クチャ 1      ファストフード店にて



朝起きて、町を見るよりもまずはウルムチ行きの交通手段の手配をしなければならない。
夜行バスはしんどいなぁと思っていたし、もしかしたら旅行会社に行けばいくらか手数料払えば
列車の切符が取れたりするのかもしれないと考えた私はガイドブックを頼りに旅行会社へ行ってみることに。
カシュガルのように道は凍ってはいなかったがやっぱり今日も寒い…。
繁華街方面へテクテクと歩いていたつもりが、超絶方向音痴な私は全然違う方向に歩いてしまっていた。
それに気付いた時にはなんだかもうバスでいいやっていう気持ちになって、
結局旅行会社には行かず元の道を戻ってホテル横のバスターミナルへと向かった。

切符売り場の前に立つと、まだ何も言わないうちから私の隣に男性が近寄ってきて「ウルムチか?」と
言ってバスの客引きをし始めた。とりあえず無視して切符売り場のおばさんにウルムチ行きバスの時間を尋ねた。
メモ帳に出発時刻を書いてとゼスチャーすると、夜6時から8時半までの間で6本の出発時刻と料金を書いてくれた。
ボロいバスだと嫌なのでどれが良いバスなのか聞きたいが英語が通じないため、
おばさんが書いてくれた6本をぐるりと指差して「高級的?」と書いてみた(笑)
(後でAさんから聞いたところでは、きれいなバスは『豪華バス』というらしいです)
そしたらおばさんは20時発のバスを指差した。
すると、横にいて客引きしていた兄ちゃんが、「これこれ、このバスだってば!」と

バスの写真が入った自分の名刺を見せた。なぁんだ、この兄ちゃんのバスだったのか!
それまで無視していた私だったが、兄ちゃんの名刺を差して「これ、ヤフシ(ウイグル語でGood)?」と聞くと
たった一語だけどウイグル語が出てきたのが意外だったのか、「ヤフシだって〜〜」とおばちゃんと兄ちゃんがウケた。
なかなか親切でフレンドリーなこのおばちゃんから切符を無事ゲットすることが出来た。

というわけで、クチャ出発は20時に決定。それまで町をぶらぶらするぞー。
ホテルをチェックアウトして荷物を預け、今度は間違わずに新市街の繁華街方面へと歩いた。
ガイドブックには載っていなかったが、郵便局の近くにけっこう大きなショッピングセンターがあった。
まず郵便局でウイグルらしいイラストが入った絵はがきセットを購入し、
ショッピングセンター1階のファストフード店『Best Food』で絵はがきを書いた。
孫悟空っぽいお猿がトレードマークのこの店はチェーン店で、カシュガル最後の夜もこの店でバーガー食べたっけ。