平成十六年十一月二十日 せんべろ紀行 その五

 楽笑会

 第五十三回発表会の案内が届く。所は浅草公会堂。ついでにせんべろ紀行を兼ねて、会が終わったらその足で十条の斉藤酒場を訪れようと早起きして電車に乗る。
 東海道線に乗って新橋で降り、都営地下鉄線で浅草まで。地上に降り立つと、川向こうには相変わらず巨大な金色のウンコ。
 発表会まで少し間があるので並木の薮蕎麦で樽酒を飲み、ざるをすする。今や浅草は観光地として生きながらえている感がある。並木薮蕎麦の客も多くはガイドブック片手の観光客だ。
 並木薮蕎麦は伝統の江戸前蕎麦を今に伝える数少ない本物の蕎麦屋。殊に、汁の辛さは関西人の甘っちょろい「うどん論争」を寄せ付けない孤高の味わいを持つ。

並木薮蕎麦

浅草公会堂

 楽笑会第五十三回発表会

 前回も面白かったが、今回は更に面白い。特に毛利しげゆきの奇術が秀逸。前回に較べてお笑いの要素が増していて楽しめた。
 第五十回発表会で観客を恐慌の渦に巻き込んだ、今や伝説の奇術師、森乃どんじゃらさんは体調不良でお休み。
 会がはけて一階に降りると「江戸芸かっぽれ 課目終了テスト」のお知らせ。
 その後は楽笑会の打ち上げに混ぜてもらう。打ち上げ終了後、神谷バーで電氣ブラン・オールドを飲み、茶蕎麥をたぐる。神谷バーを出て、カラオケ屋ビッグ・エコーで楽笑会若手と合流、「オーチンチン」「僕らのバロムワン」「今日もどこかでデビルマン」「キックの鬼」「美少女戦士セーラームーン ムーンライト伝説」「海軍小唄 スンドコ節」「暴いておやりよドルバッキー」「やつらの足音 はじめ人間ギャートルズ」「第二次成長期の唄」を唄う。斉藤酒場は諦める。

江戸芸かっぽれ 課目終了テスト

上野屋ぱん駄 手ぶれで御免

永遠も半ばを過ぎて 〜 あるいは中島らもについて