金山城跡(別名・太田金山城)

―― 膨大な石垣と石畳が山頂本丸部分を覆う新田義貞ゆかりの山城 ――

復元された総石垣の大手道
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復元された総石垣の大手道
天守曲輪に祀られる新田神社
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天守曲輪に祀られる新田神社
 金山城は、保元2年(1157)源義家の嫡孫にあたる初代新田義重が詰の城(要害城)として築いたのに始まるといわれる。
 八代新田義貞は、後醍醐天皇の忠臣としてその名声を不朽のものとしたが、義貞が南朝につき敗北すると、金山城は廃城となった。

 今に残る金山城跡は、文明元年(1469)に岩松(新田)家純が、その重臣・横瀬(新田)国繁に命じて金山城を再築し、国繁を城代としたものが基礎となっています。
 その後、下克上によって実質的な城主となった横瀬氏改め由良氏の時代に全盛となりました。
 上杉氏、武田氏、小田原北条氏、佐竹氏など戦国時代の雄に取り囲まれた中、その攻略によく耐え抜いてきましたが、天正12年(1584)小田原北条氏に捕らわれの身となった城主由良国繁と、その弟長尾顕長(館林城主)の帰還を条件に開城し、小田原北条氏の家臣が城番として配置されました。

大手北下段曲輪からの南上段曲輪と南曲輪
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大手北下段曲輪からの
南上段曲輪と南曲輪
御台所曲輪方面からの日ノ池と南曲輪
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御台所曲輪方面からの
日ノ池と南曲輪
 天正18年(1590)小田原北条氏の滅亡と共に廃城となりました。
 江戸時代には金山「御林」として徳川幕府直轄地となり、現在に良好な城跡遺構を残す結果となっています。

 昭和9年(1934)には、歴史的価値の高さと遺構の残存状況が良好なことから、県内で初めて城跡として「史跡」の指定をうけました。
 廃城後約400年を経過し、遺構の多くが樹木や竹・下草で覆われ、城の面影は失われていましたが、調査の結果、大規模かつ複雑な虎口形態を持っていたことや、さらに、曲輪斜面の石垣、石敷通路や土塁石垣など、随所に石を多用している山城であったことが明らかとなって来ました。
 往時(中世末)における関東の山城としては、きわめてめずらしい「石垣の城」という様相が明らかとなりつつあります。

 金山城の構造は、日本式山城と朝鮮式山城との混合形式である。
南曲輪からの月の池と馬場曲輪
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南曲輪からの月の池と馬場曲輪
竪堀にかかる木橋と馬場下通路の土塁石垣
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竪堀にかかる木橋と
馬場下通路の土塁石垣
 本城水手郭に石垣をラセン状にした軍用貯水池がある。
 全城石垣で築かれた野面積である。
 軍用植物として、竹。梅・蜜柑・茶・樫・さいから等が今でも残っている。

 金山城は、金山丘陵全体に築かれた雄大な山城であるが、重要部分は、本城・西城・坂中城・八王子山矢倉台の四城郭である。

 本城は、金山城の中枢で、水ノ手郭を中心として約一万坪あり、実城とも言い、城主の御殿があった所なので、城主を実城殿とも呼んだ。
 御殿の礎石は、大欅の南方平地に列石状に出土した。
 主要郭は六ヶ所、腰郭は三ヶ所、武者造り、堀切りは壕内道を兼ねている。
 本城内に於て、実城、内方、小座、旦那、御入、局等の名称が見られる。

( 金山城跡 案内図へ (50kB) )
物見台方面から見た馬場曲輪
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物見台方面から見た馬場曲輪
底が石敷き通路となっている西矢倉台西堀切
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底が石敷き通路となっている
西矢倉台西堀切

 金山城へは、車で西城までいきます。(無料駐車場あり)。ここから本丸までは、徒歩で大体20分くらいです。途中に、復元した物見台や矢倉台、馬場道などが多数あります。
 途中にある詳細な「鳥瞰図」によると、金山城は「実城(みじょう)」を中心に西城、坂中城、八王子城というよるに、4つの山が連携して防御性を高めた山城だそうです。
 それにしても、本城の大手虎口付近の復原された石垣や水路などが圧巻です。また空の青さが映える月の池、日の池の眺め、休憩小屋付近からの下界の眺めなど、すばらしいです。

  金山城跡                              平成17年11月13日時点  
◇交通 ・東武鉄道太田駅北口から、大光院(呑龍様)行きバスにて、呑竜下車、徒歩約40分
・東武鉄道太田駅より、徒歩約60分
・北関東自動車道・伊勢崎Cより、車で約30分
◇駐車場 ・山上に、金山モータープール(西城駐車場)あり
◇お問合せ太田市教育委員会文化財保護課  TEL:0276-45-7108
太田市商業観光課          TEL:0276-47-1111(代表)
太田市観光協会

参考文献 ・現地で入手のパンフレット、及び、解説板
・「関東の城址を歩く」(西野博道著・さいたま出版会編)

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