越中・古国府城跡(勝興寺)

―― 中世の城郭を譲り受けて建てられた城郭寺院 ――

二重櫓のような勝興寺・鼓(つづみ)堂
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二重櫓のような鼓(つづみ)堂
 
 
七年ががりで改修された本堂
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七年ががりで改修された本堂
 
 伏木の高台に巨大な寺院が悠然と建っています。
 地方都市としては破格の規模と格式を備えた、浄土真宗本願寺派の勝興寺です。

 真宗の布教寺院として起源を持つ勝興寺は、幾多の遍歴を経て現在の伏木に築かれたのは、今から420年程前の戦国時代の天正12年(1584)のことです。

 広大な境内地は、奈良時代以来の越中国府跡として知られる台地上にある。
 四周には中世の城郭の遺構と見られる土塁や空濠ががめぐらされ、特異な形状をしています。
 勝興寺は古国府城を譲り受けて建てられたため、その広大な敷地や門構えからよく城のようだといわれ、戦略上から城郭寺院といわれる由縁となっています。

 戦国の頃、勝興寺は一向一揆の拠点として、近世は加賀藩主前田家、本願寺、公家とも密接なつながりを持ち、北陸を代表する有力寺院として、その地位を不動のものとしてきました。
前後唐破風造の唐門
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前後唐破風造の唐門
 
殿舎群への入口にあたる式台門
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殿舎群への
入口にあたる式台門

 建造物は、境内の南側に建つ「堂舎群」と北側に建つ「殿舎群」の性格を異にする2つの構造物群で構成されている。

 先に七年ががりで改修された本堂は、全国でも八番目という大きさです。
 この後、立てられてから四百年近くたつといわれる大広間など十一棟が、更に十年以上をかけて修復されることになっています。

 寺に所蔵されているおびただしい数の寺宝は、寺の歴史を風格を感じさせます。
 「勝興寺の七不思議」は、興味いっぱいの見どころです。

 勝興寺の境内は、かって奈良時代に越中を統治した国庁のあったところとされており、大伴家持が国守として赴任中に、多くの優れた歌を残した万葉の夢多きところです。
境内南側本堂横の越中・国庁跡石碑
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境内南側本堂横の越中・国庁跡石碑
 
万葉の歌人大伴家持を顕彰した大伴神社
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  万葉の歌人大伴家持を顕彰した
大伴神社
 境内には、家持がこの地で詠んだ長歌の一節「海行かば」の歌碑など三つの万葉歌碑が建っています。

 勝興寺の門前あたりは、かって越中国守・大伴家持が住んでいた公邸(官舎)のあったところといわれており、旧伏木測候所の敷地には、跡地を示す石碑が建っています。

 このあたりは、背後に二上山、真下に小矢部川、はるかに大海原や立山連峰を望むことができる、公邸にふさわしい景勝の地です。

( 勝興寺(越中・古国府城跡)伽藍の縄張り図 へ(61kB) )

 古国府城は、伏木港を見下ろす高台に築かれた城で、現在も勝興寺となっていて、ほぼ方形の境内の周囲には分厚い土塁が巡らされています。
越中・国守館跡の石碑
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越中・国守館跡の石碑
中伏木から対岸(伏木)の勝興寺側へ戻る如意の渡の連絡船
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中伏木から伏木・勝興寺側へ戻る
如意の渡の連絡船
 特に太鼓楼はまるで城の櫓です。

 勝興寺には七不思議があって、実らずの銀杏、天から降った石、水の枯れない池、屋根を支える猿、魔除けの柱、雲龍の硯、三葉の松があり、足を運んで確かめてみてください。
 特に天から降った石は叩くと金属音がしてとても不思議です。

 また、如意の渡しですが、渡し舟(といってもディーゼル船ですが)を2人の伯父さんが15分間隔で交互に行き来しています。
 私の場合も”向こうに渡りますか?”と聞かれ、貸切で渡していただきました。
 でも、平成20年には、小矢部川を跨ぐ新伏木港大橋(仮称)が出来て、渡しも廃止になるかもと寂しい話をしていました。

 勝興寺(旧越中・古国府城跡)                         平成18年7月1日時点  
◇交通 ・JR高岡駅からJR氷見線で約12分伏木駅下車、徒歩約5分
・JR高岡駅前から加越能鉄道バスで約30分伏木駅前下車、徒歩5分
◇観覧無料。本堂入場の際は、修復用浄財300円をお願いしています。
◇問い合わせ「ほっと高岡」:高岡市役所ホームページへ  TEL 0766-20-1111(代表)
高岡市観光協会      TEL 0766-20-1547
・JR高岡駅観光案内所   TEL 0766-23-6645
・JR伏木駅観光案内所   TEL 0766-44-0244
・勝興寺            TEL 0766-44-0037

参考文献 ・現地の解説板と駅観光案内所で入手のパンフレット

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