COOLPIX950のオプション(その2)
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NIKONは、E9xxシリーズ用に、様々なコンバータレンズを発売している。
よしだんなも、そのうちのいくつかを買った。
狭い
E950を持って、ギリシアに行った。いろいろ撮ったが、壮大な風景が時々入りきらないことがあった。
遺跡でもあるし、撮影のポイントは限られてしまう。どうやっても入らない。これは、古代の音楽堂だそうだ。(i-i)
後から、スペックを見たり、人の話を聞いてみると、E950は35mmフィルム換算で38mm〜114mmの3倍ズーム
であり、「中途半端なズーム」だと言うことが分かった。
脱線するが、38mmフィルム換算についてちょっとだけ。
50mmというのが、人間の見た目と丁度一致するレンズで、標準レンズと呼ばれる。
これを中心に、数字が小さくなると広い範囲を写す広角レンズ、大きくなると望遠レンズである。
E950は、まぁ、ある意味広角も望遠もそこそこカバーして、万人向けではある。
しかし、個性的な写真を撮るには、もう少しどちらかに振っていて欲しいという話も聞く。
広角側は、28mmが一つの目安となる数字のようだ。これ以上は、超広角、魚眼レンズの世界になる。
ここで登場するのがワイドコンバージョンレンズ、ワイコンだ。0.66倍で、なんと25mm〜75mmのカメラに変身する。
これは、凄いのでは!!E950を買った(嫁の)ほとぼりが冷めた頃に、ワイコンを購入した。 |
(大きい画像にリンクしてます→)
歪コン
これが、曲者だった。28mm径のMARUMIの保護フィルタの上に重ねると、すごい歪むのだ。
この写真が重ねて撮った写真。びつくりした。(@_@;
で、保護フィルタは、外してワイコンをつけなければいけないのだけれど、保護フィルタが小さくて、
いちいち付け外しが非常に面倒くさい。結局保護フィルタは、使わなくなってしまった。
これをさておいても、このワイコン、安いのだけれど「歪コン」と称され、悪名高い。
NIKONも、プライドにかけて、新たなワイコンを出してきた。
よしだんな、もう買い換える気は無いのだけれど、これから購入する人には、高いほうを勧めたい。
それでも、25mmのワイドは、なかなか面白い。やっぱ、広角って難しいのだけれど、これをはめっぱなしにして、
スナップを撮りに行くのはちょっと楽しい。 |
テレコン
ワイコンとくれば、テレコンでしょう。
マクロ以外はなかなかボケを出しにくいE950だが、テレコンをつけるとポートレートも非常にきれいになる。
倍率は2倍だが、ズームの使用可能範囲が限られるので、100mm〜230mm相当ぐらいかな。
メニューでテレコン使用の設定をすれば、ズームが使用可能な範囲外に動かなくなるので、正しく設定して使いましょう。 |
テレコンを買うときには、合わせて62mm径のNDフィルタも買いましょう。
テレコンをつけて、晴天屋外で絞り開放のボケを楽しもうとすると、シャッター速度が足りなくなってしまいます。
よしだんな、ND4を買いました。
ついでに、テレマクロをやろうと、クローズアップNo.3を買いました。
また、手持ちの2枚の49mmのクローズアップとの3枚重ねもできる様に、49mm→62mmのステップアップリングも買いました。
また、一緒に62mm径のフードも買いました。 |
マッチョな姿、自重でお辞儀
こいつは、装着すると、ちょっとマッチョです。
片手でラフに持ってるのを、他から一見すると普通のカメラっぽく見えます。
E950は、回転レンズの首が柔らかいので、テレコンをつけるとレンズの自重でお辞儀してしまいます。
手持ちの撮影のときはレンズを支えれば良いので構わないのですが、三脚につけて使おうとすると、閉口します。(-"-;
E990にも装着できるのですが、E990は回転レンズの回転部分がやや固めなので、お辞儀することは無いと思います。
そういえば、今は、3倍テレコンも出てますねぇ。なんか、ラッパみたいなの。うまく使えるのかなぁ。(^m^; |
テレマクロは失敗
テレマクロは失敗でした。効果がそれほど無いにもかかわらず、ピントが合う範囲が狭くなり、
大きい花を撮るのにも、小さな花を撮るのにも中途半端で、撮影のしづらいものになってしまいました。
テレコンで中程度以上の花を、49mmのクローズアップのNo.3+No.5で小さな花を撮れば、
テレマクロはしなくともだいたいカバーできます。
さらに無駄なのが、ステップアップリングでした。
すでに、No.3+No.5でレンズにぶつかるものまでピントが合わせられるのに、そこにNo.3を重ねても大写し出来る
わけでもなく、却って一枚余分にレンズが付いて最短距離が遠くなってしまい、被写体が小さくなるという逆効果になってしまいました。
クローズアップレンズは、E950では無駄だったのですが、幸いにしてE-10のフィルター径が62mmだったので、E-10で重宝しています。(^-^)
究極のおもちゃ、テレスコマイクロ
栃木NIKONのホームページに随分前から登場し、発売が一部で待ち望まれた究極のオプションが、テレスコマイクロだ。
基本は、8倍の単眼鏡でかつ顕微鏡にもなるという優れものだ。しかし、これが、E950に装着可能なのだ。(@o@)
セットには、単眼鏡本体と、ステップアップリング、顕微鏡倍率を上げるためのクローズアップレンズ、
さらに三脚座も付いている。 |
三脚座と組み合わせて、三脚にセットすると、こんな感じになります。
8倍つーことは、E950のテレ端の115mm相当は、一気に920mm望遠になる。
どうゆうことかって言う実力をお見せしましょう。
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北海道の地球岬。ワイコンで写しました。ん、なんか灯台のところにいるぞぉ。(・o<)
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テレコンで狙ってみます。いるいる、確かに何かいる。
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テレスコマイクロで狙ってみました。こーんな感じです。(@o<)
(大きい画像にリンクしてます→)
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狐の画像を拡大してみると分かるのですが、お世辞にも良い画像とは言えません。
左の写真のように、逆光で撮影すると、光が青く回り込んでいるのが分かります。
(←大きい画像にリンクしてます)
もちろん、これだけのものですので、ズーム位置はテレ端のみの使用です。
ちょっと広角に動かすと四隅がケラレてしまいます。手持ち撮影はほとんど不可能。
ピントあわせも、鏡筒を伸び縮みさせてある程度ピント合わせをする必要があります。
完全にMFでピントを合わせるか、大まかに合わせて最後AFに期待するかなのですが、コツもいります。
以上、機動性や画質に欠けるオプションですが、これだけの値段で、写らないものが写るようになるというメリットは、
あると思います。
遠くのものを写すだけでなく、望遠の圧縮効果を使ったり、ボケを生かした撮影を楽しむこともできます。
こうした撮影では、画質の悪さも遠ーーーくのものを撮るほどは気にならないでしょう。(^-^)
実は、テレスコマイクロの本当の楽しみ方は、望遠ではなくて顕微鏡撮影にあるのでは無いかと思っています。
顕微鏡撮影はほとんどやっていないのですが、画質も、遠くのものを写すほど気にならない様です。
これは、顕微鏡撮影の実力を測るために試しに撮ってみたのですが、
10円玉の宇治平等院鳳凰堂の屋根の上の鳥さまです。(^m^;
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よしだんな、これを最後に、思うところあって、オプション購入をやめました。
写真、特にスナップを撮るには、シャッターチャンス、機動力が大事だと思い、撮りたいものを見つけてから、
E950の様なねじ込み式のオプションを付け外ししている余裕は無いと感じました。
今は、E-10をメインで使っていますが、テレコン、ワイコンは買っていません。
あると撮影中に「もう少し大きく、もう少し広く」などと欲が出て、交換して撮ろうとしてしまうだろうと思います。
機動性重視で、本体のズームのみでしばらく撮っていこうと思ってます。
コンバージョンレンズは楽しいですが、時間をゆっくりかけられる写真以外では、
コンバージョンレンズをあまり交換しない撮影を心がけたほうが、テンポ良く、シャッターチャンスを逃さない撮影ができると思います。
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