2009ウイグル旅行編ウルムチでの再会 〜Special Night!    マトリョーシカ!?



私は楽器屋で出会った時のアブ氏の演奏にすごく感銘を受けて、
帰国後に買ってきたCDやネットの動画でのテノールヴォイスを響かせた歌に驚き、
これまたネットで調べて知った彼の故郷に対する熱い想いに共感して、ここまで押し掛けるほどのファンになったのだ。
せっかく貴重な時間を割いて会ってくれているのだから、その思いを伝えなければ。

そこで「あなたのCDを2枚持ってますよ」と言うと、「どっちが好き?」とアブ氏が聞いてきた。
そんなん、どっちも好きに決まってるやないですかっ!!
よし、ここで秘密兵器の出番だ。私はバッグの中からハードディスク型フォトビューアーを取り出した。
デジカメの画像をハードディスクにバックアップする物だが、画像以外にも動画や音楽も保存したり再生したり出来る。
日本を出る前にこれにアブ氏の動画を色々入れておいていたのだ。
お気に入りな曲の動画を、「これが好き」「これも好き」「特にこれが大好き」とか言いつつ
いくつか再生してみせてファンっぷりをアピールした。
ネットで曲名や歌詞の英語訳を見つけたものもあったが、分からない曲もあったのでどういう意味か尋ねたりもした。


「私はウイグル語分からないから英語訳があるもの以外は歌詞の内容を知る事は出来ないけど、
あなたが歌に込めた想いは言葉は分からずともすごく伝わってきます」
そう話すとアブ氏はうんうんと静かに頷いていた。


次に、今回私が撮ってきたカシュガルの写真を見てもらう事にした。
(これもネタ用にと見せたい写真を事前にピックアップしておいた)
「これはバザール」とか「エイティガール」とか言いながら見せていると、
それまで頷きながら見ていたアブ氏がとある写真の所で「ん??」となって反応した。
その写真とは、カシュガルに着いて一番最初に再会した『モスクのオジサマ』ことアビブラカリ氏が写ったものだった。
【←左のメニューで「カシュガル 2 〜 再会第1弾はこの人!」セクションを参照して下さい】
「え!?もしかしてお知り合いとか?」と聞くと「うん」。
えーーーービックリ!!まさかあのアビブラカリさんとアブ氏が知り合いだなんて!
アビブラカリさんも、去年の旅でアブ氏と出会ったのと同じ日にたまたま出会って
その個性的ないでたちに心奪われて写真を1枚撮らせていただいた方だった。
今回1番最初に再会を果たし、写真渡すだけのつもりが家に入れていただき歓迎して下さった、
とっても心があたたかく紳士的でダンディなオジサマ…。
アブ氏とアビブラカリ氏がどのような繋がりなのかまでは分からなかったけど、
『ダンディ繋がり』ということにしておこう(笑)
私が出会った中でも特に思い入れが強いこの2人が知り合いというのに本当にビックリだった。
月並みだけど、人の縁って不思議なものだなぁ。
そんなサプライズがあったりしながら時は過ぎていった。

聞きたかった事の1つに、アブ氏の新しいCDはいつ出るのか?というのがあった。
尋ねてみると「今年の冬頃に出せたらいいなと」という返答。
うわ〜それは是非早く聴きたい!だけど日本では買えないからウルムチまで買いに来たい…と言うと
「出たら日本に送ってあげる」て言ってくれた!
まぁ実際には送っていただけるなんて事はないだろうけど、その言葉がすごく嬉しい。
CD発売に合わせて、年末頃にウルムチとカシュガルでコンサートも計画中だと話してくれた。
いいなぁアブ氏のコンサート行きたいよ。仕事休んで2泊3日弾丸旅行とかでも行きたい。
そしたらアブ氏は、コンサート決まったら教えるから電話番号教えてと言ってきた。
「英語話せる人を探して電話してもらうから」って…。
絶対絶対ムリだと思っていても、そう言ってくれて心から嬉しくありがたかった。
言葉少ないアブ氏だが、私の思い入れ(&心意気)が少しでも彼に伝わったのだとしたら最上の喜びだ。
メモ帳から1枚紙を破り、私とFさんの電話番号とメールアドレスを書いて渡した。

私はそれどころじゃないから気付いていなかったが、レストランの店員さんたちがこちらを見ていたようで、
突然席にやって来てアブ氏にサインをしてと頼んできた。おお〜!流石に有名人だ!
サインをもらった店員さんは、私がテーブルに置いていたカメラを指差し「アブ氏と私達の写真を撮って」と
言ってきたので撮ってあげた。じゃあ私達も!とそれぞれに2ショットを。
何故か(ノリでか?)彼女達は私やFさんともそれぞれ写真を撮った。


カメラを持ってきてはいたがアブ氏に「一緒に写って」と言い出せずにいたからちょうど良かった。
まるでロシアのマトリョーシカみたいな店員さん達、ありがとね!
盛り上がった勢いで、アブ氏のポートレートも何枚か撮らせていただいた。
勢いが勢いを呼んだのか、アブ氏まで自分の携帯電話で私とFさんの2ショットの写真を撮った(笑)
初めはどうなる事かと思ったが、アブ氏もアブ氏なりに和んできてくれたようでホッとした。