高田城(別名・鮫ヶ城)

―― 信越街道を押えた徳川親藩六十万石の城 ――

城址公園からみた高田城三重櫓
城址公園からみた高田城三重櫓
 
 
 
 越後高田の地は、「雪の城下町」として名高く、かっての英雄・上杉謙信の春日山城の眼下に位置し、北陸路、さらに中越を押さえる絶好の所であった。
 慶長19年(1614)徳川家康の六男松平忠輝の居城として築かれた高田城は、本丸を中心に二の丸、三の丸と輪郭式の縄張りをとり、外堀に囲まれた城域は南北1km、東西600mの不等辺六角をなしている。

入城券販売所前からみた高田城三重櫓
入城券販売所前からみた
高田城三重櫓

 
 
◆松平忠輝の入封
 慶長3年(1598)春日山城主上杉景勝が会津に転封となり、替って越前北ノ庄(福井市)城主堀秀治が入封。
 秀治は慶長7年(1602)福島城の築城に着手しましたが、同12年の完成を見ずに没しました。
 嫡男の堀忠俊が家督を相続したものの、同15年(1610)御家取り潰しとなり、松平忠輝が信州・川中島から入封しました。
 忠輝は徳川家康の六男であり、徳川と豊臣の抗争が激化する中で、豊臣家の重臣前田利常を牽制するため、交通の要衝である福島城に置かれたものと推定されています。

◆忠輝、菩提ヶ原に高田城を造る
 松平忠輝は入封3年後に新城の計画を立て、翌慶長19年(1614)国役普請(幕府の命による工事)として築城に着手しました。
 普請には13の大名が任命され、総裁には忠輝の舅伊達政宗(陸奥仙台城主)が就任しました。ほかには、前田利常(加賀金沢城主)、上杉景勝(出羽米沢城主)、蒲生氏郷(陸奥若松城主)、最上家親(出羽山形城主)など大藩が任命されました。

 築城の理由は、加賀前田家・出羽上杉家に対抗する勢力を越後に確立すること、天下普請により諸大名に経済的圧迫を加えること、佐渡金山の支配など、幕府権力を強化しようとする家康の政策である。

現在も残る壮大な土塁と水堀
現在も残る壮大な土塁と水堀
 
 
 
 築城された場所は、高田平野の中央よりやや西に寄った地点で、当時は菩提ヶ原と呼ばれていました。
 地形的に見ると、関川の自然堤防を巧みに利用しています。  自然堤防の周りには河川が蛇行し、高田城の場合も蛇行を利用して外堀としました。現在の関川は築城の際に流路を変えたことによって造られたものです。

堀をまたいでみた高田城三重櫓
堀をまたいでみた高田城三重櫓
 
◆築城期間は4ヶ月
 高田城の普請で特筆すべきことは、竣工までの期間の短さです。
 諸説はありますが、慶長19年3月15日に着手し、7月上旬には一応の完成を見ています。
 外堀を含めると60haをゆうに超える城郭が、約4ヶ月で出来上がった背景には、大坂の陣を控えて、加賀の前田氏、出羽の上杉氏などの豊臣の重臣を牽制し、江戸の背後を固めたものといわれています。

◆高田城二つの特徴
 平城の高田城には、他の平城と違った二つの注目すべき点があります。
高田城三重櫓
高田城三重櫓
 
 
 
 
 
 一つは平城のシンボルとして、近世城郭の代表的な建築物とされている天守閣が築かれず、本丸南西隅の三重櫓が象徴となったことです。
 二つ目は石垣が積まれていず、壮大な土塁と水堀が現在も遺構を留めていることです。
 石垣のない平城は希で、その理由は主に時間的な問題であったと推定されています。

 築城当初の櫓は二重の櫓でしたが、寛永5年(1665)松平光長の時代に地震で倒壊した際、三重の櫓に生まれ変わりました。
 本丸の西南隅の土塁の上に造られた三重櫓は、大手門から城下町を広く望むことができたと推定されます。
 明治以降、城郭は地震や再度の火災によって全焼し、跡形もない状態でしたが、三重櫓が平成5年(1993)に旧位置に復元されています。

 さすが徳川家康の指示のもと各大名に普請させた今も残る土塁、水堀は凄いです。
外堀にあるハスは7月から8月が見物で、外堀のまわりにはいろいろのハスが植えられています。

毎朝9時一番乗りの人への記帳をお願いされては如何。
ちなみに平成11年8月14日の一番乗りはかく言う私です。


  高田城                        平成19年9月24日時点  
◇交通JR信越本線高田駅から徒歩約20分 
◇開館時間 午前9時〜午後5時(高田公園観桜会期間中は午後9時) 
◇休館日 ・月曜日(月曜日が休日のときは翌日)
 ※高田公園観桜会、夏休み期間中は無休、その他臨時休館することがあります。
・12月29日〜1月3日
◇入場料一般:200円、小・中学生・高校生:100円
◇お問合せ高田城三重櫓 新潟県上越市本城町6-1
        TEL:(0255)26-5915

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