最後の朝     露店のおばちゃん



さぁ〜〜て、ご祈祷も済んだらガッツリ最後のお買い物!
いざ、ターコイズ買いに目星をつけていたバルコルの露店へ。

実はバルコルの露店を見ても大きく店を構えているところでもマーケットのような所でも、
あまりまともなターコイズを売っている所が無くて下見の段階からものすごく意外に感じていた。
ラサに来ればチベット人が大切にしているというターコイズがいっぱい売られているはずと思っていたので。
どう見ても青色の着色べったりやん!というものが多くて探すのに一苦労。
道行くチベット人を見ても偽物としか思えない物をフツーに付けてるし買っていてこれまた意外。
買い付けの本職さんだと他に本物を仕入れる所があるのかもしれないが私には情報がなくて分からない。
そんな中で、数軒「これはまぁまともなんじゃないかな」と思えるものがある店を目星つけていたのだ。

その数軒の中でも本命の露店の前に立った。
私がターコイズのネックレスを手に取っていると店番のおばちゃんが察して出てきた。
何本かあるネックレスから気に入る物を選び、値段交渉開始。
電卓を出して数字を打って見せるとおばちゃんが困った顔。
交渉の駆け引きでその表情をしたと思っていたら、隣の店の人が来て、
「この人は数字読めないから電卓はダメ」と言った。えっ!?そうなんか…。
でも字が読めないおばちゃんも中国語の数字(字じゃなくて言葉)程度は理解出来るようで、
電卓はやめて中国語で値段交渉やり直し。私も簡単な中国語を覚えててヨカッタ。
かなり値切り頑張ったがどのくらいが『適正価格』なのかよく分からないので難しかった。
私も泣き落とし作戦(?)で「ママ、私、今日には成都に戻ってしまうんやから〜さよならラサなんやから〜」
とか言ってるとおばちゃんついに「分かったよ、いいよその値段で」と言ってくれた♪
ターコイズだけのネックレス2本にターコイズと珊瑚のゴツいネックレスの計3本も買った。
ママは、交渉成立してお金を払った後、「おまけあげるよ」とブレスレットを2本もくれた。
ターコイズと珊瑚…の偽物(笑)のちゃっちいものだったが、私の腕に優しくはめてくれたのが嬉しかった。
お別れに、店の前で写真を撮らせていただいた。
初め一枚撮ると帽子が影になって顔が隠れたから、帽子を上げてもう一枚。
写真撮っていい?と聞くと照れながらも身なりを整えたりして可愛いおばちゃんだった。
ありがと、ママ。良い思い出になったよ。

もしかしたらママの大勝利だったのかもしれないけれど、どっちにしろ適正価格分からんし、
私のポリシーでもある「楽しく値段交渉して気持ちよくお買い物」が出来たので満足満足。
しかもママは初めから他の人より言い値が安かった。ママの3倍以上の言い値だった人もいたぞ。
それと、かつてまだ私が旅する人になる以前に、若かりし日の放浪話をいっぱい聞かせてくれた
地元のアジアン屋のおじさんからターコイズの見方を教えてもらっていたのもラッキーだった。
成都で落としてしまった長年愛用したターコイズのチョーカーもそのおじさんの店で買ったものだった。
おじさんの旅話を聞いていた時には、まさか自分がこの足でラサの地に立つとは夢にも思わなかったのに…。
なんとも人生って不思議なもんですね。