2009ウイグル旅行編ウルムチでの再会 〜Special Night!   チューニングをするアブ氏


(↑録画した動画から抜き出したものなので画質が荒いです…)

アブ氏の座っている椅子と90度の角度で私達はソファに座っていた。
アブ氏側にFさん・その奥(遠い方)に私という順だったので、途中から場所を反対に代わってもらった。
うひゃひゃ、目の前1.5メートルくらいでアブ氏の演奏を聴き、指の動きを追うことができるなんて!
こんな贅沢で幸せなライブがあってもいいのだろうか!?
ウイグル族の間ではかなり知名度が高いドタール演奏家であるアブ氏は、私達2人の為だけに今演奏してくれている。
それはひとえにアブ氏の人格のお陰なのだけど、私にとっては本当に夢のような話。
もう感激で涙がこみ上げて……となるはずなシチュエーションだというのに、何故か私はやけに冷静だった。
もちろん好きな曲を弾いてくれたりして「うわぁ!」と熱くなったりはするんだけど、
そんな私の中のもう1人の自分はすごく冷静で、どこか離れた所からそれを見ているような感覚になっていた。
演奏を聴きながらもそれがとても気になっていて、なんでアブ氏に全神経を集中出来なのか不思議だった。

夢が現実になったけどこんな展開は予想を超えてて現実味が薄いからだろうか…。

いやもしかしたら私とアブ氏の間にFさんがいて少し距離があるからかもと思っていた。
なのに場所をチェンジしてもらっても、その不思議な冷静さは変わることはなかった。
背後にある窓から美しい夕焼けが見えていたのもすっかり夜になっていたのもちゃんと意識できる程に。
(この時期、ウルムチでは日没は夜9時台)

10曲くらいは弾いてくれただろうか、カードが切れてからも何曲か演奏してくれたし。
アブ氏が「そろそろいいかな?」と言った。
ありがとうアブ氏!!幸せすぎるくらいです!
「じゃあ最後に1曲、歌付き・歌なしどっちがいい?」と聞いてくれたので私は迷わず「歌付きで!」。
アブ氏がスペシャルライブ最後の曲を奏ではじめた。
これも私が大好きな曲とアピールしていた曲だ!くぅ〜〜っ、ニクいねぇアブ氏。
CDで聴くより当然ずっと迫力があり心に響いた。なんてったって目の前1.5メートルなんだから。
この大好きな曲を録画出来なかったのがホント残念無念。でもしっかり胸に刻みましたよ!

ラストの曲も終わり何度もお礼を言った。
終了してから「ちょこっと写真を撮らせて下さい」とお願いすると、
演奏している写真が撮りたいと勘違いしたのか、またもう一曲弾き始めるアブ氏(笑)
あわわ、スンマセン!(でもアブ氏親切すぎやっ)
こうなりゃ写真だけではガマン出来ず、急いでカードを入れ替えて曲の途中から動画も撮らせていただいた。

演奏が終わるとアブ氏は私に向かってドタールを差し出した。え?触ってもいいの?
ドキドキしながら楽器を受け取り、弾けやしないのに抱えて弦をポロンポロンとはじいてみた。
使い込まれて年季の出ているアブ氏のドタール……本当に彼の分身みたいだ。
会話の時のボソボソ喋りと弾き語りの時の力強い演奏に堂々とした声、
そのギャップには驚くばかりだが、
心の中に秘めた熱い想いは全て歌と楽器に込めて表現しているのだろう。
そんなアブ氏の心が染みこんだドタールを持たせてくれてありがとう。
…と感激しているところへFさんがアブ氏の曲の早弾きフレーズを歌うもんだから私もノリで弾いてるマネを(笑)



Fさんが、ドタール抱えてる私の写真を撮ってあげるといってくれたので、弾いてるフリしてる私をパチリ。
アブ氏と私・アブ氏とFさん、そして
スタッフさんが3人の写真も撮ってくれた。
ただし、やっぱり硬派なアブ氏はその時もカメラを向かずドタールをつまびいていた。