青の都サマルカンドへ・・・

ウルムチから国際列車でカザフスタンのアルマトイまでは車内2泊の道のりです。
ウルムチのホテルでは北京と同じように日本で手配した切符を受け取る手筈になっていたのに、
またもや届いていなかった! 「ええ加減にせえよ!!」とブチ切れの私。
予想していたとはいえ、2回ともこれはやはり腹が立ちました。
しかも今度は日本語の出来る人もいず、必死で予約確認書を見せて説明するとフロントの人が手配した現地旅行会社に連絡してくれて、
またどうにか連絡がついたので北京と同じくホテルまで届けてもらうことが出来ました。
よく、
「中国で初めに覚える言葉は”没有(無い)”だ」と言われますが、
まさにそれを実感できました。そうはいってもとりあえず切符は手に出来たのが幸いだったと考えるべきでしょう。
いつも自由気ままな旅しかしてこなかった私はウズベキスタンのビザの関係で今回初めて切符やホテルを手配したので、
「スケジュール通りに行動する」ことの大変さを知ることが出来たのでした。
でももうイヤ。自由が1番!

<2006追記>

この当時はまだ個人でビザのインビテーションを取るための情報がほとんどなくて
日本の旅行会社に言われるがまま高額な「バウチャー旅行」になってしまいました。
この旅行のすぐ後くらいから「個人旅行用ツーリストビザ手配代行」してくれる会社が知られてきました。
まぁ当時でもそれを使って来ている人もいたので私の情報収集不足もあったのでしょう…。
しくった〜とも思いましたが、これはこれで今となっては貴重な体験?です。
ちなみに2003年はウズベキスタン航空のサービスで空港でビザが取れるよう手配して行きました。

そうしてウルムチを出て中国/カザフの国境越えに8時間もかかって(その間トイレもままならない!)
カザフスタンに入り、カザフの大草原を一路アルマトイへ向かいました。
この「シルクロード鉄道」で同じ寝室になったのは、中国人商人の女性3人でした。
そのうちの一人のオバチャンが周囲一帯の商人たちのリーダーらしく、大きな声で取り仕切っていて
肝っ玉母さん状態でした。ロシア語も操って国境の税関の賄賂要求を上手にくぐり抜け、
私のフォローまでしてくれてカップ麺もご馳走してくれました。
アルマトイに到いた時
お礼を言える間もなく大きな荷物を持って商人一団は去っていきました。

アルマトイ駅ではまたタシケント行きの切符の受け渡しが予定になっていて、
今度は来てくれないと本当に困る(トランジットビザしかなかった)と思っていたら
ちゃんと現地旅行社のおばちゃんが来てくれていました。
”Ms.MORIMOTO”と書いた紙を持って立ってくれていて、空港の出迎えみたいでちょっと感動しました。
「時間があるから町を案内しましょう」と、おばちゃんは車で簡単に町の説明をしてくれて
タシケント方面へ行く駅まで送ってくれました。
彼女曰く
「”世界の車窓から”のスタッフが撮影に来ていて、昨日タシケントに向かったよ」ということでした。
うまくいったらウズベキスタンで逢えるかも・・・とミーハーに期待した私でした。
(結局サマルカンドでもブハラでも同じホテルになったけど直接話したりする機会はありませんでした)

アルマトイを出発してとうとうウズベキスタンへ。しかし今度は4人のコンパートメントに
おっちゃん3人がいて、かなーり不安でした。でもはじめは黙っていたけれど少しずつうち解け、
英語出来ないおじさん達とロシア語出来ない私と「ロシア語会話」の本で会話しました。
会話本も意外と便利なもんや!晩ご飯の時も3人は私の分も買ってきてくれて御馳走になりました。
はじめの不安はどこへやら、チャイを飲みつつとっても楽しく過ごせました。

しかしその夜。カザフ〜ウズベクに入ったのにパスポートチェックが無いのが気になって、
車掌(女)に聞きに行くと「ちょっと来なさい」と連れて行かれ、乗っていた警察官らしき人物2人と一緒に
「ウズベク入国スタンプ押して欲しければ100$出せ」と脅しだしました!
とうとう来たか、と心で叫びました。賄賂の要求はここでは当たり前と聞いていたから。
しらばっくれているといきなり50$に下がったので面白がってさらに無視すると20$にまで下がりました。
それでも粘っていると車掌のオババンがキレて「絶対100$」と言いだし、いろいろ脅されました。
普通ならそんな子供騙しに乗らないけれどここはカザフの大草原、外は真っ暗闇でさすがに怖くなり、
顔色を変えないようにするのが精一杯でした。
結局50$恐喝・・・情けない。

車掌と警察官というのが非常識ですが、あちらでは権威を持つとああなる人も多いそうです。
「黙ってろよ!」といわれて部屋に帰り、寝台に潜ったけど眠れるはずなくて窓を見ると
真っ暗に見えた空に、目が慣れるとたくさんの星達が煌めいていました。
おじさん達のやさしさとあいつらの卑劣さ、まるで天と地の差じゃないかと考えると
胸が苦しくなって涙が溢れ出しました。長い間星を見続けました・・・。
そして朝、列車は首都タシケントに到着しました。

<2006追記>

今考えるとありえない話ですよねぇ〜〜。我ながら恥ずかしすぎます。
オバハンと警官に「列車から突き落とすぞ!」と脅されてビビってしまったのでした。
なんせ外は全く何も見えない闇の大平原でしたから…。
その一件があってから、ウズベクでは警官を見る度に逃げ隠れ(笑)してました。
でも、旅の最後の方で道が分からず仕方なしに警官に尋ねると親切に道案内してくれました。
旧ソ連圏の警官の帽子ってやたらと出っ張ってて
「こまわり君かよ!」状態です。
威厳を表すためにそういうデザインにしてるんでしょうね。

タシケントで1泊だけして次の日には公共バスでサマルカンドに向かいました。
「青の都」と言われるサマルカンドまではバスで5時間。
ホテルにチェックインして真っ先に行ったのは、写真で見て憧れたレギスタン広場でした。


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