天路を駆け抜けて 3    青空と突き進む列車

青蔵鉄道の車両は、気圧を保つために窓を開けられない構造になっている。
窓の外の景色を撮る時にも窓が開かないから窓にレンズをくっつけて撮る。
『世界の車窓から』みたいに列車の外観を入れた構図で撮りたいけど不可能…
…ではない!

成都の宿(シムズ)でちょうどチベットから戻ってきた旅人から話を聞かせてもらった時、
私は素晴らしいウラ技(笑)を伝授してもらっていたのだ。
部屋や廊下の窓は開かないが、トイレの窓はほんの少しだけ開く。
そこから手だけ出して適当に撮る!
(トイレの窓は顔を出して構図が確認できるほどの大きさはないから当てずっぽう)
そのウラ技をすっかり忘れていたのがいきなり思い出し、いざトイレへ。
手を出して適当に何枚かパシャパシャ撮った。
一度手を戻して液晶で確認。ありゃりゃ全然まともに撮れてない…。
めげずにもう一度トライ。さっきの失敗から角度など変えてみた。
そうして撮れたのがこの1枚。
真っ青な空と白い雲が列車の側面に映っていて、思わず息を飲んだ。
眩しい太陽もちらっと入っているし、偶然とはいえとても素敵な写真が撮れたと自己満足。