桃源郷フンザ2 カリマバードの人々    凧揚げ少年



一緒に旅をしていたKさんは、フンザでやってみたいことに「凧揚げをする」というのがあった。
爽やかな空の下、美しい村でする凧揚げはさぞかし気持ち良いだろう…。
というわけで、商店で凧用の糸を買い道端で小枝を拾ってきて、ビニール袋を開き手作りの凧を作った。
なんだか小学生に戻った気分で真剣に工作する3人。
私はここでも凧に『青雲』って書きたかったんだけど(青雲のCMが分からないと笑いどころも分からないね)、
結局『夢』と書いた凧が出来上がった。
「さぁ、出来た!」と勇んで外へ。しかし。。。全く上がってくれない。
子どもの頃に作った通りにやったつもりなのに、おかしいなぁ。

なんでや〜〜と悩んでいるところに、1人の少年が通りかかった。
私達が凧をあげられないのが分かったようで、その少年は凧を手に取って
無言でいきなりリフォームを始めた。
私達が拾ってきたのよりもっと細い枝を拾って、慣れた手つきでちゃっちゃと作っていく。
そうやって出来上がった凧は……、いとも簡単に空へ舞い上がった!!
すごいーー!やるなぁ少年。
無事空に上がったのを確認すると、さくっとその場を去っていった。

娯楽の少ないパキスタンでは凧揚げはメジャーな遊びなようで、男の子だったら皆簡単に作れてしまうのだろう。
それにしても、言葉が通じないから無言だったんだろうけど、クールな少年だったなぁ。
お陰様で、Kさん念願の桃源郷での凧揚げも叶えることができたのだった。
これもフンザでの良い思い出の1つとなった。