解体工事会社「日本ブレイク工業」の社歌が二十九日付のオリコン・チャートのシングル部門で初登場二十二位にランクインすることが二十二日、分かった。社歌がランクインするのは史上初の快挙。同曲を作ったのは同社の元現場作業員の萬Z(量産型)という人物。今年十月にテレビ朝日「タモリ倶楽部」で「日本マイナーキャンペーンソング大賞」を受賞したことがきっかけにブレーク。十七日にCDが発売されたばかりだった。
「日本ブレイク工業社歌」が注目されたのは、十月二十四日に放送されたテレビ朝日「タモリ倶楽部」の企画「輝け日本マイナーキャンペーンソング大賞」でグランプリに輝いたことが発端。同企画はマイナーながらも笑いを誘う各地にある会社のキャンペーン曲を公募し、紹介するコーナー。歌詞は「ブレイク ブレイク あなたの街の 解体 解体 ひと役買いたい」「日本ブレイク工業 コンプレッサー大地に響け」などと、身近とは言えない業種と工具名をうまくつないでアピールしている。
放送後、日本ブレイク工業のホームページに一週間で約五十万件のアクセスがあり、問い合わせの電話も殺到。十一月二十二日にはネットの「二ちゃんねるぷらす」で紹介され、CD発売日となった十七日にはTBS情報番組「ウォッチ」にも登場し、人気に火がついた。都内のレコード店では入荷数が少ないこともあって、売り切れ店が続出という。
分かりやすい英語の使用を推奨する英国の市民団体「プレーン・イングリッシュ・キャンペーン」は一日、二〇〇三年の《意味不明発言》大賞を発表し、イラクの大量破壊兵器についてコメントしたラムズフェルド米国防長官の不可解な発言を選出した。
ラムズフェルド国防長官は、率直な強硬発言で有名だが、昨年二月の記者会見では、イラクの大量破壊兵器について、「何かが起こらなかったという報告は、いつも興味深い。なぜなら、知ってのとおり、知っていると知られていることがあるからだ。知っていると知っていることがあるわけだ」「また、知らないと知られていることもある。つまり、知らないこともあるということを我々は知っている。しかし、未知だと知らないこと、つまり、知らないと知らないこともある」とコメントした。
同団体の広報担当は「何が言いたいのか、わかったと思うが、本当にわかったかどうかは、わからない」と皮肉っている。
ほか《意味不明発言》には、カリフォルニア州の州知事に就任したアーノルド・シュワルツェネッガー氏の、「ゲイの結婚は、男と女がするべきものだと思っている」との発言もノミネートされていた。
秋田市の民家に保管してあった小石(長さ約三センチ、重さ三十・一グラム)が、国立極地研究所(東京都板橋区)の鑑定で、日本で五十番目のいん石だったことが分かった。一九三〇〜四〇年代に落下したとみられるが、約六十年を経て本物と鑑定されたのは異例。同研究所は二十七日、国際隕石学会に登録申請、落下地の秋田県神岡町にちなみ、来春には「神岡隕石」と命名される見通しだ。
隕石の所有者は秋田市寺内油田、元教員、小西和喜さん(七十六)。昨年八月、和紙で包まれた小石を見つけた。小西さんによると、神岡町の畑に落ちた石を拾った人が地主だった小西さん方に届けた。届けられた時はまだ温かかったという。曽祖母は「うちには隕石がある」と話していたが、行方不明になっていた。
石に磁力や独特の重さがあったため、小西さんが同研究所に鑑定を依頼。その結果、ケイ酸塩を主成分とする石質隕石で、鉱物の結晶が小さな球状になっているコンドライト(球粒隕石)と呼ばれる種類と分かり、表面には大気との摩擦で溶けた跡「フュージョン・クラスト」もあった。宇宙線照射年代値測定では、四十五・六億年前に形成された岩石が何らかの原因で破片化し、六百万年かけて地球に落下したものだった。
ボウリングの全日本プロ選手権第一日は二十七日、東京ドームボウリングセンターで予選を行い、男子の西村了(ボウルメート京橋)が一シリーズ(三ゲーム)で満点の900点を達成した。
日本プロボウリング協会(JPBA)によると、一九六七年の協会創立以来、日本初の快挙。七一年に山田光輝がつくった899点の記録を三十二年ぶりに破った。
この日は四シリーズ計十二ゲームを行ったが、西村は他のゲームでもパーフェクトを出しており、一日四度のパーフェクトも新記録。これまでは西城正明が七二年に記録した三度が最高だった。
西村は広島県出身。八九年のプロ入り以降、まだ優勝がない。
二十六日付の英科学誌「ニューサイエンティスト」(電子版)は、オーガズムを体感できない女性にオーガズムを感じさせるという装置の開発者が、臨床試験に参加してくれる女性を探していると伝えた。
同誌によると、装置「オーガスマトロン」開発者で米ノースカロライナ州在住のスチュワート・メロイ医師は、「試してみたい女性が一気に押しかけてくるかと期待していたが、実際はなかなか協力してくれる人が見つからない」と話している。
同誌によると、メロイ医師は十月に地元女性が一人、臨床試験に参加。四年の間オーガズムを感じたことのなかったこの女性は、装置を九日間使い、夫と七回セックスしたところ、毎回オーガズムを感じたという。
すでに別の女性の臨床試験参加が決まっているが、メロイ医師はさらに参加してくれる女性八人を探している。
装置の費用は埋め込み手術の費用を含めて、一万三千ドル(約百四十万円)になる見込み。
「オーガスマトロン」は二年前に開発が報道された。女性の背骨にペースメーカーのような装置を埋め込み、遠隔操作でつけたり消したりする。疼痛専門のメロイ医師が、痛みを抑えるペインリリーフ手術で女性患者の脊椎に電極を埋め込み、微電流を流したところ、女性が大声をあげて快感を表明。これがきっかけで、装置の開発を思い立ったという。
米オハイオ州州都コロンバスで、野球帽以外、何も身に付けない裸姿で、女性の前に出没、女性の驚いた反応をカメラに収め続けていた男が十九日夜に逮捕された。地元では、「裸の写真家」と呼び捨てられていた。
地元署によると、男に出くわしたという女性の通報を受け、駆け付けたところ、スーパーマーケットの路地裏にいるのを見つけ、逮捕した。
通報した女性によると、アパートの前で車を降りた際、男が近寄り、女性の写真を撮って逃げたという。その他の性的いやがらせの行動などはしなかった。取り調べを続けているが、この女性は三十九人目の被害者とみられる。
詳しい動機は不明だが、これまで撮影した写真はすべて保存している可能性が強いという。
イリノイ州に住む小学校の用務員の男性が十七日、公衆電話の返金口から五十セント硬貨の釣り銭を取ろうとしたが、中指が挟まって抜けなくなり、電話機と一緒に病院に担ぎ込まれるハプニングが起きた。
通行人二人が男性を助けようとしたが、うまくいかず、男性がもう片方の手で問題の電話機を使い、自ら救急連絡したらしい。
救急隊員と電話会社の職員一人が現場に駆け付けたが、指は抜けず、最後の手段として電話線を切り、電話機ごと男性を病院に運び込んだ。
医師はまず、男性に鎮痛剤を与え、道具や潤滑剤など使って、3時間後にようやく指を抜くことに成功。男性は「指の骨が折れたようだ。しびれていて、とても痛い」と述べている。また、公衆電話は交通量の多いバス停付近にあったため、「バスに乗っていた知人に、笑われたよ」などとも話した。
救急隊長は「この仕事を三十年以上やってきて、いろいろ奇妙なことは目撃してきたが、電話機に指を挟まれたという人は初めて」と語っている。
ニュージーランド南島北部ネルソン市近くの海岸で十七日、たこで風を受け、小型のボードに乗ってサーフィンを楽しむ「カイトサーフィン」をしていた男性(四十三)が、突風にさらわれ、木々を越えながら、約五十メートル先にある海岸沿いの自宅の屋根まで吹き飛ばされる事故があった。
地元各紙が十八日に報じた。男性は屋根から下にあった柵の上に落ち、胸部を負傷したほか、肺が破裂する重傷を負い、病院に運ばれた。地元警察によると、男性の容体は安定しているという。
海岸沿いを歩き、事故を目撃したという近所の女性は、「びっくりした。彼が波に乗って手を振っていたかと思った次の瞬間、空中を舞った」と述べている。
ユタ州ソルトレーク郊外の町ワシントンテラスで今月四日、町長選が実施された。しかし、二候補者の得票数が同数だったため、候補者がサイコロ二つを同時に振って、最終的な当選者が決まった。
今回の選挙では、現職で二期目を務めるマーク・アレン氏と、対立陣営のロバート・ガーサイド氏が立候補。住民約八千五百人の町で、両者の得票数は七百二十四と同数だった。
ユタ州では選挙の得票数が同数の場合、コインの裏表や名前の書いた紙を取り出すなどのくじ引き方式で当選者を決定することになっている。今回の選挙では、候補者自身が二つのサイコロを同時に振って、合計数が大きい方が当選となる方法を採用。
その結果、現職のアレン氏が「一」と「四」の目を出して合計「五」で、ガーサイド氏の「二」と「二」の計「四」を上回って当選し、三期目を務めることになった。
米国とカナダの国境にあるナイアガラの滝に救命具なしで飛び込み、生還した米国人男性、カーク・ジョーンズさん(四十)が、サーカス団「トビー・テイラー・サーカス」に入団した。「世界で最も偉大なスタントマン」として、メキシコ国境付近のテキサス州の町ヒダルゴで催される十四日の公演でデビューする予定。
ジョーンズさんはミシガン州カントンに住む元自動車部品販売員。先月二十日、カナダ側からナイアガラの滝つぼへ飛び込み、病院へ運ばれたが、あばら骨が数本折れるだけの負傷で済んでいた。救命具なしでナイアガラの滝に落ちて生還したのは、初めての例とみられる。ジョーンズさんは不法な危険行為を行ったとしてカナダで罪に問われている。
ジョーンズさんによると、サーカスの主催側から数日前に電話をもらい、出演依頼を受けたという。ショーの内容については明らかにしなかった。主催者側は、ジョーンズさんには象を洗ったり、テントを片づけたりと他の団員と同じように働いてもらうと説明。報酬については現在交渉中だとしている。
十四日の公演のチケットを購入した男性(三十六)は、「彼が生還したことはうれしいが、あれは奇跡だった。自慢することなのだろうか?」などと批判的なコメントを示した。
ジョーンズさんはサーカス以外にも、 ナイアガラから生還する方法を書いた本「You're Kidding Me: A Knucklehead's Guide to Surviving Niagara Falls」の出版も計画しているという。
英国ロンドン中心部のタワーブリッジ近くで、元妻との娘(二)に会う権利が奪われたと主張する男性(三十六)が、コミックのキャラクター「スパイダーマン」の衣装姿で建設用クレーンに登り、六日間にわたり抗議を続ける騒ぎがあった。男性は五日、地上に自ら降りた。
この騒動で、周辺道路は一時封鎖され交通渋滞が発生、男性は公的秩序を混乱させた罪で、逮捕された。ロンドンの商工会議所は、道路遮断などで数百万ポンド(一ポンドは約百八十四円)相当の損害が経済活動に出たと主張している。
男性の娘は「スパイダーマン」の大ファンだという。男性の友人によると、男性は娘と八ヶ月もの間会っていない。
ロサンゼルス市議会は九月、市内のストリップ劇場などでダンサーが客の膝にまたがって踊ったり、客がダンサーに触ったりする行為を禁止する条例を満場一致で可決したが、この条例に反対する劇場のオーナーらが三日、集めた反対署名五万六千九百四十一名分を市議会に提出した。
条例の施行差し止めに必要な数の署名が提出されたため、市議会は条例を撤回するか住民投票などを実施するかを、二十日以内に決定することになった。
この条例は、ストリップ劇場やキャバレー近隣の住民が、騒音や売春、麻薬取り引きなどを懸念したのがきっかけで作られた。
観客はチップを渡すためでもダンサーの一・八メートル以内に接近出来ず、ヌードダンサーが個別に踊りを披露する「VIPルーム」の設置も禁止。劇場は州に認可された警備員も、常時配置する義務がある。九月中旬に満場一致で可決した。
しかし、観客からのチップが大きな収入となるダンサーや店の経営者は、条例が表現の自由を保障する憲法修正第一条に違反し、多くの店舗を廃業に追い込むとして反対。四十万ドル(約四千四百万円)をかけて、条例反対に有効な五万六千九百四十一名分の反対署名を集めた。
ベルギーの港町アントワープの近郊で先週末、元救急隊員の男性が庭の池で死にかけていた鯉を、人工呼吸と心臓マッサージで救助した。地元紙が四日、伝えた。
鯉を救助したのは、レオ・ファン・アールトさん(五十七)。ファン・アールトさんは先週末に自宅で誕生パーティーを開いた際、妻から池で飼っている体長六十センチほどの日本産鯉が、水面に浮かんでいると知らされた。
鯉が心臓発作を起こしたと考えたファン・アールトさんは、鯉を救うために心臓マッサージで蘇生を試みた。十五分ほど心臓マッサージと「マウス・トゥー・マウス」の人工呼吸を行ったところ、鯉が息を吹き返したので池に戻したが、すぐにまた動きが止まって仮死状態になった。
ファン・アールトさんは再度、動きが止まった鯉に心臓マッサージと人工呼吸を繰り返し施した。
鯉は無事に蘇生し、池の中を泳いでいるという。
カナダ・トロントのナイトクラブで二十六日、じゃんけんの国際大会が開かれ、出場者三百二十人の中から地元トロントの男性が優勝した。賞金は五千カナダドル(約四万二千円)。
優勝したロブ・クルーガーさんは、「ぐー、ぱー、ぱー」の組み合わせで「ぐー、ぐー、ぐー」の相手に二戦先勝で勝ちをものにした。クルーガーさんは地元トロントのじゃんけんチーム「赤い拳(こぶし)の軍団」のひとり。
大会にはロンドンからもじゃんけん選手五人が、「チームドクター」を同行させて参加。観客を含めると約九百人が集まり、各出場者はユニオンジャックなど思い思いのコスチュームで場を盛り上げた。
じゃんけんは英語で「岩・紙・はさみ(Rock Paper Scissors)」と呼ばれる。トロントに本部を置く世界RPS協会は、一八四二年に英ロンドンで誕生したとされ、現在は約七百人の会員がいるという。
イングランド南部にある男子中学校で、十三歳の生徒六人組が昼食時に、勃起促進剤バイアグラを服用したものの、仲間が先生に報告して悪さが発覚、病院に運ばれる一幕があった。
地方の教育委員会は声明を発表、六人のうちの一人が自宅から持参、分け合ったとみられると述べた。度胸だめしの雰囲気もあったらしい。
英紙サンは、同校関係者の話として、「午後の授業が始まるまで、服用の効果を隠すことは出来なくなった」とも伝えている。
六人は近くの病院へ連行され、効き目が消えるまで監視されたという。
十二日午後三時五分ごろ、大阪市住吉区の住吉大社で、重要文化財の「石舞台」(約八メートル四方)の一部が崩れ、石舞台でブラジルの伝統的な格闘技「カポエラ」の演武をしていた男性とともに約一・五メートル下の池に落下した。男性に、けがはなかった。
同大社によると、石舞台は、長さ約二メートル、幅約〇・五メートル、厚さ約〇・二メートルの石を組み合わせて作られている。この日は、カポエラ愛好者グループが、同大社の許可を得て石舞台の上にマットを敷き、二人ずつ音楽に合わせて技を披露していた。男性が側転で着地した瞬間、石畳の一枚が抜けた。昨年も同じ行事があったが、石舞台は何の異常もなかったという。
石舞台は、一六〇七年に豊臣秀頼が寄進したとされ、同大社は「文化庁と連絡を取り、修復や安全性を話し合う」としている。
世界で最もばかばかしいと認められる業績を選び、毎年十人に贈られる「イグ・ノーベル賞」の二〇〇三年度授賞式が二日、米ハーバード大学サンダース・シアターで行われ、金沢大学理学部の広瀬幸雄教授が「金沢市内のブロンズ像がハトに人気のない理由の化学的考察」で、化学賞を受賞した。
授賞式に出席した広瀬教授は英語で「この賞に関わるすべての人々に、お礼を申し上げる。また、研究のきっかけを与えてくれた、わたしの住む金沢市内の鳥に感謝したい」と述べた。
平和賞は、インドのラル・ビハリ氏に贈られた。インドでは、役人に賄賂(わいろ)を渡して土地所有者を《公的》に死亡させることで、遺産が相続できるようにする詐欺が横行しているという。北部のウッタル・プラデシュ州に住むビハリ氏は公的には一九七六年に死亡したことにされたが、数千人のインド人が自分と同様の立場にあることに気づき、問題を解決するために《死者協会》を設立した。同賞は「法的には死亡と宣告されたにもかかわらず活動的に生活し、官僚的で融通の利かないお役所と強欲な親類に対して活気ある死後運動を行い、死者協会を設立した」業績を称えた。
インド政府は当初、イグ・ノーベル賞授賞式に出席を願うビハリ氏に対し、法的には《死亡》しているとして、パスポート発行を拒否。その後、九月になってやっとパスポートが発行されたが、米国入国のための査証(ビザ)申請に間に合わなかった。
(平成十五年十月六日 CNN/ロイター)
世界で最もばかばかしいと認められる業績を選び、毎年十人に「イグ・ノーブル賞」を贈っている主宰者のマーク・エイブラハムズ氏がこのほど、同賞のこれまでの歩みを一冊の本にまとめた。「鼻ほじり」や「トースト」をテーマにした大まじめな研究や政治家の「迷言」など、歴代の受賞例が紹介されている。
イグ・ノーブル賞は、「下品な」「不名誉な」という意味の単語イグノーブル(Ignoble)に引っ掛けたノーベル賞のパロディ版で、一九九一年に創設された。エイブラハムズ氏によると、「笑えるとしか言いようがなく、しかも記憶に残る」業績を残した人物に贈られる。
初代受賞者の一人として紹介されている米国のクエール元副大統領は、「環境を害しているのは汚染ではなく、空気や水の中の不純物だ」など意味の不明瞭な言葉を連発し、「科学教育の必要性をだれよりも鮮やかに示した」と評価された。
スコットランドの医師三人のグループは一九九三年の「便器崩壊」に関する論文で受賞した。トイレで負傷したという患者が六ヶ月間に三人運び込まれたため、原因を調査したところ、便器の老朽化によるものと判明。「崩壊の危険を避ける方法として、便器に座らず、腰を浮かせた姿勢をとるべきだ」と提言している。
インドの政府研究機関所属の科学者グループは二〇〇一年、若者の鼻ほじりについて詳細な調査を実施した。鼻をほじる習慣は社会的階層を問わずみられ、指のみを使う人が八割、ピンセット派と鉛筆派が一割ずつを占めるなどの結果が報告された。
(平成十五年九月二十八日 ロイター)
英コンドーム・メーカー大手のデュレックス社は二十三日、セックスの年間平均回数に関する国際調査の結果を発表、最多はハンガリー人の百五十二回だったことを明らかにした。同社の年恒例の調査で、昨年百六十七回で首位だったフランス人は百四十四回で、クロアチア、チェコと並ぶ五位に落ちた。
調査は同社の公式ウェブサイト上で実施、世界三十四ヶ国・地域から寄せられた約十五万人の回答を元に集計した。日本は入っていない。
二位はブルガリアで百五十一回。以下、三位ロシア(百五十回)、四位セルビア・モンテネグロ(旧ユーゴスラビア、百四十七回)と東欧諸国の上位占有が目立った。一方、最も回数が低かったのはシンガポールの九十六回だった。
平均回数は百二十七回。オーストラリア(百二十五回)、スペイン(百二十三回)、ドイツ(百二十回)、イタリア(百十九回)、米国(百十八回)、スウェーデン(百二回)などは平均を下回った。全回答者中七十三%が、性生活に満足していると答えていた。満足度が最も高かったのは九十二%のタイで、ベトナム(九十%)、スペインと中国(八十三%)、アイスランド(八十%)などと続いている。満足度が最も低かった国は、回数の多さで3位だったロシアで、五十九%だった。
ほかにも、一夜限りの関係を白状したのは全体の四十五%で、アイスランド、ノルウェー、フィンランドの北欧諸国が多かったという。セックス中の《演技》の告白では、オーストラリア人が四十七%、香港住民が十五%と高低の好対照を成した。
阪神球団がタイガー魔法瓶(大阪府門真市)の持つ「TIGERS」の商標登録の無効を求め、特許庁が認める審決を出したことを不服として、同社が東京高裁に審決無効を求め提訴していたことが二十日、分かった。二十二日に第一回口頭弁論が開かれる。
タイガー魔法瓶によると、同社は家庭用電化製品などの分野で「TIGERS」の商標権を持っている。球団とは一九八六年に商標に関する契約を締結。他企業が商標を使う場合は許諾料を球団に払い、タイガー魔法瓶はその一部を球団から受け取ってきたという。
しかし九十八年、球団は同社の商標権について特許庁に異議を申し立て。いったんは退けられたが、今年六月に特許庁は商標登録を無効とする審決を出した。
タイガー魔法瓶・知的財産チームは「契約を結び友好的にやってきたが、特許庁の判断が変わったので提訴した。今までお互いの権利を尊重してきた。元に戻ればいいと思う」と話している。
(平成十五年九月二十日 共同通信)
仙台市が管理する仙台文学館(青葉区)で、館長を務める作家の井上ひさし氏に市が二〇〇二年度に支払った給与と観覧料総収入の差がわずか十四万円で、二〇〇一年度は給与の方が百万円近く上回っていたことが十九日分かった。同日の市議会決算等審査特別委員会で市が明らかにした。
井上氏は一九九九年三月の開館当初から市歴史文化事業団非常勤嘱託職員の立場で館長を務めており、月額五十万円、年間六百万円の給与が支払われている。二〇〇二年度の勤務日数は延べ十三日間だった。
文学館は一九九九年度に約五万二千人の観覧者が訪れたが、二〇〇〇年度は約三万人、二〇〇一年度は約二万五百人まで落ち込んだ。二〇〇二年度は約二万四千五百人と持ち直したが、減少傾向が続いている。
観覧料収入も一九九九年度が千二百三十六万円、二〇〇〇年度が八百三十二万円、二〇〇一年度が五百五万円、二〇〇二年度が六百十四万円と伸び悩み、特に二〇〇一年度は井上氏の年間給与額を下回る低迷ぶりだ。
「井上氏の貢献度は大きいが、(給与額には)割り切れない思いもある」と指摘した委員に対し、市民局は「井上氏の人的ネットワークを活用させてもらっている上、文学館の看板的な存在で(給与は)妥当だと思う」と理解を求めた。
「就任丸五年を迎える来春を区切りに、名誉館長に就任してもらってはどうか」との提案に対し、藤井黎市長は「(就任五年は)一つの大きな検討の時期だと思う」との考えを示した。
(平成十五年九月二十日 河北新報)
車のタイヤに留め金をはめ、移動を不可能にする違法駐車対策が実施されている英ロンドンの路上に、水色の全身スーツ、金色のパンツ、マント、手袋、ブーツ、そしてゴーグルを身に付けた「怪人」が登場、電動機「アングル・グラインダー」で留め金を次々と切断し、市民の話題を集めている。
ウェブサイト(anglegrinderman.co.uk)も運営し、《アングル・グラインダーマン》と自称。派手ないでたちは同サイトで紹介されている。「車輪にはめられた留め金と速度監視カメラを破壊するヒーローで、慈善家かつエンターテイナー」とも主張している。
駐車禁止を取られて移動出来なくなったドライバーは、アングル・グラインダーマンのホットラインに電話さえすれば、留め金を「無償で取り去るサービス」を実施するとしている。地元メディアが盛んに取り上げる「人気者」にもなっている。
「権力を持つ警察官の横柄な侮辱」への政治的な抗議とも強調しているが、ロンドン警視庁はカンカン。「一部の人間には善意の行動であるかもしれないが、他の者には犯罪的な損失にも成り得る」と警告、破壊活動は警察によって裁かれると捜査開始を宣言している。
(平成十五年九月十九日 ロイター)
十七日午後十時二十分ごろ、大阪市中央区道頓堀の戎橋で、男性が道頓堀川に転落しておぼれた。通報を受けて、府警南署と市消防局がゴムボート四隻を出して川底を捜索したところ、約一時間半後に男性を発見。病院に運んだが、死亡が確認された。
調べによると、男性は大阪市中央区内平野町の会社員下馬場雅也さん(二十五)で、会社の同僚の男性二人と相次いで川に飛び込んでいた。二回目に飛び込もうと橋の欄干に立ったところ、周りから「早く飛び込まんかい」などとはやし立てられ押されるようにして川に落ちた。三人は酔っ払っており、当時、三十〜五十人の人だかりができていたという。
道頓堀川では十五日から、阪神タイガースのリーグ優勝で熱狂的ファンら五千人以上が飛び込む騒ぎとなり、十七日にも数人が飛び込んでいたという。
(平成十五年九月十八日 時事通信)
モスクワのボリショイ劇場のバレリーナ、アナスタシア・ボロチコワさん(二十六)が、体重が重いことを理由に役を降ろされ、解雇されたと主張する騒動が起こった。一方、ボリショイ劇場側は、ボロチコワさんの解雇を否定している。
ボロチコワさんによると、九月初旬から上演される「白鳥の湖」に出演する予定だったが、公演十二時間前に劇場側から電話連絡があり、降板を告げられたという。ボロチコワさんは記者会見で、解雇されたと話している。
これに対し、ボリショイ劇場側はボロチコワさんの解雇を否定。ボロチコワさんに対して新しい契約を提示したが、彼女を持ち上げられる男性パートナーが見つからなかったと反論している。同劇場のディレクターはロイター通信に「ボリショイの男性ソリストは誰も彼女とは踊りたがらない。特に、今の彼女の体型では...」と話している。
バレリーナとしては長身のボロチコワさんは、低脂肪のフローズン・ヨーグルトに切り替えてはいるものの、大のアイスクリーム好きであることを認めており、「アイスクリームが大好きで、アイスクリームがない人生なんて想像できない」と話している。
(平成十五年九月十五日 ロイター)
ドイツ西部の都市デュッセルドルフの路上で、黒いポルシェの車内で「SMプレー」を演じていた男女二人を見かけた通行人が、暴行事件と勘違いし、警察に通報、警察官四十人以上のほか、消防車も現場へ急行する大騒動となった。
地元署によると、男性が目隠しされた女性の手やひざを、棒で殴っているなどとする目撃者の通報を受け、出動。現場に駆け付けた時に、車は見当たらず、消防車やヘリコプターの協力を得て、ポルシェを探し出した。
しかし、事情聴取で、男性(三十一)は女性(五十一)と合意の上、性行為にふけっていたことを白状。女性とはインターネットで知り合ったと述べ、女性も男性の説明を認めているという。
(平成十五年九月十二日 ロイター)
カリブ海のジャマイカで、奴隷制度廃止を記念し、今年八月一日に首都キングストン市内の解放公園に奴隷の男女をかたどった裸体像が建てられたが、男性像の「性器」が不必要に大きいとの論争を招いている。
像の高さは約三・六メートルで、二人の男女が空を仰いで奴隷制度が終わったことを神に感謝する姿を表現している。ジャマイカを代表するレゲエ・ミュージシャン、ボブ・マーリーの歌から、像は「レデムプション・ソング」と名付けられている。
ジャマイカの彫刻家、ローラ・フェイシィ・クーパーさんが国から依頼を受け、八十万ドル(約九千三百六十万円)をかけて制作した。
多くの人々は像に好意的だが、裸体像であることや男性像の性器が大きすぎるとの抗議が一部から起きた。地元住民の一人は「性器が一番目につくようにして、像に興味を持たせているかのようだ。裸が問題なのではない。何か衣類を付けるべきだ」と反発。
一方で「特に問題はない。カーニバルの時に人々は、ほとんど裸で動き回るのに。ジャマイカ人は少し偽善的なところがあるから」と意に介さない意見もある。
(平成十五年九月十一日 ロイター)
オーストリア国境に近いドイツ・トラウンシュタイン村の警察は十日、往来の激しい高速道路を時速百三十キロで走りながら両手でフルートを吹いていたタクシー運転手(五十二)を逮捕したと発表した。
警察報道官は「座席に深く座り、ハンドルを膝や足で操作しながら、両手でフルートを吹いていた。時間を惜しんで練習している様子だった」と話した。運転手には罰金五十ユーロ(約六千七百円)が科せられるという。
運転手はモーツァルトの故郷、オーストリア・ザルツブルクの出身。実際には吹いていなかったと供述しているという。
「ただ指使いを練習していただけ、だそうだ」と警察報道官は話した。
(平成十五年九月十一日 ロイター)
ニューヨークに住む二十五歳男性が五日、運賃節約のために航空貨物用の箱に入り、翌日にはテキサス州ダラスの両親のもとへ配達されるという騒ぎが発覚した。同時多発テロの二周年を直前にした時期だけに、航空貨物の検査態勢の甘さが批判されている。
運輸保安局のルーバー報道官によると、自分を荷物にして送ったのは、ニューヨーク在住のチャールス・マッキンリーさん(二十五)。誰かの助けを借りて、自分とコンピューターと洋服数点を箱に梱包し、民間輸送会社「キティホーク」に配達を依頼した。箱の中身はコンピューター機材と届けていた。
マッキンリーさん入りの箱はニューヨーク市ブロンクス地区の下請け会社がケネディ国際空港を経由してニュージャージーのニューアーク空港に運び、そこでキティホーク社の貨物輸送機に積み込まれた。
報道官によると、貨物機はニューヨーク州バッファローからインディアナ州フォートウェインに到着。マッキンリーさん入りの箱はそこで別の便に積み替えられ、ダラスフォートワース空港に到着した後、宛名通り、ダラス郊外にあるマッキンリーさんの父親宅に配達された。
(平成十五年九月十日 CNN)
三重県名張市の男性が、売却したゴルフ場会員権に絡み、知らない間に預託金返還訴訟の原告にされ、勝訴していたことが一日分かった。第三者が勝手に男性名で委任状を偽造し弁護士に依頼したためで、名古屋高裁は昨年九月、千三百五十万円の支払いをゴルフ場側に命じた一審名古屋地裁判決を取り消し、訴えを却下していた。
弁護士は「本人の意思確認を怠り迷惑をかけた」と男性に謝罪したが、所属する大阪弁護士会は懲戒処分を検討している。
訴訟資料や関係者によると、一審では委任状に従い弁護士が書面などのやりとりをしていたため、男性は勝訴判決すら知らなかったが、ゴルフ場側が控訴し控訴状が男性に届いたことから発覚した。
男性は名古屋高裁に「預託金返還を求める意思はない」との上申書を提出。名古屋高裁は「男性を詐称した第三者が訴訟を起こしたもので、訴えは不適法」と認め、一審判決を取り消した。
(平成十五年九月一日 共同通信)
米ローリング・ストーン誌は二十九日発売の最新号で、世界のベスト・ギタリスト百人を発表。一位はジミ・ヘンドリックス、二位はデュアン・オールマンとなった。
記事では、ピート・タウンゼントがジミ・ヘンドリックスについて「エレキ・ギターを美に高めた」と絶賛。また、同じく「ジミヘン」のファンだったエリック・クラプトンと一緒にコンサートに見に行き「あまりに力強い」演奏を前に興奮、気づくとクラプトンと手をつないでいた、というエピソードを披露している。
三位は来月七十八歳の誕生日を迎えるB・B・キング。四位はエリック・クラプトン、五位はロバート・ジョンソン。以下上位十位まではチャック・ベリー、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ライ・クーダー、ジミー・ペイジ、キース・リチャーズと続いている。
女性ギタリストでは、ジョニ・ミッチェル(七十二位)とジョーン・ジェット(八十七位)の二人がランクインした。
(平成十五年八月二十八日 ロイター)
愛知県警春日井署は二十五日までに、男性会社員(五十一)から財布を脅し取ろうとした疑いで、岐阜県瑞浪市の無職(十七)と高校生(十七)の少年二人を逮捕した。少年らはバットで男性を脅そうとしたが、逆にバットを奪われ、撃退された。
少年らは今月二十二日午後九時四十分ごろ愛知県春日井市の路上でバットを取り出し男性に「おっさん財布出せや」と脅した。男性が無言でバットを取り上げるとそのまま逃げたという。
(平成十五年八月二十五日 共同通信)
英ヒースロー国際空港で二十一日「ビートルズ観光ツアー」参加のため訪れたブラジル人の若者六人が、ビートルズに関する簡単な質問に答えられず、入国を断られる一幕があった。
追い返されたのは、ブラジル・リオデジャネイロからやってきた総勢七十二人のグループのうちの六人。リバプールで毎年八月最終週に催される「マシュー・ストリート・フェスティバル」を楽しむため英国にやってきたと入国審査官に主張していた。
これを受け、ポルトガル語を話す職員がビートルズに関して質問を始めた。「オノ・ヨーコとは誰か?」「元ビートルズ・メンバーで生きているのは何人?」「どんな曲がある?」といった質問に、六人は回答出来なかったという。
「リンゴ・スターは既に死んだ」との答えもあったとしている。
英内務省の報道官は、六人の入国を拒否したことを認め「個々のケースについて明らかにすることは出来ないが、英国に入国を希望する場合は、規則に従い、入国審査官の問いに答えねばならない。ある特定のイベントに参加するために入国を希望するのであれば、入国審査官はそれが本当かどうかを確認するだろう」と述べている。
(平成十五年八月二十三日 CNN)
八月十五〜十七日の映画の全米興行収入は、ホラー映画の「フレディ vs ジェイソン」が、三千六百四十二万ドル(約四十三億六千万円)を記録、初登場で首位を獲得した。
この映画は「エルム街の悪夢」のフレディと「十三日の金曜日」のジェイソンという、二大ホラー映画の主役が対決するストーリー。
ケビン・コスナー監督・主演の西部劇「Open Range」は初登場三位。先週トップのアクション映画「S.W.A.T」は二位に後退した。
(平成十五年八月十八日 ロイター)
テキサス州の警察当局は十五日までに、ダラス西方にあるアビリーン市の銀行で二千ドル(約二十四万円)を奪おうとした九十一歳の男性を強盗容疑で逮捕した、と述べた。関連の記録はないが、米国史上、最高齢の銀行強盗とみている。
調べによると、この強盗はハンター・ラウンツリー容疑者。犯行は十二日で、武器は持っていなかったが、銀行のカウンター係員に「強盗」の文字を書いた封筒を渡し、現金を入れるよう脅した。
その後、車で逃げたが、目撃者がナンバーを書きとめて警察に通報。アビリーン郊外の高速道路上で逮捕された。抵抗しなかったという。
余罪を調べたところ、一九九九年にフロリダ州で同じく銀行強盗を働き、禁固三年の刑を受け、一年前に出所。同州では、最高齢の受刑者だった。また、八十七歳の時には、ミシシッピ州で銀行に押し入り、捕まっていた。いずれも、今回と同様の手口だったという。
(平成十五年八月十五日 ロイター)
酒の上での口論が原因で、五十歳の恋人の女性の鼻をかみちぎった二十六歳男性の裁判が十四日、ドイツ・ハノーバーで開かれ、裁判長は暴行の罪で禁固十八ヶ月を言い渡した。
しかし、恋人の女性(五十)は、まだ男を愛していると強調、罪を許すと述べている。
地元署の調べなどによると、女性は人工の鼻を付着するために、計六度の手術を行った。裁判で「彼はただ酔っぱらっていただけ」などと恋人を弁護したという。
(平成十五年八月十五日 ロイター)
ジョージア州アトランタからアラバマ州ハンツビルへ向かっていた米地域航空 ComAir で今年五月八日、機内手洗い所から出火、ロームに緊急着陸した問題で、捜査当局は十七日、同機の男性乗務員(二十三)を放火の罪などで逮捕した。機内には当時、乗客五十人がいたが、負傷者はいなかった。
動機などは不明。手洗い所からは新聞の燃えかすが見つかっていた。乗客がトイレから煙が出ているのを発見し機長らに報告、同機は緊急着陸を強いられていた。
これまでの調べによると、容疑者は二〇〇一年九月の米同時テロ直後、当時勤めていた米 AirTran 航空に爆弾を仕掛けたとの脅迫電話を掛け、捕まった過去を持つ。容疑者はこの事件で無罪を主張しているが、警察は、容疑者は勤め先に休日を申請したが断られた腹いせに脅迫したと述べている。
(平成十五年七月十八日 AP)
ニュージーランド政府は地球温暖化防止対策として、家畜の「げっぷ」や「おなら」に含まれる温室効果ガスの排出削減の研究費に充てるため、ヒツジや牛の飼育数に応じて畜産農家に課税する新税導入の方針を明らかにした。
排出源から課税する点で、炭素税の「農業版」といえそうだ。ただ、農業団体は「林業で温室効果削減に貢献しているのに不当だ」などと反発している。
政府側は「農家は(近く導入予定の)炭素税で対象外。応分の責任を果たすべきだ」(ホッジソン・エネルギー相兼研究・科学技術相)と強硬姿勢で、来年半ばの法制化を目指している。
ニュージーランドは人口四百万人に対し三千九百二十万匹のヒツジが飼育される畜産大国。政府によると、家畜から出るメタンガスは同国が排出する温室効果ガスの五四%を占め、民生・製造業分野で発生する二酸化炭素より温室効果が高い。
年間課税額は政府案でヒツジ一匹当たり九ニュージーランド(NZ)セント(約六円)、牛一頭当たり七十二NZセント(約五十円)。標準畜産農家の負担は年三百NZドル(約二万一千円)となる。
(平成十五年七月九日 共同)
ミュージシャン、ボブ・ディランさん(六十二)の歌詞が、日本人・佐賀純一さん(六十二)の著作の内容と酷似していると、米ウォールストリート・ジャーナル紙が八日に報じた。ディランさん側からコメントはなく、意図的な無断引用かはわかっていない。
佐賀さんは茨城県土浦市在住の内科医で、十五冊の著作がある。電話取材に対し、自分の書いた本がディランさんの参考になったのは嬉しいとコメントしている。佐賀さん自身、ディランさんの歌詞と自分の作品はよく似ていると認めたが、ディランさんに対する反感はなく、訴える気は全くないとしている。
問題となった曲は、ディランさんが二〇〇一年に発表したアルバム「ラヴ・アンド・セフト」に収録されている「フローター」。ディランさんが書いた歌詞の一部は
「My old man, he's like some feudal lord, got more lives than a cat」
「I'm not quite as cool or forgiving as I sound」
「Sometimes somebody wants you to give something up, And tears or not, it's too much to ask」
(平成十五年七月九日 AP)
フィンランドの首都ヘルシンキの北三百五十キロにある町ソンカヤルヴィで五日、恒例の「妻担ぎ競争」大会が行われ、エストニアのカップルが優勝した。エストニア勢の優勝は、一九九八年に女性の頭を下にする担ぎ方を編み出して以来、六年連続。
この競争は、カップルの男性が女性を担ぎ、約二百五十メートルの障害コースを走るというもの。正式な夫婦でなくとも参加でき、今年は英米やデンマークなど世界六ヶ国から、二十二組が参加した。
八千人の観客が見守る中で優勝したのは、エストニアのマルゴ・ウーソルグさん(二十三)、イーグル・ソール(二十一)さんのカップル。ウーソルグさんは、規定体重に満たなかったため四・五キロの砂袋を持ったソールさんを担ぎ、障害コースを一分で走った。
賞品は、担がれた女性の体重と同じ重さのビールとなっている。
(平成十五年七月八日 ロイター/AP)
米国各地で四日、同国独立記念日を祝う多種多彩な催しがあったが、ニューヨークのコニーアイランドでは名物の第八十八回ホットドッグ早食い競争が行われ、日本人の小林尊さんが、十二分間の制限時間中に計四十四個半を平らげ、三年連続の優勝を果たした。三連覇は史上初めて。
十六秒に一個を胃袋に入れた計算で、ライバルの十九人をすんなりと撃破した。日本人は、過去七年間で計六回優勝する抜群の強さを発揮している。
二位はニューヨーク市のクッキー・ジャービスさん。小林さんを圧倒する身長二メートル以上、体重百九十キロ以上の巨体だが、三十個半で断念した。
小林さんは身長百七十四センチ、体重六十五キロ。しかし、自身が昨年作った五十個半の記録には届かず、競争が終わった後、テーブルをたたいて悔しがった。新記録を目指し、また挑戦する、と宣言した。
(平成十五年七月五日 AP)
【自転車に初めて乗ったのは日本人だった?――。一八六一年にフランス人のミショーが発明したとされるペダル式自転車が、それより百二十九年早い享保十七(一七三二)年に日本で誕生していたことを示す史料を、東京の研究家が分析し、模型を復元した。当時の日本の技術水準の高さを示すものと注目される】
彦根藩士、平石久平次時光(ひらいしくへいじときみつ)(一六九六〜一七七一年)の「新製陸舟奔車之記」(滋賀県彦根市立図書館所蔵)という文書で、元自転車メーカー技術顧問の梶原利夫さん(六十)=東京都北区=が、同文書と添付されていた設計図を分析した。
文書によると、武州児玉郡(現埼玉県本庄市)で農民が作った「陸船車」と呼ばれる乗り物が江戸で評判となった。坂道も上れる車だったという。江戸屋敷詰めだった彦根藩士が、天文学などで業績を上げていた平石久平次にそれを報告。「陸船車」の動力システムは不明だったため久平次は独自に設計し、享保十七年に「新製陸舟車」として完成したとされる。
「新製陸舟車」は、木枠の舟形で前輪一個、後輪二個の三輪車型。動力は、フライホイール状の円板に、クランクシャフト状の鉄棒を組み込み、ペダル(げた)をこいで進む。文書には「一時に七里(時速約十四キロ)走り候」とある。
この史料は、約二十年前に中日本自動車短期大学の教授だった大須賀和美さん(故人)が「自動車前史」として発表したが注目されず、今回梶原さんが自転車としての視点から改めて分析した。
梶原さんは「一七三〇年代にペダル機構の自転車が日本に存在していたことで、自転車史が塗り替わる」と話している。
梶原さんは、所属する産業考古学会理事長の川上顕治郎・多摩美術大学教授(生産デザイン)に依頼し「新製陸舟車」の五分の一(全長三十センチ)の模型を復元させた。
川上教授は「『新製陸舟車』のペダル機構はまさに自転車そのもの。安定性から三輪にしたのは当然と思われる。しかし整地が少ない当時の道路事情もあって、普及しなかったのではないか」と話している。【木村知勇】
自転車博物館(大阪府堺市)の中村博司学芸員の話
自転車といえば二輪だが三輪は自転車の元祖といえるもの。ペダル機構での人力三輪車は世界的にも一八〇〇年代に登場したもの。一七〇〇年代に日本でそのような乗り物が誕生していたとすれば驚きだ。日本の技術水準の高さの証明にもなる。
(平成十五年七月五日 毎日新聞)
フロリダ州にある四つの銀行でサービスの順番を待ち、自分の番になると、銃で脅かして金を窓口で奪い、礼を言って立ち去っていた銀行強盗の男(四十九)が先月二十六日逮捕された。地元警察が二十七日明らかにした。
被害総額は明らかになっていない。
警察によると、男はモーテルで逮捕された際も、暴力を振るうなどの抵抗を見せなかったという。パトカーで連行される時、記者団から「なにか窓口の係員に言うことはないか」と尋ねられると男は、「もう礼は言った」と言い返した。
男は、薬物中毒の問題を抱えているという。
(平成十五年七月一日 AP)
ドイツ西部の町アルンスベルクで、病院の診療所に天窓から侵入した泥棒が、逃亡する際に天窓までよじ登れず、警察に助けを求め、救出、逮捕される事件があった。地元署が二十六日発表した。
これによると、男(三十)はドアや他の窓などからの脱出も試みたが、失敗に終わっていた。
警察は「余り賢い泥棒とは言えない」「出られて喜んでいたよ」と述べている。
ロイター通信は、天窓の高さに触れていない。
(平成十五年六月二十八日 ロイター)
フィンランドの首都ヘルシンキから北に約百キロ離れたラハティに住む男性が、車中で女性と密会中に誤って携帯電話のボタンを押し、自宅の妻に浮気がばれる騒ぎがあった。地元紙が報じた。
これによると、妻は、夫の不貞の現場をもろに知ったことに加え、「愛している」などと漏らしていた相手の女性が自らの友人だったことに逆上。
友人の自宅に乗り込み、顔面を殴り、帰宅した夫を斧で攻撃したという。夫は無事で、友人にも大したけがはなかったが、暴行などの罪で二十六日、十四ヶ月の執行猶予付きの判決を下された。
妻は法廷で、「ショック状態にあった。夫を脅そうと考えていた」と述べた。
夫婦はこの騒ぎの後、離婚した。
(平成十五年六月二十七日 ロイター)
米国フィラデルフィアに住む元修道女のキャサリン・フォイさん(五十六)が先週末、ニュージャージー州東部アトランティックシティーの高級ホテル、シーザーズのカジノで、スロット・マシンに挑戦し、二十五セントコイン九枚(約二百七十円)で百五十万ドル(約一億八千万円)の大金を射止めた。
フォイさんはスロット・マシン製造会社が発表した声明で、「神が手を差し伸べてくださるといつも信じていた。でもこんなに早く祈りが届くとは」と喜びを語った。
賞金は二十年にわたり払い込まれるが、一年目の七万八千ドル(約九百三十万円)が既に支払われたという。
フォイさんは現在、社会福祉事業で働いている。賞金の当面の使い道については、生活の雑費をすべて支払った後、修道院に寄付するほか、米国とキューバにいる家族と分かち合いたいとしている。
(平成十五年六月二十五日 ロイター)
三重県内の近鉄線で続発した列車妨害事件で、往来危険容疑で逮捕された同県四日市市の無職長田秀長容疑者(二十四)が、四日市南署の調べに「自分はJRが好きで、近鉄を困らせたかった」と供述していることが二十三日、分かった。
調べでは、長田容疑者は高校生の時に鉄道研究会に入るなど鉄道ファンで、「三重県では近鉄がJRを圧倒しているので、近鉄の利用客を減らそうと思った」と供述しているという。同容疑者は当初、動機について「職に就けず、むしゃくしゃしてやった」と話していた。
また今月九日朝に発生した同市の近鉄八王子線の妨害事件で使われたラジカセから、長田容疑者の指紋が検出された。長田容疑者は四日市市や同県菰野町などで発生した十数件の列車妨害への関与を認めており、供述の一部が裏付けられた。
(平成十五年六月二十三日 共同通信)
牛の吐く息やげっぷに含まれるメタンガスには、地表の熱を閉じ込める温室効果があり、地球温暖化の一因とされる。米ネブラスカ州では、生化学者らのチームが、牛の飼料に薬品を加え、メタンガスの発生を抑える研究に取り組んでいる。
温室効果ガスには二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素などがあり、メタンのうち約二割は牛の息によるものといわれている。牛は反すう動物で、四つの胃を持つ。メタンはその中の「第一胃」で発生し、呼吸によって体外へ排出される。一頭の牛は一日に約四百リットルから六百リットルのメタンを吐き出している。
ネブラスカ州のスティーブン・ラグズデール博士らは三年前から、牛の第一胃でメタンを発生させる酵素の作用を、薬品で抑制する研究を続けてきた。薬品を飼料に添加する方法では、すでに特許を取得している。現在は企業と協力して、薬品の成分構成を絞り込んでいる段階だ。「悪玉」の酵素を抑制する一方で、胃の中の「善玉」菌の働きは妨げない薬が理想だ。
研究チームではこの一年半の間に、二百種類以上の薬品を調合。有望な十種類については牛の胃液と混ぜる実験を行い、一部で期待通りの効果が得られたという。ラグズデール博士によると、今後は実際に薬品を投与する動物実験に入るが、まずはシロアリなどで試すことになるという。シロアリも牛などと同様、メタンを排出することが知られている。
チームの話では、この薬品で削減できるのは、牛が排出するメタンの約四%にとどまる見通し。ただ、メタンは大気中で分解されるまでの期間が十年から十二年と、二酸化炭素などに比べて短いため、温暖化防止の即効性が期待できる。
さらに、メタン発生を抑える薬品にはもう一つの利点があると、ラグズデール博士は主張する。同博士らによれば、牛が食べる飼料のうち約十六%は、メタンを発生させるためにいわば「無駄遣い」されている。この作用を抑制すれば、より少ない飼料で高品質の肉や牛乳が得られることになり、畜産農家の効率向上にもつながるという。
(平成十五年六月二十三日 AP)
鳥取県若桜町の「不香田(ふこうだ)」地区の住民が「現在の字名は《不幸》を連想させる」などとして変更を求め、町が町議会に提案した「香田」への変更案が二十日、全会一致で可決された。宮本義雄町長が今月中に変更を決定して告示、十月一日付で変更される。
読み方を理由に地名を変更した例では、大分県中津市で一九五二年、大字の「助部(すけべ)」を「上如水(かみじょすい)」にした例がある。
町総務課によると、地区には四月一日現在で二十二世帯、七十九人が暮らす。地名の由来は、この地区が二つの川の合流部にあり、大昔は洪水の度に田畑が流されて農作業の難しい土地だったため「香らない田」の意味で付けられたとの説もあるという。
昨年十一月、関西在住の同町出身者との交流会で「故郷の話をすると、読み方に驚かれる」と話題になったことがきっかけとなり、地区住民がことし二月、変更を町に要請していた。
(平成十五年六月二十日 共同通信)
毛髪の発毛を促す二種類の遺伝子を特定したと十六日、「ライオン」(本社・東京都墨田区)が発表した。徳島大との共同計画による。脱毛を促す遺伝子はいくつか特定されていたが、発毛を促す遺伝子の特定は初めて。同社は「効果的な育毛剤の開発につなげたい」と話している。
同社は、男性型脱毛症の人と脱毛症でない人それぞれ四人を対象に、毛髪に栄養を送る毛乳頭細胞の働きを調べた。
その結果、脱毛症の人の毛乳頭細胞では、骨の再生を促す遺伝子(BMP)と血管の新生にかかわる遺伝子(ephrin)の働きが低下していることが分かった。脱毛症でない人に比べ、BMP は平均で四%、ephrin は同一%しか働いていなかった。
また、この二種類の遺伝子が作り出すたんぱく質を、毛髪をつくる細胞に入れると、細胞の増殖が促進された。これらから同社は、二つの遺伝子が発毛促進にもかかわっていると結論付けた。
脱毛を促す遺伝子は数種類が確認されており、その働きを抑制する育毛剤もある。ライオンと共同研究している徳島大医学部の荒瀬誠治教授(皮膚科)は「発毛と脱毛にかかわる遺伝子を同時に制御することで、従来より強力な育毛剤が開発できる」と話す。
(平成十五年六月十六日 毎日新聞)
米CNN(電子版)などが十三日(日本時間十四日)報じたところによると、米カリフォルニア州ロサンゼルスで、米コカ・コーラ社従業員が、勤務中にライバル社ペプシのコーラを飲み、解雇処分になった。
報道によると、解雇されたのはコカ・コーラ社のトラック運転手で、商品を配送した際、店の裏手でペプシを「がぶ飲み」し、この様子を目撃した人間が、同社に報告して解雇になったという。運転手はこの時、制服を着用していた。
コカ・コーラ社は、米トラック運転手組合からの抗議に対し「世界的商品に対する《中傷》で、社の規則に違反した」と説明。
一方、組合側は「ペプシを飲んでいたから何だというんだ。まるでニューヨークのタイムズスクエアでテレビの生放送中に飲んでいたように言うが、彼は店の裏で飲んでいたんだ」と反発。「彼が組合活動をしていたのが解雇の本当の理由」などと主張し、復職を求めていくという。
(平成十五年六月十五日 日刊スポーツ)
【野獣がナニワ初襲撃! 人気格闘家、ボブ・サップ(二十八)が十三日、大阪・ミナミのNGK(なんばグランド花月)で《初舞台》を踏んだ。読売テレビの特別番組「オールよしもと大スペシャル 歓迎! ボブ・サップ」(二十九日後三時三十分=関西エリア)の収録で、吉本新喜劇に飛び入りしたサップが池乃めだか(五十九)、島木譲二(五十六)と共演。「ガァ〜ハッハッハ〜」といつもの高笑いで登場し、島木との《パチパチパンチ》の競演で、会場のファンをビックリさせた】
笑いの殿堂NGKがサップ・パワーで揺れた。吉本の若手らが出演している「花月座コメディー」。この日は、夏祭り間近の神社を舞台にしたコメディー。露店を開こうとしていた「ティーアップ」の二人のところへ、池乃と島木がイチャモンをつけにくるが、脅しにひるまない前田らに、島木が「今日は親分呼んどんねん」。
そこへ、巨体を揺らしてサップが登場すると、会場は「えーっ!」「ウソー」と騒然。サップの出演は一切知らされておらず、七百五十人の観客が「うわーっ、本物やー」と興奮する中、めだかの数倍の巨体を揺らし舞台に仁王立ち。
(平成十五年六月十四日 サンケイスポーツ)
中国・四川省に高学歴男性の精子だけを預かる精子バンクが開設されて四年。四百人の女性が順番を待つ盛況ぶりだが、精子提供者の不足が悩みの種という。
中国初の「インテリ」専門精子バンクは、一九九九年に四川省の省都、成都にオープンした。提供者となる男性は、大学助教授並みの学歴を持っていることが条件。審査に六ヶ月かかることもある。
所長のファン氏は新華社とのインタビューで、「最大の問題は適格な提供者がいないこと」と語っている。現在登録している提供者は二十人に満たない。「候補となるような男性は多忙な人が多く、精子提供にかける時間がないのだろう」
新華社によると、このバンクを利用して子どもができたカップルは、これまでに四組。最初に生まれた子どもは二歳になっている。バンクではこの子の成長を追跡し、研究報告を出す予定だという。
(平成十五年六月十三日 AP)
カンザスシティーの路上で十一日、警察官を装った男(三十)が、非番だった本物の警察官の車を路肩に止めようとし、逮捕された。地元警察が明らかにした。動機などは明らかになっていない。
男は警察で使われているものと同種の車を運転していたが、ライトの色が違うことを不審に思った警察官が署に通報、近くを巡回していたパトカーの応援を求めた。
男は十キロほど逃走したが、タイヤに穴を開ける装置に引っ掛かり、電柱に直撃。その後も車を降り、逃走を図ったが、取り押さえられた。
(平成十五年六月十三日 AP)
路上で集団ヌード写真を撮り続けているニューヨークの写真家、スペンサー・チュニックさん(三十五)が八日、スペイン・バルセロナの中心部で全裸のボランティア七千人を撮影し、自ら持つ被写体の人数の最多記録を更新した。
これまでの記録は、オーストラリアで撮影した四千五百人だった。バルセロナでの撮影は午前四時から開始。列になって横たわったり、ひざまずくモデルの姿をとらえた。
チュニックさんはこれまで、米国をはじめ世界の各地で集団ヌード写真を撮影している。米国では、歩行者通行の妨害などで数回の逮捕歴があるが、有罪になったことはない
(平成十五年六月十一日 ロイター)
米オクラホマ州スティルウォーターにある建設会社に求職のため面接に行った男(二十)が、前日同社で盗みを働いた犯人だと分かり、警察に逮捕される事件が九日あった。
地元警察によると、男は前日、面接に来た時、事務室内が無人だったことなどに乗じて、物品を盗んでいた。しかし、その様子が監視カメラにすっかり収められていたという。男は翌日、改めて面接に訪れたが、監視カメラの男と似ていることに社員が気付き、警察へ通報していた。
男は、同社事務室から百ドル(約一万二千円)相当の品物と、駐車場に止めてあった同社社員の車から千ドル相当(約十二万円)の物品を失敬していた。
(平成十五年六月十日 ロイター)
【大麻合法国のオランダでは喫茶店で大麻が売られているが、近く「全面禁煙」が実施されることが二日までに分かった。世界的な禁煙の流れを受けての措置で、たばこを含むすべての“煙”を禁止するため、大麻も当然アウト。経営者は「客は大麻をふかすことが目的で来ているのに…」とぼやいている】
大麻、売春、同性愛、そして安楽死まで。「何でもあり」のオランダでも、世界的な禁煙ブームには勝てなかった。
同国当局者などによると、喫茶店を「全面禁煙」にする理由は「従業員を受動禁煙から守るため」で、近く政府からの承認も得られる予定。禁止されるのはたばこはもちろん、なんと《名物》の大麻も含まれている。
これに最も困っているのは、喫茶店経営者や大麻の小売業者ら。同国ではヘロインやコカインといったハード・ドラッグは売買・所持ともに禁止されているが、大麻(マリフアナやハシシュ)などの使用は合法。現在、約八百店もの《大麻カフェ》が営業しているとされている。
カフェは国内外を問わず人気スポットで、観光客の中には大麻を目当てに訪れる人もいる。そんな非常事態に経営者は「客が来なくなるよ…」と嘆いている。
世界の禁煙ブームは年々勢いを増すばかりで、今年三月には世界保健機関(WHO)で「たばこ規制枠組み条約」が承認され、広告の原則禁止や重課税化の方向性など、消費削減を目指す規制の枠組みが決定した。
日本でも昨年十月、東京都千代田区が「路上禁煙条例」を施行したほか、今年五月一日からはJRをのぞく首都圏の大手私鉄全駅が禁煙となっている。同様の条例などを検討している自治体も増えている。
一部で《解禁論》が出る大麻だが、たばこと同類と考えれば、今の時流では煙のように消えていくしかなさそうだ。
(平成十五年六月三日 サンケイスポーツ)
テネシー州マーフリーズボロの空手道場で十七日、腕立て伏せ回数の世界記録に挑戦した男性が、一時間で三千六百六十九回の新記録を打ち立てた。これまでのギネス記録は、一九九八年にカナダ人によって達成された三千四百十六回だった。
世界記録を更新したのは、ティム・サイクスさん(四十)。以前は一時間で五千回の腕立て伏せができたと話すティムさんは、この日のために、昨年の七月から一日三時間、週六日のトレーニングを積んできた。
サイクスさんの挑戦は、四十人近くの友人や見物客が見守る中、ボーイスカウトなどの基金集めイベントの一環として行われた。サイクスさんは、二人の回数を数える人、二人の時計係とともに、一分間に七十五回の割合で十五秒の休憩をはさみながら記録に挑戦。見事世界記録を更新した。
サイクスさんによると、腕立て伏せに挑戦するようになったのは、十二歳の時に父親に打ち負かされたのがきっかけだったという。「ジムで運動して家に帰ったとき、父にどれくらい持ち上げられたと思うか聞いてみたんだ。父は、腕立て伏せは何回できるのかと聞いてきたので、競争したら負けた。それがすべての始まりだと思う」と話した。
(平成十五年五月二十日 AP)
歌舞伎俳優で人間国宝の中村富十郎(七十三)が、パパになることが十九日、分かった。正恵夫人(四十)が八月に出産予定で夫妻にとって二人目の子供となる。
芸能界では七十一歳で女児をもうけた俳優の故・上原謙さんを凌駕する最高齢記録。関係者によると、夫人は富十郎が七十四歳の誕生日を迎えた後の八月に出産予定という。
富十郎の《快挙》について、中村鴈治郎(七十一)は同日、都内で行った「比叡山薪歌舞伎」(七月三十日〜八月六日、滋賀・比叡山の野外特設ステージ)の記者発表で「おめでとう。大変だとは思うけど生きがいになる」と祝福した。
(平成十五年五月十九日 サンケイスポーツ)
英ウエストエンドで来月上演予定の舞台「Follow My Leader」に登場するサダム・フセイン・イラク大統領役のオーディションが一日、ロンドンで行われ、黒のベレー帽とカーキのジャケットに身を包み、ひげをつけた十四人が参加した。
同作品のプロデューサーは、一人か二人は候補がいたが、今後のオーディション結果も含めて検討すると語った。
本物のフセイン大統領は護身のため、複数の影武者を置いていたことで有名。今回のオーディションに影武者の姿はなかったが、プロデューサーは「今朝ダマスカスから電話があった」とコメント。真偽は不明だが、プロデューサーは、「フセイン役に関する経験はあるかと問うと、急に用心深くなった。ひょっとしたら本人か、影武者の一人かもしれない。写真を送ってくれと頼んだよ」と語った。
作品は現代政治を扱うもので、フセイン役の出番はわずかだという。
(平成十五年五月二日 ロイター)
米軍が制圧した拠点ナジャフで、米海兵隊大隊とイラク人によるサッカーの親善試合がこのほど催され、米海兵隊が0―7と「大敗」した。
(平成十五年四月三十日 ロイター)
【サウスウェスト航空はフライト中に服をほとんど(あるいは全部)脱いだと伝えられた二人のパイロットを解雇した。USAトゥデー紙が伝えた】
同紙によると、同社のジンジャー・ハーデージ広報担当は、男性操縦士二人(名前は発表されていない)が「不適当な行為」のため解雇された、と述べた。飛行への支障や連邦航空局規則違反の有無については触れられていない。
同紙によると、パイロットらは解雇に抗議の申し立てをしており「コーヒーがこぼれたので制服を脱いだ」と主張しているという。ペーパータオルと飲み物を持ってくるよう操縦席に呼びつけられたフライト・アテンダントがその様子を目撃した。同社は「度の過ぎた悪ふざけ」とみているという。
サウスウェスト航空は良好な労使関係のもと、競合他社より経費と運賃を下げることに成功、現在米国でもっとも経営の順調な航空会社となった。同紙によると、パイロットの労働組合は今回の解雇と抗議について「社内的問題」だとしている。
(平成十五年四月二十六日 CNN)
【米ニューヨーク州シラキュースにあるバーで十九日夜、泥酔した常連客の男(三十三)が警察犬にかみつくという事件が起こった。男は「酔っ払っていて、犬をかんだ憶えはない」と主張しているが、公務執行妨害と警察犬暴行の罪で起訴された。地元紙シラキュース・ポストが二十一日に報じた】
同紙によると、客のポール・ラッセル・ジュニア容疑者がバーで騒動を起こし、警備員に店の外に追い出された。
地元警察が駆けつけたところ、同容疑者は警察官が連れていたジャーマン・シェパードの警察犬レニー(三歳)の首をつかみ、息ができないように絞めてから、のどの部分にかみついたという。警官が同容疑者の顔面を二度叩いて、やっとレニーから離れさせた。
同容疑者は鼻を骨折した上、頭部から血を流しており、病院で手当てを受けた後一晩留置された。
(平成十五年四月二十三日 ロイター)
【四月十一日、イラク戦争中の記者会見でイラク側の情報を提供していたサハフ情報相を扱ったウェブサイトに毎秒四千回のアクセスが殺到、緊急閉鎖を余儀なくされた】
イラク戦争中の記者会見でイラク側の情報を提供していたサハフ情報相を扱ったウェブサイトに、世界中から毎秒四千回のアクセスが殺到、サイトが緊急閉鎖を余儀なくされる事態があった。
ベレー帽に意味ありげな笑顔がトレードマークのサハフ情報相は、世界中の視聴者がテレビで目の当たりにしている事実を完全否定するなど、定例記者会見で米国の「不信心な行い」を非難する様子が茶の間でカルト的人気を集めていた。
サイトは、米アラスカ州の作家が友人との笑いのタネに設置。この作家は現在、地球温暖化に関する著書を執筆中だが、米CNNや英BBCなどの取材が殺到しているだけでなく、サイトのスポンサー契約の話も舞い込んだという。
サイトは十二日に再開、サハフ氏の発言をあしらったTシャツやエプロンなども発売されるという。
(平成十五年四月十二日 ロイター)
給仕さんの「ハイ、どんどん」「ハイ、まだまだ」の掛け声とともに、休むことなく投げ込まれるそばをひたすら食べる「わんこそば」の大食い日本一を競う全日本わんこそば選手権が八日、盛岡市内で開かれた。
二百六十八杯 を記録して優勝したのは公務員、佐藤庄平さん(二十二)=秋田県雄物川町=。制限時間の十五分間で、普通のかけそば約二十七杯分に相当する量のそばを一気に流し込んだ。秋田県大内町のとろろめし大食い大会で優勝した経験もある佐藤さんは「目標の三百杯は達成できなかったがうれしい」と喜びを語り、「大会前に一度大食いして、胃を慣れさせておいた」と極意を披露した。
十五歳から五十七歳までの老若男女三十人の参加者の中には、時間の経過とともに苦しさが増し、はしが度々止まる人も。それでも必死の形相でそばを流し込む姿に、「つゆを飲むな〜」などの声援が飛んだ。
(平成十五年三月八日 スポニチ)
Unisys とMicrosoft が二十九日から、向こう十八カ月間にわたって UNIX キャンペーンを展開する。このキャンペーンは「We have the way out」と呼ばれるもので、《UNIX はコスト高につく》ことを強調。ハイエンドの Unisys サーバと Windows サーバソフトを売り込むことが目的。Unisys の広報担当によると、同社はキャンペーンに二千五百万ドルを投じる。この広報担当は Microsoft も資金協力するが、金額は明らかにできないとしている。UNIX は、Sun Microsystems、IBM、Hewlett-Packard など各社が導入している。
(平成十四年三月二十八日 ZDNN)
先月下旬、火星探査機『マーズ・クライメート・オービター』が事故で失われた。NASAによれば、同探査機の複数の管理チームはそれぞれ異なる測定単位系――メートル法とヤード・ポンド法――を使っており、この単位系をめぐる単純な伝達ミスが、事故の原因ではないかという。
「ピアレビュー(同業者による審査)予備調査報告によれば、一つのチームはこの探査機のキー・オペレーションにヤード・ポンド法を使っており、別のチームはメートル法を使っていたという」と、NASAジェット推進研究所が九月三十日(米国時間)に発表した声明は述べている。
大きな期待を集めていたこの火星探査機は、九月二十三日早朝に火星を周回しはじめる予定だったが、同日午前五時三十分頃(米東部夏時間)、NASAとの通信が途絶えた。それは、この宇宙探査機が研究者たちの予定よりもはるかに低い高度で「赤い惑星」の裏側に姿を消した後のことだった。
NASAの当局者たちは、今回の問題はコロラドの管理チームとカリフォルニアのナビゲーション・チームとの間の単位系に関する伝達ミスによって起こったのではないかと考えていると語った。
「人間は時として間違いをおかす」と米航空宇宙局(NASA)の宇宙科学部門の管理者の一人、エドワード・ワイラー博士は述べた。「しかし、これは人間の間違いの問題ではなく、NASAのシステム・エンジニアリングの欠陥であり、ミスを探知する過程におけるチェック・アンド・バランスの問題だ。こうしたことが原因でわれわれはこの宇宙船を失ったのだ」
(平成十一年九月三十日 ワイアード)