トークン発生器自体の紛失、盗難に関する安全も考慮している。

 端末(PC)にパスワード生成プログラムをインストールして使用するソフトウェアトークンと呼ぶ商品もある。トークン発生器に比べて、電池交換が不要な点と、安価な点で勝っているが、PINによるプロテクトはされているものの、PCにすべての情報が入っているため、PC自体の盗難、不正使用の場合のセキュリティに弱い。また、同期方式の場合、PC内のデータを元にパスワードを生成するため、PC内のデータの管理には注意が必要である。

ケータイ用語の基礎知識

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