国史跡 箱根関所
―― 江戸防衛のため箱根の剣に設けられ、「出女」に厳しかった関所 ――
箱根関所は、江戸幕府が江戸防衛のために、全国に設置した53ヶ所の関所のうち、その中でも東海道の新居(静岡県)、中山道の木曽福島(長野県)、碓氷(群馬県)と並んで規模も大きく、特に重要な関所と考えられていたようです。 この関所の配置は、箱根山中の東海道の中で、屏風山と芦ノ湖に挟まれた要害の地形を利用して、山の中腹から湖の中まで柵で厳重に区画し、江戸口・京口両御門を構え、大番所と足軽番所が向き合うものとなっています。 関所の役割は、一般に「入り鉄砲に出女」を取り締まるところ、つまり江戸に入る武器類と江戸から出て行く女性に対して監視の目を光らせていたと言われていますが、ここ箱根関所では、入り鉄砲検査は行っておらず、「出女」に厳しい関所という特長がありました。
箱根関所の跡地は、大正11年(1922)、「箱根関跡」として国の史跡に指定され、 昭和40年(1965)には番所の建物が建設されました。 その後、昭和58年(1983)、江川文庫(静岡県伊豆の国市)から、慶応元年(1865)に完成した箱根関所の大規模修理についての克明な資料『相州箱根御関所御修理出来形帳』が発見され、資料の解析や跡地の発掘調査を経て、復元整備を終え、箱根の関所は往時の姿によみがえりました。 【箱根関跡保存整備事業の歩み】 平成11年度から平成13年度にかけて、箱根関所の跡地一帯の発掘調査を行い、資料との整合性や遺構の残存状況の確認を行った上で、大番所・上番休憩所、厩、雪隠、京口御門などの建物や石垣、石段などの構造物の復元を行い、平成16年(2004)4月から、これらの建物の公開を始めました。
平成16年度からは屏風山側の整備を進め、遠見番所や足軽番所、江戸口御門や足軽番所雪隠、京口御門から芦ノ湖へと続く石垣や京口千人溜斜面の石垣の復元工事を行い、さらに周辺環境整備として電線類の地中化の準備や杉並木保全を行い、平成19年春に全面公開に至りました。 以前(20年以上前)に訪れた時は旧道沿いに柵に囲まれて関所跡の取調べの大番所があっただけだったのに、再訪したら、なんと完全復元された箱根関所が平成19年春から全面公開されていました。 それにしても、結構近くはよく通っていたのに、その期間に再訪せずにいたものです。 |
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| 箱根関所入口と旧東海道(京口側) | ||
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| 国道1号線からの 関所入口の看板 | 関所(京口御門)への旧東海道 | |
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| 京口御門と外屋番所 | ||
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江戸口御門の対面側にあります。
形や大きさなどは、江戸口御門と同じです。 | ||
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| 京口千人溜からの 京口御門(江戸側) | 関所内からの京口御門(内側)と 両脇の外繋と外屋番所 | 大番所前からの 京口御門と外屋番所 |
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| 箱根関所・箱根関所資料館 平成21年7月11日時点 | |
| ◇所在地 | ・神奈川県足柄下郡箱根町箱根1番地 |
| ◇交通 |
・JR東海道本線「小田原駅」から、箱根町行きバス55分、関所跡入口下車徒歩2分 ・小田原厚木道路、小田原西ICより車で40分 ・東名御殿場ICより車で50分 ・三島より、国道1号線を車で40分 |
| ◇駐車場 | ・箱根関所旅物語館の駐車場を利用 |
| ◇開館期間 | ・年中無休 |
| ◇開館時間 | ・午前9時〜午後5時(団体予約の場合は時間外可) ・冬季(12月1日〜2月末日):午前9時〜午後4時30分 ※ 入場は開館時間終了の30分前まで (標準観覧時間/約45分) |
| ◇観覧料金 | ・箱根関所と関所資料館共通券にて 大人:500円、小人(小学生):250円 (町立施設割引券にてそれぞれ100円引) |
| ◇問い合わせ |
・よみがえる箱根関所 TEL:0460-83-6635 ・(財)箱根観光協会 TEL:0460-85-5700 |
| 参考文献 | ・現地解説板、現地入手のパンフレット |