2009ウイグル旅行編カシュガル2 〜再会第1弾はこの人!    敬虔な人々



ん〜、店も開いてないし写真もなさそうだし、残念…。
仕方ない、まだ日があるからまた来よう、とその場を離れて新市街方面へ歩いた。
職人街を南の端まで歩き「さてどうする?」となった時、Fさんが「あ、航空券チェックするわ」と
言ってそこにあった民航チケット売り場に入っていった。
彼女は帰国の日と帰りに北京に寄るというのだけ決めて、あとは全くフリーで来ていた。
当初はホータンやヤルカンドも行こうかなと考えつつ、カシュガルから次の移動の日を決めてはいなかった。
とりあえずカシュガルーウルムチの航空券の値段を聞くと、信じられないくらい安い!
なんと、私が日本で手配したのと全く同じ便が、私より激安な300元。。。私も格安チケットで買ったはずなのに。
これはもう寝台バスとかと変わらないくらいの安さだ。
それを聞いたFさんはホータンまで行くのをやめて、嬉しい事に私の
『たずね人の旅』に
明日以降も付き合おうと決めてくれたようだ。いやぁありがたいし心強い。
私としては通訳もしてくれてすごく助かるし、彼女としては便乗することによってガイドブックに
載っていない村々を訪れることができて、お互いメリットがあるわけだ。やったね♪
迷う事なくちゃっちゃと航空券を発券してもらったFさん、その決断力が男前っすよ。

航空券をゲットして元の道を歩いていると、Fさんが「あ、開いてる!」と指をさした。
楽器屋の電気がついていたのだ!急いで店に向かう私達。
胸の高鳴りを抑えて一歩足を踏み入れると、あの時の若い兄ちゃんがこっちを見てニッコリとした。
あれ?もしかして私が分かるの?と思いながらも半信半疑で「Hello! Do you remember me?」と
声をかけてみると、満面の笑みで
「YES!!」と!うっそ〜〜!!!
もう私は興奮してしまって汗だらだら。まさか顔を見ただけで分かるとは…恐るべし商売人。
Fさんも紹介して、用意していたお土産のCDと自作のウイグルDVD(去年の旅行写真と動画)を渡した。
去年写真送ったの覚えてる?と言うと、「ああ、もちろん」と。でもやっぱり壁には貼ってなかった(笑)
そして兄ちゃんは、私が送った写真をアブ氏に手渡したと話してくれた。
しかし彼が話すには、「初め何の時の写真か思い出せなかったんだけど、ほら日本人の女の人が来て…と
説明したら『あ〜そうかその時の』と思い出したんだよ」だってさ〜!
やっぱりそんなもんだよな…ハハハ。思い出してくれただけマシか。喜んでたよ、と言ってくれたけど。
アブ氏は今はカシュガルには来てなくて、多分ウルムチにいるだろうということだった。

それと驚いたことがひとつあった。
兄ちゃんが突然、「Youtubeにあの時の動画アップしてたろ?」と言い出してぶっ飛んだ。
えええ〜〜まさか兄ちゃん見てくれてたなんて!何も知らせてはいなかったのに…ネットってホンマすごい。
知らない所でちゃんとご縁が繋がっていたんだ…。

しばらくしたところで、思い切って話してみた。「アブ氏にもう一度会いたいなって思ってるんだけどね〜」と。
兄ちゃんに連絡を取ってもらうのが一番手っ取り早くて確実だから。
どういう反応をするかなとドキドキしまくっていたその時!!
店に1人だけ来ていた男性客が突如跳ね上がるように椅子から立って慌てて店を出て行った。
「はぁ?!?!」と突然の出来事に唖然としていると、兄ちゃんが「お祈りの時間だから」と言った。
ああ、お祈りの時間がきたのに気付いて慌ててモスクに走って行ったわけか。
なんちゅうタイミングやねん…と思いつつ「あなたは?」と尋ねてみると、
兄ちゃんは笑いながら「うん、僕も」と頷いた。
もう店終いしてお祈りに行く時間だったのだ。それを私達に気遣って閉店させずにいてくれたのだろう。
あ、そうなんか、じゃあまた来るね!と言って私達も店を出た。「いつでも来て」と言ってくれた。

結局「アブ氏にコンタクト取って欲しい」というのは言い出せないまま店を出てしまった。
また他の日に来るからいいんだけど…。
店を出ると、職人街の一軒の銅製品さんが店先に出した椅子に座ってコーランらしきものを読んでいた。
その静かな美しい姿にしばし見とれながら、さっき慌てて出て行った客や兄ちゃんの穏やかな笑顔を思い出した。
昼間のオジサマもこの人たちもみんな『祈り』を大事にしている敬虔な人たちなんだなぁ。