昭和のアイドル | 単行本8巻 | 「キャンデーなめて歌手になろう」より |
サンプリングした声に変えてしまうキャンデーが登場するエピソード。 天地真理の声のキャンデーを持って、ジャイアンがテレビで歌を唄います。 「ドラえもん」では "西条ひろみ"とか、"伊藤つばさ"といった架空のアイドル名が有名ですが、珍しく実名のアイドルが書かれているシーンです。 この天地真理(あまち まり)さんとは…。 私も世代的には違うので、引用しておきます。
会社の先輩に聞いてみたところ、ピーク時は国民的アイドルであったそうです。 「 "モー娘" や "あやや" みたいなもんだったんですか」 と尋ねると、 「そんなもんじゃない、なにせ自転車にもなったんだから」 という回答。 たしかに、昔のアイドルは小さい子から大人まで幅広く人気があって、文房具やら おもちゃやら、いろいろなグッズが出ていました。それでも自転車まで発売されたアイドルはそんなにいないでしょう。 こちらがその自転車の写真です。 名前もズバリ、「マリちゃん自転車」 。 『ちびまる子ちゃん』 にも 「憧れのマリちゃん自転車」というエピソードで登場したようです。 改めて上のコマを見直すと、テレビには 『スターになろう』 という番組のタイトル名が出ています。 これも 『スター誕生』(※) が元ネタなのは明らかでしょう。 素人がテレビに出れて、アイドルは老若男女問わず人気があって、みんなが口ずさむ「歌謡曲」があった時代だったのです。 (※ 『スター誕生』 :日本テレビにて昭和46年より放映されたアイドルスカウト番組。 森昌子、山口百恵などがこの番組よりデビュー) |