2002/4/7 D100登場

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  2月、アメリカでのカメラショーPMAを前にして、NIKONのミドルレンジのレンズ交換式デジカメが発表されました。 名前は「D100」。現時点でも、発売時期と価格は未定。いやーもー、よしだんな、今年の頭からレンズ交換式購買欲が盛り上がっており、いよいよ本命登場か!ということで、期待が巨大に膨らんでるっす。ホントこの精神状態で、よく、この一ヶ月を乗り切れたものだと、我慢してD60の発売を流したものだと、我ながら思えるっす。o(>.<)o
  BBSを良く見ている人は、その盛り上がりぶりにはうんざりだと思うっす。発表直後は、痛い腰痛を押してパソに向かい、情報を集めまくり、IPPF(International Professional Photographer ふぇすてぃばる?(^o^;)と、Photo EXPOに足を運んだ。 レンズも考えに考えた。せっかくなので、この辺の感想などを、だいぶ情報が落ち着いたので、 日記にまとめて残しておこうかなと、思った次第でありおりはべりいまそかり(ラ変)。文章が固いぞ。(^m^;

ベースはF80

  よく「なんでベースがF80なのに、D100なんだ!」ってお怒りになる方が多いですが、まぁ私はその議論に参加するのはやめておくっす。もーちょっと良ければいいのにってのはあるのですけど、F80なるカメラも良く分かってませんし、まぁ、「誤解しちゃうじゃないかー」というレベルは、はるかに超えるほど、情報は収集しているので。(^m^;
  情報ソースは、雑誌やNIKONの製品ページプレスリリースの他、ネットでは以下の様なところを、穴の開くほど眺めました。(^-^)   よしだんな、ほとんど買う気です。買うと思います。買うでしょう。 なんていったって、価格がD1Xの半額を目指しているそうだし、それってつまり20万円台突入かも。 それに、今年は新しい家族が・・・(*^o^*)  手を伸ばすのには、丁度いい時期な気がするんです。 でも、もちろんというか、不満が無いわけじゃない。 今日は、カタログスペックは、上を参考にしてもらうとして、ちょっと引っかかった不満点を挙げるつもり。 よしだんなは、今回、そういう不満点に妥協できると決心しました。それを上回るものがあると思っています。 ちょっとネガティブな日記になっちゃうだろうけど、D100を悩んでいる人、買おうと思っている人に、ためになったらなぁと思います。

600万画素CCD

  実は、よしだんな的には、600万画素ってのはマイナス要因です。もう、400万画素もあれば十分って感じ。 使い方が、あまり大きなものをプリントアウトする機会も少なく、パソメインですから。 高画素は、ラチチュードやノイズの面で不利と言われてますけど、そんなことより何より、「ファイルがでかいこと」が気になります。 今までと同じメディアで撮れる枚数は少なくなる、パソコンで扱うのも重くなる、何よりカメラの連写性能がこのサイズに引っ張られているのが残念。一応、噂では、フルサイズJPEGの最大圧縮で、秒3コマ連続7コマとのこと。 バッファできるのが、およそ2秒強になる。これが、400万画素なら同じ部品で、7×3/2の10コマは行くでしょう。 撮っている間に、メディアに書き込む速度も速いでしょうし、12コマくらいいくかもしれません。そしたら、4秒分! これくらいあれば、連写しまくっても、書き込みで撮影のリズムを乱されることも無いでしょう。 この辺は、E-10の欠点の一つなので、もう悩まされたくないってとこかな。
  よしだんな的には、このクラスは400万画素が適当だと思うっす。 上位機種と画素数で逆転してしまっているってこともあるのですが、価格や性能とのバランスから言うと、600万画素はオーバースペックな気がしてしまいます。まぁ、この辺は、人によって、使い方によって、いろいろ意見はあると思いますけどね。 幸いと言うか、そこら辺をうまく突いているライバル機種も無いので、大きなマイナスポイントにはなってませんけどね。 これから、レンズ交換デジカメが一般に普及していく中で、300、400万画素あたりを狙ってくる機種ってのは、確実に出てくるでしょうね。感覚的には、300だと寂しい。400は、欲しい。200は論外って感じでしょうか。(^-^)
  連写ですが、結婚式等のイベントの時には、枚数優先、リズム優先でサイズを落とし、300万画素相当(2240×1488)で撮影することで対応しようかなぁなんて考えてます。E-10みたいに、サイズを落としたら却って書き込みが遅いなんてことが無いといいのですけど。(^m^;

ISO200、1/4000

  発表直後、スペックを見て真っ先に頭を抱えたのが、最低感度ISO200、シャッター速度の最速が1/4000。 おそらく、これで明るいレンズを晴天屋外で使うと、開放しきれなくなることがたまにあると思います。 せめてISO100か、1/8000が無いと。これも、E-10の欠点の一つ。「開放で撮りたかったら、NDを使用しなければいけない」って シチュエーションがあることを意味しています。 まぁ、E-10と違って、ほとんど無いと思いますが、F2.8以下のレンズを買うと、気になるかもしれませんねぇ。 これが、結構、撮影のペースを乱されていやになるんですよねぇ。 ブーステッドISOといって、ISO3200、ISO6400なんてのも用意されているようですが、何も盗撮とかするわけじゃ無いんで、むしろ低感度を頑張って欲しかったなぁ。ライバルのD60は、上はISO1000までしかありませんが、下はちゃんとISO100を用意しての1/4000です。 よしだんなは、こっちの方がいいなぁ。D30のISO1600はなくなりましたが、ISO800レベルの画質に、ほとんど差が無いみたいですしね。

PSAM、ISO、WBのダイアル

  次に許せなかったのが、このダイアル。なーんで、こいつらが一緒なわけ!?"o(>o<)o"  なんでしょう、銀塩の頭を抜け切ってないのでしょうか?CCD=フィルムと考えているとこうなるのかなぁ。 最初にセットしたら、あまり変える物では無いと思ってるんでしょうか? デジカメでは、めちゃめちゃ変えるっつーの。このあたりの操作感は、D60が圧勝ですね。 こんなダイアルにISOとかWBの切り替え機能割り当ててたら、変更している間にシャッターチャンスがあったら、半押しで撮影に戻るとか出来ないじゃん。だーめよ、これ絶対設計不良。NIKONさん次は絶対、ISOとWBは、PSAMと別のダイアルに割り当ててください。 つーか、今からでも間に合うなら、直しなさい。これ、絶対。(-_-)d
  一緒のダイアルにしていいのは、記録画素数、圧縮率、カラーモード(WBじゃ無いよ)、シャープネス、コントラスト、カスタムファンクション、このあたりです。あ、ついでにひとつ。ユーザが自由に機能を割り当てられるボタンを一つ二つ用意してくれるとうれしいな。(^o^)

バリブライト・フォーカスエリアのスーパーインポーズ

  IPPFで一番ショックだったのが、これ。フォーカスエリアの自動選択とかにしておいたら、選択されたフォーカスエリアって光るんじゃないの? 違うんです。光らないんです。あまりのショックで後を覚えていないのですが、確か、AFが合焦したときも光らなかったような。5点測距点のマニュアル選択で、選んだフレームのみが光ります。一方のEOS D60は、半押しで選択したエリアが一瞬光り、合焦したまた点灯します。ファインダーの見え方はほとんど差はないと思うのですが、この点灯の仕方で、随分安心感が違います。 また、バリブライトと呼んでいて、明るい被写体には灰色で選択エリアに印(液晶?)が付き、暗い被写体には赤く照明が付きます。 これが、微妙な明るさの被写体とか選んでいると、切れ掛かった電球みたいで、めっちゃ印象が悪い。(T-T)
  これ、結構ショックで、IPPFの日はかなりD60に惹かれてしまいました。しかし、結局、出来上がりよね。 合焦したと点灯したところで、嘘付いていたら意味無いわけで。 測距可能な輝度範囲が、D60のEV0.5〜18に比べ、D100はEV-1〜18と暗いところにも強い様だし。 フラッシュ撮影とかでも無いと、あまり5点の測距点も使わないかなぁーとも思ったり。 ほとんど、慰めなんだけど・・これも気にしないことにしました。(i-i)

AE-L、AF-L

  これ、すごい誤解してました。このボタンを押すと、AFを合わせてロックし、同時にAEをロックするものだと思ってました。 違うんですね。AFは「合わせずに」ロックなんですね。 つまり、シャッター半押ししてAFを合わせたり、一枚撮影した後、AFが動かないようにロックし、シャッターをレリーズのみにする。 そうすれば、AFやAEのためのレリーズラグが減らせるということのようですね。 いやぁ、E-10やD30は、AE-Lボタンのみだったので、ピンときませんでした。 これ自体、カスタムでいろいろ変えられるし、慣れれば便利な気もするので否定はしないのですが、F5、F100、D1Xなどはこれに合わせてAF-ONボタンがあります。 これって、MFの頃の、ピントと露出とレリーズを別に考えるという発想なんでしょうね。 例えば、置きピンとか、被写体によっては、AF-ONであわせた後ロックし、レリーズに集中するってのが、合うでしょうね。 しかし、これもAF-ONボタンが有ってのことだと思います。 この点だけは、F100ベースならば良かったなぁと思う点でした。(^-^;

画像再生

  ボタンで一発再生。快速です!ページをめくるのも、十字キーでほとんど動画のように繰れます。早い!これは驚き。 しかし、このページめくりは、D60のサブダイアルの方が好きですね。D100も少なくともダイアルでページが繰れると良かったなぁ。 ぱらぱらーっとめくって、行き過ぎても、ささっとページが選択できる。これ、めちゃくちゃ快適です。
  しかし、D100もじれったいわけではありません。それに、1段しか拡大しないD60に比べて、D100は何ステップも拡大でき、拡大画像内の十字キーでの移動もできるし、いずれも追随性が良く、E-10とは段違い。しかも、ボタン一発で1倍表示に戻れる。 E-10では、拡大と逆方向にくりくりと回さないといけなかった上、行き過ぎるとサムネイル表示になっちゃう上、追随性も悪く、その上操作を記憶しない(3回押せば元に戻ると分かっていて、素早く押しても2回分しか反応しなかったりする)ので、本当に使いにくかった。 かなり、快適に使えます。ページを高速に繰っている時に、キャノンは最初低解像度のサムネイル画像を出しますが、ニコンは最初からフル画像(少なくとも液晶で見えるフル画像)を出します。その分、ニコンの方が早いと言う意見もあります。 まぁ、僕なんか、キャノンの再生は、面白いアイデアを使っているなぁと思いますがね。 ホント、あのくりくり再生が好きだなぁ、俺。認めたくないのですけど、D60とD100を悩む、大きな部分を占めてたりしますね。(^m^;

  カメラの基本機能とは違うじゃんとか言われちゃうかもなぁ。(-_-;

でもいいところ

  これ読んでいると「なーんだ、D60が好きなんじゃん」って感じですね。(^o^;  D100のいいところって言うと、5点の測距点、ポイント測光が出来ること、優秀な10分割3D測光などなど。 でも、この辺は、使っていると気にしないかなぁって気もしていました。 D60に気持ちが言ってた頃は、納得してましたもん。 なんで、D100か。18-35mmとの組み合わせ、AF-S 24-85mmとの組み合わせで触ったのですが、あの手にした感触でしょうね。 すごく軽い、軽快に振り回せそう!あの、軽快感には、非常に魅力を感じましたね。
  正直言えば、かなりD60にも惹かれました。めちゃめちゃ悩みました。つーか、まだ悩んでます。(^m^; でも、レンズ交換式って本体のみでは、決められませんよね。 レンズで考えれば、USM、ISが充実しているキャノンと思っていたのですが、D100と同時に絞りリングの無いGタイプのAF-Sが2本も発表。 しかもその片方は、70-200のVR手ぶれ補正。もう、遜色無い。 なんだろう、一番の決め手は、18-35mmレンズがあるのと1.5倍換算のCCDサイズかな。これで27-52.5mm相当。こいつが、78k\。 しかも370g。キャノンは、広角側の解が重いLレンズしか無いのですよねぇ。 確かにその絵は惚れ惚れするものですが、高い!重さは我慢しても、高い!貧乏なよしだんなには、高い! これだと、D60買っても、レンズが揃う前に次のEOS Digitalが出ちゃう。 それに、噂では、キャノンは次々に欲しくなるレンズが出てきて、きりが無いとか。
  いや、この辺は、全部自分を納得させる理由ですね。 やはり決め手は、D100と18-35を組み合わせたあの軽いカメラを持ち歩いて、スナップするところをイメージすると、たまらなく楽しそうなイメージだったこと。これですね。

  それから、なんとなくD100は、第一印象はD60に負けるけど、パッと見で分からない能力が高いような気がすること。 評判の測光とか、AFの具合とか、手にしただけでは分からないっすよね。

  あ〜、なんでもいいから、早く発売日とか値段とか、発表してくれ〜!!(>o<)