ウルムチ      変わるもの・変わらないもの



こうして今回のウイグル年越し旅行最後の夜が更けていった。
店を出て最後にもう一度バザールの塔の写真を撮った。
不自然な形でいかにも中国的センスだけど、その辺がいろんな意味でウルムチらしいと言えるかもしれない。
一見すると10年前とはすっかり変わってしまったけれど、
裏通りに入ると以前と変わらないウイグル人の生活があり、文化がある。
いち旅人のセンチメンタリズムから言えばこれ以上変わって欲しくはいというのが本音だが、
部外者である自分はこれからのウイグルの行方を遠く日本から見守っていくくらいしか出来ないだろう。

民族楽器や舞踊がなくなってしまうことは決して無い、私はそう信じている。

ホテルまで送っていただき、お礼を言ってお別れして部屋に戻ったのは12時頃だった。
明日の朝は早いから夜の間に要らない服を捨てたりパッキングしたりしてスッキリさせた。
あとはもう日本に帰るのみ…。

次の朝、8時過ぎに空港でチェックイン、スムーズに何事も起こらずほぼ定刻に飛行機はウルムチを飛び発った。
11時間遅れのフライトから始まって、ロバ車渋滞のバザールや人懐っこい人たち、そしてたくさんの素敵な出会い…。
短い旅行だったけどギュッと濃く盛りだくさんな旅で、疲れ果てた私はほとんど機内では眠っていた。
ふと目を覚ますと食事の時間で、機内食にはミニミニサイズのナンがついていた。
ビニールの袋に入ったそのかわいいナンを見て、この旅が終わったことを実感した。

今回はシルクロードの雪景色というレアな風景と観光客のいない素なウイグルを体験できたけれど、
やっぱり「青空に映える緑のポプラ並木」や、色鮮やかな衣装を纏う人々の姿を見てみたい。
きっと、きっとまたもう一度ここへ戻ってきたい。愛嬌たっぷりの笑顔にいっぱい出会いたい!
旅を終えて、ますますこの地への想いは強くなった。

< END >




2009年の5/1〜5/10に、ウイグル再訪しました。
因智喜旅遊 2009ウイグルたずね人旅行編』も是非ご覧下さい。


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