NIKON COOLPIX950

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e950_1.jpg   30にして、ようやく私も結婚できました。 そこで、問題になったのが(?)、新婚旅行の写真をどうするか?でした。

予定外の出会い
  COOLSHOT IIでは、とても旅行中の画像を納めきれない。 さ、どうするべー、山ほど「写る○です」持っていくかぁ? でも、今更だろう。デジカメの買い換えかぁ。 幸いにしてサイバーな嫁だったので、その辺の理解はある。 もちろん、メディアは抜き差し可能なものだろう。フラッシュも欲しいね。
  予定は、CANONのPowershot A5zoom。しかし、電池が専用というのが難点だ。 海外だし、電池は最悪どこでも入手できるものがいい。ネットでデジカメ情報を入手する。 そこで、見つけたのが、シヴァさんの デジカメスクラップブックというページ。 時期は1月、新製品の発表が間近い。薦められたのが、NIKONのCOOLPIX950と、OlympusのC2000。 高い、予定外だ!

おぉ、カメラだ!
e950_2.jpg   950の第一印象は、まさに、カメラだ。デジタルらしい回転レンズなんだけど、でも、カメラだ。 かっこいい!(@_@)
  3倍ズーム、フラッシュ付き。メディアはCFでSMより壊れにくいそうだ。 回転レンズだと、2ショットも外人に頼まなくても撮れる。 英語しゃべらなくてもいいし、持って逃げられる心配も無い。いいぞいいぞ。 5年は使おうというつもりで、清水の舞台から飛び降りた。o(="=)o

感動の嵐
  まず、インデックス再生に感動した覚えがある。それから、メニューの多さ、操作モードの多さ。 よしだんな、そもそもビデオでも電話でも、電気製品は一つでもボタンが多く、一つでもメニューが多いのが好きだ。 そして、マニュアルを読まずに遊ぶ。散々遊び倒した後に、マニュアルを読んで、新たな発見をして、喜ぶ。 何かを買ってきて、何も見ないでもすぐマスターしてしまうものは、つまらないのだ。
  もともと、カメラというものは、押してポンなものしか知らなかったんですよ。それが、こいつは どうだ。様々なホワイトバランス、連写、絞り優先、シャッター優先。知らないことばかり。おもしれーー!!

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青空キレイ処理
  そんな名前の機能があるわけではない。当時、950の画像を評して言われた言葉だ。 とにかく、青がものすごくキレイに写る。新婚旅行はギリシアだったのですが、これが青と白の国。 もう青ばんざーい、シヴァさんありがとーって感じでした。
  あー、久しぶりに見てたら、いいなぁ。もうちょっと脱線しよう。8秒までのシャッター時間。夜景だって、ばっちり。(^-^)y
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やがて写真に
  新婚旅行から半年ぐらいの時間を経て、徐々に「写真」というものにはまっていきました。 「カメラ」っていうのは、「カメラ小僧」とか、「海外で日本人はみんな、首からカメラを下げて、 旗の後ろに列になっている」という言葉のイメージから、あまり良く思ってませんでした。   イベントで知り合いが、本格的なごついカメラを持ってきたりすると、冷めた眼で見てたものです。
  しかし、しかし。はまる、はまる。面白い。そのうち、面白いを通り過ぎて、真剣に悩んだり、 もう写真に熱中してしまいました。やはり、これは、デジカメだとランニングコストが安いこと、その場で すぐ結果を確認でき、いろいろな手法の試行錯誤がしやすかったためでしょうね。
e950_4.jpg   普通の銀塩カメラでは、ここまではまらなかったと思います。

物欲への道
  950には、オプションがいっぱいあります。また、本格志向なだけに、次第にフィルターを 使用したいという声も多いので、ステップアップリングや、950のための28mm径のフィルタなんかも売り 出されていきました。
  そして、だんだん物欲へはまっていくのでした。その辺は、また別ページに書いていくっす。

(よしだんな、マクロ撮影スペシャル→)

結局、どんなカメラなの?
  いいカメラです。とりあえず、E-10を買い換えることがあっても、こいつを売る気は、今のところ無いです。
e950_5.jpg   特に、一番の強みは接写、マクロ撮影ですね。 花や虫を始め、仕事でコンピュータのボードや部品を撮影する際にも、楽に接写が出来ます。最短2cmまで寄れ、1円玉を 画面いっぱいにすることが出来ます。また、解像感が非常に高く、精細な画像が得られます。
  もちろん、欠点もいろいろあります。気になる点をいくつか気に入らない順で書いてみましょう。

(1)緑、赤の色がいまいち
  補色CCDの宿命でしょうか。補色CCDは解像感は高いのですが、色の再現性は良くないようです。 e950_6.jpg マイナス補正などをきちっとしないと、緑が死の灰を被った様に写ってしまう事があります。 夕焼けも赤みが弱く、WBを蛍光灯にして撮ることを薦めます。 とにかく、新緑の若い緑が出ない。それが悲しくて、次は絶対原色CCDのデジカメを買うと決心しました。

(梅を撮ったのですが、周りの緑が灰を被ったよう→)

(2)ON直後に必ず望遠位置
  これは、困りましたよ。どちらかというと、広角側にして欲しい。広角側で被写体を探して、 カメラを向けて望遠にするのが、いいと思うんですがねぇ。 ONしたら、一度必ず広角に引くので、撮影が遅れます。
  裏技として、メニューのコンバーターで、ワイコンをつけてることにしてしまうと、広角側で 立ち上がります。NIKONは、ON直後に望遠側で調整をしていると言っていますが、これで画像に特に問題は見られません。 (僕の眼には)ただし、内蔵フラッシュが常時OFFになってしまいます。

(3)操作が難しい
  露出補正とか撮影モードの変更とか、しょっちゅう行う操作がちょっと難しいです。 しばらく触らないと、どうするんだっけ?と忘れてしまいます。

(4)ボディーの完成度
  三脚の穴が端過ぎる、穴がプラスチップでねじ山をなめてしまう。 三脚をつけたまま、電池、メディアの交換が出来ない。メディアスロットの蓋がちゃちー。 グリップのゴムがはがれやすい。それでも、E990よりはデザイン好きですけどね。

(5)マニュアルフォーカスが使えない
  10cm刻みぐらいのマニュアルフォーカスなので、接写も基本的に、AF期待ですね。 よく外します。まぁ、デジカメでなかなか使いやすいMFにはお目にかかりませんけどね。

(6)接写でピントをよく後ろに外す
  指をレンズ前に置いてピントを一度レンズ直前に持ってきておいて、再度被写体にピントを合わせることで逃げられます。 逃げられますが、面倒くさいです。クローズアップレンズをつけると、ほとんど外すことがなくなるので、お勧めです。

  後、希望としては、ズームのスピードとか、いろいろあるのですが、他の機種と比べて、 目劣りするものでは無いと思います。いや、いろいろ言ったけど、いいカメラです。

もう少しお話を(幻のショット)
  E950には、BSS(ベストショットセレクタ)なるものがあります。 何かというと、連写をばんばんやって、手ぶれなどの少ないものをカメラ側が選んでくれるというものです。
  便利なものですが、花や風景など、静物のみに使いましょう。 赤ちゃん、鳥、ペットなど、動くものに向かって使うと、幻のショットを生んでしまいます。 連写していて、液晶で画像を見ていると、「お!会心の瞬間を捉えた!」と思っても、カメラが捨ててしまう 場合があります。(i-i)

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