タシュクルガン 〜青い瞳の少年

青い瞳の少年

タシュクルガン

そうこうしてると、青い学校のジャージを着た少年がやってきた。色白で青い瞳をしていてなかなかの美少年。
カタコトの英語を話し、うちにおいでよと誘ってくれた。おじいさんの隣の家の子だった。
年齢を尋ねると10歳だと言う。10歳にしてはなかなかのしっかり者。
本当は彼の目はもっとはっきりと青かったのだが写真じゃあまり分からなくて残念。



おばあちゃんと

タシュクルガン、青い瞳のタジク族

少年に付いて隣の家に入って行くと、家の中にはおばあちゃんがいた。
おばあちゃんの瞳は少年より更に澄んだライトブルー!
なんか東欧の田舎にでもいそうな感じの2人。
中パ国境近くのパキスタン側でもこのようなヨーロッパふうの顔立ちをしている人にたくさん出会った。
中国やパキスタンの奥地でこのような色白碧眼な人々がいるとは、ほとんどの人は思いもしないだろうなぁ。

私も本などで知識として知ってはいたが、実際に出会ってみるとやっぱりすごく驚き、感激してしまう。



学校にて

タシュクルガンの子どもたち

おばあちゃんが「チャイ、チャイ」と言ってくれたのでうんと頷いた。
待つ間、少年がまた「おいで」と私を外に連れ出し、すぐ近くにある小さな幼稚園のような所へ連れて行ってくれた。
そして少年は外にいた子ども達を集めて「さぁ写真撮って!」。
ちゃんと並ばせたりして、しっかり者らしさをいかんなく発揮。



少年たち

タシュクルガンの少年たち

「はい、じゃあ次はこの2人を撮って」と男の子2人を並ばせたものの、カメラ慣れしていなくてガチガチな硬い表情な2人。
私がゼスチャーで「スマイル〜」ってやると少年はまたすぐに察知して、
「スマイルしてって!」とほっぺをぐにゅーって引っ張った(笑)



母子2ショット

タシュクルガン

広場でさっきの写真の子が自転車の練習をしていると、お母さんらしき女性が迎えに来た。
ここでもしっかり少年は2人を並ばせてママの手を男の子の肩に乗せるポーズまでセッティングして「はい、撮って!」。
あ〜、セッティングは有り難いんだが私は自然な感じで撮りたいやけどなぁ〜〜。
でも、見る度にしっかり少年のテキパキっぷりを思い出せるからまぁえっか。



日没前の湿地帯

タシュクルガン、夕方の湿地帯と月

一通り写真撮り終えると、少年は「バイバイ」と言ってサクッと家に帰ってしまった。
「あれ?チャイは?」と思ったけどまあえっかと村を後にした。

もう太陽が山々に隠れてしまって薄暗くなってきたが、町のはずれの湿地帯まで行ってみた。
他の方の旅行記ブログなどを見て憧れていた場所だ。
おお〜!これがかの湿地帯か!
パッと見だと『草原』なんだけど足を踏み入れてみるとやはり『湿地帯』でかなり水っぽい。
普通のスニーカーだとすぐにべちょべちょになってしまいそうで奥の方まで行くのは断念した。
奥の方にいる人達はどこからあそこまで行ったのだろう。べちょべちょじゃない通路があるのかな…?
どうせもうすっかり日陰で写真もちゃんと撮れないからまた明日出直そう。

ほぼ満月に近い月が山々の上方にぽっかり浮かんでいた。



赤いカーペット

タシュクルガン、湿地帯と赤いカーペット

諦めて湿地帯沿いの道路をてくてく歩くと、民家の石垣に赤い絨毯が掛かっていた。
洗った絨毯を干しているのだろう。そういや他の方の旅ブログで絨毯を洗っている人々の写真を見たなぁ。
明日はそんな光景に出会えたらいいな。

寒さがキツくなってきたので町へ引き返した。高度が高いから寒暖の差が激しい。
スーパーで買い物をし、どこでご飯食べようかと思案しながら歩いていると、若者パッカー3人がおすすめしていた『串串香』という看板を発見。
中国では串串香という串焼き料理が安くてウマくていいですよ〜という話をバスで来る時に聞いていたのだ。
私はウイグルに来るとウイグル料理もしくはファストフードで中華の店には殆ど行かなくて
串串香なるものを知らなかった。
で、中を覗くと3人もいた!(笑)
もう食べ終わっていたが一緒にどうぞと誘っていただいて彼らのおすすめメニューを食べた。
好きな具材をかごに入れて店先で焼いてもらうという炉端焼き風な店。味付けは濃いくてビール好きにはたまらんだろうね。
辛党な私は濃い味付けの上にさらに一味を振って食べた。
ニラ、インゲン、練り物、手羽先、湯葉、キクラゲを食べて1本2元で12元だった。
3人と色々旅の話をして盛り上がった。一人だとご飯が寂しいのが難点だけど今夜は楽しいひとときが過ごせた。

3人の部屋にはシャワーが付いてないというので私の部屋で使ってと招待した。
ホテルに帰って私は写真のチェックなどしつつ3人は順番にシャワーを使いにやってきた。
お礼にとコーヒーやお菓子をいただいてしまった。私からも長期旅な3人にみそ汁と玄米茶をお裾分け。旅は道連れ世は情け〜♪
3人は皆礼儀正しく感じの良い爽やかな子たちだった。
もうすっかり歳を取り長期旅にも縁がなくなってしまった私には、彼らが羨ましく眩しく見えた。

部屋に暖房はなくものすごく寒いが、長かった今日一日とステキな出会いの数々を振り返って心はほっこり。
今夜もまた夜更かししてしまった。明日は一日タシュクルガンでゆっくりだから遅く起きようっと。