第57章 荒野の七人 その5 「ブッチーさん」


隣の職場に院卒の新入社員として入社してきた。
しばらくして「パーレット」のうわさを聞きつけて近づいてきた。
藪沢などの小さな支流が得意だった。
福島の渓流にブッチーのガイドで2人だけでこっそり釣行した。
単独行で北に南にと遠征釣行をしていた。
会報に投稿したブッチーの釣行記はなかなか面白い文章だった。
ヤマメとアマゴのあいのこか?!
 このお盆休み、私は青森県の日本海側へ、アメマス釣りに出掛けました。
うれしいことに、1匹だけアメマス(海に下るタイプのイワナ)が釣れました。
あとはほとんどイワナでした。
満足、満足。
 ところが、数匹ヤマメも釣れた‥、と思ったのですが、ここが問題なのです。
写真を見てください。
なんと、アマゴのような赤い斑点(コピーで見ると黒く見えますが、パールマークよりも遥かに小さい、直径1mmほどの点)が、特に側線の周りに集中してあるではありませんか。
アマゴの場合、赤い斑点は体側全体に分散しているため、アマゴと今回釣れた魚とは違っています。
 私は、新種か! と思ったのですが、青森の釣り道具屋に聞いたところ、アマゴとヤマメの雑種ではないか、ということでした。
釣り道具屋の話によると、かつてアマゴの卵が混じったことがあるらしく、その雑種の場合、赤い斑点は流れているとのことでした。
確かに、写真を見ると赤い斑点は流れているようです。
釣り道具屋とは電話で話したため、現在この写真を送り、鑑定依頼申です。
 もし釣り道具屋の言っている話が本当だとすれば、私は、「ヤマメの住む領域にアマゴを放流するなんてもってのほかだ!!」と怒りたいです。
こんな事をやっていては、日本におけるヤマメとアマゴの住みわけが狂ってしまいます。
そんな状況を私は許せません。
放流魚は、対象とする川の近辺で取れた魚の掛ナ合いのものと徹底すべきです。
 私は、この文章とほぼ同様な内容を、テレビのTHE フィッシング、雑誌のAnglingに投稿しています