湿地帯へ 3 〜洗濯少女たちとの出会い

湿地帯に集う人々

タシュクルガン、湿地帯で洗濯

湿地帯を見渡すと、子ども達や女性達が集っている一角が目に入った。
子ども達は洗濯を、女性達は刺繍か何かしているようだ。あそこまで行ってみたい!

旅に出る前に、タシュクルガンを訪れた方から、湿地帯では靴がドロドロになるからサンダルの方が良いとアドバイス頂いてたので準備していた。
さあ行くで〜!とおもむろに靴下を脱いでサンダルに履き替え準備万端…のはずだったが、思った以上にぬかるみがあって
ズボッッと結構深くまで入ってしまうし、そうなるとサンダルが泥に取られて足から抜けてしまいそうになって苦労した。
どうして地元の人達は皆普通に歩けてるの!?
一見濡れてなさそうな所を選んで足を踏み出すのだが体重がかかるとズボズボと足が入ってしまう。
それでも何とか慎重に歩いていたのだが、思わぬ所で深みに入ってしまってついに膝下までズッポリ!!
急に膝下まで入り込んでしまってビックリしてぎゃあぁぁ〜〜〜〜〜!!と大声出したら、
それを聞いた洗濯中の子ども達が駆けつけてきて、小さな手で重い私を引っ張ってくれようとしてくれた。
しかし無理に引っ張るとバランス崩してそのままぬかるみに身体ごと倒れてしまいそうになる!
子ども達は一生懸命引っ張ってくれるが、「ちょっと待って!ゆっくり頼む!」とどうにかゼスチャーで伝えてゆっくり引っ張ってもらった。
足よりもサンダルが抜けなくて、かなり苦労してやっと抜け出せた。ああ助かったー!

サンダルはかかと付きのにしようと思いつつケチって新しいのを買わずに普通のスリッパタイプのにしたのが失敗だった。
でも何とかサンダルも無事だったからホッとした。カメラが泥に落ちたら泣いてしまうところだった(笑)
そうやって抜け出してみたら泥の固まりで足が見えないくらいになっていて、子ども達にギャハハと笑われてしまった。




おやつ食べながら…

タシュクルガン、洗濯をする少女たち

膝下泥まみれになってしまったが、気を取り直して子どもたちが洗濯している所へ行った。
写真撮っていると一人の子がヒマワリのタネをいくつもくれた。でもどうも上手く食べられなくてポケットに仕舞った。
中国の人はヒマワリの種が好きで皆上手に食べるけどどうしてもコツが掴めずいつも食べられない私…。
子どもたちは小さな手を赤くしながらゴシゴシと石けんで服をこすったりたらいで洗ったりと力仕事だが皆とても元気。
洗濯しつつもアイス食べたりお喋りしたりでいたってのんびりムード。




青空の下でお洗濯

タシュクルガン、洗濯をする少女たち

とても気が利く子がいて、しゃがんでいる私のお尻が濡れないようにとまだ洗っていないジャージを敷いてくれたり積極的に話しかけてきたりした。
目が大きくてとてもキラキラしている。そしてこんな小さくても中国語が皆かなり上手なようだ。
私に何度も「シェンマミンズー?」と聞いてきて、
「何民族か」と聞かれてるのかと思って「日本人」と答えるがイマイチ通じなかった。
(…と思ったら、後で「何民族」じゃなく「名前は何」と聞いてたんだと知った。どうりで何度日本人と言っても「?」だったわけや)




石けんでゴシゴシ

タシュクルガン、湿地帯で洗濯をする少女

この子が一番元気で気が利いて積極的だった子。
私が日除けにと被っていたストールやブルゾンを「それも洗ってあげようか?」と聞いてくれた。
シワ加工のストールが「シワシワで汚いなぁ」と思われたのかもしれない(笑)



はにかんで

タシュクルガン、洗濯をする少女たち

こちらの女の子は撮られるのが恥ずかしいようで照れ笑い。
高地で直射日光がキツいのと乾燥してるから、まだ小学生くらいだがお肌は乾いてしまってるようだ。



小川で水汲み

タシュクルガン、湿地帯で洗濯する少女たち

近くに流れる小川で水を汲んだりすすいだり。
なんか素晴らしく絵になる光景やなぁ…。



絞って終了

タシュクルガン湿地帯で洗濯する少女たち

2人がかりでギューッと絞って終了〜。

4人の働きっぷりを見させてもらい写真も何枚も撮らせてもらって、穏やかな昼下がりをこの子達と一緒に過ごせて大満足。
でっかいカメラぶら下げた変なガイジンを仲間に入れてくれてありがとう。

そろそろおいとまするかな…でも帰る前に川で足の泥を落とさなきゃと思って小川の方に行ったがでこぼこしていてバランスを崩しそうになっていたら、
例の気の効く子がサッとやってきて、
しゃがみ込んで私の足とサンダルを小川の水で丁寧に洗い始めた!
なんという優しい子なんだろう!!!
恥ずかしいけど私は洗い終わるまで立ったまま感激しながら待つしか出来なかった。
お礼に何か…と飴を4人にプレゼントしたのだが日本の飴しかなくて、口に合わなさそうで申し訳ない事をしてしまった。



記念写真



じゃあそろそろ帰るね、と別れの挨拶をしようとしたら、その子がおもちゃの指輪2個を出してきて私の指に付けた。
これをくれるの?と聞くと頷く。
でもきっと大事な指輪だろうと思って外して返そうとしたらダメ!と言われた。子供用の指輪は私の小指サイズだった。

ぬかるみから助けてくれるところから始まって、結局何から何まで私の方がお世話になりっぱなし。
(ウイグルの旅はいつもそうだけど、相手から「何かくれ」なんて言われるような事はまずない。反対にいただくばかり)
洗濯少女たち、ステキな思い出をくれて本当にありがとう!!
最後に「あなたの写真を撮ってあげたい」と言うのでコンデジを渡すと他の子と2ショットを撮ってくれた。もちろんその子とも一緒に。
みんなきゅーっと抱きついてきてくれて……なんちゅう可愛さやねんホンマ!
何度も入れ替わりながら記念写真撮ってお別れをした。
(自分の写真恥ずかしいけどこの子があまりにも可愛いので載せてしまいました。。。)

帰る時、初めにはまったぬかるみの所に来てどこに足を置こうか悩んでいると、また走ってきてくれて他のルートを教えてくれた。
最後までありがとう!自分の心までこの子たちに洗ってもらえたような気持ちになった。
指輪
は今日の思い出の品になった。帰国するまでずっと付けておこう。
もうこの子達との出会いだけでもタシュクルガンまで来て良かったと思える、そんなひとときだった。

湿地帯を出てふと空を見ると、空はかなりの部分が雲で覆われていた。