余韻のウルムチ

ウルムチの路地

Fウルムチの路地裏

しばし部屋でドタールを眺めつつ昨日〜今朝の余韻に浸っていたが、せっかくだからウルムチ散策もしておこうと部屋を出た。
孔雀ホテルの目の前のバス停からウイグル人エリア方面へ向かうバスに乗って大バザール近辺へ。
一見すっかり漢族の町に思えるウルムチだが、ウイグル人エリアには
規模は小さいながらも活気ある商店街がある。
スパイスの香りや呼び込みの声、切り売りスイカの屋台に群がる人々…やっぱ好きやわ〜!
まだまだカシュガルやタシュクルガンの余韻を残しつつ、ぶらぶら散歩。
もう夕方だから写真撮ってもぶれてしまってあまり写真は撮れなかったのが残念だった。



少年たち

ウルムチの少年たち

ウルムチっ子はカシュガルの子ども達ほど積極的にカメラに写ろうとしてこない。
「撮って撮って!」とあまり言われないのが私としてはちょっと寂しい(笑)



元気娘3人組

ウルムチ、元気な少女たち

…だけど、こんな元気いっぱいな女の子たちにも出会えた。



屋台村にて

ウルムチ、夜の屋台村

さて、最後の晩ご飯はどこで食べよう?
ウイグル人エリアでラグメンやポロを食べるのもいいが、一度行ってみたいと思っていた日本料理店『平政』へ向かう事にした。
平政は私が初めてウルムチに来た1998年に泊まったホテル『城市大酒店』の中にある。
(1998年当時はまだそのホテルに平政は無かった)
大バザール近辺からバスに乗り、漢民族エリアの紅旗路へ。
この辺かなというところでバスを降り、意気揚々と歩いていたのだが、一向に紅旗路らしき場所に辿り着かない。
おっかしいなぁ〜と思いながらも間違うはずがないとずんずん歩いていたが、次第にやっぱりおかしいと思って
地図をよくよく眺めてみると、も〜〜全然別方向に歩いてしまっていた!しかもかなり遠くまで。
超絶方向音痴のくせに何で「間違うはずがない」と思ってしまうのか…毎度ながら情けない。

なんかぐったり疲れてしまって、やっとの事で紅旗路の城市大酒店まで辿り着いた頃には足どりもヨタヨタ。
でも「よっしゃ、和食食うぞー!」と気を取り直してエレベーターに乗って平政の入口へと向かったら…、
入口から中を覗いてみるとだ〜〜れも客がいない。店員がヒマそうにお喋りしている。
あらら…。こんな状態の所に一人で入って一人ぽつんと座って食べる勇気はないわ。
せっかく意気込んで来たものの、すっかり入る気を無くしてしまってすぐにエレベーターで下に降りた。

あ〜あ、旅の最後の夜だと言うのに道を間違ってクタクタだわ平政は閑古鳥で怖くて入れないわで、なんだかなぁ。
帰るだけの為のウルムチ滞在とはいえ、最後がこんなんじゃ尻すぼみやん。
トホホホ。
もう遅いし疲れたしタクシーで孔雀大履に戻って近場で何か食べるしかないな…とタクシーを拾う為に広い通りに出ると、
なんと!その広い通りとの交差点の広場が屋台村になっているではないか!!
「おおおお〜っ!屋台村やん!」(涙目)

すっかり気落ちして宿に帰ろうとしていたから突然目の前に広がった屋台村に喜びもひとしお(笑)
一通り屋台を物色してみると、漢族エリアだからかウイグル料理の屋台は見当たらなかった。
ウイグル料理が無かったのは残念だけど、回族の炒麺屋台を見つけて牛肉炒麺を注文した。
人の良さそうなおじさんが運んできた炒麺は、日本だと軽く2人前だろうというくらいの量だった。
その量に圧倒されつつ一口食べてみると、お!ピリ辛で麺にコシがあってかなり美味しいではないか!
お昼ご飯も食べてなかったし(機内食のビスケットも食べなかった)かなり歩き回って疲れてたから美味しさ倍増。
ウマいウマいとすっかり上機嫌に戻って食べ続けたが、食べても食べても減らない。。。
かなり頑張ったがギブアップ。本当に美味しかったんだけど…おじさんゴメンよ。

そんなわけで、最後の夜もまたちょっとヘンテコな展開になったけど、結果オーライ。
想定外だった回族の料理も食べられたし満足満足!
さぁ後は帰国するのみ…。タクシーでホテルへ戻って最後の荷造りをして早朝の出発に備えた。

(※ 聞いた所によると、残念なことに平政はその後閉店してしまったそうです…)



朝焼けの空港

ウルムチの朝焼け

10時10分の北京行きの便に乗るため、朝7時半ごろチェックアウト。
ウイグル時間では5時半なのでまだ薄暗い。
タクシー拾うと運転手はウイグル人のおじさんだった。
はじめはラジオがかかっていたけど、乗る際に私のドタールをチラッと見ていたおじさんは途中からウイグル音楽に変えた。
別にドタールを見たから変えたわけじゃなかったのかもしれないが、最後にウイグル音楽をBGMに空港に行けて嬉しかった。

ウルムチ空港に着く頃、ウルムチの空は見事な朝焼けの時間だった。
チェックインカウンターに行く前に万感の朝焼けショットを。
それから、肩にドタールのソフトケースを引っ掛けいっぱしのミュージシャン気分で(笑)チェックイン。

今回もまた盛りだくさんが旅が出来て良かった良かった。
ヤルカンドの歌い踊る爺ちゃんたち、タシュクルガンの洗濯少女や爽やかな旅人たち、そしてアブ氏とカシュガルの皆さん…。
旅で出会ったステキな人々の事など思い出しながら旅の終わりモード全開。にしていたのだが。。。

ウルムチからのフライトが2時間程遅れて、北京での乗り継ぎ時間が超厳しくなってしまった!!
以前他の国で乗り継ぎがヤバくなった時には空港に着いたら優先的に飛行機から降ろしてもらえて、
係員と一緒に職員用通路みたいな所を通って近道して乗り継ぎに間に合わせてくれたものだったが、
如何せん、ここは中国、そんな事手伝ってくれるはずもない。
一応機内でアテンダントさんに訴えると紙に中国語で「CA161大阪行きに乗りたいので手伝って欲しい」と書いてくれて
これを地上係員に見せるようにと言ってくれていたのだが、いざ係員に見せると「知らんがな、はよ行け!」って(笑)
ああやっぱり…もう自力で間に合わせるしかない!と、ピギーバックを引っぱりドタールを肩にかけて猛ダッシュ!!
しかも走っている途中にふと気が付くと、ソフトケースの肩ひもが既に破れかけてもう少しでちぎれそうになってる〜〜。
仕方なく肩に掛けるのをやめてネック部分を掴んでドタドタ走る私。端から見たらさぞかし変だったことだろう。

どうにか出国を済ませて搭乗エリアまで辿り着いたものの、大阪行きゲートはどでかいターミナルの一番端っこ。
また大きな楽器振り回しながら走るのか…と思ったら有料のカートが「乗らないか?」とやって来たのでそれに乗り、
なんとか無事ギリギリで大阪行きに乗り継ぐ事が出来た。はぁーーー疲れた。
ミュージシャン気分どころか、肩ひもが
ちぎれかけたケースを抱えてゼェゼェ息切れしてただの変なヤツやん。
当然免税店で何か買うなんて時間は一切なく、ドタバタで旅の終わりを惜しむ余裕もないまま帰国便に乗り込んだ。

そうやって、本当に最後の最後まで色んな意味で鮮烈に印象深い旅になった。
今も自分の部屋に飾ってあるドタールを見ると、カシュガルの夜のサプライズやアブ氏自身が調整・試し弾きをしてくれた事に加え、

帰国時にネック掴んでドタバタ走り回った事も一緒に甦って、ついつい1人で思い出し笑いをしてしまうのであった。

< END >





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