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●タイトル● 『せかいはひろし』 ●著者● 谷川 俊太郎/作 和田 誠/絵 ●出版社・発行年● (あかね書房) 1978年発行 |
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*** おはなし *** ひろしが公園で一人で遊んでいると、同じくらいの年の男の子が現れます。 ひろしが話しかけると、知らない言葉を返します。 外国人のようです。 どうやら、迷子になって家に帰れない様子。 ひろしは言います。 「しんぱいするなよ、さがしてやるよ。」 男の子と手をつなぎ、ひろしは自分ひとりで男の子の家を探そうとがんばります。 途中、ちょっとした事件にあいながら、やっとのことで家にたどりつきます。 言葉もわからず、名前も知らない、異国から来た男の子は、この日からひろしの 友だちになりました。 *** あなたのまわりの外国人 *** 2002年サッカー ワールドカップ。 優勝を目指し、世界各国から鍛え抜かれた選手達が 日本・韓国に集いました。 普段は日本語に囲まれ、自分が日本人だということさえ意識しないで過ごしていた 子どもたちも、ワールドカップをきっかけに、自分と違う文化と言葉を持つ外国に、 ずいぶんと目を向けるようになったのではないでしょうか。 周りを見回しても、いつのまにか日本語ではない言葉をしゃべる人たちが 増えてきています。 隣に住む家族が、外国人、なんてことも珍しくなくなってしまいましたし、 公園で遊ぶ子ども達を見ていても、日本人とはちょっと顔立ちの違う、外国籍の子どもも混じっています。 物語のひろしは、年は6〜7歳といったところでしょうか。 この絵本では、ひろしが、ある日言葉の通じない外国人の子どもと 出会います。 その子は、なにか困っているようすです。 でも、言葉が通じないことは、ひろしにとって問題ではないのです。 このちょっと変わった友だちが、自分を頼ってくれたことがうれしかったんでしょう。 大人にちょっと聞けば、ずっと簡単に解決しそうなことを、誰にも頼らないで一人でがんばってみようと決心するのです。 ひろしはこの男の子に、「ぺるらくん」と勝手に命名します。 このぺるらくんも、ひろしを見つけたとき、きっと直感でわかったのだと思います。 「この子なら、きっと自分のことをわかってくれるはず」って。 友だち作るのって、言葉じゃないんですね。 言葉を越えた、たましいの触れあいだ、なんて大層らしいこといったら笑われそうですが、子どもならそれくらいいともたやすく やってみせるんでしょう。 日常生活の中で、自分と違う文化と言葉を持つ国の隣人に出会ったら。 心に垣根を作ることなく、ひろしのように普通に接することができたらいいな、と思います。 * * * * * 初版が1978年、と大変古い児童書です。 でも今読んでも、とっても面白いと感じます。 「ひろし」も、現代っ子達にもきっと喜んで受け入れられる気がします。 (そういえば「ひろし」という子どもの名前も、近頃ではあまり聞かなくなってしまいましたね) こんなすてきな本が、次々発行される新刊本の下に埋もれて消えていってしまうのか、と淋しく思っていたら、なんと、あかね書房から最近復刊されていました。 こうして、いい本が永く命をつないでいくのは、うれしいものです。 2002.6.24 参考 : あかね書房 |
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| 2000.9 | 子どもへのまなざし | 2000.11 | 魔女の宅急便 | 2000.12 | さむがりやのサンタ |
| 2001.1 | 親子で楽しむえほん100冊 | 2001.3 | 私の絵本体験 | 2001.4 | ちいさいモモちゃん |
| 2001.5 | ラチとらいおん | 2001.6 | 11ぴきのねことあほうどり | 2001.7 | かえるくんのこわい夜 |
| 2001.8 | スター★ガール | 2001.9 | だってだってのおばあさん | 2001.10 | かばくん |
| 2001.12 | わたしのだいじなかぞく | 2002.1 | てぶくろ | 2002.2 | とんことり |
| 2002.3 | ぐるんぱのようちえん | 2002.4 | みみをすます | 2002.5 | 赤ちゃんの絵本箱 |
| 2002.6 | はがぬけたときこうさぎは・・・・ | - | - | - | - |