土色の村々    食堂車の窓から

特大スープを1人黙々と食べるのはかなりの苦痛だった。
こういう時は旅連れがいたらなぁって思う。
食後もしばらくは食堂車の窓から景色を眺めた。相変わらず同じような土色の車窓だった。

実は、私の車両で騒がしいのは中国人ではなく韓国人の団体だった。
コンパートメント3〜4つ分くらいその団体が使っていたのだが、もうとにかく五月蝿いのなんのって!
どうやらカードゲームとかで盛り上がっていたようで、ギャーギャー言うわ「アイゴー!」とか聞こえてくるわで
せっかくの旅情が台無しやんけ!と腹立たしくてたまらない。
中国人がうるさくてもまぁ中国を旅してるんだからそれも旅のBGMと成り得るしある程度割り切れるのだが、
本当にあの団体のうるささは異常だった。騒ぎようからして景色など見ていないのは明らかだったし、
「景色を楽しまないんだったら飛行機でラサまで行けよな〜」と言いたかった。
更に、彼らは食堂車にもでっかいタッパに入れたキムチや韓国名物『辛ラーメン』などを持ち込んで食べていた。
私の部屋の3人をはじめとする周りの中国人は皆おとなしかったので余計にあの団体は浮きまくり。
私は耳栓式イヤホンに繋げたiPodのボリュームをぐっと上げて、なんとか自分の世界に入ろうと努力したのだった。
周りの迷惑なんか全く考えちゃいないといった彼らの態度のせいで、せっかくの列車旅行に多少嫌な思い出が残ってしまった。