2009ウイグル旅行編ウルムチでの再会 〜Special Night!    やって来たのは…



バス停はレストランのすぐそこにあるのに、アブ氏は私達が来た街の中心部とは反対の方を向いて歩いていく。
え、なになに?どこ向かってるのアブ氏?…ってか、鼻歌ぁ!?
訳がわからなくて戸惑う私とFさん。とにかくアブ氏が歩く方向に付いていった。
そんな私達の戸惑いなど気にする事も無くふ〜んふ〜んと鼻歌を歌いながら飄々と歩くアブ氏。
広い道を横切って少し歩き、作りかけの広場のような所から路地に入った。

そんなアブ氏の後ろを付いて歩いていると、すぐに何か大きな建物の入口に着いた。
アブ氏は入口にいた警備員らしき男性に一言二言何か話した。「この子達日本人だよ」とか言ってたのかな。
私達も警備員さんに挨拶をして、建物の中に入った。
中は薄暗く殺風景で、いったいここは何なんだ?という感じ。
促されて
狭いエレベーターに乗ると、アブ氏は4階のボタンを押した。

4階に着いてエレベーターから出ると、目の前にあったのはどでかい吹き抜け!
「うわ〜〜何だここは!!」
建物全体が三角形をしていて、真ん中がおっきな吹き抜けでその周りにたくさんの部屋が並んでいる建物だった。
こちらから見て一番奥の三角形の頂点に大きな入口があった。
そうか、私達は裏口から入ってたんやね。
もしかしたらここはアブ氏の職場…?
ほえ〜〜〜と驚いているとアブ氏は「こっちだ」と歩き出し1つの部屋の中に入った。
とても狭い部屋の中にはピアノが1台。やっぱりここはアブ氏の職場だ!
「ぴ、ピアノ弾くんですか?」と聞くと「少しだけ」。
弾いてみて欲しいーーー!と思ったけど言い出せない私。
すると逆に「弾ける?」と聞かれた。残念、ピアノは弾けません。。。とほほ。Fさんもダメだった。
くっそ〜、ここでせめてネコふんじゃったでも弾けたらなぁ!小学生の時は弾けたのにもう覚えてない。
この部屋にはピアノの他には無造作に袋に突っ込まれた紙の束くらいしかない。
きっとあれはアブ氏の資料なんだろうな。ここで集めた民謡の練習とかしてるのだろうか。
聴きたい、聴きたい〜。
そんな事を考えていると、アブ氏はさっさとその部屋を出ていった。
ああなんだ、仕事場見せてくれただけなのね(笑)ちょっと期待してしまったやん。

また元来た廊下を戻る。
再びエレベーターに乗るのかと思ったら、アブ氏は別の部屋のドアを開けた。
その部屋はさっきの小部屋とは違い大きな部屋だ。
中には若そうなウイグル人男性が一人いたのでとりあえず挨拶を。
アブ氏がその男性と何か話している。やっぱり「日本人2人連れてきた」とかかな?
聞いてると、分からないはずのウイグル語の会話で1つだけ分かる単語があった。
それは…
『ドタール』

まさか。。。?
ドタールという単語を聞いてハッと顔を見合わせる私達。
すると、男性はアブ氏の言葉を聞いて部屋から出て行った。まさかまさか…。
「ちょっと、ドタール取ってきてってゆーとったんとちゃう?」「うん」「やった!!」
まぁ座ってと勧められてソファに腰掛けながらドキドキドキドキ。

しばらくして男性が戻ってきた!しかし、手ぶら〜〜〜。男性は首を振っている。
ガクーン、無かったのか…。
ものすごい期待してしまってたのでそのガッカリ度といったらもう(笑)
でもそのガッカリを極力顔には出さないようにしていた。
職場にまでわざわざ連れてってくれたんだから。もうちょっとここでお話出来たら嬉しい…。
そう思い直そうとしていると、今度はアブ氏が部屋から外に出て行った。
御大自ら探しに行ってくださるんや…。

ソファに座って戻ってくるのを待っていたが、なかなか帰って来ない。
もしかして、、、、、家まで取りに帰ったのかアブ氏!?

Fさんとコソコソ
喋ったり部屋の写真撮ったりして待っていたけど全然帰ってこないし、
お手洗いに行きたくなって今のうちにと部屋の男性に尋ねてお手洗いを借りた。
トイレから廊下に出ると、向こうからアブ氏が!
「あ!」という顔をするとニコニコしながらこっちを見て、入れ替わりにお手洗いに入るアブ氏。
急いで部屋に戻ると、
ドタールが置いてあるぅーーーーー!!