![]() ![]() ![]() ![]() 竹内あきら氏と、Larry Miller氏の その他の作品を紹介していくコーナー。 当HP立ち上げ時より計画していた企画です。 なんとか情報が揃いましたので、いよいよスタートです。 20040425: 「MINOTAUR」を紹介。 ● 竹内あきら氏の作品 : OLION / OLION80 以外は大葉浩美氏との合作。
● Larry Miller氏の作品
BATTLE FIELD by HIROMI+AKIRA COMPANY PC-6001のゲームの中でも、マイナーな作品。 私は竹内氏のHPを見るまで存在を知りませんでした。 先日、偶然にもオリジナルテープのみ、中古ショップで購入することができました。
「バトルフィールド」は 3Dの戦車シミュレーターです。 操作系が非常に特殊で、「ジョイスティック2本必須:キーボードの操作不可」という仕様です。 しかも、操縦桿タイプのジョイスティック推奨。 2本のスティックを操縦桿に見立てて遊びます。 スティックを2本同時に前に倒すと前進、 後ろに倒すと後退、互い違いに倒すとその場で旋廻します。 なぜこのような特殊操作なのかというと、 実はこのソフトは、アスキーが発売していたPC-6001用ジョイスティック(商品名:QuickShot)に同梱されていたゲームだったのです。 AXシリーズのパッケージにも載っていた、白い操縦桿型のスティック、と言えば思い出される方も多いでしょう。 QuickShotは2本セットで9,800円という価格でした。 現在でも遊ぶ環境を用意するのは一苦労。 エミュレーターでプレイするために、 Windows用のゲームパッドを2個購入しました。 購入したのはサターン用パッドに似た形状でしたので、左右の膝にパッドを載せてのプレイです。 追記: Bernie さんに相談したところ、 PC-6001VW にジョイスティック入力をPCの任意のキーにアサインする 機能を付けていただきました(ver014a ~)。 これでパッドを2個使わなくてもキーボードでプレイすることができます。 感謝!
ゲーム内容はいたってシンプルです。 レーダーを参考にしながら、自分に向かって飛来して来るミサイルを迎撃します。 写真は自機に向かって接近中のミサイルです(三角錐)。 ワイヤーフレームで描かれています。 ミサイルが接近するにつれ、ウォオオオンと音も近づいてくる演出があります。 ミサイルは非常に高速で、しかもホーミングしてくるため、止まっているとすぐに被弾してしまいます。
ミサイルを破壊した瞬間の写真。 爆発パターンはオリオンを彷彿させます。 高速に移動するミサイルの迎撃は、とても難しいです。 接近音がしたら、すぐにミサイルの方を向いて 迎撃体制を取るか、回避のために移動をしなくてはいけません。 しかし、苦労してミサイルを破壊しても、スコアはたったの1点…。
自機の戦車は移動と左右旋回の操作のみで、上下方向に照準を移動することはできません。 フィールドを進んでいると、ときどき四角推の障害物が配置されています。 これらは破壊不可能みたいです。 この障害物を防御壁として利用して…という訳ではないようです (慣れればできるのかな?)。
ミサイルが当たってしまった瞬間の写真です。 画面にヒビが入るあたりもニヤリですね。 着弾と同時にミサイルも爆発するため、スコアが1点入ります。 10機のミサイルを撃破すると、1面クリアとなって、SCENE2 に進みます。 1面ではミサイルは1発ずつ飛来してきますが、 2面では最大2発同時に飛来してきます。 オマケ: プログラムをバイナリエディタで覗いたら、隠しメッセージ(?) が見つかりました。 Hiromi SAN wa totemo kawaii ** to ittemo Ohba SAN no houdewanaku Ohta SAN no hou dakedo. MINOTAUR by Larry Miller Larry Miller 氏が、EPOCH/HADRON に続いて発表した、2Dアクションゲーム。 2Dゲームなのに、EPOCH/HADRON と同じ高速描画システムを使って、とても面白いフィーチャーを加えています。
![]() 迷宮には様々なアイテムが落ちています。 体力回復アイテムや、床を壊して1階進んでしまうハンマー 、幽体離脱(?)を可能とするエリクサーなどです。 最もユニークなアイテムは WING (右写真)。 これを使うと…。
なんと、WING を使うと 上空にジャンプすることができるのです! 画面がググーッと引かれて、迷宮全体が見渡せます。 厳密には、プレイヤーの視点のみのジャンプです。 ジャンプ中もゲームは進行し続けますので、移動も攻撃も可能です。 自キャラやモンスターも、拡大/縮小しながらも動いています。 EPOCH/HADRON の描画システムをこんな風に使うとは、驚きです。
![]() 宿敵、ミノタウロスとの決戦。 他のモンスターに比べて耐久力が高いようです。 妻を救出してミノタウロスを倒すと一面クリアとなって、新しい迷宮に切り替わります。 「MINOTAUR」のジャンプの浮遊感は、今見ても斬新です。 スプライトの拡大/縮小機能を搭載したハードによってナムコが「アサルト」(1988年)を製作した8年も前に、 ソフトだけで同様の拡大/縮小ジャンプを実現していたとは、Larry Miller氏の技術力とアイデアには驚かされます。 惜しむらくは、ジャンプ中に視界が広がる以外の追加要素も欲しかったところです。 (ホントはあるのかもしれません。 ご存知の方、教えて下さい。) EPOCH系ゲームの亜種とも言えるタイトルですので、オリオン好きの方も 未見でしたら ぜひ一度見て欲しいゲームです。 |