シチリアへ!   やっとパレルモに辿り着いて

夜行列車でシチリア島のパレルモにやってきた!それはそれは長い道のりで・・・。
話せばめちゃめちゃ長くなるけれど、これは書かずにおられない。
.....
サレルノ駅から意気揚々と乗り込んだ列車は、全く知らない駅に到着した。
寝ていたアタシを「終点だよ」と起こしにきた人を疑い「そんな早く着くわけないやろ、騙されへんで」
と思っていたらみんな降りて行く!他の人に聞いたら
「ええ。終点よ」・・・・何ぃ〜!?
パレルモ着は朝7時のはず。まだ11時過ぎやん。寝ぼけたままワケ分からずホームに降り立ち、
しばしウロウロするもここがどこかも分からない。半泣きになって駅の警官詰め所に駆け込んだ。
英語分かる人はいないけど「アタシ・行く・パレルモ!」で通じたようだ。パニクるアタシに
警官さんは時刻表見ながら「Paolaまで行って乗り換えだねー」と教えてくれた。
しかし!時刻表を覗くとパオラで次のパレルモ行きが来るまでぬぁんと
4時間待ち!!うっそお。
もう何がなんやら・・・第一、サレルノ駅で列車乗るときにもちゃんと「パレルモ行き?」って
尋ねて乗ったのに。くっそ〜イタリア人め!!ちゃんと聞かずに「Si,si!(そうだよ)」なんて。
暗くてガランとした見知らぬ駅には中国系や南米系の商人風なアヤシイ人もいて一層怖かった。
そうこうするうちにパオラに行く列車が来た。駅員や警官に何度も何度も確認して乗り込んだ。

適当なコンパートメントに入ると、変な駅から乗ってきた東洋人にみんな不審顔。そりゃそうや。
ここでもパオラで降りたいことをみんなにアピール。日本に行ったことがあるというオジサンが
いろいろ話しかけてくるけど気分はそれどころじゃない・・・。3〜40分でパオラに到着。

さてパオラまで来たのは良いがこれから4時間どーすんねん!ここも観光地じゃないみたいやし
どうやって過ごそうかと途方に暮れていたら、おお?ホームに西洋人バックパッカーが2人。
「あなた達どこまで行くの?」と話しかけてみたら、彼らも4時間待ちらしい!らっきー!!
待合室もあり、ああ、ちょっと安心・・・。彼らはアメリカ人カップルで、アタシとは行く方向は
逆だけど偶然パオラ発の時間が近くて助かった。待合室の片隅を3人で陣取り4時間待つことに。

眠れない・・・。
だってこんなこと因智喜旅遊史上初めてやもん!!久々のヨーロッパだとナメてたらこんなことに。
第一、なんでイタリアの列車って行き先表示ないの!?駅員でさえ言うこと曖昧やし信じられん。
それにここパオラっていったいどこやねん(苦笑)「地球の歩き方」に載ってへんし。
いろんな考えが頭をグルグル回り、とても寝られないのでホームを歩いたりタバコ吸ったりして
時間つぶし。駅員さんを見つけては何度もパレルモ行きのホームと時刻を確認した。
同じように列車を待ってる人達にジロジロ見られるけど逆にこっちからジロジロ見てやったわ!(笑)

4時間後とうとうパレルモ行きがやってきた!!カップルの乗る列車も来て、ここでお別れ。
「良い旅を・・・!」
列車に乗り込むとまたまた何度も確認。もう失敗せぇへんで〜〜。・・・いつしか眠りの中へ。
途中何度か目が覚めた。イタリア本土から列車ごとフェリーに乗ってシチリアへ渡ってゆく。
次第に外が明るくなり、車窓からは海が見える。ああこれでやっとパレルモに着くのね・・・。

実はまだ心配ごとがあった。アタシが持っている切符は普通の快速の切符。しかし今乗ってるのは
「特急列車」。検札に来てややこしくなったらイヤなのでパオラで切符買い換えたかったのに
切符売り場が閉まっていたのだ。駅員さんに相談したら「だ〜いじょうぶ」って言うけど(笑)
もうすぐ着くかって頃についに車掌さんが検札にやってきた!「ビリエッティ〜(切符拝見〜)」。
サレルノから乗ったけど列車間違えて変な駅に着き、そこからパオラまで行ってパオラでこの特急に
乗ったんです、とゼスチャーでドキドキしながら説明。どのくらい追加料金いるんやろ。
すると車掌さん、「メッシーナから乗ったんだね」と言いながら
軽くウィンク・・・。えっ?
様子を見ていた周りの人達もニコニコしている。どーゆーこと!?
メッシーナはシチリア島に渡って初めに着く大きな駅。そこから乗ったことにしてくれた!?
車掌さんはメッシーナからの特急料金ほんの300円ほどの切符をきって去っていった。

とにかく昨日のサレルノから信じられないことばかり!!あれだけどん底に落とされて
最後の最後にこんなことが・・・車掌さんの飾らない優しさに泣けてきた。
メッシーナからの特急料金切符はこれからの旅のお守りとして、大事にガイドブックに挟み込んだ。

やっとやっと昼前、特急列車はパレルモ中央駅へ到着。市場を抜けて目指す宿へ・・・。