トルコ石の輝き 〜聖湖・ヤムドク湖     日帰りドライブ出発



チベットの旅もそろそろ終わりの日が近づいてきた。
明日の昼にラサを発って飛行機で成都に戻る。飛行機のリコンファームも済ませている。
昨日一緒にセラ寺へ行ったハイジさんも明日の朝からエベレスト・ベースキャンプへと旅立つことなっている。

早朝、nimuさんが聖山カイラスを巡礼する旅に出発した。
私とハイジさんは、マナちゃんや小山さんの時にしたのと同じように出発時間に起きてお見送りをした。
ものすごい量の山登り道具などが入ってずっしり重いバックパックを持ったか細いnimuさん。
飄々として口数は少ないがハートはとっても熱いこの人は、カイラスの後ネパールやインドを旅するという。
自分なりの信念や考え方をしっかり持って旅するスタイルは、よくアジアで見かけるような
『沈没系』をカッコいいとでも思っているヒッピー崩れなバックパッカーとは全く違って清々しかった。
いよいよ出発という時になると、私は自由に軽やかに旅立っていくnimuさんがあまりに羨ましく、
しかも明日にはハイジさんもいなくなって私一人がここに残ってしまうという寂しさと
そんな残される私が他の人より早く日本に帰らなければならないという悔しさがごちゃまぜになっていた。
カイラスツアーのメンバーが宿の前まで到着し、nimuさんも車に乗り込んだ。
ランクルに乗って旅立っていったツアーメンバーの笑顔を見送った時、とうとう私のごちゃまぜの感情が決壊し、
涙がこみ上げてきてしまった。私もあのランクルで見知らぬ大空の下へと向かっていけたら……。
そんな私をハイジさんが優しくハグしてくれたので、徐々に気持ちを落ち着かすことができた。

さて、私は私の旅を短いながらも続けていこう。もう今日と明日の午前中しかここにはいられないのだから。
私はラサのお寺巡り以外に、遊牧民が暮らすところに訪れてみたいと思っていたので
nimuさんやハイジさんが使った現地ツアーを取り扱う旅行会社で相談したら、
日帰りだと遊牧民がいるようなところまでは行けないが、ヤムドク湖まで行くならその途中に
遊牧民じゃないけど半農半牧のような人たちの村々があるからそこを訪れてはどうかと提案してもらった。
そこで車を一台チャーターして今日はハイジさんと日帰りドライブに出ることにしていたのだった。
(ただし、ハイジさんは明日からのエベレストBCツアーでもヤムドク湖へ行くのだが…)

朝8時頃、宿の前に車がやってきて、ドライブへ出発。
ドライバーは若い兄ちゃんだ。中国語がかなり話せるハイジさんが色々話しかけたりしてくれるので助かる。
道はかなりきれいに舗装されていて、シガツェ辺りまではランクルじゃなくても快適に走れるとのこと。
湖までの途中、いい感じのところで車を止めて写真を撮った。
三菱?マークのトラックの荷台にに乗った女性は、撮られるのを嫌がって顔をスカーフで隠してしまった。