トルコ石の輝き 〜聖湖・ヤムドク湖     静寂のとき



湖には先客がいた。日本人のパックツアーの方々が湖畔で支給されたお弁当を食べているところだった。
ハイジさんがツアコンの人に話しかけていたけど私はひたすら湖を眺めていた。
ツアーの人たちが去っていくと、私たち2人以外はだ〜れもいなくなった。
ドライバー君は道沿いに止めた車の中だし、道を走る車も時々しかいない。
弱い波の音のほかは、静寂。なんという贅沢な時間。

今日が終わってしまうともう後はラサを去るのみ…
宿で出会ったnimuさんやハイジさんのようにもっといろんな所へ行きたかった。
2週間も会社を休んでおいてそれだけでも普通より恵まれてると頭の中では分かっているけど
もう終わりなんだと思うとやっぱり切なくてさみしくて。
この白い山を見つめながら再びいろんな想いがこみ上げてきた。
けどそれは朝の時のように抑えられないような感情ではなく、ほんの少し「諦め」も混じりつつも
羨ましいとばかり言わずに自分は現在の自分の生活を受け入れて
その中で自分なりの旅をしていこうじゃないかという気持ちになってきていた。
こんな所にまでやって来ていろんな風景や人と出会えた幸せを大事にしていかなくちゃ。
この美しい雪山が、私にとってのカイラス山なのだ。