ルクソール西岸遺跡めぐり

ラムセス3世葬祭殿(メディネト・ハブ)

エジプト ルクソール ラムセス3世葬祭殿(メディネト・ハブ)

私と気球ツアーで出会った同郷のご夫婦が乗った車はほどなくチャーターした車との待ち合わせ場所に着いた。
しかしここで予想外の展開。運転手のおじさんが
「3人なんて聞いてない!」と怒りだしたのだ。
どうせ車は1台なんだから、2人だろうが3人だろうがチャーター料金は同じ。なんでアカンの!?と言うと
別のホテルに泊まってる人間だからだと言う。うーん、それを言われたらこちらはちょっと立場弱い。
でもここはホテルに電話して交渉しようと思って電話をかけてみるが、繋がらない。
運転手氏は興奮して「もうこれ以上言うなら全てキャンセルだっ!」と言い出した。えー!それは困る。
カップルさんがそんなやりとりを見て「やっぱり私達でタクシー探します…」ということになりかけた時、
運転手氏もこのまま今日の仕事を棒に振ったらダメかと思い直したようで、「じゃあ追加料金払えば乗せてやる」と切り出した。
3人で話し合った上で、追加料金払うということに落ち着いた。
結局、私の「ちょっと割安にできるな」という目論みは外れてしまったものの、カップルさんにとっては
新たにタクシー探してチャーターするよりは安い金額で済んだのでまぁ良しとしよう。
おじさんはオアシスホテルの契約ドライバーだから別のホテルの人間がと言われたら分が悪いしごもっともなんだけど、
自分が交渉に負けたのは事実なのでちょっと悔しさが残った。

そんなこんなで始まった西岸遺跡巡りは、まず最初に『ラムセス3世葬祭殿(メディネト・ハブ)』を目指した。
旅に出る前に色々調べて、数多くある遺跡全部廻るのは無理だからどれに絞るかかなり考えていた。
このラムセス3世葬祭殿は規模は大きくないが装飾がかなり残されていて、でも現地ツアーではあまり訪れない穴場と知り、
装飾フェチ的にも『穴場』という言葉に弱い私としても「これはいいかも」と思ってピックアップしていた。

車はすぐにその遺跡に到着。確かに駐車場に停まってる車も少ない。
車を降りて遺跡のレリーフびっしりな門を見てさっそくウットリ&ワクワク!



門の装飾


エジプト ルクソール ラムセス3世葬祭殿(メディネト・ハブ)

門の下から見上げると、彩色がかなりしっかり残った天井画が!
もちろん壁面はレリーフびっしり…。




想像以上な内部

エジプト ルクソール ラムセス3世葬祭殿(メディネト・ハブ)内部の装飾

3人でうお〜すげ〜と写真撮りまくりながらゆっくりと遺跡内部へと進む。
自分が予想していたよりずっとたくさん彩色が残っていてビックリ。
特に、私の大好きな青色がよく残っているのが嬉しい。



映画のセットみたい…

エジプト ルクソール ラムセス3世葬祭殿(メディネト・ハブ)内部の装飾

いやぁ〜〜、まさかこんなに色が残ってるとは!と感動すると共に、
「これって本当にその当時のままなん?修復でそれっぽく塗ったんとちゃうの?」と疑ってしまった。
アテネのパルテノン神殿なんかは元の鮮やかな色がほぼ消えてしまってるのに…。
(しかしこの後訪れた王家の谷の墓はもっともっと信じがたいほどにクッキリ鮮やかに
壁画が残されていた)



折れた柱

エジプト ルクソール ラムセス3世葬祭殿(メディネト・ハブ)

中庭のような場所に出ると、折れてしまった柱が並んでいた。
遺跡の中や日陰になってる所はひんやりしているけど、日が当たるところはやっぱりかなりの暑さだ。

本当に、規模は大きくなくとも装飾がいっぱい残っていて、かつ人も少なくゆっくり見学出来ていい遺跡だった。
メジャーじゃないからカップルさんに悪いかなと少し心配していたが、2人もかなり満足されてたようでホッとした。



ハトシェプスト女王葬祭殿

エジプト ルクソール ハトシェプスト女王葬祭殿

次に向かったのは、朝の気球からも見えた『ハトシェプスト女王葬祭殿』。
確か、ずっと前にテロ事件があってたくさんの観光客の命が失われた場所だったと記憶している。
駐車場で車を降りると、「あっぢぃ〜!」。日が高くなってくると共にぐんぐん気温も上昇している模様。
入場券と遺跡までのトロリーのチケットを購入。さすがにここはさっきと違って人でいっぱいだ。
トロリーで遺跡のすぐ近くまで行き、そこから遺跡まで歩く。
なんか…すごく…作り物っぽいです(笑)
今まで見てきた遺跡と違ってシンプルなデザインは近代建築のよう。
とってもカッコイイんだけど、あまりにも修復され過ぎな感がしてちょっと興ざめ。。。




遠足?の子供たち

エジプト ルクソール ハトシェプス女王葬祭殿と子供たち

スロープを登っていると、遠足か課外授業に来ていた子供たちとすれ違った。いい笑顔を向けてくれてありがとう!
来る前はすごく期待が大きかっただけに、修復されすぎな点で言えばガッカリ度も高めな遺跡だった。

早めに駐車場に戻り、次の王家の谷へ。
ホントはその前にここの売店で飲み物でも買おうかとしたんだけど、あまりのボッタクリ料金で買えなかった。
なので、王家の谷への道すがらにあった商店で飲み物を買ってグビグビ。あ〜のど乾くわ。
ホテルでの車チャーターのいい所の1つとして、勝手にお土産屋に立ち寄られたりしないというのがある。
現地ツアーでもタクシーチャーターでも必ず頼みもしないのにお土産屋に行かされるらしいが、それがないのは良かった。
(一応「寄る?」と指差して聞かれたけどNoと言ったら止まらなかった)

王家の谷に到着。ここでも私は事前に調べていた“彩色壁画がよく残っている墓”だけに絞ってピックアップ。
カップルさんはやはりあの『ツタンカーメン王の墓』は外せなかったようで、その間私は外の休憩所でぼ〜っとしていた。
帰ってきた2人は、ツタンカーメン王の墓は料金がすごく高い割に中身はたいしたことなかったと話していた。
彩色の残る墓は、もう本当に信じられないくらいキレイな極彩色で圧倒されたんだけど、
残念ながら墓の内部は写真撮影禁止で、墓の外はどうってことない景色だったため、1枚も王家の谷の写真はありません…。
あと、墓の中にいる管理人みたいなのがやたらと小遣い稼ぎするのには笑った。
頼みもしないのに勝手に解説してきて、その場を去ろうとしても出口でチップ渡すまで『とうせんぼ』して通さなかったり、
立ち入り禁止となってる場所に「入って、入って!」と促してチップ取ろうとしたり。
別に入りたくもない所だったから「いいよ」と言っても「入れったら〜!」と必死だった(笑)
墓はすごかったけど、そんな管理人たちの姿も実にエジプトらしく、いろんな意味で印象深い思い出になった。

これで西岸観光は終了し、まずはカップルさんを彼らが泊まっていたシェラトン(!)に送った。まだお昼すぎだ。
カップルさんはこの後ホテルをチェックアウトして列車でアスワンへ向かう予定だと話していた。
私の予定とは1日ずれていて、またカイロで再会♪などというのは無理なスケジュールだった。
でもまた日本に帰ったらお会いしましょう!と言ってお別れした。爽やかカップルさん、ありがとうございました!!

彼らを見送って私はオアシスホテルへ。運転手氏はしきりに「2人を乗せた事は内緒だぞ」と言ってきた。
なるほど、彼も追加料金取って他の人を乗せたとバレたら都合が悪いわな。
私も突然2人を連れてきたわけだし、ここはおじさんの言うとおり何事もなかったことにしておいた。
まだ昼過ぎだけど、早朝に出発して気球〜遺跡巡りでかなりくたびれた。しばらく部屋でゆっくりしよう…。