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八ヶ岳:真教寺尾根から杣添尾根へ
2025年7月6日(日)〜7日(月)
地図はこちら
 
 東海地方の梅雨明けが発表された週末。関東一円も晴れが期待できそうです。 一息つきたい、と月曜日を休みにして山へ出かけることにしました。目的地は地図を見ながら見つけた杣添尾根です。 登山口までが不便なのでまだ歩いたことがなかったのですが、思い切って下山後のタクシーを予約します。 どこから登るか、で迷いながらも、やはり佐久側の真教寺尾根を登る計画を立てました。 二十数年前だけど一度歩いているので大丈夫、かな!?。 清里駅からだとコースタイム7時間以上と長いので、前夜に清里駅に仮眠し、未明に出発します。 これでどうにか昼過ぎ位に頂上山荘にたどり着けるでしょうか。

第1日目:
 清里駅(0420)→美し森(0515-25)→羽衣池(0550)→山頂駅(0655-0705)→牛首山(0840-50)→8/10(1140)→9/10(1210)→竜頭峰分岐(1235)→赤岳(1300)
 前夜に八王子を出発、中央線から小海線に乗り換えて、到着した清里駅で仮眠した後、陽の出前に歩き始めました。 歩くのは車道とはいえ、空気に早朝の爽やかさが感じられ、気持ちいい時間です。 美し森から登山道に入ります。雲?ガス?があって、展望なしです。 羽衣池を過ぎると傾斜が強くなり、やがてリフト山頂駅から賽の河原に到着しました。 どうにか牛首山の右手に赤岳の頂上が見えています。左手が崩壊地の天狗岩を通過し、牛首山で小休止としました。 緩く下ってから登り返して扇山を越え、P2316mを過ぎると岩が多くなって、急登が始まります。
ニッコウキスゲ?
ミネウスユキソウ キバナコマノツメ ミヤママンネングサ? マイヅルソウ
 現れた岩の斜面を鎖で越えて行きます。足元の花の撮影が休息の時間でした。 指導標8/10を越え、登っていくと、赤岳山頂が少しだけ近くなったような気になります。 指導標9/10で竜頭峰への最後の登りとなる大斜面。 ベタの鎖場ですがしっかりと足場もあるので、じっくりと慎重にこなして、ようやくでキレットへの縦走路に到着しました。 ここから赤岳まで15分の指導標でしたが、結局25分かかって、13時に赤岳頂上山荘へ。 靴箱が空?だと思ったら、その日一番の受付でした。
ヨツバシオガマ ツガザクラ コケモモ
 少しだけお腹を満たした後は、空模様はすっきりしないし、時間もあるし、でお昼寝タイムに。 夕食後にカメラ&三脚を持ち出して粘ってみましたが、結局思うような写真にはなりませんでした。
第2日目:
 赤岳(0425)→赤岳天望荘(0445)→三叉峰(0550-0600)→展望台(0630-40)→林道登山口(0815-20)→横岳登山口(0845)
 陽の出前に目を覚ましたものの、あいにく外は一面のガスで展望はありません。 しかし今日の行程(登山口にタクシー予約)の都合もあるので、出発を遅らせるわけにもいかず、予定通り山頂を出発しました。 急傾斜の路を赤岳天望荘まで降った後は横岳の岩稜帯に登り返します。 日ノ岳を回り込み、鉾岳を諏訪側に巻いて、稜線に戻ると、しばらくで三叉峰に到着、右手に杣添尾根が延びています。
ミヤマオダマキ ハクサンチドリ ミヤマダイコンソウ? イワベンケイ
イワオウギ? ハクサンイチゲ ウルップソウ
 段々の傾斜面を降りながらも、稜線をたどります。ハイマツが横たわっていて歩きにくい・・・。 右手には初めて見る、少し雰囲気の異なった横岳・赤岳が見えていました。 尾根の突端の展望台に到着して一休止、あとは樹林帯を黙々と降るだけです。 樹林帯に入り展望もないので、高度計だけが頼りの降り路、長かったかも・・・。 中沢を木橋で越えるとしばらくで林道の登山口に到着、北沢を越えて右手に入ると別荘地に変わって、 広い路に飛び出したところが横岳登山口でした。
ハクサンシャクナゲ ツマトリソウ ゴゼンタチバナ イワカガミ
 予約時刻より少し早めに到着してくれたタクシーに乗車して野辺山駅へ。 予定通りの列車に乗車して、読書でプチ旅を楽しみながら、八王子に帰り着いたのは昼過ぎという時間でした。 暑い!
 
 久しぶりの赤岳。久しぶりの赤岳頂上山荘。 天気予報はお陽様マーク一色だったのに、現実は雲やガスの中ばかりで、すっきりとした展望とはなりませんでした。 フレッシュできたかどうか、少しだけ欲求不満になったかもしれませんね。 それでも、足元に咲いていた高山植物のお花たちをずいぶんと見かけました。 帰宅後、写真の整理をしながら、久しぶりによく写真を撮ったなぁと感心しています。 高山に登った甲斐があったかもしれません。
 今回降りにとった杣添尾根ですが、登山口から横岳の稜線まで日帰りができてしまうコースです。 稜線まで岩場も鎖場もないのはこのコース位でしょうか。車があれば、車を確保できれば、初心者にもお薦めですね。 今回もお花を目的で稜線まで歩こうとする人たちとすれ違いました。 また、森林限界(2600m)にある展望台から見る赤岳は普段とはちょっと異なった雰囲気なのもいいですね。 これで富士山を見ることができればもっとよかったのですが・・・。
 コースガイドによっては、三叉峰〜枯木帯(2500m付近)の間、コースが稜線の北側斜面についていますが、今回はずっと稜線を歩いています。 付け替えられたのは数年くらい前でしょうか。 途中で会った人の話では「北側斜面の路は人が歩かなくなって荒れてきている」とのことなので、ご注意ください。
 横岳登山口の駐車場は駐車場争奪戦が大変だそうです。 別荘地帯にある杣添登山者専用駐車場は約10台ですが、奥の林道側の横岳登山口は約5台が駐車可能です。 この林道(村道2211号線[旧南八ヶ岳林道])はゲートが解放されることがありますので、 管理者である南牧村のホームページ(または南牧村観光協会のホームページ)を確認してみてください。
 登りの真教寺尾根。二度目のハズ、と記録を探してみれば、1998年だからもう三十年近くの前でした。 鎖場の連続する路なのは記憶にありましたが、それでもこんな急な路だったっけ?と思いながら、息絶え絶えで歩いていました。 今回もたくさんの人に追い抜かれましたが、それでもどうにか一時間遅れ位で歩き抜けるとこができました。 が、前回の記録からは二時間以上遅く、体力の低下をしみじみと感じました・・・。

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制作:加藤 輝男 2025年7月15日
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