No.24 単行本8巻 「ロボットがほめれば…」より



みんなの前で絵をけなされたのび太が、"ひょうろんロボット"で無理矢理 誉めてもらう、というお話。 "ひょうろんロボット"が誉めたものは、みんなが誉めてくれるのです。 これは、ロボットの性能を試すため絵を見せようとした時に、ママ&パパに食らった痛烈なセリフです。 「ウソはつきたくないし、ホントのことは言いたくない…」と、直接は触れないものの、結局「下手クソ」と言ってるのに等しいのが残酷。

このお話の冒頭でのび太の絵をけなすのは、しずかちゃんの叔父さんにあたる美術評論家です。 一方で評論家センセイは、スネ夫の絵を誉めたたえます。 するとしずかちゃんは「いわれてみればいい絵ねえ」と感心します。 あえて深読みすれば、しずかちゃんのセリフといい、"ひょうろんロボット"の性能といい、評論家が誉めさえすれば良い絵と鵜呑みにしてしまう、「良し悪しは評論家任せ」な私達を風刺している 奥が深いお話です(?)。


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